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マリンショップ一点鐘

株式会社一点鐘の米谷と申します。
前回は「THE DECK」の掲載ありがとうございました。
確かに「自動販売機」の状態にあるんでしょうね。「マリンショップ一点鐘」も同じだと思います。
これからシーズンに入っていきますので、ご指摘いただいた点を改善して売上アップに繋げていきます。
弊社は、新西宮ヨットハーバー内に「マリンショップ一点鐘」と「ヘリーハンセン新西宮ヨットハーバー店」の2つの実店舗を運営しております。
また、セーリングクルーザーを使用した「KISヨットスクール新西宮」の運営も行っております。
ネットショップ「マリンショップ一点鐘」では、ヨットに乗る方々をメインターゲットに、ウェアやシューズ、アクセサリー、部品などを販売させていただいております。
2007年9月にネットショップをオープンさせていますが、とりあえずページを作って並べているだけという状態が長く続いていました。
2013年7月より、ネットショップを強化するために3名体制にして、店頭の接客を行いながらネットショップ2店舗の運営を行っております。
現在は、コアな商品だけではなく、マリンブランドのカジュアルウェアなども積極的に掲載をすることで、更新頻度が上がり、メルマガも再開しているためか、受注件数・金額ともに伸びてきておりますが、もっと伸ばすことができるはずです。
多くの課題があるはずですので、客観的なご意見をお願いします。
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〒662-0934
西宮市西宮浜4-16-1 新西宮ヨットハーバー内
マリンショップ一点鐘
http://www.ittensho.jp/
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三月も後半になり、ようやく春の気配がしてきましたね。
お天気の良い暖かい日が増えると、やはり人は外へ出たくなるもの。
近所の公園でも十分気持ちいいですが、少し遠出して山や海に! なんて人の流れも増えるシーズンですね。

家にこもってパソコンの前でネットショッピング! というお客さんは、お出かけし、レジャーに優先してお金を使うようになるかも知れませんが、そんなレジャーの準備のための商品を扱うお店はチャンスを迎えます。

さて、今回のショップさんは…そんなレジャーの中でもちょっと専門的なマリンスポーツのお店。しかもヨット中心のかなり専門性の高いお店です。

私はマリンスポーツにはとんと縁がないので正直、ダメ出しできるほど知識もないので悩ましいのですが、あえてマリンスポーツの初心者目線と「通販のプロ」としての目線でダメ出ししてみたいと思います!
専門性の高い客層のお店の方には同様に参考になるのではないでしょうか?

「ダメ出し!道場」第77弾スタートです!(^-^)

まずは…「できることはすぐやる!」


EC仙人 太田

はい、上記のお店からのご依頼文でお気づきの読者の方もいらっしゃるかと思いますが、実は今回のお店は、前回の「ダメ出し!道場」に登場した
デッキシューズ専門店 THE DECK さん http://www.the-deck.jp/
と同じ会社が運営する兄弟店舗なんです。
参考)前回の メルマガバックナンバーはコチラ
http://www.ocnk.net/ocnk_ma/ocnkmagazine_asm196.html

運営会社は兵庫県西宮市の新西宮ヨットハーバーにおいてヨットスクールとヨット・マリングッズ・デッキシューズ専門店を運営するヨットマリングッズのプロの企業。専門性が高くて当然ですね!

さて、前回の「ダメ出し!道場」で私が最重要項目として指摘させていただいたのは、いかにプロの専門店かということを端的にアピールすべし!
という点です。店舗トップに、どこのどんな会社がどんな熱い思いでこのネットショップを運営しているか、しっかりとアピールすべし! とご指摘させていただき、あいさつ文の実例まで書いたのですが…

「ご指摘いただいた点を改善して売上アップに繋げていきます。」
お返事はいただいたのですが…
前回からはや3週間、いまだお店に変化は見られません。

小うるさいことを申し上げるようですが…(^^;)
実店舗の外装を変えろ! とか店のインテリアを改装しろ! とか言っているわけではありません。オンラインショップのトップページにあるあいさつ文(テキスト)を変更しましょう! という程度のことです。
おちゃのこ管理システムに慣れた方なら1分、いや数十秒でできるような作業かもしれません。

実店舗のおおがかりな変更ではなく、オンラインショップは思い立ったら簡単な修正が即時に行える!ことが最大の強みなのです。

しかしながら、リアルで歴史や実績のある企業ほど、変化に対して慎重を超えて臆病であったり、心理的な面で億劫(おっくう)がってしまいがちです。

まずはできることをすぐにやる!
些細なことの積み重ねが、あなたのオンラインショップを着実に昨日より良い店に育てて行くはずです。

もし、これに対して、
「外注してて社内にページの更新できるスタッフがいないから」
「実店舗の業務が忙しくて…」
などなど、できない理由の言い訳が先に頭に思い浮かんだようなら、それこそがダメ出し! です。(^^;)

