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DARTSFAN

スマートフォンサイトのアクセスが上がらない、購入率が低い、わかりにくい。
センスが無いので客観的な助言を頂きたいです。
現状のショップ状況につきましては、以前とあまり変わりません。
モチベーションも上がらず、どこをいじったら良いのかわからないので、更新も滞りがちです。
何かしら参考にさせていただきたいと思っていますので、何卒よろしくお願いします。

 

 

「悪い」マーケティングの話を少ししていこうかと思います(笑)。

オンラインショップに限らず商売をしている方は、遅かれ早かれ「マーケティング」ってやつにぶち当たります(^^;)

「マーケティング(Marketing)」!? なんじゃそれ?
英語、横文字は苦手! って方にわかりやすく言えば…

本来は「Market(市場)」に「ing(働きかける)」というような意味からできた言葉だと思いますが、今では「いかに売るか?」「売り方」といったニュアンス(おっと!また横文字(^^;))で使われていることが多いように思います。

本来の「市場に働きかける」の意図は当然、良い働きかけをして「顧客を満足させ」、固定客化して繰り返し購入いただくことで利益を得て、企業も生き残って存続していくこと! であるはずなのですが…

残念ながら「売り方」「いかに売るか」ばかりに注目して、この「顧客を満足させ」の部分がおろそかになっている…
いわば「悪い」マーケティングがあふれているのが昨今であるような気がします。

言い方を変えると、「良いマーケティング」は、
「顧客も企業側も満足し良い関係が続く」

一方で「悪いマーケティング」は、
「顧客は不満足であっても企業側の利益優先で売ったもの勝ち」

例えば…「限定マーケティング」

「限定100セットだけ 50% Off! 残りわずか!」
「本日限り特別にオマケが付きます! お急ぎください!」

お客の焦りを刺激して慌てさせ、冷静な判断力を失わせて衝動買いに誘う…

確かにこれも市場に働きかけてはいますし、一時的に注文数、売り上げはUPするかもしれませんが…

本当に良い商品でなければ、果たして「顧客満足度が高く、継続的な良い関係が築けた」と言えるでしょうか?

深夜のテレビ通販でよく行われているような小手先のテクニックですね。

一見(いちげん)の新規客がほとんどで、次々と新たな客が買えばいい。
そんな企業がよく使う悪い手法です。

ただ、限定販売がすべて「悪」ではありません。

こうした限定販売でも有効なのは、地元のスーパーが行う
「限定数量販売」や「時間限定販売」。
よくある卵の特売やお刺身など、生鮮品のタイムセールなどですね。

こうした場合は来店頻度を高めたり、ついで買いによる客単価UPにもつながりますし、顧客側も、「いつも行く店でたまに得をした!」と満足度を高める効果もあるわけです。

でも、通販の新規客獲得で行う場合は、本当に顧客満足度の高い商品でなければ、悪いレビューを書かれたり、返品やクレームの嵐となって炎上! なんてことにもなりかねません。要注意です。

→試しに深夜テレビ通販の商品をAmazonや楽天で検索して、顧客レビューを見てください。結構な高確率で「悪い」評価が多くビックリします。(具体的な商品名は言いたい! けど言えない!(苦笑))

「限定マーケティング」を行ったことのあるお店も、これから行う店も少なくはないと思いますが…その「限定」は本当に顧客を満足させる「限定」ですか?

やる前には今一度問い直してみてから行いましょう!。

「悪いマーケティング」はまだまだたくさんありますので、次回もお楽しみに!(笑)
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さて今回は、いかにもオンラインショップ向きな趣味のジャンル、ダーツの専門店さんです。今ではダーツを遊べるダーツバーは地方の田舎町にでも何軒かはあり、あまり珍しくなくなってきましたが…

ダーツ用品の専門店さんとなると、都会なら街中でも見かけますが、地方都市ではまだ珍しいですね。それゆえに、あれこれ探して買うとなると、むしろ充実していて選択肢が多いのはオンラインショップではないでしょうかね。

私はバブル期にちょこっとやったきり(古っ!)で、ほとんどズブの素人です。(^^;) 今回も初心者目線でお店を見させていただきたいと思います!

では「ダメ出し!道場」第115弾 スタートです!(^-^)

ターゲットはかなり狭く絞り込んでいる!?


EC仙人 太田

前々回のシュリンプの専門店さんのときにも申し上げたのですが…

専門用語のオンパレード…

ソフトダーツ? ハードダーツ? フライト? シャフト? ポイント?

友だちに誘われ、地元のダーツバーで何度か投げたことがあって、興味もあるし、そろそろお店(ダーツバー)のじゃなくて、マイダーツを買ってみようかなぁ…という程度の初心者さんでも、100%これらの用語は知ってて当たり前?

