大変革の時代、あなたの針路は?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

8月に入って長かった梅雨が明けたら、とたんに猛暑がやってきました。
首都圏は朝からエアコンをつけないと何もできないような暑さですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

私は先日、政府の「家賃支援給付金」受給の手続きをしました。「持続化給付金」、二度にわたる埼玉県の「休業補償」に続いて4回目のネット手続きです。

幸か不幸か、物書き業は年中貧乏なのでコロナショックはあまり関係がないのですが、業種によっては前年同月比マイナス97%などという壊滅的なダメージを受けている方々がおられます。

私が事務所を置いている埼玉県の辺境では、「年末までこの状態が続くと、飲食業の半分が消滅する」と言われています。実際に、行きつけのカラオケスナックが7月末で閉店しました。別の場所で鉄板焼き屋を開業するそうです。

今回のコロナ禍は、健康面での脅威もさることながら、人々の生活に大きな変化を与えるという経済面での脅威が社会に大きな影響を与えつつあります。「三密」に抵触する商売は軒並み打撃を受けていますが、それが完全に元に戻ることはないでしょう。

ではどうやって苦境を打破するのか。それこそが経営者の知恵の見せどころです。答えは誰も教えてくれませんから、いろいろな人の意見を聞き、有用な参考書を読み、自分で答えを見出さなければなりません。もちろん、誰かが切り拓いた道の後に続くという方法もあるでしょう。

今回のオススメ参考書は、「買い物」という人々の行動に焦点を当てた本を紹介します。変化を分析し、その対応策を練るための役に立つと思います。

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

2025年、人は「買い物」をしなくなる

望月智之・著 クロスメディア・パブリッシング・刊

1480円 (税別)

タイトルをチラ見して、「買い物をしなくなるなんて、あるはずがない。買い物をしなければ生活できなくなるじゃないか」と思った人も多いと思います。私も一瞬、そう思いました。

しかし著者が言いたいのは、「これまでの『買い物』という行動が、なくなる」ということです。つまり物品やサービスを購入するという商行為は依然として存続するものの、そのスタイルが劇的に変化し、その変化について行けないビジネスが消滅すると警鐘を鳴らしているのです。

これまでの「買い物」というと、現金の入った財布を持って家を出てどこかに出かけ、商店に入って品物を物色し、気に入ったものがあれば購入して帰るという一連の行動を指していました。

しかし、すでにその行動には大きな変化がいくつもやってきています。財布の中には現金だけでなく、クレジットカードやサービス券などが入り、スマートフォンにはいろいろな決済手段がインストールされました。その結果、現金を使う比重がどんどん減っています。

また、出かける先も個人商店から百貨店、スーパーマーケット、ディスカウントストア、コンビニエンスストア、専門店と多様化しています。さらに、ネットショップを利用する場合は「出かける」という行為もなくなってしまいました。

著者はさらに変化が加速して、SNS、AI、5Gの利用による「デジタルシェルフ」が誕生し、私たちの意識から「『買い物をする』という気持ちがなくなっていくだろう」と予測しています。

「デジタルシェルフ」とは、物理的な商品棚をデジタル上で置き換えたものを指します。ネットショップの商品ページなどは、すべてデジタルシェルフです。しかし、著者はその狭い意味での定義ではなく、人々の生活すべてに組み込まれる商品棚のことを言っています。

たとえば、SNSで友人が投稿している飲食店のメニューを見て、「おいしそう!」と思ったら、その画面から店の予約ができたり、映画やテレビを見ていて、登場人物の服やアクセサリーに興味があったら、そこから購入できたり、アニメの主題歌を見ているその場で自分のスマホにダウンロードできたり、冷蔵庫の中にある常備品が切れそうになったら勝手に補充商品が送られてきたり、鏡に映る自分の髪の長さから、自動的に美容院の予約画面が出てきたり…。

つまり、消費者が能動的に「買い物」という特別な行動を起こさなくても、環境に組み込まれたシステムが半自動的に購入機会を作ってくれる。それが著者の言うデジタルシェルフというわけです。

