みなさま、今年もお世話になりました!号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

あるところでECオーナー向けのセミナーに参加してきました。

そこで聞いたのが、キーワード設定のむずかしさです。私たちはつい自分の立場から検索語を想定し、必要に応じてリスティング広告を打っていきますが、果たしてそれはお客様の実状に合っているのか? そういう内容でした。

たとえば私はゴーストライティングや取材記事の制作、書籍編集や自費出版本のプロデュースを仕事にしていますが、世の中にいる私の潜在顧客のみなさんは、どうやって検索で私にたどり着くのでしょうか。

少なくとも、業界の人でない限りは専門用語を使った検索はしないでしょう。極端な場合、「本を作りたいが原稿が書けない」みたいな検索の仕方をするのではないでしょうか。そういう自然な言葉で検索したときに、自社がトップページにヒットするかどうか。それを見直してみましょうというお話でした。

さっそく上記の検索語で調べてみたら、私のページは影も形もありません。「小川町 ゴーストライター」でやっと1ページ目に出ましたが、それはあまりランディングページとしてふさわしいところではありませんでした。まだまだやらねばならないことがたくさんあると思った次第です。

さて、「おちゃのこ通信」も本号が年内最後の配信となります。今年もありがとうございました。みなさま、よいお年をお迎えください。

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

機会損失 「見えない」リスクと可能性

清水勝彦・著 東洋経済新報社・刊

1,800円 (税別)

「機会損失」という言葉はみなさんご存じですね。
いわゆる「儲け損ない」「稼ぎ損ない」のことで、意思決定のミスによりより多くの利益を得るチャンスを逃してしまうことをいいます。

通常の「損失」は、商品の製造や仕入れ、売買の過程で発生するので目に見えます。その場で「しまった!」「失敗した!」という実感があるので反省ができ、次から改善することが可能ですが、機会損失は目に見えにくいために気がつかないことが多く、その場合はいつまでも損失を垂れ流し続けます。

中小・零細企業のように、経営者個人の考えが事業に直結している場合、しばしば「思い込み」や「無知」、「過去の成功体験」が機会損失を招きます。それはいわば、病気にかかっているのに知らずに生活しているようなものです。

本書は慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授の清水勝彦氏が著した、機会損失に関する定番ともいえる一冊です。世の中ではコスト削減が叫ばれ、在庫や人員、無駄な機能を省くことに努力が払われていますが、「本当のコストは目に見えない『機会損失』なのではないか」と問題提起したのが本書です。

著者はホームページ(https://shimizu-lab.jp/blog/3010.html)で本書についてこう語っています。
***
今目の前にある(あるいは上司から言われた)仕事、プロジェクトに取り組むことこそが「コスト」かも? なぜなら、その仕事に取り組むことで、もっと重要な仕事、可能性が後回しにされているかもしれないからです。その意味で、何をし、何をしないかという「戦略的」思考とは、機会損失を考えることに他ならないと思うのです。
ではどうしたらいいか?
本書が皆さんの戦略的思考と実践の一助となりますように。
***

著者についてはこちら(https://shimizu-lab.jp/aboutme)をご覧いただくのが手っ取り早いでしょう。アマゾンの著者ページ(https://www.amazon.co.jp/清水-勝彦/e/B075DYTCXB/ref=dp_byline_cont_pop_book_1)でも過去の著書が一覧できます。Facebookページ(https://www.facebook.com/shimizulab/)やTwitterアカウント(https://twitter.com/shimikatsu22)もあります。

本書を手に取ると、「勉強になりそうな本を買ったぞ」という実感が得られます。角背ハードカバーで300ページを超えるボリュームだからです。応接室や仕事机の脇の本棚に飾っておいても見映えがします。でも、できれば飾るのではなく読みこなしてほしい内容です。

