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エジクンショップ

当社は、「フット用マウス」という足で操作するマウスから始まった会社です。この製品を出発点として、マウスのノベルティを経て、USBメモリのノベルティへとつながっていき、一方、足で操作というつながりから、フットスイッチ、エルゴノミクスキーボードの輸入販売を行っています。また、開発元が私の親戚という関係で、セラミックヒーター(暖房機)も販売しています。

おちゃのこネットさんでは、ノベルティ以外を扱っております。
「ダメ出し」されるのはかなり怖いですが、頂いたコメントを参考にネットショップを改良していきたく思っております。
よろしくお願い申し上げます。

株式会社エジクン技研 加藤 勇

いやぁ、ここ兵庫県もすっかり冬模様、寒くなって参りました!
ある調査では最高気温が18度を下回るとおでんが売れ、10度を下回ると急に鍋や鍋料理の具材が売れてくるそうですが…兵庫もすっかり鍋気温です!

寒い日には鍋を食べて体の中から温まるのが一番! ですが…昼間っから鍋と熱燗! ってワケにも参りませんね。(^^;)
やはり お部屋を暖めるには暖房器具が必要です!

エアコン、石油ストーブ、ファンヒーター、ガスストーブにガスファンヒーター、床暖房に、ホットカーペット、暖炉に、囲炉裏に、火鉢…etc、と暖房器具は数あれど、皆さんは何をお使いですか?

昭和育ちの私としてはどうも「火の気」がないと寂しくて、炎が見えてやかんや鍋のかけられる丸い大きな石油ストーブを主に使っています。お餅が焼けたり、するめを炙ったりもできますし…(^^;)

でも、小さなお子さんや元気なペットがいるお宅や、目や足腰の不自由なお年寄りがいらっしゃるご家庭では、灯油の注ぎ足しの労力や、火事への不安から、灯油やガスなどを使わない安全性の高い暖房や、空気が汚れたり乾燥しすぎたりしない暖房を求められる家も増えたでしょう。

私も、昨年、田舎の父が亡くなって、足腰が不自由な母が一人暮らしになったので、火事が心配になり、母へ安全制の高いオイルヒーターをプレゼントしました。
また、聴覚障害のある母がドアベル(呼び鈴)に気付けるように、ボタンを押せば室内の回転灯ランプが光る器具もプレゼントしました。
高齢者が増え、体に障害や不自由な方を補助したり、安全性の高い商品ニーズはますます高まって行くでしょう。

今回のお店でも、障害のある方が足で操作できるマウスやキーボードに加え、安全性が高く、暖かい、特徴ある暖房器具も販売されていらっしゃるようです!
さて、それでは「ダメ出し!道場」第50弾スタートです!(^-^)

専門品種のお店!?だけど専門家のお店にはなってない…


EC仙人 太田

トップページを訪問し、商品写真やメニューの商品分類などを見れば、特殊な機器の専門商品を取り扱うお店だということはひと目でわかります。
個々の商品をクリックしてみると…仕様や性能の詳細な点の説明はなされており、どんな機能を持った製品なのかはよくわかります。

しかしながら、あくまで「機能・特徴」というメリット(長所)のアピールであって、その商品を使って、お客様がどんなベネフィット(便益)が得られるかまで提案や説明をしきれてはいません。
製品の専門店ではあっても、商品価値を提供するプロショップにまではまだなれていないということです。

マーケティングの世界では、よく…
「メリットじゃなくベネフィットを売れ!」と言われるのをご存知の方も少なくないでしょう。
しかし、この本当の意味、ニュアンスを理解している方は少ないように思います。

メリット(Merit)とは日本では一般的に 「得」とか「利点」「利益」のような意味合いで使われますが、どちらかというと「価値」「長所」「(良い)特徴」というシンプルな意味です。
一方ベネフィット(Benefit)も「利益」と言うニュアンスで解釈されますが、これは決して金銭的な「利益」ではなく、正確には…「幸福につながる利益」という福祉的・精神的なニュアンスが含まれる「利益」です。そういうニュアンスも込めて「便益」と訳されることもあります。
余談ですが、金銭的な「利益」のことはプロフィット(Profit)と言います。

さて、話を戻しますと「メリットじゃなくベネフィットを売れ!」の意図はつまり、商品の特徴だけアピールするのではなく、それを使うとユーザーにどんな幸せな利益が訪れるのか? そこまで踏み込んでアピールしましょう! ということです。

抽象的で、なんだか良くわからん! という方のために 例をいくつか…

[例1]口紅(Lip Stick)という商品の「メリット」は、唇に色鮮やかな色を付けることですが、「ベネフィット」まで踏み込めば…
唇を色鮮やかにすることによって本人をより美しく魅力的に見せ、気持ちもハッピーにさせる! ことですね。
もっと踏み込めば、それによってモテて良い人間関係や出会いが得られるかもしれない!そんな可能性も得ることができる! までイメージさせることができますね。

