いいものを作るには、まず自分が満足することです号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

2020年も、早や1か月が経過してしまいました。
ついこのあいだ年賀状を手に取っていたのに、あっという間にもう節分、立春。
まごまごしていると、すぐに花見、ゴールデンウィークになってしまいますね。

さて、このメルマガの読者であるみなさんの多くは、「文章を書く人」だと思います。
ネットショップの営業活動の中で、文章の占める割合はまだまだ多いですから。
そこで質問です。
みなさんは文章を書くのが得意ですか?
ご自分の書かれた文章に自信がありますか?

私は物書きの端くれなので、取材先の人などから文章を書くコツについてよく聞かれます。たいていは「たくさん読んで、たくさん書くことですよ」とアドバイスしています。

書店に行くと、いわゆる「文章読本」の類の本がたくさんあります。たくさんあるということは、決定版が存在しないという証拠です。「これ1冊で文章のことは大丈夫」という本があれば、類書が出ても勝てないはずですから。

では「文章読本」は役に立たないのかというと、そうではないと思います。
上手なアウトプットのためにはたくさんのヒントが必要で、どのヒントがその人の役に立つかは十人十色。だからいろいろな「文章読本」が存在するわけです。

今回は、ベテランコピーライターが初の著書として書いた「文章読本」を紹介します。きっとみなさんのお役に立つと思います。

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写真挿入部分が透過処理されている画像、画像や文字を挿入するスペースのある画像などを2月バナー素材より追加しています。
おちゃのこバナー素材は、「管理画面」の左エリアからご確認いただけます。

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

 

読みたいことを、書けばいい。 ――人生が変わるシンプルな文章術

田中泰延・著 ダイヤモンド社・刊

1500円 (税別)

最近のビジネス書は、どんどんシンプルな表紙になっていきます。
書店の平台(本を寝かせて陳列する書店内の一等地)に並んでいる本を見ると、白地に黒の太い文字でタイトルが印刷された本ばかりが目立ちます。

おそらく、最近のベストセラーにその手の表紙の本がいくつかあるので、編集者たちがそれにあやかろうとデザイナーに注文を出すからでしょう。さらに、売れた本のデザイナーに仕事が殺到する傾向もあります。

本書もぱっと見は同じ系統のデザインと思えます。でも、よく見ると白地ではなくグレーの紙に黒の文字が印刷されています。帯も同じグレーの紙に黒一色の印刷。

そしてカバーを外してみると、本表紙(カバーの下にある本当の表紙。たいていは地味な印刷、デザイン)もグレーの紙に黒の文字。ただしこちらは大きな太文字ではなく、小さくデザインされています。

表紙をめくった見返し(表紙と本文をつなぐ役目の紙。多くは色紙)は、その次の別丁扉(本文とは別の用紙を使った扉ページ)と同じ紺の紙。そして扉の文字は本表紙と同じデザインでタイトルが印刷されていますが、インクの色は銀。

ここまで見ていくと、派手ではないけれど、非常に凝ったブックデザインであることがわかります。そして、それを意外な角度から検証した記事があることを発見しました。
http://bit.ly/2v6JszK

これはピースオブケイクが運営するnoteという作品配信サイトで発表された論考で、著者は伊藤太一というプロダクトデザイナーです。何が書かれているのかというと、本書の表紙に使われているフォントが何であるかの探求談です。

タイトルに使われている「を」の書体のユニークさに着目していろいろなフォントを調べた結果、たどり着いたのはデジタルフォントではなく写植文字。なんとアナログの書体をアウトライン化して使っていたのでした。さらに、一部の文字は角度を変えたりしていじっています。

その探求の熱心さにも驚きましたが、すごいのは本書のブックデザイナーに連絡をとり、自分の探求が正しいかどうかを確かめたこと。なんと、すべて正解でした。本書の著者や担当編集者も、このnoteの記事を引用して褒め称えています。

