オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!
話は5行でまとめなさい
横江公美 著 ビジネス社
1,365円 (税込)
「どうにも文章を書くのが苦手で」「話がだらだらと長くなってしまい、まとまりがつかない」「人前で話すときに、どうすればみんなが聞いてくれるかがわからない」。 本書はそんな悩みを持っている人のために、言葉の組み立て方を優しくレクチャーしたものです。
著者は松下政経塾出身の政策研究の専門家。明治大学の講師でもあります。そんな著者がどうしてこういう本を書いたかというと、「たくさん文章を書いているけれど、じつは自分は文章が苦手」だったからです。それがある日、文の基本構造を理解したとたんにうまく書けるようになった。そのノウハウが本書というわけです。
内容はステップ1からステップ7までと、ファイナルステップに分かれています。「文章をどう書いたらいいかがわからない」という人は、とりあえずステップ1を読むだけで書けるようになります。ステップ4までマスターすれば、「伝わる文章」は必ず書けます。
著者のいう「文の基本構造」は、サンドイッチにたとえられます。両側のパンが「つかみ」と「まとめ」、中の具が「言いたいこと」です。具は3種類。それでひとつの話が5行で書けます。著者は次のような例を示しています。
1.来週の月曜日、新宿御苑でランチ・ピクニックをしませんか。 2.桜の見頃だし、天気も良いみたいです。 3.みんなヘルシー志向だし、体に良いものを持ち込んで、 4.久しぶりに集まってお話ししたいですね。 5.いかがでしょうか?
1.昨日はドタキャンしてごめんなさい。 2.どうしても抜け出せない会議の状況になってしまいました。 3.私のせいで、金曜日の夜を無駄にしてしまったでしょうか。 4.埋め合わせをさせてくださいね。 5.本当に、ごめんなさい。都合の良い日を教えてくださいね。
サンドイッチの具が「ハムとベーコンとサラミ」や「スクランブルエッグとゆで卵と目玉焼き」ではしょうがないのと同様に、本文の3種類は違う種類の内容にします。それらを「調味料」に当たる接続詞でうまくつなげば、文章は完成です。
アメリカでは文章の基本を「5段落エッセイ」というそうです。これは、サンドイッチと同じ構造です。違うのはそれぞれが1行ではなく、ひとまとまりの文章であること。つまり、上記のサンドイッチ構造を理解すれば、長い文章も問題なく書けるということです。
本書にはまだまだ「奥」があります。まずは手にとって読んでみてください。活用すれば、文章や言葉の組み立てが嘘のように上達するはずです。
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