台風19号の被害に遭われた方々に謹んでお悔やみ申し上げます号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

朝起きると、温かい飲み物がほしくなる陽気になりました。
日本は四季のある国。季節がメリハリをもって回ってきて、自然の素晴らしさを感じさせてくれます。

しかし一方で、恐ろしい天変地異に見舞われる場所でもあります。
地震はいつ何時、大きな被害をもたらすか予測が付きません。
台風はときとして猛威を振るい、人間たちの作った防止策を簡単に踏みにじります。

EC仙人の太田さんも冒頭で触れておられますが、地球の長い歴史に比べて、人間が文明を手にしたのはごくごく最近の「一瞬」にすぎません。

今回は台風19号で多くの方々が命を落とし、大切な財産を失いました。
謹んでお悔やみ申し上げるとともに、1日も早い復旧、回復をお祈り申し上げます。

事前に大げさとも思えるほどの警告がなされていたにもかかわらず、出てしまった被害。
そのことについて、私たちはうんと反省をしなければならないと思います。

私が住んでいる地域の近くでは、「景観が妨げられるから」と堤防の建設に反対する住民がいて、今回そこから川の水があふれました。
しかも皮肉なことに、被害に遭ったのは堤防に反対した人々のいる場所ではなく、住民が堤防建設に賛成し、すでに堤防が築かれていた場所でした。

地球環境の変化で、これから今回のような台風が毎度のように来襲してくるといわれています。

環境の変化に敏感に対応し、みずからを変えていく姿勢が、ビジネスだけでなく生活安全の面でも必要になってきましたね。

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エンジェル投資家リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか

ジェイソン・カラカニス・著 滑川海彦・高橋信夫・訳 孫泰蔵・日本語版序文 日経BP社・刊

1,800円 (税別)

外国語が非常に堪能な人でないかぎり、海外の文献を読むためには翻訳をしてくれる人が必要です。翻訳家は多くはプロの職業で、専門としている外国語の読解力に優れているだけでなく、日本語の書き言葉にも高い能力が求められます。

本書の翻訳を担当したお二人は、TechCrunch Japan(https://jp.techcrunch.com)で長く翻訳者として活躍されてきた方々です。ご存じの方も多いと思いますが、TechCrunchはIT系のスタートアップやWebに関する情報を配信しているアメリカのニュースサイト。したがって本書のようなテーマの本を訳すのにうってつけの方々といえます。

実際、このお二人のチームはすでに数多くの本を日経BP社より訳出されていて、たとえば2016年ビジネス書大賞を受賞した『HARD THINGS』、天才起業家の実像を紹介した『フェイスブック 若き天才の野望』、アメリカの起業家養成スクールの実態を描いた『Yコンビネーター最強のスタートアップ養成スクール』などは、読まれた方も多いと思います。

じつはこのお二人のうち、高橋氏は私の大学における研究室の先輩で、もう40年以上の交遊になります。氏が会社を退職されてTechCrunchの翻訳を始めたと聞き及び、そこでの先輩として紹介してくれたのが滑川氏でした。リアルでお目にかかる機会は何年かに一度くらいですが、SNSで友達になっているために、毎日の動向が目に入り、会わなくても仲良しの関係を続けています。

さて本書ですが、「エンジェル」というアメリカと日本の起業環境を比較するとき、最も大きな違いといわれる個人投資家の存在に光を当てた本になっています。ある人が起業するとき、最初に資金とビジネスのノウハウを提供する存在。それがエンジェルで、日本にはほとんど存在しないといわれています。

著者は現代アメリカで最も著名なエンジェルの1人。最大のヒットは自動車配車システムのウーバーで、2万5,000ドルの投資が3億6,000万ドルに、つまり1万4,400倍になったそうです。本書の序文を書いている孫泰蔵氏の兄である孫正義氏はアリババ投資で4,000倍の利益を得たといわれていますが、上には上があるものです。

