「めんどうくさい」を克服したい!号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

少しずつ日が長くなってきて、早起きの辛さが軽減されていきます。クルマのフロントグラスも霜で凍ることがなくなりました。もうすぐ春ですね。

都会ではわからないかもしれませんが、田舎にいると日々の散歩でも春の訪れを感じることができます。足元の霜柱がなくなり、枯草の中からホトケノザやオオイヌノフグリの花が顔を出します。ロウバイや梅の花を楽しんだら、桜の蕾の膨らみ具合が気になりはじめます。

いろいろな変化に目を向けると、同じ道を歩いていても飽きることがありません。逆に言えば、好奇心のアンテナを磨くことが脳を飽きさせないコツなのでしょう。

自営業や自由業の大敵は「めんどくさい」。自分で自分を律する必要があるため、いかにして自分のやる気を高めるかが仕事の効率を上げることに直結するからです。サボっていても怒られない立場の人は、それなりに大変なのです。

今回の「オススメ参考書」は、そんな立場の人に役立つ本をご紹介します。

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

めんどくさがる自分を動かす技術

冨山真由・著 石田淳・監修 永岡書店・刊

1,200円 (税別)

出版社の永岡書店は、創業50年の中堅出版社です。ユニークなアイデアの実用書に強く、社員数150名。東京の練馬区に本社があり、大阪に支店、名古屋、福岡、仙台に営業所があります。

実用書の出版社が得意とするのは、大ヒット狙いの本ではなく、長く書店の棚にあって売られていくロングセラーです。アマゾンなどがないときは、「縁日の金魚すくいで金魚を捕ってきちゃったから、飼い方を調べたい」とか、「子供が興味を持ったので将棋の指し方を教えてやりたい」といったニーズに応えるのは、町の書店にある実用書コーナーでした。

小さな書店でもそのコーナーは充実していて、書道の入門書や子供の名付け辞典、歳時記、洋裁の入門書などいろいろな本が並んでいたものです。実用書に力を入れている出版社は中堅のところが多く、いかにして長く売れ続けるかに工夫を凝らしました。「今、できるだけたくさん売りたい」という大ヒット狙いの新刊書に重心をおいている出版社とは、ポリシーの部分から違っていました。

実用書出版社が力を入れるのは、「お役立ち度」です。あるテーマの本を探して書店に来た人に対して、「手に取ってぱらぱらめくってもらえば必ず売れる」という本作りを目指しています。2色刷りの本文やイラストを多く取り入れたページづくりを最初に始めたのは、実用書でした。

さて、そういう参考知識を持って本書を手に取ると、やはり仕掛けがあります。表紙をめくったところに貼り込まれている、厚紙の「行動定着シート」。折り込まれているので往復ハガキのサイズになっています。どうやら、本文で紹介されているメソッドに関係があるようです。

そして、大扉はモノクロなのに、次のページから巻末までオール2色印刷。それも、黒と黄色の目立つ配色です。本文用紙はビジネス書によくあるクリーム色ではなく、純白。そのため黄色で強調されたところが目に飛び込んできます。本文は192ページ。製本コストが最もリーズナブルになるページ数です。

それでは、内容を見ていきましょう。著者は行動習慣コンサルタントで行動定着コーチの冨山真由さん。日本ではまだ数少ない女性の行動科学マネジメント公認インストラクターです。監修者として、著者の勤務先のトップである一般社団法人行動科学マネジメント研究所所長の石田淳氏が名を連ねています。

本書の巻末には、通常なら「あとがき」に相当する「著者からのメッセージ」があります。ちょっと引用してみましょう。

—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—
…社会人3年目の頃までは、私は自分を動かすことが大の苦手でした。いつも行動ではなく感情にコントロールされて、上手くいかずに悩んでいました。「意志」「やる気」といったものに振り回されずに、自分自身をマネジメントできないか—そう考えながら仕事をする中で、行動科学マネジメントに出会ったのです。そして、「行動」に関する専門的かつ実践的な学びを深めることができました。
(中略)
この仕事をしていて最もうれしいのは、今まで自分の思いどおりに行動できず、「何をしても上手くいかない…」などと思い込んでしまっていた方たちが、自分を動かすコツをつかみ、小さな行動を積み重ねた結果、「サクサク行動できる人」に変身していくことです。
「気がついたら目標達成してしまいました!」
こんなふうに報告されることが多いのです…
—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—

