今から10年後、仕事はどう変わる?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

九州・沖縄から関東までが梅雨入りしましたね。残る北陸、東北もあと数日のうちには梅雨入りするとみられています。今年の梅雨は西日本から東日本で平年よりも多い雨量が予想されていますから、しっかり雨が降ることになりそうです。

さて、みなさんはデューク大学のキャシー・デビッドソン教授とオックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授のお名前はご存じでしょうか。よく講演やセミナーで引用されているのでご記憶の方も多いことでしょう。

デビッドソン教授は「2011年度に米国の小学校に入学した子どもの65%は、大学卒業時に今は存在しない職業に就くだろう」と述べ、オズボーン准教授は「今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化される」と述べました。

どちらも今の世の中が大激変のさなかにあり、昨日と同じ明日は来ないと主張しているわけですが、リアルな数字がともなっていたことから大きな話題になりました。そしてAIが人間の仕事を奪うとか、AIのシンギュラリティは本当に起こるのかといった議論を呼びました。

その背景にあるのは、未来に対する漠然とした不安でしょう。人生の成功方程式と言われるものが破綻し、大企業に入っても失業するかもしれない時代になったからです。でもそれはよく考えてみれば当たり前のこと。世の中は諸行無常であり、盤石な人生などあり得ません。

成功方程式にすがりたい人が考えていることは、「楽をしたい」という思いにほかなりませんが、自分の頭で考えず、努力も挫折も苦難もない人生は幸せとは呼べないのではないでしょうか。

今回の「オススメ参考書」は、そんなことを考えさせてくれる1冊を紹介します。


お知らせ~割賦販売法の改正に伴う対応について

割賦販売法の改正施行に伴い、該当される方には事前に告知させていただいておりました、
下記対応をおこないました

クレジットカード決済における、
・CAT端末用のクレジットカード番号取得の廃止
・携帯版における、ショッピングカート内でのクレジットカード情報を入力する決済の廃止
 (イプシロン・クロネコWebコレクト・NPカード・GMOペイメントゲートウェイPG決済・GMOペイメント(CCS-Ware for Internet)・サイバーソース)
 ※パソコン版、スマートフォン版では、引き続きクレジットカード決済をご利用いただけます。

ショッピングカート内で、クレジットカード情報を入力する方式のクレジットカード決済については、
すべてクレジットカード情報非保持化の対応をおこなっております。

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

10年後の仕事図鑑

落合陽一 堀江貴文・著 SBクリエイティブ・刊

1,400円 (税別)

A5判256ページ、オール2色印刷の大型書籍です。世の中に出回っている書籍は四六判、文庫判、新書判が多いのですが、解説書や翻訳テキストなどではこのA5判もかなり目に付きます。

四六判という名称は出版関係者や印刷業界でしか耳にしませんが、昭和の初めにA列判、B列判という規格寸法が制定されるまで、菊判とともに日本の用紙寸法の基準となっていた用語です。名前の由来は横が約4寸(127mm)、縦が約6寸(188mm)だったことからです。

本書を手に取って驚くのは、表紙カバーにかけられた帯の大きさです。天地が約150mmもあり、本全体(天地210mm)の7割以上に及んでいます。メインタイトルの半分がカバーにかかっているほどです。

こんな大きな帯にどんな意味があるのかと思うかもしれませんが、「バージョンアップできる表紙カバー」であると考えると、腑に落ちます。じつは本にカバーや帯がついている国は日本以外では珍しく、カバーと帯は日本独自の出版文化といえます。

昔、インターネットがない時代は、本の販促は本自身が行っていました。つまり、書店で平台に置かれたときにいかに目立ち、情報を伝えるかが勝負だったわけです。このとき、帯は出版社が付け替えることのできるPOPの役割を果たしていました。「発売たちまち重版!」「TVドラマ化決定!」などの帯コピーは、そんな時代の名残です。

さて前置きが長くなりました。本書は気鋭のメディアアーティストと実業家ホリエモンの対談をベースに構成された「未来予想図」です。さまざまな人たちが不透明な時代の未来を懸命に予測していますが、この2人の切り口は鮮やかで、納得の連続です。

