みずから動けば何かが変わります号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

「自己啓発書」というジャンルの出版物があります。
ナポレオン・ヒルとか、ジェームズ・アレンとか、オグ・マンディーノとか、ビジネス書と哲学書の間に位置する、心を整えて幸福な人生を目指すための参考書とでもいうべきジャンルの本たちです。

これらの本はたびたびブームを引き起こし、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』は全世界で8000万部が売れたといわれますし、ジェームズ・アレンの『原因と結果の法則』は日本でも大ベストセラーになりましたが、世界的には「聖書の次に売れた本」だそうです。

私も本作りを職業としている関係上、この種の本はよく手がけてきました。ジェームズ・アレンの本だけでも10冊くらいは編集しています。その他の著者のものを合計すると、30冊くらいは作ったかもしれません。

なぜこの種の本が売れるのかといえば、それだけ社会が生きにくくなっているからでしょう。鬱病など、精神を病む人が多くなるということは、心の調整がむずかしい時代になっている証拠かもしれません。

ところが、興味深いことがあります。たとえばジェームズ・アレンはアメリカでは著名な筆者ですが、本国のイギリスではほとんど知る人がいません。彼の生涯を取材するためにイギリスに行ったことがありますが、大きな書店の店員も、大図書館の司書も、物知りの文化人も、みな彼の名前を知らないのです。

なぜそうなのかと首をひねりましたが、そもそもイギリスには自己啓発書の類があまり並んでいませんでした。もしかするとそれほど売れないのかもしれません。結局、アレンの生家を見つけたり、転居した先を次々と訪ねたり、晩年の執筆活動を行った家を探し当てたりすることはできましたが、近所の人たちは「はるばる日本から、何を調べに来たんだい?」と怪訝な様子でした。

ひょっとして、自己啓発書がよく売れるのは、アメリカと日本だけなのかも、と思って帰ってきましたが、それはこれから調査してみたいと思います。

今回の「オススメ参考書」は、それとは無関係な町おこしの本を紹介します。でも、自分が積極的に動かなければ、何事もなし得ないという結論において、町おこしは自己啓発と似ていると思っています。

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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

町の未来をこの手でつくる
紫波町オガールプロジェクト

猪谷千春・著 幻冬舎・刊

1,400円 (税別)

まずはじめにお聞きします。みなさんは「紫波町(しわちょう)」と聞いて、どこにある町だか見当が付きますか? 都道府県名を言えますか?

私は、わかりませんでした。聞いたことのない町名でしたから、日本のどの都道府県でもあり得ると思いました。あ、自分のいる首都圏ではないことはわかりましたが。

でも今、この地名を「知らない」というのは「ちょっとアンテナの感度が鈍いぞ」と思われることなのだそうです。ちなみに、わが埼玉県の人口が最近3万人を割ったばかりの小川町という、東京都23区のどこよりも広い町で町おこしをボランティアでやっている人たちは、全員知っていました。なんと、訪れたこともあるそうです。それほど一部の人たちには紫波町は有名な場所になっているのです。

どうして紫波町が有名なのかというと、箱物行政や民間の大規模施設に頼らずに、日本では珍しい形の「公民連携」を実現し、予算不足で塩漬け状態だった駅前の町有地を人の集まる場所に変えることに成功したからです。

それがどれほど珍しいことかというと、人口3万3800人の小さな町に、これまでに600件を超える視察依頼が殺到しているという事実が証明しています。紫波中央駅前の町有地には、現在、図書館、産直マルシェ、子育て応援センター、カフェ、貸スタジオなどを備えた「オガールプラザ」、ホテルやバレーボール専用体育館を備える「オガールベース」、バーベキューなどを楽しめる「オガール広場」などがあり、内外からも人が集まって年間80万人が訪れる場所となっています。

これまで「地方創生」というと、役所主導のプロジェクトで、地元の声は形だけ反映され、都会から来た専門家たちが日本国中どこでも一緒の金太郎飴的な施策を提案するのが常でした。本当にその土地にふさわしい開発はどんな形かは、その土地に長年住んでいる人にしかわかりません。でも、日本の地方はなかなか意見がまとまりにくく、「お上の意向」でトップダウンで進めるしかなかったというのが実状です。

