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野菜マフィン&野菜スコーンAS muffin〜アズマフィン〜

はじめまして。野菜マフィン&スコーンの店、AS muffinの水島綾子と申します。姉妹でこちらにお店をオープンさせて半年が過ぎました。いろいろ工夫をしてきましたが、私共で考えられる策は尽きてきました。
すぐにでも売上をあげたいのですが、次の打つ手すら思い浮かびません。
現状などを下記致します。「ダメ出し道場」でのご指導をどうぞよろしくお願いいたします。

「強み」
・身近な野菜を使っている(乾燥野菜や野菜パウダーを使っていない)
・すべて手作り。合成保存料や着色料は使っていない
・実店舗を持たない通販店だが、横浜の住宅街に工房があり、交通の便は悪くない

「特徴」
・姉妹2人だけで運営している個人店
・通販だけでなく、出張販売やマルシェ出店も行っている

「起業の思い」
2008年〜4年程、妹が1人で「エスマフィン」というマフィン通販店をおちゃのこネットでオープンしました。
当時は週末に手伝う程度に、姉(私)が関わっていましたが、昨年6月より姉妹2人のお店「野菜マフィン&スコーン:AS muffin」としてリスタートしました。創業から半年を過ぎ、姉妹で運営するという、良い面悪い面、この半年でいろいろ見えてきた気がします。
リピーターのお客様や、直販での反応など手ごたえは悪くないのですが、一向に通販での売り上げがあがりません。
今年に入り、メニューを絞り込んだり、サイズ展開を増やしたりなど、工夫をしておりますが、絶対的な認知度が低いせいか、やはり売上上昇にはつながらず。現状、直売が月の売り上げのほとんどを占めているのですが、人員が限られているため、直売を増やす方法にも限界があります。

今年は(すぐにでも)通販の売り上げが月の売り上げの半数を超えるよう、目標を立てています。

おちゃのこネットでの通販サイトの他、独自ドメインでブログも開設しています。
http://asmuffin.com/

ぜひプロの目で、ご指導いただきたく、どうぞよろしくお願いいたします!

PPAP♪ (笑)
いまさらながらですが…
今年秋からYouTubeで大ブレークして流行語大賞のトップ10にも選ばれた、千葉県のシンガーソングライター・ピコ太郎さんの楽曲♪「ペンパイナッポーアッポーペン」ですね。

まさかご存じない方は!? こちらの動画をどうぞ。(^_^;)
https://www.youtube.com/watch?v=0E00Zuayv9Q

今日現在で全世界で9500万回! も再生されてるんですね!

ピコ太郎さんの正体は小坂大魔王さんというベテランの芸人さんで、ピコ太郎さんのツイッターではこのPPAP以前からいろいろな楽曲をリリースされていました。
当然、ご本人は「売れてやろう!」と思って頑張って来られたとは思いますが、まさかここまでとは。きっとご本人も驚きでしょうし、事務所もメディアもお笑い業界も音楽業界もこれほどのヒットは予想だにしなかったことでしょうね。

TV CMやドラマとのタイアップに加え、多くの広告宣伝費やプロモーションにお金をかけて売れるのが当たり前の音楽業界でも、SNS、とくにYouTubeだけでここまで短期間に一気に認知された楽曲も珍しいのではないでしょうか?

ちょっと遡ってご本人のtwitterを見てみると…
初めて世の中にPPAPを披露したのは、なんとつい3か月ちょっと前の8/25日のtwitter で、8/25のオリジナルツイートでは「いいね」 が わずか132件、リツイート121件、コメントはなんとたったの3件しかありません!
https://twitter.com/pikotaro_ppap/status/768833399951732736

それがじわじわと口コミされ、3週間後の 9/16日には YouTubeで57,000件の再生。
https://twitter.com/pikotaro_ppap/status/776701557005881344

そのわずか10日後、9,000万人超のtwitterフォロワーがいる世界的ミュージシャン、ジャスティン・ビーバーさんの目に留まり、リツイートされてから一気に世界中に広まり、あっという間に数千万回のアクセス再生に!

