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Yucony Selection

出店:2017年07月〜
おちゃのこ→楽天市場→おちゃのこに戻って来ました。
本気で売りたいのでダメ出しよろしくお願いいたします!

最近見たテレビ番組「NHKスペシャル シリーズ人体」。
タモリさんと京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥先生が司会の人気番組なので、ご覧になっている方も多いかと思いますが…

前回の特集は「“脳” すごいぞ! ひらめきと記憶の正体」。
ということで、人間の「脳」について最新の技術を使って、「記憶」や「ひらめき」といった「脳」の仕組みや働きについて取り上げる内容でした。

私が番組の中で最も印象深かったのは「閃き(ひらめき)」が生まれる時は、実は脳が特に何もしていない時…つまりは、いわゆる「ボーーっとしている時」だということ。

この結論だけ見た人は、「ボーっと」すればいいのか! と早合点するかも知れませんが(^^;)

正確には閃きが起きた時とボーっとしている時の脳の活動状態が似ているということで、寝起きでボーっとしている時、お風呂で湯船に浸かってボーっとしている時など、脳科学的には「デフォルトモードネットワーク」というらしいのですが、そんな緊張やストレスのないリラックスした状態の時に、脳は大脳皮質にある記憶の断片にあちこちとアクセスしながら自由自在につなぎ合わせて、新しいアイデア=「ひらめき」を生み出しているらしいのです。

確かに「ボーっと」している時にひらめきは生まれるのですが…
その「ひらめきの素」はあなたの脳の中にあるいろいろな記憶の断片なのです。

私なりに解釈してみて例えてみました…
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何か美味しい料理「ひらめき」を作って食べたい時、家の冷蔵庫(脳内)にある材料(記憶の断片)を組み合わせ、何かのメニューのレシピを生み出して料理を作るのと同じような感じでしょうか…。

美味しい海鮮料理を作りたくても、新鮮な魚介類がなければできないし、お肉がまったく入ってない冷蔵庫では、ステーキも焼き鳥も生み出せません。

アイデアを生み出すのも同様で、素材となる「記憶の断片」=「知識」が少なければ、おのずと組合せも少なくなって、できる料理のレシピも限られてくるのではないでしょうか。

でも逆に、凄腕の料理人であれば、限られた冷蔵庫の中の野菜クズや昨夜の残り物、缶詰などの保存食を使って、パパっと美味しい料理を作れたりもしますし、あと一品、これさえ買ってくればこんなレシピやあんなレシピも作れる! ということに気付けるものですよね。

アイデアマンと呼ばれるような人も同様で、少ない情報や制約の中でも限られた「強み」や古ぼけた(と思われているような)材料も上手く組み合わせたり、「弱み」の部分だけを新たに勉強したり、プロに依頼(外注)して補強したり、便利な道具や材料を買ってきたりして、新しいアイデア、ひらめきを生み出すものです。

考えてみれば、私のような、中小ネットショップのコンサル業も、資金・人員・スキルや商材・材料などの限られたスモールショップ、小規模店の商売の「弱み」を補いながら、「強み」を一緒に見つけ出し、作り出し、生み出していく仕事なんです。

皆さんの「ブレイン(脳)」となるべく、日々いろいろな業種、いろいろな商材、いろいろなジャンルのいろいろなことを勉強して「記憶の断片」を積み重ね、又それらを組み合わせて新しい発想を生み出していけるよう精進しております(^^;)

さてさて、本日のお店は、脱サラして起業された店長さんが子供の頃から身に付けて来た卓越した「英語力」や、勤務していた外資系企業などでの経験を生かした英語教材と海外雑貨などのセレクトショップさんです。

どんな「強み」でどんなひらめきがあるでしょうか!?(^^;)

それではダメ出し!道場スタートです!

第一印象…落ち着きと洗練度の高いお店…でも売りたいのは何?


