リボン胸章の毛利マーク

カテゴリ:事務、店舗用品

リボン胸章の毛利マーク

いつもメルマガ読ませていただいています。
ダメ出し道場は、「うわ〜こんなんいわれたらつらいな〜」と思いつつ見ていました。
これまではアンテナショップとして運用していましたが、そろそろネットでの販売について見直しを考えていましたので、勇気を出してお願いしようと思います。
どうぞよろしくお願いします。

リボン胸章の毛利マーク 店長 藤井 淳史

突然ですが皆さん! 漢字テストです!(笑)
次の漢字読めますか? そしてその意味はご存知ですか?

1)【徽章】
2)【胸章】
3)【筆耕】

はい! では正解は…

1)は「きしょう」と読みます。【記章】と書くこともあるようです。意味は、バッジやメダル等、身分・資格・所属団体などを表すために、衣服・帽子などにつける印(しるし)のことです。

2)は「きょうしょう」とも「むねしょう」とも読むみたいですね。意味は徽章の中でも特に胸に付けるもので、リボンタイプのものが多いようです。

3)は「ひっこう」で元々は写字や清書によって報酬を受けること、という意味のようですが、胸章などに名前を記入、つまり名入れする意味でも使われます。

なぜ、唐突にこんな漢字テストをしたかというと…
今回はその徽章、胸章の専門店さんなんです!

学校行事や各種式典などで、どなたも一度は付けたことのあるであろう徽章、胸章ですが、意外とその名前や漢字、読み方なんて知らないものですよね!

ちょうど春の卒業式、入学式シーズンにふさわしいお店ですね!

それでは「ダメ出し!道場」第56弾スタートです!(^-^)

老舗専門店陥りがちなプロの常識→お客様には障害に!


EC仙人 太田

毛利マークさんは、毛利徽章店として、創業が大正3年(1914年)の老舗。インターネットが普及するよりはるか昔からご商売されている徽章や胸章、表彰品の専門店さんです!

私を含め!? ちょっと年配の方や学校やお役所関係の方なら、徽章店や表彰品専門店さんは街の商店街に1軒はあったなぁ…と言うくらい馴染みのある業種でもあるのですが、ネット世代の若いお客様にはなかなか利用や購入経験のある業種ではないと思います。

そこで…冒頭の漢字テストに続くわけですが…
専門店である毛利マークさんにとっては当たり前の「徽章」「胸章」「筆耕」の漢字や読み方だって、一般のお客様にとっては一生に何回書いたり読んだりするか? それほどあまり馴染みのない「商品名」であるわけですね。

つまり、お客様にわかりやすい、用語や説明への言い換え、置き換えをページ内の説明文に入れ込む必要があるということです。

具体的には…
徽章→バッジ、メダル
胸章→胸リボン、式典リボンなど
筆耕→名入れ

馴染みの無い商品名だけにSEOには工夫が必要!


EC仙人 太田

私は従来、テクニック論のSEOが嫌いなのですが、こうしたお客様が商品名の検索ワードすらわからないケースの場合は、お客様の使い勝手を向上させる基本的な意味でのSEOは大切です。

具体的には…
すんなりと「胸章」という商品名をご存知の方はそれで検索されるでしょうが、では、商品名もご存知ないお客様はいったいどうやって名前も良くわからない商品をネットで探して見つけるのでしょうか?

そんな、初心者や素人のお客様目線で(みつけていただきやすく!)お店のSEO(検索対策)を見直してみる必要もありそうですね! 知らないお客様が検索しそうなキーワードを想定して、ちょっとした工夫が必要です。

ざっと思いつくキーワードでGoogleやYahooで検索してみますと…
さすがに 胸章 だと 5〜6番目に上位表示されるようですが…
・胸につけるリボン
・胸のリボン
・式典リボン
・卒業式リボン
・テープカットリボン
・リボンバラ
・バラリボン
・リボン名入れ
・名入れリボン

これらの素人さんが探すときに使いそうな簡単なキーワードの組み合わせで検索してみると、毛利マークさんもいくつかのキーワードでは姉妹サイトを含めると検索上位に入っているものもありましたが、100位にも入ってないキーワードも多く、まだまだ不足のようです。

しかしながら、ネット上で有名な競合他店さんは、きっちり検索上位に表示されたり、リスティングといわれるキーワード広告をちゃんと押さえて表示されているのはさすがですね。

毛利マークさんでも、まずは読み仮名や意味をきちんと説明するコンテンツを用意したり、商品ページ内での説明文にもお客様にわかりやすい表現、言い換えも入れてガイダンスをしつつ、SEO(検索対策)を行うようにしましょう!

その他、「五方」「二方」などの専門用語の品名も、一般の方には意味や読み方すらわかりません。読み仮名や簡単な解説は必須です。

一覧性の改善!