オンラインショップの事業も本気で軌道に乗せて黒字化したいのであれば、実店舗の事業同様にしかるべき対策を取るべきですね。
簡単な品出しや、商品説明の書き換えなど通常の店舗運営業務は外注じゃなく社内でできてこそ商売が可能です。実店舗の商品陳列やPOP書きなどを外注しているお店はないと思います。
億劫がらず、さっとできるスタッフ教育も重要な経営判断です。

まずは「できることはすぐやる!」をオススメいたします!(^^;)

ヨット関連の専門店、プロ企業としての取り組み


EC仙人 太田

今回のご依頼文によると…↓↓↓↓↓
    現在は、コアな商品だけではなく、マリンブランドのカジュアルウェアなども
    積極的に掲載をすることで、更新頻度が上がり、メルマガも再開しているため
    か、受注件数・金額ともに伸びてきておりますが、もっと伸ばすことができる
    はずです。

コアな専門性の高い商品だけでなく、ヨットにまでは乗らないけどファッションとしてのマリンウェアを楽しむような一般のお客様も視野に入れておられるように受け取りました。
また将来的にヨットやマリンスポーツを楽しむマニアになり得る初心者の取り込みは、貴社としても業界としても課題なのではないでしょうか?

では、そんなお客様予備軍の方々が貴社、貴店と出会うには…?
そう、Yahoo!やGoogleでの検索ですよね!

Yahoo!やGoogle で、ヨット、マリンウェアであったり、貴店が代表的なブランドとして扱っていらっしゃるヘリーハンセンなどのキーワードで検索すると、中には自然検索で上位に表示されるものはありますが、はるか下位に表示されて全然露出ができていないキーワードもあります。

もし小さな個人経営のショップならば、月額数万円の広告宣伝費も重荷なので有料広告など無理無理! とあきらめていることも考えられますが…
貴社の場合、ヨットグッズ、マリンウェアでは日本でもかなりの老舗ですし、「インターナショナルボートショー」などの展示会にも出店されるほどの専門性の高い企業です。
いわばヨットを楽しむ人々やマリンスポーツの業界で一定以上の認知、ブランドを求められて当たり前の企業だと思います。

しかしながら、現在の所、お見受けするに…Yahoo! でも Google でも、いわゆるリスティング広告には出稿・掲載されていないようですね。
もちろん関連キーワードすべてで上位表示されれば広告なんて不要! との考えもありますが、そうでないキーワードも多々あるようです…。貴社の総合的な認知度UP、アクセス向上のためにリスティング広告はそろそろ検討されてはいかがでしょうか?

ご存知ない方のためにリスティング広告とは…簡単に説明してみますね。
検索エンジンで検索した際に、ページの上部や右部の目立つ位置に検索の結果より優先してテキスト広告を表示するサービスです。
登録したキーワードで検索されたときに、検索結果の上位ページに「スポンサーサイト」とか「広告」と表して自社サイトの広告が表示されます。

表示されただけでは費用はかからず、実際に検索したユーザーにクリックされて自社サイトへ誘導した際に、初めて1クリックあたり●円というように課金されます。支払いは1カ月単位で登録したクレジットカードで引き落とされるのが一般的です。
月額の課金上限金額も事前に設定でき、その金額を超えると表示されなくなり、それ以上クリックされることはなくなるので、予算を超えて広告費がかかるリスクもありません。

範囲の広い一般的なキーワード(ビッグワード)は検索数が多いため人気が高く、クリック当たりの単価も高価になります。しかしながらサイトへのアクセス数を高めたり、認知を高めるためには、ある程度のビッグワードも必要です。ただし、ビッグワードはその業界の大手企業が高価な入札額で押さえていることが多いです。
一方で検索数の少ない専門性の高いキーワードはクリック単価も安く、それを通じて来店したユーザーは購入率も高くなるので、的確なキーワードを設定することにより、購入率の高いコストパフォーマンスの良い広告手段にすることができます。
小規模な専門店や特定のエリアに特化した地域密着企業にも十分に効果的な広告掲載が可能です。

広告の表示順位は、同じキーワードを購入した企業同士の入札額の高いもの順となりますので、ライバル企業との入札合戦になって高騰しているキーワードも時々みかけます(^^;)
例えば… 「保険」というキーワードは超ビッグワードで、おそらく1クリックが数百円〜数千円の可能性もあり、大手損害保険会社、生命保険会社などがこぞって購入しているので中小企業にはなかなか手が出せませんが、「ヨット 保険」「ラジコン 保険」のように特定のキーワードの組み合わせの時だけ表示されるような絞り込んだワードなら、まだ1クリック数円〜数十円でも上位に広告表示させることができる可能性があります。

