LJブライダル ウェディングドレス

カテゴリ:ファッション

LJブライダル ウェディングドレス

現状:売り上げ0円が続いてます。
3年前にブログ書いたり、インスタ、Xやfacebookで宣伝したりして、ぼちぼち売れてました。
お客様はほとんどがピアノやバイオリンなどを演奏されている方でした。
だんだん疲弊し出して、今は何もやってない状態です。
悩みの点:宣伝出したら、宣伝費だけ飛んで、売り上げがついていくかどうか。その前に、できることはなんなのか? わからなくなってます。
プロの視点からご指摘いただければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

21世紀の現代においては、世の中の大抵の小売商品には既製品が存在し、検索すれば売っているお店が見つかります。

洋服や靴などサイズのある商品も大抵は大〜小のサイズが用意されていて、自分のサイズに近い物を選んで購入することにほとんどの方は慣れていて、当たり前になっています。

とはいえ、特別な服(発表会の衣装や結婚式など大事なシチュエーションの服)においては、コストは多少高くついても、自分の身体にフィットしたオーダーメイドの服を誂えたい人も少なからずいらっしゃいます。

ただ、非対面でお店に行くことなく自宅にいながらオーダーメイドショップで服を買うには、一般的なネット通販ショップとは違う独特の手間やノウハウが必要です。

そう、オーダーメイド店において重要なのは、何をおいても「サイズの採寸」。

既製服ではないオーダーメイドならではの付加価値には、正確な採寸が必須です。せっかく既製服より高い値段を払って作るわけですから、自分の体型にピッタリ合った服を作りたいですよね。

でも、お客様にお店まで来ていただいたり、お店のプロがお客様の所まで採寸に行くのは、コストと時間の面でなかなか難しい。

となると、リモートでお客様に正しい位置の正確なサイズを計っていただくことが重要になります。

縫製や服のことに素人であるお客様にとって、正確な場所を正しく計測採寸するのは、プロであるお店の方が考えるよりもずっと精神的なハードルが高くなっています。

お客様の心理的なハードルは、例えば…

服の素人の自分でも正しい場所を正確に測れるだろうか?
ここでいいの? 少し姿勢を変えたり動くだけでサイズが変わるんだけど。食前→食後だけでもお腹周りのサイズが変わるし、生理周期や季節によっても太ったり痩せたり。朝と夜の差だけでも疲れてむくんだりすればサイズは変わるし、いつ計ればいいの?

今回1回限りしか着ない衣装なら、今のサイズピッタリで良いと思うけど、これから何年も何度も着て行く服だと、少しずつ太って大きくなってもサイズの微調整ができないと困るなぁ。

ダンスや演技や演奏など、動きの伴うシチュエーションで着る衣装なので、ピッタリ過ぎて動きにくいと困るんだけど。
かといって大き目でぶかぶかでシルエットがたるんで見えるのは嫌だし。可動部は伸縮素材でフィットしつつシルエットが崩れないような、そんな縫製のオーダーはできるかしら?

私は利き手の右腕の方がちょっとだけ長いので、左右非対称にオーダーできるかしら?
利き脚の方がちょっと太いんだけど、それを上手く隠せるかしら?

などなど、お客様によっての体系の個性や着るシチュエーション、また、きつめが好き、緩めが好きなどの好みによっても採寸の場所や方法、調整やアレンジの仕方があると思います。

このような、お客様の「例外的」な「イレギュラー」な事情まできちんと考えて、採寸のガイダンスをできるお店が、優良なオーダーメイドのネットショップといえるでしょう。

幸いにも、昨今はスマホと回線の容量やスピードがUPしましたので、動画でガイドしたり、動画通話アプリなどを用いて音声と動画のリアルタイムな採寸の案内なども可能な時代になってきています。

お客様の勘違いやイメージ違いによる製作・納品後のトラブルを防ぐためにも、また採寸時の通話コミュニケーションを通じて信頼関係を築いてもらうためにも、写真やメールだけでなく、こうした新しいツールの活用も考えたい時代になりました。

こうしたことができるお店とできないお店では、お客様の心理的な不安感や満足感、お店への信頼感に差が出てきています。

さて、今回のお店も「オーダーメイドのドレス」のお店ですが、業歴が19年目と長く、昔からやっているいろいろなことで問題や課題が出てきて悩まれているようです。

では、「ダメ出し!道場」始まりです!

