あなたの語彙力は大人レベルですか?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

「語彙」という言葉、読めますか?
別に冒頭から漢字クイズをやろうというわけではないのですが、日本人の日本語力低下が叫ばれているなか、大人が知っている語彙(ごい)、すなわちボキャブラリーの数の減少がその原因のひとつではないかといわれています。

『日本国語大辞典』では、語彙を次のように説明しています。
ごい【語彙】〔名〕
(「彙」は集まり、類集したものの意)
(1)単語の集まり。一言語の有する単語の総体、ある人の有する単語の総体、ある作品に用いられた単語の総体、ある領域で、またはある観点から類集された単語の総体など。単語を集合として見たもの。
(2)一定の順序に単語を集録した書物。文部省編輯寮の「語彙」(明治四年)、上田万年・樋口慶千代の「近松語彙」など。
(3)(俗に)ある単語の集まりに属する単語。用語。

ごく簡単に言えば、語彙とはその人の持っている「使える単語の数」です。読めて理解できて、自分が何かを発信するときに使える。そういう単語が「語彙」であり、それがどれだけ備わっているかか「語彙力」です。

日本アンガーマネジメント協会の安藤俊介氏は、語彙力のない人はトラブルを招きやすく、ストレスが溜まりやすく、仕事上での成功が得にくいと言います。「ヤバい」「かわいい」「すごい」などの若者言葉だけで感情をすべて表現するのは困難であり、そのために暴力的になりがちで、感情のはけ口がなくストレスが溜まるというのです。

語彙力を高めるためには、読書が一番です。適度に知らない言葉がちりばめられている本を読み、わからない言葉を調べる。この繰り返しが語彙力をつけます。そして身につけた言葉を使ってみる。このサイクルで思っていることをより正確に言葉に変えることが可能になります。

語彙の貧弱な人は、周囲から頭のいい人、できる人と思ってもらいにくいものです。つまらない読み間違いや言葉の誤用を繰り返すと、「あの人、大丈夫?」と思われてしまいます。物知りを自慢する必要はありませんが、社会人として恥ずかしくない程度の語彙力は身につけておきたいものです。

今回の「オススメ参考書」は、語彙力をつけるための齋藤孝さんの著書を紹介します。


お知らせ~おちゃのこネット使い方教室OCHANOKO CAFE!!

皆さん、こんにちは。
昨年11月にオープンした初心者向けの使い方、作り方に特化した講習おちゃのこカフェのご案内です。
既に多くの方にご利用いただき、分からなかった事が対面だから理解できた、メールだと聞きにくいことも質問しやすい、知らなかった機能や使い方がわかったなど、ご利用ユーザーさまからも大変好評をいただいております。おちゃのこカフェご利用中の写真も掲載しておりますので、雰囲気をご覧ください。

登録したけど、何から始めていいのか分からない、ショップ作成手順、商品や写真の登録方法、送料や決済の設定方法などなど使い方であればどんな質問にもスタッフが対面で直接お応えします。
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おちゃのこネット使い方教室 「おちゃのこカフェ」

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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

大人の語彙力ノート

齋藤孝・著 SBクリエイティブ・刊

1,300円 (税別)

著者の斎藤孝さんについては、すでにご存じの方も多いことでしょう。1960年生まれの教育学者で、明治大学文学部教授。『声に出して読みたい日本語』(草思社)は250万部を超える大ベストセラーとなりました。テレビ出演も多いので、コメンテーターだと思っている人もいるようです。

出版元のSBクリエイティブは、ご存じソフトバンクグループの出版社。孫正義さんが日本ソフトバンクを設立した1981年の翌年に作られた出版部が母体です。「Oh! PC」「Oh! MZ」といった古いパソコンファンが懐かしがる雑誌を中心に事業を伸ばしてきました。

1999年に分社化によりソフトバンクパブリッシングという会社となり、2005年にはソフトバンククリエイティブに。そして2013年に現在の商号になりました。現在は雑誌出版から撤退しており、ライトノベルのGA文庫、一般新書のソフトバンク新書、科学新書のサイエンス・アイ新書、一般文庫のソフトバンク文庫などを擁する総合出版社となっています。