でも紫波町はそのやり方を完全に排し、自分たちの力で理想的な未来をたぐり寄せました。だから全国からの視察依頼がひっきりなしに寄せられるわけです。ちなみに、「オガール」という聞き慣れない言葉も、紫波町のプロジェクトが生み出した造語です。「成長する」という意味の方言である「おがる」とフランス語で「駅」をあらわす「ガール」をくっつけて作ったのだとか。

本書はジャーナリストである著者が紫波町の図書館に興味を持ち、取材をするうちにその背景となったオガールプロジェクトを知り、取材を重ねてまとめ上げたものです。著者の猪谷千香さんはベースボール・マガジン社の創設者の孫で、叔父は同社の現社長、母は作家の工藤美代子という出版畑の一家出身です。父はスキー選手で実業家の猪谷千春氏。これまでに『日々、きものに割烹着』(筑摩書房)、『ナウシカの飛行具、作ってみた』(幻冬舎)、『つながる図書館 コミュニティの核をめざす試み』(ちくま新書)などの著書を発表しています。

本書はドキュメンタリーですが、事実に即した本にありがちな堅苦しさがなく、すらすらと読み進めることができます。本当の話なのに、まるで町おこしの小説を読むような気軽さで最終ページまでたどり着けます。

しかし、そのあとで感じるのは、「これは他の町、たとえば自分の町でできるだろうか」ということです。私も本書を小川町の有力者に渡しましたが、「すごくいい本だけど…ここで同じことができるかな」と言葉を濁していました。

というのも、オガールプロジェクト成功の裏には、何人かの「すごい人たち」が文字通り寝食を忘れて、目指す未来の実現を信じて突っ走ったという現実があるからです。当時の町長は、プロジェクトのメンバーに大枠を任せ、自分は町民の説得にエネルギーを注ぎました。100回以上もプロジェクトの話を講演して回ったそうです。町おこしにはつきものの反対運動は、この町では起こりませんでした。

それでは本書の目次を紹介します。
プロローグ
1.キーパーソン
2.脱・これまでのまちづくり
3.目標が決まったらば、走る
4.「集客装置」をつくる
5.プロジェクト前夜
6.マスタープラン完成
7.みんなの広場
8.オガールプラザを「稼ぐインフラ」に
9.ライフスタイルの提案
10.デザイン会議
11.町にふさわしい図書館を
12.オガールベースにかけた「本気」
13.幸せな町には幸せな人生がある
あとがき

前でさらりと紹介しましたが、紫波町にあるバレーボール専用体育館は、トップリーグが合宿に使うことでもわかるように、日本有数の本格的なコートです。どこの町にもある多目的体育館ではなく、目的を絞りきった体育館にしたことで、全国のバレーボール強豪校が合宿場所に紫波町を選ぶようになりました。行政に投げるのではなく、町民達が真剣に知恵を絞れば、限られた予算でも結果を出すことができるということです。

著者は「あとがき」でこう述べています。
「オガール広場の芝生の上で楽しそうに過ごす紫波町の人たちを見て、心が動かされた。うらやましいとさえ思った。なぜ、彼らはあんなに幸せそうなのか。今度は、その理由を知りたくなり、取材を重ねた」

町おこしの関係者のみならず、あらゆるプロジェクトを推進する立場の人たちに読んでいただきたい1冊です。


EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

先日テレビ番組で見た情報ですが…自動車のAudi(アウディ)では、日本全国のショールームに「ディフューザー」という香りを発する装置を置いて、共通の香りを漂わせているのだそうです。

同じ香りで無意識のうちに人(顧客)の感情や記憶に働きかけ、統一感、安心感、印象付けをする、いわば「香りによるブランディング」、「香りマーケティング」なのだとか。

確かに、匂いに関する嗅覚は人間の五感の中で脳の最も原始的な部分、動物としての本能的な部分に直結してことがよく知られていますね。

考えてみれば、パン屋さんや焼鳥屋さんから漂う匂いは、店の前を通るだけで思わず誘われてしまいますし(^^;)…床屋さんや美容院の独特の香りは、爽やかでさっぱりした気分になったりします。

逆に病院や歯医者さんの独特の香り(昔に比べると今はあまり消毒臭い強い匂いはしなくなりましたが)は、ちょっと苦手な方も少なくないと思います。

アウディだけでなく、メルセデスやレクサスなど他社の高級車のショールームでも、同じように香りの演出がなされているらしいですし、最近はホテルやスポーツ施設、イベント会場などでも、それぞれに応じた香りを漂わせ、お客様の気付かないところでさりげなく印象付け(印象操作?)がなされているようです。