脱線が続きましたが、ここらで本書の内容に話を戻しましょう。
著者の田中泰延氏は1969年大阪生まれ。電通で24年間コピーライターとして働いた後、独立。現在はフリーライターとしてインターネット上で活動しています。本書が最初の著書だそうです。

「はじめに」で、著者はこう言っています。
「自分がおもしろくもない文章を、他人が読んでおもしろいわけがない。だから自分が読みたいものを書く。それが『読者としての文章術』だ」

これは私も同感ですが、文章がなかなか上達しない人がハマる罠は、「書きたいことを書いてしまう」ことです。自分の中の圧力に従って書きまくった結果、誰も読んでくれない文章が量産されてしまいます。

人に読んでもらえる文章は、まず相手が読みたくなる文章でなければなりません。でも、読心術者でない身としては、不特定多数の読者の心を察知するわけにはいきません。だから、自分が読みたいものを書く。それが本書のテーマです。

そして本書の特徴は、上質のエッセイのような読みやすさと楽しさがあることです。意表を突いた変化球のような比喩やクスリとさせられるユーモア。文字量も少なめなので、早ければ1日で、遅くとも2日で読み終えてしまうことができます。

「序章」で著者は、世に溢れる「文章読本」をこう評しています。
「『文章力向上72のステップ』などという本を見ると、気が遠くなる。だいたい、いつまでステップしているのか。いい加減にホップをするなり、ジャンプをしてはどうか」

「『文章を書くための100の法則』などという本まである。そんなに法則を覚えられる記憶力があるなら、司法試験を受けて弁護士にでもなるほうがよっぽどいいと思うのだが、あなた、どう思いますか」

「また、世に出回る文章術の本には『おまえがまず文章を習え』と言いたくなるような読みにくい本がある。ものすごく太った人が出すダイエット本のような、有無を言わせぬ迫力がある」

同じく「序章」には、本書の編集者が著者に執筆を依頼したメールが全文掲載されています。これはとても珍しいことです。すばらしい熱量のこもったメールなので、少し引用してみましょう。
***
私は、「文章表現」をテーマにした書籍作りを
編集者としてのライフワークにすると決めているのですが、
「文章が伝わらない」と悩む人は、今、とても多いです。
その大きな原因の1つは、「書き手が嘘をついていること」
にあるのではないかと、最近感じ始めています。
私が考える「嘘」とは、あからさまに悪意のあるものだけでなく、
「本当に思っていないことを書く」
「他人から借りてきた言葉をそのまま使う」
「その対象に愛がないのに紹介する」などを含みます。
(中略)
田中さんならば、
嘘をついてしまう構造や、嘘のデメリット、
正直に語る意味と方法を明らかにしていただける、
と思い、ご依頼さし上げる次第です。
***

「第1章」で著者は「ネットで読まれている文章の9割は『随筆』」と断言しています。そして著者によれば「随筆」は「書きたい人がいて、読む人がいる文章のボリュームゾーン」なのだそうです。

著者は「随筆」の定義を「事象と心象が交わるところに生まれる文章」としています。事象とは世の中のあらゆるモノ、コト、ヒト。心象とは、それに触れて心が動いた様子です。事象を中心に書かれた文章が報道やルポルタージュで、心象がメインの記述が小説や詩です。

「事象と心象が交わるところに生まれる文章」という言い方は固いですが、映画評も、商品紹介の文章も、Facebookの日記も、みなこの範疇に属します。ファクトを芯にして書き手の感想でそれをくるみ、読者の心に何かの反応を起こさせようと期待して書かれる文章だからです。

そして著者は文章を書くときの心構えとして、次のことを挙げています。
「定義をはっきりさせよう」
「ことばを疑うことから始める」
「ターゲットなど想定しなくていい」
「だれかがもう書いているなら読み手でいよう」
「つまらない人間とは『自分の内面を語る人』」
「物書きは『調べる』が9割9分5厘6毛」
「一次資料に当たる」
「感動が中心になければ書く意味がない」
「思考の過程を披露する」
「『起承転結』でいい」