第一印象:しっかり作り込まれているが…ちょっと古い印象


EC仙人 太田

まずはスマホ対応から!

商品登録数も商品写真も多く、しっかりとは作り込まれていますが、スマホ対応が古いテンプレートでレスポンシブ非対応です。スマホ対応が不十分なので今のスマホ中心のユーザーさんにとってはちょっと「古臭いお店」に見えていると思います。

↓↓↓携帯電話用のトップページ↓↓↓
https://ljbridal.ocnk.net/phone/

今さら、この古い携帯電話用のトップページを作り込むよりも、おちゃのこネットさんに相談してレスポンシブ対応のテンプレートに変更することをオススメいたします。

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次に、店舗名が「LJブライダル」なので、誰が見てもブライダル、ウェディングドレスが主力商品であるお店で、ターゲットも花嫁さんたちのお店に見えますが、今回のお申込みコメントでも、後のインタビューでも、実際には花嫁さんのウェディングドレスよりも圧倒的にピアノの発表会や演奏会、舞台衣装などの「衣装用ドレス」のオーダーがほとんどだったとのことでした。

でも、店舗名は「LJブライダル」ですし、最上部のお店のキャッチコピー文でも 「当店では上質なウェディングドレス、舞台、パーティードレス、マタニティ、コスプレ、衣装などを…」と「ブライダル」や「ウェディングドレス」が入っているため、実は需要が多く注文の可能性が高い衣装用ドレスのお客様にとっては「ちょっと違うお店? ブライダルの情報は不要」となってしまい、「自分には合わないお店?」のような印象になっていると感じます。

「ダメ出し!道場」でよく申し上げていますが、「ネットショップの専門店」では「誰に対して」「何を」売るのか? がわかりやすいことが重要です。SEO的にも、お客様に対しても、このお店は「誰に対して」「何を」売るのか? がボケてしまうと、お客様は「自分にあてはまる情報なのか?」と漠然とした不安やストレスを感じながらお店の中を見ることになり、「よし買おう!」という心理変化がなかなか起こりません。

例えるならば…

海外から来た外国人観光客が、美味しいお刺身やお寿司を食べたくて「和食のお店」に入ったら、お刺身やお寿司もあったが、メインは焼き鳥のメニューが得意なお店だった…ような感じで、お刺身やお寿司も食べられたとしても、これがベストなお店だったのか? 焼き鳥の煙の香るお店で食べるお魚・お刺身は正しい選択だったのか? と不安や不満足を感じてしまうようなものだと思います。

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

いつものように、店主の石橋りなさんにお電話でインタビューさせていただきました。

実は石橋りなさん、中国出身の方なのですが、お電話で少しお話ししたくらいでは気付かないほど日本語が堪能で流暢です。

それもそのはず、日本に来て26年目、人生の半分以上を福岡で暮らし、このお店も2007年オープンで今年で19年目。たまに中国に帰省してもなんだか違和感を感じるほど日本(福岡)での生活が肌に合って馴染んでおられるそうです。地元の中学校に通う息子さんとも会話は日本語ですし、お茶友、ママ友もたくさんいらっしゃるようで、その日本語力の高さも納得です。

中国で大学時代に日本語を専攻で学びながら、アルバイトでドレス縫製の工場で働き、ドレス製作のノウハウと人脈を得て、その後福岡の大学に留学で来日。もともと裁縫や手芸などモノ作りが大好きだったこともあって、友人と4人で日本人向けにドレスのオーダーメイド製作の仕事を立ち上げましたが、徐々に友人たちも帰国したり辞めたりで、今はお一人で、いくつかの中国の縫製工場とやり取りしながら、おちゃのこネットのこのお店と、ハンドメイドマーケットのCreema、Yahoo!オークションを並行して、ブライダル・ウェディングドレスや、衣装用のドレス類、子供用のドレス、紳士用タキシードなどをオーダーメイドだけでなく既製品の仕入れ販売もされているとのこと。

