> > ダメ出し道場バックナンバー
CAN'S ARTICLES

メールマガジンを初めて拝見し、ダメ出し道場を見ました。
私のお店こそダメ出しが必要かとメール致します。
お陰様で見て下さってるお客様はたくさん増えてきていますのに、なかなか売り上げに繋がらず、まだまだできることはあるはずと、原因を探したいと思いご連絡させていただきました。
とにかくパソコン操作もままならない状況からスタートしまして、アタフタとやっておます。
商品に関しましては、近くに見つけにくいもの、変わったもの、こんなのあったらいいなぁと思うもの…そんな感じで探しております。
生活を楽しむこと、いい気持ちで毎日がスタートできる身の回りの環境、そんなことを考えております…。
宜しくお願い致します。佐原幸子
CAN’S ARTICLES
http://canz-articles.ocnk.net/

唐突ですが「コスパ」ってわかりますか?

誰ですか? コスプレ パーティーなんて言う人はっ! (^^;)
実際に一部ではそんな意味にも使われるようですが(笑)、今回は違います!

そう、コスパとはコストパフォーマンス(cost performance)、いわゆる「費用対効果」のことですね。
元々はビジネス用語ですが、最近では若い人たちの間では「このお店、コスパがいいよね!」とか「この商品はコスパが悪いなぁ!」といった使われ方をしているようです。

素直に、お買い得感がある! とか、割高だ! と言えば良いのでしょうが、英語カタカナ混じりにするとなんだか「カッコ良く」「プロっぽく」聞こえたり、印象にも残るためか? 一般の方も使うようになったと思われます。

しかし、そもそもこの「コストパフォーマンス」は一般的な英語ではないようです。あえて言うなら cost effectiveもしくは cost effectiveness=費用有効性が正しいようです。

元々cost performanceはコンピュータ業界で純粋に価格と性能の比を表わす意味で使われていたのが、特に日本でそれを費用対効果と訳す人が出て、コンピュータ以外のビジネスでも使われるようになり、今のように一般化したと思われます。

今では海外でも、ビジネスの世界ではcost performanceで通じるようになったようです。
まぁ、由来や歴史はどうでも良いのですが…
本来の「投資した費用に対して見返りとしての効果、有効性が高いか低いか?」という意味よりも、単に競合品や競合店に対して高い、安いという意味で使われてしまっているケースが多いように思います。

それも問題なのですが、今回私がこの言葉を取り上げたのは、下記のような使い方についてです!

企業の会議において、チャレンジ精神旺盛な人が何か新しいことを提案すると、なにごとにも消極的な上司や先輩に限って
「それコスパが悪いんじゃない?」
「その費用対効果は?」
と、まるで伝家の宝刀のようにこの言葉を使って横槍を入れてきます。
そしてこの言葉を使う人に限ってかなり保守的でマイナス思考(笑)
発言すればできない理由、やれない言い訳、マイナス発言のオンパレード!

確かに動き始めて軌道に乗った事業や商売においてや、管理部門や間接部門では「費用対効果」の考え方も大切ですし、効率よく無駄なコストを削減しつつ最大限の効果(利益)を出すのは当たり前です。
しかし、これから新しいことを始めよう! チャレンジしよう! という段階での「コストパフォーマンス」という考え方では、なかなか成功できません。

これは例えるなら…
飛行機でいえば燃費を気にし過ぎるあまり、エンジンを十分に吹かさずに速度に乗れないとなかなか離陸できないのと同様です。

それでも徐々に加速すればいつかは飛び立てるかもしれませんが、現実には燃料も滑走路の距離も有限なのです。ビジネスでは資金や期限が来ればプロジェクトも打ち切られ、飛び立てないまま失敗に終わるのです。

滑走路でどんなに燃費良く走っても、飛べない飛行機では誰にも褒められませんし、何にも役に立たず収益も得られません。

つまり、申し上げたいことは…
新規事業やチャレンジの際にはコスパ(費用対効果)ではなく、
ROI(Return On Investment)=【投資対効果】という発想が必要だということです。
まずコストありき、ではなく、必要な効果なり収益なりを得るためにどれだけの投資をするのか? 費用を消極的にコスト(経費)と考えるのではなく、積極的に投資と考えて、それに対するリターン(収益)を得る方法を考え出すのです!

十分にエンジンを吹かし、短時間にはかなりの燃料(資金)を使っても、短い滑走路(期間)で十分に加速し高く飛び立てば、人や荷物を運んで好きな所へ飛んで行け、収益を生み出すことができるのです。

皆さんもついつい、コストパフォーマンスという知識が商売の邪魔をしていませんか?
そんな方は今日からはぜひROIのほうを使って1日でも早く、高く飛び立ってください(^-^)

さて今回はまだ滑走路を徐々に加速して走っておられるお店のようです(^^;)
ぜひ加速度が増す「ダメ出し」ができるように頑張ります!