念のためにご紹介しておくと、落合陽一氏は1987年東京生まれの学際情報学博士。現在の肩書は筑波大学准教授・学長補佐、筑波大学デジタルネイチャー推進戦略研究基盤基盤長。ピクセル・ダスト・テクノロジーズCEO。VRコンソーシアム理事。電通ISIDメディアアルケミスト。博報堂プロダクツフェロー。著書に『魔法の世紀』(Planets)、『超AI時代の生存戦略』(大和書房)、『日本再興戦略』(幻冬舎)などがあります。

一方の堀江貴文氏は1972年福岡県八女市生まれの実業家。SNSメディア&コンサルティング株式会社のファウンダーで、現在は宇宙ロケット開発やスマホアプリのプロデュースを手掛けるなど幅広い活動を展開しています。著書は40万部突破の『ゼロ』(ダイヤモンド社)をはじめ、『本音で生きる』(SBクリエイティブ)、『多動力』(幻冬舎)、『好きなことだけで生きていく』(ポプラ社)、『すべての教育は洗脳である』(光文社新書)など多数あります。

堀江氏は本書の「はじめに」で、なぜ本書が生まれたのかをわかりやすく語っています。ご本人は今を生きるのに忙しく、未来を想像するのは嫌いだそうですが、世の中の人たちがAIに怯えている世相を眺めているうちに、人々の考え方を変えなければならないと思い至ったそうです。

「これからは、自分で生き方をデザインしなければならない時代になっている。『こんな人生が幸せである』といった理想の人生モデルが崩れかけているのだ」
「インターネットが世界を狭め、グローバルにつながった現代に、“画一的な幸せのロールモデル”は存在しない。これを悲壮なことだととらえるのか、素晴らしいことだととらえるのかはあなた次第だ。あなたの心の持ちよう次第で、未来なんていかようにも変えていける」

落合さんは「おわりに」で、「ポジティブに21世紀を拓くために」と題した文章を掲載しています。そして本書が対談内容をライターが書き起こして制作されたものであることを説明しています。

「誰だって幸せな人生を送りたいはず。だから、この本を手にとった皆さんが未来に悲観するのではなく、変わりゆく現在に思いを馳せるように心持ちが変化してくれればと思う」
「最後に、ライターの長谷川君と編集の多根さんに最大の敬意を。願わくば、次の時代をつくる人々が、ときおり振り返る本になってほしい」

それでは、本書の目次を紹介しましょう。
はじめに なぜ今、人生のグランドデザインを考え直さなければいけないのか?
Chapter 0 激動の時代を生きるあなたへ
・「普通」が「普通」でなくなる時代
・AIに仕事を奪われてもなんら問題はない
・自分自身に価値をつけ、フォロワーを獲得せよ
・激動の時代をいくあなたに伝えたいこと
Chapter 1 すべてが逆転するこれからの働き方
・AIで本当に仕事がなくなるの?
・AIに「仕事を奪われること」で救われる業界もある
・会社の未来
・会社員の未来
・「働くこと」の未来
・就職・就活の未来
Chapter 2 なくなる仕事・変わる仕事
・「人間対人間」から、「人間対機械」へ
・10年後になくなる仕事・減る仕事
Chapter 3 生まれる仕事・伸びる仕事
・代替不可能な価値は、仕事ではなく趣味で生み出せ
・「なくなる仕事リスト」なんて血液型占いくらいの精度しかない
・未開の地を拓くのは、いつだって人間である
Chapter 4 お金の未来
・お金は信用である
・「お金」に関する間違い
・これからお金とどう付き合っていけばいいか
Chapter 5 日本の幸福と社会について
・「欧米」は架空の概念、日本の「幸福」を見つけよう
・学校・教育の未来
・高齢化社会の未来
・テクノロジーの未来
Chapter 6 ピュアな情熱に導かれた“自分の人生”を生きよ
・AI時代に求められる、人生における幸福の再定義
・波を待つな、自ら波を起こせ
・「ワーク“アズ”ライフ時代」を生き抜く戦略
・「遊ぶ」「働く」「学ぶ」の三位一体の生き方
・「写経好き」になってはいけない
・コモディティになるな、個性を叫べ
・自分に価値資本を貯めろ
・自分の頭で思考する癖のつけ方
・今すぐ、「ポジションを取れ」
おわりに ポジティブに21世紀を拓くために