EC仙人 太田

英語教材とくらしのアイテムのお店 Yucony Selection という店名、看板からセレクトショップであることは瞬時にわかります。

白背景に落ち着いた色調のサイトに大きな読みやすい文字と、品の良い優しい笑顔の店長さんの写真やバッグや家具、ジュエリーボックスなどの、女性が好きそうなおしゃれなアイテムの画像などが目に飛び込んで来て、第一印象は洗練度の高いセレクトショップです。

店長のプロフィールを見ると「おしゃれとインテリアが大好きな英語の先生です」と自然な感じで書いてありますが…

英検1級にTOEIC満点、国際英語発音検定満点!
などなどその英語力は「ちょっと英語が得意です」というようなレベルではなく、もはやネイティブスピーカーの現地の人を超える能力! に思わず「おおっ、スゲーっ!」と声に出したほどです。

ですが…ちょっと画面を下にスクロールして見始めると…

What's New(新着情報)や Recommended Items(オススメ品)、新商品入荷しました☆ のコーナーはいずれもバッグや雑貨などのアイテムですが、その下にはいきなり Creative Teaching Press (CTP)社の英語教材の説明と SOLD OUT(売切れ)表示の教材がずらり…

左の商品カテゴリーメニューも教材が上部にありますが、それ以外は家具、家電、食器…スリッパ、バッグ…キッチン雑貨、ルイボスティーなど雑多でかつレベル(範囲)の違うカテゴリー設定がずらり…

うーん、いったい「誰に何を」売りたいお店なんだろうか?
ターゲットや主力商品がはっきりとしない中途半端なコンセプトのお店だと感じて来ます。

「セレクトショップ」という業種なので、店長のセレクトした商品を売るという点では間違ってはいないのですが…英語教材と無関係な雑貨類を同じレベルで脈絡なく並べているのは、多少の怪しさ、胡散臭さを感じるお客様もいるかも知れません。

英語教材とそれ以外の雑貨などのセレクトショップを分けて運営されたほうが、お客様にはわかりやすく、また強みも生かしやすいのになぁ…というのが率直な第一印象でした。

今回はこのあたりを中心に電話インタビューでいろいろとお話を聞いてみました。

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

おちゃのこネットのこの店内には、店長さんプロフィールは現在の資格だけしか載ってないのですが…
http://yuconyselection.ocnk.net/profile

看板画像にもある「翻訳コンシェルジュ」というのが気になって聞いてみたところ…

松崎店長さんはお父様のお仕事で10歳の時にフランスに渡り、現地ではインターナショナルスクールに通い、英語を日常語として身に付け、中学の時に帰国、その後ICU高校、上智大学の比較文化学部(全授業が英語)と進み、上場企業のメーカー、高級ホテルコンシェルジュ、外資系装飾品メーカーの日本法人でカスタマーサービスの責任者などを経て独立されたとのこと。

単に「英語を学んだ」のではなく、いろいろなことを「英語で学び」、「英語で考え」、「英語でいろいろな仕事を経験し」、正に「英語を仕事に」翻訳や英語講師、英語教材販売のお仕事で独立されたという「英語のプロ」です。

上記の一部は当店ではなく、こちらの「翻訳コンシェルジュ」のほうのお仕事に特化されたサイトに書いてありました。
https://honyakushop.me/about/

雑貨やインテリアなど「物」を扱う事業に関しては、会社員として働いた最後の外資系インテリアメーカーでのカスタマーサービスの仕事において、お客様とのやりとりを通じて頻繁に頂いたある「ご要望」を叶える商品はないか? と個人的にいろいろ探して海外製品を見つけ、会社にも相談したが会社としては扱うつもりはないと言われたので、それなら自分で仕入れて売ってみよう! との思いがきっかけで独立開業を考えたとのことでした。

松崎さんのプロフィール(強み)からすれば、私はてっきり英語力を生かし、英語力をメインに事業展開を! という思いが主で独立開業されたのだと思い込んでいましたが、むしろ英語は自分にとって大好きで当たり前の趣味のような物なので、それよりも「物」「商品」を自らのセンスと目利きで選んで仕入れ販売する事業をちゃんと軌道に乗せたいとのことでした。

私の第一印象(英語教材店と雑貨店を別サイトにしたほうが良い)という点も率直にお伝えしたところ、そこは悩みながらも既に物販のほうはスマホのフリマアプリ(メルカリ)やショップアプリ(BASE)などで取り組み中で、実はフリマでは値引きリクエストも多く利益率こそ低いがかなりの数の注文、販売実績をあげられているとのこと。