本書は横書きの左綴じで、すべての項目がページ単位で完結しているため、じっくりと頭から読むよりは、パラパラと気になったところを飛ばし読みするのに向いています。本書の構成は、まず目的別に8つの章に分類し、その中でひとつの言い換え例をタイトルにしています。そして本文で別バージョンの言い換えを紹介し、「できる」「強調」「教養」などのマークが付いています。

読み方としては、まず目次をざっと読み、読みたいタイトルを探します。多くの章で言い換え例がタイトルになっているので、興味を引きやすいと思います。たとえばこんな感じです。「私のミスです→私の不手際です」「おめでとうございます→慶賀にたえません」「教えてください→ご教示ください」「突然ですが→率爾ながら」「繰り返します→復唱します」

それでは、本書の目次を紹介しましょう。
・はじめに
・第1章 「普段の会話で品よく見せる」語彙力ノート
・第2章 「お願いする」ときの語彙力ノート
・第3章 「言いづらいことを言い換える」語彙力ノート
・第4章 「気持ちを伝える」語彙力ノート
・第5章 メール・口グセで自分を下げない「同じ言葉の繰り返しをなくす」語彙力ノート
・第6章 会議・打ち合わせで「できる!」と言われる語彙力ノート
・第7章 「訪問・宴会・手紙で使える」語彙力ノート
・第8章 センスが伝わる「季節の言葉」ノート

第1章は日常会話で使えるさまざまな語彙の紹介です。話し言葉で何度も同じ表現を使っていると、相手にあまり良い印象を与えません。そこで適宜言い換えを用いることで会話をスムーズに進めるわけです。「なるほど」「大丈夫です」ばかりを繰り返すのではなく、いろいろな変化球を楽しみながら使い分けましょう。

第2章は「お願い」のための語彙です。「お使い立てして申し訳ありません」「お手を煩わせて申し訳ありません」「お手すきのときにお願いします」「まげてお願いします」「お力添えください」「お含みおきください」「ご賢察ください」など、いろいろなバリエーションが紹介されています。

話題の「忖度(そんたく)」という言葉も、この章に出ています。
***
相手の意向を汲み取ることを「忖度」と言います。「忖」は心を表すりっしんべんに「脈を測る」という意味を持つ「寸」がついた文字であり、脈を測るように他人の心を測るという意味があります。一方、「度」には「ものさしを使って測る」という意味があります。「忖」「度」どちらも「測る」という意味だと知ると、忖度という言葉にリアリティが生まれますね。
***

第3章は「言いにくいことを言い換える」語彙です。言いにくいこと、つまり相手の感情を害する可能性がある内容を伝えるのは心苦しいものですが、スマートな言い換え、少しでも相手の気持ちを思いやる言い換えができると、人間関係が円滑になります。「残念ながら」「あいにく」「運悪く」「折悪しく」「差し支えがありまして」「手がふさがっていまして」「荷が勝ちすぎます」「ご容赦ください」「ご寛恕(かんじょ)いただきたく」「不調法なもので」「僭越ながら」「はばかりながら」「お門違い」「無理筋」「不手際」「粗相」「過誤」「慚愧(ざんき)に堪えません」「面目ありません」「お蔵入り」「ご破算」など、いろいろな表現があります。

第4章は「気持ちを伝える」ための語彙です。感情表現は多彩であればあるほど豊かな人間性を連想させます。単純に「うれしいです」と言うのと、「冥利(みょうり)に尽きます」とでは、精神年齢がずいぶん違って見えるでしょう。「恐悦至極に存じます」「快哉(かいさい)を叫びました」「天の配剤です」「誠にご同慶の至りです」「過分なお言葉でございます」「ひとかたならぬご尽力をいただき」「ご足労おかけします」「思わぬ散財をさせてしまいました」「月並みですが」「陳腐ですが」「謹んでお受けします」「不本意ながら」「潔しとしない」などは、覚えておくと得をする表現です。

第5章はメールなどで同じ言い回しを使わないための語彙です。たとえば「考える」の言い換え例として、次のようなものが並んでいます。「検討する」「考慮する」「吟味する」「判断する」「考察する」「分析する」「企画する」「構想する」「知恵を絞る」「推測する」「想定する」「見込む」「睨む」「熟慮する」

