『昔は良かったなあ』になる前に号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

早いものでもう6月。つい先日までセーターを着ていたと思っていたのに、あっという間に世間はクールビズ。そして梅雨寒の日は半袖と長袖が混ざっていたりします。新元号のおかげでスタートラインが動いたような感じがしますが、実際には今年も折り返しの月になったのですね。

私が事務所を構えている埼玉県の小川町というところは、人口3万人弱の「小京都」と呼ばれる自然豊かで歴史と伝統に彩られた町です。1,300年ほどの歴史があり、昔は絹織物、木工、和紙製造、酒蔵、醤油蔵などで賑わっていました。明治のころは川越よりも繁栄した町であったといいます。今でも和紙はユネスコの無形文化遺産ですし、酒蔵は3軒が残って元気に活動しています。

明治5年に埼玉に19か所の郵便局が初めて作られましたが、そのひとつが小川郵便局でした。また明治17年には同時に2つの銀行(小川銀行・比企銀行)がオープンして話題になりました。どちらも今の埼玉りそな銀行の母体になっています。東武鉄道の小川町駅は小川の旦那衆が東武鉄道の株を買い占め、建設予定の路線図を変更させたことで開設されました。今では東武東上線の事実上の終点駅となって池袋まで最短60分で結んでいます。

私はこの町に仕事場を移して8年目ですから、この「おちゃのこ通信」を担当するようになって2年で引っ越したことになります。「もう都心にいなくても本作り、原稿書きはできる」と判断し、精神的なシフトチェンジを図っての移転でしたが、正解だったと思っています。あのまま都心に残っていたら、没落する出版業界の渦に巻き込まれ、疲弊して消耗してしまっていたでしょう。

最近、商工会の中枢の人たちや町議の人たちと一緒に、「小川町を良くする会」というものを作りました。人口が減る一方で高齢化が目立つ町の現状を憂い、「昔は良かったなあ」と嘆くだけの町から、日本の地方はこうあるべきだという活性化モデルになれるような町に変えていこうというものです。いわゆる草の根の町おこしと違うのは、大きな予算を獲得する方策と並行して町の活性化を考えるところです。

新しく1万円札の肖像になる埼玉の偉人・渋沢栄一は「論語とそろばん」という言葉を残しました。企業経営は才覚(そろばん)だけではダメで、徳(論語)が並立していなければならないという意味です。経営の「経」(企業理念)と「営」(営業手法)の話にもよく出てきます。

渋沢翁が言いたかったのは、繁栄を持続させるためには、時代の変化に対応して強みを発揮する力と、時代の変化に流されずに志を貫く力の両方が必要だということでしょう。

ネットショップあるある4コマ漫画
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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

 

日本人の勝算

デービッド・アトキンソン・著 東洋経済新報社・刊

1,500円 (税別)

「なぜ最近のビジネス書は表紙のデザインが似通っているのか」と、よく聞かれます。答えは、「売れている本の真似をするから」です。また、「売れた本のデザイナーに仕事を依頼するから」ということもあります。ともかく最近のビジネス書はどれもこれもよく似ています。

そんな中にあって、本書は異彩を放っています。なにしろ白黒の文字だけ、帯もないというシンプルの極致のようなデザインだからです。タイトルも短く単刀直入です。サブタイトルもストレートで「人口減少×高齢化×資本主義」。あとの表紙の文字は、著者名と肩書、出版社名しかありません。

著者はもう有名人ですからご存じでしょう。日本の国宝や重要文化財の補修を手掛ける小西美術工藝社という300年以上の歴史を持つ老舗企業にスカウトされて社長となった元ゴールドマン・サックス金融調査室長のデービッド・アトキンソン氏。日本再生論者の第一人者です。

デービッド・アトキンソン氏は1965年イギリス生まれ。オックスフォード大学で日本学を学び、アンダーセン・コンサルティング(アクセンチュアの前身)やソロモン・ブラザーズに勤務し、1992年からはゴールドマン・サックスでアナリストとして活躍しました。

氏が脚光を浴びたのは、バブル崩壊後の日本の銀行に眠る巨額の不良債権を指摘したことです。その後すぐ、実際に不良債権問題が顕在化しました。2007年にゴールドマン・サックスを退社。マネーゲームを達観した末の結論だったそうです。そしてアナリストを引退して茶道に打ち込んだり、京都の町屋を買って修復したりしていたころ、偶然の縁から小西美術工藝社の経営をみるように。そして2009年に同社に入社、2010年に会長、2011年から社長も兼務して現在に至ります。