「おわりに」にで著者はこんな言葉を載せています。
***
私のこの本を読んで、事象に触れたら調べてみよう、そして生じた心象について自分も書いてみよう、と思った人がいたら、まずは自分が読んでおもしろいと思えるものを書いてみてほしい。自分が何度も読んで、過不足なく、なにかが書けたと思ったら、ぜひどこかに発表してほしい。いまは、ネット上に自分の文章を載せるスペースは無限にある。わたしはあなたの書いたものを読んで、おもしろがってみたい。感想を述べてみたい。寂しい人生を別々にだが、どこかで一緒に歩いている仲間としてつながってみたい。
***

最後に本書の目次を紹介しておきます。
・はじめに 自分のために書くということ
・序章 なんのために書いたか
書いたのに読んでもらえないあなたへ
付録1 田中泰延が書いた記事10選

・第1章 なにを書くのか
その1 文書と文章は違うことを知っておく
その2 ネットで読まれている文章の9割は「随筆」
その3 書く文章の「分野」を知っておく
その4 定義をはっきりさせよう
その5 ことばを疑うことから始める
文章術コラム1 広告の書き方

・第2章 だれに書くのか
その1 ターゲットなど想定しなくていい
その2 だれかがもう書いているなら読み手でいよう
その3 承認欲求を満たすのに「書く」は割に合わない
その4 何を書いたかよりも誰が書いたか
その5 他人の人生を生きてはいけない
文章術コラム2 履歴書の書き方

・第3章 どう書くのか
その1 つまらない人間とは「自分の内面を語る人」
その2 物書きは「調べる」が9割9分5厘6毛
その3 一次資料に当たる
その4 どこで調べるか
その5 巨人の肩に乗る
その6 感動が中心になければ書く意味がない
その7 思考の過程を披露する
その8 「起承転結」でいい
文章術コラム3 書くために読むといい本

・第4章 なぜ書くのか
その1 書くことは世界を狭くすることだ
その2 貨幣と言語は同じもの
その3 書くことはたった一人のベンチャー起業
その4 文字がそこへ連れてゆく
その5 書くことは生き方の問題である
付録2 田中泰延について書かれた記事5選+おまけ
・おわりに いつ書くのか。どこで書くのか。

自分の文章を「もう少し改善したい」と思う人すべてに読んでいただきたい1冊です。


おちゃのこカフェオンライン
EC仙人のダメ出し!道場

 

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

「物が売れない時代」と言われます。
ここのところの「ダメ出し!道場」に登場してくださるお店の多くも、「何年か前から売上が落ちてきた」とおっしゃいます。

何も、おちゃのこネットのお店に限ったことではありません。
また、すべてのお店が売れなくなってきているわけでもありません。
それに、著しく不景気が進み、消費が完全に冷え込んでいるというわけでもありません。

でも、確実に多くのネットショップで売り上げが落ちているというのは事実です。

では、なぜ?

一つの答えは、意外と単純だと思います。

「ライバルが増えたことにより、1店舗当たりの売上が落ちた」
「価格競争が進み、知らず知らずの間に安い店、安い商品に客が流れた」

そしてその元にあるのは…そう、中国とAmazonの急成長です。

二十数年前、ネットショップ黎明期には、まだまだ安かろう悪かろうで大きな脅威ではなかった中国製品ですが、今や技術も品質も向上し、多くのジャンルで市場を席捲したりリードする存在になってきました。

Made in China は今や世界のスタンダード。
スーパーやアパレル、家電など、大手量販店に行けば売り場の過半数を中国製品が占有してきていますよね。

それが以前は安いだけで品質も相当に悪かったのですが、最近では標準機能、当たり前機能の範囲なら十分に使えるクオリティになってきました。
高級品やブランド品を求めるのでなく、一般的な家電や雑貨、家具、衣類、食品など「普通」のクラス、レベルの物なら、機能や品質だけでいえば日本製と遜色なくなってきました。