本書の骨格を知るには、巻末に掲載されている「訳者あとがき」が役に立つでしょう。滑川海彦氏による本書の背景解説ですが、非常に良くまとまっているので、書店で本書を手に取ったときには、まずここに目を通していただくことをおすすめします。それから買うかどうかを考えればいいと思いますが、おそらくこの文章を読んでしまったら、大半の方がレジに直行すると予想されます。

ベンチャー企業の成長に賭けて投資するベンチャー投資のなかでも、エンジェル投資は一段とハイリスク・ハイリターンであるといわれます。その理由は、投資対象がまだほとんど実績のない、よちよち歩きの赤ん坊だからです。赤ん坊を見て将来の成長を予見するのは、とてつもないギャンブルに思えます。

しかし著者はその見方に対して異を唱えています。
「ナンバーズくじでは7桁の数字を当てなければならないが、私の方式によって投資するなら2つの数字を当てるだけでよい」とカラカニスは言います。100分の1の確立で何千倍ものリターンがあるなら、これはそう悪いギャンブルではないはずです。

急成長が見込める新しい事業のアイデアを持っている人がいます。しかしその起業家には資金がありません。そこに最初の資金を提供するのがエンジェルです。このエンジェルが自分の資金をどぶに捨てないためには、そのアイデアが成功しそうか、またその起業家が成功しそうな人物かの2つの面を判断しなければなりません。

著者はその点について、後者すなわち人物の判断をすると明言しています。
「私はどのプロダクトが成功しそうか推測するのは諦めた。その代わりに、私が持つ限りのジェダイのフォースを創業者を理解することに振り向けた。10億ドルの会社を選ぶのではない。10億ドルの創業者を選ぶのだ」

前述したように、日本にはシリコンバレーのようなスタートアップに関するエコシステムがありません。それが、日本の今日の現状を招いている原因であると指摘する人もいます。起業家が自己資金でビジネスを展開するしかないから、失敗すると立ち直れず、必要なときに必要な資金がないために成長の機会が得られないのだということです。

孫泰蔵氏は序文でこのように書いています。
「現在の日本では、シリコンバレーのように創業者、アクセラレーター、エンジェル投資家、ベンチャーキャピタルなどがそれぞれの役割を完全に分けて投資をするというモデルが、ハッキリとは確立されていない。そこで本書の手法を使っても、メジャーリーグの選手のスカウト方法を日本のプロ野球で高校球界に応用するようなもので、そのままでは機能しないだろう」

しかし、それでも本書が役に立つだろうという理由を、続けて次のように述べています。
「この本は読む価値がまちがいなくある。いや、読んでおくべきだ。まず、今現在の世界のイノベーティブなアーリーステージにおける資本のダイナミクスを知るには、格好の読み物である。さらに重要なのは、本書には普遍的な真理がちりばめられているということだ」

その「普遍的な真理」とは、次のようなものだと孫氏は言っています。
・エンジェル投資家は世界をより良くする伝道師である
・エンジェル投資家は創業者に大きくものを考えてもらうための盾になる
・エンジェル投資とは、プロダクトやビジネスモデルに投資するのではなく人に投資すること
・エンジェル投資家は自分の使命を熟知し、苦しいときに逃げ出さない創業者を支援し続ける
・エンジェル投資家は常に脱学習(unlearn)し続けなければならない

本書の魅力のひとつは、その内容もさることながら、著者の辛口の語り口を訳文がうまく伝えていることです。それが360ページもの本を読み進めるための原動力にもなっています。以下にいくつか例を挙げます。

「多くの人々が私は運に恵まれたという。一部の人間は、私は完璧なイカサマ野郎だという。何人かは私がバズワードをつくり出す才能があるという。私は全員に賛成だ。たしかに少しずつ、そのすべてであるのだろう。だからこそ、この本は今までに書かれた中でも最高のビジネス書なのだ!」

「世界はますます少数の人間に支配される傾向にある。(中略)しかしだからといって、諦めて読むのをやめないでもらいたい。100年前からのエリートたち――イルミナティだかフリーメーソンだか富豪クラブだか知らないが――そういう連中の座るテーブルに無一物から出発して割り込んでいく方法を私は知っているからだ」