代表的な著書は次の通りです。
『銀行--不良債権からの脱却』日本経済新聞社
『イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る』講談社+α新書
『新・観光立国論』東洋経済新報社
『イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」』講談社+α新書
『国宝消滅--イギリス人アナリストが警告する「文化」と「経済」の危機』東洋経済新報社
『新・所得倍増論--潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋』東洋経済新報社
『日本再生は、生産性向上しかない!』飛鳥新社
『世界一訪れたい日本のつくりかた』東洋経済新報社
『新・生産性立国論--人口減少で「経済の常識」が根本から変わった』東洋経済新報社
なお、『新・観光立国論』で第24回山本七平賞を受賞しています。

本書の概要を知るには、「はじめに」と「おわりに」を読むことです。全328ページの本ですが、この合計10ページに著者の言いたいことがすべて書いてあります。あとの全7章は、その各論と対策です。したがって、書店で本書を買うかどうか迷ったら、まずは「はじめに」と「おわりに」に目を通してみてください。気に入ったら、レジに行きましょう。

その「はじめに」と「おわりに」に書かれている内容を簡単に紹介します。
まず「はじめに」。
・日本には今、人口減少と高齢化という2つの大きなパラダイムシフトが訪れている。パラダイムシフトが起きると、これまでのやり方はまったく通用しなくなる
・今すぐ対応を始めないと日本は確実に三流先進国に成り下がる。へたをすると途上国に転落する
・しかし日本国内には危機感がまったくなく、今までの仕組みを微調整すれば乗り切れるという楽観論ばかり。消費税増税など小手先の微調整にすぎない。根本問題は日本人の所得が先進国中最低であること。これを上げなければ日本に未来はない
・必要なのはこれまでの常識にとらわれない考え方。たとえば大学は少なくなった子どもを奪い合うのではなく、社会人教育に目を転じるべき
・大変革の時代は国外の知見や力を借りなければ乗り切れない。それはどの国でも同じこと
・日本にはまだ勝算はある。本書でそのすべてを紹介する

「おわりに」
・日本は世界一の人口減少・高齢化社会。本当なら世界最先端の政策が生まれ、それを世界の先進国が学んでいなければならない
・だが実際に日本で論議されている政策は今まで通りの常識的な経済モデルの微調整に終始している
・日本は世界の最先端を進まなければ未来はないのに、その覚悟がまったく感じられない
・人口増加のパラダイムで作られた経済システムは、人口減少・高齢化のパラダイムにはまったく通用しない。従来の制度を根本から作り替えなければ未来はない
・年金制度、消費税、国の借金の根本原因は、日本人の所得が低いこと。所得を上げる対策以外は小手先でしかない
・先進国には「人手不足」という概念がない。日本の「人手不足」は人を安く使う今までの経済システムにどっぷり浸かった経営者の幼稚な理屈。人が少なければ人をより効率的に使う仕組みを作ればいいだけの話
・最低賃金の継続的な引き上げこそが新しい経済システムの要石。これにより生産性が上がり、所得が増えて税収が上がり、株価が上がり財政が健全化する。悪循環が好循環に変わる
・所得の引き上げは経営者が抵抗するが、自己中心的で短期的な考えは改めなければならない。改革が嫌なら破滅が待っている
・今ならまだ日本人には勝算がある。行動を開始するなら今しかない

ではここで、本書の目次を紹介します。
・はじめに 日本人の勝算
・第1章 人口減少を直視せよ--今という「最後のチャンス」を逃すな
・第2章 資本主義をアップデートせよ--「高付加価値・高所得経済」への転換
・第3章 海外市場を目指せ--日本は「輸出できるもの」の宝庫だ
・第4章 企業規模を拡大せよ--「日本人の底力」は大企業でこそ生きる
・第5章 最低賃金を引き上げよ--「正当な評価」は人を動かす
・第6章 生産性を高めよ--日本は「賃上げショック」で生まれ変わる
・第7章 人材育成トレーニングを「強制」せよ--「大人の学び」は制度で増やせる
・おわりに