それでは、いつものように目次をご紹介します。

はじめに
第1部 意思決定にかかわる機会損失
第1章 戦略と機会損失
第2部 意思決定プロセスにかかわる機会損失
第2章 計画と機会損失
第3章 データ分析と機会損失
第4章 コンセンサスと機会損失
第3部 後悔と機会損失
第5章 「機会損失を避けたい」という機会損失
第6章 「将来の選択肢を増やす」機会損失
第7章 心配と後悔と機会損失
第8章 「適材適所」と機会損失
第4部 機会損失を最小化するために
第9章 優先順位と機会損失
第10章 機会損失にどう取り組むか(1)
第11章 機会損失にどう取り組むか(2)
第12章 機会損失にどう取り組むか(3)
おわりに
参考文献

本書を読む必要があるかどうかは、「はじめに」で紹介された機会損失の概念を自社に当てはめてみるといいでしょう。
***
本当に重要なことは、目に見えないことが多いのです。特に、「何かをやること」のコストとリターンはよく見えますが、それによって見えなくなること、つまり、「やらなかったこと」や「できなくなったこと」がより重要であったりするのです。これが機会損失です。
機会損失を考えるとは、意思決定の基準、価値観を考えるということにほかなりません。自分、自社がどの目的を、どの時間軸で達成したいのか、そのためには限られた資源をどう配分したらよいのか。目に見えること、結果がすぐ出ることにどうしてもとらわれてしまいがちな私たちの頭のどこかに、機会損失の概念を持つことで、より戦略的な意思決定と行動ができるはずです。
***
「目に見えること、結果がすぐ出ることにどうしてもとらわれてしまいがち」というくだりは、多くの人が耳が痛いところではないでしょうか。

同じく「はじめに」に、シャーロック・ホームズの話が出ています。「銀星号事件」という作品でホームズは「番犬が吠えなかったこと」すなわち「起きたこと」ではなく「起きなかったこと」に着目して事件を解決します。これについての著者の紹介を引用しましょう。
***
当たり前ですが、起きたこと以外に起きないことは無数にあるわけで、普通はそこまで考えない。そこに「盲点」が生まれます。ホームズの洞察力とは「見える」証拠だけに引きずられることなく、「見えない」重要な点、全体像を想像することができたということではないでしょうか。
***

次いで、機会損失の英語の定義が示されます。
機会損失:Opportunity cost is the net benefit lost by making a choice.
つまり、何かを選択したことによるトータルでの利益の損失が機会損失だということです。

本書では4つの視点から機会損失を考えています。
・決定そのものに関する機会損失
・意思決定のプロセスに関わる機会損失
・後悔のコスト
・機会損失を最小化すること

最初の「決定そのものに関する機会損失」は比較的わかりやすいかもしれません。一般的に「AかBか」という選択肢があった場合、Aを取ればBを失いますし、Bを取ればAをあきらめなくてはなりません。これはリソースの配分で多くみられる状況です。

次の「意思決定のプロセス」ですが、これは日本企業に多くみられる弱点で、決定に時間をかけすぎてしまい、タイミングを逃したり、その時間でできたはずの他のことを失うという問題です。「スピード経営」が世の中で求められる理由はここにあります。

3番目の「後悔のコスト」とは、ちょっとわかりにくいかもしれません。これには2種類の内容が含まれています。
ひとつめは、「失敗したくない」という思いから必要以上のエネルギーをかけて選択してしまうことで、2番目の意思決定につながります。
もうひとつは、「反省」に時間とエネルギーをかけてしまうことです。いわゆる「行動がブレる」ことの原因がこれです。

最後の「機会損失を最小化すること」は、ビジネスを理想の状態に持っていくために最終的に考えなければならないことで、本書の結論にあたります。
機会損失を考えることは、戦略的な意思決定と行動をしたいと願っているすべての人にとって必要なことです。

第1章では「戦略と機会損失」についての解説があります。
著者は戦略について、次のように説明しています。
***
戦略の核心=差別化
差別化実現の手段=資源配分
***
資源配分は「本当は投資をしたい事業だが、優先順位の高い事業がほかにあるから、泣く泣くあきらめる」ということだと著者は言います。それができないから、多くのチャンスに目がくらんでしまい、どのチャンスも生かせない機会損失が生まれます。