タイトルから想像されるのは、「いかにしてやる気を出すか」「どうやって怠け心を退治するか」といった精神論的な内容ですが、このメッセージを読むと違うようです。改めて帯のキャッチを眺めてみると、こんなふうに書いてあります。
「やる気に頼らず体がサクサク動き出す!」

そして帯の裏表紙部分には「自然と行動したくなる50のコツを紹介」とあり、
・デスクまわりのモノの置き場所を決める
・T字に3分割するノート術で情報を整理する
・何をやるにも数字と日時を必ず設定する
・TO DOリストを作り、業務を○×印で仕分けよう
・自分の行動の軌跡をグラフで「見える化」する
・10分の空き時間でやりたいことを考えておく
・非定型業務をこなす時間もスケジュールに盛り込む
・第三者の協力が必要な仕事は午前中から手をつける
といった項目が並んでいます。

本書のP4~5にはこんなことが載っています。
「あなたが行動できないのは、やる気や性格、ましてや能力のせいではありません。自分を正しく動かすコツを知らないだけなのです」
そして「動けない人の主なタイプ」として「自信過剰タイプ」「完璧主義タイプ」「分析思考タイプ」「現実逃避タイプ」「承認欲求タイプ」の5つが紹介されています。

おもしろいのは、それぞれの「口グセ」です。
「まだ本気出してないだけ」
「今の自分には必要ない」
「あとはやるだけ」
「もしかして失敗するかも」
「自分は誉められて伸びる人間なので」
なんだか、思い当たるフシがありませんか?

それでは、目次を紹介します。

第1章 
身のまわりと頭をすっきり整理!
自然と行動したくなる「動ける環境」を作る技術

第2章 
やる気はあるのに動けない!
行動を邪魔する「動けない習慣」を捨てる技術

第3章 
自分を乗せてサクサク動く!
自発的に「行動するクセ」が身につく技術

第4章 
仕事の効率がアップする!
行動を正しく「コントロール」して成果を出す技術

第5章 
事例に学ぶ行動改善のヒント
サクサクと「動けるようになった」人の成功エピソード

第6章 
特別付録「行動定着シート」の活用術
行動を習慣化して「最速で目標達成」する技術

本書には50の「技術」と5つの「事例」、6つの「ステップ」が掲載されています。
たとえば第1章はこんな感じです。
・技術01 今必要なモノ以外、出ていない。それがベストなデスク環境です
・技術04 ファイルリングする? 処分する? 迷ったら「とりあえずボックス」へ
・技術05 あなたのバッグに入ってといる「使うかもしれない」を取り除こう
・技術09 PCデータの名前の付け方のルールを決めておこう

第2章はこんな感じ。
・技術14 集中したいなら手が届くところに“誘惑するモノ”を置かない
・技術17 就寝30分前にはテレビ、スマホ、パソコンを見ないようにしよう
・技術20 苦手意識の強い作業ほど頑張らず、参考になる「テンプレート」を探そう
・技術24 メールをチェックする時間、返信する時間を決めてしまおう

以下、各章にいろいろな項目が並んでいます。読者としては、まず全部の項目に目を通し、「お、これはやってみよう!」と思うものからお試しで実践してみるのがいいでしょう。

そのほか、各章の区切りに5本の「コラム」があります。
「スモールゴール」
「不足行動と過剰行動」
「ごほうびとペナルティ」
「ピンポイント行動」
「行動の振り返り」
それぞれ、本書に何度も出てくる重要な概念ですから、ここもしっかり読んでおきましょう。

結局のところ本書は、精神論ではなくメソッドとして行動力を強化していくものです。本書の基盤になっている「行動科学マネジメント」とは、アメリカのビジネス界や教育界などで大きな成果を上げている行動分析学・行動心理学を基にしたマネジメント手法を、日本人に最適な形にアレンジしたものにほかなりません。

本書が他の自己啓発書、ビジネス書と違うのは、「意志の力に頼らない」という点です。たとえば昔のやり方では、早起きを習慣づけるために「気合い」や「根性」を高めようとしました。しかしそれは誰もができることではありません。非常にレベルの高い達成方法だからです。

