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リベラルアーツってなんでしょう?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

前号の「ダメ出し!道場」で太田仙人が言及していた「リベラルアーツ」。最近はいろいろなところで目にすることが多くなった言葉です。といってもこれは新しい概念ではなく、なんと大昔の古代ギリシアにルーツがあるそうです。

つい直訳して「リベラルアーツ=自由な芸術?」と頭をひねってしまいますが、実際は英語の古語の意味から「多様な学問」となるようです。昔の大学では「一般教養」と訳されていました。専門課程に進む前の大学1年や2年で履修する、「単位を稼ぐ授業」みたいな位置づけだったと記憶している人も多いでしょう。

それが最近になって重要視されるようになったのは、さまざまな職業倫理の欠落による事件が頻発するようになったからです。会社経営のみならず、医師や看護師、弁護士などの専門職でも、倫理の重要性が問われるようになってきました。

亡くなった聖路加病院の日野原重明名誉院長は、100歳を超えてなお将来の夢を語り続けていましたが、その中に新しい医師育成の学校構想があり、「リベラルアーツを必修として、その後に医学の専門教育を行う」と考えておられました。医師の倫理教育を徹底しようという方針でした。

日本人は「教養」に対する考え方が曖昧ですが、西洋では昔から明確です。かつては貴族を奴隷と分かつための素養であり、現代でも「人間としてより良く生きるための基本」という考え方が根づいています。対して日本では、武士道や商人道のような先人を手本とした教育で倫理を教えていました。

それが戦後の日本社会の変貌とともに失われてきたために、西洋に倣ってリベラルアーツを重視しようという動きになったものと思われます。今回の「オススメ参考書」では、経営者のためのリベラルアーツ入門書をとりあげてみました。

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お知らせ~おちゃのこネットセミナーレポート

【名古屋開催】おちゃのこネット主催セミナーレポート


皆さん、こんにちは。
お陰様で、予定通り3/29(金)に名古屋にて弊社主催セミナーを開催する事が出来ました。
お越し頂いた皆さんに御礼を申し上げます。

スタッフ一同、ご利用ユーザーさまに直接お目にかかることができ大変有意義なセミナーとなりました。
ユーザー様同士が情報交換できる機会を提供して参ります。

次回は、2019年5月に関西での開催を予定しております。詳細が決定次第、告知させていただきます。
今回ご参加いただけなかった方も是非次回は、お越しください!

当日の様子は、セミナーレポートページでご覧ください。
https://www.ocnk.net/seminar/index.php?report=20190329

よろしくお願い致します。

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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

経営者のためのリベラルアーツ入門

高橋幸輝・著 かんき出版・刊

1,500円 (税別)

まず冒頭の著者の言葉を引用します。
***
今後ますます変化が激しい時代になっていくとき、予想を超えたリスクに遭遇しても、意識し、時には無意識で、現実を切り開いていくことができる力を内蔵した経営者になる。
そのために求められる究極の資質とは、次の三点だと断言できます。
・本質をとらえる力がある
・人間への理解力が深い
・決断の質が高い
これらの資質を身につけ、経営者やリーダーとしての人間力の次元を高めるのに必要なのがリベラルアーツ(教養)と言えます。
***

「経営の神様」と称されるピーター・ドラッカーはかつて、「マネジメントはリベラルアーツだ」と語り、経営に携わる人には哲学、経済、心理などの広範な知識と洞察が不可欠であると強調したそうです。ということは、間口の広いリベラルアーツのさまざまな学問のうち、経営者に必須なのは哲学、経済学、心理学であるとドラッカーは考えていたことになります。

本書は経営者のためにリベラルアーツとは何なのか、その初歩を身につけるためにはどんな知識を得ればいいのかを解説したものですが、本書ではリベラルアーツのうち、「哲学」と「文学」を主として紹介しています。それが前述した三つの究極の資質を養うのに有効だと著者が考えているからです。