ここで事例としてコマツの「ダントツ経営」が示されています。
コマツでは新製品を開発するとき、最初に「何を犠牲にするか」を決めます。それによって生まれた資源を「ダントツにするべき」部分に振り向けているのです。他社に勝ちたければ、まず何を捨てるかを決めなければならないということです。

第4章の「コンセンサスと機会損失」では、こんな興味深い示唆があります。
***
「和をもって貴しとなすだから、反論なんかできない」と思っている日本企業は、初めから組織の力を出すことを諦めている不戦敗です。さらに言えば、そうした組織では「和」があったとしても、それは本当に信頼がベースになっているというよりも、単に波風を立てたくないという日和見主義がベースになっているのではないでしょうか。
***

そして、その前後には事例として広島カープ、DeNA、アマゾンの興味深い話が載せられています。単なる事例紹介ではなく、深い考察が伴っているところが本書の特徴でもあります。

その他、本書の目次には「読んでみたい」と思わせる項目が並んでいます。
「もったいない」という機会損失
「いつか」という機会損失
完璧主義という機会損失
組織が常に刺激を受ける仕組みを取り入れる
決定が実行されない3つの理由

成功の秘訣は「気づいたらただちに実行する」ことであると古くから言われています。本書を読んで改善点を見つけたら、すぐに手をつける。それがみなさんの機会損失を最小限にしてくれることでしょう。すべての経営者が手許に置いておくべき1冊です。


EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

今年も流行語大賞が発表されましたね。あぁ年の瀬ですなぁ~…
年間大賞はカーリング女子日本代表チームの掛け声「そだねー」が選ばれたそうです。

ちなみに昨年は…覚えてますか?「インスタ映え」と「忖度」でした。

ところで、女子中学生・高校生版の「2018年の流行語大賞」というのもあるそうで…、こちらでは…
ヒト部門、モノ部門、アプリ部門、コトバ部門と4つの部門での流行語大賞が選ばれます。それぞれの大賞は…

ヒト部門:あいみょん(シンガーソングライターさん)
アプリ部門:TikTok (ダンス動画 投稿特化型SNS)
モノ部門:タピオカ (食品、デザート、スイーツ)
コトバ部門:タピる (タピオカドリンクを飲むこと、飲みに行くこと)

あいみょんさんは紅白歌合戦に出場されるミュージシャンとのことなので、ご存じない方は大晦日にチェックしてみてください(私も知らなかった…)。

スマホアプリのTikTokは、音楽に載せて数十秒の短い動画(主にダンス動画)を投稿する新たなタイプのSNSですが、若い子たちには大人気ですね!
TikTokから流行った曲も結構あるとか…

モノ部門の「タピオカ」とは、元々は南米原産のキャッサバ芋のでんぷんを指すのですが、ここでの「タピオカ」はそれを粒状に丸めた物「タピオカパール」を水で戻したものをミルクティーなどのドリンク類に入れて、ぷにぷにとした食感を楽しむデザートとしてカフェやコンビニなどで若い子たちに大人気らしいです。

コトバ部門の「タピる」も、そのタピオカドリンクを飲むことを言うそうです。大人の「ちょっとお茶しよう」と同じように「ちょっとタピろ!」なんですね。

タピオカドリンク自体は、1990年代後半~2000年代前半にかけて台湾からチェーン店が上陸し徐々に浸透していったものですが、20年を経ていろいろな味やフレーバーのドリンクと組み合わされ、彩りもカラフルでいわゆる「SNS映え」も合わさって再びブームになったということでしょうか…

かなり以前からあったモノも、特にハイテクや最先端のデザインなどでもなく、大資本の大企業による莫大な広告宣伝などもせずとも、ちょっとした組合せや演出、容器やアレンジなどの見せ方次第では、こうした流行を仕掛けていける可能性があることを感じます。

