木工花の子

カテゴリ:ホビー、カルチャー

木工花の子

長年のお世話になっていていますが、年に何件かの売上です。他の手作りサイトにも出店していて、そこでは節句の時期など結構引き合いがあります。
商品の掲載など最低限の扱いのみの理解で難しそうなところは避けて今日まできていて、運営を使いこなしているとはいえません。
そもそも、お店が市場に出ていないのだろうなぁとあきらめています。
自分のサイトが普通に運営できて、もっと細かい商品まで特にお節句以外の雑貨など一年を通して掲載してお客様にご案内できたらいいのになあと、この度ご案内をいただき、一念発起して申し込みしてみました。
どうぞよろしくお願いします。

皆さんもよくご存じのApple創業者スティーブ・ジョブス氏の名言の中に、私たち日本人についてのこんな言葉があるそうです。

「深い精神性を感じさせるような商品を作るには、日本の人と一緒に作るしかない」

彼が若いころから日本の禅や武道に強い関心を持ち、そこらの日本人よりも深い造詣があったことは有名ですね。

iPhoneに代表されるような究極まで無駄を省いたデザイン性や、それまでにはなかった革新的な機能というスペックだけでなく、コンセプトを超えて「理念」「思想」「意思」ともいえるような、まるで「魂」を感じさせ、持った人の考えや生き方や価値観までを変えるような圧倒的な存在感を持ったプロダクトを誕生させた。

それは、人や動物だけでなく、木や山や海や川、刀や筆、草木や岩など物にまで魂や神が宿ると自然に考える日本人のアニミズム的な考え方や精神性。
*アニミズム=あらゆるものに霊的なものが宿るという信仰

そんな感じをイメージした言葉なのでしょうか。
もはや現世ではジョブス氏に会って聞くことは叶いませんが。

大昔の日本のモノづくりを担ってきた職人たちは、それこそ「魂を込めて」道具や建物や食物を作ってきました。
近現代においても少なくとも「Japan as No.1」と言われた20世紀末ころまでは、ハイテク製品だけでなく、アパレルや工芸品などのローテク製品でも丹精込めて、使い手の身になって、丁寧なモノづくりをしてきたからこそ、世界のトップに名を連ねる企業や製品がたくさんあったのではないでしょうか。

令和の今は、かろうじてアニメ業界や、中小零細の伝統工芸業界、こだわりのフルーツを作る農家、日本独特のガラパゴス的食品を作る企業など、ごく一部の業界や企業は世界でも認められていますが、かつての日本を代表していた大企業たちはすっかり世界トップレベルの舞台から凋落してしまっています。

アニメ産業やフルーツ農家も、最初から海外を意識していたわけじゃないけれど、単なるスペックや品質競争ではなく、強いこだわりや思いを込めて作ってきた独自の作品や商品に、自然と海外から注目されたり、引き合いが来るようになったのです。

私が感じるに、残念ながら今の日本にはジョブスが憧れた「高い精神性を感じられる」ようなプロダクトを生み出せる大企業はもはやなくなったのではないかと感じています。

現代の世界の高需要ハイテク製品、例えばスマホも、ドローンも、パソコンやタブレットも、アクションカメラやVR用360度カメラも、電動バイクや電気自動車も…

かつて世界トップシェアを争っていたような日本の大家電メーカーたちが、こういった人気市場において何一つトップシェアどころか上位にも入れていないなんて。

残念で情けないというか、そこに大きな意思や哲学や精神性はなくなって、単なる精度の高さ、故障の少なさ、品質、機能、コストパフォーマンスと収益性だけを追いかけ、批判や炎上を恐れチャレンジしない大企業病に侵された経営陣や管理職ばかりになってきたせいではないでしょうか。

これらを生み出せたはずの技術も、資金も、製造設備もあるのに、生み出そうとするビジョンや意志、先を見通す能力や意欲、正にスピリット(精神性)を失ってしまった日本の大企業たち。

おっと、おちゃのこショップさんでもない「大企業たち」に「ダメ出し!」しても仕方ないですね(^^;)

おちゃのこショップさんたちには、仕入れ販売している「小売店」だけではなく、オリジナルの商品を自ら作って売っている製造販売のお店もたくさんあります。小売店さんでさえお客様とのやりとりの中で新たなニーズを感じ・拾い集めて新たな商品を開発し、外部委託で製造したり、新たに製造設備を導入したりしてライバル店と差別化し、価格競争から卒業して高い利益率を得ながら、コアなファンも作り、競争に勝ち残っているお店も少なくありません。

皆さんも、単に価格競争力やコストパフォーマンスだけを追いかけず、お客様に「高い精神性」とまではいかなくとも、「何か」を感じさせる、「魂」や「思い」や「メッセージ」のこもった商品作りをしてください。

本来の Made in Japan は単なる 品質やスペックが高い証ではないはずです。

ジョブズ氏が憧れたような精神性・こだわり・思い入れ・志の高さや強さの証でありたいですね。

さてさて、ちょっと精神論的になってしまいましたが(^^;)

今回のお店は正にそんな思いを込めて一つ一つの商品(作品)を製作する木工作家アーティストさんの工房直営ショップです。

それでは「ダメ出し!道場」、始まりです!