それが当たり前になってしまうと、現在の「買い物」にのみ依存している商店は立ち行かなくなります。ネットショップも、デジタルシェルフに進化していかないと、取り残されます。そのような時代を先取りして、今から準備しておこうというのが本書の趣旨です。

著者の望月智之氏は、東証一部の経営コンサルティング会社を経て、現職である「株式会社いつも」を共同創業し、取締役副社長になりました。同社はコンサルティング会社として、全国のメーカーや小売企業にデジタルマーケティング支援を提供しています。

それでは、本書の目次を紹介します。
・はじめに
・第1章 ショッピング体験の進化で、人々は「買い物」をしなくなる
・第2章 ショッピングはどう発展してきたのか
・第3章 リーディングカンパニーたちが目指すもの
・第4章 さらなる進化、「デジタルシェルフ」へ
・第5章 「人々が『買い物』をしなくなる未来」の先にあるもの

第1章では、「買い物」という消費者行動のプロセスを分析し、それがいかに「面倒くさいもの」の固まりであるかを説明しています。人々は「面倒くさいもの」から「便利なもの」にスイッチしますから、「買い物」はいやが上にも変貌を遂げていかざるを得ないという主張です。

著者の言う「買い物の面倒くささ」は、次のような点です。
・外出するために身支度を調える
・店に行くために交通手段を利用する
・どの店に行くかを考える
・店に着いたら売り場を探す
・類似商品から目的のものを選ぶ
・レジに並んだりして支払をする
・買った商品を家に持ち帰る

ネットショップがそのうちのかなりの部分を解決していることはおわかりでしょう。だからこそ、「面倒くささ」を「感染の恐怖」が増幅したコロナ禍で、多くのネットショップの売上げが増大したわけです。

それらの「面倒くささ」に対して、「買い物にはレジャー的な側面もある」「いろいろな商品を見るのが好き」「商品を手に取ってじっくり検討したい」といった反論もあります。しかし、それらの反論は「買い物のプロセスの一部分を条件つきで好きだと言っているにすぎない」と著者は指摘しています。

著者はある分野で、すでに「買い物」が廃れていると言います。たとえば、音楽分野のサブスクリプションがそれです。現在、Spotify、AWA、Amazon Music Unlimited、Apple Music、LINE MUSICなどがしのぎを削っていますが、かつてレコード店で気に入ったミュージシャンの楽曲を選んで買っていた時代と比べると、消費行動は雲泥の差です。

このサブスクリプション化の流れは映像の世界にも押し寄せましたが、さらに雑誌や漫画、自動車やバイク、洋服、クリーニング、家具、飲食店といった分野にも拡がりを見せています。

第2章では、戦後の高度経済成長期から現在までのショッピングの歴史を振り返ります。戦後の百貨店と個人商店の伸張に始まった小売競争は、自動車の普及とともにスーパーマーケットの台頭へと続きます。そして「チェーンストア理論」による大型専門店はショッピングモールへと発展し、一方でドラッグストア、100円ショップ、コンビニエンスストアも大きく伸びてきました。

しかし、リアル店舗における顧客の奪い合いは、インターネットの普及とともに新しい段階に進みます。そしてスマートフォンが登場すると、店から家に移動した「商品棚」が自分の手もとにまで移動します。パソコンの前に行かなくても商品が買えるという便利さは、2018年のEC市場の39%をスマホが占めるという結果をもたらしました。

そしてスマートフォンの使用に慣れた若者は、それ以上の年齢層の人たちとは違う買い方をします。Googleなどで検索するのではなく、ショッピングアプリの中で目当てのものを探すのです。もうすぐ、この「ググらない世代」が購買力の主力になると著者は言います。

第3章では、大きくうねる時代の荒波に、リーディングカンパニーたちがどのように対応しているかを紹介していきます。たとえば、食品会社が新たにテーマにしている「時間ソリューション」。カット済み、調理済みの商品、レンジでチンするだけの冷凍食品を提供して、消費者に時間の余裕を与えようとするものです。