昨今は特に若い子たちのSNSを通じて「流行」が作られる傾向が強くなってきました。
それでも、昔なら私のようなシニア世代にはまったく見知らぬことだったでしょうが、逆にネット・スマホ時代だからこそ、TikTokもInstagramも同じように見聞きして情報にアクセスすることができるのです。

むやみと若い子に迎合する必要もないですが、商売人であれば…
「近頃の若いもんは!」と切り捨てる前に、彼ら彼女らがどんなことやモノに関心があって、どんなことを楽しんでいるのかを知る情報感度は持っていたいですね。

さて、今回は…タピオカドリンクとは関係ないですが…
タピオカの粒のような(ちょっと強引!?)ビーズアクセサリーのパーツのお店です!
それではダメ出し!道場スタートです!(^^;)

ダメ出し!依頼ショップ
Beads Club

ショップ名 :
Beads Clubさん

PCサイト:
https://beadsclub.ocnk.net/

カテゴリ :ホビー、カルチャー

ドラゴンロード 田中と申します。
お世話になります。
10年近くお世話になっております。

中国から仕入れたハンドメイドの材料を扱っております。

ECスタート当初は、ヤフオク(現在は運営しておりません。)からスタートしました。
リピーターが多い商材であることもあり、カテゴリ別に買うことができるよう当サイトを立ち上げました。
集客は、SEOなどのスキルが無かったこともあり、ヤフオクで集客、URLを告知する名刺を同梱するといった感じで行っておりました。
現在では、アマゾン、ヤフーショッピング、楽天など各モールでの売上が大半を占めている状況です。

今回、おちゃのこセミナーで知り合いになった「ペット雑貨CHERRY'S」の横井氏にリニュアルをお願いし、サイトがきれいになったので、応募することにいたしました。

おちゃのこネットでの売上は微々たるものですが、モールでそこそこ売上があるので、ビジネス的にはまずまずではないかと考えています。
ただ、今の状況では自社サイトを運営している意味が余りないので、自社サイトの自由度を生かした意味のあるサイトにしたいと思っています。

当社商品を利用したお客様の作品も売れるサイトにしたいなども考えましたが、お客様にとっては原価が分かってしまうため、単純な考えではなかなか難しいようです。

商材的には広がりがあるかと考えておりますので、「ダメ出し道場」を通じてこれはと言うポイントのアドバイスをいただければ幸いです。
よろしくお願いします。


おちゃのこネット以外のショップ:
楽天
Yahoo!Shopping
Amazon
Instagram
twitter

第一印象…端的に特徴が伝わるトップページですが…

スマホでもPCでも一画面目で当店Beads Club がどんなお店なのか?
(当店はメーカーで、中国指定工場で委託加工したオリジナルの素材を卸販売しているが、個人への小売りも格安でしている)という特徴を端的に伝えているのはわかりやすい。

アクセサリーパーツのお店は実に競争が激しく、個人ショップからメーカーまで多くのネットショップが乱立しているので、自社はメーカーでオリジナルパーツを作っている(他店にはないパーツがありそう)点は、【強み】としてまず一番に知ってほしいところなので良いと思います。

一方で、メーカー卸と謳っているのに、業者さん向けのおまとめ注文の案内や大ロットの商品が見当たらないのがもったいなく感じました。

また、「オリジナル」のパーツのアピールが弱いのも惜しいです。

パーツショップのライバルは多いだけに、似たようなデザインのパーツは多いので、他店にはない、当社だけの個性的なパーツは、アクセサリーのクリエイターさんや小売店さんにとっても大きな差別化になりますので、自慢のオリジナルパーツがあればぜひカテゴリーやコーナーを設けて目立たせたいところですね。

その他お店全体の印象として気になった点…

<サイズ感>
お店にとっては毎日毎日数多くのパーツを取り扱っていて当たり前に感じてしまうのですが、初見のお客様にとっては、まずは写真で見る印象が第一です。色や形状はすぐにわかりますが、大きさはとかく勘違いしやすいものです。●mmとのサイズ表記は当然ありますが、それよりも直感的に写真を見て一瞬で「大体このくらいの大きさ!」とわかるような見せ方、比較物を一緒に写しておくなどすれば、お客様に無駄な迷いをさせなくて済みますね。

