読んでいない本について堂々と語る方法とは?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

毎日寒いですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

私の事務所がある埼玉県中央部では連日最低気温がマイナスを記録し、最高気温が2桁に届かない日も珍しくありません。

そんなことで不平を言うと、豪雪地帯や極寒の地に住まわれている方々に「甘い!」とお叱りを受けそうですが、気温が5℃ほど違う東京都内で育った身なので、耐寒性能が低いのです。お許しください。

世間に目を転じると、急に決まった国政選挙でニュースが塗りつぶされている感があります。私も知り合いに候補者がいますが、寒い中お疲れさまとしか言いようがありません。

隣のときがわ町では、前から決まっていた町長選挙と町議会選挙に衆議院議員選挙が重なってしまい、投票箱が足りない騒ぎになっています。何しろ人口の少ない町なので、役場の選挙担当者も数が少なく、文字通りのてんてこ舞いだそうです。

まあしかし、文句を言っても事態が良くなるわけもないので、やるべきことは粛々と進めるしかないのでしょう。今回のオススメ参考書は一見不真面目なタイトルなのですが、しっかりと読み込んでお伝えしますよ。

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https://www.ocnk.net/faq/index.php?action=faq&id=1877

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

読んでいない本について堂々と語る方法

ピエール・バイヤール・著/大浦康介・訳/ちくま学芸文庫・刊

990円(キンドル版・税込)/1,045円(紙版・税込)

書評のコーナーでこういうタイトルの本を紹介するのは不謹慎かもしれませんが、読んでみるとなかなか含蓄に富んだ内容なので、お叱りを受けるのを覚悟のうえで紹介することにします。

まず著者のピエール・バイヤールについて。
ピエール・バイヤールは1954年フランス生まれの作家で、パリ第8大学教授。正統派の文芸批評家ですが、書き方と発想がかなり異色で、たとえば代表作となった本書は読書神話への挑発として、「全ての本を読むことは不可能なのだから、読んでいない本について堂々と語ってもいいのだ」としています。

他の著作でも、『アガサ・クリスティは間違っている』ではアガサ・クリスティの名作を再検証し、読者が信じて来た犯人は間違っていると述べたり、『ハムレットの間違い』ではハムレットの真犯人や真相を再構築してみせたり、『予期された盗作』では時間を逆転させた文学論を展開したり、『タイタニック号は沈没するだろう』では「未来はすでに過去のテキストに書かれている」という思想を展開したりしています。

本書での著者の主張は、「教養とは読んだ本の量ではなく、本が作る『地図』をどれだけ把握しているかだ」ということです。もう少し詳しく見ていくために、「序」を精読してみましょう。

最初に、著者は本書を書くことになった動機について、次のように説明しています。

***
私は本というものをあまり読まない環境に生まれた。私自身、本を読むことがそれほど好きなわけではないし、読書に没頭する時間もない。そんな私がよく、読んだことがない本について意見を述べないといけないという苦しい立場に身をおく羽目になる。

私は大学で文学を教えているので当然といえば当然かもしれない。多くの本についてコメントさせられるからである。しかもその大半は開いたことすらない本なのだ。

もちろん読んでいないといえば、私の講義を聴く学生たちも同じである。しかしたまに読んでいる学生もいる。そしてそんな学生が一人でもいたら要注意である。講義の最中にいつなんどき窮地に立たされるか分からないからだ。

しかも私は自分でも本や論文を書いていて、それは基本的に他人の本や論文に関するものなので、そこでも紹介やコメントをしなければならない。これは口頭でやるより厄介だ。口頭でなら不正確なことを言っても問題にはならないが、書いたものは形に残るし、正しいかどうかをチェックすることもできるからである。

こうした状況に何度も身をおくにつれて、私は、この(読まずにコメントする)という経験について論じてみるのも悪くないかもしれない、そしてそうするのに自分は案外適任者かもしれないと思うようになった。

(中略)
〈読まずにコメントする〉という経験について語ることは、たしかに一定の勇気を要することである。本を読まないことを称揚するテクストがほとんど見当たらないのは理由のないことではない。読書をめぐっては、暗然たる強制力をもつ規範がいくつもあって、それが私がここで扱おうとしている問題に正面から取り組むことをむずかしくしているのである。
***

著者の言う「読書を巡る暗然たる規範」とは、次の3つです。
(1)読書が神聖なものと見なされている
(2)本は始めから終わりまで全部読まなければならない
(3)ある本について語るなら、その本を読んでいなければならない