この時間ソリューションは、食から生活のすべてに広がっていくだろうと著者は予測しています。

そして第4章は本書のキモである「デジタルシェルフ」がテーマです。技術の進歩に伴って、消費者の価値観や思考も大きく変化していきます。

おそらく、そう遠くない将来に、スマートウォッチやスマートグラスなどのウェアラブルデバイスで買い物をすることが可能になるでしょう。消費者の周りが商品棚になるということです。

家電のIoTが進めば、そこもデジタルシェルフになります。すでにAmazonはスマートスピーカー「Amazon Echo」でデジタルシェルフを実現するための特許を取得しています。聞こえてくる音を24時間分析して、それを商品の提供に結びつけるというものです。

そのような動きが進むと、消費者が「欲しい」と思った瞬間に、あるいは「意識していないがあったほうがいいもの」を提供するようになるでしょう。「欲しいから購入する」から、「無意識のうちに欲しいものが提案され、届く」という時代に。これが著者の言う「買い物をしなくなる時代」です。

ただし、日本はそのような時代に乗り遅れるのではないかと著者は危惧しています。それは、日本にはデータサイエンティストの人材が乏しく、デジタル分析ツールを提供する会社も、アメリカの10分の1くらいしかないからです。

著者は次にヒットするのは「ライブコマース」だと予測しています。ライブコマースとは、ライブ配信のプラットフォームで配信者が視聴者に商品を紹介し、販売するというものです。それだけ聞くと「テレビショッピング」と変わりませんが、ライブコマースは双方向であるところが違います。

「ちょっと違う角度から見せて」
「こういう使い方はできないの?」
といった視聴者のリクエストに配信者が即座に答えてリアルタイムのやり取りを繰り返していきます。

ここで重要なのは、視聴者の多くが配信者のファンであることです。つまり、人気ユーチューバーがインタラクティブに商品を紹介するという状況です。中国ではすでに月間数億人がこのライブコマースを利用しているといいます。

これでわかるように、デジタルシェルフ時代の消費者は、自分で選ぶのではなく、お気に入りのインフルエンサーから買うようになります。つまり、お気に入りの人がいる場所が、ショップになるというわけです。

第5章では、デジタルシェルフ時代の先にある未来を予測しています。これまでの消費者の買い物にかける時間は、百貨店に1日、スーパーに1時間、コンビニに10分、ネットショップに1分でした。それが0秒に近づいていくとどうなるか?

著者は次のように言っています。
「買い物は『自分で探して選ぶ』という形ではなくなり、AIが勝手に探してきてくれる、あるいは人からすすめられたものだけ欲しくなる」

消費者にとって「何も考えていなくても、今必要なものがピンポイントで届く」という時代になったら、いろいろなものがなくなります。リアル店舗のレジや店員はAmazon Goのような無人店舗の普及で消え、在庫や包装といったものが不要となり、価格が最適化されて値引きもなくなります。

5G、6Gが普及するころは、家の中のものがすべてIoTで人間とつながり、生活の中には執事のようなバーチャルコンシェルジュが帯同して、あらゆる利便をはかってくれるようになるでしょう。

サブスクリプションの浸透は、「人がモノを持たなくなる時代」をもたらします。そして、住む場所までがサブスクとなり、自宅を持たない時代が到来するかもしれません。ただし、その一方であらゆる行動がスコアリングされ、どこかにデータ化されていきます。それを「監視社会」ととるか、「便利な時代」ととるかは、そのときの人間が考えることです。

「商売」の本質をじっくり考えてみるには好適な参考書です。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

私の好きな昔からの言葉に…
「朝茶はその日の難逃れ(なんのがれ)」という言葉があります。

朝に一杯のお茶を飲むと、その日一日の災難を逃れることができるという意味の言葉です。何か有名なエピソードや物語があるわけではないようですが。

最近では、日本茶は新型コロナウィルスにも有効性があるという論文もあるようですし、風邪には日本茶でうがいするのが良いという話はずいぶん前から言われていますね。

実際に朝、温かい日本茶を茶をいれて、茶葉の香りを吸い込みながらふーふーしてお茶をすすると、じんわりと汗ばみ身体が芯から温まって血の巡りが良くなり、いかにも身体に良さそうだなぁと感じます。