Creema、ヤフオクはそこそこ売れているようですが、おちゃのこ店はパッタリ売れず。

ネットの環境変化やユーザー層の変化、ご自身の年齢や経験の長さもあって最近は気持が少し疲弊し、注文・売り上げも減って、他のお仕事もしながらの経営で、何か改革をしなければと悩まれているとのことです。

インタビューの会話の中で、今までは「ドレスを作って売る」という、モノ作りを中心とした発想だったが、「誰に売るのか?」「どんな人が買うのか?」というターゲットとなる「人」に意識を置いた仕事に変革していかなければ! と気付きを得られたようです。(^-^)

具体的なダメ出し


EC仙人 太田

ブライダル・ウェディングドレスの客層となると、少子化や結婚式の簡素化、低コスト化で市場は狭まる一方ですし、ホテルや結婚式場の契約業者であるレンタルのウェディングドレス屋や有名結婚情報誌への広告出稿ができる規模の大きい業者には、なかなか対抗しにくい状況もあります。

今までのお客様の傾向でも明らかなように、ピアノの発表会用のドレスなど需要の多い「舞台衣装」「発表会ドレス」などの専門店としてリニューアルして、ターゲット市場の拡大とウェディングドレスでは作れないリピーター客の獲得と育成に力を入れていくのが良いと思います。

まずは、お店の基本的なコンセプトやターゲットを「ブライダル・ウェディングドレス」→「発表会用ドレス」「舞台衣装」のオーダーメード専門店に変更し、店舗名である「LJブライダル」も変えた方が良いと思います。

ホームページはリニューアルしながらも、キャッチコピーは「ドレス製作の経験豊富で実績も長く、日本在住〇〇年、オーダーメイドドレス製作実績〇〇年、ドレス製作専門の中国各地の信頼できるドレス縫製工場数社と提携、現地スタッフへ中国語で直接細かく指示オーダーすることでコストや手間を抑え、精度・クオリティの高い縫製が可能!」と中国製造であることを明示しながら、日本の市場と文化もよくわかったドレス製作できる中国人店主が自ら現地工場の職人に指示することで、ローコストでも高い品質を実現できることを強みとしてアピールしましょう!

ターゲット客層に関しては、無理に狭くてリピートも望めないブライダル市場だけを狙うよりも、「ピアノ、ヴァイオリン、オペラ・声楽各種発表会、演劇やイベントの衣装、パーティー、夜職のホステスさんなどの制服・ドレスも作ります!」と提案できれば、一気に市場は大きく広がり、見込み客の数も大きく増えていきます。

発表会系は子供さん用のオーダードレスも充実させれば、よりお客様の数も増えるでしょう。また現代ではドラーグクイーンなど女装する男性も増えていますが、既成のサイズでは合わない大きなサイズにも対応できるオーダーメイドのドレスは、潜在的な需要がまだまだ高いように思います。(女装趣味の男性客も見込み客! 新市場!)

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冒頭のコラムにも書きましたように、オーダーメイドショップにおいては「サイズの採寸」が重要ポイントです。

お店にとっては簡単で当たり前な「採寸」でしょうが、今までオーダーメイド服など作ったことのない初心者のお客様やお子さん、家族のサイズ採寸などやったことのない方にとっては、今の「サイズの測り方」のページは情報不足で不親切です。
↓↓↓↓↓
https://ljbridal.ocnk.net/page/2