著者の高橋幸輝(たかはし・こうき)氏は経営コンサルタント。企業のM&A戦略、ブランド構築、経営戦略立案などをアドバイスする株式会社インシインクの代表取締役です。また、大分県産業創成機構のアドバイザーとして地域活性化政策への助言を行ったり、香港生産力促進局で香港の経営者向けにブランディング研修を行ったりしています。著書に『モチベーション:ビジョンと時間の管理術』『できる人の人脈力のつくり方』(いずれも同友館)などがあります。

著者の経歴には、南カリフォルニア大学に在学中、シェイクスピアを中心とする英国文学や国際政治経済学、プラトンを始めとする西洋哲学から現代思想までの哲学を幅広く学んだとあります。この学びは本書でとりあげられているリベラルアーツの項目そのものです。

そして著者はその経歴を活かし、企業の役員・管理職に向けて「ビジネスにおける“教養”の活かし方」というセミナーを多数行っています。多くの企業から研修依頼があり、リピート率も高いそうです。それが本書の基礎になっていると考えていいでしょう。

著者はこのように語っています。
***
陳腐化しない名作と言われる「哲学」「文学」を通じて身につく「本質をとらえる力」「人間を深く理解する力」--これらを兼ね備えた経営者は、質の高い決断を安定的に下せるようになるのです。
***

著者はまた、古今東西の哲学や世界の名作文学に触れることのできる場を「サロン」として運営し、世代を超えた多くの方々とお互いに学び合っているそうです。そのサロンには一流の経営者や組織のリーダーが多数出入りしていますが、「その人たちには共通点がある」と著者は言います。それは、彼らがみな前述した「三つの資質」を常に磨いているということです。

それでは、本書の目次を紹介しましょう。
リベラルアーツがなぜ、経営者に求められるようになったのか?
第1部 経営者にとってのリベラルアーツとはなにか
・教養とは何かを考える
・学びの宝庫リベラルアーツを辿ってみる
・「教養」を再考する
・「社会」と「世間」について考える
・究極の価値を問い続ける
・本質を見る習慣をつける
・「アゴラ」という場が、未来の人材を育てる
・グローバル社会で信頼されるには?
・ユーモアセンスを身に付ける
・どこから始めるのが身に付きやすいか
第2部 哲学からアプローチするリベラルアーツ
・ソクラテス 自己認識について
・プラトン 絶対価値について
・デカルト 個人主義について
・パスカル 「信じる」について
・ヘーゲル 弁証法について
・カント 道徳律について
・サンデル 共通善について
・アリストテレス 現実主義について
・マキャヴェリ 権謀術数について
・荻生徂徠 制度について
・マルクス 格差について
・シュンペーター イノベーションについて
・石田梅岩 商人道について
・世阿弥 花について
・南原繁 リベラルアーツについて
・フロイト 無意識について
第3部 文学からアプローチするリベラルアーツ
・「ハムレット」選択について
・「マクベス」野望について
・「リア王」譲渡について
・「ヴェニスの商人」契約について
・「星の王子さま」不在証明について
・「化粧」二面性について
・「金閣寺」美学について
・「オツベルと象」搾取について
・「平家物語」報いについて
・「おーいでてこーい」ツケについて
・「ボッコちゃん」感情について
ローカルに生き、グローバルに活躍するために
お勧めしたい哲学・文学の本

本書では「リベラルアーツ」を「教養」と同じ意味として取り扱っています。ただし、日本における「教養」という言葉は意味がとても曖昧です。そこで本書の第1部では「教養」の定義づけ、再考を行っています。

まず教養の定義ですが、著者は元一橋大学学長の阿部謹也氏の言葉を引用しています。
「自分が社会の中でどのような位置にあり、社会のために何ができるかを知っている状態、あるいは知ろうと努力している状態」が教養の定義だというのです。

ただ豊富な知識を持っているだけ、ただ大量の本を読んだだけでは「教養がある人」とは言えないと著者は指摘しています。教養があるとは、社会における自分の役割を認識して、それに対する努力をしている状態のこと。それが教養人の姿であると著者は言います。