第1章は、日本経済に「失われた30年」と烙印を押すことからスタートします。著者の分析では、アベノミクスは確かに一定の効果を上げたが、それは一時的な成果にすぎず、今後はこれまで以上に深刻なデフレが襲ってくるというのです。それはIMFも同感のようで、IMFの分析では、日本経済のデフレ圧力のピークは2020年以降であるといいます。

ここ30年の日本には、自然災害や大事故、さまざまな危機が次々と起き、日本人は事後対応に振り回されました。しかし著者は「日本の事故対応は素晴らしく、いったん動き出せば、誰もが想定していないくらい上手に対応することが多い」と評価しています。

実際、「金融再生トータルプラン」はたった3年で日本の金融システムを回復させました。世界の予測では10年、「楽観的すぎる」と批判された著者の予測でも5年かかるとみられていました。

しかし、もう事後対応力にばかり頼るわけにはいきません。なぜなら、これからの日本は放置すればジェットコースターのように急降下していくからです。急降下するジェットコースターを受け止めるより、下り坂をゆるやかでも登り坂に変えるほうが楽なはずです。

日本の状況が「世界最先端」である理由は、日本の人口減少が極端に大きい比率であるからです。現在から2060年までの人口増減率をみると、アメリカ+25%、中国-9%、ドイツ-13%、イギリス+17%、フランス+11%、インド+32%、イタリア-9%、ブラジル+14%、カナダ+26%、韓国-6%、ロシア-13%、オーストラリア+48%、スペイン-7%、メキシコ+30%であるのに対して、日本はなんと-32%なのです。

デフレ圧力の原因は、人口減少と高齢化です。日本はその2つが同時にやってきているうえに、人口減少が急激だという点で、「世界最先端」の事例となっているわけです。

第2章で著者は「日本経済を高付加価値・高所得経済に転換せよ」と主張します。今までの世界経済は人口増加モデルで動いてきたため、経済成長至上主義であり、「いいものをより安く」がモットーでした。しかし人口減少・高齢化の日本でそれを追求するのは誤りです。これからは今までの経済原則を捨て、新たなモデルを手にしなければならないと著者は言います。その第一歩は、人口が増え続けているアメリカを手本にするのをやめることです。

第3章では、日本人に海外市場を目指せと提言しています。日本は輸入も輸出もへたくそだと著者は言います。内需が足りなければ可能な限り輸出に向ける。輸出を活性化するためには輸入を積極的にするべきだというわけです。

著者はひとつの輸出成功例を挙げています。それは爆発的にインバウンドが増えた観光政策です。「観光が輸出?」と思うかもしれませんが、国外の人に日本で外貨を使ってもらうのですから、観光は輸出です。ほんの少し前まで1,000万人を下回っていた訪日観光客は、今では3,000万人を超えています。政府は2020年に4,000万人、2030年に6,000万人の観光客を目標にしていますが、現在の推移では達成は確実です。

第4章で著者は日本の企業規模を拡大せよと言っています。日本といえば中小企業大国ですが、生産性を上げていくためには一定の企業規模が必要で、とくにサービス業こそ大企業を目指すべきだというのです。日本人は中小企業好きで、感情的に受け入れがたい面もありそうですが、そこを克服しないと変革はできないというのです。

以下、陳腐な表現ですが「目からウロコ」の連続で、あっという間に読み終わってしまいます。ぜひおすすめしたい1冊です。


EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

早いもので、新元号「令和」になって早1か月以上が過ぎました。
新しい時代! メディアでは繰り返し聞かれた言葉ですが…

皆さんは「新しい時代」感じていますか?
政治や世界情勢などいろいろなところで新しいことは常に起こり、常に世の中は変化しているので、誰しも日々、何か新しいことは感じていらっしゃるでしょうが…

今回は、私の最近感じる「新しい時代」について少しお話させていただきたいと思います。今回はショップ「ダメ出し!道場」ではなく、コラム回です!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
何からお話ししましょうか…(笑)
先日、SNSである地方の新聞記事のリツイートが目に留まりました。
その地域の県立高校に最近話題の「eスポーツ部」ができて、eスポーツの第1回目の高校対抗全国大会、つまりわかりやすく言えばeスポーツの「甲子園」を目指していることが取材され、記事になっていました。

あ、念のため「eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)」を簡単に説明すると、実際に身体を動かすスポーツとは違って、パソコンやスマートフォン上でインターネットを通じてゲームの腕を競うことを競技として行い、ハイレベルな上級者の対戦映像をネットを通じて世界中に配信し、世界中から多くの視聴者が訪れる(見る)ことで大きな「興行的」な価値をもったゲーム大会競技のことです。