という経緯のようです。リリースから1か月でネットの力だけで世界的な認知を得られたこの PPAP 「ペンパイナッポーアッポーペン」はもちろん凄い! のですが…

実は今日語りたいのはこちら! なんです。
↓↓↓↓↓
https://goo.gl/4MHsru

神奈川県の藤沢で学校の購買向けのパンを製造販売している長後製パンさんという小さなパン屋さんが作ったパン「パン・パイナッポー・アッポーパン」

え? いや、ただのダジャレの便乗商法でしょ!? いまさら? とお思いになられた方もいらっしゃるかもしれませんが、私が注目したのはその決断力と行動力の素早さなんです。写真の賞味期限表示見てください!

少なくともtwitterなどでこのパンの賞味期限表示が写っている写真は、10/22日付のものなんです!

つまりPPAPの動画再生が大ブレークした9/28以降、日本のメディアが取り上げてそこそこ全国的な話題になったのが10月初頭で、それからわずか3週間後には神奈川県内の学校の売店で販売開始していたということなんですよね!

しかも商品は、ちゃんと楽曲にちなんで パイナップルとアップル(リンゴ)を入れ、カスタードクリームで包んだ中高生の好みに合いそうな菓子パンに仕上がっています!

それをほんの短期間でアイデアから考案し試作し、材料を手配し、量産して販売店への営業売り込みをし、流通に乗せ販売にこぎつけたということです!

実際にこのパンが美味しかったのか? たくさん売れて儲かったのか? は不明ですが、twitterを見ていると、近場の都内はもとより、青森県のお店で買って食べたなどのツイートも見られるので、全国のお店から引き合いがあってそこそこ売れたのではないかな? と推察できます。詳細は不明ですが…

少なくとも、たった2〜3週間でそれをやり遂げた長後製パンさんの決断力と行動力には頭が下がりますし、このパンも話題になり、取材を受け、新聞、メディアで取り上げられ、社名の認知度が高まったり、多くの問い合わせを受けたりしたことは、広告効果としては大成功! だったのではないでしょうか?

長後製パンさんのサイトを見ると、残念ながら期間限定販売だった「パン・パイナッポー・アッポーパン」はすでに販売終了されているようです。
http://panya-jp.com/

この会社は実店舗での販売と地元の学校、レストラン、ホテルへの業務卸など、リアル販売ビジネスのみで、通販、ネット販売などはされていないようなので、今回の全国的な認知自体はあまり大きな意味はなかったかもしれませんが、少なくとも地元では間違いなく認知度を高めたでしょうし、面白いことをやる会社! というアピールも、今後の営業活動の役にたつでしょう! 他府県への卸販売のチャンスも広がったかもしれませんね。

ふと想像したのですが…
仮にもしこれをTV CMをやってるような全国規模の大手菓子パンメーカーさんが1か月で商品化して、全国のコンビニやスーパーに並べていたら!?

と考えると、その売上は数億円〜数十億円!? になっていたのではないでしょうか?

こうした芸能関係の話題やブームはあっという間にピークを過ぎてしまいますので、もはやチャンスは過ぎてしまったかもしれませんし、誰もがこんなことをすぐにできて成功するとはいえませんが、チャンスを見つけたら素早く決断し、実行に移す! スピードと決断力・行動力はぜひ見習いたいものですね!

ペンパイナッポーアッポーペン!(笑)

さて、今回のダメ出し!道場は、同じく神奈川県は横浜市のマフィン・スコーンの手作り専門店さんです!

先のパン屋さんとは商品も販路も違いますが、こちらも地元ではなかなかの人気店のようですよ!

ではダメ出し!道場」第126弾 スタートです!(^-^)

第一印象は…


EC仙人 太田

白基調で清潔感があってスッキリ、シンプル、キレイなサイトです。
ただ商品はマフィン・スコーンと見た目や色の派手さがないので、色合いや見た目が単調で、クリームやフルーツを多用している洋菓子屋さんのような派手さはなく、多くの人の食欲を刺激するようなシズル感はあまり感じられません。

トップページ看板画像の一部にニンジンやトマト、ナス、青物などの写真を使われていますが(Very Good!)