本書はそうではなく、「人が自然と行動したくなってしまう環境や仕組みを作ってしまう」ことをガイドしています。自分の人生に「ムダが多いなあ」と日ごろから自覚している人なら、必ず本書で効率的な生活が送れるようになります。

気軽に読めて勉強になる行動科学の入門書です。


EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

ここ数年、自動ブレーキから始まって、自動運転システムとか将棋や囲碁、チェスなどでコンピューターがトップクラスの人間に勝ったとか、Amazonがドローンによる宅配を始めたなんてニュースを耳にしますね。
コンピュータ、AIやロボットが人間の機能や能力を超えて、さまざまな仕事や判断を行うようになってきました。

英国の名門オックスフォード大学の先生は、「AIの進化であと10年ほどでなくなる仕事や職業が出る」なんて話したりしています。

産業革命での機械化で、工作機械などの普及により、単純労働の仕事が機械に奪われてきたような歴史はありましたが、AIの進化においては、銀行の融資担当者だったり弁護士や会計士、医師など、さまざまな条件から取捨選択して結論を導き出すような、いわゆる専門家的な職種も機械に取って代わられる可能性があるのだとか…。

確かに判例、事例、症例など、過去の資料と比較して一定の判断を下すようなことは、今までのコンピュータではできなかったかもしれませんが、AIでは比較的簡単にできそうですよね。これらの職業の方々には脅威かもしれませんが…。

一方で一般の人々の方から見ると、車の安全な運転や、事故、犯罪の防止・抑止だったり、上手な貯蓄の増やしかたや料理の作り方、家事サポート、簡単な医療相談、法律、税金相談などが、わざわざお金をかけて専門家のところに行かずとも、AIに聞くことで一定の答えが得られるようになります。

例えば、体調が悪くなったときに、AIドクターによる問診に今の症状を答えて行くことで、病名を判断してくれたり、少なくともまずは何科の病院に行ってどんな検査を受ければよいかまでを判断してくれれば、ムダな時間や余計な検査をせずにすみ、時間と医療費の削減に役立ちますよね。

でもこれらのシステムの開発には、膨大な資金と多くの最高レベルの専門家たちの知恵や頭脳の協力と、長い時間の労力が必要です。

だから、医療であったり、法律であったり、保険や金融など、多くのニーズと大金が動く業界じゃないと、なかなか参入や開発は進まないでしょうね。

自動運転だったり、AI(スマート)家電だったりはすでに実用段階に入り、続々と新製品も市場に出始めていますが…まだまだお高いのも現状。

一方で使う人間のほうも、頭では便利さを理解できても、「本当に信頼してよいのか?」「実用レベルで使えるのか?」などまだまだ半信半疑だし、金銭的に余裕がなければ試してみようとは思えない…。

携帯電話だって、NTT民営化前の電電公社時代に正式なサービスとして「自動車電話」で初めて実用化されたのが1979年。主要3社が揃い、ショートメールサービスが始まったのが97年。「iモード」、「EZweb」などインターネット接続開始が99年で、ここまで20年かかっています。スマホによる本格的なモバイルインターネット端末としての普及となると、最初のスマホiPhone登場が2007年。日本では2008年なので、実にここまで30年。本格的な庶民の道具として普及浸透するまで30年近くかかっているということなのです。

AIもようやくいろいろな製品やサービスとして実用化され始めていますが、本当に生活の隅々にまで浸透していくには、これから20~30年はかかって行くのかも知れませんね。

さて、本日のお店はそんなAIが進化、普及するまでは安価で簡単に導入でき、生活の不便を知恵と工夫で便利にするグッズの発明・開発メーカーさんの直営店です。
まったく新しいアイデアでの開発商品のお店なので、通常の「ダメ出し!道場」のお店たちよりも難易度は高いですが…。

小売り業ではない「メーカー開発企業」のショップはどんな点を優先して運営すればよいかという観点で見ていきましょう!