スポーツにいろいろな種目があるように、「eスポーツ」にもさまざまなゲームがあり、それぞれに開発元企業や国籍も違います。現在では世界中で3億人とも5億人ともいわれる視聴者がいるそうです。
そうなると、各種目や競技大会に大きなスポンサーが付き、巨額のお金が動きますので、優秀なプレーヤーは既にプロとして活躍し、年収で億単位のお金を稼ぐ方もいるとか。
日本においても、2016年には、海外からのプロが日本での大会のために来日する際に、プロスポーツ選手と同等の「アスリートビザ」が発行され、国が公式にプロゲーマーをプロスポーツ選手と認めたとニュースになりました。

さて、高校生の記事に話を戻します。
それだけなら、「へぇ~、eスポーツもボチボチ普及してきたんだなぁ」くらいにしか思わなかったのですが…

今回、その大会(「コカ・コーラ ステージゼロ eスポーツ ハイスクール チャンピオンシップ2019」https://stage0.jp/)の本部がこんなプログラムを用意しています。
↓↓↓↓↓
「2019 eスポーツ部 発足支援プログラム」(競技用パソコン無償レンタルプログラムhttps://gamemaster.diginnos.co.jp/top/esports_club/

要するに、「各高校に正式な部活としてクラブを立ち上げる際の機材(通常スポーツであれば用具一式)を3年間無償でレンタルしてあげましょう」ということです。

そしてすでに昨年度のこのプログラムに全国100高校弱が申し込み、eスポーツ部の活動が行われていることから、今回の第1回全国大会が開催されるに至ったようです。(当然、このプログラムを受けていない高校のeスポーツ部も多く参加すると思われます)

この記事を見て、私もeスポーツについて無知だったので少しだけ調べてみましたが…なんと中には「eスポーツ専門のコース」を設けた高校まで現れたのだとか! 要するに学校のカリキュラムとしてeスポーツを教え、育て、プロへの道、業界への道を目指すのです。

何十年か前、ファミコンでマリオやドラクエばかりやっていて「ゲームばっかりやってないの!」とオカンに叱られた時代とは大違いですよね(笑)
「新しい時代」感じていますか?(笑)

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

【eスポーツの話をしたいんじゃない! 新たな職業観・産業感】

「いやいや、そんなのまだまだ一部の先走った話題づくりでしょう」などと思っていてはいけないと思います。私は今回のこのeスポーツが、高校生(要は社会人になる前の子どもたち)に普及し、職業・業界・産業として認知され、その業界のプロに憧れを抱く一つの事例にすぎません。

この記事を読んで…
「あ、『新しい時代』はこれだけじゃないな!」と感じたのです。

当社のスタッフのお子さんは、美大を目指して美術の勉強に打ち込んでおり、私なんかから見ればもうプロ顔負けの絵を描いています。
別のスタッフのお子さんは、高校球児から野球推薦で東京の有名大学に進むことが決まりました。いずれはプロを目指すことになるかもしれません。
知り合いのお嬢さんは、某芸大のミュージカルコースで歌や演劇、演出舞台芸術などを学びながらミュージカルスターを目指し、ライブ出演やネット配信をして、すでにプロとして収入も得ながら着実にファンを増やしていっています。

たとえば、音楽専門の高校や音大、美術科のある高校や美大、体育大学、最近ではアニメーターや声優の専門コースがある高校や大学も珍しくありません。ネイルやコスメなど美容系のコースなども、以前は専門学校だけでしたが、高校や大学にも専門コースが増えているようです。

昭和~平成前半は学生といえば「理系? 文系?」といわれ、それ以外の芸術系や体育系はとてもマイナー(少数派)でしたし、その方面の大学を目指しても、教職を取って学校の教員になるしか選択肢のない時代でした。
それ以外の美容系やアニメや声優、音楽でも、クラシック以外のポップスやジャズ、演歌を目指すなら、大学ではなく専門学校か直接そういう企業や師匠の元に弟子に入って修業をするしかありませんでした。

でも、今ではどうでしょう。美術や芸術も水彩、油絵、彫刻といった古典的、伝統的なものだけでなく、アニメやゲームやグラフィックデザインから3次元アート、VR、AR、プロジェクションマッピングと活躍できる場はどんどん広がっています。

