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一心助け 夢と知恵

売れないです。

人を見た目で判断してはいけない!
子供のころ、親や先生達に言われてきたことです。
多くの方もそう言われたことがあると思います。

でも、それはあくまで「人」の話。

「お店」となると「見た目」は重要です。
私も含め、皆さんも世間の人も街を歩いていても、ネットショッピングをする時も、まずはお店の見た目(ホームページの印象)でお店や商品が良さそうか? 自分の好みやニーズに合っていそうか?
ほんの数秒の短い間に判断し、お店に入って見てみるか否か決めていますよね。

実店舗であれば店構えやディスプレイ(陳列)、照明や外装、内装そして商品そのものの美しさ。洋服屋さんであっても、八百屋さんであっても基本は同じです。

雑然と整理されておらず、照明もどんよりしていて暗かったり、埃をかぶっていたりしたら、せっかく良い商品も台なしですし、それ以前にじっくり見てみようという気も起きにくくなってしまいますね。
ネットショップも同様です。

今回のお店はおちゃのこネットで8年目のベテラン店舗さんです。
オンリーワンで特徴ある良さそうな商品をいろいろとお持ちながら、見た目でかなり損をしているちょっともったいないお店です。

ちょっと辛口になりそうですが…

それではダメ出し!道場スタートです!

第一印象…ユニーク&個性的だがとにかく見た目が悪くもったいない


EC仙人 太田

まずは、ユニークな店名「一心助け 夢と知恵」に興味をそそられ、トップページを見て行きますが…
上部1画面目にある唯一の画像は、中央部の「いらっしゃいませ」の下の「ここまで乗るか! パンク1回もなし」と、ぼんやりピンボケした写真のみ。よくよく見ればスタンドを立てた自転車の後輪部分だとわかってくるのですが…

この画質の悪さは今どき珍しいほど粗くピンボケ…

画面を下にスクロールしていくと、次に見えてくるのは緑地に黄色文字の「沖田総司」、青地に赤文字の「土方??」。
新選組つながりで「歳三」だと想像はつきますが、正直ピンボケで読めません。

もう少しスクロールしていくと、赤地背景に何やらうねうねと黒い紐状のものが束ねられている少し気持ち悪い画像。
商品名の「パンク激減・ご機嫌チューブ」という文字列を見て、辛うじて「自転車のチューブ?」と気づきましたが…
「自転車」という文字は見当たらず…

その下、何やらボタンが並ぶ何かの装置? がずらっとあるのは「歴史下克上」という商品。この一覧からだけでは、ボードゲームであることすらわかりませんでした。
クリックして商品ページを見て、ようやくオセロ、ゲームなどの説明で判明。

当社の30代前半の女性スタッフ2人にも、事前情報なしにこのトップページを見てもらいましたが…
「暗い…」「写真汚い」「画像粗っ」「ピンボケやん」「文字多い…」「何これ?(チューブの写真)気持ち悪い」「ん? で、結局、何屋さん?」「興味湧かない…」

私の印象と似たり寄ったり…そんな反応でした。

他にはないからこそ、当社は・当店は〇〇〇のお店です! と宣言


EC仙人 太田

ショップ内を見て行くと、「特許」や「発明」「受賞」などの文言をあちらこちらで目にします。このお店(会社)がいろいろなアイデアや技術で、従来にはないユニークな製品を発明・開発し、特許やいろいろな賞を受賞している技術開発系の企業のお店だということがわかってきます。

でも、それは私が「ダメ出し!道場」のために興味を持ってあちこちを見ていった結果であって、ただ一消費者としてたまたまこのサイトに来ただけなら、そんなにじっくり時間をかけてサイト内をあちこち見ることはなかったと思います。

なぜなら、視線を惹きつけ、興味を引き起こすような写真やキャッチコピーがなく、トップページや商品一覧において、端的に商品の特徴や強みを示すようなキャッチや説明文もないからです。

要するに、冒頭コラムで書いたように、「見た目」が悪いせいで「第一印象」も悪く、興味を引き起こしにくいのです。

「売れない」とひと言だけの「ダメ出し! 道場」お申込みコメントでしたが…

このお店に限っては売れない最大の理由は「見た目」の第一印象で、ほとんどの見込み客を逃がしているのではないかと思います。

一心助けさんに限らず、オリジナル商品で世の中にはまだ知られていないジャンルの商品を扱うお店では、まずどんな商品なのか? どんなお店なのか? を知っていただくことが第一歩です。

