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アドレスラベルのブレインシステムズ

2017年6月よりおちゃのこネットさんにお世話になっております。
会社自体は、以前からFAXや郵送にて申し込みする形で販売しており、ネット通販もしておりました。
いったん閉めてから半年間のインターバルをとり、おちゃのこさんで再オープンいたしました。

【ショップの現状】
●古くからのお客様はご高齢の方も多く、FAX郵送で年に1、2回オーダーされます。
●ネットからのお客様はご新規様が多く、「試しに…」という感じで、単価も注文数も少ない状況です。
しかし、いずれの方法においても、「手紙」離れの昨今、売り上げがどんどん落ちています。
一応、国内では弊社のみ販売権を持っておりますので、そこをネットではアピールし、まずは、
広く知っていただく→購入いただく→ファンになっていただく
というような形でご購入者様の数を増やしていきたいと思っています。

【自分なりに、ネット販売での問題点はこのような点かと思っています】
・ネットを使える方は商品に似たものを自作できる方も多い
・何でも安く買えるようになったので、高く感じる
・使い道がない(手紙を書かない、個人情報が気になる、人付き合いがない、目立ちたくない)

【それに対する対策】
・ブログにラッピングなどでの使用方法を掲載
・ブログで、いろいろな視点からラベルを紹介(アメリカの製品なので、デザインが珍しいものも多いので)
・文通サイト様と相互にご紹介しあい、「手紙の書き方」なども寄稿いただく予定

ご購入に繋がる魅力的なサイトを目指したいので、その他不足している点など、何でも良いのでご助言いただけますと幸いです。

【状況】
・アクセス数は PC…200, スマホ…100前後
・ページビュー数が伸びない(アクセス数とほぼ同じ日もあり)
・もともと申込書記入で、FAXや郵送などの形式で受注(今でも)
・ネットは一度、半年ほど辞めた。今回おちゃのこさんで再開設
・客層は、FAXなどは高齢の方/リピーター様が多く、PCは使える方や新規の方を期待しています
・社名、商品名(アドレスラベル)はGoogleでトップページに出てきます

【悩み】
・アドレスラベルという商品が知られていないのでは?
・一度ネットを辞めたため、離れてしまった人も多いのでは?
・類似品を自作できる人も多いと思われる
・PCでのターゲット層をどう設定すれば良いかがわからない
・買った後の使い道をご提供しきれていない
・会社の強み=「独自ライセンス取得」「アメリカから輸入」「オーダーメイド」「名入れギフトとしては気軽」にあまり価値がない?

《ターゲット層について絞れない理由》
→もともとのターゲット層=高齢のご利用者様が多い=PCが使えない?
→子育て世代にチラシ等でアピールしたことがあるが、反響がなかった

【やっていること】
・外部ブログで、ラッピングの方法や手作りカードの作り方、その他さまざまな話題で、アドレスラベルとは関係ない方にもショップへ来てもらえるようなリンクを貼っています
・おまけと金券(クーポン)を付けて、届いたときの喜びが増えるようにしています
・一枚一枚作っているということで、時にメモ(ここの文字はこういう風にしました)等を入れることもあります
・使い道のご提案で、文通サイト様と協力し、先方のサイトにアドレスラベルを紹介してもらっています(現在先方からの情報提供待ちです。文通の魅力のほか、手紙の書き方も寄稿お願いしています)

休日に北斎展を見て来ました。そう、「富嶽三十六景」で有名な江戸時代末期の絵師、葛飾北斎です。

今回は大英博物館との国際共同プロジェクト(大英博物館での北斎展を受けての日本での開催)で、日本だけでなく世界中の美術館、博物館、個人所有の北斎作品がたくさん集められたとのこと。もう二度とお目にかかれないかもしれない作品もたくさん出展されていました。

さすがに大人気で、入場だけで整理券が配られ、2時間以上待ってやっと入れました。
中もすごく大勢の人で、多くの人が作品に見入ってしまい、列がなかなか動かないため、人気作品は黒山の人だかり。なんと1点見るのに30分もかかったものもありました。

日本人なら誰しもが教科書やテレビ、雑誌などで見かけたことのある有名な富嶽三十六景シリーズの「神奈川沖浪裏」や、赤富士の通称で有名な「凱風快晴」などの代表的な版画もありましたが、私のターゲットは北斎先生晩年の肉筆画(直接描いた作品)。

