あなたの“強み”、生かしていますか?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

ビジネスの熾烈な競争に勝ち抜いていくために絶対に必要なこと。
それは「自分の強みを最大限に生かし切る」ということです。
ネットショップであろうと、その他の業態であろうと、これは一緒。
逆に言えば、自分の強みを生かしていない商売は、逆境になるとポキンと折れます。

すでにご自分の強みがはっきり認識できている人はいいのですが、それがまだ明快でない場合は、まず自分の強みを知ることから始めなければなりません。
どうやったらわかるのか。

ひとつの方法は、過去にいろいろな人と何かをやった際に、「すごいね!」と驚かれたことがあったら、それをリストアップすることです。
「え? もうできたの? 早いね」
「あんな雑な説明でわかっちゃったの? すごいね」
「いつもわかりやすい説明をしてくれるね」
といった日常のひとコマを集めていくと、自分の強みが見えてきます。

もうひとつの方法は、自分ではっきりわかっている欠点をじっくり分析することです。
たいていの人は、欠点と思っていることの隣に長所、強みが隠れています。
怒りっぽい人は情感が豊か。
飽きっぽい人は好奇心が旺盛。
〆切にならないと腰を上げない人は集中力がすごい。
人は長所には気付きにくくても、短所ならすぐに見つけられます。それを利用するのです。

そのほか、ネットで検索してみると、自分の特徴を診断して強みを見つけてくれるサイトがいくつかあります。そういうのを試してみてもいいでしょう。

今回は「オススメ参考書」はお休みで、久しぶりにショップインタビューを掲載します。


お知らせ~【仙台開催】おちゃのこサークルレポート

杜の都仙台で、今年3回目のおちゃのこサークルを開催いたしました。
ご参加いただいた皆様、御礼申し上げます。

今回は、地元仙台のショップ「旨い!牡蠣屋」さんと北陸のアレルギー対応パン屋「tonton」さん、パンの包装工場「アーバングラビア」さんにパネルディスカッションにご参加いただきました。
大規模発送のノウハウから、細かなこだわりまで、ショップのノウハウをご披露いただきました。
参加いただきました皆様からもご質問をいただき、ご回答する形を多くとりましたので、ご参考になったと思います。

懇親会では、tontonの井藤店長に、ステップメールの使い方を御教授いただきました!

これには、皆さん目が点になっておりました。
聞いていただきました、皆さんがうまく活用してくれることを期待しております。

今後も、おちゃのこサークルは各地で開催予定です。
詳細は、下記のおちゃのこサークルページでご確認ください。

https://www.ocnk.net/seminar/circle.php
ユーザー様同士が情報交換できる機会を提供して参りますので、今回ご参加いただけなかった方も是非次回は、お越しください!

 

自社工場で製造したダンボール製品をネット販売

In The Box(インザボックス)
インザボックス

東京都足立区で1954年からダンボール加工と梱包・包装資材を販売してきたパッケージアートさん。歴史のある会社にもかかわらず、販売ルートのメインはネットで、7,000点以上もの商品を全国および海外に販売しています。そして、「本店」は最初からおちゃのこネット。そのあたりの経緯を、専務取締役の小林正彦さんとネットショップを主に担当されている妹さんの小林舞子さんにうかがいました。

初めからこの社名だったんですか?

1954年の創業当時は「小林梱包」といいました。私の父が1976年に株式会社化して、そのときに今の社名に変えました。
最初は米軍払い下げのダンボール以前の素材だった「厚ボール」をつなぎ合わせて箱を作っていました。そこからのスタートです。
同業者がだんだん増えていきましたが、大量生産の流れには乗らずに、照明や大型ディスプレイなど、梱包に困る製品用のダンボール製造にシフトしてきました。

御社の場合のウリは何ですか?

「用途別」と「豊富な資材をわかりやすく」というところですね。同業他社は規格品をカタログ的に販売しているところが多いのですが、当社ではユーザー目線で用途に合わせた箱のサイズを設定して、時には動画も活用しながら提案しています。オーダーメイドも柔軟に受けています。
この場所で基本的な加工ができるので、小回りが利きます。

ネットショップを始められたのはいつから?