「わかるだろう」「詳細を読んでくれるだろう」はNGです。
最初の数秒で何を売りたいのか、何が強みなのかわからせることが大事です。ほかにはない商品の店だからこそあえて、

「当社・当店は〇〇〇のお店です!」と宣言してみましょう。

電話インタビューで浮き彫りになってきたこと


EC仙人 太田

数日前に「一心助け」の社長さんにお電話でお話をお伺いしました。

「もともと、当社は技術開発系の会社で、特許技術をもとに事業を行っている。各地の展示会などに積極的に出展し、来場される企業さんなどから引き合いを得てB to B(企業間取引)を中心に成り立っている。

現時点の売れ筋は特許登録の「パンク激減・ご機嫌チューブ」。
自転車メーカー、自転車販売店、個人から直接ご注文をいただいている。

今後の柱になるのは特許登録の「平面画像の立体視覚による分離方法」による道路に立体物に見えるシールを貼って安全にぶつからずに道路や駐車場などを分離したり、地面を広告宣伝に使ったりできる製品で、各地の展示会などで好評で大手企業を始め多くの引き合いが来ている。

参考:自社ホームページ
http://www8.plala.or.jp/tasuke/newpage10.html

おちゃのこ店ではまだ販売していない。

その他、将棋やゲームも含め、当社の製品は展示会で実物を見ながら説明すれば興味を持ってくれる。

楽天出店や検索広告など過去にはやってみたが、まったく採算に合わないので止めた。AmazonもPrime(Amazon倉庫に預けて出荷)は在庫費用がかさむので、現在は自社直送のみ」

とのことでした。

おちゃのこ店だけでなく、自社サイト
http://www8.plala.or.jp/tasuke/

を含めて、とにかく写真画像が粗く汚いことがもったいないとご指摘すると、
「近々、良いデジカメを買い替えたい。写真もホームページ制作も素人だからよくわからない」

高価なデジカメをわざわざ買わなくても、今はスマホのカメラでも十分な写真が撮れますと申し上げると、
「素人だからよくわからない」

プロに外注依頼されては? と申し上げると、
「そういうホームページ制作業者からのセールスは多々あるが、実際にどれほどの効果が期待できるのか? 実績など含めて提案しろと言うと話が止まる。素人だから業者選定の基準もわからない」

せっかくの特許技術や製品の良さを、一般の方でもわかるような表現に噛み砕いて説明しないと伝わらない。写真や動画も使ってもっとキレイに見せればもっと良さが伝わるはず。伝われば興味を持って問い合わせや引き合い、注文も増えるはずですと申し上げると、
「展示会で実際に話した人は興味を持って自社サイトを見てくれているはず」

とおっしゃるので自社サイトを拝見したのですが…
写真が粗く小さく良くないのはおちゃのこ同様で、これでは商品の特徴や良さも伝わっていないでしょうし、会社概要ページを見てもトップページを見ても問い合わせフォームも無ければメールアドレスの表記もありませんでした。

それどころかトップページにも会社概要ページにも電話番号の表記もなく…これではお問合せもできません。これについてもお電話でご指摘したのですが…

「そんなはずはない」「載ってるはずだ」とのことだったので、
全頁を隅々まで拝見すると確かに…

純金入りお守り
http://www8.plala.or.jp/tasuke/newpage1.html
歴史将棋
http://www8.plala.or.jp/tasuke/newpage2.html
歴史下克上
http://www8.plala.or.jp/tasuke/newpage3.html
という3点の商品ページにだけ住所、TEL、メールアドレス表記がありました。でも純金入りお守りページのメールアドレスはドメイン名のスペルが間違っていました。
@jade.plaal.or.jp → @jade.plala.or.jp

総評

冒頭から申し上げてきましたように、ホームページも「見た目」は重要です。社名や商品名は展示会や紙媒体で知ったとしても、初めて目にする詳しい情報がホームページであることは、現代においては当たり前です。

そのホームページでアイキャッチともいえる商品画像がピンボケや画質が悪い、暗く小さい、拡大表示できないなどは、見た目に与える第一印象でとても大きくマイナス要素になっています。

本当は食べれば美味しい料理も、暗くどんよりした写真や盛り付けが悪く地面や床に置いてあったら美味しそうには見えませんし、本当は美男、美女モデルであっても薄汚れた服やぼさぼさな髪形で暗い照明でピンボケで撮影されては印象は台なしです。