EC仙人 太田

過去の「ダメ出し!道場」でも何度となく申し上げてきたことですが…
トップページの中央下部 New Items に象徴されるように、とにかく商品一覧のサムネイル画像が小さくて商品が良くわかりません!

タテ×ヨコとも2倍くらいのサイズでも良いと思いますので、一覧性を改善して、お客様がいちいち一つずつクリックせずとも商品の概要イメージを把握できるように改善しましょう!
商品写真を明るくわかりやすくはいうまでもありません。

お店の都合による分類よりお客様が選びやすい分類に!


EC仙人 太田

これも、専門店にありがちなのですが、つい、お店の在庫管理の目線で形状や素材、種類での分類になってしまいがちなのですが…

毛利マークさんでも左メニューの商品カテゴリー一覧に
・リボン胸章
・ビラリボン
・…
・腕章
・筆耕のご注文
のように商品分類でのメニューになっています。

これはこれで、単品を探して買うお客様には必要ですが…
具体的な目的があって、何かの式典を計画されているお客様は(特に初めての担当者さんは)そもそも、どんな場合にどんなリボンや腕章などが必要なのかすら、わからないものではないでしょうか?

左メニューの下部にある商品グループにある
・卒業・卒園向け胸章
のような目的別商品グループを発展、充実させて、イベント、式典の種類ごとに、どんなモノが必要になって、こういうパターンや組み合わせでひと揃いで購入されることが多いです! と提案するのが、お客様目線で「わかりやすい」専門店だと思います。

・卒業・卒園向け
・入学式・入園式 向け
・●周年記念式典向け
・完成、開店記念向け
・その他式典向け
などと分類して、その中で例えば卒業・卒園向け のサブメニューを生徒用、主賓来賓用、校長用、担任用、その他教職員用、父兄用…のようにして、筆耕(名入れ)事例も含めて陳列しておけば、お客様側も、ひと通り揃えるのも簡単ですし、メニューを見ることで
「あぁ、これだけ用意しなければいけないのか!」
と気付いていただけ、注文品目や数量が増え、客単価が上がることも期待できるわけです!

これは無理に「商品グループの機能を使え!」という意味ではなく、あくまで胸章専門店ならば、お客様の目的別に 商品を並べてオススメした方が適した業種だということです。

食品スーパーや家電店のようにお客様が商品に常識やなじみがある場合は商品分類で並べても、お客様が勝手に店内を巡回してくれるのですが、胸章専門店のように、お客様の商品知識がそれほど期待できなかったり、数多くの商品の中から横断的にあれこれを揃えて注文しなければいけないパターンのお店では、「目的別」に分類した方が買いまわりしやすくなるということです。

読者の皆さんも、自店の業種、アイテムが一般的か、専門的かを考慮して、必要なら【目的別の分類】も検討してみてください。

その他商品ごとに気になった点


EC仙人 太田

・差替え式腕章
http://mouri-mark.ocnk.net/product/30
これは、透明ビニールのポケットに印刷物などを挟んで入れ替えができる腕章だと思われるのですが、サンプルもないのでイメージしにくく不親切です。数パターンの事例写真を掲載するくらいの工夫は欲しいですね。

・コットンバラ
http://mouri-mark.ocnk.net/product/24
お客様が名入れされても良いとあるのですが、油性ペンで書いた時にありがちな文字のにじみが気になります。記入事例やオススメペンの紹介や、関連商品としての販売もされてはいかがでしょうか?

自社、姉妹サイトとのリンクや連携


EC仙人 太田

今回の対象店舗以外にも毛利マークさんでは
自社ホームページ
http://www.mouri-mark.com/
花火専門店
http://decomouri.ocnk.net/
造花専門のFacebookページ
https://www.facebook.com/flower.mourimark
など色々チャレンジされているようですので、相互にリンクを張ってPRし合ったり、顧客誘導されても良いと思います。
場合によっては、商品の重複販売もあって良いのでは無いでしょうか?

また、胸章専門店はやや絞込み過ぎだと思われます。自社ホームページでの「式典用品専門」くらいまでは商品ジャンルを広げられても良いのではないでしょうか?(賞状、紅白幕、リボン、テープカット用のはさみ、くす玉なども)

この辺は、会社としての基本戦略があってのことなので一概には言えませんが…

総評

専門店としてはちょっと情報も商品も貧弱で雑多な印象が拭えません。もう少し、丁寧に初心者のお客様にもわかるようにしっかりと情報を整理してショップ全体を造りこんで行く必要を感じます。

当ショップだけでなく、姉妹ショップ、ホームページとの連携は基本的な戦略、方針レベルから煮詰めて行かないと、つぎはぎでどのサイトも中途半端なものになりかねません。

この業界は、市場規模はそれほど大きくないと思いますが、強力なライバル店は少なくない業種だと思いますので戦略は重要です。

この度は勇気を出して「ダメ出し!道場」に申し込まれたので… もう一つ勇気を出して、神戸でお近くのようですし、お気軽に個別相談もご検討ください! (^-^)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。