トリプル・オゥ

創業140年の刺繍工場が生み出したオリジナル商材をネット販売

織物の町、群馬県桐生市で明治10年から繊維工場を続けている株式会社笠盛さん。この地域独特の「のこぎり屋根」をもつ工場の一角に、オリジナル商品である「トリプル・オゥ」のショールームがあります。4代目社長の笠原康利さんに、お話をうかがいました。

明治10年の創業だそうですね。

はい。当初は笠嘉織物という名前でした。創業者の笠原嘉吉の名前をとった屋号です。二代目が笠原盛という名前だったので、屋号を笠盛織物に変えました。そのころは帯を生産していたのですが、1949年(昭和24年)に「笠盛献上」という着物帯が大ヒット商品となり、桐生で生産される帯の3割を占めるまでになりました。

しかし昭和30年代に入ると帯の人気が落ちてしまい、1962年(昭和37年)からは事業の主体を刺繍業に切り替えました。その後、インドネシアに進出して現地生産を行いましたが、やはりものづくりは日本に限ると撤退。以来、この桐生の地で技術を生かした製品を作っています。

トリプル・オゥ

ネットショップで販売しているアクセサリーは、ご本業の刺繍と方向性が違うように見えますが?

日本のアパレル産業は、今では97%が海外生産品です。われわれのような日本国内組は、残りの3%を奪い合っているような状況で、とても先が明るいとはいえません。そこで、われわれのもつ技術を生かした最終製品を作り、それをお客様に評価していただこうという方向の事業を始めました。それが刺繍技術を生かしたアクセサリーブランド「000(トリプル・オゥ)」です。2010年に立ち上げました。

商品をひと言で説明すると、「糸のみでできたアクセサリー」となります。使用する糸はシルク、アクリル、ラメ糸などさまざまで、完成した製品に真珠をあしらったり、金箔で加工したりすることもあります。通常は平面に近い刺繍が、立体化してアクセサリーになったと考えていただければよろしいかと思います。

「000(トリプル・オゥ)」は、ゼロを3つ並べて、「すべてをリセットする」という意味で名付けました。今までの既成概念にとらわれないものづくりだということと、ゼロから始まって無限の可能性を秘めているという思いが込められています。

当初はデパートさん、専門店さんに卸していく流通をメインに考えていましたが、展示会などでいろいろご協力をいただいていた中小企業基盤機構さんの方から「ネットショップも考えたほうがいい」という助言をいただき、さっそく指導員を送っていただいて対応しました。

トリプル・オゥ
トリプル・オゥ

「000(トリプル・オゥ)」のアクセサリーは、オンリーワン商材なのですか?

製造に関する特許は出願中ですが、刺繍糸を立体的に縫製して大きな球を作る技術は、うちだけにしかないと思います。よその刺繍工場がマネしようとしても、針が折れてしまって作れないはずです。

私どもは地元桐生の糸メーカーと協力してこの製品を作っています。糸から考えていかないと、こういうものは作れないんですよ。

トリプル・オゥ

おちゃのこネットを選んでいただいた理由は?

中小企業基盤機構さんの指導員の方が、「最初はおちゃのこネットさんがいい」と推薦してくださったんです。初期コストが低くてチャレンジしやすいことが最大の魅力だということでした。それで始めたのですが、ずっとお付き合いいただいています。

始めてみてわかったのですが、「000(トリプル・オゥ)」はネットショップ向きの商材だったのですね。ストックしておいても経年変化が少なく、場所を取らない。ハンドリングしやすく、早くからネット対応してよかったと思っています。

ネット担当の方は何名ですか?

基本は1名ですが、3人が同じスキルをもっていて、いつでも協力できる体制でいます。忙しくなると3人で処理するスタイルです。

トリプル・オゥ

おちゃのこネットの便利なところ、改善してほしいところをあげてください。

ではここからは、ネット担当者に答えさせます。
(回答者が笠原裕子店長に交代)

こんにちは。いつもお世話になっています。
早速ですが、お答えさせていただきます。
おちゃのこネットさんは、会員登録していただいた方がリピートで買っていただいたとき、購入者一覧に「2回目」とか「3回目」と出るので、「あ、この方がリピーターだな」とわかるところがすごく便利です。

リピートのお客様だとわかると、メッセージをアレンジして、「ご購入ありがとうございます」を「いつもご購入ありがとうございます」に変えたりしています。

これがほしいという要望点も今の機能のところです。せっかくのリピーター表示も、会員登録していただいた方のみを対象にしているため、会員でないお客様は何回買ってもリピーターであることがわかりません。そこが残念です。現在は送り状の番号でチェックしています。

たとえば、会員登録していただけていないお客様でも、同一住所の場合はリピーターとして表示してもらえるといいかなと思っています。

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ネット販売の仕事で大変なところや嬉しいことは?

やはりよくいわれる「お客さまが見えない」というところはむずかしい点ですね。それから色合い。現物を目で見たときの色合いと、ネットの写真にはどうしても差が出ます。お客様によっては、その差がどうしてもがまんできないということがでてきます。

でも、「初めて買ったけど気に入りました」とか「お気に入りの服に合わせて旅行に行ってきます」などのメッセージをいただけると、本当にうれしいですね。いい仕事をしたなと幸せな気持ちになれます。

トリプル・オゥ
※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。