ネットでの取り組みを始めたのは2006年の終わりくらいです。最初はヤフーオークションでした。ネットで売るというのはどんなものかなと試してみた感じです。同業者の倒産もあり、このままではいけないという危機感もありました。
それである程度の感触が得られたので、「ダンボールもネットで売れるんだな」と自信を持ちました。
サイトを作ったのは2008年です。おちゃのこさんで始めました。ネットショップを始める前に、ホームページやブログを作り、簡単なHTMLタグは独学していたので、抵抗なく入っていけました。

おちゃのこネットを選んだ理由は?

試しやすい価格が大きいですが、わかりやすいことも利点でした。他者さんだとサーバーのこととか、理解しにくかったのですが、おちゃのこさんはわかりやすく、見やすく、そして使いやすかったですね。

現在のネットショップのスタッフは?

全部で5人です。スタート時は私が一人で全部やっていましたが、2009年ころから妹に受注業務を任せ、今はオーダーメイドのコンサルティングとショップ外での営業活動全般が私の主業務です。
受注、梱包、ウェブデザイン、システムスタッフ、各自が連携して動いてくれています。
忙しい時は改善できる点がないかを話し合い、改善に取り組んでいます。

新商品なども登場しているんですか?

自転車用の箱や額縁用の箱など、オリジナル新商品は随時加えています。
また、展示会用にカラーシートを貼った色つきのダンボールでディスプレイ台を作ったり、ダンボール製の額縁を作って意匠登録したり、ワークショップ用のイスを開発したり、新たな取り組みも積極的に行っています。
2メートル以上の箱を手掛ける一方、大型品の使い方を説明するために、ミニチュア版を作ったりもしています。普段見慣れた形状も見栄えが変わり、「小さくてかわいい」と評判が良いので「ミニ段」として展開を始めています。

お客様は主に個人客ですか?

引越や収納・発送用に買われる個人さんもいますが、基本はほぼ事業者です。
大企業から個人事業主まで幅広くいらっしゃいます。
オーダーメイドの相談が増えるに伴い、年々B to Bの割合も増えています。

ネットショップでむずかしい面はどんなところでしょう?

問い合わせへの対応です。メール、電話だけで受注することが多いので、意思疎通の部分に気を使いますね。
オーダーメイドのお問合せも、お客様が本当は何をしたいのかを察知して、プロとして最善の提案をしようと心掛けています。たとえばお客様が「ダンボールでやりたい」と言っていても、ベストの解決策が本当にダンボールとは限りません。そこを知るためには、お客様が何を優先してやりたいのかを聞いていく必要があります。
ご要望をお聞きした結果、「これはダンボールじゃないほうがいいな」と思ったときには、どういう資材が適しているかを説明して提案するところまでやっています。

ネットショップで一番力を入れているところは?

大事なのはわかりやすさだと思っています。できるだけわかりやすい写真を撮るように心掛けたり、商品について細かいところまで情報を載せたりとか。
それでも、重要な説明の文章をなかなか見ていただけなかったりするのですが、そういうときにおちゃのこさんの機能が便利なんです。「こういうことがありますのでご了承ください」というところにチェックを入れて注文してもらう機能です。
これはとても便利で、ほかのモールだと、チェックはあっても必須じゃなくて注文が通ってしまったりするんですよね。

そのほか意識していることは、納期情報です。ご注文を受けたらすぐに出荷予定、お届け予定日をお知らせするようにしています。
というのは、急いでいるお客さんがよくいらっしゃるからです。
実際、昨日も「明日発送できませんか」というお電話がありました。箱とかってわりと後回しになりやすいものなので、気がついたら手配がまだだったりするんですよね。

ネット技術のキャッチアップは?

スマホサイトは割と早くから始めています。おちゃのこさんの場合は共通でやってくれていて楽なので、申し込み自体はすぐやりました。レイアウトを整えたりとかは、それから徐々にですね。
当社は、「効果があるか考え、あればまずは試してみる」という姿勢です。

チェック機能のほかに、おちゃのこの便利なところは何かありますか?