一点鐘さんのような、業界やマニアの人なら必ず知ってるというような老舗なら、しかるべきキーワードでの広告掲載は、初心者取り込みの観点からも必要ではないでしょうか。

日本で代表的なリスティング広告サービスを提供しているのは下記2社がなんといっても有名ですね。参考まで。
Yahoo! リスティング広告
http://promotionalads.yahoo.co.jp/ssguide01/?o=JP1045
Google AdWords広告
http://adwords.google.com/

通販ショップとしてのダメ出し


EC仙人 太田

前回の デッキシューズ専門店の際に指摘した点とほぼ同じなのですが、マリンウェアやヨット関連専門店という以前に、オンラインショップ、通信販売ショップとしての当たり前の基準がなっていません!

・ヘリーハンセン ウィメンズ ワンピース
http://www.ittensho.jp/product/2669
写真は前からの1カットのみで拡大もできず、背面は? 裏地は?

・ヘリーハンセン キッズ デイパック
http://www.ittensho.jp/product/2534
写真は遠景の1カットのみで、ファスナーを開けたカバンの中も見せず、背面や金具、持ち手など購入時に気になるであろう細部写真もなし。防水性や重量などの情報もなし。

・ヘンリーロイド OCEAN PRO JACKET
http://www.ittensho.jp/product/1468
10万円を超える高価なアウタージャケットなのに、写真は遠景の1枚だけ!? ファスナー、ポケット、裏地、風や水の浸入を防ぐデザインや機能について、いろいろと説明が必要なはずですが…。

例をあげればキリがないのですが…一事が万事、こんな「手抜き」な感じです。お客様がマニアで、商品について専門雑誌やメーカーからの情報を知っていて当たり前だから、お店は品番と価格だけ提示すれば売れる! というのであればこれでも良いのでしょうが…

少なくとも初心者が購入を検討するにはあまりに情報がお粗末で、通信販売業としての必要条件が整っていません。

専門店である前に、「服屋」としての基本はキチンと押さえましょう!

マニアックな物は可能性をもっと秘めている!


EC仙人 太田

スマートフォン連動型風速計 myMETウインドメーター
http://www.ittensho.jp/product/2471
ヨット競技用のスマホと連動して記録や確認ができる風速計のようですが、これなどはヨットに限定されたものでなく他のニーズも十分に考えられます。その上、Amazon、楽天、Yahooショッピングなどでも見当たりません。もっとアピールと検索対策次第では意外なニーズからの引き合いや注文も期待できる商品かも知れません。

アクアストリップ(船底塗料の剥がし剤)
http://www.ittensho.jp/product/205
元々は船底塗料の剥がし剤というかなりニッチでマニアックな商品のようですが、一点鐘さんの会社サイトによれば
↓↓↓↓↓
http://www.ittensho.com/yacht/aqua_strip.htm
家具などのニス塗装剥がしにも使えるようですし、FRPの船体を傷めないようなので、車やバイク、ラジコンの模型などFRPに塗装してある物への応用も期待できそうですね。

また他社サイトにあった情報によれば、生物分解素材で非可燃性。防腐剤や劇薬系は含まない環境にやさしい剥離剤とあったので、いわゆる塗料店にあるような安価だけど危険な剥離剤と一線を画した商品として特定のニーズはあると思われます。

このようなマニアックな商品は、専門店として一部のヘビーユーザーやマニアだけの商品ではなく、他ジャンルへの応用を意識した商品説明や用途提案次第では新たなビジネスチャンスを広げるかもしれません。

総評

前回のデッキシューズ専門店よりも貴社のメイン商材であるマリンウェアやヨットグッズのお店にも関わらず、商品情報が薄く、写真もカタログの焼き直し程度が目立ち、とりあえずオンラインショップやってます程度であると言わざるを得ません。

専門店らしい品揃えや全体的なイメージは決して悪くないのですが、「本気で通販で売るぞ!」という気合が感じられません。
ネット販売を事業といえるレベルに底上げするには、小手先のテクニック論ではなく専門企業としての理念やビジョンをどれだけ反映したオンラインショップ作りをするかの問題だと思います。

前回も申し上げましたが、一点鐘さんならそのジャンルで日本一を目指すことも難しくはないと思います。
情報も! 商品も! サービスも! 目指せ 日本一 (^^;)

具体的な戦略や改革案をぜひご相談いただければと思います!

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。