音楽だって、伝統的なピアノや声楽、クラッシックの楽器という世界だけでなく、ポップスやロックなどはもちろん、デジタルミュージックにより、これまたゲームやアニメ、ドラマやイベント、WEBでのBGMなど、仕事、業界はどんどん成長しています。

また、タレントや俳優、歌手、芸人などいわゆるエンターテイメントの世界のアーティストを目指す人たちも、テレビや映画、大型コンサートホールといったメジャーだけでなく、Youtuberなどネットでの個人配信、小規模なインディーズバンドや地方アイドル、アニメやゲームが原作のミュージカル舞台での俳優、テーマパークなどでのキャスト(演者)、そしてネットでの配信による課金アイテム収入(視聴者が配信者に贈る有料ギフト)など、職業として十分に成り立つ世界がどんどん広がっているのです。

昭和の時代でもこれらの職業の多くはありましたし、プロと呼ばれる人もいました。でもそれはむしろ、特別なずば抜けた才能のある人としてマスメディアに注目されて成り立っていたのですが…

今は違います。

そう、インターネットやBSやCS放送などのメディアの多様化、多チャンネル化のおかげで、特定のプレーヤー(配信者)とニッチなユーザー(受信者)とが容易に結びつくことができるようになったからです。

簡単にいえば、「スマホですぐつながれるもんね」です。

昔はテレビや専門誌くらいしか手段がなく、見たくても知りたくても一方通行でしか見ることのできなかったプロに、今ではスマホ一つですぐつながれる、毎日見られる、毎日知ることができる、毎日会えるのですから、それを職業→ビジネス、つまりお金にすることも容易になりました。

それだけではありませんよね。かつては蔑まれたり、下に見られていた麻雀やパチンコ、競輪や競馬に関連する業界・業種でも、CS放送のチャンネルを選べば多くの専門チャンネルがあり、それぞれに「プロ」と呼ばれる若い専門家が登場し、解説したり、優れたプレイを見せたりして、一般的な会社員よりはるかに大きなお金を稼いでいます。

そしてこれらの番組や、プロたちも、情報発信はWebサイトとSNSによって視聴者とつながり、グッズや書籍販売や小規模なライブハウス、劇場などのイベント興行でチケット収入を得やすくなっています。

都会に行けば、身の回りに1人や2人どころか、何人もこうしたアートや音楽、アニメやゲーム、エンタメの世界で収入を得ている人がいる時代になってきました。

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

【おちゃのこショップとなんの関係があるの?→作るんです!関係を】

さて、ここまで読まれて…「え? それがおちゃのこネットのショップとなんの関係があるの?」と思っているあなたは「ブッブー!」。
新時代の落第候補ですよ! もっと頭を柔らかくして考えましょう!

上記で述べてきたようなそれぞれのジャンルには、eスポーツをはじめ10代や20代のプロもたくさん出現しています。ほんの数年~10年くらいの短いキャリアであっても、並の上場企業のサラリーマンやネットショップの店長が簡単には稼げないほどの額の年収を得ている方も少なくありません。

彼らは従来型の価値観で見れば、小中高校と優秀な成績で、いわゆるいい大学に行って…ではないかもしれません。むしろ、従来型価値観の社会では、落ちこぼれやはみ出し者だったかもしれません。

しかし、好きを追求し、夢を追い、プロとなり、大きなお金を生み出してGDPに貢献している人も少なくないでしょうし、大成功者でなくとも「社会人」として十分立派に稼ぎ、しっかり納税しているという面でも、十分に社会貢献もしていることでしょう。

さて!ここからが重要です!

そして彼らは、その稼いだお金を消費する消費者でもありますし、彼らが活躍することで、それぞれがオリジナルグッズや印刷物、CDやDVDなどの作品、衣装やメイクや、機材、小道具、専用車、スタジオ、ライブハウス、劇場、移動の交通手段、宿泊、食事などさまざまな消費も生み出しています。それらを支えるスタッフや業界全体で見れば、大きなお金が動く(経済効果がある)のです。

つまり、「あなたのお店にもお金が落ちてくるチャンスはあるかもしれませんよ!」ということです!