そして教養には、書物や言葉によるものと、立ち居振る舞いによるものの二種類があるのですが、ヨーロッパでは前者が重視されたのに対して、日本では歴史的に後者が重視されてきたといいます。日本で「教養がない」と指摘されるのは、おもに話し方や態度であることを考えれば納得がいきます。

現代は先が見えない時代です。経営者は常に未知の課題に直面し、瞬間的に重要な判断をしなければなりません。その判断をひとつでも間違えると企業の存亡に関わる。じつにシビアな状況です。そのような判断を間違えずに下していくためには、表面的なことにとらわれず、本質の価値を把握している必要があります。そこで役に立つのが「哲学」であると著者は言います。

そして第2部で、効率良く哲学に入門するための知識が示されます。著者が選んだ哲学の王道、16人の哲学者が紹介され、彼らの主張のポイントがわかりやすく述べられています。

たとえば最初に登場するソクラテスの項目では、「無知の知」「汝を知れ」というソクラテスの代表的な考え方がわかりやすく書かれています。そしてソクラテスが提示した訊く技術「ソクラテスメソッド」が現代日本に役に立つはずであるとまとめています。

第3部では、経営者が読んでおきたい名作文学が紹介されています。文学は感受性を育て、深い人間理解を育てます。著者の選んだ11の作品は、グローバル社会で異文化交流をはかりながらビジネスを進めていく経営者の役に立つものばかりです。

最初に登場するシェイクスピアは最多の4作品が紹介されています。それは、世界中の経営者がシェイクスピアを何度も読んでいるからです。世界の企業経営者にとって、シェイクスピアは文学のスタンダードであり、共通言語です。

リベラルアーツと同様に流行語になっているものに「ダイバーシティ(多様性)」があります。グローバルな世の中になって多くの価値観が共存するとき、経営者は価値観をすり合わせて最適解を見つけなければなりません。そのすり合わせ作業を支えるのがリベラルアーツであると著者は考えています。本書は気軽にリベラルアーツの考え方を理解しながら、その一端に触れることのできる好著です。


EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。

え? 文字化け? 違います(笑)

これは新元号「令和」の元になった万葉集の一節です。

出典が漢籍(中国の本)ではなく、初めての国書(日本の書物)であり、和歌集の万葉集であるということも注目されていますが…

于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。
(ときに、しょしゅんのれいげつにして、きよくかぜやわらぎ、うめはきょうぜんのこをひらき、らんははいごのこうをかおらす)

九州の大宰府の長官であった大伴旅人さんが、お正月の小春日和の日に梅を愛でる宴を開いて、「皆さんこれから歌(和歌)を詠み合いましょう!」という挨拶代わりに述べた、和歌の前書きである「題詞」という部分の漢文なんですね。

ただ、「日本の国書から選びましたよ!」と言われても、なんせ1300年以上前の日本語ですから…

「令月」とか、「気が淑く」、「鏡前」、「珮後」だとか…

1300年以上前の言葉は、今やパソコンやスマホの漢字変換にさえも出てこないような単語ばかりで、残念ながら古典や漢文など苦手だった私には意味もわかりませんでしたが…意味を解説してもらってからは、梅園の情景や音、風、匂いまでもが浮かぶ素敵な一節なんですね~。

本当に令和な(よき、和らぎ、なごむ)良い時代になってほしいですね。

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

さて今回は、予定していたお店が直前になってご辞退されたので、急遽、「ダメ出し!道場」ではなく、コラムの回とさせていただきます!

令和の元号は国書からの選定となりましたが、平成末期の巷には外国からの「カタカナ言葉」が溢れかえっていますね。

クラウド、インバウンド、コンプライアンス、アジェンダ、コミット、アライアンス、エビデンス、サブスクリプション、マネタイズ、SNS、リテラシー、ワークライフバランス、シェアする、バズる…

もう挙げればキリがありませんが、皆さんはすべてわかりますか?(^^;)

次々と登場するカタカナ言葉には、私のような昭和生まれだけではなく、平成生まれの若い人たちでさえ、ついていくのが大変なのではないでしょうか。

さて、今回はこの中で、ネットビジネス、ネットの商売に関わる「マネタイズ」と「サブスクリプション」について述べてみたいと思います。
(その他はご自分で調べてくださいね~!)