では「ダメ出し!道場」第88弾 スタートです!(^-^)

自由で素直な思いの溢れるお店だけど…ウーンの連続


EC仙人 太田

まずはトップページを拝見すると、おちゃのこネットの新しいテンプレートを上手に使った、左右スライド型のオススメ商品イメージを配置した作りになっています。
店長の今押したい商品が、ドーンと大画面で目に飛び込んでくる構成です。

来店されたお客様に与えるインパクトは大きいのですが、ただここまで画像を大きく見せるなら、それなりのクオリティの商品画像にしないと、お店のイメージ自体が台なしになってしまいます。

後からいろいろな商品ページを拝見して行くと、これでもお店の中ではかなり良いほうの商品写真を選んでトップに表示させていることがわかってはくるのですが…(^^;)

実店舗の店頭での手書きポップや雑多な背景が写っていたり、ピントがボケてしまっていたり、アクセサリーの背景の敷物のホコリが目立ってしまったり、狙いは良いけれど質がイマイチ、「惜しい!」というところです。

さてそこからすぐ下に「いらっしゃいませ」のご挨拶とともに、お店の思い「日常の何気ない瞬間に立ち会う身の回りの小物たちを集めてみました」とさりげなく語られているのは好感が持てるのですが…
これも文字も小さく細く、メッセージとしては控え目過ぎて伝わりにくいですね。

貴店のFacebookページにある
https://www.facebook.com/canz.articles
「何気ない瞬間を楽しむ、生活を楽しむをテーマに」という言葉は、貴店のコンセプトを端的に表わしていると思います!
これを使ってもっと大きなキャッチコピーとして表記し、また、店名の「CAN'S ARTICLES」の由来など、お店のコンセプトや開店の思いを明確にメッセージとしてトップページ上部や会社概要のページなどに明示されてはいかがでしょうか?

そして、下部にスクロールしていくと
「What's New」
「店長日記」
と続きますが、What's Newの最新情報が7/24と1カ月以上前なのはまだなんとか許せるとしても…店長日記に至っては最新日記が2013/11/03と1年近く前になっています。

ブログや日記を更新して行くのはなかなか大変な仕事ですが、それにしてもここまで情報が古く、更新がないと逆効果です。いかにも活気のない、来客のない、寂れて廃れたお店に感じてしまいます。

店長日記やブログはないといけないものという暗示にかかってはいけません。
更新情報がない、更新できないのであれば、勇気をもって日記は外すことも検討してよいと思います。
それでも出す! と思うならば、なんとか月に何度かは更新していきましょう。
マイナスのアピールになってしまっては本末転倒です。

さて、もう少しスクロールしてやっと
「New Items」
「Item Ranking」
と商品が目に入ってきます。このレイアウト構成もお客様の立場で見ると…来店してお店の玄関を入っても…ずーーーーっと奥まで歩いてやっと商品が陳列されているようなイメージです。奥ゆかしさにも程がありますね(^^;)

また、おちゃのこスタンダードの左メニューを使われていないので、商品分類間を移動するには上部メニューで商品カテゴリー一覧からアクセスするしかないので、そのたびに上下に何度もスクロールさせるのはお客様の立場では不便で面倒くさいことです。実際には多くの商品があることに気付かないまま、お店を立ち去るお客様も多いかと思います。

何度か過去の「ダメ出し!道場」でも述べてきましたが、「客導線」をイメージしたページ構成、メニュー構成を考えて買い回りしやすいお店作りを目指しましょう! どこを起点にお客様に店内を見て回って欲しいのか? それをイメージして誘導することが「客導線」です。

以上が、まず最初のトップページの印象です。

商品が合いキャッチになっているのに、見れば見るほど…


EC仙人 太田

商品カテゴリー一覧から全商品を見ると…
↓↓↓↓↓
http://goo.gl/TaWssb
220もの、店長の思い入れのある個性的で魅力溢れる商品の数々があることがわかります。

買い物好き、通販慣れしているお客様なら、ひと目でインポートのセレクトショップだとわかるでしょうし、これらの商品がお客様の目を止めさせ、興味を引き付けるアイキャッチになっています。どんな物があるのか? 見て回るのがワクワクしてくるような品揃えだと思います。

しかーーーーーし!
もう、これを言わざるを得ません!
とにかく写真が酷い! ひど過ぎます!
オンラインショップの商品写真としてはあまりに下手過ぎです。

イマドキでは、素人さんがスマホのカメラで普通に撮っても、もう少しキレイでオシャレに撮れると思います。
商品を見ていけば行くほど、見れば見るほど写真の酷さが目に付いて、お店全体の印象が粗雑でいいかげんに感じてしまいます。(店長さんは決してそんなつもりはないでしょうに! もったいない!)