ではダメ出し!道場」第129弾 スタートです!(^-^)

ダメ出し!依頼ショップ
ベルニッチジャパン

ショップ名 :
ベルニッチジャパン さん

PCサイト : http://ssidea.ocnk.net/

カテゴリ : 住まい、インテリア

○ショップの現状、お悩みの点など
はじめまして、ベルニッチジャパンの鈴木と申します。
脱サラ起業(前職=病院事務)して、オリジナルアイデアで利便性、独創性、創造性を重視した生活向上提案型製品を企画開発し、おちゃのこネットで販売をしている工場を持たない1人メーカーです。
製造、販売とは畑違いの仕事をしておりましたので、商売のノウハウはほとんどなく、書籍やネットから学びながらというすべてが一からのスタートでした。ホームページも独学で作成したもので、お客様へのアピール度や魅力度がどのくらいのものなのか正直わかりません。
売上はスズメの涙ほどの低空飛行で、どうしたら活路を開くことができるのか考えあぐねている昨今です。そこで、現状の行き詰った迷路から抜け出るための客観的なアドバイスをいただけたらありがたいです。
以下が、ショップ状況と今、感じている悩み事項となります。お忙しいところ恐縮ですが、ご指導よろしくお願いいたします。

【現在のショップ状況と悩み事項】
1. なかなか売上までは繋がらないことが多く、売上の低迷が続いている状況です
2. 過去に、グリコ栄養食品さんの「親子で食育キャンペーン」のプレゼント商品として、キッチンホワイトボードの「フレッシュチェック」が採用されたことがありました
3. アクセス件数の伸び悩み。おちゃのこネットさんでお世話になって約4年半、1日のアクセス数が100件を超えることはまれで、50~80件という状況です。ページビューもアクセス数の倍ほどの件数になる日数は、月に数日と少ない状態です
4. 商品数の少ないショップは、魅力に欠けるのではないかという不安が常につきまとっています。企画開発製作販売を1人でこなす1人メーカーのため、オリジナル製品(アイデア雑貨)の品数がキッチンホワイトボードの「フレッシュチェック」と、「健康ポケット」の2種類しかなく、少ない現状です
5. ほかにはないオリジナル製品のため、お客様が理解しやすいようにと詳細に商品説明をしているつもりなのですが、もしかして、それが逆に、くどく、長すぎると思われているのかなと最近思うようになってきました。
第三者のお客様目線で客観的にご指南いただければありがたいです。よろしくお願いいたします。

第一印象 アイデア商品・雑貨…いろいろのお店?いや…?

まずはお店の看板、キャッチコピーでは、メイドインジャパン、便利な生活雑貨、日用品、健康雑貨、キッチン雑貨、おもしろ雑貨、アイデアグッズなど…。

いろいろなグッズがあれこれバラエティ豊かに並んでいるお店、…なんだか楽しそう! との第一印象を持ったのですが…。
http://ssidea.ocnk.net/product-list

全商品リストでもわずかに16点。それもよく見ると実は
(1)キッチンホワイトボード 「フレッシュチェック」
(2)セミオーダーメイド「健康ポケット」-薬飲み忘れ防止グッズ
(3)ジュニア将棋
の3商品しかなく、将棋はすでに販売中止されているので、実質は2商品とその絵柄バリエーションだけのサイトだとすぐにわかります。

「バラエティ豊富な便利雑貨店」というイメージ、先入観で来店すると、「なんだか2商品しかない、心もとない頼りないお店」にしか見えません。

おちゃのこネットは確かにオンラインショップ運営のサービスではありますが、だからといって無理にショップ、お店であることを優先して作らなければいけないわけではありません。

開発・製造・メーカーが特定の製品を認知・アピールするために、その商品だけに特化したWEBサイトを立ち上げることは、もはや珍しくなくなってきた時代です。

TVで全国CMをやるような企業も、CMの中で「詳しくはWEBで…[○○○○→検索]」などとやってるのはよく見かけますよね。製品名の独自ドメインまで取得した専用サイトも多いですよね。

ベルニッチジャパンさんも、ショップ小売業、通販業というよりも、「アイデア商品の企画開発企業」なのですから、無理にお店としての体裁を作り、品数豊富に見せるより、まずはもっと製品・商品の切り口からサイト構成を見直して行く必要性を感じました。