いわゆる「対談本」は、次のようになっているものがほとんどです。
話者A だからさ、あの件はこういう見方もできると思うんだ。
話者B なるほど。そんな見方があったとは。
話者A ね、なかなか気付かないでしょう?
話者B 気付きませんでしたね。

しかし本書は違います。写真のついた見出しがあり、2人のどちらかの意見が数ページ続きます。そのキャッチボールで内容が進んでいく構成です。そして黒と水色の2色印刷であることを生かして、キーワードを黒のゴシック体にした上で、マーカー的に水色の網掛けがしてあります。そして章の末尾にはずらりと註が。本書の内容が濃いことの証明です。

また、延々と活字が続いて読者が飽きないように、1ページコラムを大量に導入して目先を変える工夫がしてあります。「なくなる仕事」や「伸びる仕事」の例は、1件ずつ1~2ページにイラスト入りでまとめてあり、その部分の本文は横組みです。

本書には時代の先端を生きているお2人ならではの示唆に富んだ指摘があふれています。AIが人間の仕事に入り込んでくる時代を「悲観」する人と「歓迎」する人のどちらにならなければならないのか。そして後者になるためにはどんな考え方が必要なのか。巻末に近いところで落合氏が述べている「ワーク“アズ”ライフ」「リスク“アズ”ベネフィット」という言葉は印象的です。

時代の潮流を概観するのに好適な1冊です。


EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

今朝ほど、こんなニュースが…。

「東芝がパソコン事業を40億円でシャープに売却!」

東芝は世界で初めてノートパソコンを販売し、かつては世界シェアトップを誇っていたこともある…。
一方のシャープは、かつてパソコン事業を行っていたが2010年には撤退…。

それが2016年、シャープの親会社になった台湾の鴻海精密工業がPC事業を行っていることから、事業の拡大や生産の効率化が可能だと、東芝のPC事業を買収を決断したらしい。

また、先日はこんなニュースも。

「カシオがデジカメ事業から撤退!」

カシオは、1995年、世界初の液晶画面付き民生用デジカメQV-10を発売以来、デジタル技術でデジカメ市場をリードしてきた企業だが、スマホ普及によってデジカメ事業が不振になり、ついに撤退を決断したとのこと。

かつて成功、隆盛を誇った日本を代表するハイテク企業の浮き沈み…。
なんだか切なくなるニュースの多い昨今です。

とはいえ、東芝もカシオも会社が潰れたわけでも経営をあきらめたわけでもありませんよね。見込みの無くなった商品や事業を止めても、それに代わる新たな事業や商品、サービスを生み続けています。

例えばカシオさん、数年前からこんな商品もあるようです。
カシオスタンプメーカー pomrie(ポムリエ)
https://www.happycom.co.jp/2014/04/20140418_pomrie_1/

スタンプといってもLINEなどのSNSで送れる画像スタンプではなくて、ハンコのほうのスタンプです。気軽に家庭でオリジナルのスタンプが作れる玩具家電!? だそうです。

いわゆるゴム印のようにインクのスタンプ台でポンポン押すような使い方はできず、いちいちインクを印面にしみ込ませたり、使用回数や期間に制限があったりと、いろいろ面倒もあるようですが…

デジタルで自分で撮った写真を使ったり、スマホやPCのアプリで多数のテンプレートを提供するなど、誰でも簡単に可愛いスタンプが作れるという機械が1万円程度で買えるのは、お子さんへのプレゼントなどに魅力を感じる方もいるかもしれませんね。

実際にはこれが売れてカシオさんが儲かっているかどうかはわかりませんが、自社で培ってきた技術・強みを元に新たな商品を生み出していく姿勢には、今後も期待したいですね。

さて…本日のお店も、これとはちょっと違いますが、本格的なゴム印、スタンプの専門店さんです!