商品の色あいが少ない分をこうした野菜、素材の色で補う演出をもっと積極的に行っても良いかもしれませんね!

 

具体的なダメ出し


EC仙人 太田

私はあまり甘いものを欲してネットで買うことはないので、当社の20代〜40代の女性スタッフ数名にマフィンやスコーンが好きか聞いてみました。

皆スイーツは好きで、ティータイム用によくいろいろなお店でお取り寄せをしているようなのですが、マフィン、スコーンは近隣のパン屋さんで焼きたてできたてを買うことはあっても、通販で買おうと思ったことはないとのことです。

その理由を聞くと…
・わざわざ通販で買うようなタイプのお菓子ではない
・温かいできたてじゃないとパサパサになってそう…
・スイーツにはクリームとかフルーツとか餡とか…が欲しい
・見た目に地味でテンションがあがらない
・パティシエじゃないと作れないスイーツじゃない
・高い値段で買わなくても、自分で作る、作れるから…(許容限度は150円くらいまでで、180円を超えると高いと感じる…)

といった意見が得られました。

また下記のようなお取り寄せランキングで見ても、上位にマフィン・スコーンは入っていないですし、
http://www.otoriyose.net/ranking/

楽天のスイーツランキングで見ても…上位500位まででもマフィン、スコーンは1つも入っていないようでした…

などなど…そもそも論としてマフイン・スコーンという菓子が、スイーツの中ではやや人気が低いジャンルのお菓子なのかなぁと感じました。
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ご自身でも書かれていますが
「直販での反応など手ごたえは悪くない」あたりにヒントがあると思います…

ビジュアル・見た目の影響が強く視覚に訴えやすいケーキ系の商品に比べて、マフィンやスコーンはむしろ視覚よりも「焼きたての匂い」で嗅覚に訴える面が強い商品のような気がします。

実店舗や対面販売では匂いのあるパン屋が強いが、通販においては匂いより見た目に派手なケーキ屋の方が売りやすいということです。

とはいえ、だから通販店が売れない、売れなくても仕方ないというのではありません。難易度は高く、人気度は低いジャンルだからこそ競合は少なく、匂いを伝えられない弱点を補うだけの何らかの光る強みや、より視覚的にアピールの強い商品があれば、市場の注目を独占できる可能性も高いといえます。

店長ご姉妹は、もちろんマフィン・スコーンが大好きで、焼きたての美味しい状態をいつも味わっておられると思いますが、こうした世間一般のマフィン・スコーンに対するマイナスイメージがあるのも事実でしょう。
こんなイメージをお持ちの方々の先入観を払拭するような商品案や食べ方提案ができれば、通販売上アップのきっかけになるかと思います。

ウチのスタッフ達と話していると…
マフィンにはアイスクリームやジャム、クリーム、スプレッドなどを添えて食べるのが美味しい! 好き!
という意見も多かったので、相性の良いジャムやクリームなどを見つけたり開発してセット提案するのも有りかもしれません。

また、以前、当社クライアントさんでスイーツと高級紅茶、スイーツとコーヒー豆のセット販売をして売上UPした事例があります。

こうしたセット物はギフト向きですし、客単価もアップしますので、送料比率の割高感緩和の一案としてもおススメです。

総評

ホームページ、お店のページの見せ方や作りこみ方も大事なのですが、アズマフィンさんの場合、基本的なデザイン制作スキルは十分なレベルだと思います。

そこをあれこれ悩んで直すよりも、根本的なビジネスモデル「どんな商品やサービスをどう創り出し、組み合わせてどう儲けるか?」を今一度考え直す時期ではないでしょうか?