RedDragonというブランド名や、Peter Wrightさんっていうカラーモヒカンヘアのプロ選手!? は知ってて当たり前?

少なくとも、これらが「当たり前だよ!」と言えるレベル以上のお客さんでなければ、貴店では買い物しない、できないと思います。

残念ながら貴店にはこれらのパーツ用語などを一つずつ解説するコンテンツは見当たりません。言い換えればこれらの用語を理解するためには、GoogleなりYahooなりで
「ダーツ 入門」「ダーツ 初心者」とか「ダーツ フライト」
「ダーツ バレル」などと検索して勉強しなければ理解できなかったからです。

そして、こうした検索をさせてしまうと、貴店よりもわかりやすく優しいサイトをたくさん見つけてしまい、それらの中には品揃えもより豊富で、価格帯も幅広く、選択肢の多いお店もあり、逃げられてしまうわけです。

逆に、現状の貴店で購入の可能性の高いお客様は? というと、はっきりとRedDragonブランドやPeter Wrightファンのダーツの指名買い客だと思いますが、その場合は同じものを扱う他店との価格競争は避けられませんね。

顧客を絞り込んで初心者を排除することは、煩雑なレベルの低い質問を減らし、お店の運営効率を高めますが、その分、中上級者の高度なニーズを満足させる品揃えやマニアックな質問・要求に応えられなければ顧客満足度も上がりませんし、少ない顧客数で十分な売上げや利益を得られず、お店の経営存続ができなくなってきます。

ダメ出し!道場において「専門店」「プロショップ」の際はいつも申し上げていることですが、ターゲットとなる客層をどこまで広げるのか?
とくに見込み客、新規客の多い「初心者層」を狙うのか排除するのか?

これはお店の意思、戦略として明確にしておかなければなりませんし、その戦略によって作りこむコンテンツも明確になってきますね。

そのあたりがDARTSFANさんでは店長さんの自分のレベルでのみわかるコンテンツしか用意されていないという印象です。

アクセスの少なさ、購入率の少なさでお悩みのようですが、取り扱い商品の幅も含め、コンテンツの情報量や情報の深さの少なさなどが総合的なお店の力不足につながっているのではないでしょうか?

自分の体験、身近な体験を振り返って!


EC仙人 太田

寳利店長にもダーツ初心者の時代はあったはず…
思い返してみてください。

どんな段階や経緯を経てダーツにハマっていったのですか?

一番最初にダーツを初体験してからマイダーツを買おうと決めるまで。

最初は何を基準に、何から揃えていったのですか?

もし「失敗したなぁ」と思うことがあるなら…
過去の初心者だった自分に、グッズ選びではどんなアドバイスをしますか?

「いやいや、僕は最初からかなり専門的な知識や経験を得たからあまり悩んだり困ったりしなかったんだよ!」というのであれば、身近なお友だちや家族、後輩や彼女さんなど、最初は興味も知識もあまりなかったまったくの素人さんに寳利店長が教えてあげてからハマっていって、今ではすっかりダーツマニア! って人がいたら、その方の成長ぶりを思い出してコンテンツにしてみるなどすれば良いかも知れません。

私はダーツは疎いので野球に例えてみますが…

「野球をやってみたい!」という幼稚園くらいの子どもさんにまずは道具を薦めるならば…いきなりユニフォームやスパイクシューズは薦めないでしょう。

まずは最低限のバット、グローブとボールからですよね。
それも小さなお子さんならいきなり本格的な木製バットと硬式ボールではなく、軽いプラスチックのバットと柔らかいボール、軽くてソフトなグローブから始めるように薦めますよね。

その子がまずは野球の基本と楽しさを味わえるように、キャッチボールとゆっくり投げてあげて打つ喜びを体験させますよね?

野球じゃなくても、テニスでもゴルフでも剣道でもサッカーでもなんでもよいのですが、まずは初心者向けの道具で楽しさを覚え、少しずつ上達してきたら、徐々に良い道具が欲しくなって買い換えたり買い足していく。

そのプロセスに適切なアドバイスや商品提案をするお店は、初心者から客を取り込み育てていくことで、何度も購入(買い替え)してくれる固定客を得ることができるのです。

継続した良い関係を築き、顧客満足をさせることこそ良いマーケティングなのですから(^-^)

気になったコンテンツ…(気配り)


EC仙人 太田

いくつか気になった商品ページの表現などピックアップしてダメ出ししてみますね…

例えばトップページで押している新入荷の商品から
「Enigma 1 - 22 gram」
http://www.dartsfan.jp/product/360

商品名からすると重量が22gなのでしょうか?
材質は? テキストには書かれていませんが 画像で「90% Tungsten」つまり90%のタングステンのようですが…
長さ、太さも画像にはありましたが、テキストでは書かれていません。写真では3本セットに見えるのですが付属品の説明には「2 sets of flights(フライト:羽が2セット)」「2 sets of shafts(シャフトが2セット)」とあるのですが、1本+2本で3セットということ?
そもそも1セットとは1本のこと? 3本のこと?