しかし著者は自分の経験から「ある本について的確に語ろうとするなら、ときによっては、それを全部は読んでいないほうがいい、いや、その本を開いたことすらなくていい」と断言します。

そして著者は、「人がほんとうに本を読んでいるかどうかを知るのはむずかしい」と述べています。それは著者がその内容について熟知している本について同僚が会話で話題にしているときに「彼らはその本をちゃんと読んでいない」と判明することが多いという経験から導かれます。

では彼らはみな嘘つきなのでしょうか。著者は「彼らは他人に対して嘘をつく前に、自分自身に対して嘘をついている」と言います。自分の業界で必読書とされている本を読んでいないことを、自分に対して認めることができないからです。あるいは読んだと思い込んでいるだけなのかもしれません。

たとえば本を速く読む方法として「速読術」や「パラグラフリーディング」というものが知られています。前者は視野を拡大して読み返しを一切せず、眼球をスピーディーに動かしてひたすら速く読むこと、後者は文章の構造を利用して、段落ごとに要点を把握していくものです。

そのような方法で本を読んだときと、じっくり精読した場合、また声に出して音読した場合では、どれも同じように「その本を読んだ」といえるのでしょうか。

あるいは一気にひと晩で読んだ場合と少しずつ何か月もかけて読んだ場合、何もせずに読んだ場合と付箋を貼ったり傍線を引いたりしながら読んだ場合では。

著者が「序」の冒頭で語りかけてくることを理解するにつれて、そのような疑問が湧いてきます。「本を読む」とは厳密に言うとどのようなことなのか? これは結構むずかしい問題です。

さらに「序」を読み進めます。
***
読んでいない本とそれにたいするコメントについて考えることは容易ではない。そもそも「読んでいない」とはどういうことなのかよく分からないからだ。「読んでいない」という概念は、「読んだ」と「読んでいない」とをはっきり区別できるということを前提としているが、テクストとの出会いというものは、往々にして、両者のあいだに位置づけられるものなのである。

注意ぶかく読んだ本と、一度も手にしたことがなく、聞いたことすらない本とのあいだには、さまざまな段階があり、それらはひとつひとつ検討されなければならない。「読んだ」とされる本に関しては、「読んだ」ということが正確に何を意味しているかを考えるべきである。読むという行為はじつにさまざまでありうるからだ。

反対に、「読んでいない」といわれる本の多くも、われわれに影響を及ぼさないではおかない。その本の噂などがわれわれの耳に入ってくるからである。

「読んだ」と「読んでいない」とのあいだの境界のこの不確かさを突き詰めると、そもそもわれわれは書物とどんな付き合いをしているかという、より一般的な問題に行き着く。本書の目的は、読んでいない本についてコメントを求められるという、この厄介なコミュニケーション状況に対処するテクニックを提案することだけでなく、そうした状況の分析にもとづいて、ひとつの読書理論を構築することでもある。

本書では、一般に人がいだく理想的な読書のイメージとは裏腹に、読書行為に見られるある種のあいまいさ、いい加減さ、意外性などに注目することになるだろう。
***

ここまで読むと、本書が不真面目な本などではまったくなく、ある種の哲学書であることがわかってきます。「読書とは何なのか」という問題を真正面から突きつけられるからです。

それでは本書の目次を紹介します。

・序

・Ⅰ 未読の諸段階(「読んでいない」にも色々あって……)
1 ぜんぜん読んだことのない
2 ざっと読んだ(流し読みをした)ことがある本
3 人から聞いたことがある本
4 読んだことはあるが忘れてしまった本

・Ⅱ どんな状況でコメントするのか
1 大勢の人の前で
2 教師の面前で
3 作家を前にして
4 愛する人の前で

・Ⅲ 心がまえ
1 気後れしない
2 自分の考えを押しつける
3 本をでっち上げる
4 自分自身について語る

・結び
・訳者あとがき
・文庫版訳者あとがき

第1章にあたる「Ⅰ」では、「その本を読んでいない」という状態をいくつかの段階に分けて考察しています。開いたことすらない、ざっとは読んだ、人からうわさを聞いたことがある、読んだ気がするが忘れてしまったなどがここに含まれます。