胃やお腹も温まり、食欲も出てきてすんなりと朝食が頂けますので、健康に良い効果はありそうですよね。

この言葉以外にも
「朝茶は福が増す」
「朝茶は七里帰っても飲め」
なんて言葉もあるようですので、願掛けや縁起担ぎの気持でも、朝茶の習慣を続けてみようかななんて思っています。(^^;)

そういえばいまさらながら「おちゃのこネット」の“おちゃのこ”も、元は
「お茶の子さいさい」→ものごとを簡単に解決する意
ということわざから来ていますね!(^^;)

さて、勘の良い方は気付いているかもしれませんが(^^;)
本日のお店は「日本茶」のお店です。
本場静岡は沼津の、なんと創業310年以上というお店です。
それでは、ダメ出し!道場 始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
沼津・市川園

ショップ名 :
沼津・市川園さん

サイトURL:
https://ichikawaencha.ocnk.net/

1.売上が伸びない。
2.自社サイトの集客方法が分からない。
3.実店舗では、自社サイトの紹介用チラシを配布しています。
4.お客様からは、「美味しい」と言われています。 楽天、アマゾン、ヤフー店はお陰さまで、そこそこには売れています。

【第一印象:】ネットショップの経験は豊富そう…

トップページの看板画像や、バナー類は洗練されており、
「ここはネットショップのノウハウはひと通り持っていそうだなぁ。きっとおちゃのこ以外の経験が豊富なんだな」
とひと目でわかるレベルの高さです。

ずらっと並ぶ商品画像にもキャッチコピーがついてメリハリがありますし、画像サイズや画質の良さ、凝ったフォント(書体)の種類などを見るだけでも「手馴れているなぁ…」と感じます。

ネット通販ショップとしての当たり前レベルは十分にクリアしているお店だという安心感を感じます。

商品ラインアップも主力の「静岡茶」の茶葉をはじめ、各種ティーバッグや健康茶、ギフトセット、スイーツやふりかけ、スープや佃煮などの食品まで幅広く、あれこれ見ていて楽しいですし飽きません。

お茶を中心に置いた食品通販ショップとしては十分に合格点だと思います。

ただ、店長の挨拶に小さな文字で控え目に書いてある、「創業310余年」や、日本で唯一の「五段火入れ」という特殊製法 などのすごい強みがわかりにくかったり、商品が多ジャンルに渡りごちゃごちゃしていて主力がわかりにくかったり、お茶に関してはパッケージも似通ってるので違いや特徴が素人にはほとんどわからないなど…

ベテラン専門店にありがちな、自分たちには当たり前になり過ぎて宝の持ち腐れになっているようにも感じ、もったいない状態です。

インタビューで浮き彫りになったこと

社長の市川社長は創業310年の市川園11代目で、70歳。
おちゃのこ出店はまだ5年目ですが、ネット通販歴は1998年からもう22年と大ベテラン。おちゃのこ店以外にも、楽天、Yahoo、Amazonなど7店舗とかなり積極的なネット運営をされているようです。

市川園さんの実店舗は静岡県沼津市の沼津駅前にある仲見世商店街にあり、地元の方にも愛されるお店。

静岡県内の生産者から仕入れた茶葉を自社独自開発の日本で唯一の「回転式丸胴釜火入れ機」で一般的な火入れの倍くらいの時間をかけてじっくり柔らかく火入れし、茶葉の良さを引き出しているそうです。

茶葉の種類や作りたいお茶に応じて温度や時間を微妙に調整して製茶しているとのことで、その甘味、旨味、香りは初めて飲んだ方の多くが感動されるようです。

お客様は地元沼津、静岡の方だけでなく、現在はネット販売の売上が半分を超え、経営の柱に成長してきたとのこと。コロナ環境下でむしろ総売上は伸びてきているとのことでした。

具体的なダメ出し…

これは長所の裏返しでもありますが、品数が多く、選択肢が多いがゆえに、お客様はどれを選べば良いかわからなくなります。

平たく言えば、ピンからキリまであってもどれが自分に合うお茶なのかを選ぶ、ナビゲーション(目安)がないので、目利きに自信のないお客様はなかなか選べません。

インタビューでわかったことですが、実店舗に初めて来られたお客様には
「普段、どんなお茶を飲まれているか」
「いくらくらいのお茶をお探しか」
「お好みの濃さや苦みや渋み、香りは」