第6章はビジネスシーンで使える語彙です。「だいたい」は「おおむね」「大筋」「ほぼ」「おおよそ」「九分九厘」、「とりあえず」は「暫定的な」「まずは」「ひとまず」「さしあたり」「なにはさておき」、「OK」は「かしこまりました」「受諾」「快諾」「聞き届ける」「承認」、「まとめる」は「一元化」「統一」「集約」「一括」「最適化」などが紹介されています。

「リードタイム」「コンセプト」「スキーム」「フェーズ」「マター」「タスク」「フィックス」「ブラッシュアップ」「ロジック」「アジェンダ」「レジュメ」「サマリー」「エビデンス」「オルタナティブ」「コミット」「アサイン」「アテンド」「アライアンス」「ボトルネック」「リソース」「リスク」「イノベーション」「インスパイア」「リスペクト」「メンター」「ステークホルダー」「クライアント」といった、よく使われるカタカナ語もこの章で解説されています。

第7章は「訪問・宴会・手紙」で使える語彙です。ただ単に「そろそろ帰ります」と席を立つのではなく、「いただきだちで恐縮ですが、そろそろおいとまさせていただきます」と言うと、印象がずいぶん変わるでしょう。「お名残惜しいですが」「お粗末様でした」なども、美しい日本語です。

最後の第8章は、センスが伝わる「季節の言葉」です。手紙の時候の挨拶は、最近ではワープロが自動的に適当な言葉を提案してくれますが、以前は大人の日本人なら当たり前にわきまえていたものでした。「春めく」「麗日」「春暖」「花笑み」「花冷え」「桜狩り」「花明かり」「花筏(はないかだ)」「花霞」「山笑う」など、春の言葉だけでも山ほどあります。

日本語の二本柱は「漢語」と「大和言葉」です。漢語は意味の凝縮力が強く、短い言葉で的確な表現ができます。一方の大和言葉は日本古来のもので、柔らかく角を立てずに意味を伝えます。それに外来語由来のカタカナ語を適宜交ぜることで、現代の日本語は成り立っています。センスのある日本語表現を使いこなすためには、それら三要素の語彙をバランス良く、十分に持っていることが必要です。

本書は簡単に読み進める内容ですが、そういった本格的な日本語表現の入口にあたるものです。著者は「言語表現は語彙につきる」と考えています。文法的なことよりもたくさんの語彙を使いこなすことが言葉を上手に使うコツだというのです。

ご自身の日本語表現をグレードアップさせるのに好適な1冊です。


EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

皆さんは身の回りにある「あの便利な袋たち」をなんと呼びますか?

ビニール袋、ポリ袋、透明袋、昔のお年寄りはナイロン袋なんて呼ぶ人もいましたが…(笑)

私は実は大学時代は化学専攻だったので…少し化学的に説明すると…、
こうした袋類のほとんどは、ポリエチレン(略号PE)またはポリプロピレン(略号PP)という、炭素(C)と水素(H)だけの材質で作られており、正確にはビニールでもナイロンでもありません(^^;)

スーパーの買い物袋などは、ひと昔前まではPEより丈夫な塩化ビニル製のものが主流でしたのでビニール袋と呼ばれ、その呼び名が定着したのでしょうが、環境問題を優先するようになって、燃やすと有毒な塩素系のガスが発生する塩化ビニル製から、燃やしても二酸化炭素と水しか発生しないPE、PP製のものが主流になりました。

スーパーマーケットの手提げ袋や、野菜やお肉などを入れる小袋は、強度はほどほどで、透明性も低いですが、コストが安価なポリエチレン(PE)袋が使われています。

しかしながら、コストより見栄えを優先する商品のパッケージや包装資材としては、透明性や強度を優先してポリプロピレン(PP)が使われています。吊り下げて売られているボールペンなどの文具や雑貨類などが入ってる透明袋、郵送で送られて来るダイレクトメールなどが入れられている透明袋などは、ほとんどがOPPというポリプロピレンの一種です。

ポリプロピレン(PP)にも OPP、CPP、IPPなどその製法によって透明性や強度などの特徴が違う種類がありますが、

本日のお店は、これらPP、特に「OPP製の透明袋」を主力商品とする、おちゃのこネットだけで5店舗も運営する京都の包装資材(袋)屋さんです!

