今さらながらですが、私の本職はオンラインショップ向けのコンサルタントです。あまり宣伝やPRはしないのですが…
どんな仕事かと申し上げますと、お店の店主(社長)や店長、スタッフさんたちとともに現状分析をして問題点や課題を洗い出し、解決策を考えたり、アドバイスや提案をしながら実行プランを作って実行してもらいます。
単に分析や提案で終わるのではなく、計画づくりから実行、改善までを「一緒に」進め、時にはスタッフの採用から育成なども含めて「実行していただくこと」を重視します。
ビジネスの現場では、どんなに良い戦略や計画があっても「実行」に移せなければ何の成果も出ませんし、実行に移せたとしても、いざやってみると実行段階で新たな問題や課題が発生することも多く、その都度、柔軟な修正や対応という継続的な取り組みが不可欠です。
この実行段階まで一緒に進捗を確認しながら試行錯誤を重ね、成果に結びつけていくようなコンサルティングを「伴走型コンサルティング」と呼びます。
「伴走型コンサルティング」の特徴は、主役はあくまでお店側である点です。コンサルタントが主導(指示)し過ぎるとノウハウが店に残らず、支援終了後に成果が持続しない恐れがあります。
コンサルタントは上司として解決手段(答え)を教えたり、指示したりするのではなく、むしろ先生やコーチのように、経験に基づいたヒントや情報入手方法、考え方などを提供・提案しながら生徒(店長やスタッフ)が自ら考えて判断し(解決法を見つけて)行動できるよう支援し、「走れる力」を育てることを重視します。
このように「伴走型コンサルティング」は、短期的な成果だけでなく、中長期的な成長と組織の能力向上のために「伴に走る」実行重視のパートナー型のコンサルティングなのです。
と、なんだか宣伝めいてしまいましたが(^^;)
実は申し上げたいのはオンラインショップのコンサルティングではなく、この「伴走」についてです。
このように、ビジネス界でもよく使われる「伴走」という言葉ですが、本来の意味は「マラソンなどで、走者と伴にそばについて走ること」ですね。
日本ブラインドマラソン協会のホームページによると、「伴走」の意味・目的は、「視覚障がい者のガイドとして障がい者ランナーの隣を走り、段差やカーブ、路面状況を声で伝え、安全を確保しながら一緒にゴールを目指す。またペースメーカーとして選手が設定タイムで走れるよう、ペースをコントロールする」だそうです。
パラリンピックやパラ陸上をテレビなどでご覧になった事がある方は、視覚障がい者ランナーと伴走者(ガイドランナー)が、ガイドロープやきずなと呼ばれるロープを一緒に持って並走する姿が思い出されることでしょう。
さて、実は今回のお店は、障がいの有無を問わず走るのが大好きなランナーたちの集う大阪城公園のすぐ南で、ランナーたち向けの着替えや荷物預かりのステーションと実店舗を営む「SPORTS AID」(スポーツエード)さんのおちゃのこショップです。
「伴走」にも深い関りのあるショップさんのようです!
それでは、「ダメ出し!道場」始まりまーす!

ご自身でもおっしゃっている通り、きれいじゃない…。
でも、「きれい」とはグラフィックデザイン的な美しさの意味ではなく、「プロフィール紹介」や「客導線」、「情報」や「要点」や「商品カテゴリー」といった分類など、全体的に整理整頓ができていないという意味で「きれいじゃない」です。
どこにある、何のお店なのか?
何が得意で、何ができるのか?
どんな店主がどんな思いで開いて経営しているお店なのか?
どこに何があるのか?
どんな意図で分類されているのか?
表記の統一性や表示ルールといったものもバラバラで、その日、その時、思い立ったまま、行き当たりばったりに商品陳列やコンテンツを掲載、制作していっている印象です。
正直、何屋さんなのか理解するのにあちこちクリックして見て回り、10分くらいかかりましたが、初めてのお客さんなら3分であきらめて逃げて行く可能性も高いと思います。
インタビューのお電話で2〜30分のQ&Aをして、ようやくどんな店主がどんな思いや意図、目的でやっている、何を得意とされているお店なのかがわかりました。
まずは、端的に、情報整理をした自店紹介文の作成をしましょう!