マネタイズの語源は英語の monetizeまたは monetization からきているようで、もともとは「貨幣化する」「貨幣を鋳造する」といったような意味で、転じて、「何かからお金を生み出す」といったニュアンスで使われています。最近のネットビジネスに絞ると「無料サービスを収益化すること」という意味になります。

例文
「この新しいネットサービスはどうマネタイズすれば良いかな?」
「ユーザーとサプライヤー、双方のマネタイズを考えるべき?」

具体的なマネタイズの例
例1)広告モデル
Youtube ユーザーは無料で動画をUPして配信したり閲覧したりできるが、広告を掲載することによってYoutubeは広告収入を得るし、配信者であるYoutuberは閲覧数や評価に応じた収入を得ることができる。

例2)ゲームアプリのマネタイズその1
有料ダウンロード(一定額でソフトを買い切る)。

例3)ゲームアプリのマネタイズその2
無償ダウンロードだが、ゲーム内で有利になる課金アイテムを購入。

例4)マッチングでの仲介手数料
出会いサイト、不動産や中古車など、成約時に一方、または両方から仲介手数料を得る。

例5)ネットショップ
皆さんを含め、ネットで何かを販売し代金を得るのもマネタイズです。

例6)キャリア(携帯電話会社)の料金体系
従量制・定額制。

ひと昔前は、これらをトータルして稼ぐ仕組み全体を指して、「ビジネスモデル」という言葉のほうがよく使われていましたが、今はお金を生み出す部分に絞った「マネタイズ」という言葉のほうが日常的になってきたようです。

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

さて、なんとなく「マネタイズ」がわかったところで、マネタイズの中でも最近急に増えてきて注目されている手法、「サブスクリプション」を解説します。

皆さんもネットサーフィンしたり、スマホやPCでいろいろなアプリをダウンロードしたりするときに、目にしていませんか?

上記の例でもスマホのアプリなどでは、以前は1回ダウンロード買い切りや、ゲーム内での有料アイテムをその都度購入するマネタイズが主流だったのですが…

最近は無償でお試し版をダウンロードさせ、例えば1か月を過ぎたら毎月数百円程度で使え、自動的に毎月更新されるようなアプリが増えています。

私も毎週600円程度払うスマホゲームアプリをうっかり気付かずに1回きりの価格と間違えてダウンロードし、1週間程度で飽きて使わなくなったにもかかわらず、毎週600円の課金が自動更新され続け…半年間気づかずにいて、合計で1万5000円越えも! 支払った(支払わされた)ことがあります。

ゲーム以外でも最近サブスクリプション方式のアプリが増えているので、皆さんもお気をつけください! 無償ダウンロードでも1か月後から課金と自動更新が始まる方式なども多く、危険です!(ご本人だけでなくお子様などにもよく知っておいてもらうことが大切)

さて、その他ネットサービスでの有名なサブスクリプション例では、NetFlix、DAZN、AppleMusic、PrimeVideo、LINE MUSIC …のように、動画や映画、スポーツ、音楽などの定額制の見放題、聞き放題サービスが典型的なサブスクリプションの事例ですね。(これらの中にも無償から一定期間後、有償で自動更新のものがあります)

ご想像の通り、あまりアプリを使わなくなって忘れていても、自動更新、自動課金で毎月毎月一定額を支払い続けるという契約で、各社とも収益が安定化することになっているのです。
──────────────────────────────
その他、インターネットにおけるサブスクリプションのはしりといえば…
私の記憶では、ネットショップの皆さんも比較的なじみのある写真加工ソフトのPhotoShopやデザインソフトのIllustratorなどで有名なAdobe社が、それまではパソコンショップで数万円~20万円程度の高額でパッケージ売りされていたソフトを、ネットの高速回線の普及に合わせて、2013年に月額制(数千円程度)使用料を払う方式を始めたのがサブスクリプションブームの最初だったのではないかと思います。