正確な数字は書けませんが(^^;)、全部合わせれば月間注文数は数千件、売上金額も月商で数千万円を超えるという、おちゃのこネットでもトップクラスのショップさんです!

読者の皆さんにも参考になることは多そうですよ!

それではダメ出し!道場スタートです!

ダメ出し!依頼ショップ
OPP袋のワークアップ

ショップ名 :
OPP袋のワークアップさん

サイトURL :
https://www.fukuro.in/

カテゴリ :店舗、事務用品

○その他おちゃのこサイト


「透明封筒・フィルム封筒の専門店パックジャパン」さん
https://www.pack-japan.jp/


「透明ブックカバーとOPP袋の通販」さん
https://www.opp-honpo.net/


「台紙販売のワークアップ」さん
https://www.dansai.jp/


「マスク製造のワークアップ」さん
https://www.anshinya.com/

第一印象…派手さは無いが強みに特化した完成度の高いお店

5つのおちゃのこショップを経営されるワークアップさんですが、今回は主力の「OPP袋の激安通販」 https://www.fukuro.in/ を中心に見させていただきます。

パッと見た印象は、特に目を引くような派手さやライバルとの圧倒的差別化をするような商品やコンテンツも見当たらないのですが…

ひと目で「OPP袋」という透明な袋を安価に提供することに特化した通販サイトであることがわかります。

中央上部の横スクロールのバナーで自社の強みを瞬時に印象付けたり、最もニーズの多いであろう商品への導線を用意して客を逃さないといった工夫をしていますし、そのすぐ下には横4列×縦7段のバナーで商品分類を写真とキャッチコピーで一覧性よく並べ、目的の商品へ早くたどり着けるようになっています。

端的に必要十分な情報をバナーで、写真と必要最低限のキャッチコピーにより見せているので、なんらかの目的(用途)があって来たお客様なら探しやすく見つけやすいと思います。

またところどころににカッパのキャラクターが用いられており、同業他社の多い業種なので「あのカッパのお店」とサイトの印象付けにひと役買っているのも、細かな点ですが読者の皆さんにも参考になるかと思います。

こうしたバナーデザインや分類やキャラクター、キャッチコピー力など、個々のWEB制作テクニックもさることながら…

ワークアップさんの優れた点は「商品企画力・開発力」だと思います。
↓↓↓↓↓

ありそうで他には無い、痒い所に手が届く商品の数々

DM(ダイレクトメール)用の透明封筒や商品パッケージなどで見慣れたPP袋ですが、それをお金を出して買って下さるお客様のニーズはどこにあるでしょうか?

丈夫さ? 機能性? 見た目? などいろいろあるとは思いますが…
まずは何を入れるのか? 何に使うのか? ですよね。

何かを入れて何かをするために、袋をお金を出して買うのです。

チラシや資料を入れて郵送する、本やDVDなどを入れて陳列する、洋服を入れて陳列する、買った商品を持ち帰るための手提げ袋、ハガキや写真、名刺やカード類を入れて保管する、納品書や送り状を入れて貼る、送る…

ひと口に「袋」と言っても、いろいろな用途・目的によってサイズや形状、材質や強度などがそれぞれ違います。また、DM封入、商品梱包など、その用途によっては袋に入れたり出したりする頻度や開け閉め、繰り返しの有無、作業性などが求められることもあります。

例)https://www.fukuro.in/page/195
DM用封筒袋のノリテープが蓋側ではなく本体側に付いており、また粘着性を抑え、開閉自在にすることで出し入れしやすくなっている。

例)https://www.fukuro.in/page/237
サイズが多岐に渡る、書籍用のブックカバー。オークションや中古店など再販市場が広がり、コレクターの「ちゃんと見えながらも本を汚したくない、キレイに保管したい」という心理にマッチした商品。