商品ごとに配送方法やお支払い方法が選択できるところです。ほかのモールだとできないところがあります。
たとえば代引きができない商品を代引きで購入されてしまうと、都度ご連絡を差し上げなければならなくなります。この機能はわりと最近つけられたと思うのですが、「待ってました」という感じでした。そのおかげで受注作業の時間がずいぶん減りました。こういう機能が追加されるとこちらも楽になるので大歓迎です。

おちゃのこネットに要望は?

「品物ごとに重量を決めたい」というのがあります。商品の選択で重量が変わってしまうことがあるので、送料の計算が合わなくなってしまうケースが出てくるんです。
「この商品のこれを選ぶとこの重さ、これを選ぶとこの重さ」というようにできれば、同じシリーズの商品をひとつのページでシンプルにすませることができます。そうなれば、もっと楽になっちゃいますね。
あとは同じく送料の計算なんですけれども、Aの商品とBの商品を一緒に買ったときに、形の違いで同梱ができないことがあるので、形の違いで同梱ができない場合は別の梱包というか、送料が別にかかるような設定になったらいいなと思っています。
当社は特殊な形状の商品がいろいろあって、ギターの箱のように薄っぺらいんだけど細長いとか、そういう商品を同時に注文された場合の送料計算が厄介なんです。

今後はどんな展開を予定されていますか?

今後は既製品に「オリジナル要素を付け加えたい」という要望が増えると考えています。
いろいろな要望に応える新しい商品を作ったり、資材を組み合わせた提案の幅を広げるなど、コンサルタントとしての知識を社内で共有しながら増やしていきたいですね。
依頼者との意思疎通もよりスムーズに行なえるように整えていきます。

EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

唐突ですが…
テレビやニュースの中にも、ショップ運営のいろいろなヒントがあります。
最近見かけて、「お、これ参考になる!」と感じたイベントアイデア情報を2つご紹介。

その1)ネットニュースから…「AI養命酒」!?
https://www.yomeishu.co.jp/sp/ai-yomeishu/
薬用酒で有名な「養命酒」のキャンペーンです。

話題のAI(人工知能)を内蔵した「AI養命酒スマートスピーカー」がもらえるキャンペーンをやっています。

養命酒とAIスマートスピーカー!? まったく脈絡のない組合せですが…。

しかも、このAI養命酒、「OK養命酒」と呼びかければ「お呼びですか?」と返してくれるまでは他のスマートスピーカー同様ですが…、

「今何時?」→「時計をご覧ください」
「電気を消して!」→「ご自分で消してみては?」

などとなかなかの迷回答ぶりで…。
はっきり言ってAIスマートスピーカーと呼んでいいものかどうか(笑)

でも、ここまで行けばもう立派な本気の悪ふざけ! 遊び心満点!
こうして私も、「これ、おもろい! 皆に紹介したい!」とまんまと乗せられて書いてます(笑)

AIやスマートスピーカーという旬なテーマでメディアからも注目されやすい(→無料で紹介されるプレス記事になりやすい)ですし、そのレトロなビジュアルと相まって話題性もあり、SNSでも紹介されやすくなります。

結果として、過去のユーザーには「養命酒というものがあったなぁ」と思い出してもらい、新規の方にも養命酒に興味を持ってもらうことができるかもしれません。

ふざける(遊ぶ)ならとことん遊び心で話題性を持たせ、注目される!
プレスリリース、SNS、メルマガと組み合わせて集客アップに繋げましょう! という事例ですね。
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その2)ヤマハ楽器 銀座店 でクマを探せ!?