パソコンで香りを発する装置なんてものも既に開発されているそうですが、まだまだ一般的にはなっていませんので、ネットショップのアクセス時に香りを~というのは残念ながらまだまだ無理ですが…。

さりげなくお客様へのお店の印象付けや記憶に残る手法は、意外と簡単な方法であるんですよ。(^-^)

例えば…、
お店のイメージキャラクターをデザインして、看板やメニューなどお店のいたる所に配置しておけば、お客様はお店の名前は覚えていなくても、キャラの顔は記憶に残り、再度来店したり、他の場所で広告を見た際などに、「あ、このキャラの顔、前にも見たことある!」「前にも来た店だ!」といった印象付けができるんです。

多くの量販店や施設などでイメージキャラクターが存在するのも、そういうことなんですね。

イメージキャラクターなどのイメージがどうしてもそぐわない業種や、社長の好みに合わない…なんて場合もあるかと思いますが、そんな場合でも、印象的で個性的なお店のロゴマークなどで印象付ける方法もありますね。

キャラクターとロゴマーク、両方を組み合わせればなお一層、印象付けられるでしょう。

キャラやロゴで「ズバリ売り上げが上がる! 客が増える!」とまでは言い切れませんが、これらの方法は比較的安いコストで、お客様の印象や記憶に残り、長い目で見れば口コミやリピート率を向上する助けになる方法だといえます。

プロのデザイナーさんやイラストレーターさんに依頼できればベターですが、そこまでできなくとも、ちょっと漫画やイラストが得意なスタッフさんがいれば、いくつか描いてみてもらうのも良いかもしれませんよ。

または店長さん、社長さん自身が強烈な個性をお持ちなら、ご自身がイメージキャラクターとして登場! っていうのも有りですね(^^;)

お店や会社のブランディングの方法の一つとして検討してみてはいかがでしょうか…

さて…本日のお店は、キャラクターやロゴマークでブランディングされたわけではないですが、業界において確固たるイメージ、存在感を確立されたお店さんです。

実は 2010年11月24日号において「ダメ出し!道場」第2回目に登場していただいたお店さんなんです。

あれから7年半…どんなお店になっているのでしょうか!?(^^;)

それではダメ出し!道場振り返りスタートです!

ダメ出し!振り返りショップ
2010年11月
ダメ出し道場No.2で登場
アーバングラビア
振り返る
2018年2月
現在のショップ
アーバングラビア

ショップ名 :パンの包装工場さん

PCサイト : http://www.pansizai.jp/

スマホサイト : http://www.pansizai.jp/phone/

2010年当時、数百万円程度 → 2017年、年商1億円超え!

第一印象…見た目も良くなったが…

7年前、2010年11月24日 当時のダメ出し!道場バックナンバーがこちらです。
http://www.ocnk.net/ocnk_ma/ocnkmagazine_asm117.html

たまたま当時のお店ページのイメージが残っていましたので参考まで
↓↓↓↓↓
当時のトップページイメージ
https://photos.app.goo.gl/8cJNfOOFmXUyWvje2

当時の自己紹介(店長)
https://photos.app.goo.gl/CIO4r9nfP7INZCil2

「ダメ出し! 道場」も始まったばかりということもあって、おもにお店の第一印象であるトップページや、お店(店長)の自己紹介からダメ出ししていますが、要点・主旨は
●「誰に・何を」売りたいのか?
        →パン屋さんに・パン屋さん用包装資材を

●スーツで硬い表情の店長写真は近寄りがたいだけ
        →笑顔で親しみやすい挨拶に!

●ホームページがダサいと袋や包材のオリジナルデザインもダサいと思われかねない。
        →デザインの質を上げよう!

●仕様が決まっている、ただ安い商品・物を探す客よりも
        →とにかく「包装資材について相談したい客」を捕まえよ!