「私のことを口のうまい儲け主義の自由主義タダ乗りの化物野郎と思っているなら――半分だけ正しい。私は、われわれの子どもたちはもっといい世界に住むべきだと考えている人道主義者でもある」

「もし2万5,000人がエンジェル投資家になるなら世界は一変するだろう。世界には何兆ドルもの資産が債権、株式、キャッシュ、不動産といった形で存在する。こういった資産は実際のところ『死に金』だ。一見安全そうだが、ほとんど価値を増やすことはない。何のリスクも取らないのであれば世界に何の影響も与えない」

「ポーカーのテーブルに座ったとき、メンバーの中で誰がカモかわからなかったら、カモは自分だ。さっさとテーブルを変えたほうがいい。そしてほかのプレーヤーよりすぐれたプレイができるよう努力しなければならない」

「私が成長したのはパーソナル・コンピューティングが爆発するタイミングにぴったり合っていた。(中略)そこで学んだコンピューター技術のおかげでちゃんとした大学の夜学に通う学費を稼ぐことができた。もしそのパソコンがなかったら私は警察官になっていただろう」

「われわれが『エンジェル投資家』と呼ばれるのは、スタートアップの創業者のビジネスモデルを信じる者がひとりもおらず、絶体絶命となったとき天使よろしく窮地から救い出す役割から名付けられたのだ」

ではここで、本書の目次を紹介しておきます。章の数が多いので、長くなります。
・日本語版序文 孫泰蔵
・第1章 誰もこういう本を書かなかったので、私が書くことにした
・第2章 ブルックリンのガリ勉少年
・第3章 エンジェル投資とはそもそもどういうものか?
・第4章 エンジェル投資に向いている人間とは?
・第5章 優れたエンジェル投資家になるにはシリコンバレーにいる必要がある
・第6章 シリコンバレーのどこがそれほど特別なのか?
・第7章 スタートアップの資金調達ラウンドを解説する
・第8章 金がわずかしか(あるいは全然)なくてもエンジェル投資家になれる
・第9章 アドバイザーのメリットとデメリット
・第10章 大学新卒でもエンジェル投資家になれる
・第11章 エンジェル投資のシンジケートをつくるには?
・第12章 ひと月目――まずは10件のシンジケート投資
・第13章 2カ月目――30日間、創業者とミーティングを続ける
・第14章 最高と最悪のピッチ・ミーティング
・第15章 ピッチ・ミーティングの前にやるべきこと
・第16章 ピッチ・ミーティングで何をすべきか
・第17章 10億ドルの創業者を見つけるには
・第18章 創業者に尋ねるべき4つの質問
・第19章 さらに深く切り込む
・第20章 創業者か詐欺師か?
・第21章 案件を評価する
・第22章 エンジェル投資家がディールメモを書くべき理由
・第23章 出資を断る最善の方法
・第24章 デューデリジェンスのチェックリスト
・第25章 初めてのイエス
・第26章 創業者がエンジェル投資家とつきあう方法
・第27章 月次報告書ほど重要なものはない
・第28章 エンジェル投資家の悲惨な2年目
・第29章 片時も目を離すな
・第30章 エグジット――すごい会社は売るのではなく買われる
・第31章 自分の打ちやすい球を見つけよう
・第32章 エンジェル投資という仕事はどこでどのように終わるのか?
・謝辞
・訳者あとがき

滑川氏は「訳者あとがき」の最後で、次のようにまとめています。
「本書がきっかけで何人かのエンジェル投資家が生まれるならうれしいと著者は述べているが、訳者としてもまったく同様に感じた。ことに大企業が次々と不振を伝えられ、経済の見通しも厳しいものになっている現状を考えると、今の日本に必要なのは多数の力強いスタートアップであり、大胆にリスクを取ってそれを支えるエンジェル投資家ではないだろうか」

オフィスの書棚に置いて、ときどきは読み返してみたい良書です。


おちゃのこカフェオンライン
EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

先日は列島を史上最強とも言われた超大型台風が駆け抜けて行き、各地に大きな被害をもたらしましたが、皆さん大丈夫でしたでしょうか?