スケール(物差し)を写すのも良しですし、アクセサリー作りをしている人なら必ず使うだろう標準的な道具やパーツと一緒に写すなどの工夫があっても、ひと目でイメージできるので良いと思います。

大きさが直感的にわかりにくいのは、最初にちょっと気になった点です。

──────────────────
<商品写真の背景>
すべてではないのですが、多くの商品写真の背景が全体的に暗く、グレーがかって見えているので、商品を一覧で見るとどんより暗く日陰で商品を見ているような感じになっています。

例)暗い例
https://beadsclub.ocnk.net/product/2811
https://beadsclub.ocnk.net/product/1712
その他の商品もほとんどどんより暗い…

例)明るい例
https://beadsclub.ocnk.net/product/3173
https://beadsclub.ocnk.net/product/467

背景の色を比較してみてください。真っ白に白抜きする必要はありませんが、画像加工ソフトで「彩度」を上げれば、曇り空の室内→晴れた屋外の印象に変わると思います。

全体的に暗いので、ひょっとすると普段お使いの画像加工をするパソコンの液晶画面が明るすぎるのかも知れません。

トップページのバナー類は比較的明るいですが↓↓↓↓↓
https://beadsclub.ocnk.net/data/beadsclub/image/newpage/tussel2.jpg
https://beadsclub.ocnk.net/data/beadsclub/image/newpage/4582434326360.jpg
こちらは外注のデザイナーさんが別のパソコンで加工したのではないでしょうか? このくらいの明るさ、鮮やかさを目安にしましょう。

パソコンショップなどに行く機会があれば、違うパソコンで見てみたり、スマホでもチェックするなど、複数の環境で確認しましょう。

またライバル店の写真とも比べてみると、わかりやすいかと思います。

「色」が価値の商材ですので、写真は重要です。

──────────────────
<SNS 付加価値情報か? 単なる装飾、賑やかしか?>
PCサイトで左メニューのtwitterは、アカウントフォローしてもらう意図でここにあるならまだ良いのですが…

次のInstagramは SnapWidget というサイト組み込み用のウィジェットになっているので、正直、お店の中に商品ページがあるので不要ですし、ウィジェットページを開くと、お店以外の他者の情報もたくさん出てくるので、お客様を逃がしてしまう恐れもあります。

素直に、Instagramのアカウントだけフォローしてもらうように案内する程度で良いのではないでしょうか?(ただし、TwitterもInstagramも投稿時には適切なハッシュタグをお忘れなく! ハッシュタグのない投稿は、あまり集客やブランド認知に繋がりません)

また左メニューの最下部にある Pinterestの窓に至っては、自店・自社の写真ではなく、外部のアクセサリーのギャラリーになっているだけで、「買い物しようとやって来たお客様」にとっては興味をそそられても、購入に繋がらないどころか、むしろ気が散る、興味を奪われるだけの邪魔なコンテンツとなってしまっています。

なんとなく、あれば華やかでおしゃれに見えるInstagramやPinterestのビジュアルですが、「売り場」としてのネットショップには不要な情報ではないかと思います。

コンテンツを増やして付加価値が高まっているのか? 目的を考えてむしろ邪魔なコンテンツは思い切って削る勇気も必要です。

インタビューで浮き彫りになったこと…

いつものように社長の田中さん(50代男性)にお電話でお話を聞かせていただきました。

社長の田中さんは元々は株式会社リクルート出身で、その後、ITベンチャー企業を起こして上場までさせた起業家さん。
上場後は会社を譲り、その後数年間はいくつかの会社の起業、経営に携わりながら次なる事業を探しておられたそうです。

株式売却のキャピタルゲインで不動産を購入し、賃貸事業を始めてある程度の収益基盤が築けたので、何かビジネスをと模索。

ある縁からアクセサリーパーツに興味を持ち、ネットであれこれ調査をしているうちに中国に大きなアクセサリーマーケット(リアルの大規模な問屋街)があることを知り、「とにかく行ってみよう!」と単身で中国に乗り込み、あまり商品知識もないままにとりあえず仕入れと、さすが起業家の行動力。