ネットショップ歴は10年以上で、かつては年商数千万円! と成功していたお店ですが、さまざまな環境変化で業績がかなり悪化、今年からはネット拠点をおちゃのこネットに変えて業績回復を目指して奮闘中とのことです。

それではダメ出し!道場スタートです!

ダメ出し!依頼ショップ
ヴィクトリースタンプサービス

ショップ名 :
ヴィクトリースタンプサービスさん

サイトURL :
https://www.victory-one.jp/

カテゴリ :店舗、事務用品

2007年に、自分でホームページビルダーを使って作成したネットショップでゴム印を販売していました。ショッピングカートもなくフォームのみで注文を取っていました。なので注文数が2個3個と複数になると、2回も3回も注文していただくという面倒なことをお客様に強いてきました。それでもそれなりの売上げがあって、2010年には年商数千万円ありました。そのときはヤフー広告とアドワーズ広告のみの販促でした。
しかし、それに甘えて年々売上げが下がってきてしまいました。それでも食べていけるから! 何とか生活できているから! と努力もせずにホームページの改善もせずに2015年まで営んできました。
この2015年の売上げがなんと2010年の●分の1になりました。
いろいろ改善などしてきても一向にあがらず、今年からおちゃのこ様のシステムを使って再チャレンジしている次第です。
おちゃのこ様で作成し、この5月始め運用をスタートさせました。
ゴム印というリピートの少ない商材で、しかも競合が多数、PPC広告は例えばキーワード【ゴム印】は150~200円、【ゴム印作成】は170~200円という高騰ワードの業界です。
ちなみに過去のお客様のリストはゼロです。
もう0からのスタートのつもりでおちゃのこ様でのHPで展開していく次第です。
当ホームページをご覧いただき、お客様目線からのご意見とご訓示、改善点などいただければ幸いです。

第一印象…「そつの無い」優等生的なお店だが…●●も無い!?

ネットショップ、オンラインショップの教科書があるならば、最初に紹介されていそうなくらい、必要な情報や要素が揃っているお店ですね。

ひと目で「ゴム印」に特化した専門店であることや価格も十分に安そうなこと、大抵のゴム印が作れること、親切丁寧でわかりやすそうなこと…などなど。

「そつのない」優等生的なお店だと思います。

…「そつもない」のですが…、「印象もない」…

ネットショップもリアルも含めて、世の中に山ほどあるハンコ屋さんやスタンプ屋さんの中で、いったいこのお店の特徴や個性、強みは?

ネットでスタンプを作ろうとお店を探している人が何店舗か見て回り、候補を探しているときに…ヴィクトリースタンプ東京さんを見たお客さんが、「あ、ここにしよう!」とか、以前に一度アクセスしてきたお客さんが「あ、ここ前にも見たことある!」というようなインパクトや印象が特にない…

ただただ、普通にゴム印がそこそこな質と値段で作れるお店、それ以上でも以下でもない…
いわゆる普通の「ゴム印屋」さんというのが第一印象です。

それでも、とりあえず急いでいて面倒なく作れれば良いお客様なら、たまたま当店に一番にアクセスしてくれれば注文につながるかも知れませんが、残念ながら現状は検索「ゴム印」で一番に表示されているわけでもなく、ゴム印屋、ハンコ屋さんは検索結果も広告も、競合ひしめく激戦業種なので埋もれてしまっています。

それだけでなく、検索しなくともASKULやAmazon、楽天などでも簡単にゴム印が作れますし、ちょっとした都市ならご近所にも安くて速いハンコ屋さんがたくさんある今日この頃…

環境面は本当に厳しい業種だといえそうですね…

なぜ、そつ無いお店なのにそこまで業績が悪化したのか?(インタビューで浮き彫りになった事)

電話インタビューでお話をお聞きしましたが、店長の松尾さんはとても温和で爽やかな印象の真面目な店長さんです。ひとつのことをコツコツと一心に打ち込んで行くのがお好きな職人気質な方なのかなぁと感じました。