[例2] ハイブリッドカーという商品の「メリット」は、電気とガソリンを併用し低燃費に走ることですが、「ベネフィット」まで踏み込めば…
低燃費に走行し、節約できることで他のレジャーや物品への消費に余裕ができますし、低公害、低温暖化、環境に優しいこの車に乗ることで、それらに貢献できる満足感や充実感、優越感を得られて、よりハッピーな気持ちになれる! ことまで言えますね!
もっと踏み込めば、そんな車に乗っているあなたの家族や友人や恋人から尊敬や好感を持って見られ、より幸せになれるかも知れない! までイメージさせられますね。

なんとなくですが、メリットとベネフィットの違いが分かっていただけましたでしょうか?(^^;)

では、エジクンショップさんの主力商品である、フット用マウスを使うことで得られるメリットは、手を使わなくても足でドラッグ、クリックができることですが、では踏み込んでベネフィットは?

他の電気ストーブやヒーターではなく、セラミックヒーター「サンラメラ」を使うことで得られるメリットは、遠赤外線で省エネで安価に暖かいことですが、もう一歩、二歩踏み込んだベネフィットは?どんなお客様層に、どんなハッピーが提案、期待できそうですか?
ぜひ、そこまで踏み込んで考えてみてください!

読者の皆さんもぜひ自店の商品について、このベネフィットまで踏み込んで考え、説明できているか? を見直してみてください!

誰もがわかる商品とニーズすら気づいてない商品


EC仙人 太田

エジクンショップさんで言えば、セラミックヒーター「サンラメラ」は暖房器具ですから、誰もがひと目で何に使うのか、どんなシチュエーションで使うのかわかる「誰もがわかる商品」ですが…

フット用マウスの方は、「へぇ!足で操作できるマウスがあるんだぁ〜!」「手の不自由な人には良いかも…」くらいまではわかっても…
その他の用途や使い方はなかなかイメージできるものではありません。
それゆえ、健常者であれば「自分には無関係な商品だ」と、一瞬で結論を出されてしまい、興味を失うことが多いのではないでしょうか…

私も、かれこれ30年間もパソコンを、それもかなりヘビーに使いこなして来たほうだと思いますが…、今まで一度も足でマウスを操作したいとは感じたことがありません。
それでも、この商品を見れば、「あぁ足で操作できるんだ!」という程度の気づきはありますが、特に自分も使ってみたいとか、大きな興味や感動はありませんでした。
多くの方にも、手の不自由な方の用途以外では、他にどんな人がどんな場面で使うのか、容易にはイメージできないのではないでしょうか?

しかしながら 下記商品ページの説明文を良く読むと…
http://edikun.ocnk.net/product/1
「こんな方・こんな場面に」のところで

・手や腕の不自由な方のためのパソコン入力支援機器として
・腱鞘炎 反復運動過多損傷(RSI) 等でお悩みの方
・マウス症候群 パソコン指腱鞘炎 マウス腱鞘炎などでお悩みの方
・腕を負傷・骨折された方

の「手が不自由な方への提案」に加えて、下記のような

・歯科・眼科・耳鼻科・放射線科・レントゲン科に従事されている方
・その他手でマウス操作のしづらい医療の現場で
・組立作業を手で行いながら足でパソコンに製造データ入力
・産業機械を動かす・オートメーション機器操作・何かを測定するとき
・その他工場や倉庫での様々な作業に
・音響機器操作、録音スタート・再生など楽器で手がふさがっているとき
・その他、手でマウス操作ができない様々な場面に

と、積極的な足でのマウス操作によってなんらかのベネフィットが得られそうなことが、かろうじて箇条書きで書いてありました。
でも残念ながら、「足で何か操作できそう!」というところ止まりです…

もしもこの部分を掘り下げて、イラストや動画などの実例を用意できれば、「潜在的にはニーズはあるのに、まだ本人も気づいていないお客様」を掘り起こすことができるかもしれません。

いえ、そういう「提案」による掘り起こしをしなければ、専門家のいるプロショップとはいえません。ぜひ箇条書きの概要止まりではなく、過去のユーザー事例を含め、「こんな使い方をしていただければ、お客様はこんなにハッピーになれる!」をできるだけ具体的かつビジュアルに訴えて提案してみてください!

特に、個人客だけでなく、法人客向けの提案が大きなビジネスチャンスを生むのではないでしょうか?
『トレたま』(TVの情報番組)で取り上げられた実績をアピールする程度の動画ではなく、本当にユーザーにどんなメリットがあるのかわかるような動画を何点も用意されると良いと思います。

今や、特売なら数百円でも買える安価な「マウス」という道具として見た時には、5万9800円のマウスは超高価な商品です。価値や用途提案をしっかり説明しなければ、容易には売れません。

暖房器具「サンラメラ」もひと目でわかる商品ではありますが、電気暖房器具として見た時には、4万1800円〜9万8000円と比較的高価な商品ですね。
トップページにある商品画像だけでは、他の電気ストーブやパネルヒーターとの絶対的な差別化ポイントがひと目ではわかりませんね。
商品写真にひと言でわかるキャッチコピーの文字を載せる工夫が欲しいところです。

例) 1/2の電気代で2倍の暖かさ!