といった内容でした。

では、現在のトップページ
http://www.pansizai.jp/

と自己紹介(お店と店長両方)
http://www.pansizai.jp/page/17

店長の写真が硬い表情のスーツから、スポーツウェアでの笑顔で力強いガッツポーズと微笑みに変わったのは最も顕著な部分ですが…(^^;)

ただ単なる自己紹介・あいさつ文から、当社が誰に・何を売る店なのか? どんな方にどんなことを提供できるのか? 予算概算や相談したい内容、特に新規開店・開業されようとしているパン屋さんへのマニュアルの配布や、気軽に相談できるような呼びかけや問い合わせフォームへの「導線」が作られた…
などなど、このページからだけでも BtoB(業者向けビジネス)の要素がしっかりと埋め込まれた点が大きな変化だと思います。

BtoBビジネスにおいては、何をおいてもとにかくまずはお問合せをいただき、会話(商談)の糸口を掴むことこそ最優先事項だからです!

ただ現状も文字・文章が多いので、今後はもう少し整理して見出しをつけ、箇条書きに整理されたり、図解、イラストなどを用いて、よりわかりやすく改善されると、もっと良くなると思います。

ページやバナー画像などのデザインに関しては、7年前当時は店長さんのバナーやホームページの制作スキルもまだまだで、率直に言えば「ダサく」野暮ったい印象でした。あれから独学でスキルアップされ、現在でもご自身で制作デザインされているようです。さすがにプロのデザイナーほどの洗練度はないかもしれませんが、ネットショップとして必要十分なスキルは身に付けられたと思います。

何より、ムダがなく、伝えたいこと、今アピールしたい商品や情報をすっきりわかりやすく伝えるバナーやページになってきたと言えます。

変わったのは見た目以上に…中身!ビジネスモデル!

実は、こちらの治部店長さんとは、前回の「ダメ出し! 道場」の後、おちゃのこネットさんのセミナーで実際にお会いして、何時間か直接お話しする機会があったのですが、当時は年商の9割は地元の大手印刷会社の下請けの包装資材印刷・製造がメインで、ネットを通じ、新たな販路やきっかけをつかもうと模索されていました。

店長さんは社長の息子さんで、当時は地元以外の県外に売ること、ネットで素性の知れない客に売って代金回収はできるのか? など懸念、反対されたとか…。

自社で袋類がオリジナルで製造できるという【強み】を生かして、とにかく気軽に「ご相談」「お問合せ」をいただけるような方向で、決して安売りの包装資材自販機にはならないように! といったことを当時お会いした際にアドバイスさせていただいた記憶がありました。

<電話インタビューで浮き彫りになったこと>
今回の「ダメ出し! 道場」再登場を機会に、7年ぶりにお電話でお話を聞かせていただきました。

上にも書いた通り、当時は9割が下請け仕事で、元請け会社の言われるがままにコストを抑え、薄利でただ一生懸命にやっていたが、おちゃのこネットショップと「ダメ出し! 道場」をきっかけに、とにかくターゲットとするお客様=全国のパン屋さんのご要望をお聞きすることから始め、当初はお客様のお店のオリジナルのロゴなどが入ったオーダーメードの袋や包材をお受けしていったそうですが、今ではもう製造設備のキャパを超え、何か月もお待ちいただくほどの受注状況で、「嬉しい悲鳴」状態だそうです。

また、ただご要望をお聞きするだけでなく、納期や仕様などのご相談をできるだけお電話でやりとりしながら、パン屋さんの日常の話の中から、潜在的なニーズを聞き出したり、話しながら「そう言えば…」と情報や本音を聞き出し、「それならば…」とアイデアが出てくることも多くあったとのこと。

こうした中から、
新商品アイデア:ありそうで実は業界にはなかなかないサイズや形状、柄の袋やシートなどニッチで隙間のニーズを満たす商品を開発したり(まったく、革新的な新規商品ではなくちょっとした改良・変更の新商品)、

電話での会話を通じて親しくなったおかげで、知り合いや仲間のパン屋さんを紹介してもらったりも増え、そんな中から大きなパン屋さんの組合組織の役員を務めるようなお店からもオーダーいただくようになり、そこからどんどん紹介がつながって、広く多くの得意先(法人リピーター)が増えていったりしたそうです。

売上(年商)も数百万円だった7年前の10倍をはるかに超え、「2億円」まであと少しというレベルまで成長されているそうです!

