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タイタイタイ

タイシルクを主体にしたスカーフやショールなどを販売していますが、最近では、暖冬化の影響もあり、寒い季節でもショールなどをあまり利用しない傾向があります。
したがって売れ行きも大きく落ち込んでいます。最近ではほとんど売れていません。
しかし、タイには日本とは違った味のある商品がまだまだあります。
例えばセラドン焼やベンジャロン焼き等のコーヒーカップ等の焼き物など、とても魅力的な商品もありますので、これからは、今の商品から幅を広げてみたいと思っています。
アドバイスを頂けたら嬉しいです。宜しくお願い致します。

ご無沙汰いたしました。
心臓の病気で緊急入院し、手術を受けてしばらくお休みを頂いておりました。
「ダメ出し!道場」への登場をお待ちいただいていたお店の方、読者の方、おちゃのこネットのスタッフの方々、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。

まだ手術の傷痕は痛みますが、心臓の方はおかげさまで順調に回復をしております。
引き続きおちゃのこショップの皆様のお役に立てますよう頑張って参りますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

私の入院した病院は循環器専門の病院で、コロナ患者の受け入れは行っておりませんでしたが、コロナ環境下の病院はある意味厳戒態勢で、私も入院時には即PCR検査を受けさせられましたし、面会も家族1名15分に限定され、入館時にはアルコールジェルでの消毒が義務付けられ、看護師さんたちも個々にジェルボトルを携帯し、一部屋ずつ出入りの度に手指の消毒をしたり、使い捨てゴム手袋を交換して看護されていました。

循環器専門病院だけに、万一コロナ感染者が出れば重症化リスクも高いですし、日々、命に係わる緊急で重篤な患者対応をしている病院だったので、一人でも感染者を出すと関わったスタッフ数十名、病棟一つを丸々止めなければならなくなりますから、そのリスク管理の負担は相当なものだと思いました。

コロナは直接治療をする感染症や呼吸器系の医療機関だけでなく、他のジャンルの医療機関にも大きな負担や影響を与えていることを強く感じ、あらためて医療関係者の皆さんに敬意を払うとともに、感謝の思いを強くいたしました。

さて話題は変わりますが…入院中にたまたま見たニュースに、こんなものがありました。

米誌「USニュース&ワールド・リポート」が発表した2020年の「世界最高の国」ランキングで、日本がなんと世界第3位に選ばれたとか。

世界36カ国・計2万人以上を対象に文化的な影響力や生活の質、市民の権利、ビジネスの開放度など9項目について調査した結果だそうです。

1位はスイス、2位はカナダ、3位が日本、以下4位ドイツ、5位オーストラリア、6位イギリス、7位アメリカ、8位スウェーデン、9位オランダ、10位ノルウェーと続くそうです。

確かに医療の面では、今回私も命を助けられましたが、健康保険制度の高額療養費制度のおかげで、本来数百万円かかる医療費がわずか数十万円で済みましたし、何より質とレベルの高い医療システムを安心して受けられることは本当にありがたい国だなぁと実感しました。

コロナにおいても死者数が圧倒的に少ないのは、この国の高度な医療システム、医療従事者の高い技術レベル、高い意識、モチベーションなども大きく影響していると思います。

さて、またまた話題は変わりますが…同じく、世界の国のランキングの話題です。
国内ではGoToキャンペーンで騒がしく、まだまだ海外旅行などはしばらくできそうにありませんが…

旅行ガイドで有名な「地球の歩き方」発表の「2020海外旅行人気ランキング」では…

1位ハワイ、2位台湾、3位アメリカ、4位イタリア、5位フランス、6位タイ、同6位スペイン、8位イギリス、9位ドイツ、10位韓国。

以下、シンガポール、グアム、ベトナム、中国、オーストラリア、インドネシア、ニュージーランド、オーストリア、ロシア、ポルトガルと続くそうです。

早くコロナが世界規模で終息して、安心していろいろ国々と行き来できるようになると良いですね。

さて、今回のお店は、上記海外旅行人気ランキングでも6位に入る、日本では人気も高く、日本国内でレストランなども比較的多く、なじみのある国「タイ」に特化したお店です。

それでは久しぶりのダメ出し!道場始まりです!

第一印象
うーん、売れてないだろうなぁ…


EC仙人 太田

トップページを見た瞬間、「うーん、売れてないだろうなぁ…」
ひと目でそう感じてしまいました。

その後、店内を見て回り、クリックして回るごとに、ますますその感覚は強くなっていってしまいました。

「タイ タイ タイ」という何の装飾もない赤字ゴシック体の店名と、恐らくタイの水上市場の景色写真、「タイシルクでお洒落を楽しんでみませんか!」と、大きな文字での呼びかけと同時に「大幅値引き」の案内。

少し下にスクロールして、ようやくシルクのスカーフの写真が並んでいますが、1,000円〜1,300円の安価なものを中心に2万円の高めのものも特に何の説明もなく「スカーフ」とだけ陳列。

トップページを見渡しても、「タイのシルクのお店なんだろうな」ということ以外ほとんど情報がなく、お店の「特徴・強み」のアピールも特にありません。

左の店長の挨拶を読むと…
創業約20年、初めてタイに行ったとき「ジムトンプソンの家」という場所を訪れ、タイシルクの魅力に惚れてご商売を始められたらしいことはわかったのですが…