そして、それがいとも簡単に検索できて、しかも送料無料で簡単に注文できてしまうAmazonの成長。

「ネットで買う」が当たり前になってきた現代でもありますが、その半分くらいの消費行動は「Amazonでそこそこの中国製品を買う」という意味になってしまったともいえます。

話を戻しますが、つまりは工業を中心にした中国の産業の急成長により、そのプロダクト群と競合する国産商品を中心に扱っているお店が苦戦を強いられ、客を奪われているということです。

裏を返せば、それにうまく乗っかり中国製品のメリットを生かした業態で業績を伸ばして成長しているお店もまた多くあるともいえます。
しかし、大量生産、大量仕入れによる価格メリットや、高い不良率への対応などには資本力が必要です。
また、対中国業者への品質管理指導力、クレーム対応力なども求められるので、一定以上の規模やパワーを持った企業・事業者が有利な環境となってきます。
すなわち、中国製品はスモールショップには乗っかりにくいのです。

とはいえ、こうした傾向に陥らず、業績を伸ばしているスモールネットショップが存在するのも事実です。
それはどんなタイプのお店でしょうか?

例えば…ブランド力のある商品を扱うお店。
単にブランド品という意味ではなく、「知る人ぞ知る」、お客様が探してでも買いたい魅力ある商品を持っているお店ですね。

要するに多少価格が高くても、納得できるだけの理由や満足させられるこだわ りを持つ商品を、深い専門知識とともに販売するお店です。

でも、単に高級品を自動販売機的に陳列しているだけではダメなんです。
陳列しているだけならAmazonで十分ですからね。

手作りの工芸品、数量限定のオリジナルスイーツ、産直のブランドフルーツ、オーダーメイドのオンリーワン商品などなど。
クオリティが高く、高付加価値で、お値段もそれなり。
でも、専門性が高く、作り手の思いやこだわり、エピソードやストーリーを十分に伝えることができていて、さらに買う側のライフスタイル、知識欲や体験欲といった物欲・所有欲を超える心理を刺激してくるお店は、優良客が途切れません。

さて、本日のお店は…
日本製手作りのガラスシェードのライト(照明器具)の専門店さん。
商品は十分に専門性、クオリティ、こだわりの高いものが揃っていますが、ここ最近伸び悩んでおられるようです。
どこに問題があるのでしょうか?

それでは、「ダメ出し道場」、始まりで~す!
ダメ出し!依頼ショップ
アトリエ Ansan

ショップ名 :
アトリエ Ansanさん

サイトURL:
https://ansan.ocnk.net/

アトリエAnsanです。2005年よりおちゃのこさんでガラス照明器具を販売しています。
ガラスも器具もほとんどの商品が国内産、手作り、豊富なバリエーション、切子の照明など、他店であまり扱っていない商品の取り扱いというのが店舗の特徴です。
シャンデリアも販売している関係で、スワロフスキーを中心のビーズ販売の別店舗もおちゃのこさんでしています。
開始から10年以上、少しずつでも売上が上がっていたのですが、どちらの店舗も昨年くらいから売上が伸び悩んでいます。アクセス数ももっと伸ばしたいところです。
ショップデザイン、SEO対策にあまりお金をかけられないので、自分なりに取り組んでいますが、改善点は多くあると思っています。
商品写真は古いものは撮り直して差し替え、ロゴも含めデザインも改良している最中です。
改善途中ですが、今のうちにダメ出しをしていただき、アドバイスを反映させたいと思い応募いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

第一印象:日本製照明器具の専門店さんということはわかるが…

トップページ中央の大きなペンダントライトの写真で、ひと目で照明器具のお店であろうことはわかります。

実は、先週初めて拝見した際には、写真だけで「手作りの温かみのある国産ガラスの…」という写真上の文言はなかったのですが、インタビューのお電話で「お店の強み、特徴を端的にアピールする言葉がないのがもったいない」と申し上げたら、早速に改善されたようです。(^^;)

こうした素早い対応はいいですね!