帰って来てからまずはヤフオクで販売してみたところ、順調に売れていくので少しずつ仕入れの規模を拡大し…クオリティの高い仕入れ先を取捨選択しながら商品を増やしてきたそうです。

ヤフオクだけでは固定客リピーターの確保が難しいと、開始から1年後にはおちゃのこネットでお店をオープン。少しずつ商品を増やし、徐々にオリジナルパーツを委託製造するなど企画インポートメーカーとしての形を確立し、現在はスタッフ1名と中国での買い付けや通訳などの外部協力者もあって少数精鋭で完全黒字化しているそうです。

今は、おちゃのこショップの他に楽天店、Amazon店、YahooShopping店とハンドメイドのフリマminneで販売されているそうです。

メーカーとして委託製造、卸売り業ではありますが、実際には個人のアクセサリー作家さんたちの注文が多く、客単価は5000円~1万円程度で売上もおちゃのこショップよりもモールでの個人売りが多いとのこと。

実はおちゃのこショップは今年後半に外注デザイナーさんにリニューアルしてもらったそうで、それを機会に今回「ダメ出し!道場」に応募され、今後は自由度の高いオリジナル自社ショップとして意味あるサイトにしたいとのことでした。

良い意味でアクセサリーの門外漢だから素材売りに徹することができた

先にも述べましたが、ハンドメイドのビーズアクセサリーの業種は実に競合も多く、製造輸入はともかく、ハンドメイドアクセサリーを作って販売する小売店や、個人ショップは星の数ほどあります。

アクセサリー製作者も、専門学校などで原石の加工から彫金(金属を溶かしたり削ったり)する本格的な技術を学んだ人もいれば、独学と趣味の延長で金具やビーズ類をパーツとして仕入れ、それを組み立てて販売する比較的難易度の低いお店も少なくありません。

特に女性は「自分で作ってみたい!」から始まって、自分の作品の評判が良いと、まずは「フリマやオークションで売ってみようか?」、やがて軌道に乗れば「BASEなどでネットショップを!」という副業、脱サラ、個人ショップも多いですね。

私の過去20年間のコンサルの経験上も、それがスタートで徐々に個性のあるパーツを求め、田中社長と同じように中国や韓国などの製造業者を探して仕入れをするようになったというような女性経営者が比較的多いように思います。

でもその場合はほとんど皆さんアクセサリー製作が好きで、それが元でというケースです。

しかしながら田中社長は、アクセサリー作りに関してはむしろ門外漢であったがゆえに、最初からビジネスとして客観的に捉え、「品数とスケールメリットで安くて豊富なパーツを適正利益で販売すれば勝算がある!」と踏んでのスタートなので、良い意味でビジネスライクにドライで合理的な判断でアクセサリーパーツショップ経営ができているように思います。

アクセサリーが好き過ぎると、ついつい自分の趣味嗜好で極端にデザインが偏って個性的過ぎるオリジナルパーツを作ってしまい、在庫過多や不良在庫になってしまったりするものですが…

ビーズクラブさんでは業界の売れ筋、人気デザインを客観的に調査しながら品揃えし、価格競争力で少しずつファン、リピーターを獲得しているのだと見受けます。

行動が早いのは何より!ですが…将来を見据えて
総評

会社や社長の持っている【強み】や【ポテンシャル】からすれば、失礼な言い方になるかも知れませんが…現状のビーズクラブさんは「無難」「平凡」「本気出してない」ように見えます。

工場は持たないながら、製造委託できる工場との関係を築いている、オリジナルでモノを作れる【強み】や中国人の優秀な協力者を持つ【強み】を活かし、もっとメーカーとしてBtoBを伸ばし、客単価、ビジネス規模を大きくしていけるでしょう。