松尾さんはかつて、事務用品販売企業の大手でゴム印などのオーダーメイド品を受注製作販売する事業部門にお勤めで、そこでの経験を生かしてゴム印に特化して独立起業し、ネットのゴム印業種としては比較的早い時期に開業したこともあって、最初の数年は特に変わったことをしなくても「受注製作をこなすだけでも大変!」と嬉しい悲鳴を上げるほど売れていたそうです。

また、作りたい人が自ら探して来てくれるというオーダーメイド系のお店ということもあって、転換率(来た人が購入する率)も高く、検索キーワード広告(リスティング広告)も費用対効果が良かったとのこと。

商品はいわゆる会社用の会社名、住所、TELなどの住所用ゴム印が主力で、お客様の個々の情報を確認して、オリジナルで製作するという「個別対応製作」のいわゆるオーダーメイド商品ということもあって、起業当時は一般的な通販向けのカートシステムで対応しづらかったのもあり、いわゆる問い合わせフォームを使ったシンプルで安上がりな仕組みでネットショップをスタートしたようです。

集客手段はGoogleアドワーズやYahooリスティングのいわゆるキーワード広告だけで、他に特別なこともせずに順調に集客できていたようです。

当時のショップページは今は確認できませんが、転換率も高かったとのことですので、商品、サービス、支払い情報などを伝えるページの制作スキルは、今と変わらず十分に高かったのだと思います。

しかしながら…

世の中、お店を取り巻く外部環境はどんどん逆風が吹き荒れ、悪化。

ネット参入する「ゴム印ショップ」「ハンコ屋」「印鑑屋」が増え、キーワード広告のクリック単価も当初10円~20円だったものが、今ではワンクリック200円以上もするとか…(汗)

→例えば50人に一人が買うとしてもクリック単価20円なら20円×50=1000円
の広告費で1件売上。粗利が1000円以上なら利益は出ますが…
クリック単価200円になると、200円×50=10000円!
1件の売上に1万円もの広告費がかかっていては、採算が取れるはずがないですね!

もう客単価の安い個人向け通販業では、リスティング広告はペイしにくい時代になってきているということですね。

さて、この間、ヴィクトリースタンプ東京さんも、決して何もしてこなかったわけではなく…

例えばお店をわかりやすいドメインに変更してみたり…
victory-one.jp
↓↓↓↓↓
gomuinyasan.com

などのチャレンジもされたようですが、徐々に売上が落ちて行く中で、オーダーメイドでも簡単に注文できるカートシステムを探しておちゃのこネットを見つけていたものの、なかなか思い切って引っ越しできず、ずるずると3年間悩んだ末にようやく今年、再度、元々のドメイン「victory-one.jp」でおちゃのこネットに今の店を立ち上げたそうです。

一般論で言えば、ある特定のジャンルに特化した専門店で、当たり前のことが当たり前にできるネットショップなら、そこそこ上手くいくというのがネット販売の常識ですが…。

ではヴィクトリースタンプ東京さんは、なぜそこまで業績が悪化したのでしょうか?

そこが気になっていろいろ質問をしてみたのですが…
特にGoogleの検索ロジックの変更で順位が著しく落ちたりということもなく(元々、トップクラスだったわけでもない)

価格競争力が格段に落ちたというわけでもなく(今でもASKULなどに比べて安い)

キーワード広告の単価が高騰し、採算が取れないので広告出稿を止めたため集客が減ったというのはひとつの原因ではあると思いますが、

それよりも…
冒頭の東芝さんやカシオさんの話にもいえることですが…
自社がかつて得意としていたジャンル、業種であっても、技術革新や新規開発を怠って変化成長してこない間に、新たな勢力、新たな競争相手が知らず知らずに現れ、いつの間にか客や市場を奪われていて、自社は変わらずとも、気づくと相対的に沈んでしまっていた…

ネットに参入する印鑑ショップ、ゴム印専門サイトもどんどん増えて、ヴィクトリースタンプ東京さんが変わらずとも、まわりの環境が変わり、気づいたら自店が相対的に沈み埋もれてしまっていた…ということではないかと思います。

では…ヴィクトリースタンプ東京さんは、今後、どうすれば良いのでしょうか?

