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GaroMarine Club

この度のおちゃのこ通信「ダメ出し!道場」を見てメールさせて頂きました。
おちゃのこネットで出店させて頂いてから3年が過ぎました。
年々売り上げは上がっておりましたが、最近のストア構築に行き詰っております。
ページのデザインも定期的に変更したり、価格の変更なども行っておりますが、さらなる売上アップを目指すにはどうしたら良いかアドバイスを頂けたらと思います。
今回もHTML5テンプレートでデザインを変更しましたが、何かしっくりきません…
当店の力を入れて販売している魚群探知機は、昨年は順調に売り上げが上がりましたが、今年4月頃より売り上げが下降気味です。
GMOのSEO対策などを行っておりますが、その他対策した方が良い個所などアドバイス頂けたらと思います。
Yahoo!ショッピングも出品しておりますが、昨年Yahoo!が出店料・ロイヤルティを無料にしてから、当店も値下げができたために売り上げが上がってきております。
おちゃのこサイトも昨年と同じ売り上げが推移出来れば良かったのですが、Yahoo!の売り上げが上がり、おちゃのこサイトが下がったという状況です。
近親者に相談できる人がいないため、今回の「ダメ出し!道場」に依頼させて頂いた次第です。
宜しくお願い致します。
ショップ : http://garomarine.ocnk.net/
有限会社 我路マリン  担当 : 佐々木

唐突ですが…
「皆さん! 欲張ってますか?」って聞かれたら、「何だよ、失礼な! そんな欲張りでガメツくはないよ!」と立腹されるかもしれませんね(^^;)

失礼しましたっ!
でも、「皆さん、頑張ってますか〜?」って聞かれたら、ほとんどの経営者、店長さんなら「モチロン! 頑張ってるよ!」と答えるでしょう。

頑張って集客を増やし、頑張ってコストダウンし、頑張って商品を増やし、頑張って値下げをして、頑張って店舗を広げ、増やし、頑張ってメルマガを発行し、頑張ってブログやSNSで情報発信し、頑張ってSEO対策し、頑張って接客し…頑張って、頑張って注文数、売上げを少しでも伸ばそうとする!
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でも、この「頑張って」は「欲張って」ではないですか?

いえ、ケチをつけているのではありません。
経営者とは、とかく欲張りなものだと思います。営利目的の株式会社、有限会社を経営する以上、売上げ、利益をあげるために頑張る、欲張るのは営利企業の本質・本能だと思うからです。

でも、創業以来、もしくは先代社長から経営を引き継いで以来、欲張って頑張ってきた結果、やらないといけないことが増えすぎて、手に余り、ただただ追われる毎日になっていませんか?

暴走する食欲で欲張って、ただ目の前にある食べ物を手当たり次第に食べまくっていては、いつか病気になって身体全体が死んでしまいます。
健康的に生きるには、ヘルシーで良いものを選んで食べ、一方で何かをあきらめたり我慢したり、快楽とは逆の苦痛となる運動やトレーニングもしなければ、健康で長生きはできませんよね。

経営者とは欲張りで、「あれもこれも!」と新しいことを決断するのも大事ですが、健全な経営をするためには、勇気を持って何かをあきらめたり、辞めたり撤退することも、時には経営者の大事な仕事だと思います。

始める決断をするのはカッコイイし簡単なのですが、辞める、あきらめる決断は難しいものですが…ときどき、冷静になって「自分は(我が社は)欲張りすぎて苦しんでいないだろうか? 健康を害していないだろうか?」とふり返ることも必要ですね。

さて、今回は北海道の船外機・マリン用品・レジャー用品の総合アウトドアショップさんのようです。冬場の北海道のマリンショップって? 温暖な西日本育ちの私には縁がない業種ですが、じっくり見させていただきます!

それでは「ダメ出し!道場」第94弾 スタートです!(^-^)

ひと通りいろいろと揃っているけど…誰に何を売りたいお店なの?


EC仙人 太田

店名は「Garo Marine CLUB」ということで、マリンスポーツのボートや釣りの機器類のお店かな? と見始めましたが…それらだけでなく、冬場の今は「除雪機」をメインに販売されているようですね。

その他はボートの船外機(後ろについてるエンジンとスクリュー)、耕運機に、芝刈り機、魚群探知機などの機器類とそれに関連する部品やオイルなどの保守用品など、いわゆるメーカーさんの型番のついた豊富な商品の代理店の業態のようですね。

コツコツとカタログから商品情報をWebサイトに転載して陳列し、豊富な品揃えとある程度の価格訴求で検索でヒットしたお客様に注文いただくのがお店の意図する販売パターンなのでしょうか…。

売り切りゴメンで、売ってしまえばそれっきりの商品であればそれで良いのでしょうが、定期的なメンテナンスや、故障時の修理保証の機会が多いであろう除雪機や船外機などは、遠方のお客様には売りにくい商品だと容易に想像ができます。

トップページを見るとトップ中央に「除雪機はHONDA」のバナーと、すぐ下には「国内No.1シェアのホンダ除雪機、販売からメンテナンスまで…全てガロマリンにお任せ下さい!!」とあるのですが、メンテナンスを意識すると、近隣の北海道のお客様をメインにしているお店にしか見えませんが…そうなのでしょうか?