第2章にあたる「Ⅱ」では、読んでいない本について語らなければならない状況を分析します。著者の経験を含めた事例を検討して理論化します。

第3章にあたる「Ⅲ」は読んでいない本についてコメントさせられる人が、その状況をできるだけ上手に解決するためのアドバイスがいろいろと記されています。そのことを通じて、著者は読者に「読書」という行為について深く考えてもらいたいと考えています。

そして本書には著者が分類したいくつかの記号が使われています。
〈未〉……ぜんぜん読んだことのない本
〈流〉……流し読みをしたことがある本
〈聞〉……人から聞いたことがある本
〈忘〉……読んだことはあるが忘れてしまった本

さらに、別の略号もあります。
◎……とても良いと思った
○……良いと思った
×……ダメだと思った
××…ぜんぜんダメだと思った

本来ならばここで「Ⅰ」から本文に入っていくところですが、今回は「訳者あとがき」から触れていくことにします。

***
本書はPierre Bayard, Comment parler des livres que l'on n'a pas lus?, Paris, Éditions de Minuit, 2007の全訳である。原書は2007年1月にフランスで刊行されてすぐに大きな反響を呼び、たちまちベストセラーとなって、『ル・モンド』、『リベラシオン』、『リール Lire』をはじめとする多くの新聞・雑誌で取り上げられた。

同時に、著者のピエール・バイヤールはいくつものテレビ・ラジオ番組に呼ばれ、この出たばかりの自著について語っている。外国での評判も上々で、早くも同年9月にはドイツ語訳が、また10月には英訳が刊行されて、いずれもベストセラーとなっている。

バイヤールは、同年11月17日にニューヨーク公共図書館に招かれ、本書をめぐってウンベルト・エーコと対談しているが、この一事からもこの本への国際的な注目度の高さがうかがわれよう。
***

***
読んだことのない本について意見を求められて、あっさり「読んでいない」とはなかなか言えないものだ。ましてやそれがベーシックな教養書、古典作品、ベストセラー、話題の新刊書といった、読んでいて当然だと思われている本であればなおさらである。

プライドから、あるいは職業上の理由から(とくに大学教師、評論家、ライター、出版関係者などの場合)、人はしばしば読んでいるふりをしようとして、自らを窮地に追い込む。あいまいな言葉でごまかそうとしては、嘘がばれないかと冷や汗をかく。

この種の本は、「読んでいて当然」だと思われていればこそ、逆に読んでいないことは恥ずべきことだとされる。そこから見栄や虚勢も生まれるわけだが、これにたいしてピエール・バイヤールは「読まなくてもいいのだ」、「本は読んでいなくてもコメントできる」と説く。「読んでいることがかえって障害となることもある」とまで言う。

これはむろん大いなるパラドックスである(バイヤールの愛読者なら「パラドックスの名手」たる著者の面目躍如だというかもしれない)。これを救いの言葉ととる向きも、ジョークとして片づける向きもあるだろうが、この大胆不敵なテーゼとそれを支える議論がそもそもどのような社会通念(ドクサ)に対置されているかをまずは見てとるべきである。
***

訳者は学者や(文系の)研究者にとって書物は「聖域」であり、その証拠に学者の紹介写真は壁一面に並んだ書物を背景として撮られたものが多いと述べています。

そして理想的な読書というものは、書物をうやうやしくひもとき、その本のメッセージをもれなく吸収するものであると言っています。そうした書物至上主義は権威主義としてだけでなく、ある種の自由に対して抑圧的に働くというのが訳者の見解です。

***
私も大学に勤める身なので、一大学の一部局ですら何十万冊という書物をかかえ、さらに毎年何千冊という書物を購入しているということを知っている。最近、辞典類や学術雑誌の電子化は急速に進んだが、紙媒体の書物がなくなる気配はいまのところない。

この調子で蔵書が増えつづければ多くの大学図書館が早晩パンク状態になるだろうともよくいわれる。しかし気になるのは、スペースの問題である以上に、これら無数の書物をいったい誰が読むのかということである。

私自身、自分が持っている本の三分の一も読んでいない。いや五分の一かもしれない。私は熱心な読書家ではないので基準にはならないが、それにしても同業者の多くが毎年購入する図書の量は半端ではない。正直いって無茶である。各種研究費の消化という裏事情があることもたしかだが、三百歳まで生きられるとでも思ってるのとツッコミのひとつも入れたくなる。
***