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【今後の展開…】

ただ、社長とスタッフ1名で、また事務所兼倉庫もスペース的な制約で、そろそろ労力的にも、場所的にもキャパが一杯に近づいている様子。

次のステップとして、現状を延長して拡大するのか、なんらかの方針転換をしていくのか、一定の目途を付ける時期にきているのかなと感じました。

これは、多くのベンチャーオンラインショップが、創業者や店長と身内で始めて、一定以上売れるようになると必ず突き当たる問題です。

ホップ(立ち上げ)→ステップ(軌道に乗せ黒字化)まではきても、次のジャンプ!(本格事業化)するには、人材採用や物流キャパの拡充、コンピュータシステムの拡充など今までのパソコンやホームページなどへの投資に比べると1桁、2桁多い投資が必要になる段階なのです。

ここで躊躇して二の足を踏んでしまい、先に進めないショップが多いのも事実です。

しかしながら、ビーズクラブさん(田中社長)の場合は、不動産事業による安定した収益(資金)基盤がありますし、かつてベンチャー企業を上場させた経営感覚や手腕がおありなので、戦略と方向性さえ定まれば外部環境(為替や国際関係など)によほど逆風が吹かない限りは、次のジャンプのステップに進む難易度はそれほど高くないように思います。

また、個人のアクセサリー作家、アクセサリークリエイターさんたち向けに何年も商売されてきている経験知識から、彼らが初めに何を必要とするのかも熟知されているでしょうから、これからも次々と現れる新規のアクセサリー作家さんたちに向けたスタートキット、創業セットのような商品提案や、もっと突っ込めば開業支援コンサルのようなことさえできるのではないかとも思います。

とにもかくにも、個人向けの小さなパーツショップで留まっているような会社ではないと感じました。

今後の戦略、ビジョンを考えるお手伝いができれば(したいな)と思いました。ぜひその際はご相談ください!(^-^)

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編集後記:タピオカドリンク、10年以上飲んだことありません(苦笑)
今年が終わる前に1回くらいは飲んでみよう(タピろう!)と思います!(^^;)

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読者の皆様も! モヤモヤと悩んでいるそこの店長さん!
まずは目からウロコを落としに! 頭をガーンと叩かれに!
ぜひお話しに来てください! 怖くなんかありません!
優しくお話ししますよ~!(^^;)

「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメール( info@style-e.com 太田まで)もしくは
直接お気軽にお電話(072-756-7234)くださいませ。
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さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。
本年もありがとうございました。よいお年をお迎えください。
2019年第一号は、1/17を予定しております。
下記にて、これまでのメルマガデザイン道場の一覧がございます。
年末年始にご覧になってみてください。
https://www.ocnk.net/ocnk_ma/design201-250.html

今回はログインページのタイトルの色を変更する方法をご紹介します。





スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けてください。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。
下記の例では、登録用が文字、罫線が青色、解除が赤色になります。

文字色以外の指定はこのテンプレートの指定となります。


.signin_box .id_title{
color: #006DD9;
border-bottom: 1px solid #006DD9;
}

.signin_box .pass_title {
color: #FF0000;
border-bottom: 1px solid #FF0000;
}


 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

大阪開催セミナーレポート

このコーナーでは、おちゃのこネットの機能や提携サービスをご紹介していきます。

皆さん、こんにちは。
お陰様で、予定通り11/30(金)に大阪にて弊社主催セミナーを開催する事が出来ました。
お越し頂いた皆さんに御礼を申し上げます。

スタッフ一同、ご利用ユーザーさまに直接お目にかかることができ大変有意義なセミナーとなりました。
Amazon Payさまとの共同セミナーは、2019年1月18日(金)に東京でも開催を予定しております。
今回ご参加いただけなかった方も是非次回は、お越しください。

当日の様子は、セミナーレポートページでご覧ください。
https://www.ocnk.net/seminar/index.php?report=20181130

よろしくお願い致します。

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

「WEBライティングでの可読性」

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「WEBライティングでの可読性」について説明させて頂きます。

■記事の書き方は「読みやすさ」を意識する

記事を執筆するとき、皆さんはどのようなことに心がけているでしょうか?