また、お店自体は「パンの包装工場」とパン屋さんに特化されていますが、食品メーカーや製菓店など異業種からの引き合いも増え、正に食品包装資材の相談ができる専門企業に成長されておられます。

ただ、オーダーメイド製造や異業種への積極的展開は、可能性としてはあるのですが、まだまだパン屋さん業界に特化して、この市場にマッチした自社のオリジナル規格商品を増やして行くことが、同業他社との熾烈な価格競争や過剰な忙しさに陥らず、健全な収益確保と営業・経営状態を作っていく方法だと見極め、邁進(まいしん)なさっているとのことでした。

この7年で変わったのは、ホームページの見た目だけではありませんでした。むしろ、ただ元請けからくる注文をこなす下請け製造業から、自社で営業・マーケティングを行い、顧客ニーズを探ってオーダーメードを行いながら市場ニーズを掘り起こし、必要とされる商品、あったらいいのにという新製品をアイデアと工夫で生み出し、ライバルと差別化をし、新たな売上げ、利益率の高い収益を生み出す。

トータルでのビジネスモデルの中身が大きく変わった点にあるようです。

総評

ショップサイト全体を見れば、文字・文章が多く、情報過多で読みにくい面や、問い合わせフォームへの導線がわかりづらい点など、サイト構成デザインは改善の余地が大いにあると思います。

貴店に限らず、何年間もコツコツとコンテンツを追加してくると、情報が増える方向はどんどん充実して行くのですが、店長にとって当たり前になってきた現状のサイトの、ムダや過多をあえてそぎ落とし、削る方向は意外と難しいものです。

今まで外注せずに店長さん自らコツコツとサイト制作、保守されてきているのでなかなか思い切れないかも知れませんが、この辺りで一度、「お客様にわかりやすく、より問い合わせしやすく」の観点だけでも見直して、簡単なリニューアルをされると、より良くなると思います。

いつでもお気軽にご相談ください。

さて、お電話の最後に、店長の治部さんから
「今の会社、事業、収益があるのは本当におちゃのこネットに出店したおかげです。僕は絶対、おちゃのこネットから浮気しません!」

と大変に嬉しいお言葉を頂戴しました(^-^)

7年前に9割が下請けだった事業が、今では9割は直取引の売上。売り上げ構成だけでなく規模も10倍以上で、利益率も格段に向上。

それがこのおちゃのこネットのネットショップで実現できているのですから、「おちゃのこネット」のおかげ、も確かに間違いではないでしょう!

でも、それ以上に、店長さんの逆境(会社においては反対や逆風だらけ)の中でも、地道にお客様の意見に耳を傾け、お客様と対話し、思いついたことは小さく、早くやってみる。そして日々改善! 日々前進!

その積み重ねが新しい商品を生み出し、既存顧客が新しい顧客を連れて来てくれ、新しい売上・収益につながっていくという良い連鎖を生み出してきたのだと思います。

でもそれは、このお店の店長さんが特別だからでは決してありません。

成功しているネットショップの中には、カリスマとも言える何でも秀でてずば抜けてできる「スーパー店長」さんのお店も少なくないのですが…

「ダメ出し! 道場」メルマガ読者の方に聞いてほしいのは、この「パンの包装工場」の治部店長さんは失礼ながら(^^;)いたって普通の地道な店長さんということ。
ただただ、一生懸命にお客様と誠心誠意向き合って会話しているということ。

オリジナル商品だって、何らかの特別な技術や革新的、発明的な新製品というわけではありません。既存の自社の技術やスキル、製造設備でできる、たまたま業界の同業他社は作ってない物、作ろうとしない物だけど、実はこんなサイズのこんな仕様の物を! と欲している顧客は多かった! という商品です。

このようなパターンはおちゃのこネットでお店を経営されている多くの中小企業さん、個人事業主さんでも十分にでき得ることだと思います。

最先端のハイテク企業でなくとも自社、自店の【強み】とお客様の欲しているコトやモノ(気付いてないことも含めて)をうまく組み合わせれば、商品開発は十分に可能なのです。

あとは、地道にお店も、商品も、コツコツと日々改善! 日々前進!