第一印象


EC仙人 太田

今回は、最初のアクセスがたまたま外出先でスマホからだったので

https://hananoko.ocnk.net/phone/
↑↑↑↑↑
この携帯用サイトが初見でした。

おちゃのこネットへの出店が古いお店ということもあり、まだ残念ながらスマホ対応ではなくガラケー対応の携帯サイトのままです。

ご覧の通り、特にカスタマイズもされていないので、看板画像以外はバナー画像や商品一覧などの画像もなく、基本のテキストメニューだけで、正直今の時代ではもはや「古ぼけた昔のネットショップ」に見えてしまっています。

ここは早めにスマホ対応(レスポンシブ対応)のテンプレートに切り替えをなさってください。→詳しくは おちゃのこサポートへ。

次に PCの方のトップページですが…
https://hananoko.ocnk.net

携帯サイトとは色合いも違い、暖かな優しい印象です。
ただ、看板画像は謎の? お花の画像のアップで、携帯サイト以下のクオリティ。

中央の「いらっしゃいませ」の欄と、左メニュー中段の「私が店長です」以外には商品の写真もなく、第一印象としては誰に何を売りたいお店なのか? いわゆる目的やコンセプトがピンボケでよくわかりません。
さっと見ただけでは、木の雑貨を趣味程度に売ってる小売店!? に見えてしまいかねません。もったいない限りです。

少しプロフィールなどを見ると木工作家さんなんだなと気づきますが…

「作家としてのメッセージやリアルの活動などの情報発信」がメインなのか?

それとも「お店(通販サイト)としての売り場」なのか?

その両方なのか?

このサイトで何をしたいのか? 何が目的なのか?
漠然とし過ぎていてよくわかりません。

その他、右上にはexternal sites: として Facebook へのリンク
https://www.facebook.com/mokhananoko/

作り手メッセージはこちら… とか
https://hananoko.ocnk.net/page/13

花の子のブログ「さらさらゆくよ II」とか
https://ameblo.jp/c-himu22/

店長日記とか
https://hananoko.ocnk.net/diary

くわしいプロフィールはこちらとか
https://hananoko.ocnk.net/page/1

私が店長ですページとか
https://hananoko.ocnk.net/profile

おちゃのこサイト外にも内にもテキストリンクが多過ぎますし、プロフィールや作り手メッセージや店長ですなど、重複するような意味合いのページへのリンクが多いので、これらを見ているうちにどこにどの情報が載ってたっけ? とわからなくなったり、トップページ中央の、花の子のブログ「さらさらゆくよ II」のリンクなどは別窓ではなくダイレクトにアメブロに移動してしまうので、せっかく来店アクセスしてくれたお客様を外部に逃がしてしまいかねません。

情報整理と客導線(どこのページに誘導したいのか?)が考えられていない「行き当たりばったり」のトップページでもったいない! という印象です。

後のインタビューでより詳しくわかるのですが、「木工花の子」さんは 木工作家であり、アーティストである、ヨシムラタエさんの手作りの作品を販売しているオンラインショップでもあり、作家・アーティスト活動のための本拠地サイトです。

その肝心の アピールやメッセージ発信と、作品紹介が十分にできておらず、とてももったいないトップページといえます。


 

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

ヨシムラさんは短大卒業後グラフィックデザイナーを経験され、大学時代に工芸を学んだことをきっかけに木工に思い入れがあり、1993年に仲間と木工工房を立ち上げ、クラフトイベント、ギャラリー、百貨店(工芸展、手作り展)にて展示販売活動を始められました

2006年には単独で「木工花の子」として独立し、ギャラリーやイベント先を開拓しながら頑張ってこられたそうです。

プライベートではシングルマザーとして、また高齢のお母さまを介護し、専門学校のデッサンの講師や時には臨時の副業もしながらも「生業としてやっていこう」と覚悟して作品作りや展示会への出店、いろいろなサイトでのネット販売にと一生懸命に励まれていらっしゃいます。この2年はコロナ禍で展示会の中止や縮小も多かったようです。

作品はオリジナルのイラストを糸のこでカットした「木工と絵のコラボ組み木絵と雑貨」をメインに創作販売されています。飾り物・インテリアとしての装飾性もありつつ、バラしたり組み上げたりできる木のおもちゃ的な楽しみ方もでき、子供さんの節句のプレゼントなどに需要の多い商品のようです。

一点一点、カット、磨き、塗りと手作りでされているので、なかなか量産はできず、需要・注文が集中する節句前には大変忙しいそうですが、一方シーズンオフの閑散期の注文減がお悩みのようです。

ネットではおちゃのこネットより、ハンドメイド系のフリマアプリ(minne、Creema、iichi)でハンドメイド作品がお好きな客層へのアプローチに注力されており、ファンも多く付いて売上もそこそこあるそうです。