マツコさんの「夜の巷を徘徊する」という番組でヤマハ楽器銀座店さんに訪れた際のこと。店内のどこか3か所に楽器の練習をする「クマのぬいぐるみ」が置いてあり、それを見つけて撮った写真を1階のカウンターで見せると、プレゼント(マスクケース)がもらえるというイベントをやっていました。

ヤマハ銀座店
https://www.yamahamusic.jp/shop/ginza.html
(残念ながらホームページにはこのイベントのことは書かれていない)

売り場だけで5フロアもある、かなり広いお店なので、店内を隅々まで見てもらうために考えたイベントのようです。今や当たり前ですが、スマホ(カメラ)所有ほぼ100%があってできることですよね。

来店者は自分の目的の楽器の売り場以外はなかなか行かないのでしょうが、もともとが音楽や楽器に興味の強いお客様ですから、他のフロアで他の楽器を見れば、新たな興味を引き起こすかも知れませんし、本人だけでなく家族や友人にもいろいろな楽器をやっている方がいれば、なんらかの新しい商品や情報を「あ、これ教えてあげよう!」となる可能性だって高まるかも知れません。

ヤマハ銀座店さんでは、ここまでの企画でしたが、それこそスマホ所有率も、SNS利用度も100%に近い現代ですので、撮影した画像を見せるだけに留めず、例えば 「#クマ3匹ヤマハ銀座」のハッシュタグを付けてインスタやツイッターに投稿したら、抽選で豪華な旅行や賞品が当たる! などなど…もっと口コミ拡散していくような企画へ拡張することだって可能ですよね! クマの場所も日替わり! とすればリピーターさんだって毎回楽しめる!

→ヤマハ銀座店さん、読んでたらぜひやってください(笑)

以前はどこのお店(実店舗)でも「店内撮影禁止」が当たり前でしたが、最近は「店内撮影&SNS投稿大歓迎!」のお店もチラホラ。
実店舗のあるお店さんはぜひこれを積極的に明示して活用すべきですね!

実店舗だけでなくネットショップでも、たとえば…
「ショップ内のどこかのページに○ヶ所、キャラクターが隠れています! それを見つけてスクショ(画面を画像で取り込むこと)して、ハッシュタグ『#お店のキャラ + #お店の名前』を付けてSNSに投稿すれば抽選で…○○○が当たります!」

なんてイベントは比較的簡単に行えそうですよね! 話題性と店舗内の巡回をしてもらい、多くの商品を見てもらうことと、口コミ拡散でSNS活用の集客を少しでも行うことなど…

スマホとSNS時代のイベントアイデア2選でした。

さて本日のお店はおちゃのこネットでは 2012年からの運営ですが、今までは大手百貨店(伊勢丹さん)での催事出店などリアルでの販売に力を入れられ、対面で多くのファン、リピーターを作られて来たのですが、ネットショップがやや疎かになっていたのでもっと頑張りたい! という「ふろしきバッグ」のお店です。
それではダメ出し!道場スタートです!(^^;)

ダメ出し!依頼ショップ
寅の助

ショップ名 :
オリジナル風呂敷のお店 寅の助さん

サイトURL:
http://www.toranosuke3.jp/

カテゴリ :ファッション

2012年5月~ おちゃのこ出店
最近アクセス数も少なく、もちろん売り上げも全然……
どうしたら良いのかわからないです!
よろしくお願いします!

第一印象…シンプルでスッキリだが…やや地味で情報不足…

店舗名が「寅の助 オリジナルふろしき」なので、初めてアクセスした際はいろいろな色柄の生地のふろしきを独自に製造販売されているんだなと思って見始めたのですが…

「オリジナル」な部分は単に、生地の色柄ということだけではなく、独自開発の木やアクリル製の「ハンドル(持ち手)」にふろしきをセットして「ふろしきバッグ」として使いましょうということのようです。

また、そのふろしきバッグの中で小分けするインナーバッグなどもオリジナル開発品のようです。

「ふろしき」という伝統的な和のアイテムであることや、比較的年齢層が高い客層を意識されているためか、白、黒、グレー基調なのは落ち着いていて決して悪くないと思うのですが…

商品写真の背景が黒やグレー系の生地などのため、全体的にどんより曇りの日の暗い室内で商品を見ているような地味な印象になっています。
商品が明るい色の時は黒背景は良いと思いますが、グレー系の背景はどうしてもどんより感が出やすいので、写真加工の際に商品だけは彩度を上げて色を晴天や明るい照明の下で見ているような印象にするか、できることならグレー背景の布は使わず、白背景にして商品の色が映えるようにしたほうが良いと思います。

また、全体の印象として、初めて来たお客様にはわかりにくい商品が多いので、いきなり商品ごとに詳細な説明をされても…

木ハンドルって何?
ふろしきバッグって何?
あづま袋って何?
インバッグ、Innnerバッグって何? 同じもの? 違うもの?