今回は、あらためて、中小企業、スモールショップの基本を思い出させていただくことができました。読者の皆さんにもぜひ(ページより中身の)成功事例として参考にしてみていただきたいお店です。



さて…

オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。

実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。

この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を洗い出したい! 解決したい! 強みを作りたい! という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、

診断が待ちきれない方は!「ダメ出し!道場見ました!」の件名にて
メールにて直接お気軽にご連絡くださいませ。

info@style-e.com 太田まで。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回はHTML固定幅でもご紹介していました画像をポップアップで拡大する画像ギャラリーを作る方法をご紹介します。レスポンシブテンプレート用です。





HTMLタグを挿入する

デザイン管理→配置/画像/コメントの自由記入欄から下記のHTMLタグを挿入してください。
※自由記入欄を設置する際、欄内下部の「拡張設定」ボタンをクリックし、「divタグで囲わない」にチェックを入れてください。

画像は、拡大画像と通常画像をご用意いただき、画像専用管理画面にアップロードしてください。

<div class="popup_image_area">
余白用、スタイルシート個別指定用のブロック要素です。
変更いただく必要はありません。

<div class="photo_gallery flex_layout flex_wrap">
画像を横に並べるためのflex指定となります。
変更いただく必要はありません。

<div class="image_box">
各画像を囲んでいる枠になります。
このdivタグが写真1枚の区切りとなります。

●<a>~</a>
href:拡大表示する画像のURL
data-msrc:通常画像のURL
data-w:拡大画像の横幅
data-h:拡大画像の縦幅
をそれぞれ記載してください。
※class="gallery_link"はそのまま記載しておいてください。

●<img>
通常画像のURLを記載してください。


<div class="popup_image_area">
<div class="photo_gallery flex_layout flex_wrap">

<div class="image_box">
<a href="https://cafe-responsive.ocnk.net/data/cafe-responsive/image/photo_l01.jpg" class="gallery_link" target="_blank" data-msrc="https://cafe-responsive.ocnk.net/data/cafe-responsive/image/photo_s01.jpg" data-w="900" data-h="600">
<img src="https://cafe-responsive.ocnk.net/data/cafe-responsive/image/photo_s01.jpg" width="300" alt="写真ギャラリー" />
</a>
</div>

<div class="image_box">
<a href="https://cafe-responsive.ocnk.net/data/cafe-responsive/image/photo_l02.jpg" class="gallery_link" target="_blank" data-msrc="https://cafe-responsive.ocnk.net/data/cafe-responsive/image/photo_s02.jpg" data-w="900" data-h="600">
<img src="https://cafe-responsive.ocnk.net/data/cafe-responsive/image/photo_s02.jpg" width="300" alt="写真ギャラリー" />
</a>
</div>

<div class="image_box">
<a href="https://cafe-responsive.ocnk.net/data/cafe-responsive/image/photo_l03.jpg" class="gallery_link" target="_blank" data-msrc="https://cafe-responsive.ocnk.net/data/cafe-responsive/image/photo_s03.jpg" data-w="900" data-h="600">
<img src="https://cafe-responsive.ocnk.net/data/cafe-responsive/image/photo_s03.jpg" width="300" alt="写真ギャラリー" />
</a>
</div>

</div>
</div>

 
スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けてください。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

.popup_image_area
写真ギャラリー下部の余白指定となります。

.popup_image_area .image_box
今回は、画像が3枚ですので33.3%を指定しています。
4枚の場合は25%、5枚の場合は20%となりますが、あまり並べすぎるとスマートフォン閲覧時に表示される画像が小さくなりますのでご注意ください。

.popup_image_area A
余白だけの指定です。
サムネイル画像左右の余白用指定です。


.popup_image_area {
margin-bottom: 30px;
}

.popup_image_area .image_box {
width: 33.3%;
}

.image_box A {
display: block;
margin: 5px;
}

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

おちゃのこオフィスの宛名

このコーナーでは、おちゃのこネットの機能や提携サービスをご紹介していきます。
今回は、先日アップしたおちゃのこオフィスの宛名印刷設定についてです。

これまでは、領収書の宛名はすべて印刷する/会社名のみ印刷するしか選択できませんでしたが、宛名を印刷しない設定が可能になりました。

設定は、受注管理→帳票設定→項目設定の「領収書の宛名」欄から設定できます。
よろしくお願い致します。

FAQ(サポートくらぶ)

http://www.ocnk.net/faq/

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

リンクに関する知識

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「リンクに関する知識」について説明させて頂きます。

■リンク設定の大切さ

ECサイトのように、集客しつつ商品を売り、収益を上げていくタイプですと、リンクを最適化しSEO対策する事は非常に大切です。
Webサイトに使われるリンクには大きく分けて2種類あり、「内部リンク」と「外部リンク」があります。
それぞれを有効活用する事で、よりサイト内へのアクセスを高め集客し、結果的に収益を高める一つの要素となるでしょう。