確かに小売店・通販ショップ・お店として考えるときには、品数・バリエーションの豊富さは重要なのですが、メーカーとして、まずは世の中に認知されていない製品に興味を持ってもらい、その機能や特徴をユーザーに知ってもらうことを目的とした場合には、それよりも、製品そのものにスポットライトを浴びせた構成にするべきです。→詳しくは後ほど…。

製品の第一印象は…

(メーカーさんなのであえて商品ではなく以下、製品と呼ばせていただきます)
肝心の製品の第一印象ですが…
「なんだかよくわからない…」でした。

具体的には
(1)キッチンホワイトボード 「フレッシュチェック」
(2)セミオーダーメイド「健康ポケット」-薬飲み忘れ防止グッズ
の2種の製品ですが…まず、
(1)キッチンホワイトボード 「フレッシュチェック」
http://ssidea.ocnk.net/page/4

説明を何度か読んでいると…、なにやらマグネット式のホワイトボードにカレンダー形式の表があって、そこに食材イラストの小さなマグネットを貼ったり剥がしたりしながら、冷蔵庫の中の食材の購入日や消費・賞味期限、在庫管理をするための製品…であることはわかったのですが…、

率直に申し上げて「どんな使い方をすればどんな便利さを実感できそうなのか?」が直感的に感じられず、わかりません。

マーケティング的にいえば、「キャッチ」「アイキャッチ」がない。
テレビ風にいえば、「つかみ」がない。
つまり最初の好奇心や興味を惹きつける特徴が伝わってこないのです。

細かな事をいえば、「賞味期限が1か月より長い調味料やジャムなどの瓶詰などはどうすればよいのか?」とか、「冷蔵庫には入れない食品(パスタや乾物など)もマグネットは用意されているのか?」など、機能・仕様面での曖昧さもありますが…、

それよりもまずは最初の「つかみ」がなければ興味も持ってもらえません。
興味がわかなければ、それ以上詳しい説明を読む気にもならず、知りたいとも思いません。未知の製品については何より「興味を持たせること」を優先しなければなりません。

(2)セミオーダーメイド「健康ポケット」-薬飲み忘れ防止グッズ
http://ssidea.ocnk.net/product-list/4

薬の飲み忘れを防止する。その目的は明確で、朝、昼、夕に分けて別々の容器(ポケット)に入れておき、一つずつポケットを外して飲んだら飲み終わりました表示が見えるという機能は説明を読めばわかるのですが…、

どんな方が対象なのか? 単に薬を毎日服用する方全般? 主に高齢者? 単身者? どんな使い方が便利なのか? 飲んで外したポケットはどこに置いておく? 次の薬は誰がいつ入れるのがよいのか? 百均ショップなどに売っているたくさんポケットのあるケースに比べて何が優れているのか? などなど…。

単に機能だけでなく、最も主要なターゲットや実際の便利な使用・運用方法などの提案説明が不足していたり、わかりにくいし、主要機能よりも上部のデザインのバリエーションの多さが目立ち(しかも群馬県キャラのぐんまちゃんのものが目立ち過ぎ)、最も伝えたいことが伝わりにくくなっているように思います。

両方ともに「つかみ」ができていないし、「誰に」「何を」があいまいです。

文字と写真だけでは、鈴木代表の伝えたい事の多くが伝わり切れていないのでは? と懸念します。

総評

かなり厳しい評価ですが…
商売のノウハウがどうとか、ホームページのできばえがどうとかいう以前に、
「誰に」対して「何を」最も伝えたいのか?
ここを今一度ご自身の中で整理してみることが大切です。

ここでいう整理とは、単に羅列するだけでなく、優先順位を決めて、
1)まず興味を得る(つかむ)ために伝えること
と、
2)興味を得てから理解、納得していただくこと
に分けてみるということです。

特に製造開発メーカーとしては、1)で興味を得て、この製品を取り上げたいメディア(雑誌や新聞、TVや情報WEBなど)や通販会社や小売店などからの引き合いをゲットすることにサイトの目的の舵を切ったほうが良いのではないでしょうか?

小さな製造小売店のままでは「スズメの涙」ほどの売上が飛躍することはかなり難しいように思います。
──────────────────────────────
では具体的には何をすれば良いか?