ただ…
まだまだ、「当店はどんなお店で、どんな経営者が、どんな思いで、何にこだわって運営しているのか? 当店で買うとどんな良いことがありそうなのか?」
こうした、いわゆる「ベネフィット」がほとんど思い浮かんできません。

また、漠然と「日本製」とはあるのですが…
「日本製だったら何が良いのか?」
ストレートに書けば、「どんなところがAmazonなどにあふれる中国製の安価な照明器具類と違うのか?」がわかりにくいです。

トップ下の「商品カテゴリー」のバナーと、その下の「おすすめ商品」や「New Item」の画像、左メニューのジャンルの多さなどで「品揃えも多そうだぞ」とは感じるのですが、商品がどの程度あるのか(品揃えの充実度、お店の奥行)も、ちょっとわかりません。

「藤本さんの切子」という何やらベテラン職人さんっぽいバナーはあるのですが、ひと言の見出しやキャッチフレーズもなく、謎。もったいない。

いうなれば、「見た目は専門店、プロショップっぽいのに、専門店らしさ、プロっぽさを感じられない、見た目だけおしゃれな自販機型ショップ」という印象です。

インタビューで浮き彫りになったこと…

Ansanは店主の長野さん(女性)がお一人で運営されているお店です。

2005年に勤めていた会社を辞めて次の仕事について考えていた際に、もともと知り合いであった照明器具の問屋の社長さんに声をかけられ、問屋直営の小売店さんの一部を間借りしつつ、無在庫で商品撮影をして委託販売方式でネットショップを始めたそうです。

長野さんご自身がそれ以前にインテリア関係の仕事も経験されていたり、こうしたオシャレな照明器具にも興味があったし、在庫リスクを負わず、また開業資金も投資してくださるという素晴らしい申し出に開業を決意されたとのことです。

また、ほぼ同時にシャンデリアに使っているガラスビーズの問屋さんも紹介され、ガラスビーズの販売も始められたそうです。(クラフトAnsan)

電気製品、照明器具には素人ながら、仕入れ先の実店舗で事業をスタートし、実店舗のスタッフさんから学びながら、また梱包や出荷なども手伝ってもらえたりと、ローリスクで順調な滑り出しだったようです。

一方で在庫なしの委託販売方式ゆえに、利益率が低いのと、別会社で仕入れ先とはいえ、実店舗の間借りをしていたり、実店舗のホームページからネット販売としてリンクしてもらっている関係上、販売価格は実店舗に合わせる必要もあり、価格の自由度、競争力はない状況です。

ゆえに、法人さんから数のまとまった商談が入っても、一切値引きには応じていないとのことです。

トップページにある「藤本さんの切子」というジャンルは、御歳90歳の超ベテラン切子職人の藤本幸治さんの作る切子のランプシェードシリーズで、藤本さんを取材されるマスメディアも多いらしく、メディア掲載、出演などがあると短期間に集中して藤本さん商品が売れるとのことです。

具体的なダメ出し…

左メニュー中段以降の「シェードバリエーション」に、「1001」「2001」「9901」「9906」など謎の数字が並んでいるのですが、素人であるお客様には意味がまったくわかりません。

第一印象でも触れましたがトップページの「藤本さんの切子」というバナーですが、ひと言の見出しやキャッチフレーズもなく、謎。もったいない限りです。

少なくとも「切子職人歴70年の大ベテラン!」などの見出しはほしいですね。
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ガラス製ランプシェードの魅力の一つに、その模様によって壁や天井に映し出される陰影や影絵のようなシルエットがあると思いますが…