SPORTSAIDさんは2003年創業で、大阪城公園のすぐ南、森ノ宮駅から徒歩3分ほどのところにあります。
社長の山田さんはご自身がトライアスロンをなさり、走ることが大好きで、当時はまだほとんど居なかった大阪城公園を走るランナーさんを増やし、サポートしたいとの思いで大阪城公園にほど近い森之宮の地にランナーズステーションとしての実店舗を構えられました。
ランナーさんたちの荷物を預かったり、着替えやシャワー、休憩、酸素カプセル、フットスパ、カイロプラクティックなどランニング後の身体のメンテのサービスもされているそうです。
また、スタッフにウルトラマラソン(100Kmマラソンなど42.195Kmを超える長距離マラソン)のランナーさんがいたことをきっかけに、当時は陸上の連盟やプロの競技者にさえあまり認知されておらず、北海道や沖縄、四国など地方での数少ない大会しかなかったことをあえて機会ととらえ、「大阪でウルトラマラソン大会をやりたい!」と一念発起し、「水都大阪ウルトラ100Km」という大会を開催し、今年で17年(17回)目だそうです。参加者が千名近い規模のイベントだそうです。
https://info871433.wixsite.com/osakaultra
大阪市や府警にも許可をとりつつも、車道を閉鎖などせず、基本は大阪城公園〜外堀〜大川〜淀川と河川の堤防や河川敷を走るコースを設定し、一部車道を渡るところだけは「歩いてピクニック」という柔軟なルールで、交通規制などしない大都市大阪でのウルトラマラソン大会を実現されました。正式には「ウルトラマラニック」(マラソン+ピクニック)と呼ぶそうです。
スポンサー集めから、多くのドクターやナースが詰めるエイドステーションの準備など、行政の支援も受けず、制約も受けずに民間だけでこれだけ広域での大会を毎年17年も開催し続けているのはすごいことですね!
大阪だけでなく、以前は沖縄県石垣島でも大会を開催されていたそうですが、コロナ禍から現在まで休止されてはいますが、いずれ復活させたいとのことです。
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ネット販売は2004年から楽天市場にて健康食品販売をなさっておられましたが、毎月数十万円〜の広告費をかけて数百万円の月商を上げるほどまでは頑張られていたそうですが、競合商品、競合店舗も多く、薄利多売でさほど利益も出ずで、疲弊されて今年に入ってから健康食品販売は思い切ってやめて、オリジナルデザインのTシャツやポロシャツをオーダーメイド製作するお店にリニューアルされたとのことです。
生成AIを活用してこんなにクオリティの高い画像を作っておられます。
↓↓↓↓↓
https://bit.ly/4vGvXAF
https://bit.ly/4sQxEZt
https://bit.ly/4cABrW9
ぜひおちゃのこ店でも活用していただきたいですね!
おちゃのこネットへは2009年から出店し、ランニング関連のウェアを中心に販売されておられますが、大阪城公園でのランナーさんや主催大会への参加者さんからの注文を中心に、クチコミで来る客層がほとんどで、特にSNSなどネットでの販促や集客活動はしておられないとのこと。今の時代でSNSをまったくされないで新規集客ができているのはすごいことだと思います。
特に、視覚障がい者のランナーさんたちの中では、「視覚障害」と「伴走者」の 名入れビブス(ベスト)の認知度は非常に高く、SPORTSAIDさんの認識では、全国のいろいろな大会で目にするビブスのほとんどがSPORTSAIDさんの物なので、シェア90%を超えているかもしれないとのこと。最も売れる商品がこの「視覚障害」と「伴走者」の名入れビブスなんだそうです。
この品質、この値段で1枚からでも名入れオーダーできるお店は全国にも稀で、他にはないからではないか? とのことでしたが、私の所見は、SNSが広まるよりも前から、リアルの世界で障がい者ランナーさん、伴走者さん、ランニングのチーム、団体の間で「ビブス」作るならSPORTSAIDさんという認知が強く広まっているからじゃないかと推測します。
知る人ぞ知るお店、その趣味の世界の人なら必ず知っている有名店。
これは、長年の実店舗運営、ランニング業界でのネットワークやコネクション、自身での大会主催や、他の大会関係者とのつながり、ランナーさんたちとのつながりや信頼関係がベースにある大きな強みであると思います。一朝一夕では作れないブランド力。
一方で、特に積極的なPRやSNS発信、集客などしなくても忙しいほどの問合せや注文が入るので、お店からはあまりユーザーモニタリングや市場調査などはされておらず、お客様方の本音やオンラインショップへの導線はよく分かっておられないし、考えたこともなかったそうです。
ある意味、とても恵まれているお店であると思います!(^^;)

放っておいても、注文の絶えないSPORTSAIDさんですが、とはいえ現状のオンラインショップがお客様たちにとって分かりやすく使い勝手のいいお店かと言えば、答えはかなり「No」です。