例)https://www.fukuro.in/page/204
トレーディングカード、ゲームカードなどに特化したサイズの袋。

例)https://www.fukuro.in/page/276
https://www.fukuro.in/page/205
https://www.fukuro.in/page/327
その他、ハガキ、写真、名刺などに特化したサイズの袋。

単に「透明で中身が見える袋」というPP袋の「当たり前機能」だけでなく、出し入れしやすさや、強度、便利さなどの「付加機能」に特化したサイズ、仕様を企画することで差別化できるのです。

下記などは、もはやピンポイントな商品で、これを商品化し定番在庫化する決断と勇気に恐れ入りました(^^;)
例)https://www.fukuro.in/page/988
アイシングクッキー(お菓子作り)に特化したOPPの三角形のシート。

また、姉妹店の台紙専門店 https://www.dansai.jp/
にはこんな商品も!「お札勘定練習用の模擬紙幣」
例)https://www.dansai.jp/page/18
これなどは、元銀行マンだった社長ならではの発想で商品化したものですが、ニーズもあり評判も良いようです。

もう一つの姉妹店では「販促マスク」という特殊なジャンルの商品に特化して、新たな市場を切り開かれています。
例)https://www.anshinya.com/page/144
街頭での当たり前すぎて効果の薄くなった広告ティッシュ配りに取って代わる可能性のある「販促品」です。

さて、これら商品企画を見ていくと、ワークアップさんの商品開発には何もものすごいハイテクや特殊技術があるというわけではなく、それよりもPPフィルムや台紙をさまざまなサイズにカットしたり、袋成型したりできるという自社の「コアコンピタンス(中核能力)」を、お客様のニーズと効果的に結びつけつつアイデアで生かした、まさに「かゆいところに手の届く」商品開発だと言えると思います。

インタビューで浮き彫りになった事

社長の遠藤周一さんにお電話にていろいろとお話を伺いました。

遠藤社長は、1994年大学卒業後、京都の銀行に就職し地道に銀行業務を経験した後、銀行内の研修制度を利用して他行の海外研修でタイのバンコクへ。いったん帰国後、また機会を得て別の銀行の上海支店で3年勤務。

帰国後間もなく退職され、2006年に独立。上海時代に修得した中国語を生かして中国からの雑貨等の輸入仕入れを行ってネット販売を手掛けたが、不良品、不具合で返品が相次ぎ、不良在庫を大量に抱え、3か月で撤退。

翌年に奥様のお父様がされていた包装資材卸業に参加することを決断し、包装資材に関する知識とノウハウを実戦で学び、2008年にその後身となるワークアップを設立し、社長に就任。

ネットショップを始める前は、京都中で飛び込み営業して回るものの上手くいかず、そこで「OPP袋をネット販売してみよう!」とネット立ち上げ。

手段は「おちゃのこネット」に絞ってネット販売に注力し、試行錯誤しながら事業・会社を成長させ、現在はおちゃのこネットで5店舗のほか、会社サイトとAmazon出品で8サイトを運営されています。

「ぶっちゃけ、なぜおちゃのこネットを選ばれたのですか?」とストレートにお聞きしてみたところ…

「安かったから(笑)」

最初は本当にコストが安かったからというのが理由だったそうですが、大手モールなどのルールや制約に縛られるのが嫌だったし、とりあえず自分の考えだけで自由に好きに運営できそうだったから、というのもおちゃのこネットを選んだ理由だそうです。実際に使い始めてからも、「悪ければいつでもやめよう」と思っていたが、「シンプルで簡単に使えたし、日々機能が増えたり改善されたりと使い勝手も良くなっていったので、おちゃのこネットを選んだのは本当に正解だったと思います」とのこと。

5店舗の中では3店舗がOPP袋をベースとした商品のショップですが、なぜ3店舗も展開しているのか?