商品写真が器具の大写しばかりで背景の陰影があまり写っておらず、このライトを取り付けた部屋や空間がイメージできません。

例)ポンポン花切子タマゴ型ペンダントライトクリア
https://ansan.ocnk.net/product/1069
ハス切子200ブラケットライト
https://ansan.ocnk.net/product/1133

もっと引きで撮ったら、部屋の印象も感じられるでしょうに…

照明器具といっても、当店のライトは単に明かりのためだけのものでは決してないはずです。当店の器具を使うことで得られるメリットは「明るさ」でも、ベネフィットは「空間をおしゃれに演出」だったり、もっといえば「心を和ませる」だったり…その価値のためにお客様は通常より高い照明器具を買っておられるはずです。

「空間演出」という付加価値をイメージできるような商品写真を、ぜひ工夫して掲載していきましょう。
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家電製品としてはローテクで比較的難しくないものではありますが、それでも電気製品に疎いお客様にとっては…

例えば電球の口金の規格(E26とかE17とか)や、ワット数と、明るさ(ルーメン)の関係などはわかりにくいものです。

また既存のシーリングライトなどの入れ替えをしたくても、
「自分一人でもできるかしら?」
「家のソケット、ブラケットに合うのかな?」
といった不安が購入の障害になってあきらめているかもしれません。

一応、説明ページはあるのですが…
https://ansan.ocnk.net/page/3

ただ小さな写真が並んでいるだけで、既存のものを取り外し、付け替えるときの説明などはまったくありません。
「知ってて当たり前、誰でもできるだろう」では、逃しているお客様がきっといます。

実際の付け替えの説明ステップ写真を用意したり、できれば動画での説明も用意して全商品ページからリンクしたり、ご注文確認メールでもリンクするなど、きめ細かい案内があれば、ハードルはうんと下がり、顧客満足度も高まると思います。

「あ、このライト素敵!」と思っても、「家のライトと簡単に交換できるかしら?」「私にでもできるかしら?」の心理的ハードルを取り除いてあげなければ、「よし買おう!」に至りません。

「もの」としてのライトを売るだけでなく、ライトを取り付けて点灯させた時の素敵な部屋・空間とそれによって得られるであろう心地良さや満足度を売っているという意識をぜひ持ちましょう。

60点
総評

「ものではなく、ベネフィット、満足を売る」
「不安や懸念はできるだけ取り除いておく」
は専門店の基本中の基本です。

例えば「わが家のカバー付きシーリングライトをペンダントライトに替えたいが、明るさが暗くなると思うので2灯~3灯と付けたいがどうしたら良いか?」「パーツなどは売っていないのか?」
だったり、

「電気代や電球の消耗などコストも気になる。長寿命のLED電球に替えたいが、おすすめのLEDは売ってないのか?」
「卓上型のスタンド、ランプなどはないのか?」

などなど、「照明器具の専門店」として見た際には、まだまだ問題解決力や提案力に乏しく、専門店に達していない点もあるといわざるを得ません。

ニュートラルなお客様目線で「何が足りないか?」「何が(どんな情報やコンテンツが)欲しいか?」を探ることがとにかく大切です。

慣れ過ぎたプロの目線をいったんOFFにしてみて、今一度お店を見直しましょう。
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また、デザイン性や品質が高い製品だけに、飲食店など店舗向けや、内装業者、工務店、設計事務所など法人向けの引き合いは取りたいところですね。

それにはやはり、数量がまとまった際の多少の値引きはビジネス習慣上と気持ちよく契約していただく上で、ぜひともほしいところです。

10個、20個買うのに、「1円も引けません!」はちょっと頑な過ぎて印象が悪く、満足度も高まりません。
「藤本さんの切子」だけは値引き不可でも良いと思いますが、量産品に関しては、仕入れ先さんに交渉してでも数量値引きの余地、余力は持っておくべきではないでしょうか。