陳列、構図、照明、手ブレ、といった
・「カメラの基本的な撮影技術」
もダメですが、画像解像度(目の細かさ粗さ)、ホワイトバランス、シャッター速度といった
・「カメラの設定の問題」
そしてパソコンに取り込んでからの画像の切り出し、リサイズ、明るさ、コントラスト、色合いなどの
・「画像加工技術の問題」
いわゆるオンラインショップの商品写真に必要なこれらの基礎的な知識やスキルがほとんどなく、自己流で改善せぬままに撮り続けていらっしゃる結果が現状なのでしょう。(泣)

本当に、厳しい言葉、辛辣にダメ出ししてゴメンナサイ!(>_<)
ですが…実物商品を手にとって見られない通販において、最も重要と言っても過言ではない商品写真がこのように酷い状態であるのは、オンラインショップにとって致命的なのです!

http://canz-articles.ocnk.net/product/588
http://canz-articles.ocnk.net/product/514
http://canz-articles.ocnk.net/product/177
http://canz-articles.ocnk.net/product/47
↑↑↑↑↑
上げればキリがないですが、パッと見て特に酷いものをいくつか上げました。

ピントが合わず、商品がハッキリ見えない、ボタンが二重に見える、絵柄や文字が見えない、立体物の構造がよくわからない…など、店長さんご自身がお客様だったなら、この写真で購入の意思決定ができますか?

いや、実は実物が手元にはなくて、メーカーさんのカタログの小さな画像をスキャンしたからなのよ! とか、デジカメの設定がどうしてもわからず、小さな物の接写がうまくできないからなのよ! とか何らかの理由はあるのかもしれませんが…

言い訳はともかく、現状ではなかなか注文される勇気あるお客様も少ないでしょうし、これらの酷すぎる写真がお店全体のイメージ、クオリティの印象を著しく下げてしまっています。

ハッキリ申し上げます、早急に最優先で商品撮影の基本スキルUPをしましょう! 貴店最大・最優先の課題だと思います!
逆に言えば、これを克服するだけでも劇的にお店の印象をUPすることができると思います。

どんなカメラを使っているのか? どんな環境で撮影しているのか? など、詳細な状況はわかりませんので詳しくは別途ご相談いただければと思います。
商品撮影研修に来ていただければ、たった1日で劇的に改善できるはずです。

そしてこれは貴店だけでなく、おちゃのこ初心者ショップさんには意外と
「商品写真さえ良ければ…」

そんな残念なお店が多いのです。

具体的な商品ページのダメ出し例(一部)…多すぎるので


EC仙人 太田

それでは、もう少し具体的に商品ページのダメ出しを見て行きましょう。

・スパンコール刺繍ストール [白] 15000円
http://canz-articles.ocnk.net/product/472
商品説明文にはせっかく「両端はビーズのフリンジ仕上げです」とあるのに、肝心のその部分の細部拡大写真がなく、確認できない。サブの画像でもスパンコールが輝いてますよネとあるのですが、ピントがボケていて良く見えない…
伝えるべき魅力をわかっていながら、スキル不足で伝えられていない。もったいない限りです。

・ヘアクリップ花 [Gr/ Pk / Pr]
http://canz-articles.ocnk.net/product/590
これも画質の悪さで商品の魅力が伝わっていませんね。またヘアクリップですから、できればモデルさんやマネキンでの着用イメージ写真も欲しいところです。

・ブレスレット [エスニックGR]
http://canz-articles.ocnk.net/product/588
先ほど写真の酷い例でも上げましたが、商品細部がまるで見えていませんね。
そしてブレスですので、できればモデルさん着用イメージ、服とのコーディネート例などが欲しいところです。

・タイニールー [chek/pink/迷彩]
http://canz-articles.ocnk.net/product/177
一見、バッグかと思いましたが、説明文から想像するとIC定期券などを入れるサイズの小さなバッグ型ケースのようですね。でも残念ながらサイズ表記もなく、写真も裏面がないなど、購入の決定をためらわせる情報不足の例です。

・ペンポーチ [Rバラ/PARIS]
http://canz-articles.ocnk.net/product/585
・レターパッド [BRVSPローズ/BRVベタール]
http://canz-articles.ocnk.net/product/578
・PENホルダ(ミシン)
http://canz-articles.ocnk.net/product/566
↑↑↑↑↑
上記3点は商品名について。
ペンポーチという言い方はオシャレなイメージですが、せめて説明文には一般的な「ペンケース」「筆入れ」という名称もうまく埋め込んで、いわゆるSEO対策、検索対策もしておきましょう。