→主力は「OPP袋の専門店」
(1) https://www.fukuro.in/
OPP袋という素材、材料から検索する顧客を狙ったサイトですが、

「透明封筒・フィルム封筒の専門店パックジャパン」
(2) https://www.pack-japan.jp/

「透明ブックカバーとOPP袋の通販」
(3) https://www.opp-honpo.net/
は用途、目的からの切り口のお客様を狙ったサイトになっています。

言い換えれば、素材の切り口、用途・品目の切り口、いずれからも検索して見つけてもらいやすいように露出を増やしたり、SEO対策としてもサイトを分けているようです。

実際に「OPP袋」で検索すると、①が1位に、「透明封筒」「透明ブックカバー」で検索しても②、③がいずれも上位5番目以内に入っていることで、その効果は目的を達しているといえそうです。

他の店舗
「台紙販売のワークアップ」
(4) https://www.dansai.jp/
に関しては、OPP袋販売から始めて運営していく中で、袋に資料や商品を詰める際に、下地になる台紙を求められるお客様が多いことから、台紙に特化した専門店を立ち上げれば一定の売上が見込めそうだと始め…

「マスク製造のワークアップ」
(5) https://www.anshinya.com/
に関しては、中国で知り合った信頼できる友人でありビジネスパートナーが、新型インフルエンザ流行の時期に、中国でのマスク製造事業を立ち上げたいと求められ、それに応じて出資、協力したのがきっかけだったそうです。
当初は箱詰めの大量お買い得品を主力に卸販売していましたが、次第にインフルエンザ騒ぎも収まってきて大量の在庫を抱えるにいたり、苦肉の策として販促用のポケットティッシュにヒントを得て「販促マスク」として仕掛けてみたらヒットして現在に至る…とのこと。

読者の皆さんに意識していただきたいのは、最初から複数店舗、復数事業を立ち上げようとしていたわけではなく、主力を軸に運営していく中で、お客様とのやりとりからヒントを得たり、外部環境の様子(SEOや流行等)に応じてそれに対応する商品や販売方法を考えて来たことで、今の5店舗につながっているという点です。

また、思いついたとしても、それを実現するためのスタッフのスキルや労力、体制を築くことができる経営判断や資金調達力も大切です。

遠藤社長に「貴社の強みは?」とお聞きすると、「在庫です!」とのお答え。多くの製造業が市場ニーズの多様化に伴って多品種、小ロットを優先して、できるだけ在庫を積まない方向に進んでいる時代に、あえて在庫をしっかり積んで、即日出荷、即納体制を築くことで、急いでいるお客様を確実に捕まえて売上につなげていくという戦略を選んでいるのです。

しかしながら、「在庫を積む」とは、いわば現金を商品に変えて倉庫に積み上げることでもあるわけですから、十分な資金力とそれを確実に回して利益を生み出して行く体制や仕組みを作る自信がなければ、容易に取れる戦略ではありません。

個人事業~小さな包装資材ベンチャーから始めたワークアップさんが「在庫を積む!」という戦略を取れた背景には、遠藤社長の12年間の銀行での経験とノウハウで「資金調達」(融資)をすることができたからということがあるようです。銀行さんが見るポイント、気にするポイントは手に取るようにわかるので、融資交渉に関して不安に思ったことはないそうです。

でも、お金の面だけではありません。
「この5店舗+会社サイト+Amazonを運営するのに従事しているスタッフの体制は?」とお聞きしたところ、なんとたったの2名!
デザイン面とプログラムやシステムを見るスタッフのお2人だそうです。

優秀なスタッフさんたちですね!→「本当にスタッフには恵まれています」とのお答え。良いスタッフを採用し、育て、気持ちよく働いてもらえる環境を作るのも、経営者の重要な仕事ですね。

現在、製造や販売、事務など全スタッフは14名で、5店舗7サイトを運営されているとのこと。はたから見れば小さな中小企業ですが、その中身はまぎれもない優良企業だと思います。

私はネットショップのコンサル業を始めた2000年以来、「テクニックより中身!」「ITより商売そのもの!」と言い続けてきましたが、ワークアップさんはまさにそんな企業(お店)。

ほかのおちゃのこショップさんたちにもぜひ見習っていただきたいと思いました。

おちゃのこネットが大好きで、徹底的に使いこなし、商品とコンテンツを充実させることで成長してきたワークアップさんですが…

集客に関してはおちゃのこネットだから有利に働くわけでは決してありません。遠藤社長も特別にSEOを意識して作り込んだりチューニングするよりも、「とにかくお客様にとってどうすれば分かりやすく使いやすく、買い物しやすくなるだろうか?」を日々考えてコツコツと手を入れて来た結果だとおっしゃっていました。

サイトの中身、商品やサービスが充実していないのに、SEOばかり意識している店長さんもよくいらっしゃいますが、良くないサイトを一生懸命に目立たせ露出しても、注文につながるどころか恥を必死にアピールしているようなものです。

まずはワークアップさんを見習い、「中身」「本質」の向上に努めましょう!