それまで数年間、Adobe社の業績は頭打ちでやや落ち込んでさえいたのですが、翌2014年から上昇に転じ、2年後の2015年には売上が2割向上、5年後には2倍以上の売上に、利益ではなんと7倍近くに向上しています。(パッケージの製造や流通コスト、ロスなどもなくなったため)

最近ではMicrosoftもOffice製品をサブスクリプション化して、毎月一定額支払う契約でパソコンとスマホ、タブレット、クラウドで共用できるようにしていますので、利用されている方も多いのではないでしょうか?。

また、アプリやソフトのサブスクリプション化は、違法コピーなどの不正使用(お金を払わずに使う)を防ぐことにも貢献しているようです。

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

サブスクリプションはネットコンテンツだけじゃない!

さて、なんとなく「サブスクリプション」はわかってきましたか?

これらインターネット上の無形のコンテンツは、特にサブスクリプション方式に親和性が高いのは確かなのですが…

実はサブスクリプション方式のマネタイズってかなり昔からありますし、皆さんの通販ショップやリアルの実店舗でもサブスクリプション方式を積極的に取り入れて成功している店も出ているようですよ!

<実ビジネスでのサブスクリプション方式の例>
●新聞、牛乳、ヤクルト配達! 毎月定額払うことで毎日配達されます!

●週刊誌、月刊誌などの定期購読

●会員制リゾートホテルは年会費を払うことで全施設が使い放題

●電気、ガス、水道、電話などの基本サービス(基本料金)部分も、使い続ける限りずっと続く定期契約のサブスクリプションといえますね

●通販の世界でも、千趣会さんが1953年に始めたというこけしの頒布会、頒布販売(契約をすると毎月月替わりでいろいろなこけしが届く)は、今では多くの通販会社が取り入れていますね

●「定期販売」上記頒布会は毎月違うものがいろいろ届く方式ですが、毎月、毎回、水や消耗品など同じものを定期的に購入する方式もサブスクリプションですね

ご覧のように、実はサブスクリプションはネットなどない昔からあった定期契約、定期購入、期間契約、定額サービスなどのことなんですね。

最近では飲食店のサブスクリプション定額制サービスが話題になったりもしています。毎月一定額を払えばコーヒーが飲み放題のカフェ、ドリンク飲み放題の居酒屋、ラーメン食べ放題、ステーキ食べ放題など枚挙にいとまがありません。先日は高級フレンチレストランが定額制を始めたとテレビのニュースでも見ました。

これら飲食店の定額制は、一見すると「毎日来られたら赤字になるのでは?」と不安にもなってしまいますが、実際にはキャンセルロスがなくなったり、定額制対象外の商品も買ってくれることで業績がアップしたり、またリピーターの来店頻度がグンと上がり、お店へのロイヤリティ(忠誠心、親近感や信頼感)も上がって口コミや新たな客を同伴してくれるなどのメリットも多いようです。もちろん絶妙な価格設定や、飽きられないメニュー作りなどの努力も必要でしょう。

その他、高級ブランドバッグや高級腕時計などの定額制レンタルサービス、高級車の定額制乗り放題サービスなども出現し、話題になっていますね。

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

サブスクリプションのメリット、デメリット、注意点は?

<メリット>
お客様にとっては、サブスクリプション契約をすることで、お得な価格設定で通常より多い数量の商品や限定品が得られることがメリットです。

常連としてお店にVIP対応してもらうことにより、優越感やステイタスを感じてもらえます。

お店にとっては、お客様が解約を申し出るまでリピートしてもらえ、自動的に契約更新されるので、売上・入金が継続して収益が安定化します。仕入れの計画性が高まり、スケールメリットが出て、業務コストの軽減ができます。

お客様の不満足時に、一時購入ならもう二度と来ない可能性が高いですが、サブスクリプションなら次回に挽回のチャンスがあります。

 

<デメリット>
お客様にとってのデメリットは、利用度が低くなった時にも解約を申し出づらいことです。めんどうくさいため、つい自動更新で長期間支払いが生じてしまいがちになります。