このオンラインショップを例えるなら…
自社農園を持って美味しい農産物を育てている農家(メーカー)が、直営している飲食店で自社に良い素材(自社製品)と一定レベル以上の調味料や調理道具(パソコンやデジカメやソフトなど)を揃えているが、料理の腕(ホームページでの売り方、見せ方)がヘタクソで、ずっと自己流、独学でメニューを提示してきている。

農家(メーカー)としての技術は一流で品評会で賞を取っていても、いくら良い素材や良い調味料、調理道具を持っていたとしても、料理(見せ方、売り方)の基礎や腕前がヘタクソだったら、切り方や火加減やダシの取り方、加熱時間、盛り付け方など1つ1つの要素がダメダメで、結果として見た目が酷く不味そうに見える料理が並んでしまっている。

ひょっとすると食べたら美味しいのかもしれないが、メニュー(ホームページ)ではあまりに見た目が悪く、席について注文してみようという人はほとんどいない。

ごくたまに、農園での栽培を知っている(展示会で知ってくれた)お客様だけが指名買いしにきてくれる。

リアルの展示会ではオーナーの説明や良いにおいに惹かれて買う(食べる)人もおり、実際に食べた人の評判は良い(オーナー談)とのこと。

とにかく店の見た目、料理の盛り付けやメニュー写真のひどさ、説明文の下手さが客を遠ざけ足を引っ張っている。そんな状況。

かといって料理の上手い料理人を雇ったり外注委託しようとしても、どの人が自分の出したいメニューをコストパフォーマンス良く作ってくれる人なのか? 見極める腕もなく、味見してこれが美味しい料理だと確信する舌も持っていなければ、お金を出して依頼する決断もできない。

今はそんな状態ではないでしょうか?

でも、お店を構えて8年も営業してきていれば、いつまでも「素人だから」なんて言ってられません。
飲食店なら店主が「素人だから」なんて言ってる店で、お客様もお金を払って料理を食べようと思いませんよね。

商品写真ひとつとっても、今どき、スマホでパシャっと撮れば、今のホームページにあるよりずっとピントも明るさも最適化された写真が子供でもお年寄りでも簡単に撮れる時代です。
画像の切り抜きや加工なんてスマホの標準のアプリで無料で簡単にできてしまいます。正に「素人」でも簡単に一定レベル以上の写真が撮影できる時代に、こんなに酷い写真を載せているのはとてもマイナスです。

プロに外注する費用が高くて心配なら、まずは地元のパソコン教室やスマホの使い方を教えてくれる教室に数時間行って教わるだけでも、レベルアップできます。

「一日3分間で仕事がはかどる手帳」
http://tasuke.ocnk.net/product/1

こんな素敵な商品を開発・販売されているお店です。

まずは、
「ホームページの写真のクオリティを上げる」

もしくはもっと具体的に
「スマホで写真撮影、加工する講習を受けに行く」
なんて目標設定されて、低コストでできることから改善されてはいかがでしょうか。

おちゃのこネットの店舗さん、店長さんたちは全員、写真撮影もホームページ制作も「ど素人」です。

でも、商品の良さを責任を持って陳列し、説明し、販売することにおいては、決して「素人」ではないはずです。

皆さん、立派な「プロフェッショナル」のネットショップ経営者であるはずです。まして8年も経営していて「素人だから」は、お客様には通用しません。いつまでも「素人」のつもりで経営しているから売れないのです。

誤解なきよう。「株式会社 一心助け」さんは技術開発、製品開発では特許を何件も取得され、いろいろな展示会、コンテストなどで受賞歴もあり、リアルでは好業績の正にプロフェッショナルな会社です!

でも、ことホームページでの表現や見せ方、伝え方においては、未熟で技術不足でレベルが低いということです。

例えば大工仕事の素人であっても、コツコツ基礎を学べば釘も打てるようになるし、ノコギリも使えるようになるはずです。
家は建てられなくても、まずは棚や木箱くらいは人並みにできるように勉強しましょう。

その上で、家のリフォームが必要なら、素人なりに勉強して、どのリフォーム業者が良いか、どの工務店が良さそうかなど、せめてプロに依頼できるようになりましょう。いつまでも素人だから素人だからと言っていては、リフォームすらもできず、ずっと古くて見栄えの悪い家に住み続けるしかないということです。

今回は、ちょっと厳しい「ダメ出し! 道場」になりましたが、ポテンシャルの大きな開発系企業ということで、現状の「もったいなさ」がとても気になりました。
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追伸:まずは自社サイトのトップページ、会社概要に住所、電話、メールアドレスだけは正確に表記しましょう!

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。