■内部リンクを上手に活用する

内部リンクとは、自身のサイト内にリンクを飛ばす事です。

AのページからBのページへ。あるいはAのページからCのページへリンクをつなげ、他のページも見てもらう可能性を高められます。

内部リンクはとても重要視されている要素の一つで、コンテンツが優れていても内部リンクがしっかりしていないと、評価が下げられてしまう例も少なくないようです。

内部リンクのSEO的な利点は、やはりアクセスを集めたいと考えているコンテンツに、アクセスを集めやすくなる事でしょう。

過去に作成した記事にアクセスが集まっていると、そこから内部リンクを飛ばして新しい記事へとつなげます。

そうすると、アクセスが集まっている記事からアクセスが流入し、アクセス数が増えていきやすく、それが検索エンジンからの評価を良くする要素にもなるのです。

Googleが評価する項目は優に100以上あるとも言われていますが、ユーザーが回遊しやすいサイト設計にすることも評価を高めるポイントです。

過去の記事よりアクセスが多かったコンテンツがあるのであれば、内部リンクを作っていく事がおすすめです。

しかし、SEO的な効果を見込み、関連性のないページにリンクを設定すると評価を下げかねませんので、出来るだけ関連性のある記事への内部リンクを設定しましょう。

また、内部リンクはユーザーの直帰率を下げ、サイト内の回遊率や滞在時間を高め、Googleに良い評価を与える要素ともなります。

内部リンクを上手に設定するとPV数が自然と伸び、結果的に収益額を伸ばせるようになります。

■外部リンクについて

内部リンクが自分のサイト内を移動する手段として使われるリンクなのに対して、外部リンクは文字通り「外部のサイトへリンクを飛ばす」ための手段となります。

自分のサイトから外部のサイトへリンクをつなげる事を「発リンク」といい、外部から自分のサイトにリンクをもらうことを「被リンク」と言います。

被リンクは、サイトに対して投票されているような形で処理され、検索順位を高める可能性がありますが、発リンクについてもこのような利点を得られる可能性があるのです。

外部サイトへリンクを通すと、ウェブマスターがリンクに気づいてくれて、逆に貼り直してくれる可能性があります。

貼り直してくれたらそれはそれで自分のサイトに対してメリットとなりますし、貼り直してくれなかったとしてもマイナスではないでしょう。

検索エンジンは基本的に、ユーザーのためになる検索結果を表示するようにします。

自分のサイトで書いたコンテンツの内容を広げてくれるような外部サイトにリンクを通せば、ユーザーにとって便利な形となります。

そうすると、検索エンジンはユーザーのためになっていると考えますので、発リンクそのものがマイナスになる可能性は低く、良い点として受け入れられる事が考えられるのです。

関連性を伝えられるのもまた、外部リンクを設定する利点でしょう。

ただ、関連性が低いサイトや低品質なサイトにリンクしたり、Google等に対して発リンクしても意味はありませんので、自身が良いと思ったページへのリンクが良いです。

また、関連性が高くても、Google等のガイドラインに反しているサイトに対して外部リンクを貼らないよう、気をつける事も必要でしょう。

★POINT
・内部リンクでサイト内の回遊率を高める
・関連性のある良いサイトへは外部リンクを

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
SEOに関わるアドバイスも行っております。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。

【提供】web creation株式会社 SEOサービス「スウェルキャッチ」担当

スウェルキャッチ

激安SEOサービスのスウェルキャッチ
初期費用0円・月額費用980円からのSEOサービス:
SwellCatch(スウェルキャッチ)

編集後記

ぽかぽか陽気が続いて、いよいよ桜も満開を待つばかりかと思っていたら、昨日は真冬に逆戻り。激しい雪が降ってどうなることかと思ったら、夜半に雨に変わって積もることはありませんでした。もう雪はこりごりです。
(おちゃのこ山崎)

■おちゃのこネットのご利用方法については、おちゃのこサポートくらぶも参照ください。(http://www.ocnk.net/faq/
また、マニュアルもご用意しております。(http://www.ocnk.net/webmanual/

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【おちゃのこネットコミュニティ】
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■ネットショップにお役立ち。弊社は下記のサービスも提供しています。
【おちゃのこさいさい】http://www.ocnk.me/
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