遠方のお客様が見ると、あ、北海道のお店ね。自分には関係ないわ! と思ってしまいがちなトップページですね。
商圏だけではなく、HONDAやトーハツのメーカー品を型番で陳列しているだけですので、お客様にしてみると容易に型番で検索し、他のお店と価格比較ができてしまう典型的「自販機ショップ」に見えます。

また何度か過去の「ダメ出し!道場」でも言ってますが…
いわゆるメーカー品、型番で検索できる商品は容易に他店と価格比較されてしまいます。まったく同じ商品が届くのに、高いお店で買う理由はどこにあるでしょうか?

ないとは言ってません、高くても売れる理由があればGoodですが…
他店でも買える、HONDAやトーハツの商品をなぜ北海道札幌のガロマリンさんで買うメリットがあるのか? ざっと拝見しただけでは、その「強み」が見当たりませんでした。

シンプルですが丁寧に真面目に作りこまれたお店なので、悪いところは見当たらないのですが、キレイな自販機止まり…と言った第一印象です。

具体的なダメ出し


EC仙人 太田

「悪いところは見当たらない」とは書いたのですが…足りないところは多々見受けられたので、いくつかダメ出ししときます(^^;)

現状、トップページ中央にはホンダ除雪機関連の商品がサムネイルのスライド画像で次々と横にスクロールして表示されています。
こういったテクニックで少しでも多くの商品をお客様の目に触れさせるのはGood!ですが…

いきなり「ロックボルト&ナット」、「ブロアーシャーボルト」とか「Vベルト」と見せられても、ほとんどのお客様には、
「???何これ? 除雪機の何かの部品みたいだけど…」
「除雪機ってそんなに部品とか交換しないといけないの?」
「自分でやらないといけないの?」
「そんなのできるかな?」
などなど不安な心理を掻き立てるリスクが高いのではないでしょうか?

既にマシンを持っていて、保守のこともよく理解していて、数百円、数千円の部品を買うある程度詳しいお客様のために、これから何十万円かの除雪機を買おうかどうしようか検討している新規・初心者のお客様を不安にさせることと、どちらを優先させるべきでしょうか?

保守部品の扱い、販売をすることは悪いことではありませんが、あまりに初心者にハードルの高い情報をお店の一番目立つところに出すことで、初心者向けではない不親切な敷居の高いお店に見えてしまいます。

保守部品やメンテナンスに自信がおありなら、
「除雪機の保守部品、メンテナンス用品もお任せください!」
のようなバナーで特設ページへのリンクを設けて、そこで保守部品を探しやすく陳列したり、それぞれの説明や交換時期など分かりやすく解説されてはいかがでしょうか?

全国のHONDA除雪機代理店なら同じ製品、部品は取り扱えて当たり前。単に検索して買い物カゴに入れるだけなら価格競争になってしまいます。
それだけではない+α がある専門店=ガロマリン! のような印象を持たせないと生き残れないでしょう。
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では、どんな説明をすれば良いの?

懇親会や相談会で専門店の経営者さんや店長さんとお話しすると、たいていは普段、思い悩んでいることをダァ〜っと一気にお話しになります。
専門用語、業界用語、品名、などオンパレードで(苦笑)

私はオンラインショップ経営のプロではありますが、それぞれの業界のプロではありません。(^^;) いきなり 部品の名前や薬品、成分名、素材の化学組成など話されてもチンプンカンプンですよね(^^;)

でも、多くの専門店がこのパターンなのです。
自分たちにとっては日常で当たり前だから、思わず知っているものとして、常識であるかのように当たり前に話してしまう。
お店のページを作りこんでいる時の思考回路も、専門的なことでいっぱいなので、ついページもそうなりがちです。

でも、そんな店長さん、社長さんたちも…例えば…小さなお子さんや、お孫さんに「これ何? 何するもの?」と聞かれたらどうでしょう?
先の「ボルト」のことを「これ何?」ってって聞かれたら、「それはブロアシャーボルトに決まってるだろ!」とは答えませんよね。