「法人からの問い合わせ、ご相談歓迎!」の姿勢も、トップページやメニューに別枠で用意するなどして、わかりやすく表示しておくのが良いと思います。

商品のクオリティは高く、ポテンシャルは十分に高いお店だと思います。
しかしながらお一人での運営、経営は悩みがループしてしまって、なかなか突破口やアイデアが出てこないことも多いと思います。
そういう時は(お近くですし)、ぜひ相談会にお越しください。

以上、ダメ出し!道場はここまで。

↓↓↓↓↓以下、今回はあとがきコラム有り。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最後に…冒頭のコラムで書いた「ものが売れない時代」のもう一つの理由ですが…

日本全体の都会化が進み、都市部のマンションなど集合住宅で暮らす人が増え、住居中心の地域のコミュニティや繋がりが希薄になってきたり、会社中心の人間関係が敬遠されるようになってきて、人口の多いところに住みながらも孤独感を感じる人が増えています。

そのため、学生時代の仲間やネットを通じて共通の趣味やエンターテイメントでの繋がりを求める人が増えました。
その分、消費も「もの」を所有するところから、人と繋がるため、繋がりを維持するための通信費を筆頭に、飲み会、食事会など外食費だったり、移動費、交通費、会費、参加費だったりという「こと」に使う消費が増えているようです。
これらを別名「繋がりコスト」というそうです。

裏を返せば、そうした共通の趣味や活動、体験によって人と繋がるきっかけになったり、繋がりを維持したりすることに関係する「もの」であれば、「もの」でも売れる、売れているということでもあります。

例えば、スポーツ用品、楽器、旅行用品、ITCネットワーク関連品、習いごと、お稽古ごと関連商品など、誰かと何かを体験するために必要なものは良く売れているんですよね。

では、「そうじゃない商品のお店はもうダメなのか?」というと、まだまだ工夫の余地はあると思います。

例えば、ギフト化。
誰かに気持ちを伝えるためのギフトに向いた商品構成やセット組、包装や演出も含めたマーチャンダイジングを考えてギフトに使ってもらえるお店にしていくのです。

そして誕生日や記念日などの大き目なイベントギフトだけでなく、日常でのちょっとしたお礼や感謝でのギフトをどんどん提案していくと、「繋がりコスト」としてあなたのお店を利用してくれる人が増えるのです。

また、人に見せたくなる、見せたら話のネタになる、誰かと一緒に体験したくなるような商品や映える商品にアレンジしていく。

例えば、マカロンやもなかが人気のお菓子屋さんなら、完成品だけを売るのではなくて、皮と中のクリームやあんこを別々にして「自分で作るマカロンセット」「自分で挟むもなかセット」のように、簡易な手作り体験を提案することで、一人で買って食べるだけでなく、誰かと一緒に楽しむ、会社のティータイムにみんなで楽しむなどの新たな需要を掘り起こせるかもしれませんよね。

自店の商品を単なる「もの」から何かを体験できる「こと」にしていくことで、人と繋がったり、繋がりを豊かにするというベネフィットを創造し、チャンスを広げていけるということです。

皆さんのお店の商品も「もの」から「こと」へ。
ぜひ考えてみてください!
煮詰まった方はぜひお気軽にご相談を!
↓↓↓↓↓



EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 10,000円 ポッキリ!
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にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今号のデザイン道場は、スタイルシートでボックス要素内の最初の文字だけスタイルを変更する方法をご紹介します。




スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けて下さい。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

:first-letteを付けることで、ボックス要素の最初の文字「最」にだけに別のスタイルを適用させることができます。

●HTML

<div class="txt_first">最初の文字だけスタイルを変える</div>


●スタイルシート

.txt_first:first-letter {
font-size: 40px;
color: #FF0000;
font-weight: 700;
}

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

SEO対策の3つのポイント

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営で重要となる「SEO対策の3つのポイント」について説明させて頂きます。

