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ALTER CHILI'S ONLINE SHOP

はじめまして。
ALTER CHILI'Sというお店でオンラインショップを担当させていただいてる祢津と申します。
当店は直接アメリカから買い付けてきたビンテージ古着、アンティーク家具、アメリカンジャンクアイテムなどの雑貨をメインとしたお店になります。
毎回「ダメ出し!道場」を呼んで参考にさせていただいています。
今回ご連絡させていただいたのはオンラインショップに対して「ここはいらない」「ここはもっとこうした方がいい」などの改善点がやはり内周りで話合っても気付かない部分、わからない部分がありますので是非診断していただきたいと思いご連絡させていただきました。
どんな事でも指摘、意見がありましたら是非教えていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

桜も先日の爆弾低気圧でほとんど散ってしまいましたが、地元の山桜はまだしぶとく咲いています(^-^)
我々中小ショップも景気の嵐に耐えてしぶとく咲き続けたいものですね!

さて、前回は漢字クイズでしたが、今回もちょっとしたクイズから始めたいと思います。
皆さん、「アンティーク」と「ヴィンテージ」の違いってご存知ですか?

アンティーク時計とかビンテージジーンズなんて言葉はテレビや雑誌でよく耳にしますが…どちらもそれなりに年代を経た古いモノというような、漠然とあいまいな意味で使われていることが多いのではないでしょうか?
でも、調べてみると、実はちゃんとした定義があるようなんです!

はい、では、早速、正解は…!
「アンティーク」…100年以上前のモノ
「ヴィンテージ」…25年以上前で100年未満 のモノ

アメリカでは関税法で100年以上経過したものだけをアンティークと呼び、それ未満の(新しい)ものはヴィンテージと呼んで区別しているようです!

また、ある専門家によれば、価値あるヴィンテージとして認められるには、
(1)製造年代がはっきりしていること
(2)その時代の美の基準に符合していること
(3)大量にはないという他との差別化ができること
(4)再度、売ることができること
この4つの価値を満たさないものは単にセカンドハンド(中古・使い古し)であって、ヴィンテージにもアンティークにもなり得ない、とのことのようです。

さて今回のお店はそんなアメリカン ビンテージ・アンティークをうたうお店。
それでは「ダメ出し!道場」第57弾スタートです!(^-^)

第一印象は品揃え豊富で雰囲気も良い専門店!


EC仙人 太田

はい、第一印象はその名の通り、品揃え豊富で雰囲気も良いアメリカ直輸入のヴィンテージ&アンティーク専門店!

店長が直接アメリカに買い付けに行って目利きして仕入れておられるようですし、ブログも熱心に更新されているようでお店の活気も感じます。

アメリカン雑貨好きな人には見ていて楽しいお店ですね〜!
でも、いざ「買う気」で見始めると…
いざ注文!への障害があることに気付き始めます…

ターゲットはマニアだけ?初心者にも優しいお店に


EC仙人 太田

ざっとお店を拝見すると、ターゲット(対象)に想定されているお客様はある程度、アンティークやヴィンテージに造詣の深いマニア層のお客様だけ来てもらえば十分! とお考えでしょうか?

私がそう感じる理由は、初心者や素人には不親切で情報不足であると感じるからです。
過去にも「ダメ出し!道場」で、マニアやヘビーユーザーならわかるけど、初心者・素人にはよくわからないので、商品選択や購入意思決定ができないお店がありました。

読者の他のお店の方々にも誤解しないでいただきたいのは…
何も、「初心者にでも分かりやすい店にしないとダメ!」と言っているわけでは決してないということです。

少ない資本、少ない人員、労力で、常に十分詳細な情報まで掲載して初心者にまでわかりやすい店運営をせずとも、十分なヘビーユーザーやマニアの固定客だけでも、利益率も高く、採算が取れるお店であるならば無理に過剰な労力・手間をかけてページの作りこみをする必要はありません。