その答えは総評の中で…

↓↓↓↓↓

総評

ネットショップの基本スキルは十二分にお持ちの店長さんです。
言い換えれば「売り方」は上手! でも肝心の「売る物」が今や陳腐化。
また競争激しく利の薄い市場に当たり前だと固執してしまっている。

今回は、細かなページや写真などのテクニック論よりも、本質的なビジネスモデル(商売、事業)の体質改善が何より優先だと強く感じました。

10年前は会社用住所ゴム印をネットでオーダーメイドできる商売はまだ少なく、お客様のニーズ(需要)のほうが貴店を含めたショップの数(供給)よりずっと大きく、十分賑わい、儲かっていたが、今は競合が増えすぎて供給過多が発生。また強豪も増え、市場を奪われてしまっている状況だといえます。

では、どうすれば良いのでしょうか?

今の商品、サービスのままでも、豊富に資金があれば、広告宣伝や仕入れを増やして原価を下げ、利益率を上げるようなことも可能かもしれませんが、業績・経営も悪化した中でもできる(やるべき)ことはズバリ、

商品企画開発です!

普通のありきたりな特徴のない住所印中心のゴム印屋さんから…

なんらかの特徴、個性、インパクトある商品やサービスで、特定の客層、ニッチな市場において話題性、注目性を生み出すことです。

抽象的でわかりにくいかと思いますので、具体的な例を挙げましょう。

いくつかのネット上のゴム印ショップを見てみましたが、多くのお店は貴店同様、住所印中心のゴム印がメインです。サイズも限られますし、文字中心のデザイン事例で対象も会社やお店などが一般的。ニーズが多いからそこに皆さんが群がるのでしょうが…

例えば…インタビューでお聞きしたら、ゴム印の印面サイズはA4サイズくらいまで作れるようなので…

「特大! ジャンボスタンプ作れます!」

と、他店にはなかなかないようなものをトップページにドーンと見せたり、文字の住所印よりも、絵柄やロゴマークなどを中心にグラフィカルなスタンプをメインとするトップページにしてみたら?

ターゲットもお店や会社を中心とせず、例えば、アニメやイラストなどが好きなアーティストやクリエイターさん、バンドや各種スポーツチーム、クラブや趣味のサークルなど…法人ではなくとも同じ志向の人々が集まっているような団体を狙えば?

同じスタンプを1個だけでなく、メンバー全員が1個ずつ何十個、何百個と作ってくれる可能性もありますし、こうした趣味の方々のネットでの口コミ効果は、法人相手よりもかなり期待できます。

インクやスタンプ台だって…
(現状は黒のスタンプ台1種だけで専門店として寂しい品揃え)
https://www.victory-one.jp/product-list/37

今や黒と赤だけでなく、カラフルなスタンプインクもあるでしょうし、ラメ入りや、蛍光、耐水性や耐候性などの特殊なインクや金属や木材、石材、布、PP袋など、素材ごとに向いた特殊インクも探せば、まだまだいろいろあるかと思います。

また、1個のスタンプでも、部分ごとにインクの色を変えて印面をカラフルに! とか…ステンシルのような使い方提案も可能でしょうし…

大きな絵柄の印面の一部だけをはめ込みで変えられる(日付部分だけ変えるとか)などの工夫やアイデアでコロンブスの卵的なスタンプもまだまだいろいろと可能ではないでしょうか?

また、外国人観光客が増大している昨今では、日本に来て印鑑を作る外国人も多いとのニュースをあちこちで見聞きします。

通常の水牛の角や木製の印鑑は作れなくとも、外国人観光客が帰国してからノートや手紙などにペタペタ押して楽しめるような大き目なネーム印をゴム印で作ってあげるサービスなども十分有りですね。(英語サイトが作れ、発送、代金回収ができれば海外向け販売も)

英語名をカタカナや漢字のアテ字に変換してあげるようなサービスも喜ばれると思います。私の学生時代に海外からの留学生の友人が実際に作っていた例ですが… Donald→怒鳴度 、Michel→舞蹴 など(^^;)

自社で自由なデザインでスタンプが作れる!という【強み】
をもう一度見直して、何ができるか? 誰に売れるか? を考えてみれば、まだまだアイデアと可能性はいくらでもあり得ます!