分かりやすく、「大雪が積もったときに、道の雪を取り除く除雪機の雪かきする羽を固定するネジ、ボルトのことだよ。石などを巻き込んだりすると折れたり壊れたりすることがあるので、交換、修理するために部品として売っているんだよ」
などと分かりやすく説明されるのではないでしょうか?
(上記説明は僕が勝手にGoogle検索で調べて理解した内容なので合っているかわかりませんが…)

また会社やお店に関する自己紹介ついても…
現状はトップページにも会社概要ページにも、ひと言もアピールがありませんが…
「真面目で謙虚で整然とはしているが、これといって強みも感じられず、面白みも芸もない、味気なくつまらないお店」
そんな風に感じてしまいます。

例えば、同窓会で何十年ぶりに会った友だちに、「どんな仕事してるの?」と聞かれたら?  普段はどう答えていらっしゃるでしょうか?
少しでも分かりやすく、かつ、少しでも印象良く思ってもらえるように、
「こんな会社、こんな商品、こんな仕事で、こんな特徴や強みがあるから、何かあったらヨロシクね! いつでも声かけて! 相談してね!」
ってアピールされませんか? 正に、それ! そういうさり気ない自店アピールが、今のトップページや特定商取引法ページに必要です!
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おちゃのこショップにはあまりにお店の特徴や店長の個性も見えない、感じられないので「がろ日記」を見てみました。
http://ameblo.jp/garo-marine/
アメーバブログの仕組みを使ってブログ運営されているようですね。

このページを開くとその他、
楽天
http://www.rakuten.co.jp/garomarine/
amazon
http://www.amazon.co.jp/gp/node/?merchant=A9F3D2QXQVPLL
ヤフオク
http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/thgrjvdream
Yahooショッピング
http://store.shopping.yahoo.co.jp/garomarine/
Facebook
https://www.facebook.com/sea.garo
そして自社サイト
http://www.garomarine.com/

楽天は既に閉店されたようですが、それを除いても7サイトも運営されているようですね。結構大変な作業量、時間ではないでしょうか?
実に頑張って(欲張って)いらっしゃいます!(^^;)

それぞれを更新し、メンテナンスしたり、それぞれでネタを探して情報発信していくのは、なかなかの労力と時間とノウハウが必要ではないでしょうか?

でも…例えば…
Facebook サイトを見ると
https://www.facebook.com/sea.garo
「●●様…お買い上げ誠に有難うございます(._.)」
「●●様へ配達…」
「●●様…お買い上げありがとうございます。これにて2機種完売となりました!」
の羅列。まぁ、こんな商品を取り扱っているよ。売れているよというアピールにはなっているかもしれませんが、これがお客様にとって何か有意義な情報となっているでしょうか?
単なる自慢、自己満足になっていませんか?

せっかく、商品写真を撮って掲載し、販売されているのであれば、その機会に、
「この商品はこんな特徴があって、ここが素晴らしい!」とか
「●●様はここを気に入ってこの機種に決めていただきました!」とか、
記事を読んでいる他のお客様の目線になって何が知りたいか?
何をお知らせすればお店や商品に興味を持ってくれるか?
質問や問合せをどうぞお気軽に!
と機会を生み出すなど…商売のプラスになるような運営を意識しましょう。

FBやブログの意義は
・他のお客様(見込み客)へのお店・商品のアピール
・ちゃんとした接客・応対をしていることを見せる
・商品情報・専門知識豊富なプロショップであることのアピール
・メンテ・アフターケアなどサービス面も信頼できることのアピール
・品揃えや価格+αのメリット、ベネフィットのあるお店であることのアピール
・親しみやすそう、話しやすそうな雰囲気のアピール
などなどであるはずですね。ただの自慢、ただの日記では、本当に時間と労力のムダになってしまいます。

また、明確にアメブロとFacebookの目的分けはされていますか?
どうしても両方必要でしょうか? 何カ月かやってみて、営業や集客アップに貢献している実感はありますか? その辺りの見直しも必要かもしれません。
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そしてこれらの情報はブログの中に散在させているだけではダメです。

ときどき見直して、何度か繰り返し出てくる情報はオンラインショップの方にもノウハウとして掲載したり、商品ページにすかさず反映させれば、そのコンテンツ自体がSEO対策になりアクセスアップに繋がるのです。

少し具体的に例を示すと…
Facebook中のY様はなぜその除雪機の機種を選ばれたのか?
M様はなぜトーハツTFW21に決定されたのか?
他のM様はなぜMFS50にされたのか?

小型ハイブリッド除雪機 HSS1170i
クロスオーガ除雪機 HSS760n JX
W様…はどんな理由でこの機種を選ばれたのか?