これはもう、テレビや印刷物、パソコン画面で見るのとは大違い! 目の前数十センチで見て初めてわかる細かな線や淡い背景のグラデーション、塗らない紙色で表現された光や風など、見えないものまで描こうとしていた北斎先生の絵への飽くなき向上心、執念みたいなものさえ感じさせてくれました。

今やまさにデジタル全盛時代で、技術的には人間の目よりも高精細なカメラで美術品を撮影、記録し、ネットを通じて世界中に配信することが可能です。なので、どこからでも閲覧可能な時代になってきていますが…。

北斎展に限らず、それでも世界中の大勢の人々が何時間も行列してまで、自らの目で美術作品を見にきている事実に、デジタルの限界と、リアルの価値をあらためて感じました。

百点以上の展示作品の最後にあったのは、なんと北斎の絵ではなくて、娘のお栄さんが北斎が亡くなったことを弟子の一人に伝えるために書いた手紙でした。
達者な筆文字で、私には正確には読めませんでしたが、慌てて書いた走り書きのような、文字の大きさもバランスも崩れた手紙に、ずっと師匠として父として共に暮らした北斎を失った悲しみや喪失感が感じられるものでした。

ちょっと感動に浸っている私でした(^^;)

さて、今回のお店は、そんな「手紙」に関連するショップです。
今回も事前に店長さんにお電話で、いろいろとインタビューさせていただきました。

こちらもデジタル全盛で、電子メールやSNSなどのおかげで逆風の吹く「手紙」業界かも知れませんが、どんな悩みとどんな可能性があるでしょうか?
それでは「ダメ出し!道場」スタートです!

第一印象は店長さんの「一生懸命さと優しさ」が感じられるお店


EC仙人 太田

ページの印象は、シンプルですっきりしていて、必要十分なスキルはお持ちですし、各種の説明や表現にも、真面目に誠実に運営に取り組む店長さんの「一生懸命さと優しさ」が感じられるお店です。

たとえば今回の申し込み文ですが、おそらく今までで最も詳しく自店のことを見つめて書いて下さったお店じゃないかと思います。
こうしたところにも店長さんの一生懸命さが表れていると思います。

そもそも「アドレスラベル」とはなんぞや?


EC仙人 太田

「アドレスラベル」…「住所ラベル」? DM用のタックシールのことか?
…最初はそう思いましたが、見ていくとどうも違うようです。

アメリカの会社とライセンス契約?
「宛名用のラベルシール」というものがあることは誰もが知っていると思いますが、それをオーダーメイドで作って販売する商売があることを私も知りませんでした。

お電話で店長さんにインタビューさせていただき、そもそも「アドレスラベルとは何か?」からていねいに教えていただきました。

日本では、住所をシール印刷したものは、ビジネス用のダイレクトメール(DM)の宛名として一括印刷され、貼り付けることで「効率化やコストダウンのため」という印象が強いですが、欧米ではとくにクリスマスに、個性とデザイン性あふれるクリスマスカードを封筒に入れて送りあうカルチャー(文化)があります。
日本の年賀状の習慣のようなカルチャーですね。

その際に日本では印刷よりも手書きがよりていねいで良いとされますが、アメリカでは差出人名欄を個性的でデザイン性のあるアドレスラベル(シール)を印刷して貼り付けるのが一般的なんですね。

枚数が何百枚にもなる方も多いので、日本での年賀状印刷や名刺印刷のように、業者にオーダーメイドを依頼することも一般的なようです。

こちらのブレインシステムズさんでも、社長のご家族の海外経験をきっかけにこの商売を始められたとのことですし、欧米での生活経験のあるお客様もいらっしゃるようです。

そういえば、私も海外在住の友人からクリスマスカードを送ってもらった際に、差出人欄に名入れされたラベルが貼ってあったことを思い出しました。
しかしながら、こうした文化がない日本で、そのままのスタイルで商品をアピールしても、小さな市場の中でだけ商売をすることになりますね。

インタビューで浮き彫りになってきたこと


EC仙人 太田

ページを見た限りでは、「オーナー店長さんが一人でコツコツと経営されているのかな?」と思っていましたが、インタビューさせていただいて、じつは本業はまったく違う業種で、社長も別で、店長さんは担当者として社内で孤軍奮闘されているとのことがわかりました。

もともとは社長のご家族の海外経験をもとに、10年以上前にアメリカのアドレスラベルの会社と日本での独占販売権の契約をし、絵柄の印刷された(住所欄だけ空いた)ラベルを輸入して、それに自社でカラーレーザープリンターで名入れをして販売しているとのこと。