■ECサイトを運営で見直すべき3つのポイント

ECサイトを運営しているものの、思ったよりも売上が伸びない場合に見直すべきポイントはアクセス数、客単価、コンバージョン率の3つです。

アクセス数は特に注目すべき要素となります。

注目されれば大幅に売上が上がる商品であっても、アクセス数が少ないと成果につながりません。

SEO対策を行ううえで意識すべきはキーワード調査です。

自社サイトに含まれるキーワードを洗い出すとともに、ユーザーに注目されるサブワードを盛り込んで作成していきましょう。

そして、検索ボリュームをGoogle広告のキーワードプランナーでチェックしましょう。

もちろん、競合サイトの調査も必要です。

ページ内容やコンテンツボリュームを調べ、どういったページが評価されるのかを把握しましょう。

競合サイトと比較した場合に、自社の商品が選ばれるようにしておけばアクセス数もアップします。

自社サイトにないページを作るとともに、競合に勝てる内容に強化するのも大切です。

回遊性を上げるためにはランキングページ、商品ページからのカテゴリーや商品ページへのリンク、関連するコンテンツ同士の横リンクといった施策を行うようにしましょう。

アクセス数のみならず、客単価やコンバージョン率を上げることにもつながっていきます。

■ECサイト自体のSEO対策を行うためには

ECサイト自体のSEO対策を行うことで、検索エンジンで認識されやすくなります。

アクセス数、客単価、コンバージョン率の見直しにつながるからこそ、強く意識しないといけません。

まず商品の情報をしっかり記載するようにしましょう。

商品ページを作成する際にはタイトル名やディスクリプション、商品画像やスペック情報の記載が必要です。

どんな商品であるのかをユーザーに理解してもらうことを大前提に考えるべきです。

SEOで重要なタグを適宜使うとともに、HTML記述ルールに習ってマークアップしましょう。

商品ページ自体の質を高めることにより、Googleから商品ページが評価されやすくなるメリットがあります。

ユーザビリティを向上させることもECサイト自体のSEO対策を行ううえで無視できない要素です。

スマートフォンやタブレットなど、パソコン以外からのモバイル端末からでも閲覧しやすいWebページにするのは基本中の基本となります。

特に今の時代においてはスマートフォンやタブレットからの閲覧が非常に多く、売れているECサイトではほぼ確実に施策を行っています。

不要な項目を減らし、決済時における入力の手間を省くことも意識しましょう。

ボタン一つで簡単に決済ができるのが望ましく、複雑な入力が必要であるのが理由で購入しないユーザーも少なくありません。

一目でどういった項目があるかが分かるかどうかも大切な要素です。

そして、不要なリソースを省いてページの読み込み速度も上げていきましょう。

ページにあれもこれも盛り込んで読み込み速度が遅くなるよりも、スムーズにサイト閲覧ができる方が購買意欲は高まるものです。

どんな優れた商品を用意しているにしても、ユーザーにとって利便性が高まるサイトでないと閲覧時間が増えにくいです。

さらに、リピートされる可能性も低くなってしまいます。

ECサイトを使いやすくすることで、サイトパフォーマンスをより向上されます。

結果的にECサイト自体のSEO対策を進めることにもなるため、地道な作業を細やかに行うことが大切です。

競合他社との競争に勝つために魅力的な商品を用意するのは当然といえます。

さらに、より多くのユーザーに訪問してもらえるサイト作りを意識しましょう。

特別な施策を行うのではなく、地に足のついた工夫を凝らしていくのが肝心です。

★POINT

・アクセス数、客単価、コンバージョン率の3つが見直すべきポイント
・ECサイト自体のSEO対策が重要

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
SEOに関わるアドバイスも行っております。
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編集後記

埼玉は雪国ではありませんが、田舎はクルマがないと不便なので、この冬はスタッドレスを新調しました。そうしたら…暖冬。準備すると問題が起こらないというのは、よくあることですね。
(おちゃのこ山崎)

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