また、リアル(現業)でされている英会話教室の生徒さんたちには、受講で会った際に雑貨やバッグなどの現物を見てもらうと気に入って買ってもらうことも多く、そちらでの販売実績もそれなりにできているとのことでした。

実際に知り合って、英会話受講を通じて松崎さんの人となりを知り、信頼関係ができていたり、実物を直接見て、触って、セールストーク(接客)されれば、購入率はグン! とアップしますね。

一方で、主力商品としたいCTP社の幼児向け英語教材に関しては、例えば この「Variety Pack 2: GRL C CD付き」などもそうですが
http://yuconyselection.ocnk.net/product/29

商品名もメーカー名もなく、いきなり「Variety Pack」ですし、バラエティーパックという日本語表記もない、商品説明も
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アメリカの幼稚園生?小学校2年生を対象としたリーダーのセットです。単語、サイトワード、生きた英語の口語表現が学べます。
What Comes in Threes? Math
Barney Bear Gets Dressed Math
Rain Science
Under the Sky Science
See How It Grows Science
How's the Weather? Science
I'm Special Social Studies
Cat and Dog Social Studies
Reading Is Fun! Language Arts
What Do Cowboys and Cowgirls Need? Language Arts I Can See Language Arts
The Giraffe Made Her Laugh Language Arts
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と、たった2行の日本語解説だけで、あとは概要の英語表記。
商品写真もページの抜粋画像? がたった1枚あるだけ…

うーん、これで、5400円もするこの教材を買える人がいるとすれば、もともとこの教材をよく知っていて、まさに買おうとピンポイントで探して見つけた人だけ。具体的には英語をしっかり理解して探しているお母さんやお父さんだけしか買わないのではないでしょうか?

インタビューのお電話でも確認してみたのですが、教材のメインターゲットは「幼児を持つお母さん」だけど、英語ができる方だけではなく、それほど英語はできないけれど、興味はあって、できれば子供と一緒にこれらの教材で勉強したいお母さんたちとのことでした。

現状は英語のできない、教材のこと、中身を知らない親御さんでは買えないと思います。

少なくとも本屋さんで教材本を買うなら、最低限何ページかめくって中身を確認したり、ましてそれが外国語教材であれば、選ぶお母さんが語学力がなければ、日本語での概略や対象、どんな内容や実績のある教材かなどがわかりやすく解説されていなければなりません。

それこそが「翻訳コンシェルジュ」の腕の見せどころではないでしょうか。

「仕様説明」と「セールストーク」の違い


EC仙人 太田

これはネットショップ運営初心者さんが最初に混乱、混同しやすい部分なのですが、一言で「商品説明」といっても、大きく分けて次の2種類があります。

「仕様説明」(商品スペックの表記)

「セールストーク」(セールストーク=店主の言葉で良さを伝える)

の2種類です。

「仕様説明」とは、実店舗でいえば、商品の裏面やタグに書いてあるサイズや重量、材料、材質、原産国や製造地、製造年月日など、いわゆる仕様やスペックと呼ばれる物理的な特徴を明記する部分ですね。

「セールストーク」とは、実店舗でいえば、店員、販売員さんが横に立って話しかけ、自分の言葉で商品の特徴や使い勝手、人気や流行、アレンジや応用の仕方、エピソードなどを接客しながら伝える付加情報の部分ですね。

最近は大型量販店など販売員が少ないお店では、「セールストーク」の部分はPOPという陳列棚に掲載された立て札などで説明したり、デジタルサイネージといった液晶パネルと音声で写真や動画で説明する方法などもよく見かけますね。これらが商品スペックだけではない付加情報としてお客様の背中を押してくれるのです。

残念ながらYuconyさんでは、「仕様説明」はあっても、「セールストーク」に相当する部分がほとんどありません。

オープン間もなく、まずは商品数を増やして商品アップを優先している事情もお察ししますが、今後は一つ一つ、「セールストーク」部分を自らの言葉で(といっても日本語で(^^;))増やしていきましょう。