実際に私どもがコンサルしてきたいろいろなお店の中でも、舞台衣装を受注したオーダーメードの洋服屋さん、芸能人の記念品としてオリジナルラベルのワインを大量に受注した酒屋さん、毎年地元に来る劇団とその客で潤う飲食店や宿、個展を開く芸術家さんから絵葉書やグッズを受注している印刷屋さんやノベルティグッズ屋さん、イベント機材(テントや、椅子、音響装置など)のレンタル屋さん、それぞれのプロがオススメする道具類のメーカー、専門店など、思いつくだけでも枚挙にいとまがありません。

全国的にメジャーで誰もが知るほどのプロではなくても、マニアやファンの間では知る人ぞ知るその道のプロでいいんです。そういう方だけでもいろいろな業種を合わせれば全国に何十万人、何百万人いるでしょうか。

身の回りにも探せばきっといらっしゃるはずですし、もしいなくてもそういう方を「大歓迎!」と宣言してショップ運営すればよいのです。

「プロ御用達」「プロの方ご相談大歓迎!」と掲げて情報発信しましょう。

そして、いいかげんなようですが、あとは来てから考えましょう(笑)

彼らと仲良くなれば、一緒に商品開発して彼らのファンに販売し、爆発的ヒットになることもあるかもしれません。そんなホームラン狙いでなくとも、本気でコミュニケーションし、誠意や熱意をもって接すれば、きっと何か得るものはあるはすですし、ヒントやチャンスにつながるものです。

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

【新時代への考察】

日本は戦後、長きにわたって「何もないところに建物を建て、物を作り、売る」いわば戦後復興型のインフラと衣食住を安定充実させる産業を中心にした価値観で大量生産、大量消費で成長してきた国です。

それらに関わる事業者や労働者と、その周辺の原材料や設備産業、そしてそれらの産業に必要な人材を育てる教育機関や支える金融機関などを、いわゆる「まっとうな仕事」「ちゃんとした社会人」として評価して、そうではない業種・業界やそこで働く人たちは「まっとうではない」扱いでした。

でもそんな中から、プロスポーツ選手、芸術家や歌手や役者など、いわゆる衣食住に関する製造物は生み出さないけれども、人々に潤いや喜びを与える芸術家やアスリート、エンターテイメントの世界の人たちも、多くが認められ、高い評価を受ける時代になってきました。

昭和や平成前半は、そうした世界も特別な才能を持っていたり特別な家柄に生まれた人など一部の特別な人たちの話でしたが…

平成末期から令和にかけて、ネットとスマホのおかげで、これらのニッチで小さなプロたちが次々と生まれ、花開こうとしているのです!

その花を眺めているだけではもったいない!
商売人なら花の蜜にありつくことも考えてみてはいかがでしょうか?
それらの花が必要とする道具、機材、消耗品などの販売もあるでしょうし、従来の「衣・食・住」の商品を扱う店だけではなく、美容、アート、音楽、演劇、体験など、新たな「商品」や「サービス」をあなたのお店で考えて売るのも一案です。実際そんなショップも次々と現れていますよね!

職業の多様性によって、ライフスタイルや常識も多様化し、それぞれが無視できないほど大きな市場規模、消費者層になってきています。

でも、消費者の財布は有限なのです。先に他の業種の商売で1万円を奪われたら、あなたの店で使うはずだった1万円はとりやめられるのです!

そうなると、異業種との闘い! マインドシェアが大切になってくるのですが…これはまたの機会にお話ししたいと思いますが…
簡単にいえば、同業他者だけを意識して、従来型のチラシやメルマガで思い出してもらうような手法は、もはや古くて効果も少なくなってきています。

お客様の1日24時間のうちの何時間かを占めるようになった「スマホ画面を見ている時間」の、その中の数分でもあなたの店に誘導し、釘付けにするような仕掛けや、魅力あるコンテンツを用意して、まったく想定もしていなかったような異業種とも闘っていかなければならない時代…

それも令和からの「新しい時代」なのではないでしょうか。

以上、コラム「『新しい時代』感じていますか?」でした。

EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で1時間 1万円 ポッキリ!(延長可、10分 1500円)にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
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宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
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以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!


さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、自由記入欄にテンプレートのデザインでメニューを追加する方法をご紹介します。




HTMLタグを追加する

自由記入欄やHTMLタグ利用可能エリアにHTMLを追加してください。
<a>タグのリンク先、メニュー名は変更してください。


<div class="custom_nav_link loading" data-column="1">
<a href="/product-list/1">メニュー1</a>
<a href="/product-list/2">メニュー2</a>
<a href="/product-list/3">メニュー3</a>
<a href="/product-list/4">メニュー4</a>
<a href="/product-list/5">メニュー5</a>
</div>

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

「失敗しない為に避けておきたい事」

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「失敗しない為に避けておきたい事」について説明させて頂きます。

■サイトを見直して改善を

ECサイトの運営は、必死になって記事を書いたり、取り扱う商品を選んだりする事は非常に大切です。

とにかくサイトを育てていかなければ収益は上がっていきませんし、ユーザーを得る事も簡単にはいきません。

記事を仕上げていく事はもちろん大切ですが、どこかのタイミングで一度、自身のサイトを見直してみる事も重要です。

客観的に見てみなければ、普段見ている自分のサイトの悪いところというのは見つからないものなのです。

それもいろんな視点を持って見直していく事で、サイトの改善点は見つかっていきます。

やはり一番はユーザー目線になる事で、自身のサイトがどのようなものなのか感じ取りやすいです。

ECサイトにおいて失敗しがちな例はたくさんありますが、その一つとしては「購入までの過程」に問題があるサイトです。

ご自身がネットで買い物をする時、多くの場合は既に買うものが決まっていて、その上で商品を探される事が多いと思います。

そして目当てのものが見つかれば買い物かごに入れて決算するという感じでしょう。

この、「商品を見つけて」から「商品を買う」までの過程がシンプルであればあるほど望ましいと言えます。

何度も画面遷移を繰り返したり、購入に直接関係なさそうな複数の入力項目だったり、余計な会員登録もユーザーは嫌がります。

ユーザーはただ商品を買いたいだけなので、その過程が面倒だとすぐに去って行ってしまいます。

一つの画面にまとめられるものはまとめてしまい、できるだけユーザーの手を煩わせないようにする事が大切です。

ご自身のサイトで一度購入までの過程を試してみるのが良いでしょうが、そのほかにも様々なサイトを利用してみて、使いやすいサイトを見つけて参考にしてみるのもおすすめです。

良い例を見つけるまでは、自分のサイトのどこが悪いのか気づけない事もあります。

■ユーザーにはとにかく安心感を与えるべき

失敗しやすいECサイトの特徴の一つに、「不安を抱きやすい」傾向があります。

実際にお店に足を運び、直接手にとって目で見て商品を見るのではなく、ユーザーはインターネット上で文章と画像のみで判断しなければなりません。

ましてや笑顔で丁寧に説明してくれる店員さんもいなければ、全国チェーン展開している大手企業のようなネームバリューもありません。

そういった状況下で大切なのは、いかにユーザーに対して安心感を与えるかという事です。

心配性の方だと特に、ネットでの買い物は「騙されないだろうか」「本当に期待する商品が届くだろうか」と心の奥底で不安を抱いてしまう事があるはずです。

大手のECサイトにユーザーが集まりやすいのは、有名だから安心感があるというのも一つの要素にあるでしょう。

そこで肝心となるユーザーへの安心感の与え方ですが、方法は様々です。

成功するサイトと失敗するサイトにありがちな差としましては、「電話番号」の表示の仕方です。

電話番号を載せていないのはもちろん不安を募らせるだけですし、小さかったり目立たないところに書いていたりするのも良くありません。

安心感のあるサイトは、必ず目立つところに電話番号が書いていますし、ユーザーが必ず通る画面に描かれている事が多いです。

ほかにも細かい手法としましては、運営者やスタッフの顔写真の有無、決済方法を明確に表示させる、後払いを可能にする、などが挙げられます。

顔写真は抵抗がある運営者もいらっしゃるかと思いますが、後払いを可能にするのは安心感を与えるのに有効な手段です。

知らないECサイトで買い物をする時、コンビニ決済や振込などの先払いは不安が募りやすいのに対して、クレジットカードなどの後払いは安心感を与えます。

ユーザーに対する細かい気配りを意識し、安心感のあるサイトに改善してみましょう。

★POINT
・購入までの過程で面倒臭さを与えない
・ユーザーにはとにかく安心感を与える

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
SEOに関わるアドバイスも行っております。
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編集後記

小川町の南にあるときがわ町で「手づくり本プロジェクト」を立ち上げました。木工の町なので手動の製本機を流行させたらおもしろいと考えたからです。とりあえず前町長の自伝を1冊ずつ手で製本していますが、関係する人がみんな興味を持ってくれています。
(おちゃのこ山崎)

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