例)【本物】の遠赤外線だから赤くない!

など一瞬でお客様の興味を引き、クリックしたくなるようなキャッチコピーがあって、はじめて商品詳細を読みたい気にさせられるのです。
また、実際に1200W他社のヒーターと600Wの「サンラメラ」が同等以上の暖かさなのであれば、仮に価格が2倍(約2万円差)であっても、「月に5000円電気代の差があれば、4カ月(一冬)で元が取れる! 翌年からは安くつく!」などの具体的金額でのお得感もアピールできるのではないでしょうか?

エジクンショップで買うメリットは?


EC仙人 太田

特定商取引法表示 のページを拝見していると、「返品・交換について」の「保証について」の欄に、「サンラメラ」の修理・または不具合等についてのお問い合わせは下記にお願致します。
【サンラメラ修理センター】http://www.sunramera.com/
とメーカーサイトのURLの案内がありました。直接リンクこそ張られてないのですが、実際にメーカーサイトへアクセスしてみると、修理だけでなく、メーカーさんもまったく同じ価格で直接販売をされていますね。

裏事情として、メーカーさんはご親戚の会社ということで、そちらにお客様が流れても良いというお考えなのかもしれませんが…
お客様目線で見ると、修理や不具合が出たらメーカーに丸投げしているようで無責任な印象も感じますし、合理的に考えても、「同じ価格ならメーカー直で購入した方が後々安心!」となるでしょう。
やはり販売店としての差別化や付加サービスなどを用意されるべきではないでしょうか?(お店の判断次第ですが…)

その他、基本的な事


EC仙人 太田

今回で第50回を迎えた「ダメ出し!道場」ですので、最近ではあまり基本的な見た目についてはダメ出ししていないのですが、ちょっと気になった点もいくつかダメ出ししておきますね!

トップページの中央上部の一番目立つ部分が、なってない!

・「東北地方太平洋沖地震による出荷遅延のお知らせ」
いくらなんでも、もう不要な情報でしょう。1年以上もお店の入り口にこんな古い掲示を載せっ放しにしていては、お店がちゃんと営業しているのか? さえ疑われます。すみやかに削除しましょう。

・欠品商品情報
・締め払いについて
はトップページのこんな良い場所に掲示する程の情報ではないと思います。左メニューなどに入れ込むか、右部分に小さめのバナーを作ってリンクするなどしましょう。

トップページ中央はお店の顔です! 今最も旬で新鮮な情報を載せ、明確な客導線を配置する場所にしましょう!

・Kinesisから直輸入するよりも安かったSALE価格が…通常価格になりました!! これからはずっと安いまま
・フット用マウスもSALE価格が通常価格になりました。
↑↑↑↑↑
正直、意味がわかりにくく、初めてのお客様には不要な情報です。いろいろなことを欲張って、最も伝えたいことがボケてしまっていませんか? 日本語の解釈次第では、安かったSALE価格が通常価格という高値に戻ったと誤解されかねない表現でもあります。

シンプルに

「値下げしました!」
「直輸入価格よりも安くなりました!」

のようなひと言で良いでしょう。

キャッチコピーは、「これでもかっ!」というほど、できるだけ短いひと言で要点だけを伝えるようにしてみると、良いコピーが書けるものです。欲張って「あれもこれも!」はダメです。

また、せっかくのアピールも「いくらがいくらくらいに安くなったのか?」の具体的な数字がなければ、お客様には大したインパクトも印象も残りません。できるだけ「数字」を入れてアピールしましょう。

またせっかくトップ中央にこれだけの面積を割いてバナーを配置するならば、クリックしたら該当商品ページに飛ぶようにしなければもったいないです。

とにかく「トップページ中央」=>お店の顔 を見直しましょう!

では、本日はここまで!

総評

仕入れ販売の小売店ではなく、メーカーさんの直販ショップという色合いのエジクンショップさんですが、まだまだメーカーサイト的なカタログスペック説明サイトになっています。

メーカーサイトとしての自社サイトhttp://www.edikun.co.jp

おちゃのこのお店(売り場)http://edikun.ocnk.net/

は明確に違う戦略にされるべきでしょう。

しかしながら、商品を自ら企画・開発できる強みは、ただの小売店とは比べ物にならない強みです。
しっかりメリット→ベネフィット+提案ができれば、必ずプロフィット(収益)が得られるサイトになるはずです!(^-^)

ぜひ戦略のご相談にお越しいただきたいですね!

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。