「ダメ出し!道場」では店主の方のインタビューまでは行っていませんのでお店の経営方針やターゲット戦略まではわかりませんが、もしAlter Chili'sさんがヘビーユーザー向けのお店なら今の情報でも十分なでしょうが、初心者や素人さんにもある程度は来店して購入してほしいのであれば、ここから先のダメ出しをお読みください。

基本の基本アンティークとヴィンテージの違いはキチンと説明


EC仙人 太田

冒頭のクイズでも述べましたし、モチロン、増田さん、祢津さんをはじめスタッフの方々もアンティークとヴィンテージの違いは理解されていると思います。

しかしながらお客様は意外とご存知ないものです。
まずは基本中の基本であるこのことを、できればお店のトップページか専用の基本知識ページを設けるなどして、アンティーク、ヴィンテージアメリカン雑貨のウンチクなどの情報を発信し、プロショップらしさをしっかりと演出しましょう!

ただ古いものを売ってるだけではプロショップでは無い


EC仙人 太田

ただ古いものを売っている中古ショップ、リサイクルショップと、商品や商品にまつわるウンチクや時代背景などの情報までしっかりとした知識に裏打ちされたプロショップとでは、大きく違うと思います。

厳しいことを申し上げるようですが、貴店は、現状ではアメリカの中古品専門店ではあるかもしれませんが、まだまだ「プロのアンティーク・ヴィンテージショップ」というには情報不足であると感じます。

もちろん、アンティーク・ヴィンテージ品である以上、ほとんどの品には説明書や仕様書が付いているわけでもないでしょうし、メーカー名や製造年はもとより、製造国さえ不明なものもあるかも知れません。

しかしながら、そうであってもお客様は、Alter Chili'sさんをアメリカンアンティーク・ヴィンテージ品の専門店として、その仕入れの目利きを信頼して来店されているわけですから最低限、いつ頃作られた品物なのか? なんらかのエピソードやウンチクを添えられないか? それができない商品は、できない旨を明記することが必要だと思います。

中古品は写真確認が命もっと写真を!


EC仙人 太田

アンティーク・ヴィンテージ品に限らず、中古品は必ずどこかが傷んでいるのが当然ですので、お客様はそれを納得の上で買いたいわけですよね。

言い換えれば、購入前に既に見て知っている傷は問題ありませんが、購入後に知った傷や不具合は 必ず「満足度Down」につながるのです。

日々、アンティーク・ヴィンテージ品を扱っているAlter Chili'sさんでは、多少の傷や汚れはもう目が慣れて、気にもならないかも知れませんが、お客様は一つ一つの傷や汚れを確認し、「この程度ならば大丈夫」とか「この汚れなら落とせそう」とか「この傷は風合いだからOK!」などと自問自答しながら納得して購入されるのではないでしょうか?

だからこそ、買う前にすべてのポイントを確認して買いたいし、お店もできるだけ多くのポイントを見せて納得してもらう必要があるのです。

また、同じ傷でも汚れでも、
「最近 運搬中についた傷なんです」と
「元のオーナーが何十年も使い続けて自然についた傷なんです。」 では印象も意味合いも変わって来るはずです。 写真一つ一つへのキャプションがないのも貴店の惜しいところですが、傷や汚れ一つ一つの写真にも、こうした説明をつければ、お客様への印象だけでなく購入率もUPしてくると思います。

いくつか例をあげてダメ出ししてみましょう…


EC仙人 太田

例えば…
・1950's ビンテージウッドコースター 4Pセット[A-372]
http://alterchilis.ocnk.net/product/1199
アメリカで買い付けたとありますが、下中央写真には MADE IN JAPANの表記があります。どんなエピソードがあるのか? ヴィンテージファンでなくとも気になるところですよね。
WOOD CREST BY STYSON とメーカーらしきロゴも…もう少し情報を調べて載せる努力も欲しいところです。

・ガラス×ウッド ビンテージショーケース
http://alterchilis.ocnk.net/product/1566
88,000円の貴店では高額の部類の商品なのに年代の説明もなく、メーカーや作られた産地、地域、エピソードなどもないのでは、買うのに勇気がいりますね。土台付近の写真に見られる黒い点々は汚れなのか虫食いの跡なのか? もう虫の心配はないのか? なども気になるところです。