訳者は「蔵書を十分に読んでいない」という意識は熱心な読書家であるほど強い強迫観念として本の持ち主をさいなみ、それは一生解消されないと指摘しています。それなのに、理想的な読書については誰も教えてくれないのです。

***
思えば読書とは、あやうい、とらえどころのない行為である。文字を目で追ってもひとつも頭に入らないこともあれば、一字一句が魂をゆさぶることもある。昔読んで感動した本が、再読して同じ本かと疑うほど興味を引かないことがある。
***

このように著者と訳者が共通して読書への疑念を伝えてくるわけですが、少なくとも言えることは、本書を読んだ読者は本の読み方に対する意識が変わるだろうということです。

最後に、本書の各所から私が重要と思える部分を抜き出しますので、本書を手に取るかどうかの判断材料にしてください。

「教養があるかどうかは、なによりもまず自分を方向づけることができるかどうかにかかっている。教養ある人間はこのことを知っているが、不幸なことに無教養な人間はこれを知らない」

「教養があるとは、しかじかの本を読んだことがあるということではない。そうではなくて、全体のなかで自分がどの位置にいるかが分かっているということ」

「われわれはたいていの場合、『読んでいる』と『読んでいない』の中間領域にいる」

「教養とは、書物を〈共有図書館〉のなかに位置づける能力であると同時に、個々の書物の内部で自己の位置を知る能力である。この二重の方向づけの理論からいえることは、一冊の本について何らかの考えをいだき、それを表現するのに、その本を手にしている必要はないということだ」

「もっとも真剣で、もっとも遺漏のない読書でさえ、じきに大ざっぱな読書になり、あとから見れば流し読みに等しいものに変貌する」

「私は本にざっと目を通すが、仔細に読むことはしない。私のうちに残るのは、もはや他人のものとは識別できないものごとである。自分の判断力にとって有益と思われたこと、自分の判断力が吸収することのできた議論や観念、それだけだ」

何かについて深く考えてみたいとき、その入口として好適な一冊です。


 

EC仙人のダメ出し!道場
EC仙人
太田哲生

最近いつのまにかググり方(検索の仕方)が変わってきていませんか?

多くの方が日常的に使っているGoogle検索ですが、以前は情報や商品など、「あなたの探している情報」が掲載されているサイトを探すために使っていました。 いわゆるネットサーフィン(死語?)だったわけですが、

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

最近のGoogle検索の結果では多くの場合、まずは上部に「AIによる概要」が表示され、その下には「関連する質問」がいくつか表示されるようになりました。

多くの質問や探し物はこれらを見るだけで「知りたかったこと」と「大体の答え」が得られるようになり、クリックして複数のサイトに行って(アクセスして)、その先を比較しながら詳細に見ることはだんだんと不要になってきています。

ユーザーの行動は「検索してページを巡る」(ネットサーフィン)から、「AIに聞いて大体の答え・要約を得る」時代にシフトしてきたと言えるのではないでしょうか。

ネットサーフィン(Internet surfing)に対して、勝手ながら私があえて名付けるなら、「ネットサマライズ(Internet summarizing)」とでも呼ぶのが良いかもしれません。

人々の行動は何でもかんでも検索して自ら積極的に動き回ることから、何でもかんでもとりあえずはもっともらしいAIの要約で楽をして理解した気になる、そんな時代になったのかもしれません。

でもそれはブランド力や知名度もなく、SEO対策の検索上位表示に豊富な予算をかけられない中小オンラインショップにとっては、新たなチャンスが出てきたとも言えます。

そこで今回は中小オンラインショップがこれからの「AI時代」を生き抜き、お客様に選ばれ続けるための変革のポイントを考察してみました。

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【AI時代のネットショップ: 「検索される店」から「引用される店」へ】

これまでのユーザーは「〇〇 格安」「〇〇 安い」などと検索し、SEO対策の上位表示のお店からせいぜい1~3店舗程度を選んでいました。

しかし現在の新しいユーザーは、AIにこんなふうに問いかけます。

「来週、初めての冬キャンプに行くので、-5℃でも温かく朝までぐっすり眠れる寝袋をリストアップして。予算は2万円以内で。その他、冬キャンプにおススメのグッズや注意点もあれば教えて」

ユーザーが求めているのは「商品リスト」ではなく、自分の疑問や興味、懸念、不安などの「心理」に対する「答え」と「解決策」です。商品やグッズはその解決手段の一つとして求めています。