逆に、おちゃのこネット店の存在意義や活用方法、ターゲットをどこに置くか? などに悩まれて、今回の「ダメ出し!道場」へのお申込みとなったようです。

具体的なダメ出し…


EC仙人 太田

<情報整理>
上の「第一印象」のところでも書きましたが、サイトの目的やコンセプトがピンボケなのと、構成が整理されていないのが一番「ダメ」な部分ですので、まずはそこを整理しましょう。

・作家・アーティスト ヨシムラタエとは
・当サイト 木工花の子とは(店? アーティスト情報? 何のサイト)
・何ができるのか? 何が得意なのか? 何が強みなのか?
・何をどんな方々に向けて発信・販売したいのか?
(個人、法人、団体、メディアなど引き合い大歓迎! の意思を示す)

この辺りを一度整理して、まとめられるものは1つのページにまとめ、お客様をあちこち行かせて迷子にさせないようにしましょう。

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<スマホ対応>
情報の整理をしつつ、サイトの見た目に関しては、スマホからのアクセスを意識して早めにレスポンシブ対応のテンプレートに切り替えましょう。
→おちゃのこネット サポートへやり方の確認を。

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<商品(作品)の一覧性>
トップページにまったく商品が陳列されていないのはもったいないです。
今の季節のオススメ商品とか、人気商品とかコーナーを作っていくつか並べても良いですし、82商品であれば、いっそ全商品をトップページに一覧で並べても良いと思います。

アクセスしたお客様にスクロールでざっと眺めてもらって、一つでも二つでもお客様の好みで目に留まった物をクリックして詳細商品ページを見てもらうという基本パターンをわかりやすく作っておくことは大切です。

実は花の子さんの minne、Creema、iichiではそれができています
↓↓↓↓↓
https://minne.com/@mokhananoko
https://www.creema.jp/creator/721023/item/onsale
https://www.iichi.com/shop/mokkohananoko

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<ブランディング>
おちゃのこサイトは 花の子の拠点サイトですから、プロフィールやメッセージ・思い、作品製作風景、リアルの活動予定や報告、キャラクターの下絵集など、作家としてのブランディングができるコンテンツを充実させていくことも重要です。
→この辺は焦らず少しずつ、でも着実に!

総評

全体的には、やっているベクトルもSNSやフリマサイトの選び方も正しいです。(Facebook、Youtube、minne、Creama、iichi)ただ一つ一つがまだ十分レベルに達していません。(情報不足、演出不足)

これらを整理・統括する拠点サイトとして おちゃのこサイトを整理して、再度、ヨシムラタエの木工花の子 をブランディングしていくことを強く意識して(魂を込めて)進みましょう!

お電話でお話していてもとても謙虚な方なので、ついつい遠慮や自慢になるような自己アピールは苦手な方なのだと感じました。

いっそ、第三者のスタッフを置いて(バーチャルでも良い)、第三者目線で作家アーティスト ヨシムラタエ のセールスポイントやアピール文を書いてみるようにすると押し出しやすいと思います。

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Youtube は7年も前から動画をUPされて取り組みは早いのですが…
https://www.youtube.com/channel/UCx9ivsi91wKwv8p7t-APJSQ/videos

チャンネル概要にも、各動画にも 作家プロフィールもリンクもなく、集客には繋がっておらずもったいない限りです。7年前に比べてYoutubeからの集客もSNSからの集客も大きく期待できる時代になりました。SNSとYoutubeとおちゃのこサイトの連携が大切です。

過去動画もコメント欄を再編集して、ハッシュタグやおちゃのこショップへの誘導など見直しましょう。

動画は軽めで画質も悪くはないですが…
せっかくのYoutubeなのに作品を組み上げていく様子がブレブレのコマ送りで、しかもコマ送りが早過ぎて目が付いていきません。もったいないです。

一人で撮影される際にもちゃんとカメラ(スマホ)を三脚で固定して、両手を使ってゆっくりと組み上げて行く様子をコマ送りではなく動画で見せたほうが、動きや大きさやはめ込みやすさなどの触った感じが伝わりやすいと思います。

コマ送りは作品をストーリーを付けてアニメのように動かしたいなどの時には有効だと思います。そんな動画作品? も少し先には期待したいですね(^^;)←勝手なことを言ってます。

また、できれば BGMやテロップ文字入れなどもして印象とわかりやすさをレベルアップしていきましょう。

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インタビューで「実は木工だけでなく絵・イラスト・キャラクターデザインや詩を書くのも大好きなんです」

とおっしゃっていたので、今までの作品でモチーフにされたキャラクターや絵柄を用いて、他のグッズ製作や、絵本や詩集や絵葉書など新たなジャンルの商品も生み出せるのではないでしょうか。

1点物の木工作品だけでは製作数に限界がありますが、印刷物や他社とコラボによるグッズ製作など量産品も商品化できれば売り上げも大きく伸ばせる可能性が出てくると思います。

まだまだポテンシャルを秘めている ヨシムラタエさん&花の子さんだと強く感じました。

新たなアイデアや戦略を立てる際にはぜひお気軽にご相談ください。

以上、「ダメ出し!道場」でした。

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。