おちゃのこショップのトップページにアクセスしても、
・何屋さんか?すぐにわかりません
・どこにお店があるのかもわかりません
・店主が何者なのか? 下記「私が店長です」も
https://sportsaid.ocnk.net/profile
名前:とらすと
星座:山羊座
趣味:ジョギング
だけ。控え目にもほどがあり、怪しさ満点です。
せめて簡単な経歴や、SPORTSAID開店までの物語や思い、マラソンやジョガー、ランナーの方々へのメッセージなどをしっかりと伝える内容にアップデートしましょう。
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店舗看板画像のすぐ下には、「SPORTSAID は 大阪城公園すぐ、ランナーさんたちのサポートステーションの運営と、名入れビブスなどランナーズさん支援のグッズを製作・販売しております。ランナーさんやチーム、団体の皆様もお気軽にご相談ください。また SPORTSAIDは 水都大阪100Km マラニックの主催大阪ウルトラ実行委員会の本部事務局です。大会のこともお気軽にお問合せください」
のように、数秒でわかる強みと特長を明記しておきましょう。
トップページ上部の大きなスライドショー画像は、何かの大会のランナーさんたちが写っている画像で、何が何やらさっぱり分かりません。
それぞれの写真に テロップ文字載せして、
「202X年 水都大阪100Km 第1X回 大会 」
「202X年 沖縄県石垣島ウルトラマラニック 第1X回 大会」
など、大会を主催していることをさりげなくアピールして、お客様の信頼を瞬時に得られるようにしておきましょう。
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上部商品カテゴリー にも、左メニューの特集にも「ビブス」がありますが、
カテゴリーの「ビブス」
https://sportsaid.ocnk.net/product-list/51
特集の「ビブス」
https://sportsaid.ocnk.net/product-group/7
と、そもそもの大分類ページが2種類ありますし、カテゴリーの方にも、誰でも注文できる一般用ビブス
伴走/視覚障害 前後両面プリント ネーム入れ送料無料 [bibs]
https://sportsaid.ocnk.net/product/44
も商品登録されていれば…
アキレス ビブスや、OBRC長野 ビブス、なごや楽走会 ビブスのように、特定のチームや団体の方専用の商品登録も混在していて、初めてのお客様や該当チーム以外のお客様には不要な情報が多く、とてもきれいじゃなくて分かりにくいです。
きっと、メルマガ読者の他店の店長さんたちも、何のことやら「?」でしょう。
個々のチームだけのビブスに関しては、
「OBRC長野さま専用ビブス注文ページ」
「なごや楽走会さま専用ビブス注文ページ」
のように、該当チームの方がすぐに検索できるように、また第三者が見てもすぐにそれと分かるようにしておきましょう。チーム注文の実績アピールにもなりますし、今後新たなチームや大会主催者さんたちからの相談や問い合わせも誘導しやすくしていきましょう。
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左メニューのカテゴリーと特集の重複しているものは統合、削除して整理していきましょう。固有チームや固有大会の分類は特集にまとめ、商品カテゴリーの方は固有組織ではない一般向け商品に絞る方が分かりやすいかと思います。(分類のレベルを揃えましょう)
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また、視覚障がい者さんたちに認識・評価の高いSPORTSAIDさんなので、視覚障がい者さんたちがアクセスして来た際に、彼らのスマホやPCの音声ガイドから少ないステップで「専用ビブス」のページにたどり着けるようにしましょう。
彼らは音声読み上げのソフトやアプリを使ってアクセスするので、過剰なメニュー数だとなかなか目的のページにたどり着けなさそうです。
トップページ上部に「視覚障がい者専用ビブスはコチラ」のようにテキストリンクを貼って直→売り場へ誘導しておくと親切だと思います。
また商品としては、「視覚障がい者専用ビブス」+「伴走者ビブス」のセット商品も作って提案すれば、初心者デビューランナーさんの購入率と客単価が高まると思います。
伴走者との「きずなロープ」(ガイドロープ)もオリジナルで素材や形状、縫製などにこだわって製作し、名入れデザインした特別感あるものを商品企画すれば、新たな市場開拓ができそうな気がします。一定数売れると思います。