お店のデメリットは、お客様に飽きられないように、新商品やサービスの投入をし続けなければいけないことです。

サブスクリプションの解約は、利用頻度が少なくなるのではなく、お客様との決別になるリスクとなります。不満足の際はクレームや悪い口コミとなり得るため、マイナス要素のリスクとなります。

 

<ポイント、注意点>
途中解約の扱いをどうするかが悩ましい点です。業種によって熟考が必要です。
いつでも自由に解約できると契約はしてもらいやすくなりますが、店側のリスクが大きくなり、反対に期間縛りを入れると、契約へのハードルが高まります。

決済方法(お客様にとっては支払い方法、お店にとっては回収方法)が重要です。新聞や牛乳配達なら対面で代金回収が当たり前でしたが、来店してもらう飲食店や、通販ショップでは、毎月の都度決済では、翌月に来ない、買わないと継続して払ってもらえませんし、かといって年間一括支払いでは高額になってしまい、お客様も二の足を踏んで、最初の契約も2年目の更新もハードルが高まります。

つまり、現金決済や都度決済では、せっかくのサブスクリプションも台無しになってしまうということです。最初に一回契約すれば、あとは自動的に代金を回収してもらえる銀行自動引き落としや、定期決済可能な決済サービスを利用してもらうことが必須・生命線なのです。

ネット決済のサービスもたくさんありますが、まだサブスクリプション対応(定期決済)できるサービスは限られているようです。

おちゃのこネットで利用できる決済サービスの中では、GMOペイメントやSBペイメント、PayPalなどが対応しているようです。他にもあるかもしれませんので、詳しくは各決済サービス会社にお問合せください。

実店舗であっても現金払いではなく、これらのネット決済や携帯キャリアの電子決済などで契約しておいてもらうことが重要です。

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

ネット通販ショップでのサブスクリプションは?

では多くの通販型ネットショップにおいてのサブスクリプションとは、どんなものが考えられるでしょうか?

例)消耗品の多い業種なら、定期購入をオススメしてお客様は安価に買え、お店は利益率は落としても、利益額の安定化や業務効率向上(受注対応やりとりの手間が減る)などが期待できるでしょう。

例)バリエーションの多いお店、コレクターの多いような業種のお店なら、頒布会方式で、毎月や一定期間ごとに新たな商品をお届けするようなことができそうですね。こちらもお得感や限定品(頒布会でしか手に入らない商品を作るなど)の設定がキーになってきそうですね。

例)単価の安い商品が多いお店(食料品店)などでは、「定額制で詰め込み放題!」なんて販売方法もあるかもしれません。例えばフルーツ店で箱の大きさを決めておいて、月1回×12か月契約、自動更新でその月の旬のフルーツを箱に入る限り詰めて通常よりかなり安く買える。1箱に入りきらないものは2箱目として追加料金とするか、2箱目は自動キャンセルにしたりと方式は選べても良いかもしれませんね。

例)高級品・高額商品のお店なら販売だけでなく、定額制でレンタルサービス開始なども新規客・新市場の開拓、新たなマネタイズの可能性があると思います。ブランド品、釣り具、ゴルフ用品、プロ用機材、ジュエリーなど…。(ただし破損、未返却などのリスクに保険も必要)
ヒントは必ずしも物を売るだけでなく、使用権を売るという発想です。

さまざまな業種、商売があるので、すべてのお店でサブスクリプションができるとは申せませんが、アイデアと工夫次第で、まだまだ新しい商品、サービス、販売方法がある! ということに気づいていただければ幸いです!

以上、今回は「ネットショップのマネタイズとサブスクリプション」についてのコラムでした!

EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で1時間 1万円 ポッキリ!(延長可、10分 1500円)にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!


さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、メインナビゲーションのアイコン色を変更する方法をご紹介します。





管理画面から設定する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けてください。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。


.inner_popup_nav .menu_nav_icon {
color: #FF0000;
}


 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

「上位表示を狙う為の施策」

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「上位表示を狙う為の施策」について説明させて頂きます。

■ECサイトにおいて上位表示は収益に繋がる

ECサイトを運営していく上で、自身のサイトや書き上げた記事、完成させた商品ページ等は、できる限り上位表示されるのに越した事はありません。

上位か下位かにより、アクセス数は大きく変わってきますし、それに伴って収益も上下します。

これからECサイトを運営される場合には、いわゆるSEOに関わる施策を執り行っていくことが大切です。

■力のあるサイトを参考にする

自分がどういうキーワードで書き上げていきたいか考えた時、そのキーワードについて調べる事は必要不可欠でしょう。

簡単に言えば需要はあるのか、競合するサイトはいないかという事などがあげられますが、運営を始めたばかりですと、キーワード選定を上手く出来ないという事はよくあります。

自力でどうにかしたい事もあるでしょうが、結果を出しているサイトを参考にするのは非常に効果的です。

競合サイトはどういったキーワードを使用しているのか、リスティング広告を出している場合には、そこから収益につながりやすいキーワードを見つけられる可能性もあります。

競合サイトが自身と同じようなキーワードを使って記事を書いている場合、そこと戦うのは当然不利になってしまいますが、だからといってそのキーワードを諦める必要はありません。

競合サイトに勝てずとも、競合サイトに並ぶポジションで表示されれば、それなりにアクセスは集められますので、価値のあるキーワードは試してみると良いです。

全く同じキーワードをわざわざ使う必要はありませんので、少しずらしてターゲットを変えるなど、工夫を凝らして見ると尚良いでしょう。

お手本となるサイトがあるのであれば、自分に足りないところや参考にすべきところはしっかり調べて、必要に応じて取り入れていく事をおすすめします。

■身近なところから良いキーワードを見つける

上位表示を狙い、大量のアクセスを集めるようなキーワード選定は、適当にやって上手くいくものではありません。

しかし、手軽に良いキーワードを見つける方法はあります。

本来であればキーワードに関するツールを利用するのが望ましいのですが、身近なものでもキーワードは集められます。

例えばAmazonが良い例の一つです。

大手ECサイトの一つですが、そのサイトの中で商品を検索する際、キーワードを入力すると関連のあるキーワードを表示してくれます。

これを一般にサジェストキーワードと言いますが、これは購買意欲が強めな傾向のあるキーワードとなりますので、良いキーワードをお探しの方にとって、とても参考になる情報と言えます。

■既存の記事を見直す

ECサイトの運営者の中には、新しいキーワードを追い求めるばかりで、見直す事をあまりしない方もいらっしゃるでしょう。

複数の記事を書いていると、当然、アクセスが集まる記事もあれば、不発となりほとんど目にされない記事も出てきます。

この、不発となった目にされない記事をそのままにしておくのは少々もったいない事でしょう。

その記事に使ったキーワードはなぜ駄目だったのか、一つの失敗例として解析する事も必要ですが、キーワードやタイトルを修正したり、中身のボリュームを増やしたりして、改善を試みる事も大切です。

初期に作った記事と、それなりに手慣れてきた頃の記事では、タイトルの作りやキーワードの選定が全く違ってきます。

きっと昔の記事をみたら、下手な記事を書いていたなと思うはずです。

ECサイトの運営を続けていると少なからず、文章の力はもちろんその他の力が自然と身についてきますので、過去に作った自分の記事はしっかり見直してあげるべきでしょう。

良い記事を追加していく事はもちろん大切ですが、サイトとしては悪い記事を減らしていく事もまた、大切な要素となってきます。

★POINT
・競合する力のあるサイトを参考にする
・過去の記事を直してサイトの底上げをする

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
SEOに関わるアドバイスも行っております。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。

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編集後記

トラブルの多くは、異なる価値観同士が衝突することで起こります。「八百万の神」を信じる日本人は、本来は多様性に寛容な民族だったはずです。これからの時代、日本的なエッセンスが世界中で求められるようになるかもしれません。
(おちゃのこ山崎)

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