これは教材であれ、雑貨やファッションアイテムであれ同じです。

リアルで対面した初めて会うお客様や友人に、短時間で端的に、この商品を説明する際をイメージしてみてください。

いきなり、「このバッグは横幅23cm、縦幅25.5cm、マチ9.5cmで…素材は合成皮革で…」とは説明しないですよね。(^^;)

こんなに便利で…とかこんなところが可愛いでしょ! こんな使い方もできるのよ! こんなに物がたくさん入るのよ! など、実際に使っているシーンを見せたりしますよね。

教材についても同じで、実際に対面でこの教材の良さを言葉で伝えるときには、きっとくどくどと何百文字もメーカーや出版社の説明文を読み上げるのではなく、アメリカの先生たちがとか、海外の先生はこんな風に使って教えているのよ! とか、こんな内容だから子供たちが食いついて飽きないのよ! など、教材そのものの仕様ではなく、この教材を使うことで得られる「良さ」の部分を伝えようとされるのではないでしょうか?

通販ショップ店長の仕事とは、ある意味この「セールストーク」部分を考えていくことかも知れません。

悩んだら、お手本として他の売れているネットショップや通販企業の「セールストーク」をぜひいろいろと研究してみてください!

私の一押しの「セールストーク」のお手本は、「ジャパネットタカタ テレビショッピング」です!(^^;)

大手メーカーのテレビやエアコン、炊飯器や毛布や羽毛布団など、スペックだけならメーカーのパンフレットやホームページを見ればわかる、とかく価格競争になりやすい商品が多いのですが、その使い勝手や特徴、作り手のこだわり、実際の使用シーン、お客様の生の声まで、仕様説明以外の「セールストーク」をまさに演出し、若い方からお年寄りまで想定してわかりやすく説明し伝えている点は大変良いお手本だと思います。

もちろん、あれほどの品揃え、スタジオ設備、スタッフの人材、サービス網、物流、分割払いなどの金融サービスなど、事業そのものは容易には真似できませんが、商品説明の演出や見せ方、考え方、伝え方などの部分はタダで!(^^;)費用をかけずに参考にできるのです。

ネットショップである以前にまずは「通販」の基礎をしっかりと学んでみてください。(^^;)

総評

あらためて繰り返しになりますが、松崎店長さんの英語力は並の英語が得意な人とは次元が違うズバ抜けたものだと思います。

しかしながら、自分があまりに当たり前にわかることだからこそ、目線を下げてわからない、できない人たちがどうすれば理解できるのか、そういう人たちの興味を引き付けるにはどんな説明が必要なのか? を考える想像力が重要です。

お電話ではお話ししましたが、イラストや4コマ漫画などを上手く使ったり、Youtubu動画などで商品説明を音声付きで解説したりなども、今はスマホやスマホアプリのおかげで比較的簡単にできるようになりました。「翻訳コンシェルジュ」として、英語が話せる、理解できるようになる手助け、お手伝いをいかにするか? そこを徹底的に追求した商品、サービス開発が肝要だと思います。

また、松崎さまは、英語ほどではないのかも知れませんが、フランス語、韓国語も必要十分な語学力をお持ちのようですので、これらを組み合わせたような教材やサービスも事業のネタとして考え得ます。

今回の Yucony おちゃのこ店 としては、英語教材に特化したお店にして、雑貨など物販は別でもう1店舗立ち上げるというのが私の提案アドバイスですが…

事業としては単に語学や翻訳関連だけではなく、商品商材を探す上でもフランス、韓国などの物を探して企画するとか、または日本の物をこれらの国に売ってみる、なども十分に可能でしょうし、これらも普通の日本の中小企業、ショップがチャレンジするよりはるかに容易に取り組めるのも大きな【強み】だと思います!

松崎店長の【強み】を活かし、今後の事業展開、商品展開の方針、戦略を考える「ひらめき」を生み出すきっかけに、ぜひご相談会にいらしてください。(お電話でも)「ひらめき」を生み出す材料となるネタはたくさん持っています。
(^^;) 心よりお待ちしています!

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。