それに対して従来型のお店では、スペックオンリーでサイズや形状、生地やダウンなどの材質、体感温度などのキーワードを羅列して検索対策に備えます。

でも、お客様によって優先順位の高い条件はさまざま。
「氷点下でも温かい」は必要条件だけれど、例えば頻繁にキャンプする人にとっては「家で洗濯できる」とか、スマホ必須の人には「手が出せる」とか、窮屈なのが苦手な人には「ゆったりと中で動ける」とか。

こだわりポイントをどこまで満たすかなども重要ですし、専門店・プロショップ・上級者なら寝袋単体で氷点下に耐えるだけでなく、下に敷く断熱マットや断熱シート、使い捨てカイロや湯たんぽなどの関連アイテムの用意なども教えて欲しいところですよね。

AIは寝袋単体だけでなく、そういう部分も含めて冬キャンプの備えについてアドバイスが充実したサイトを参照、引用して回答してくれます。
電源付きのキャンプサイトや、ポータブル電源で電気毛布を使うアドバイスまでしてくれます(^^;)

今まではお客様も、あれこれとアドバイスまでしているオンラインショップにたどり着ければ「運良く」良い買い物ができていたのですが…

これからは、広い視点でいろいろな提案や助言が充実しているサイトをAIが引用してくれるので、商品のスペックと価格、品揃え数ばかり優位な大手ショッピングサイトや大型モールだけでなく、小規模でもプロショップ、専門店やショップではないSNSやブログ充実サイトなどにはアクセスアップのチャンスが広がります。

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【買い物自体も「所有欲」から「体験欲」へ】

また、新たな発想、視点として、「ものを買って所有すること」そのものの価値は下がり続けています。最近の新たな潮流として「その費用を使って何ができるか、どんな体験が得られるのか」を重視する消費者が増えています。

スノボとウェア一式の購入に20万円使うなら、毎回2万円のレンタル料を使えば20万円で10回行ける。実際には年に1度か2度しか行かないから5~10年分!? レンタルなら毎回最新モデルのボードやウェアが使えるし、浮いた費用でグレードの高いホテルや食事が選べる!
「高くて良いものを所有する」よりも「良い体験」に有効にお金を使いたい!

同じような考え方は例えば、ゴルフや釣り、マリンスポーツなど、道具を揃える初期コストがある程度高いスポーツ用品や趣味にも応用できますね。

例えば、高機能ムービーカメラ・レンズ。
「一生に一度の子供の発表会を最高の画質で残したい」とか、特別な旅行やイベントに超望遠レンズで撮影したい! でもしょっちゅう使わないし、買うには高すぎるし、などのニーズ・悩みに対し、1本30万円のレンズや高級機種を売るのではなく、「3日間3万円でレンタルと設定・撮影術オンラインセミナー付き」などという提案が刺さる時代です。

大きなものは特に狭い都市部の住人にとっては「所有するコストや保管場所」がストレスになりますし、高価なものは初期コストやメンテ費用、破損、故障のリスクなども不安要素、マイナス要素になります。

「使いたい時に、最新の機種が比較的安価で最高の状態で使える」というレンタルサービス需要は、今後さらに加速すると思われます。

また、「比較・試用」してから購入したいという、機種選びに迷っている購入希望者を獲得する手段にもなり得ます。

「実際に購入まで至った方には、最初の試用レンタル料はキャッシュバック!」などのサービスも考えられますね。

またレンタルで使って中古機種となったものも、数回貸して元が取れたら、あまり古くなる前に安く中古機種として販売すると売りやすく、プラスの利益も期待できます。

おっと私の悪い癖で、ついついアイデアが膨らんで(^^;)
ちょっと話がそれましたが、こんな新しいビジネスモデル作りにもAIは役に立ってくれそうですね。

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【商品ページのポイント1:多くの「写真」よりも「動き」!】

オンラインショップにおいて商品説明が重要なのは言うまでもありませんが、従来型の多くの写真で細部の説明さえ充実させればよいという見せ方だけではもう古臭いお店です。

まずは「動き」。
絵画や陶器などの美術品のように購入して飾ったら「ずっと動かない商品」はそんなにありません。

多くの商品は使う際になんらかの「動き」があるものがほとんどです。食べ物であってもパッケージを開け、封を開け、切ったり剥いたりして一口サイズにして、箸やフォークや手で口に運びますし、調理が必要なものも多いでしょう。人は他人の食べている姿を見るだけでも、その食べ物の固さ・柔らかさ・ジューシーさを直感しますし、鼻の穴の広がり方や「うーん!」という声の出し方や目を丸くする表情の変化でも風味や美味しさを想像できるものです。