その他、気づいた点、アイデア、要望など

ダメ出しではありませんが、一顧客目線で気づいた点、こんなのあったら良いのになぁという点。

インクジェットプリンターで印刷できるPP袋や台紙もあれば、ユーザーサイドでアレンジできるのでいいなと思うのですが…

四角形(長方形)以外の形状(円形、楕円形、台形、変形など)は、技術的、コスト的には難しいのでしょうか? そんなこともできるという事例があれば、新たなニーズも掘り起こせるのではないかと感じました。

本来、PPは食品衛生上、食品に触れても問題のない素材ですので、「食品用」というカテゴリーがあってもいいような気がします。

食品用とせずとも、まずは密封性、防湿性、ヒートシール対応、ガスバリア性などの機能表示はできないでしょうか?
ぐっと市場が広がるような気がします。

総評

特別な技術やすごいテクニック、奇をてらうことなどがなく、また、専門ショップにありがちな敷居の高さを感じさせることもなく、初めてのお客様や初心者にも分かりやすくきちんと当たり前のことが当たり前にできている、正にオンラインショップのお手本ともいえるようなお店だと思います。

インターネットの、とかネットショップの、といったWEBのテクニック論よりも、「商品」のプロとしてそれを求めているお客様のニーズ(要望)や疑問、不安、悩むポイントなどをキッチリと想定して、商品説明文だけでなく、商品理解のための動画や漫画コンテンツを用意していたり、商品そのものもさまざまなサイズ、仕様と目的に応じた種類を企画開発しており、しかもそれをできるだけお待たせすることなく、即納できるように在庫を用意し、迅速に出荷できるだけの資金と物流体制まで…

ヒト+モノ+カネ+情報+ノウハウという経営資源を巧みに組み合わせて、稼げる仕組み=ビジネスモデルをちゃんと作り上げている点が素晴らしいと思います。

私の気持ち的には総評:100点!
「おちゃのこネットショップの理想形!」と言いたいくらいの勢いですが…(^^;)

ワークアップさんには、まだまだ未知のポテンシャル、伸びしろがうんと隠れていそうなので、その期待を込めて90点とさせていただきました。

「とにかく私は袋が好きで、ネットの袋業界でNo.1を目指す!」
とおっしゃっていた遠藤社長ですが、ネットと言わず、「袋業界」でNo.1も夢ではないでしょうし、自社のコアコンピタンス(中核能力)を見つめ直せば、ひょっとすると袋を作る以外の業界にも可能性は大きくあるのではないかと思います。

今回は5つのショップで、見て歩くのもいつもの何倍も時間がかかり、正直大変でしたが、私もいつもの何倍も気づきを得たり勉強させていただきました。遠藤社長にはぜひ一度お会いして、じっくり今後の可能性についてブレストしてみたいですね!



さて…

オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。

実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。

この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を洗い出したい! 解決したい! 強みを作りたい! という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、

診断が待ちきれない方は!「ダメ出し!道場見ました!」の件名にて
メールにて直接お気軽にご連絡くださいませ。

info@style-e.com 太田まで。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回は商品写真に影を付ける方法をご紹介します。





スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けてください。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。


.item_image {
box-shadow:0px 0px 6px 2px #E0DFE3;
}


 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

おちゃのこバナーについて

このコーナーでは、おちゃのこネットの機能や提携サービスをご紹介していきます。
今回は、おちゃのこバナーについてです。

汎用的に利用できるバナー画像「おちゃのこバナー」の5月分をアップロードしております。
管理画面トップページの左エリアのバナーよりダウンロードいただけます。
クオリティも高く、色々な種類のバナーを揃えております。
毎月更新しておりますので、是非ご活用ください。

よろしくお願い致します。


FAQ(サポートくらぶ)

http://www.ocnk.net/faq/

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

成約率を左右するキーワード

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「成約率を左右するキーワード」について説明させて頂きます。

■キーワードは成約率に影響する?