被害を受けられた方もいらっしゃるかもしれません…
心よりお見舞い申し上げるとともに、1日も早い復旧、復活をお祈り申し上げます。

先進国でハイテクで、経済的にも豊かで…と思っていても、ひとたび自然が猛威をふるうとこんなにも被害が出てしまう。

46億年のこの地球の長い歴史の中で、私たち人間が生まれて生きてきた期間はほんの最近のわずかな時間にすぎません。

最も古い人類の先祖(ホモ属)が生まれてからも200万年。
46億年に対してたったの2,300分の1しか存在していないのです。
地球の歴史を24時間に例えるなら、最後の23時59分23秒くらいにやっと私たちの祖先が出現したのです。

まして、電気を発見して科学技術などと言いだしたのは、つい300年前。
23時59分59.99秒より後のことなのです。

地球にしてみたら、なんかちょっとカビが生えた…程度のことかもしれません。
ハイテクなどと自信を持って浮かれてみても、ちょっとした雨や風でさえどうすることもできません。
ましてや台風なんて、とてもコントロールできるものではありません。

今回の台風に「大丈夫だったよ」と言えた方々も、その幸運に感謝するとともに、この地球の大自然の大きさ、強さを畏れ、敬う気持ちを思い出しながら、また頑張って生きていきたいですね(しみじみ…)

とはいえ、我々はこの地球で生まれた唯一の、道具や技術を開発したり使いこなしていける生き物でもあるわけですから、日々いろいろな道具を生み出したり、失敗や反省を繰り返し重ねたりしながら後世に伝え、進歩していきます。
きっともっと大きく強い台風が来ても、被害の出ない堤防や建物や道路などがいずれはできるのでしょう。

さて…大きな話はともかく、(^^;)
いきなり話は変わります。

皆さんが日々使っているパソコンも、44年前にキーボード、35年前にマウスという入力装置が開発され、装備されて以来、今まであまり進化してきませんでした。

スマホはマウスもキーボードもどちらもないのに、簡単に文字入力できますし、最近は音声入力も進化しています。
しかし、現在のところパソコンのキーボードとマウスは依然として重要なヒューマンインターフェースとして使われています。

私自身も、このメルマガ原稿は、ラフ(概要や要点)はスマホの音声入力でメモを取ったり、カフェや車の中で思いつくたびにスマホで入力したりしますが、最終的に原稿を仕上げる際には、やはりオフィスでデスクトップPCの慣れたキーボードで行うのが最も効率が良いです。

本日のお店は、そのキーボードやマウスの新たな開発や、海外の先進の進化系製品を輸入販売するメーカーさんが直営する専門店です!

それでは、ダメ出し道場、開始です!

ダメ出し!依頼ショップ
エルゴノミクスショップ

ショップ名 :
エルゴノミクスショップさん

サイトURL:
https://www.ergonomics.ne.jp/

スマホサイトURL:
https://www.ergonomics.ne.jp/phone

カテゴリ :コンピューター

店名の「エルゴノミクス」は人間工学という意味です。
当社は、人間工学に沿ってデザインされたマウスやキーボードを開発および輸入し、おもにネット経由で販売しています。
開発しているのは、足で操作するコンピュータ入力装置で、フットスイッチとフットマウスです。
また、米国のキネシス社とコンター社から、これぞエルゴノミクスキーボード、これぞエルゴノミクスマウスという製品を輸入しています。

当社開発のフットスイッチは、昨年から価格を下げたら売れ始めて、ほとんど売り切れてしまいました。
現在、改良版を設計しているのですが、技術者の悪い癖なのか、いろいろなアイデアを盛り込んでしまって予定より遅れています。
現行機種でせっかく高い評価を受けているので、市場から忘れられないよう、価格を上げてあまり売れないようにしながら販売を続けています。