コスメや洗剤なども蓋を開け、手に取ったり、スポンジやパフに出したりし、泡立てて使います。泡立ちの良さ、汚れ落ちなども動きの中で感じます。食べ物同様、静止画では伝えられない香りも、動画ならモデルの表情や音声で文字以上の情報を伝えられるようになります。

衣類なら袋に入れて畳んであるものを出して広げ、手足を通す。ジャケットなら着たり、脱いだり。
人はその動きの中に生地の質感、重量感、柔らかさなどを直感します。撫でたり頬ずりすれば、その動きや表情で静止画では難しい生地の滑らかさや柔らかさ、ふかふか感、温度なども感じさせられるようになります。

家電製品やホビー、スポーツ用品、楽器などは組み立てやセットアップして正しい持ち方、使い方で動かす、使うシーンで重さや動きの良さ、便利さなどを感じさせられます。

動きそのものは「機能」ではありませんが、封を開ける、蓋を開ける、出し入れする、畳む→広げるなど、購入者が使う際に何らかの部分を動かすのなら「動画」でそういう「動き」もちゃんと見せることで仕様や言葉だけでは伝えにくいこと、感じにくいことを感じさせることができるようになるものです。

今はスマホ一つで誰でも簡単に動画撮影・編集ができる時代。
「動画がないことは機会損失」でしかありません!

自分で撮影する自信がないなら、若いバイトのスタッフにやらせてみてください!
YoutubeやTiktok、Instagram動画などに慣れ親しんでいる彼ら彼女ら世代なら、中高年の店主よりは、それなりに良い動画を撮ってくれる可能性が高いです。もちろん、「中高年でもできるわい!」という店長さんはレッツトライ!です!(^^;)

いずれにせよ、動画で実際に簡単に使う使用感を些細な動きまでちゃんと見せて説明することで、お客様の不安感、懸念点、分からないストレスを取り除けて、うんと買いやすくなるものです。

また道具や機械など「使う」商品は「所有したいから買う」のではなく、「使ってみたいから買う」のです。
「もの」だけ写真で見せるより、「楽しそうに」だったり、「美味しそうに」だったり、「上手に」使っているシーンを見せることが真に購買意欲を刺激できるのです。

「テレビ通販」や「実演販売」の動きとトークで見せる刺激が、今やスマホ一つで誰でも簡単に発信できる時代です。やらない手はありません! ぜひチャレンジしてみてください。

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商品動画のヒント:お客様が「動画」で見たいポイント例

1)動き方・速度:例)ロボット掃除機の動き、電動工具の回転や切れ具合、力加減、引き出しの開け方、閉まり方。容器の蓋の開き方・開け方、布生地の動き(重さ、軽さ、質感)など動きを見ることで人間が想像できる感覚が広がる

2)範囲:蝶番金具の曲がり具合、ライトの角度、カバンのファスナーや開口部がどこまで開くか、オフィスチェアのリクライニングがどこまで倒れるかなど動く範囲はいろいろな商品で重要

3)音:モーター音の静かさ、キーボードの打鍵感、調理器具の焼ける音。可動部が動く際の音、警告音など音の大きさや質を感覚的に伝えることも重要(高級車のドア、家具、家電などは動きの音にもこだわって作られるといいます)

4)使い方:複雑な組み立て家具、折りたたみ自転車の展開手順など、自分にも簡単にできそうか? という不安や懸念の払拭

5)人が実際に美味しそうに食べている、飲んでいるシーン(人は食べ物そのものを見せられるより人が食べている姿に食欲を刺激される)

6)「あー、それ私もやってみたーい!」と思える演出動画
例)ドローンそのものを見せるより、ドローンを飛ばして自転車で走る自分を追いかけて空撮しているシーンを見せることで、「あー、それ私もやってみたーい!」→「それが簡単にできそうなこのドローンが欲しい→買いたい!」に繋がる(それが簡単にできないドローンなら欲しくない、買いたくない)

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【商品ページのポイント2:スペックよりも「使用感」】

次に、商品の説明について。AIは事実(スペック)をまとめるのは得意ですが、「実際の使い心地」や「使用感」、「この商品によって誰のどんな悩みを解決できるか」という人間の感覚や感想は、その商品を誰よりも知っている店長やスタッフにしか語れません。

まずは商品説明は スペック(A) と 使用感(B) の違いに分けて書き出すようにしてみましょう!