何年かおきに買い換える自動車や携帯電話なら、なんとなく選び方はわかっても、馴染みのない除雪機、しかもエンターテイメントではなく実用性重視の機械となると、どう比較し、どう選択すれば良いのか? 値段も性能も幅広くて、シロウトには何を基準にどう選べばいいのかさえわかりません。

庭先をちょこっと除雪すれば良いA様と、自宅の敷地からメイン道路までが長いB様では選ぶべき機種も違うでしょうし、業務用か私用かなどでも違うのかもしれません。夜でも行う必要があるほど豪雪地帯なのか? 舗装土だけなのか、砂利道も使うのか? など耐久性なども考慮するのかもしれません。

暖かい地域で育った私には除雪機の選び方などまったくわかりませんが、雪深い地域で暮らす人でも、実際に購入となるとどんな点を考慮して選ぶのか、丁寧に説明、相談に乗ってくれるお店で買いたくなるものなのではないでしょうか?

除雪機に限らず、船外機、魚群探知機などの専門店として、商品選びに関する情報不足、説明不足を感じます。Facebookなどで具体例で説明しつつ、店内ページでも比較検討の説明ページが必要ではないでしょうか?

総評

ショップ制作やデザインスキルに関しては十分に平均以上だと思います。
また6サイトもの運営を見てもネットのリテラシーも高く、それらの応用知識もきっと人並み以上に勉強されていることでしょう。
しかしながら、繰り返しになりますが、「強み」「特徴」を感じません。

「ガロマリンはこんなことが得意です!」
「ガロマリンにできることはこんなことです!」
「これならガロマリンに任せてください!」
を、ぜひもう一度考えてみてください。

冒頭にも書きましたが、経営者は欲張りなものです。
あれもこれも、新しいことはいろいろやってみたい!
思うだけなら誰でもできますが、実際に6サイトも作りこんで運営されているガロマリンさんは本当に頑張っていらっしゃるし、知っているけどやらないお店よりは何百倍もエライ! と思います。

しかし、やってみてそろそろわかってきたこともあるはずですね。
ほとんどムダになっているサイト、時間も出てきていませんか?
新しいことは積極的にチャレンジするのも経営者の大事な仕事ですが、何かを明確にあきらめ、やめる決断をするのも大事な仕事です。

楽天を撤退されたのは、最もコストが高い割に結果(利益)が出なかったからではないかと推測しますが、利用料は無料だから、安いからといって店長やスタッフの多くの時間を無駄にしているのは同じくマイナスです。

がむしゃらに、ひたすら商品ページを作ったり、ブログ記事を書いたりしていると、時間と労力を使うのでものすごく仕事をしている気にはなるかもしれませんが、それよりも、いくつかのムダなサイトはあきらめて閉鎖し、その空いた時間でスタッフの心身をリフレッシュして、新商品や新サービスの企画、開発に時間を割く方が実りが大きくなることが多いです。

オンラインショップはもちろんWebサイトの出来に影響されます。
写真や見出し、記事の文章の中身ひとつで売れる、売れないが変わることは確かにあります。
でもそれ以上に、やはり商品・サービスが大事なのです!
「商品で7割方決まる!」と言う成功店の店長さんもいます。

6割か7割か8割かはともかくとして、大きなウェイトが商品・サービスと内容にあることは、私もまったくそう思います。
何年も生き残って成長しているお店は、自社製造直販のお店であれ、代理店形式の仕入れ販売であれ、なんらかの創意工夫でライバルたちとの差別化をしています。

自店ならではの「強み」を作り出してアピールし、それによって口コミや紹介、アクセスアップ、話題づくりから取材に繋がったり、多少高くても売れる収益のあがる流れができるから生き残り、成長できているのです。

もう、何度も言い続けてきたことですが、オンラインショップである前に「商売」です。
商才なき者は廃れていくのです。ただ多くの商品を陳列し、特徴のない説明とそこそこの値引き、価格競争だけでは、少しは売れても利益は出ず、生き残れるはずはありません。

ここらで一度、欲張る気持ちを抑え、何を残し、何をあきらめるかを決めて、そして自社の「強み」と「得意な商品」を育てる。
勇気を持って「ダメ出し!道場」に応募いただいたこれを機会に、ぜひ取り組んでみてください。

Q&Aをしてディスカッションしながら、より具体的に貴店の状況や特徴を把握しながら提案していくことが望ましいです。
より具体的に相談なさりたい場合は、ぜひ個別相談会にいらしてください!
遠いのでお電話での相談も承りますよ!

ガムシャラな「欲張り」から 意義ある「頑張り」へ!(^-^)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。