などをお聞きして、
「それなら、こういうのはいかがですか?」
と提案していくとのことでした。

残念ながら、その接客ノウハウ(お客様に合うお茶を絞り込んで提案するスキル)がサイトの中には反映されていません。

よくある
「味から選ぶ」とか「香りから選ぶ」とか「予算から選ぶ」といった分類で分けたりするのも一案ですし、

甘口←---→辛口
軽い←---→重い
苦み←---→酸味
香ばしい←---→スッキリ

などといった、なんらかの指標で表して選びやすくするなどの工夫があると良いのではないでしょうか。

ワインやコーヒー、紅茶、最近では日本酒や焼酎などにもよく見られるようになってきましたが、日本茶の業界ではこうした数値化やインジケーター表示はまだほとんど見たことがありません。

スーパーなどの量販店店頭でもこれらの表示は見かけず、ただただアナログでアバウトな説明文と、ほとんどは価格帯でなんとなく「高ければ美味しいのかな?」「安ければそれなりのお茶なのかな?」といった程度の認識の若いお客さまも多いような気がします。

その結果、高くてもまずいお茶、好みに合わないお茶に当たることも少なくなく、日本茶離れの一因になっているような気もします。

30点
総評

お茶のネットショップとしては、静岡、掛川のブランドを冠し、品揃えも豊富で、ネットの基本スキルも十分なお店ではあるのですが…

「当たり前レベル」「平均点」のお店の域に留まっていると思います。

日本最高レベルの生産地からの直仕入れ、創業310余年の歴史、日本唯一の回転式丸胴釜火入れ機による、自社製茶、自社パッケージングなど、地方のお茶屋さんから見れば羨ましい「強み」を山ほど持ちながら、そのアピールは十分でなく、初来店されたお客様に瞬時には伝わっていません。

ぜひこうした第一印象に繋がる強みは、トップ看板に大々的にアピールなさってください。

さて、ここからは今回の最大のご提案です。
多くのほかのお店にも参考になることだと思います。

ネットショップである前に、「うちは通信販売ショップなのだ!」という点を今一度見直してみましょう!

お客様がスーパーや通販でお茶を買う際に、何を不安に思ったり、不便に感じたりするのでしょうか? 初めて買う種類のコーヒー豆や、日本酒、焼酎、醤油や味噌などの調味料でも言えるかもしれません。

大きな容量で買っても、好みに合わず失敗したら!?
捨てるか、まずくても我慢してなくなるまで食べ(飲み)続けなければならないのはイヤだ~!
「少量ずついろいろな商品を試してみたい! その上でベストなお好み商品を見つけたい!」という顧客心理・ニーズです。

これは、私が20年以上、ネットショップのコンサルをしてきて常々思うし、多くのお店、特に日常的で手に入りやすい食材などを扱うお店に何度となく提案してきたことですが、ほとんどのお店は、あれこれとできない理由を並べ立て、その問題を解決してきませんでした。

お茶であれ、お酒であれ、調味料類であれ、専門店であれば何十種類、何百種類の品揃えがある店は珍しくありません。
でも実店舗なら試食や試飲で一口ずつ試せる店は珍しくないのに、ネットショップ、通販で「少量ずつのお試しパック」を用意し、多くの種類を試食、試飲できるお店となると、本当になかなかないのです。

物理的にはたくさんの種類があって、それを少量ずつ詰めてセットにすればよいだけなのに…

少量の専用容器やパッケージを作らないといけないから、詰めるのに手間がかかるから、面倒くさいから…

できない理由、やらない理由はほとんどこんな程度のことです。
技術がないから、すごい職人技が必要だから、などと言った難易度の高い理由では決してありませんよね?