・ビンテージタイプライターデスク[B-342]
http://alterchilis.ocnk.net/product/1532
「ちょうど良い重さ」とありますが、何Kg? 右下写真には銀色のテープで貼ったような跡がありますが、これは補修の跡なのか? 除去しても問題ないもので除去できそうなのか? などなど、購入者の立場に立てば当然気になるだろう点がありますが、詳細な説明まではありませんね。

・[JOSTENS LTM] カレッジリング
http://alterchilis.ocnk.net/product/221
http://alterchilis.ocnk.net/product/222
例えばJOSTENS LTM は何のことなのか? こうしたカレッジリングやスクールリング、記念リングの全米最大手メーカーであることなど、最低限の情報は掲載するべきですね。
現状の説明文では高校の名前? と勘違いされるお客様もいるかも知れません。バスケットボールのモチーフなども文字として明記すればSEO対策にもなります。見たらわかるだろう! では不親切なだけでなくSEO的にもマイナスです。

・1970's ビンテージヌードマグカップ
http://alterchilis.ocnk.net/product/1109
カップの中、裏面はどうなってるのかなぁ見たいなぁ…。シンプルな疑問、欲求ですが、満たされなければ購入できないお客様も少なくありません。

商品が多いのですべてを拝見したわけではありませんが、いくつか見ただけでも、お客様目線で見れば上記のように気になる点、不安で購入まで至らない点が見受けられます。

もちろん、古い品ゆえの、どんな由縁があるのかよくわからない商品もあって仕方ないとは思いますが、だからこそ、商品にまつわるエピソードも商品価値の一部だとも言えます。
商品そのものの説明、ウンチクでなくとも、同一時代の類似商品に見られる特徴や時代背景などの説明があればお客様の納得度もあがるのではないでしょうか?

総評

アンティーク・ヴィンテージの専門店としては、ちょっと情報不足な印象です。
プロのアンティーク・ヴィンテージショップを目指すのであれば、もう少し一つ一つの商品のいわれや由縁を調べ、コメントを添える努力をして行きましょう。
そうでなければ、単なる中古品自販機ショップとなってしまいます。

また、すべてのお店の基本ですが、写真点数、詳細写真の妥協や手抜きは即購入率に跳ね返って来ます。できるだけ商品写真は詳細に多く載せましょう!

冒頭でも触れましたが、価値あるヴィンテージとして認められるには、
(1)製造年代がはっきりしていること
(2)その時代の美の基準に符合していること
(3)大量にはないという他との差別化ができること
(4)再度、売ることができること
これを満たしてこそです。
頑張って、本物のプロショップへと充実を図ってください!

オマケ情報

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが…
衛星放送やケーブルテレビで見られる ヒストリーチャンネルという放送局で、「アメリカお宝鑑定団ポーンスターズ(PAWN STARS)」という、ラスベガスにある質店のドキュメンタリー番組をやっています。

私は別にアンティークやヴィンテージファンではないのですが、時々この番組を見ています。二代目店主のリックさんが、持ち込まれた様々なアンティークやヴィンテージ商品を買い取る際には、たびたびその商品ジャンルの専門家を呼んでしっかり商品を鑑定したり、持ち込んだお客さんも知らないような歴史的背景や品物にまつわる情報を説明して、納得ずくの買取商談をしている正にプロショップです。

質店ですのでもちろんアンティークやヴィンテージだけでなく中古品のレベルのものも多く扱っていますが、修復や補修しての価値を高めての販売も多く関心させられます。

モチロンテレビ番組ゆえの多少の演出はあるでしょうが、ドラマではなく、実際の質屋のドキュメンタリーなので生々しく、とても面白いです。

私のような素人がプロである Alter Chili'sさんに申し上げるのは恐縮ですがよければこの番組をご覧になるととても参考になるのではないでしょうか?
http://www.historychannel.co.jp/detail.php?p_id=00358

オマケ情報まで。
既にご存知でしたら失礼いたしました。

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。