現時点では詳しい状況やお話を聞けていないので「これが正解!」とまではいえませんが…今よりは改善するだろうアイデアをいくつか考えてみました。

それぞれの製品の今の説明文を、声を出して音読して時間を計ってみてください。
何分かはかかると思います。つまりユーザーさんは初めて見る貴社の商品を理解するのに何分もかかってしまうということですね。

では、鈴木代表が初対面の人に会った時に、それぞれの製品について端的に説明するなら? 最初の数十秒で一番に伝えたい目立った機能や特徴から話すのではないでしょうか?

もしくはこの製品のTV CMを作るとすれば?
TVのCMは多くは15秒と30秒、長くても1分です。
もちろんTV CMの高額な予算という理由もあるでしょうが、視聴者の興味や集中力を維持するのには1分以内が適しているのです。

ベルニッチさんでもちょっと意識して、30秒~1分程度で製品の特長や便利さを説明しきるイメージで、キャッチコピーから説明文を作り直してみるとよいでしょう。

その上でできれば、動画CMを作ってみてはいかがでしょうか?
もちろん予算があれば、プロに依頼して脚本、撮影、ナレーションなどできればよいですが…まずはご自身で。

とにかく欲張ってあれこれ詰め込み過ぎず、まずは「フレッシュチェックの便利さとは?」が端的に伝わるCMをイメージして、60秒バージョン→30秒バージョン→15秒バージョンと作ってみてください。

秒数が短くなればなるほど、優先度の低いことを省き、優先して伝えたいことだけを残せるようになると思います。

実際にこれは、文字数の限られたネット広告などでも役立ちます。
自社ホームページでは何十行、何千文字も使ってあれこれと説明できても、スペースや文字数の限られた広告ではクリックさせることに絞り込んで興味・好奇心を「つかむ」ことに特化したほうがクリック率が高くなるのです。

ちょっと餃子のネットショップをイメージして、広告キャッチの例を挙げてみます。

例1)
餃子の本場、栃木県宇都宮の安くて美味しい冷凍餃子を宅配便送料無料でお届けします。無添加、国産素材を使って職人が手作りしています!(64文字)

例2)
本場宇都宮の激ウマ餃子が送料無料! なんと隠し味はアレ!?(28文字)

例1)と例2)。どちらが興味をそそられ、ぜひクリックして詳細を知りたい! と思いますか?

栃木県といわずとも宇都宮で通じますし、「本場宇都宮」だけでも後で餃子の文字が出てくれば餃子の本場だということは通じますので省略可能。

「安くて美味しい」や「宅配」は当たり前レベルのことですし、最優先で伝えたいことではなく、商品に興味を持ってもらった後で伝えればよいことなので省略可能。

「無添加国産素材」は残したい気もしますが、このキーワードに反応する客数よりも「隠し味はアレ!」にそそられる客数を予想すると、後者のほうが対象が多いと想像されます。またサイトに訪れてから「国産素材」「無添加」を説明してお客様の背中を押せば十分なのであえて省略。

まず優先させるべきは…
「隠し味はいったい何なんだろうか?」と好奇心を持たせ、クリックさせること。

それをしなければ何も始まらないのです。文字数半分以下でも、いや、むしろ少ない文字数のほうが端的に目的が得られることもあるのです。
詳細な説明を読ませるのはその後なのです。

話を元に戻しますが、ベルニッチさんでもまずは主力2商品にいかに興味を持たせるか? 誰に何を伝えたいのか? どんな風に使うことで何が? どこが? どんな風に便利なのか?

できるだけ短い時間や文字数で伝える工夫をすることから始めてみましょう。

サイトの目的も、
「小売り販売で目先の売上を得る」のか?
それとも、
「引き合い、問い合わせを得てビジネスチャンスを広げる」のか?
見直すことで、今後の可能性がうんと変わってくると思います。

また現在持っておられるであろう新製品の予定も、後者であれば量産化の前の試作段階でも引き合いを得てスポンサーを捕まえたり、販路を確保してから生産に入るようなことも可能かと思います。流行りのクラウドファンディングなどに出してみるのも一案ですね。

今後の戦略など見直ししたい、相談したいと思われましたら、お気軽に個別相談会にお越しください。

本日の「ダメ出し!道場」はここまで!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ところで…冒頭にコラムで触れたAIですが、こんなニュースも…。