フットマウスは、売り切れになってから量産も開発も止まっています。
しかし、フットスイッチで得た経験に基づき、改良と価格練り直しをやってみるつもりです。
こちらはオンリーワンの製品なので、海外にも売ってみようと思います。

以上のような現状ですので、今回は、キネシス社とコンター社の製品についてアドバイスをいただけたら幸いです。

両社の製品は、アメリカやヨーロッパではけっこう売れており、日本でもネットで見つかる評価は悪くありません。
キネシス社とコンター社の製品は、評価が高く、知る人ぞ知るという製品だと思います。

私や他の社員が気付いていない問題点がいろいろあると思います。
何でもかまいませんので、ダメ出しをお願い申し上げます。

第一印象:

トップページの自動横スクロールのメイン画像でも、ページの下に続く商品一覧でも、ちょっと形状の変わったキーボードやマウスが表示され、なんとなく高機能だったり特殊な仕様のキーボードやマウスを売っているお店なんだなぁということはわかります。

…が、その開発も行っているメーカー直営店であることまでは伝わっていませんので、印象としてはややもったいなく感じます。

お店の名前「エルゴノミクス」は「人間工学」としてなんとなくその意味をご存知な方もいらっしゃるとは思いますが、まだまだ一般には認知度がそれほど高い言葉でもないと思います。

*エルゴノミクスとは…
一般的に「人間工学」と訳され、とかく、直線的になりがちな機械類を人間の身体の形状に合わせた曲線的にデザインされたものをエルゴノミックデザインと呼ぶ。車のハンドルや工具の持ち手など、握る指になじみやすいハンドルやグリップ、背骨のラインに合わせた背もたれの椅子などなど…

店名の意味やお店(会社)の紹介などをトップページの挨拶として簡単に説明、掲載しておいたほうが良いでしょう。

──────────────────────────────
商品についての第一印象は…

「なんだかデザインが変わってて特徴はありそう、興味は湧くが…」
「とにかく値段は高いので…」
「なんで? 何が違うの? どこがスゴイの?」
「うーん、…伝わってこない…よくわからんなぁ」
という感じです。(^^;)

恐らく一見(いちげん)さんがこのショップを見て興味を持っても、積極的に理解し納得して、よし買ってみよう! とはならないと思います。

現状はどこかで商品を見聞きして、ある程度知って理解している人が検索して来て指名買いする感じだと思います。(インタビューでも実際そのようだとのことでした)

インタビューで浮き彫りになった事…

今回は社長の加藤さんと担当者の大谷さんにお電話でお話をお聞きしました。
会社名のエジクン技研の「エジクン」という言葉は、発明王エジソンからの造語で、「発明を中心とした技術で世界に誇れる企業でありたい」という理念が込められているそうです。

そうした社名からもわかるように、おちゃのこネットショップは一見はキーボードやマウスの専門通販店に見えますが、本質は開発系のメーカーさんです。

創業は1994年ですからもう25年になる会社で、代表する製品は自社開発のフットマウスとフットスイッチで、多くのメディアでも紹介されてきているようです。
ただ、最近ではやはりご多分に漏れず中国の模倣類似品の出現と安売りの影響もあり、悩んでおられる様子です。

社長が実際に安物競合品を購入して検証されたところ、精度やパーツの強度、信頼性などは悪く、自社製品とは雲泥の差があったとのこと。

→この辺りは比較検証コンテンツなど用意して、安物を買うリスクと自社製品の信頼性、安心感をひと目で感じさせると良いでしょう。

ただ、価格に関しては、エジクン技研さんでも価格改定(値下げ)によってフットスイッチは想定を超えて売れるようになり、逆に現在は在庫がなくなっているそうです。(ちょうど新モデルの開発中とのことで、入れ替えも兼ねて品切れ中とのこと)

また、オリジナル品のフットスイッチとフットマウスで築いてきたブランド力と信頼もあって、別事業として、通常のマウスや、モバイルバッテリー、USBメモリーなどに名入れ、ロゴ入れする販促ノベルティの受注生産販売の事業が伸びてきているとのことです。
こちらは自社サイトのみで、おちゃのこ店ではやっていないとのことですが、今後の可能性は強く感じました。