 A:スペック(事実・仕様)
役割=商品の正確なデータを伝える
内容=サイズ、重量、材質、価格、機能一覧など
AIが自動収集・比較しやすい数値など
例えば掃除機なら消費電力500W、連続稼働40分 騒音90dbなど

B:使用感(ベネフィット・解決)
役割=ユーザーの「不」を解消し、未来を見せる
内容=「誰が」「どんな場面で」使い、どう感じたかなど
AIが「引用」したくなる独自情報
例えば掃除機なら「犬や猫の毛がカーペットに絡まって取れない!」という悩みが、週1回の掃除で解消される実体験・実演。
軽さや動かしやすさ、ゴミの捨て方、洗い方なども商品選択の重要な要素、リアルの家電店ですらこの辺のなかなか試せないポイントをネット専門店だからこそ見せられるのにあまりやっていない。

「ものを売るページ」を作るのではなく、「使い方や解決策を教えてくれるページ」を作る意識がAIが本質を探り提案してくれる時代にマッチするはずです。

その他、テレビや大手メディアではできない競合商品との徹底比較や、あえて語る自店や自商品の「短所」、「こんな人には向かない」という誠実なアドバイスなど、そういったことこそが、AIにもユーザーにも選ばれる信頼の元になり得ます。

綺麗なCMを作る必要はありません。スマホで撮った自然で「ありのままの動画」の方が、かえって信頼されます。ユーザーは動画を見ることで、使用感=「自分がそれを使っている姿」を脳内でイメージし、シミュレーションできるのです。

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【専門店として「〇〇とは何か?」をまずは解説する】

これからのSEO(検索エンジン最適化)はAIO(AI最適化)と言えるかもしれません。その鍵は「そのジャンルの辞書」や「入門書」になることだと思います。

例えば、コンセプトを「キャンプ用品を売る店」ではなく、「キャンプとは、空間と自然と不便を楽しむ最高の贅沢である!」と定義し、初心者が知っておくべきポイント、迷いがちなポイント、間違いがちなポイント、そして何よりキャンプの「楽しみ方」などにすべて回答するコンテンツページが用意されている「キャンプ入門書」「キャンプ用語集」を目指す。

コンテンツに盛り込むべき要素
・箇条書き:AIが構造を理解しやすく、引用しやすい
・FAQ(よくある質問)はできるだけ多く!
・実体験と失敗談:「上級者になるまでに店長が実際に使って失敗した話やリアルな経験談」だったり「こんな苦労も楽しい!」といった話は、AIには書けない最上級のコンテンツになるはずです

専門店・プロショップ、大ベテラン上級者としての解説や補足。
「この製品の開発秘話」とか、「なぜこの素材が選ばれたのか?」、「仕組みや構造の解説」など技術的な説明などもあればAIにもお客様にも信頼されやすいポイントになると思います。

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【まとめ:AI時代の中小ショップの生き残り策は「親切な先生」】

「安くすれば売れる」「検索上位じゃないと売れない」という時代は終わりました。もちろん消耗品などの大規模店舗や量販サイトでは、熾烈な価格競争は依然としてあると思います。

でもそんな消耗戦はスケールメリットや高度な物流合理化などができる資金力のある大企業だけのものです。では小規模ショップには生き残りの余地はないのか? すべての小規模店は淘汰されて消えゆくのか?

そんなことは決してありません。

購入者である個人の買い物は、「とにかく無駄なく、短時間で最安値で購入せよ!」といった「自動化」「合理化」「効率化」よりも、ショッピング・買い物の迷ったり、悩んだり、少しずつ知識を得ながら自分の潜在ニーズ自体を発見し、自分に合いそうなものやサービスを選んでいく「楽しさ」や「心の満足感」「共感性」が優先するからです。

この「楽しさ」や「満足感」、「共感性」という人間の心理は、今のところ、AIよりも人間によってもたらされています。

AIもそのうち「人の心」を感じて、「人の心」をコントロールするような術を身につけてくるかもしれませんが、まだまだ多くの人は本物の「人間」の店主やスタッフから「顧客として大切に扱われる」ことに嬉しさを覚えると思います。