海外商品であることはわかるのですが、だからといって英語表記をそのまま載せているのではメーカーカタログと変わりません。
そもそも英語が理解できる方なら、海外のメーカーサイトやオンラインショップからダイレクトに購入されるかもしれません。

かっこ良さやイメージだけで英語表記のみにされるのは、この商品に限らずトップページをはじめ全体的には客層を狭め逃がしていると思わなければなりません。

寳利店長にとって当たり前の英語の用語も、お客様にはハードルが高くて理解できないことも多いと思って、それを一つずつ翻訳し解説してあげる心配りを忘れないようにしましょう。
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「Winamu SET UP PRO (Tape Measure) 」
http://www.dartsfan.jp/product/380

ダーツのスローライン(投げる線)からボード(的)までの距離を測るためのメジャー(ひも状ものさし)のようですが(^^;)
↑↑↑↑↑
すべての商品ページでここまで翻訳するとちょっとくどいかもしれませんが、初心者向けの基本用語解説のコンテンツを用意して解説しておけば、各商品ページでいちいち解説しなくてもよくなりますね。

こうした主力商品ではないが、専門店だからこその周辺グッズは、その専門店の力量がわかるアイテムといえます。

残念ながらこのメジャーが何かダーツ用に特別なものなのか否か? まったくわかりませんし、そもそも長さも不明、材質も大きさ、重量も不明。商品仕様は最低限掲載しなければなかなか購入の勇気も湧きません。
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「Simon Whitlock GOLD - 22g」
http://www.dartsfan.jp/product/378

商品説明文:今までのオーソドックスなトルピード型から括れのある形に大きく変化しました。
括れがあるおかげでグリップ位置を明確化。
後部のマイクロシャークカットが推進力を得るのに手助けしてくれます。

マイクロシャークカット?
具体的に写真で「これがマイクロシャークカットです!」という説明がないのでわかりません。トルピード型、マイクロシャークカットなどの専門用語はすべてのお客様がわかって当たり前のレベルの基本用語なのでしょうか?

わかっていただくための説明文で余計にわからなくなるのでは、不満足がつのるばかりです…

総評

率直に(辛辣に)申し上げて(^^;)
専門店、プロショップというよりは、ダーツマニアの趣味の延長のお店に見えます。
「俺と同じくらいわかっているやつだけ付いてくればいいや。わかんないやつは別に来なくていいから!」
と言わんばかりのコンテンツレベル。

お客様を導き、育て、プロとして相談、提案、コンサルしてあげる!「わからないことはどんどん聞いてね! なんでも相談してね!」という姿勢の感じにくい状況です。

それでも商売が成り立つだけの十分な収益があれば良いのですが…

そうなるとお客様にも不自由ですし、ユーザーの使い勝手を重視するGoogleの評価でも当然、「わかりにくい買いまわりしにくいお店」として認識され、検索順位も上がらず集客も悪いと想像できます。

まずは、コツコツとお客様にわかりやすいコンテンツへと1商品ページずつ見直し、改善に取り組まれる必要があるでしょう。

繰り返しになりますが店長の身の回りの初心者さんにていねいに説明して教えてあげ、レベルアップしてあげるように意識してコンテンツを用意していきましょう。

また、今回いろいろと競合他店やメーカーサイトなども検索してみましたが、まだまだDARTSFANさんの品揃えや価格競争力は十分とは言えないと感じました。国内で数社しかない自動車や家電メーカーなら、ウチは日産のディーラーですとかパナソニックのお店ですとかでもなんとか成り立つのでしょうが…

メーカーだけでも数十、数百とあるならば、1、2メーカーの一部商品だけを扱う専門店ではあまりにターゲット顧客層が狭く、少なくて経営が成り立つのか心配です。

将来的に何を【強み】にしていくのか?
お店の戦略を考えて作り上げていく必要もあるのでは? と思います。
お店のホームページを作っていくのではなく、商売(ビジネスモデル)を作っていかなければ生き残れません。

自分だけでは客観的に見られない、作りこめない! 戦略なんて考えられない! という場合は、いつでもお気軽に相談会にお越しください。(^-^)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。