現在、おちゃのこ店の他に、自社サイトとAmazonでの販売をされているようですが、やはりAmazonが伸びてきているとのこと。
ただ、Amazonでは類似の安価な競合品も多いので悩んでおられます。

現状、ネットに関してはご担当者の大谷さんが撮影や画像加工から、商品登録、自社サイトのWebデザイン、更新まですべてお一人でされているようで、スキルフルなお方ですが、掲載したい情報は多く、やや追いついていないご様子でした。

「ダメ出し」改善案

第一印象でも述べましたが…
一見すると特殊な仕様のキーボードやマウスを売っている専門店なんだなぁということまではわかりますが、開発系のメーカーが直営しているとまでは伝わってきません。
単なるマニアのお店ではなく、プロのメーカー直営店であるイメージは、もっとアピールして信頼感を高めておく必要があるでしょう。

なんせ、1台1万円もするマウス、4万円以上するキーボードなど数万円する機器類ばかりですから…

まずは、なぜ高いのか?
安物とは何がどこが違うのか?

ということは端的に数秒で伝えなければ、「値段」を見ただけであきらめてしまう人も多くいると思います。

もちろん、高級品ですので客層も選ぶでしょう。
量販店で数百円~1,000円程度でマウスは買えますし、キーボードだって2~3千円も出せば買える時代です。

その何十倍もの値段を出してでも使ってみたいマウスやキーボードっていったいどんなものなのか?
どんな人がどんなシチュエーションで使っているのか?
具体的にどんなことができるのか?
どんな効果やメリットがあるのか?

現状、商品の機能、仕様(スペック)は細かく書かれている、いかにもメーカーのカタログのような商品ページなのですが…

これらの商品を買って使う上でのメリットやベネフィット(便益)がほとんど書かれていないですし、書かれていてもテキストの羅列ばかりで、イメージとして伝わってきにくい状況です。

この辺りは今後の課題として、動画やマンガなどでのビジュアルでの使用例、実用例コンテンツを作って掲載していくような工夫が欲しいところです。

例えるなら、当店の商品は車でいえば、レクサスやポルシェやベンツのような高級車に相当したり、医療用車や工事用車両など特殊用途車に近いかもしれません。

機能・仕様だけでなく、どんな方々がどんな用途で使っているのか? を既存のユーザーやリピーターの方々のインタビュー、レビュー記事などもできれば用意していきたいところですね。

自社開発製品だけでなく、キネシスやコンターの輸入代理店としても、日本市場での代表のつもりの意識を持って、日本語環境での使用例、用途提案のコンテンツを用意していく必要があると思います。(彼らが用意した英語の動画や画像だけでは説得力に欠ける)

お電話でキネシスやコンターのエルゴノミクスデザインのキーボードやマウスが欧米では国や公共機関が推奨しているとか、国によっては補助や助成金が出るなどのお話も聞かせていただいたのですが…

具体的にどこの国で? どこの街で? と聞くと、社長もそこまで具体的には把握されていませんでした。
せっかく海外メーカーと直取引されているのですから、そういうプラスに働く情報はちゃんと詳細に聞き出して、エビデンス(証拠)も添えてアピールしていけば、中国製のなんちゃってエルゴノミクス品とは一線を画して、「なるほど、信頼の置けるホンモノの高級品なのだ!」と示すことができると思います。

──────────────────────────────
また、当店内での同一ブランドの中で、ラインアップの比較がわかりにくい点が気になりました。何がどう違うのか? が、ひと目でわかりません。

