Rabbit`s-Farm

お世話になります。
小動物用の牧草をメインで販売したいと考えております。
見て頂いた方に購入したい、試してみたいと思ってもらえるようなサイトはどのように作ればいいのでしょうか。
足りないコンテンツ・押さえておくべき文章の書き方等あれば教えていただければと思います。

皆さんの家にはペットはいますか?

いろいろなアンケートや統計調査をいくつか調べてみると、日本では全世帯の3割程度でなんらかのペットが飼われているそうです。(コロナで在宅時間が増え、昨年からもっと増えたともいわれています)

3割と聞くと、結構多いなぁと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、世界的に見れば、欧米では6〜7割の国も珍しくなく、日本、中国、韓国など東アジアはワーストといえるほど、まだまだペットを飼う世帯が少ないようです。

日本だけ見ても、いろいろなデータがあって、バラつきや多少の順位の違いはあるのですが、ざっくりと私の勝手フィルターで整理すると…

やはり、犬と猫が圧倒的に多いようで、ほぼ同じくらい。合計すると8割を超えるらしいのですが…

次いで金魚や熱帯魚などの魚類が10%、鳥類が5%。あとは小動物、爬虫類、昆虫などが1〜2%ずつ。

うさぎや、りす、フェレット、ハムスター、チンチラ、ハリネズミなどの小動物・エキゾチックアニマルはもっと多い気もしていましたが、意外と少ないようです。

我が家でも犬と猫の他に、ハムスター、チンチラ、うさぎの飼育経験がありますが、今ほどネットが普及する前は、これらのペットの情報や、フードなどの購入に苦労しました。

今はスマホでひょひょいと飼育ノウハウや健康情報など、さまざまな情報が検索できますし、フードやグッズの購入の選択肢も増え、便利になりました。

買う側には便利になった一方で、売る側はライバル、新規参入が増え、小さな市場を奪い合う厳しい競争市場になっているのかも知れません。

さて、今回のお店は岩手県盛岡市にあるうさぎ用品の専門店さんです。特にオリジナルの牧草に力を入れられているようです。

それでは「ダメ出し道場」始まりです!

第一印象


EC仙人 太田

店名やイラスト、画像からもひと目で「うさぎ用品の専門店」だなとわかり、色合いやデザインなども明るく、かわいく、好印象!なのですが…

ちょっと興味を持ってあちこちを細かく見始めると…

情報コンテンツは乏しく、初心者には不親切でよくわからない。詳しい方には物足りない。よく知ってるリピーターにしか買いやすいお店になってないと感じます。

ひと言で「うさぎ」といっても、種類もいろいろですし、原産国や適した気候、フードも違うでしょう。

牧草ひとつとっても、大きく分けて「オーツヘイ」「チモシー」の2種類を販売されているようですが、それぞれどんな特徴があるのかや、どんな子にはどちらが向くのか? などの商品選択する上での基本ともいえる情報もない…

お客様は飼育経験豊富なベテランさんだけでなく、最近飼い始めたばかりの初心者さんや、これから飼おうとしている方もいらっしゃると思います。

こうしたビギナーこそ、新規客として獲得し、つかまえて固定化しておきたいところですが、今のコンテンツの薄っぺらさでは正直ほとんど期待できません。

お客様は自分でネットや本などで勉強して(素人ながらにかじって)、得た情報が本当に我が家の愛する〇〇ちゃんに合っているのか? 不安があるものです。

うさぎの専門店、プロショップとしては、単にお客様が自己判断、自己責任で買い物カゴに入れて買ってくれればそれで良いというスタンスではなく、こういう基準で商品を選んで、こういう理由でオススメしています。おたくの〇〇ちゃんにはこのように選んで食べさせてください。

とカウンセリングセールスできるくらいの自信や信頼感を出して欲しいですね。

今は、ただ「うさぎフードの自販機ショップ」といった印象です。

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

上で述べた、ページを見ただけの印象と、実際に電話インタビューでお話を直接聞いた印象は異なることが多いのですが…
こちらのお店も正にそうでした。

うさぎ大好き、オーナー店長の小又さんにお話を伺いました。

小又さんは東京から地元盛岡にUターンして、もともと好きだったうさぎのブリーダーと専門店で2011年に独立起業されたそうです。

おちゃのこ出店以前は、実店舗と自社サイトでリアルのお客様をメインにご商売されていたとのことで、今でもネットのお客様は実店舗に来られたことのあるお客様が多いようです。