例えば「胸囲、胴囲」というのは具体的にどこなのか?
イラストや写真に線や矢印を描いて具体的に示してあげましょう。

成人女性でも胸の大きな方と小さな方では計る部位も違うでしょうし、ブラを付けている時とヌード時では計る場所も変わってくるでしょう。

その他、お子様の場合、体格の大きな女性や男性の場合、太っている方、痩せている方、激しい演奏やダンスなど大きく激しく動く時の衣装、将来太った際にも着られるサイズ調整、その他お客様のタイプや用途、ゆったり好き、ピッタリ好きなどいろいろ違いがあるのが現実です。

そうした細かなニーズや要望までキチンとていねいに聞きとり確認できるような採寸質問票や採寸説明動画があれば、不安なお客様が減って安心して採寸できるようになると思います。

今のような雑な写真だけでなく、大きく解像度の高い写真とメジャー、巻き尺、紐などでの正しく安心な計り方、一人でも計れる方法と、家族や友人など他の誰かに計ってもらう方法など、シチュエーションも分けて、写真と動画両方を用意しておくととても親切で良いお店になると思います。

こうした動画や説明ページを作り込むのは面倒ですが、お店にとっては今後ずっと影響する超重要なページになりますので、じっくりとていねいに作り込んで用意しましょう!(これこそがオーダーメードショップの根幹のノウハウ!)

またお客様の体型変化にどの程度対応できるのか?
ゴムを入れる、紐やリボンでサイズ調整できるなど、ドレス自体の機能と、数年後サイズが変わったら送ってもらって有料サイズ修正など、アフターサービスについても明確化しておくと、お客様はより安心してこのお店で注文したくなると思います。

総評

まずは、コンセプトとターゲット変更、店舗名変更、あわせてレスポンシブ対応(スマホ対応)デザインリニューアルが最優先事項です。(今のスマホユーザーに受け入れられない古いページ)

集客やマーケティングに関しては、おちゃのこネットの外での活動が重要です。現状は X、threads、Instagram、アメーバブログがあるようですが、ターゲット層はファッション、ビジュアル重視の女性層、ドレス好き層ですので Instagram、Youtube、Tiktokなどショート動画視聴者層にショート動画でアピールしていくことを優先するのをオススメします。

また、実際のお客様の着用写真、動画などもどんどん紹介していけると良いですね。モデル画像はメーカーさんで用意も可能とのことでしたが、可能なら数秒でもいいのでドレスの生地感など動きのある動画も用意してもらえないか相談してみましょう。

また身近な友人や友人の娘さんなど地元福岡でモデルさんをやってくれそうな方が見つかれば、撮りたい動画や写真が用意できると思います。

Instagramでフォロワーやお客様の中にモデルをやってくれそうな方がいないか、探して声掛けしてみるのも良いと思います。

いずれにせよ、今はモデル着用画像やお客様画像がほとんどなくマネキン画像ばかりで、「着用イメージ」が想像しにくいので、ワクワク感が不足しています。

お客様やInstagramユーザー、インフルエンサーなど福岡の近くでモデル撮影に協力してくれそうな方を一人ずつ作って、着用イメージ写真を増やしていきましょう。

若いうちは大好きな「ドレス作り」という「モノ作り」に、がむしゃらに頑張ってきた店主のりなさん。ご自身も年齢を重ね、これからは将来の事も考えながら、心に余裕を持って、お客様の心も満足させられるように、お店や仕事の中身を変化させていきたいとのことでした。

将来的には、福岡の郊外の緑や自然が多いエリアの、畑があって少し広い家に引っ越して、野菜作りなどもしながらドレスの仕事をして暮らしていきたいとのこと(^-^)。現在は中学生の息子さんにも、将来は独立して日本と中国の懸け橋となるような仕事や人生を送って欲しいとおっしゃっていました。

将来の夢のためにも、今一度、疲れた気持ちを奮い起こして、見込み客層を広げ、オーダードレスの素人や初心者のお客様にとってわかりやすく、安心して、簡単に採寸してオーダーできるドレスショップになって売上UPしていきましょう!

今後、一人であれこれ悩んでしまった際には、またお気軽にご相談ください。

以上、「ダメ出し!道場」でした!

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。