などなど、前村店長さんにとっては当たり前の商品概要も、あらためて見られるような説明ページが必要だと思います。

催事、実店舗での対面の接客であれば、現物を見せながらいくらでも補足説明が可能ですので、どこから説明を始めても臨機応変に対応できるのですが…

ネットショップの場合は初めてのお客様が順を追って、予備知識や商品種類、特徴などを1段階ずつ理解してもらわないと、
「なんだか良くわからない」→戻るボタン(お店から出て行く)
になってしまいます。

特に、世間一般で誰もが知っているような認知度の高い商品ジャンルでないものは、ていねいな説明が必要です。

残念ながら、長年やっておられて、商品が入れ替わる中、そういった概要説明のページが消えてしまったのでしょうか…?
それとも、商品情報ページ作りこみの怠慢でしょうか?

とにかく、情報不足です。

その他…具体的なダメ出し

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風呂敷 ギンガムチェック
http://www.toranosuke3.jp/product/164
この商品が登録されているカテゴリーは風呂敷100cm ではあるのですが、商品ページにはサイズ表記がありません。
お客様は必ずしもメニューをたどってカテゴリーページから入ってくるとは限りません。
検索エンジンからいきなり商品ページということもあります。
スマホページだとなおさらわかりにくいですね。サイズだけでなく生地の素材表記もありません。
3枚目の写真にはハンドルやブローチがセットされたものが写っていますが、これらは商品に含まれるのですか!? 含まれないことを明記しないと誤解されるかもしれません。
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ダマスクゴブラントートバック
http://www.toranosuke3.jp/product/76

「少し分厚いダマスクゴブラントートつくりました」とありますが…
「ダマスクゴブラン」って何? ダマスク柄やゴブラン織りについて説明がないと、商品の魅力が伝えきれないのではないでしょうか?

「そんなの知ってて好きな人だけ来てくれれば良い!」と思っていると、ほとんどの人にとって「なんだかよくわからない商品」になってしまいます。
─────────────
木ハンドル丸 L 黒
http://www.toranosuke3.jp/product/148

寅の助さんの主力といっても良いはずの「木のハンドル」ですが…
商品説明は
↓↓↓↓↓
「風呂敷ハンドルの大きいタイプです! リスハンドルと同じくらいのサイズ。冬のコートにも肩から下げられます」
↑↑↑↑↑
たったこれだけ。素材・材質もサイズ表記すらありません。

訳ありセールのページだからといって、説明が雑過ぎます!

実店舗の売り方では通販では買いません。いえ、買えないのです。

実物を見て知っているお客様ならわかるかもしれませんが…
ネット店に初めて来た人にはさっぱりわかりません。
これが何なのかすらわからない。使い方も大きさも質感も…

もっともっとていねいな見せ方や説明が必要です。

当店は「通信販売業」なのだ!
ということを今一度強く意識して、商品を初めて見た人の立場、気持ち、目線になって考える癖をつけなければいけません!

「きっとわかるだろう…」は、ほとんどわかりません!

「これじゃまだわからないかも…」と相手の立場になって考える習慣を身に付けましょう。

小売りという観点でいえば、ネットショップなんかより実店舗で対面で実際の商品を見せ、触らせながら売り、その場で代金回収までできるほうがはるかに手間がなく簡単なのです。

だから多くのネットショップはリアルの有名店や催事で声がかかるのを喜びます。
一方で実店舗販売は常時お店にスタッフが張り付いていなければなりませんし、その場に在庫がなければ、ほとんどの場合客を逃がしてしまいます。都会の店舗なら家賃コストも郊外の事務所や倉庫に比べて割高なことが多いし、什器や内装などにもコストがかかります。