ただ、ここ数年、アメリカの業界の変化なのか、海外生産になってきたのか、印刷や用紙の品質が悪くなってきており、当初のような美しく、高級感のあるラベルが減ってきていたり、廃番になっていたりで苦労されているとも…。

当初は大手百貨店での催事出展で比較的裕福な客層のリピーターが付いて繁盛していたそうですが、百貨店の経営不振や事業見直し、顧客の高齢化、手紙文化や市場の縮小など逆風が強く悩んでいるとのことでした。

でも一方で、ベースデザインの100%アメリカメーカー依存や縛りはないとのことなので、自社でもオリジナルベースデザインのラベルを始めたり、「手紙に住所を貼る」というアドレスラベルとしてだけでなく、他の用途への提案などの可能性もあることがわかってきました。

また、おちゃのこショップに掲載されている物だけでなく、まだまだデザインバリエーションや在庫の種類もあり、品数は増やせることなども聞けました。
季節感を意識して、季節外のものは削除しているそうなのです。

→ネットでは夏に冬のもの、冬に夏のものを見つけて買えることこそメリットです。全商品を常にUPして、検索にヒットさせるようにしましょう。
季節感や用途ごとの提案は、特集コーナーをフリーページで作って、トップページに特集コーナーへのバナーを並べ、そのときどきの「押し」を演出しましょう。

顧客ターゲットに関しては…、
もともとが店頭対面や、紙の注文書、FAXなどでの注文が多く、いわばネット以外のアナログな体質の商品サービス、商売であったので、パソコンを使いこなす、自分でラベルデザインやプリントもできるおちゃのこネット、PC、ネットのユーザーに対して、どう売っていけばいいかがわからないとのことでした。

→リアル店でのアナログな高齢者という客層とは別に、例えばアメリカナイズされた絵柄やデザインを新しい、可愛いと感じるスマホやパソコンを使いこなす若い層への新しい用途提案や、文具店や雑貨店などへの紙カタログと注文用紙で販売していただけるような代理店募集告知で、卸売りB to Bの引き合いもターゲットにするなど、見込み客を増やすことも可能だと思います。

今一度、コンセプト=お店の強みになる、するべきもの


EC仙人 太田

私が生まれて50年ちょいの間にも、消滅したものがあります。例えば紙と紙の間に挟んで複写用に使うカーボン用紙とか、小学校時代に配布物やテスト用紙の印刷に使っていたガリ版印刷などが、コピー機やパソコン、プリンターが登場したためにほぼ絶滅してしまいました。

一方、携帯電話の普及で公衆電話は激減しましたが、企業や家庭ではまだまだ固定電話は使われています。
シャチハタが登場しても、朱肉もまだ使われますし、プリンターが登場しても、印鑑もまだ使われます。ペンや鉛筆もなくなりません。
ミシンが登場しても針と糸はいまだに使われますし、電子メールやSNSが普及して年賀状の絶対数は減ったかも知れませんが、レターセットや絵手紙などの手紙文化は多様化し、生き残っています。

むしろ、電子メール、LINEなどスマホ通信全盛の今だからこそ、手紙や手書きカードの価値は以前より高まっているかも知れません。

コスト面で見ても…、「一家に一台インクジェットプリンター」と言ってよいほど安価なインクジェットプリンターは普及したかもしれませんが、実際には年賀状とたまに写真を印刷するくらいでめったに電源さえ入れず、いざ使おうとしたときにはインク切れやインク詰まりでなかなかすぐに使えないなんて「あるある」も?
インク代コストも、考えたら結構高くついています。

むしろ業務用プリンターの低価格化や普及、オンデマンド印刷業者の成長とテレビCMで、ハガキ印刷や名刺印刷などは昔より一般的になり、利用者も増えているのではないでしょうか?(ある程度の価格競争力は大事)

貴店のラベルも、平均的なもので1シート24ラベルで1300円 。1枚当たりだと54円ですが、3シート72枚だと1900円で1枚当たり26円とかなりリーズナブルになります。
この辺のリアルなアピールもすれば、「意外と高くない」と思う方もいると思います。

自分でデザインし、自宅のインクジェットプリンターでプリントすれば、計算上は1枚あたり数円ですむかも知れませんが、時間は順調にいっても1時間やそこらはかかってしまうでしょうし、インク詰まりやプリンターの不具合などがあれば、すぐに数時間とストレスというオマケもついてきます。
自分の時間給を考えたら安いんだか高いんだか。