キーワード選定や文字数に注意されることは多いものの「可読性」まで注意されている方はそこまで多くないでしょう。

記事を書くときはずばり「分かりやすい」ことを意識して執筆します。

可読性とはプログラムなどで「書いていることが分かりやすいこと」です。

つまり、記事でもコンテンツの内容がどのような内容になっているか、わかりやすいことが重要視されています。

可読性の注意点は以下の点に配慮します。

悪い例:記事の可読性は重要ですし、気をつけなければならないことはたくさんあります。そして、注意するべきことを守れば、読者に多く読んでもらえます。

良い例:記事の可読性について、執筆上で注意するべきことは「読みやすさ」です。句読点や、内容がコンパクトにまとまっているか注意しましょう。

悪い例では、記事の内容が散文的になってしまい、十分に必要な情報が伝わりません。

良い例では適時「」を使い、重要となることを分かりやすく説明しています。

また、句読点のタイミングも主語、述語を守り、コンパクトにするとよいでしょう。

可読性では次に「語尾」にも注意を払います。

悪い例:語尾が同じようにならないように注意を払います。ですやますなど同じ語尾にならないようにします。ワンパターンにしないようにします。

良い例:文章の語尾が同じ「です」「ます」の繰り返しにならないようにしましょう。同じパターンだと読者が飽きるからです。執筆時に意識して表現を変えるように心がけます。

悪い例では「ます」が3回、繰り返されてしまいました。

この場合ですと、読者もワンパターンな印象になってしまい、記事に飽きてしまう可能性があります。

語尾を意識的に変えるには、読者に「伝える」「語りかける」ことを明確にして、表現を多彩にすることで避けられるでしょう。

次に導入文、リードの書き方の要点と可読性についてです。

「新聞記事」のリード(要約)を例にしてみます。

新聞記事のリードは、読者に必要な情報が全て最初に冒頭の解説部分の「リード」に集約されています。

一目で読んだ人は見出しから「自分に必要か」を簡単に判断することができます。

また、興味のある内容であるか、読者はリードの内容から判断することができるのです。

可読性を重視するときには「キーワード」を強引にいれず、記事の品質を担保するように心がけます。

例えば、訴求したいキーワードが「セキセイインコ」「飼い方」だとします。

その場合「セキセイインコの飼い方を皆さん、知っていますか?」などと伝えるよりは、要点を絞るタイトルとリード文を作成します。

一例を下記に示します。

タイトル:
セキセイインコの飼い方で寿命が2倍以上変わってくる

リード:
セキセイインコは、飼い主の世話の仕方と餌の与え方で寿命が2倍以上違ってくることも珍しくありません。正しい飼い方を知らない場合、もしかしたらあなたの愛鳥を苦しめているかも知れません。毎日の世話で注意するべき原則○選を紹介します。

新聞の場合、リードや導入文に全ての内容を記載することが通例です。

しかし、WEBライティングの場合、コンテンツを読んでもらうことを第一とするので、タイトルは少しセンセーショナルで「目をひく」内容にするほうがよいでしょう。

また、リードを読んだ読者が「寿命が2倍違う」など、一目見て驚くような内容であることが、本文のコンテンツに誘導するときには有効です。

原則○選、まとめ○選など、重要となる情報をまとめている「まとめサイト」は読者が一読してくれる可能性が高いです。

可読性を意識するときは「読みやすさ」を第一として、読者が求めている情報をインパクトのある書き方で発信することを心がけましょう。

ただし正しい内容であることが大前提ですので、その点は注意が必要です。

★POINT
・可読性の改善で記事の内容を読みやすくする
・導入文、リードは可読性を考慮しつつインパクトのある書き方を

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編集後記

「理屈は線香花火、行動は原子爆弾」という言葉があります。私たちはともすれば理屈を語り、それだけで満足してしまいますが、理屈を知って行動に移してこそ価値があるということです。自戒して新しい年に備えたいと思います。1年間ありがとうございました。
(おちゃのこ山崎)

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