どちらにも一長一短があり、それぞれに特有のノウハウもあります。
寅の助さんは商品は個性的で、百貨店での販売実績からも単価が高く商品クオリティも、接客クオリティも高そうですね。

しかしながら、「通販サイト」として見た時にはとにかく情報不足と、「わかるだろう」という雑さが目につきます。

商品ページ単独でも必要な情報は理解できるように、ていねいに商品説明をしていきましょう。

インタビューで浮き彫りになったこと…

店長の 前村真奈美さんは私と同世代の方で、いわゆるバブル以前、豊かになっていく日本とともに育ってきた世代です。
雑誌やテレビなどの流行を取り込みつつ、ただブランド品を持ったり真似するだけでなく、いろいろなものを組み合わせるコーディネートやアレンジを自然に行うようになった世代ともいえます。

いわゆる団塊の世代とも重なりますが、その方たちの行動力や購買力は、小売業にとって魅力ある客層です。

前村さんは主婦でもありますが、日本伝統の風呂敷を生地や柄を洋風なものにすることによって、またいわゆる風呂敷包みだけではなく、難しい結び方を知らなくてももっと気軽にバッグとして使えないかと独自の「ハンドル(持ち手)」を開発されました。
個人事業なので店舗もなく、ネット販売をしていたところ…大手百貨店「伊勢丹」さんの和装小物のバイヤーさんの目に留まり、催事出店の依頼がきたそうです。

当初、催事でのお客様の反応も上々で順調にお客様も増え、売り上げを伸ばしてこられていましたが、直近での催事では反応、実績が悪く、またネットショップが疎かになっていたためテコ入れしなければ! と今回、「ダメ出し!道場」の扉を叩いたとのことでした。

百貨店での販売で多くの顧客、ファンを獲得してきたので、その方たちの中にはネットでも買ってくれる方が少なからずいらっしゃるようですが…
そのせいもあってか? 現状の雑な情報不足のページになっているような気がします。

しかしながら、百貨店でのお客様から直接さまざまな意見や要望を聞けたことで商品の改良やアレンジや…オーダーメイドなども行えるようです。

例)自分ではハンドルに風呂敷をセットできないし、万一ほどけて外れたりしたら直せないので、寅の助で縫い付けて固定して欲しいとの要望に縫製工場に協力してもらい対応。

1点からでも対応できる縫製工場との信頼関係・協力関係があるので、発想を変えれば、ふろしきバッグだけでなく、その他の布小物も開発していくことは可能とのこと。これは大きな【強み】になるのではないでしょうか?

総評

1万円以上の商品も多く、長年の百貨店での販売からも、商品のクオリティは良さそうなのに、お店の作りや説明のていねいさについては商品単価・客単価「1万円以上のお店」のクオリティーに達していないと思います。

ネットやホームページという以前に、あらためて「通信販売業」という商売の基本を意識して、商品分類ページでのそのカテゴリーの概要説明と商品ページでの細かなお客様が知りたいであろうあらゆる情報が知れたり、機能や生地や織など共通事項の説明なら簡単にクリック一つでアクセスできるようにするなどしておかねばなりません。

しつこいようですが、通販なのです。実物が直接見れない、触れないのです。それを補えるだけの説明、写真、動画などを駆使してていねいにお客様が知りたいだけ知れるようにしておくのが基本です。

風呂敷バッグという、多くの人にとってなじみのない商品をネット店で瞬時にどう理解させるか?

生地や木の持ち手の色や柄、質感などを写真で
「あ、素敵! 可愛い! キレイ!」
と、お客様の感性【右脳】にせっかくインパクトを与えても…

本当に実用性有りそう?
便利そう?
私でも簡単にできそう?
耐久性など丈夫そう?