レターパッドも同様に「便箋」、「一筆箋」、ローズ、ぺタールという名称も、バラの絵柄、花柄、花びら模様などの検索されやすいキーワードも埋め込んでおきましょう。バラモチーフ、花モチーフなどは絵柄、デザインから検索してコレクションするお客様は少なくありませんので。

同様にPENホルダという商品名ですが、一般的な「ペン立て」という呼び方も説明文に入れておきましょう!
このように、お客様の目線、感覚で個性的な商品名のモノでも一般的な呼び方、検索の仕方を想定したキーワードを説明文に上手に入れておく。これがオンラインショップの常識的なテクニックの一つです。

・ピックset [フルーツ]
http://canz-articles.ocnk.net/product/157
写真の粗さは言うまでもありませんが、ピックは何本で何のデザインですか? その程度は最初の商品説明文に明記したり、いっそ商品名に「フルーツピック●本セット」としたほうがわかりやすいと思います。

・ショーツガードル1分丈 [BL GR PK VR]
http://canz-articles.ocnk.net/product/616
色とサイズを選んで注文するようですが…BL=Blue青、PK=Pinkピンク…でしょうか?
どの記号がどの色なのか? どこにも書かれていませんね。お店の常識=お客様にも常識 では決してありません。誰にもわかりやすく明記しましょう。痒いところに手の届く、当たり前のことが当たり前に、心配りのキチンとできるお店を目指しましょう。

まだまだ上げればキリがないので、この辺で。

ギフトの重要性とそれに則ったサービスを!


EC仙人 太田

貴店の商品群から見ると、多くはギフトにも向いている商品だと思います。実店舗ではギフト利用は少なくないのではないでしょうか?
一部には商品そのものにギフトBOXがセットになったものもある様ですが…
どうせなら基本的には全商品がギフト包装、ギフト対応可能である旨をアピールして、それに則ったサービスを用意し明記されることをオススメします。

例)ギフト包装紙や箱、リボンなど セレクトできる手書きメッセージカード、熨斗の代筆、同梱等
実店舗では、接客の中で、ギフト包装もできますよとひと言伝えれば良いのですが、オンラインショップでのギフト対応は、写真付きで明示しておく必要があります。

ギフトショップとしての当たり前サービスの用意や充実は、購入確率の向上だけでなく、法人の大口注文を獲得するチャンスも増やします。

小さなオンラインショップでも上場企業の法人ギフトを受注したなんて話は枚挙に暇がありません。貴店でもぜひ検討してみてください。

総評

かなり厳しく辛めの点数になってしまいましたが、大部分は前述の通り通販の基本中の基本である商品写真の酷さゆえです。
商品の品揃えや魅力は十分にあるので、その良さをキチンと伝えられる写真スキルと、その上で演出力、見せ方のスキルが身に付けば、劇的に良くなるポテンシャルをお持ちのお店だと思います。

但し、冒頭のコラムでも書きましたが、コストパフォーマンスではなく、お店を加速して離陸させる時期ですから、ある程度の勇気と決断をもって、弱点強化のための先行投資、投資対効果「ROI」の発想で取り組んでいただきたいと思います。

佐原店長の気持ちだけが空回りして、やりたいことはたくさん! でも全然手が回っていない、あれも! これも! やりたい! でもだからこそ、何もかもが中途半端な状態で…
そんな現状ではないでしょうか?

まずは、商品撮影、写真からですが…
一つ一つをスキルUP、レベルUP、クオリティUPして行きましょう。

オンラインショップ運営のための基本スキルを理解しておくことは、経営者としては重要ですが、一人では手が回らないのであれば、すべてをコスト優先の発想で自分でやるのではなく、利益を産むための投資として、Webデザインや撮影、画像加工などのデザインワークは外注するなり人材を確保育成するなり、ROIの発想も必要だと思います。

売れていないうちからなかなかそれをする勇気、決断は難しいとは思いますが…
短期間に軌道に乗るお店の多くは、経営者のやりたいこと、表現したいことを瞬時にWebにUPできる体制なり仕組みなりスキルなりを持ったお店です。

なにしろオンラインショップですから、それができて当たり前、そこからが本当のスタートラインなのです。その上で商品力、サービス力、企画力でファンを増やし、収益力を上げて行くのです。

今回の「ダメ出し!道場」がきっかけとなって、滑走路で十分に加速し、1日も早く、高く飛び立てるよう祈って相談会(撮影研修も!)に…。遠方ですがぜひとも来られることをお待ちしております!
必ず大きなROIが見込めると思います。(^^;)
それほど、現状の貴店の商品写真は酷くもったいない!です。

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。