競合ひしめき、儲からず、行き詰まってしまった既存市場を狙った既存商品から…
新たな潜在的な可能性のある新市場を狙った新商品を(設備や在庫投資の少ないものから優先的に)次々と投入してみつつ、twitterやインスタ、YoutubeなどSNSを活用して情報発信し、いわゆる「バズる」(口コミが火がついて広がる)ことを狙って(仕掛けて)いくのが今の切羽詰まったヴィクトリースタンプ東京さんができること&優先してやるべきこと! だと思います。

例えばA4サイズのジャンボスタンプ! は実際には売れないかもしれません! でも一度見た人の記憶に、印象には残りますよね。
少なくとも今のお店よりはずっと、友だちに教えたい! 人にも伝えたい! と思ってくれる確率は高いと思います。まずは話題に! 少数の人でも興味を持ってもらい、誰かに伝えたい! と思えるような商品企画やお店作りが、行き詰まった現状からの突破口を見つけるヒントだと思います。

そして、これは、ヴィクトリースタンプ東京さんだけでなく、資金や労力の少ない多くの中小零細ベンチャーショップの基本戦略としても参考にできる考え方です。

一人じゃ考えられない! アイデア出てこない! という方は、どうぞお気軽にご相談ください!(^^;)



さて…

オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。

実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。

この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を洗い出したい! 解決したい! 強みを作りたい! という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、

診断が待ちきれない方は!「ダメ出し!道場見ました!」の件名にて
メールにて直接お気軽にご連絡くださいませ。

info@style-e.com 太田まで。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回はリンクをマウスオーバー時にふわっと表示するアニメーションを追加する方法をご紹介します。
※パソコンでの表示のみです。





スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けてください。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

全体に指定していますが、個別idやclassを指定いただければ、各箇所のみでも指定できます。


A {
transition: all 0.5s ease;
}


 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

おちゃのこセミナーレポート

このコーナーでは、おちゃのこネットの機能や提携サービスをご紹介していきます。
今回は、おちゃのこセミナーレポートについてです。

・おちゃのこサークル東京レポート
https://www.ocnk.net/seminar/index.php?report=20180525

前回の神戸に続いて、2ヶ月あけての東京開催となりました。
今回も多数の方々にご参加いただきまして、盛況に開催することができました。
ご参加いただきました皆様御礼申し上げます。

前半のパネルディスカッションは、参加された皆様からの質問をたくさんいただき、
内容が盛りあがり、2時間を超えるセッションとなりました。

・パターンレーベル
http://www.pattern-label.com/

・NUT2deco
http://www.nut2deco.com/

・ワールドラバーマーケット
https://rubber.ocnk.net/

パネラーとして参加いただきました、3ショップの皆様には、オフレコな内容も含めてざっくばらんにお話いただきまして、ありがとうございました。

後半の懇親会では、飲食をしていただきながら、交流を楽しんでいただきました。
各ショップの自己紹介時間をもうけ、それぞれのショップの特徴を知っていただいた中で、
気になるショップさん同士で情報交換をしていただき、楽しい時間を過ごしていただけたのではと思っております。

ショップで集まって勉強会を開きませんか?といった流れもできていまして、
おちゃのこネットコミュニティ作りの一助の場になったことを嬉しく思っております。

今後も、おちゃのこサークルは各地で開催予定です。
詳細は、下記のおちゃのこサークルページでご確認ください。

https://www.ocnk.net/seminar/circle.php

ユーザー様同士が情報交換できる機会を提供して参りますので、今回ご参加いただけなかった方も是非次回は、お越しください!



なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

上位表示を目的とする調査

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「上位表示を目的とする調査」について説明させて頂きます。

■検索エンジンで上位表示を狙うには

自身が運営するECサイトの売り上げを上げるためには、サイトが多くのユーザーの目に触れることが必要です。

そのために必要な要素が「上位表示」です。

GoogleやYahoo!など、検索エンジンで検索をかけられた際、1ページ目に表示されることが、アクセスUPに大きく影響します。

ユーザーが何かしらの検索をかけた時、2ページ目へと進めていくことは少なく、3ページ目以降はほぼ見られないと考えて良いです。

対して1ページ目ですと、10位くらいの位置に表示されていた場合であっても、ユーザーはサイトを訪れてくれる可能性は大いにあります。

よって、ご自身のサイトのキーワードと競合し、なおかつ検索エンジンの1ページ目に表示されているサイトは競合サイト、いわばライバルということです。

その競合サイトに打ち勝ち上位表示されると、収益を上げるチャンスが広がります。

では、肝心なのはどのようにして競合サイトに勝つのかということでしょう。

■上位のサイトを調査する

ご自身がサイトに含むキーワードで検索すると、当然ほかのサイトがずらりと表示されます。

上位に表示されているサイトを調査するのがまず、上位表示を狙うために必要な調査で、状況を把握しなければなりません。

検索エンジンが評価する要素は様々で、月日と共に変更されるともいわれ、一概に断定的な事は言えませんが、一つ言えることは、今調べた時に上位に表示されているサイトや記事は、今検索エンジンに評価されているという状況です。

例えばキーワードを打ち込んで検索した時、上位表示されているウェブページはどのようなものでしょうか?

・商品詳細ページ
・ウェブサイトのトップページ
・カテゴリページ
・口コミや豆知識系のサイト

キーワードによりこの傾向は変わりますが、概ねこれらのようなページが表示されるかと思います。

上位に多くヒットしているページが、検索エンジンに評価されている類と考えて良いでしょう。

例えば商品詳細ページが1ページ目に多く表示される場合、検索したキーワードではショップサイトが有利な傾向にあります。

対して口コミや豆知識系のサイトが多い場合、そのキーワードで求められているのは簡単に言えば情報系です。

後者の傾向がみられる場合、同様のキーワードで商品を売ろうと思っても、上位表示されるのが難しくなり、結果的に売り上げにつながりにくくなります。

しかし前者のように商品詳細ページがいくつかみられる場合、検索エンジンが評価している内容に沿うため、内容次第で上位に食い込む可能性が十分にあります。

つまり、検索エンジンが求めていない形で記事やページを作成しても、ユーザーから見つけてもらうことが出来ないため、この調査が大切なのです。

■競合サイトより上に行くために

キーワードで上位にどのようなサイトが表示されるか把握し、そのキーワードで記事を作成したからといって、1ページ目に表示されるかどうかは分かりません。

必要なのは、競合サイトよりユーザーに求められるサイトにすることです。

競合サイトより内容が弱いと、当然ですがユーザーに求められませんし、別のサイトで調べ物や買い物をする結果になるでしょう。

なのでキーワードによる検索結果を調べるだけではなく、検索結果によって表示された競合サイトと自身のサイトを比べ、優れている部分と劣っている部分を見つけるのです。

強い部分は伸ばし、弱い部分は補います。

具体的に言えば、商品の歴史、特徴、豆知識、種類、感想など、細かい情報が載っているサイトと、商品の値段や簡単な紹介しか書かれていないサイトではどちらが検索エンジンに評価されるでしょうか。

答えは明白で、より詳細に情報が掲載されているサイトです。

検索エンジンはしっかり、各サイトの評価を行ってくれているため、競合サイトに負けないコンテンツ作り、そしてユーザーに求められているキーワードで上位表示を狙えるかどうかの調査、これらが自身のサイトを上位にあげるために必要な施策でしょう。

★POINT
・ユーザーに求めらているキーワードなのか、競合サイトの調査を
・競合サイトに負けないコンテンツ作り、内容の改善や向上を

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
SEOに関わるアドバイスも行っております。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。

【提供】web creation株式会社 SEOサービス「スウェルキャッチ」担当

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編集後記

歴史ある酒蔵の社長と電車で一緒になったのでいろいろとお話を伺うことができました。「毎年少しずつ原料のコストを上げていく。それではじめて『今年も同じ酒だ』という評価が得られる」という言葉に感銘を受けました。「同じ」は退化なのですね。
(おちゃのこ山崎)

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