例)エルゴノミクスキーボード 一覧
https://www.ergonomics.ne.jp/product-list/8

例)ローラーマウス 一覧
https://www.ergonomics.ne.jp/product-list/21

似た形の価格も同じような物がずらっと並んでいますが、パッと見ではどこがどう違うのか違いがわかりません。

かといって1つずつクリックして商品詳細を見てどこが違うのか? 違いを見つけていくのはめんどうくさいですし、かなり時間がかかります。

大型家電店などではそれぞれのコーナーにいろいろなメーカーのいろいろな機種を比較するような表が置いてあったりしますが、当店でもまずは違いがわかる比較表のようなコンテンツはぜひそれぞれのカテゴリーで用意したいところですね。

わかりそうでわからない使い方…

例)自慢の自社開発商品「フット用マウス」
https://www.ergonomics.ne.jp/product/1

足で操作するマウスだということはわかるのですが…
イラストと文章だけだと、なかなか操作イメージが伝わってきません。

例)コンターローラ-マウス
マウスの代わりにローラー部分でポインターを動かすようですが、クルクル回る部分が左右にも動くのでしょうか? 残念ながら静止画ではわかりません。

これらは数秒~数十秒の動画さえあれば、すぐに伝わってくると思います。
過去にもテレビ番組で取り上げられたことが何度かあるようですので、そういう動画を見て(プロの映像ディレクターをお手本に)、数十秒で端的に機能や使い勝手を示す動画をぜひ用意して掲載しましょう。

60点
総評

ご担当者さんは優秀で、サイトの基本的なデザインやクオリティに問題はありません。
ほとんどはビジネス上、マーケティング上の課題です。

誰に、何を(どんなメリットやベネフィットを)提供するのか?
高価格な理由をどう納得させるのか?
安物と何が違うのか?
購入しやすい制度や施策をどう組むのか?
などなど…

繰り返しになりますが、高機能で特別なマウスやキーボード類なのですが、やはり高価(安価な物の数倍~数十倍)な高級品でもあるので、それだけの価値がある! メリット・ベネフィットがある! と感じさせなければ売れていきません。

でも、既に買って使ってくれている人は多くいらっしゃるわけですから、そういうお客様にインタビューをしてでも、売れている秘密、使って満足している点や事例を紹介していくことが、同じような潜在ニーズを持っている見込み客を取り込んでいくことにつながると思います。

Youtube や twitterを使って動画で情報発信し、機能や使い勝手、設定画面なども見せていくことで、認知度が高まることも期待できます。
心理的ハードル(高いけど買ってもちゃんと使えるだろうか?)を下げることができると思います。

また、お電話でお話を聞いている際に、「高額品なのでレンタルで試用してもらっては?」とご提案したところ、自社サイトでは既にレンタル貸出を受け付けているとのことでしたが、高額な商品のため現状はいったん全額を支払ってもらって、返却時に精算するとのこと。

これではハードルが高すぎて利用者も少ないと思います。
万一返却されなかった場合のリスクの懸念はわかりますが…

その辺りは、ネットでレンタル事業を行っているいろいろな業種のお店(貸衣装や、高級ブランド品、高性能なビデオカメラなど)を実際に利用してみたり、研究してみて参考にされると良いでしょう。

エジクン技研さんの商品よりもっと高額の商品をレンタルしているお店はたくさんあります。

また、フットマウス、フットスイッチといった中核の自社製品に関しては、今後、用途ごと、業種ごとの使用例、導入事例などのページを1つずつ用意していけば、B to Bの拡販につながると思います。

さらに、現在自社サイトの片隅でなさっている名入れマウスやメモリー、モバイルバッテリーなどの「ノベルティ事業」に関しては、おちゃのこネットで新店舗を構えて本格化するような可能性も感じます。
その際はまたぜひご相談ください。(^^;)

いずれにしましても、現状は固すぎて柔軟性に欠けますが(^^;)、モノづくりできるメーカー直営ショップには大きなポテンシャルを感じました。

以上 「ダメ出し!道場」でした。



EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 10,000円 ポッキリ!
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、前回、前々回とafter疑似要素でテキストを追加する方法をご紹介しました。
afterは後ろに追加する指定となりますが、前に追加する指定beforeについて今回はご紹介させていただきます。




スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けて下さい。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