ブリーダーもされており、主に3種類、年間で50〜80頭程度の子ウサギを販売もされているそうですが、今は需要に追い付かないほどだそうです。

フード販売は生体をラビッツファームさんで購入された方がそのままリピーターになっているケースが多いようですが、ネットでもこれからフードの新規顧客開拓をやっていきたいので、改善のヒントにと「ダメ出し!道場」にご応募されたようです。

フード類は国内の輸入元卸さんから仕入れているようですが…
牧草に関してはサラブレッド(馬)用のグレードの高いものを仕入れ、自店で袋詰めしてオリジナル商品にしているため、安く品質の良いものを提供できるそうです。

おちゃのこショップはまだ4年目ですが、うさぎ飼育経験はもっと長く、Youtube には最も古くて10年前の動画もあり、中には数十万回以上再生された、バズった動画もちらほら。
チャンネル登録者数4380人、動画数649本とそこそこ充実しています。

それゆえ、著名な地上波テレビ局の動物番組などから動画使用許可の依頼もチラホラ来たりするようです。

おちゃのこ以外はブログ中心の自社サイトと、Facebook、Instagramと店舗用のLINEアカウントを運用されていますが、いずれも集客のためというよりはファン向けの情報発信がメインで、あまり活用できているとは言えない状況のようです。

小又さんはお話しすると、とても穏やかで優しく、誠実で好印象な方ですし、うさぎ愛も強く、もちろん知識や経験も豊富でいらっしゃるので、きっとお客様も直接お店に行かれたり、お電話でお話しされれば一発で信用されるでしょう。

具体的なダメ出し…


EC仙人 太田

・お店の顔である店舗看板画像のスペルが間違っている!?
https://rabbitsfarm.ocnk.net/data/rabbitsfarm/image/20201021_137157.png
トップページの看板画像。店名は 正確には
「+Rabbit's Farm」だと思うのですが、看板画像では Rabbi's と t が抜けています。これは意図的な省略でしょうか?

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・トップページにおーつへい ・ チモシー と2種類の牧草をメインに出されているので、まずは「おーつへいとは?」「チモシーとは?」という基本的な情報から、うさぎ目線で見た際の2種の違いや栄養価、体調・体質・健康との関係など、ぜひプロショップとして店長の言葉での解説や説明が欲しいですね。

また、当店の特徴・強み・理念や思い入れなど、ラビッツファームの自己紹介、自己アピール的なコンテンツもぜひご用意して欲しいですね。

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主力である チモシー には、スーパーホースプレミアムチモシーと プレミアムチモシー の2種類があるのですが
https://rabbitsfarm.ocnk.net/product-list/5

この違いや、なぜかスーパーホースには500gしかなく、プレミアムには1Kgしかないのもお客さまからすると不思議だし、不満になっているように思います。

また、主力商品であり、うさぎにとっても主食である「草」ですから、生産地や、生産者、収穫地、栽培環境、発酵や乾燥、小石や虫といったゴミ除去などの加工工程など、農薬汚染や雑菌繁殖や感染症などのリスクが少ないことを示すような情報が欲しいところです。

つっつけばヤブヘビで、好ましくない情報が入って来るかも知れませんが、今後のためにも一度、輸入元に詳しく突っ込んで質問してみて、お客様に説明したり、自信を持って販売していただきたいと思います。

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カテゴリー アルファルファ や うさぎのおもちゃ・かじり木はあるけれど、実際には中には商品が登録されていない…

など専門店として品切れや品揃えできていないのは、不信感や失望感に繋がりますので、意図的に取り扱わないのならばカテゴリーも消すべきですし、一時的な品切れなら、商品登録をした上で、入荷予定などを記しておきましょう。