米トランプ大統領の政策顧問にもなった電気自動車メーカー・テスラ社のCEOであるイーロン・マスク氏は…、
「AIやデジタル技術が進化していっても、課題となるのは人間のIO(入出力)の遅さのほうである」と。

つまり、何かを検索しようと思っても、スマホの画面ロックを解除してGoogle画面を開き、検索ワードを入力して、検索ボタンを押すだけで数十秒かかる…。

それを解決するには人間の脳とコンピュータを直結してしまえばよい! 何かを検索したい! と思った瞬間に検索した結果が表示されたり、脳に直接結果が返ってくれば1秒もかからない、ということだと。

すでにその類の研究開発をしていて、今月にもなんらかの発表をするとも(汗)…

SFの世界のようなことを考える人間が世界一の大国の政策顧問になる時代。楽しみとも思えるし、末恐ろしいとも感じるし…。

そこまでではなくとも、ユーザーの検索履歴や購入履歴など、嗜好、動向を元にAIが予測してスマホの画面に広告を表示してくる体験は、すでにほとんどの皆さんがしているのではないでしょうか?

あなたを知っている特定の人間がやっているわけではなく、確実にGoogleのAIが推論して表示しているのです。「コンピュータに心を見透かされている」ような感覚。もう慣れて(慣らされて)当たり前になった現象ですが…。

誰にも(人間には)知られてはいないのに、コンピュータ(AI)にはあなたの趣味・嗜好・傾向が知られている…。

これからますます、こんなことが世の中に増えて当たり前になっていくのでしょうね…。



さて…

オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。

実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。

この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を洗い出したい! 解決したい! 強みを作りたい! という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、

診断が待ちきれない方は!「ダメ出し!道場見ました!」の件名にて
メールにて直接お気軽にご連絡くださいませ。

info@style-e.com 太田まで。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場はスマホ版の特定商取引法ページの各タイトルの文字色を変更する方法です。





スタイルシートを編集する

スマートフォン管理→スタイルシートの編集から指定します。

下記の例では、文字色を赤色にしています。
文字のサイズや太さを指定することで変更できます。


.help_data .sectitle p {
color: #FF0000;
}

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

商品名の改行

このコーナーでは、おちゃのこネットの機能や提携サービスをご紹介していきます。
今回は、先日アップロードした商品名のタグ利用可能についてです。

商品名欄に、<br>タグならびに、<span>タグが利用できるようになりました。
<br>タグを使うことで任意の位置で改行させることができます。
これまでは、商品名が長い場合に任意の箇所で改行できませんでしたが、<br>タグを挿入することで改行できるようになりました。
一覧や詳細ページでの商品名の視認性向上に是非ご活用ください。

※ショッピングカート内はHTMLタグは除去されます。


FAQ(サポートくらぶ)

http://www.ocnk.net/faq/

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

コンテンツ作成を優先する重要性

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「コンテンツ作成を優先する重要性」について説明させて頂きます。

■SEOに力を注ぐ前に

ECサイトの運営を始めた方は、商品を売るためのコンテンツ作成とは別に、
サイトをいじくる「SEO施策」に力を注がれる事があります。

確かに、検索エンジンに上位検索されるよう、対策を行う事は決して無駄な事ではありません。

効率的なキーワード数をコンテンツに含めたり、有効なプラグインを利用したり、リンク供給を自然に見せる様に工夫したりするなど、いろいろな対策があります。

初心者やなかなか稼げない方に限って、このような施策に力を徹底して注いでいる事があります。

ただ、これらの行為はあくまで補助的な意味であって、継続的にアクセスを集める事に大きく活躍している事とは言えません。

その理由としては、結局アクセス数を集めるには、有益な情報を提供したり、ユーザーが魅力的に感じるコンテンツを作ったりする事が根本的に必要な事となるからです。

では、二つのサイト運営の例を挙げてみます。

・様々なSEO施策を行っているものの、コンテンツ作成はたまにしか行わない。
・基本的にはコンテンツ作成を優先。SEO対策は最低限の事だけ行っている。

この二人のサイト運営者がいたとして、どちらの方がアクセス数を集め、収益を上げる事ができているのでしょうか?