Amazonや楽天市場などでも伴走用のガイドロープは1種類しかなく、市場にないこだわりのオリジナルガイドロープの潜在ニーズは掘り起こし可能なのではないかと思います。視覚障がい者も触って感じられるように「きずな」の点字が刺繍されたものとか、手触りや軽さや万一の転倒時にケガのリスクの少ないもの、国際競技規格に則ったバージョンなどいくつか展開できれば、いろいろな物を購入したがる人も出てくるかと思います。
少なくとも専門店としてオリジナルガイドロープの1点も取り扱いや提案がないのは、寂しい限りです。
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セール会場
https://sportsaid.ocnk.net/product-list/60
にある、ランニングとまったく関係のないような商品はかえってお店の専門性をお客様への印象的にもSEO的にも邪魔するので、削除しましょう。処分はメルカリやヤフオクなどで別アカウントでするようにしましょう。
ご自身でもおっしゃった「きれいじゃないお店」を整理するには、一度サイトマップを見直してメニュー構成を再構築することが必要だと思います。
きれいじゃない原因は、デザイン以前にメニューの分類のレベルが大分類に置くべきものも中分類に置くべきものも小分類に置くべきものもレベル違いで数多く混在しているからだと思います。
また古い商品のサムネイル画像のクオリティの低いものが混在していて、雑な印象になっているように思います。
少しずつでも構いませんので新たに撮り直したり、クオリティの高い商品画像に変えて縦横サイズなども揃えていきましょう。
楽天ショップの画像作成では生成AIを使いこなされている山田さんなので、ぜひおちゃのこショップの方でも画像の作成だけでなくメニュー構成の見直し、商品写真キャプションの作成、キャッチコピーの作成など、チャレンジしてみてください。
一方で、ご自身の加齢もあって、もうセミリタイアですとおっしゃる山田さん。無理にあれこれ広げるよりも「好き」と「得意」を活かしてランナー支援と大会開催、石垣島大会の復活、オリジナル名入れビブスやウェア中心の事業軌道修正をなんとなく目指されているご様子。
この機会におちゃのこ店は思い切ってオリジナル名入れランニングウェア専門店にして、「ビブス」を主力にしてその他商品を在庫も品揃えも削っていくのも一案です。
その代わり、現状の安価なビブスに加えて、こだわりのあるお客様の潜在ニーズを掘り起こすような高級ビブスや高級ウェアで差別化を図り、ランニング業界で存在感を増すような戦略はありかも知れません。
現状は安くて1枚からでシェアの高いビブス屋さんかも知れませんが、Google で ビブス 名入れ 1枚から のような検索をすれば、近い価格帯で1枚から名入れできる業者も複数見つかります。
幸い彼らはランニングに特化したりしていないのですが、安価にイベントウェアを1枚からでも作れるという意味では、新たなユーザーさんを奪い合う点で競合です。
視覚障がい者対応のされたWEBサイトであれば、アクセスのしやすさ買い物のしやすさでは負けることになるかもしれません。
「同業競合他社」ではなく「類似異業種」のライバル出現・参入の危機感も持って、SPORTSAIDさんのリニューアルが待たれるところです。
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最後に、「森ノ宮 スポーツエード」で検索すると、検索結果でも GoogleMap 上で表示されるSportsAidさんとスポーツエードランニングステーションの2店舗。
いずれも、WEBサイトは https://undouya.com/ という昔の自社サイトが表示されています。
お電話でのインタビューでは「このサイトはもう古くて今は使ってないし更新もしていない」とおっしゃっていましたが、Google やGoogleMapで検索するお客様にとっては、SPORTSAIDのホームページはこの古い undouya.comとなってしまっています。
トップページに2022年の情報が掲載されていたり、QRコードが無効であったり、トップページのメニューから下層に行くとトップページに戻るメニューやボタンがなかったりなど、とにかく古臭くて頼りなく、お客様は不安になってしまいます。
本当に使わないのならサイトを削除して、おちゃのこショップへ転送するように設定するか、頑張ってこちらもリニューアルすることを考えましょう。会社・お店として信用を失いかねません。
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今後また、アイデア不足やあれこれ悩んでしまった際にはお気軽にご相談ください。
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読者の皆様もあれこれ悩まれた際にはお気軽にご相談ください。
「ダメ出し!道場」は 目からウロコを落として発想の転換をしていただける企画です!
以上。「ダメ出し!道場」でした!
毎日少しは売れているが、全体の見た目がきれいじゃない