年賀状や名刺などと同様に、毎度同じ内容を印刷するなら、「いつもの業者にいつものやつを!」でオーダーできれば、時間コストはうんと節約できますしね。

また、ラベルによっては金や銀での印刷や、インクジェット用紙やインクと違う耐水性や質感の差を出せると思います。
こういった違い、便利さ、ストレス、面倒の少なさなども【強み】として、もっとわかりやすくアピールできるはずです。

また、自分では簡単にできないものとして、ラベル自体の形状が特殊で、印刷に合わせてカットされているものがあります。貴店では「カットアウトラベル」と呼ばれている商品です。
http://www.brain-systems.co.jp/phone/product-list/22
これなどは、専門店だからこその独特なデザイン、形状のものが取り揃えられていますし、アメリカならではの雰囲気のものも多いので、とくにクリスマスなどのイメージの商品は、他では手に入らないおしゃれなグッズとして流行りのSNS映えするアイテムになると思います。→口コミされやすいかも?

アドレス(住所の)ラベルとして以外の用途提案


EC仙人 太田

メニューの「アドレスラベルとは?」
http://www.brain-systems.co.jp/page/8

や、たとえばこんな使い方
http://www.brain-systems.co.jp/page/6

のページの中に、ちょこっと書いてはあるのですが、アドレス(住所の)ラベルとして以外の用途提案は重要です。

「裏面にノリのついているシール用紙」という機能、仕様が商品の物理的なメリット・特徴ではありますが、例えば…
自己紹介やアピールを書いたラベルを作って名刺の裏面に貼るとか、月替わりのメッセージを入れてDMやチラシに添えるなど、ビジネスマン、営業マンのツールとしての提案とか…。

個性的な子どものお名前シールとして持ち物に貼るとか…。

ママ友との交流やプチプレゼント、お裾分けなどの際に、さりげなくおしゃれに可愛くアピールするために貼るなど…。
こんなデザインでこんな使い方をするとどんな効果・便益(ベネフィット)が得られるか? まで踏み込んで提案するコンテンツを増やせば、購入者、利用者は増えると思います。

総評

まずは「アドレスラベルとは?」をトップページで一瞬でわからせた上で、でも実はこんな用途もあります。こんな利用の仕方で喜ばれていますなど、新たな提案をしていく。

ありそうで、意外と競合のない商品・サービスですので、知れば、「あぁ、なるほど、使ってみたい!」と思っても、知らないことには検索すらされないものでもありますので、ネットにおいては、地道な情報発信も大切だと思います。

Facebookやtwitter、インスタグラムなどでいろいろなラベルのデザインや用途提案をコツコツとしたり、モニター募集、アイデア募集などでユーザーを巻き込んでネット上に少しずつ情報を増やしていくようなことも必要でしょう。

また、本来が海外文化のものでもありますので、できることならば英語での説明文を充実させ、在日欧米人の固定客を増やしていくことなども売り上げの底上げには必要だと思います。

経営的なことを考えると、今後はアメリカからの輸入仕入れ品依存度を減らし、自社オリジナルのデザインをオンデマンドで印刷すれば、在庫金額を減らすことも可能ですし、日本製のラベルシールを活用したり、カッティングマシーンの導入なども検討されれば、よりオリジナリティの高いラベル商品を作ることなども可能だと思います。

いずれにせよ、お電話でお聞きした「自社でオリジナルが作れること」は、今後の事業の成長のキーになる重要な【強み】だと思いますし、店長さん自身のスキルにそのポテンシャルがあると思います。

社名がブレインシステムズさんですが、社長さんを含め一度ご一緒にブレインストーミングの機会を持てると良いですね。
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さて、
今回で2回目の電話インタビューでしたが、やはりお話を聞き始めると次々とQ&Aのキャッチボールがなされ、疑問質問やその答えだけでなく、「ではこんなこともできるのでは?」「こんな可能性もあるのでは?」など、アイデアも次々と湧いてきました。

メルマガには書いていませんが、企業のプロジェクトの場合は、担当者さんの悩み、経営者さんの巻き込み方など、小手先のテクニック論ではなく、事業としてどう取り組んで進めるべきか?
という広い視点で、課題に気付いていただくこともできると思います。

「担当者」として社内で孤独に頑張っているそこの店長さん!
あなたの背中を押して差し上げます! ぜひ「ダメ出し!道場」へのご応募お待ちしています!

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。