ジムトンプソンとは何なのか? 誰なのか? 何がどんなにすごいのか?
タイやタイシルクの魅力は何なのか? 高価なものと安価なものの違いは何なのか?
店長のタイシルクに関する専門知識はどれほどのものなのか?
タイとの繋がりや造詣は? などなど…

20年も運営している専門店であるとはとても思えないほど情報不足で、お粗末なネットショップだと言わざるを得ません。(大変辛辣で申し訳ございませんが、率直な第一印象です)

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

オーナー店長の河田さんは82歳。
元は機械系エンジニアで、その後も社会福祉士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、などさまざまな資格を生かして活躍されている方だそうです。
当店の仕事はいわば趣味、ライフワークとして売り上げ、収益など度外視で個人的に好きなタイとタイシルクを日本の方々に知らしめたくてなさっているとのことでした。

それゆえか、目先の売り上げ低迷や短期的なアップダウンはあまり気にしておられない様子で、現在の注文数低迷も、暖冬化やストールやスカーフの流行低迷のためで、いずれまた流行が戻るのではと期待されているとのことでした。

タイシルクが好きになったきっかけのジムトンプソンに関しても、当初河田さんが惚れ込んだ当時のタイの伝統的な模様やデザインの商品が最近では変化し、欧米化して個人的にはだんだんと好みではなくなり、近々メーカーに再度伝統的デザインの商品を復活させて欲しいと申し入れしたいとおっしゃっていました。

また、ジムトンプソン以外のノーブランドの安価なタイシルクのスカーフやストールが増えすぎたので、この辺は思い切ってなくす方向でお店のクオリティ・レベルを高めたいとのことでした。

具体的なダメ出し!


EC仙人 太田

タイシルクのストール、スカーフが主力商品でありながら、どのストール、スカーフ商品ページでも、マネキンに巻き付けた装着写真のみで、ストールを広げて全体の柄や模様を見せた画像がないものが多いのは致命的だと思います。

https://skawada.ocnk.net/product/1116

https://skawada.ocnk.net/product/1011

https://skawada.ocnk.net/product/720

などなど。

お客様の多くは女性だと思われますが、お客様の目線、心理になりきって実店舗で商品を吟味されるお客様の行動を思い浮かべて見てください。

マネキンに巻き付けてあるイメージだけで「よし! これください!」となりますか?

広げて全体の柄を見たり、手に取って手触りや、細かな柄や縫製を確かめたりなさるのが普通ではないですか?

実物を手に取れないオンラインショップだからこそ、実物を目の前にした時以上に商品を確認できる写真の数や、細部をいろいろな角度、視点で見せる工夫、お客様がどこを見たいだろうか? どんなことを気にされるだろうか? の心理を思い図る想像力が求められます。

「まぁ、この程度の写真点数、大きさ、程度で良いだろう」
そんな慢心が、「よし! これください!」までの心理変化に至らない大きな理由の一つだと思います。
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ポーチ、バッグ類、中も開けずに買えますか?

https://skawada.ocnk.net/product/1137

https://skawada.ocnk.net/product/1134

https://skawada.ocnk.net/product/432

いずれも、バッグ・ポーチの外観写真と味気ない説明文・サイズ表記だけの、売る気の感じられない商品ページです。

お客様目線になって、バッグの中がどうなっているかもわからず、手に持った大きさのイメージや、中にどんなモノが入りそうかなどの使用感なども想像できないまま、バッグ類を買えますか?

小売業、通販業 の基本である、「お客様目線、お客様の心理を想像して、かゆいところに手の届く見せ方や説明文、セールストークを考えること」から見直しましょう。

総評

せっかく、500を超える品揃えを持ち、すべて直接現地で目利きして仕入れた自慢の商品でありながら、基本中の基本である「当店の強み」や「商品の良さ」を文字化したり写真化して伝える部分が決定的に弱いと思います。

またご自身がタイやジムトンプソンというブランドに惚れこみ過ぎている余りに、それを知らないお客様の目線や心理がまったく見えなくなっていると思います。

お電話でも申し上げましたが、河田店長ご自身も20年前にタイを訪れるまで、ジムトンプソンという名も、ブランドもご存じなかったように、タイへの旅行経験がない方はまずほとんど知らないと思われます。

タイ旅行経験者、ジムトンプソンを知っている方限定のショップという戦略ならともかく、そうでなければまずは、タイシルクの魅力と、タイシルクを世界的に認知させた伝説的なジムトンプソンという方のストーリーやエピソード、そして今や世界中のファッション界からも認められ注目されるジムトンプソンというブランドの特徴やステイタスなども含めて、タイタイタイさんが日本におけるジムトンプソンやタイシルクの伝道者になるくらいのつもりで情報コンテンツを充実させ、情報発信していかなければ、売れるお店にはなっていかないと思います。

インタビューでは安いノーブランド品が多すぎて、それを止めたいとか、タイシルク以外のタイの陶器なども取り扱いを始めたい、商品を増やして行きたいとおっしゃっていましたが、今のままで新しい商品を扱っても売れないと思います。

まずは、【強みや特徴】を明確に文字化、写真化して、タイやタイシルクの良さを知らない日本のお客様に伝えきる力を磨かないとダメです。

15年間できていそうでできていなかった基本的なことですが、これを機会にレベルアップされることを期待します。

その上で、今の時流に乗ったSNSでの情報発信や集客にも取り組まれれば、少しずつお客様は増えて行くと思います。趣味の範疇でのお店運営かもしれませんが、右肩が上がるのは楽しいことだと思いますので、ぜひ頑張ってみてください。

以上、「ダメ出し!道場」でした。


※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。