などなど…論理【左脳】で冷静に判断する部分をクリアできないと、通販ではなかなか買ってくれないのです。

【右脳】 vs. 【左脳】
「これいいっ!」 vs. 「どんなところが?」
「欲しい!」 vs 「本当に必要?」
「私に買える価格!」 vs. 「費用対効果は?」
「運命の出会い!」 vs. 「他にもっといいのあるかも?」

などなど…実店舗ならどんどん【左脳】の抵抗に対して【右脳】を応援する答えや呼びかけができるのですが…

ネット通販の場合はそれを前もって商品ページに用意しておかなければ、冷静な【左脳陣営】にはなかなか勝てないのです。

読者のネット販売ビギナーの店舗さんも、今一度! ホームページのデザインやSEOなどITテクニックの前に、
「ウチは通信販売業なのだ!」
ということを冷静に見直して、通販の基本ができているかチェックしてみてください。

寅の助さんに関しては、通販ショップとしてレベルアップをすることはまずは当たり前レベルに行っていただくとして…

一方で今までの一流百貨店での催事販売の経験と実績に関しては、なかなか個人経営のネットショップさんが簡単にできることではありません。

また単なる仕入れ販売の副業的個人事業とは違い、オリジナルの商品を独自に開発でき、またそれらを1個からでも製造・縫製してくれる協力工場を持っている点は、大きな【強み】だと思います。

自店の【強み】を生かし、今一度、催事の売り込み先、実店舗販売への取り組み方、オリジナル商品の卸売りなどB to Bの可能性などなど…
戦略レベルで考えてみる良い機会ではないでしょうか。
小さく個人へのネット販売だけにこだわらなければ、大きく化けるポテンシャルもあるお店だと思います。

いつでも相談会にいらしてください。(^-^)
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読者の皆様も! モヤモヤと悩んでいるそこの店長さん!
まずは目からウロコを落としに! 頭をガーンと叩かれに!
ぜひお話しに来てください! 怖くなんかありません!
優しくお話ししますよ~!(^^;)

「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメール( info@style-e.com 太田まで)もしくは直接お気軽にお電話(072-756-7234)くださいませ。
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さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、
「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ。
info@style-e.com 太田まで)


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さんこんにちは。
今回のデザイン道場は、2018年も早いもので半分が過ぎました。
2018年上半期のデザイン道場の一覧をご紹介します。
レスポンシブテンプレート、スマホ版HTML5デザインテンプレートのカスタマイズを中心にご紹介してきました。
細かいボタンの色変更から、開閉やタブメニュー、スライドなど自由記入欄へ設定する便利なコンテンツもございますので、この機会に一度ご覧になってみてください。


なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

おちゃのこバナー

このコーナーでは、おちゃのこネットの機能や提携サービスをご紹介していきます。
今回は、毎月アップしているおちゃのこバナーについてです。

おちゃのこバナーは、汎用的に利用できるバナー画像です。
おちゃのこネットユーザーであればどなたでも無料でダウンロードしてご利用可能です。
管理画面トップページの左エリアのバナーよりダウンロードいただけます。
是非ご活用ください。

よろしくお願い致します。

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

上位表示を狙う施策

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「上位表示を狙う施策」について説明させて頂きます。

■目的のページを上位表示させる

ECサイトで結果を残すには、何より集客が重要でありますが、ここが難しい要素でもあります。

独自ドメインでECサイトを開業している場合には一つの関門です。

成約に繋がるアクセスやユーザーを集めるにはアクセス解析が必要ですが、これはある程度ビュー数を稼いでから判断するものでもあります。

なのでまずは、自然検索数が増える上位表示にこだわりを持ち、施策していく事が必要でしょう。

上位検索がアクセス数アップに必要不可欠と言われるのは基本で、どこで調べても同じような回答が返ってくるはずです。

理想は1ページ目の1位、最低でも1ページ目の10位までにヒットさせたいですね。

当然ですが、順位が落ちれば落ちるほどアクセス数が下がり、1位と2位の差でもクリック率は3倍ほどあると言われ、2ページ目の表示となると全体の10%程まで低下します。