ほとんどの場合には後者で、前者はなかなかアクセス数が集まらず、成果が上げづらいと考えてもらっていいでしょう。

なぜならやはり、サイトの基盤となるのはコンテンツであり、SEO施策ではないからです。

なので、アクセス数がなかなか集まらない、結果的に収益をあげられない、という場合には、SEO施策と合わせてコンテンツの作成に力を注ぐ様、考え直してみましょう。

■定期的な記事の更新が大切?

コンテンツを作成していく事にあたり、「定期的に記事を更新する」事が重要と思われている事があります。

SEOを行い、コンテンツを次々と更新していれば、ある程度のアクセス数が集められ、結果的にアクセス数を集められるかもしれません。

しかし、根本的な部分を言うと、その方法ではいずれ、アクセス数が低下し、結果的に収益も下がっていく心配があるのです。

ただしコンテンツの質をある程度確保していればその限りではありません。

定期的に記事を更新していれば、アクセス数は集まるかもしれませんが、サイトを訪れたユーザーが、質の低いサイトと判断する人ばかりだと、順位がどんどんと下がってしまいます。

そうすると、誰の目にも止まらない場所まで下がり、結果的にアクセス数は皆無となってしまう可能性があります。

コンテンツ作成の基本としては、ユーザーが有益と思える情報を提供する事です。
記事更新のみを目的とする低品質な記事の作成は、時間や作業的な効率を考えると「しない方が良い」という考え方もできるのです。

「最近、記事を更新してないからさっと終わらせてしまおう!」
「必要なキーワードは入れて、内容は重視していない」

これらのような意識で作業していると、結果的に収益は下がり、アクセス数もいずれは集まらなくなるかもしれません。

つまり何が言いたいのかというと、本当に収益をあげるには、ユーザーが有益と思える情報を提供する事を心がけてほしいという事です。

必要なキーワードを加え、意味のある文章を書き上げます。
さらに、どのような商品か分かりやすい様に画像や動画を用意するなど、サイトを訪問してよかったと思えるサイトにしていく事が重要です。

誰もが「このサイトはダメだ」「使えない」と思ってしまうような内容にしてしまうと、いずれサイトを運営していくのを断念する結果になります。

ECサイトを運営する事にあたり、コンテンツに力を注ぐ事が何より大切である事を把握しておきましょう。

★POINT
・SEOも大事だけど、根本的な問題を見落としていないか?
・コンテンツの質を高めよう

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一にSEOに関わるアドバイスも行っております。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。

【提供】web creation株式会社 SEOサービス「スウェルキャッチ」担当

スウェルキャッチ

激安SEOサービスのスウェルキャッチ
初期費用0円・月額費用980円からのSEOサービス:
SwellCatch(スウェルキャッチ)

編集後記

年明けから2度も風邪で寝込んでしまいました。体力が低下しているのか、風邪のウイルスが強力になったのか。たかが風邪、されど風邪。万病の元は近づけないのが一番ですね。
(おちゃのこ山崎)

■おちゃのこネットのご利用方法については、おちゃのこサポートくらぶも参照ください。(http://www.ocnk.net/faq/
また、マニュアルもご用意しております。(http://www.ocnk.net/webmanual/

■おちゃのこネット公式ブログ
http://blog.ocnk.net/blog/

■おちゃのこネットFacebook
http://www.facebook.com/ocnk.net
■mixi
【おちゃのこネットコミュニティ】
http://mixi.jp/view_community.pl?id=934055

■おちゃのこネット公式twitter
http://twitter.com/ocnknet

■ネットショップにお役立ち。弊社は下記のサービスも提供しています。
【おちゃのこさいさい】http://www.ocnk.me/
【garitto】http://www.garitto.com/
【オートステップメール】http://www.autostepmail.com/

■お問い合わせ
ご質問・ご意見・ご感想等のある方は下記フォームからお願い致します。(https://www.ocnk.net/contact/index.php

■個人情報の取り扱いについてはプライバシーポリシーをご覧ください。(http://www.ocnk.net/company/privacy.php

発行:おちゃのこネット株式会社

〒651-0096 神戸市中央区雲井通7-1-1 ミント神戸14F

mail:info@ocnk.net

Copyright (C) 2004-2017 OCHANOKO-NET All Rights Reserved.