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無加糖のおやつ カテゴリーの「サニーメイド」ブランドのシリーズはいずれも内容量(g)が書かれていません。初めての方は不安で購入できないと思いますし、こういう情報不足な商品があると、お店全体の印象もいいかげんに見えたり、信頼感が弱くなるので、最低限の商品仕様情報は正確に漏れなく掲載しましょう。
https://rabbitsfarm.ocnk.net/product-list/8

その上で、店長の経験や目利きからの言葉でセールストークを添えてオススメすることが、「自販機」からの脱却に繋がります。

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・トイレ砂7L
https://rabbitsfarm.ocnk.net/product/48

ぱっと見「砂」には見えませんが、素材は何でできているとか、うさぎが食べてしまったりしないか? 万一、うさぎが舐めたり、食べてしまった場合でも安心、安全なものか? ゴミとしての廃棄や処分の方法は? など、飼い主として心配や気になりそうなポイントはちゃんと説明に入れて欲しいところです。

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うさぎの補助食品(サプリメント)のカテゴリー
https://rabbitsfarm.ocnk.net/product-list/10

ソアホックとは? アクアコールとは? なんら説明がなく、初心者には「???」。言い換えると、敷居の高い、感じの悪いお店 になってしまっています。

こんなのわかるだろう、当たり前と思わず、初見の初心者でもわかるようにきちんと説明を心掛けましょう。

総評

まずは、上記に書かせていただいたような、お店や小又さんの【強み】や、専門店としての知識やノウハウ、有用な情報などがサイトのコンテンツとしてちゃんと掲載されていないこと。

「情報不足」

これが何より、今のラビッツファーム最大の弱点だと思います。

その上で、専門店・プロショップとして強みをもっと作って、ライバルと差別化をするには商品・サービスの付加価値を高めていく必要があると感じます。

…例えば、現状たくさんあるフード類の少量お試しパックやお試しセットのような初心者取り込み商品がないので…

数十gや1食分などの小分け袋詰めをお店で作って、現状は配送方法が宅配便のみで 最小でも東京で750円、大阪で1,500円も送料がかかるので…

クリックポストやレターパック、ネコポスなどの封筒程度で送れる送料込みの安価なお試しセットを開発するのは必須だと思います。

かさばる牧草も、空気を抜いて圧縮包装で送れないか? など、テストも行ったり…
必要なら食品用の脱酸素剤や袋資材を調達して鮮度や安心感など付加価値を高めて、お客様満足度とカバレージを広げていくことで、単に安売り、価格訴求だけでない、高くても満足して買ってくれる商品やお店にすることができると思います。

お店にとっても客単価や利益率・額を上げながら、多くのお客様に喜んで選んでいただけるようになると思います。

自社の牧草だけでなく、メーカーのパッケージのフード類なども初めて買うお客様にとっては、
「何Kgも買って、もしうちの子が気に入らず食べてくれなかったら捨てなきゃいけない。無駄になる…もったいない…」
という不安心理は常に働きます。

これを解決する、小分けで多品種が組み合わさった「いろいろお試し食べ比べパックセット」みたいな商品があれば、ラビッツファームさんで初めて買い物する方もグンと増える可能性がでてくるのではないでしょうか。(鮮度保持や賞味期限の設定などはお店責任でした上で)

ぜひ、大手ペットショップさんがやれないこと、面倒くさがってやろうとしないことをチャレンジして差別化に取り組んでいただけたらと思います。

自分のお店の「商品」は工場や製造設備がない小売店でも生み出せるのです!

より良い商品をできるだけ多くのうさぎオーナーさんに知っていただき、お試しいただき、買っていただくことで、より健康で長生きする子を増やし、病気になる不幸な子を減らすことにもなると思います。

うさぎの専門店、プロショップとして、ぜひぜひもっとお持ちの情報や知識や経験やノウハウを出してレベルアップしていただきたいお店です! ポテンシャルは大きい!

追伸:Youtube、Facebook、Instagramに加えてぜひ 拡散性の高いTwitterもやって欲しいのと、ハッシュタグやコメント、ページへのリンクは大事です。しっかりと手抜きせず投稿なさってください!
(^^;)もっと集客できるはずです!

以上、ダメ出し!道場 でした。

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。