そうすると1ページ目への表示、そして1位を目指すのは、売上を考えるのならば自然な考えといえるでしょう。

■商品ページのタイトル

SEOを考慮すると、大切なのは商品ページに設定するタイトルです。

GoogleやYahoo!で検索をするとたくさんのページが表示されますが、ユーザーはタイトル名を見て、クリックするサイトを選びます。

ここで興味を惹かれるかどうかが肝心で、ご自身で調べ物をする時も、

「求める情報がありそうかどうか」
「見てみたいと思えるか」

このあたりを無意識に感じ取り、そのサイトに誘導されているはずです。

興味を惹かれなければ、自身のサイトをクリックされる可能性は減ります。

タイトル作りに肝心なポイントをいくつか挙げますと、

・タイトルの文字数
・商品名をタイトルに含めるか含めないか
・あまりに煽りすぎない事が大切

ざっくりと挙げるならこれらがポイントです。

タイトル文字数は一般的に28文字~32文字くらいと言われます。これは一定の文字数を超えると「◯◯◯◯◯…」というように、「…」でその先が隠れてしまうからです。全文を見せるため、短く魅力的にまとめましょう。

商品名は有名なものであるなら含め、有名でないものは特徴や魅力を組み合わせます。なぜなら、有名な商品なら商品名を検索窓に打ち込む可能性はあっても、有名でない商品は検索窓に打ち込まれるのは極めて稀だからです。

そして煽りすぎたタイトルにするべきでないのは、期待を高めても、記事内容がその期待通りでなければ購入に至らない可能性があるからです。あくまで適度な煽りに留めます。

■ページボリュームを増やす

ページボリュームはSEOに関わるコツや施策とは少し違いますが、ドメインを強化する意味では重要です

公式サイトのサブドメインと、独自ドメインのいずれかを使用するのが一般的ですが、自分のサイトを立ち上げる人は恐らく、独自ドメインを新規で立ち上げる方の方が多いのではないかと思います。

新規の独自ドメインを使用する場合、サイトの底上げが大切です。

上位検索に重要な検索エンジンからの評価には、ページボリュームも必要で、ページボリュームを増やす事がドメインの強化に繋がります。

新しく作ったドメインは十分に評価される前の段階のため、新しく立ち上げたサイトが上位検索されるのに時間がかかるのは自然な事です。

上位表示されるための条件は、アルゴリズムの変化が影響するため、一概に断定出来るものではありませんが、大まかに挙げるのであれば、

・コンテンツの充実(ユーザーのためになる情報)
・良いサイトからの被リンクの数
・ページボリューム

などがポイントとなります。

サイトの評価に影響するアルゴリズムは200を超えると言われているため、上記の例は一部の中の一部です。

さらに言えば、被リンクの数は現在に至ってはコンテンツ品質よりは重要視されないという考えもあります。

調べればアルゴリズムの情報はいくらか出てきますが、やはり上位検索の大前提として「ユーザーに有益な情報を提供する」のが一番大切だと言えるでしょう。

サイトのSEO対策は大切ですが、あくまで念頭にはユーザーのためになる情報を紹介したり、商品を扱ったりするのが欠かせません。

★POINT
・商品ページのタイトルはユーザー目線で作成
・上位表示の基本はユーザーに有益な情報を紹介する

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
SEOに関わるアドバイスも行っております。
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編集後記

「ショップインタビュー」であちこちのネットショップさんを取材させていただいています。インタビュー取材の醍醐味は、いろいろな方の人生に直接触れることができるところです。先月から3件の取材に首都圏を駆け回っていますが、楽しくてたまりません。みなさんのところにお邪魔した際には、どうぞよろしくお願いします。
(おちゃのこ山崎)

■おちゃのこネットのご利用方法については、おちゃのこサポートくらぶも参照ください。(http://www.ocnk.net/faq/
また、マニュアルもご用意しております。(http://www.ocnk.net/webmanual/

■おちゃのこネット公式ブログ
http://blog.ocnk.net/blog/

■おちゃのこネットFacebook
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■mixi
【おちゃのこネットコミュニティ】
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■おちゃのこネット公式twitter
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■ネットショップにお役立ち。弊社は下記のサービスも提供しています。
【おちゃのこさいさい】http://www.ocnk.me/
【garitto】http://www.garitto.com/
【オートステップメール】http://www.autostepmail.com/

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