ECサイトはいわば成約型アフィリエイトなので、商品が売れて初めて収益を得られるのが基本的なシステムです。

逆を言うと、商品が売れなければ一向に収益が上がらないため、いかに売れるための施策をとっていくかが重要になるでしょう。

例えば、ロングテールキーワードだからといって、ひたすらに記事を書き続ければそれが収益につながるかどうかという点ですが、いかがでしょうか。

この方法ですと、素直に収益が作業と結びついてくれるとは限りません。

なぜならキーワードには「成約しやすいキーワード」と「成約に結びつきづらいキーワード」が存在するからです。

ではどのようにするのが、成約しやすくなるのか、考えていきましょう。

■キーワードを絞り、目的をばらつかせない

例えば、あなたがネットで洋服を買いたいと思った時、検索エンジンにはどのように文字を打ち込むでしょうか?

この時のことを考えると、どういうキーワードで記事を作っていくのが良いのかが見えてきます。

ビックキーワードを例にすると、「レディース ファッション」というキーワードは需要があるものの、かなり抽象的です。

その理由は、「レディース ファッション」と検索する人は、女性物の洋服が欲しいと考える人もいれば、どういうものがあるのか、ブランドを調べたいなどと考える人もいると思います。

つまりは、「レディース ファッション」と検索する人の目的はバラバラで、必ずしも商品を求めて検索している人物であるとは限らないんですね。

これとは逆に、「レディース ファッション スカート」とするとどうでしょうか?

レディースのファッションの中でも、特にスカートに関心があり、求めている人が訪れているということになります。

もっと具体的に言えば、「レディース ファッション 通販 激安」とすると、その意図は明確で、ネットでレディースのファッションを低価格で求めています。

このキーワードにレディースの激安なスカートをアフィリエイトしてあげることで、成約率がぐっと高まる訳です。

キーワードと成約の距離感は、1日や2日で掴める訳ではありませんが、何度か繰り返していくうちに、「こういうキーワードの方がニーズはあるのかな?」とご自身で理解していくようになります。

ただしこういった単語を複数含めた検索キーワードは、単語が増えれば増えるほど意図が明確になりますが、同時に検索する人数も少なくなりますので、意図の明確化と検索規模のバランスに注意しましょう。

■商標名キーワードを使用する

ECサイトでは、商標名キーワードが稼ぎやすいとして知られています。

これはつまり、キーワードを「パソコン」とするのではなくて、「MacBook Pro 15インチ」といったように、商品名をそのままキーワードにする手法です。

この商標名キーワードがなぜ良いのか?ということについてはまず、ほぼ確実にその商品を知っている人物が検索をかけていることでしょう。

また、商品名を知っているのにもかかわらず検索しているということは、ほとんどのケースですと、その商品の評価、口コミ、安価で買える場所、などを探しているのです。

これは逆にご自身が商品を買おうと思って、調べている立場を想像してみるとわかりやすいのではないでしょうか。

ただこの商標名キーワードで検索をかける人は、本当に買うために検索しているのか、「何かしらの理由で一押しが足りていない状況」である可能性があります。

その一押しが値段や性能、別の機種と迷っているかは分かりませんが、いずれにしてもあと一歩のお客さんである可能性は非常に高いです。

商標名キーワードを使って、あと一押しで買ってくれるユーザーを集め、成約率をあげるというのはとても有効な手段といえます。

ただ闇雲にビックキーワードを狙って成約を出していこうと考えるよりも、作業量を減らして成約率を高めることを考えるならば、こういった商標名キーワードを活用していった方が効率的ではないでしょうか?

★POINT
・キーワードの質は成約率に大きく影響する
・商標名キーワードは成約率が高い

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編集後記

老人になったとは思いたくないのですが、ときどき適切な表現が出てこなくて戸惑うことがあります。忘れたのではなく、使わなくてさび付いたのだと思っています。道具と同じで言葉もどんどん使わないといけませんね。
(おちゃのこ山崎)

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