下記の例では、商品詳細ページの商品名前に背景画像でアイコン画像を追加できます。
前回までは、contentに文字を追加しましたが、今回は文字ではなくアイコンを背景画像として表示しています。
contentに文字を入れ、background-imageを削除いただければ、テキストの追加も可能です。


.detail_item_data h1::before,
.detail_item_data .item_name::before {
content: "";
display: inline-block;
width: 25px;
height: 15px;
background-image: url(https://cafe-responsive.ocnk.net/data/cafe-responsive/image/new_icon.png);
background-size: 25px 15px;
}

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

「デザインのポイント」

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「デザインのポイント」について説明させて頂きます。

■サイトデザインで他社サイトとの違いを

ECサイトを立ち上げる時に考えるべき事はいくつかありますが、そのうちの一つである「サイトデザイン」は大切で、いわばお客様が買い物するお店造りみたいな事でもあります。

そのため、買い物に必要な最低限の機能が付いていれば良いという事ではありません。

普段お買い物される時、できれば清潔感があったり、店内のレイアウトが分かりやすかったりと、使い易いお店の方が行きたくなると思います。

それはECサイトでも同じ事が言えます。

大手のECサイトはいくつかありますが、全員が同じサイトを利用している事ではないかと思います。

理由は色々あるかと思われますが、中には自分にとって使い易いからと考える事もあるのではないでしょうか。

しかし、ECサイトのレイアウトには正解がありませんので、まずは設計段階で十分に検討する事が大切です。
目立つところには見て欲しいもの、クリックして欲しいものを配置します。
Webページでいうところのヘッダーと呼ばれる部分で、ECサイトでは買い物かごやログインボタンなどが設置されています。

また、ショップのイメージを伝えたり、お得な情報を記載したりするのも、ページでは上部に配置した方が目に止まりやすいです。

パッと見てわかりやすいというのもありますが、ECサイトに限らずこのようなビジネスは「第一印象」がとても大切です。

一目見た時「使いづらそう」「なんか見づらい」と思われないような工夫をします。

もちろん、一度で完璧に作るのは難しいので、実際に運営を始めてからユーザーの動向をみたり、自身で見直したりして、少しずつ改善していくのでも遅くはありません。

■デザインと回遊性を意識

実際にサイトデザインを考える時、「デザイン性」と「回遊性」を意識してみましょう。

デザイン性は基本的なレイアウトであったり、色やアイコンなど、見た目に関わったりする部分です。

回遊性はいわばサイトの構造です。簡単に言えば商品を選んでから購入に至るまでの過程など、ユーザーの操作はよりシンプルであるのが好ましいという事です。

入力項目が異常に多かったり、画面遷移が多かったりと、ユーザーが煩わしく感じたり、サイト内で迷子になってしまったりしまわぬよう、構造を分かりやすく作るようにします。デザインの部分では、別ページに遷移するアイコンは、それがリンクやボタンだという事を一目で分かってもらわなければなりません。

普通に考えると大丈夫だろうと思うかもしれませんが、例えば次ページへのリンクのアイコンが小さすぎたり目立たない色をしていたりすると、ユーザーが見落として次ページにいけなくなってしまいます。

極端に言えば、サイトのデザインや構造を作る時、ユーザーに対して過保護になるくらいのイメージで作られた方が、分かりやすさは向上します。

これくらいは分かるだろうというように考えて作ると、例えば最近になってインターネットを使い始めた高齢の方の場合、分からなくなる可能性もあり得るのです。

今となっては小学生もスマートフォンを持つようになってきていますが、全員が理解して使っていけるようなサイトのデザインに努めましょう。

★POINT
・第一印象でユーザーの心をつかむ
・デザイン性と回遊性、誰にでも使えるサイト作りを

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編集後記

今朝4時半に起きてメールをチェックすると、太田仙人からの原稿がジャストタイムで届きました。その瞬間に眠気は吹き飛び、頭が全開モードに。まるで日本中を席巻しているラグビーの、オフロードパスのボールが両手に収まったような瞬間でした。
(おちゃのこ山崎)

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