送料もクール代もかからない実店舗なら客単価は1,000円でも良いのですが、通販の場合、どうしてもかかる送料(しかもクール代金プラス)が800円〜1,000円以上かかれば、送料のウェイト(比率)が全体の3割くらいにならないと、お客様は割高感を感じてしまいがちです。

要するに客単価を3,000円以上になるように付加価値の高い商品構成を考えたり、運送会社との交渉で運賃コストそのものを安くなるようにする経営努力も重要ですね。

また「食品」という通販の中では、圧倒的にリピート率、頻度の期待できる業種なわけですから、リピーター促進するようなキャンペーンやイベント、なんらかの制度を設けることも重要ですね。

新規客を獲得するための施策と、1件のお客様を獲得するためのコスト、獲得した新規客をリピートしてもらう頻度アップの施策など、現状分析をした上で、これらの施策を考えてみましょう。

もしリピートが不十分、少ないと感じるのであれば、商品満足度、顧客満足度、コストパフォーマンスなどが低いということです。

これはリアルのお客さんはリピートが高いのに通販は低いということもあり得ますし、その場合は、送料負担が大きくコストパフォーマンスが悪いことや、冷凍で届けてお客さんが調理しても、お店の意図するような味や風味が再現できていないなどの可能性が考えられます。

逆にリピートは十分なのに売り上げが少ないのであれば、新規客獲得が不十分、広告宣伝、認知度、集客不足ということです。

いずれにせよ、単にホームページの写真や文言、見せ方ではない本質的な商品や価格設定、サービス内容など通販ビジネスモデルそのものに課題があるのかもしれません。
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また…

<強み>の見直し

<強み>として
・身近な野菜を使っている(乾燥野菜や野菜パウダーを使っていない)
・すべて手作り。合成保存料や着色料は使っていない
・実店舗を持たない通販店だが、横浜の住宅街に工房があり、交通の便は悪くない

をあげられていますが…
・すべて手作り。合成保存料や着色料は使っていない
は<強み>といっても良いと思いますが、
・横浜の住宅街に工房があり、交通の便は悪くない
は実店舗の強みであっても、通販店としては別に強みではないですね。

また
・身近な野菜を使っている(乾燥野菜や野菜パウダーを使っていない)
は、乾燥野菜やパウダーではなく新鮮な野菜を使っているという意味ではまずまずの強みかもしれませんが、「横浜近隣の野菜」というだけでは、地元の方には愛着もあり良いかもしれませんが、地方の人から見ると、都会近郊はあまり自然環境の良さ(空気や水、土壌のキレイさ)を感じられませんし、有機野菜や無農薬でなければ別段<強み>とまでいえる魅力ではないように思います。

これは無理に高価で入手困難な有機栽培や無農薬野菜にしろというのではなありません。
中途半端なアピールをするよりも、
「加工品ではなく生の新鮮野菜を使っています!」
「天然の色や香りを生かしています!」
「皮や葉の栄養素(色素やポリフェノールなど)も上手に使っています!」

などなど、強い部分に特化してもっと深堀りしてアピールすることも可能ではないでしょうか?

また「横浜」という地名ブランドを生かすなら、全国的に見てとてもオシャレで高級感のある横浜という街のイメージに合ったパッケージや、少しエリアを広げて、横須賀、鎌倉、湘南など、全国的に認知度やイメージの良い神奈川の地名ブランドを活用した商品企画もまだまだ可能なのではないでしょうか?

いずれにせよ、初めてショップにアクセスした方に対して
「アズマフィンはこんなお店です!」
「アズマフィンはこんなことができます! 得意です!」
の自己紹介、自己アピールの部分が弱いと思います。

具体的なサイトデザインリニューアル案や新商品案などはキャッチボールしながらでないとできませんが…
まだまだ改善できること(宝物)は埋もれているように思います。

これからのお店の戦略をどうすべきか?
今後どんな方向を目指せば良いのか?
煮詰まってよくわからない!

というときは、ぜひお気軽に相談会にいらしてください。目からウロコ、きっと落ちますよ!(^^;)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。