子供の頃、優しくて頼りになる先生やお稽古ごとの師匠をリスペクトする中で、先生の薦める道具やウェアやグッズなら疑うことなく(他を探すことなく)買ってしまっていた経験はありませんか?(^^;)
信頼する師であるからこそ、ものの値段だけでなく多くの付加価値があり、多少高かったとしても満足できるのです。

「私の相談に誠意を持って一番丁寧に応対してくれるお店、いろいろと教えてくれるから、この店長のこのお店で買う!」「私の先生、師匠としてリスペクトできるお店!」といった信頼のショップがリピーター顧客を定着させて生き残れる。

これこそが中小オンライン専門店の生き残り戦略だと思います。

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【何からやるか? 具体的な改善改革ポイント】

今までの点をよく読んだら、まずは、あなたのショップの「売れ筋商品TOP3商品のページ」と「売りたいのに売れていない商品のページ」を見直してみましょう!

「スペックばかりになっていないか?」
「推し商品として親友や弟子に熱く薦めるように語っているか?」
「動画で動作をちゃんと見せているか?」
↓↓↓↓↓
・スペックの羅列をやめ、使用感を自分の生の言葉で親友や家族に伝えるように魂を込めて語る
・検索に媚びるのをやめ、初心者の疑問・質問に答えるFAQや専門用語解説コンテンツなどをちゃんと自分の言葉で作りこむ
・静止画像で妥協せず、動画で「動き・体感・体験」を届ける

逆に言えばこうした変革ができるショップだけが、5年後、10年後も「お客様に求められ続けるお店」として生き残るお店だと思います。

AIに簡単に取って代わられる量産品、安売りのお店は、早めにそこから脱却し、生き残れる専門店に生まれ変わりましょう!

以上、中小オンラインショップがAI時代にどう変革し生き残るのか? を考えてみた「ダメ出し!道場」コラム回でした。

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「ダメ出し!道場」登場ショップさんを募集しております!
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ただショップページを見てダメ出しするだけでなく、事前にお電話でインタビューをして、ホームページからは見えないお店の隠れた強みや魅力を引き出します! お電話ですのでリアルタイムにQ&A、ちょっと聞いてみたいことやご相談もいただけます。

オンラインショップ コンサルタントとして25年以上で数千店舗のショップさんを直接見て、聞いて、お話しして、ご相談に乗ってきた私が、数日かけて貴店を拝見し、お電話で2~3時間かけてQ&Aやアドバイスをさせていただきます。

一般論ではなく、あなたのお店の事情・状況、体制などを聞いた上で、お店に合った具体的なアドバイスが受けられます!
もちろん書いてほしくない企業秘密は記事には書きませんのでご安心ください。

「ダメ出し!道場」とちょっと怖そうな名前ですが(^^;) とーっても優しくお話を伺いますのでどうぞ安心してお申し込みください!
↓↓↓↓↓ ダメ出し道場応募フォームへ
https://www.ocnk.net/advice/entry.php



ダメ出し道場登場ショップ募集中
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さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。
おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、先日アップロードしたカスタムパーツ「新着/おすすめアイコンを商品一覧画像の左上表示」をご紹介します。

このカスタムパーツには、3種類あります。
・新着/おすすめアイコンを商品一覧画像の左上表示 (※新着優先)
・新着/おすすめアイコンを商品一覧画像の左上表示 (※おすすめ優先)
・新着/おすすめアイコンを商品一覧画像の左上表示 (※並べて表示)
※各パーツの説明は、デザイン管理→カスタムパーツページからご確認ください。






カスタムパーツを設定する

デザイン管理→カスタムパーツから「 新着/おすすめアイコンを商品一覧画像の左上表示 (※並べて表示)」にチェックを入れてください。
※3種類ある商品一覧用から利用されるパーツを選択してください。

カスタムパーツ設定の詳細は下記のFAQをご覧ください。
https://www.ocnk.net/faq/index.php?action=faq&id=1753
https://www.ocnk.net/faq/index.php?action=faq&id=1877

 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

編集後記

先日、ChatGPTがあまりにも出来の悪い結果を出してきたので、「今日は一体どうしたの?」と詰問したら、「申しわけありません、与えられた条件のひとつに過敏に反応してしまいました」と平謝りに謝ってきました。彼らはどんどん人間くさくなっていきますね。
(おちゃのこ山崎)

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