でも、「通信販売業」なんですよね? 通販業で成功したいんですよね?
であれば、中身の品を開発して製造するのと同じくらいのコストや労力をかけてでも、お客様がまずは買いやすい、お試ししやすい少量パッケージを用意して、数種類~数十種類をまとめて購入していただいてから、そのお客様のベストアイテムを決めさせてからヘビーなリピーターにしていく手段(戦略商品)を開発すべきではないでしょうか?

沼津市川園さんで具体的に言えば、
お茶のパッケージとしては一般的な100g単位での袋売りですが、もし購入した商品が好みでなければ、1~2回飲んだ残りの80~90gのお茶は無駄になってしまうか、なくなるまでイヤイヤ飲み続けなければなりません。
その間何週間も不満足を与えられたお店で、「また違うのを買ってみよう!」とは思いにくいものです。

有償であっても1回、2回分の少量茶葉を数種類~数十種類、お試しできたら!?

個包装で、できればティーバッグで、正しい淹れ方を写真やイラストで描いたマニュアル小冊子などと合わせた、「沼津・市川園お試しセット」を開発すれば、とにかく初めてのお客様は購入のハードルが下がりますし、そのお試しセットに次回購入のクーポンを同梱すれば、次からはまとめ買いで客単価を上げることにもつながります。

お茶という、日本人にとってはあまりに当たり前で、日本中どこでも簡単に買える商品だけれども、日本中どこでもやってない、難しい「あれこれ多くの種類を少量ずつお試し試飲してみたい!」という潜在ニーズをクリアすれば、チャンスは広がるのではないでしょうか?

これはお茶のお店、市川園さんだけでなく、その他の飲料、調味料など日常的な食品店や消耗品店でも応用可能なコロンブスの卵だと思います。ぜひチャレンジして下さるお店が増えることを、一消費者として期待したいと思います。

うまくいったお店があったらぜひご一報ください!(^^;)
私もお試しセット買いに行きます!

310年の老舗のお店、ネット通販歴20年以上のベテランショップでも、まだまだできることはあるはずです! 商品力や底力があるお店だけに、成長の余地は大きいと感じました!

以上、ダメ出し!道場 でした。
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皆さん、コロナ騒動で大変な時期ですが、変革のチャンスでもあります!
マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品開発、新サービス開発で乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破など、アイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください!
きっとヒントを見つけられます!
↓↓↓↓↓

EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 10,000円 ポッキリ!
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今号のデザイン道場は、スタイルシートで矢印付きメニューを作る方法をご紹介します。






スタイルシートを編集する

HTMLはご自身で変更してください。
サンプル用にclass名を付けたdivタグを記載しています。
このclass名については、ご自身で変更いただいて結構です。

●HTML

<a href="#" class="arrow">矢印付きメニュー</a>



デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けて下さい。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

●矢印色
border-top: 2px solid #000000;
border-right: 2px solid #000000;

●文字色
color: #000000;

●スタイルシート

.arrow{
position: relative;
display: inline-block;
padding: 0px 0px 0px 16px;
color: #000000;
vertical-align: middle;
text-decoration: none;
font-size: 15px;
}

.arrow::before{
position: absolute;
top: 0;
bottom: 0;
left: 3px;
margin: auto;
content: "";
vertical-align: middle;
width: 8px;
height: 8px;
border-top: 2px solid #000000;
border-right: 2px solid #000000;
-webkit-transform: rotate(45deg);
transform: rotate(45deg);
}

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

SEOに強いサイト設計

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「SEOに強いサイト設計」について説明させて頂きます。

■EC通販サイトは訪問者目線の設計をすべき理由とは

EC通販サイトの設計を行う際に、おしゃれで綺麗なデザインであることは訪問者の目を引く理由となり、取り扱う商品のイメージに沿うものとするのは効果的です。

しかし、EC通販サイトのサイト設計で最も重要なのは訪問者が求めている情報にたどり着けるかどうかです。

表面的なデザインに注力するのは効果的ではあるものの、売れるEC通販サイトとするには訪問者に必要な条件を提示することが絶対条件となります。

数多くのEC通販サイトが存在する昨今において、訪問者はさまざまなEC通販サイトにアクセスするのは当たり前となっています。

訪問者が利用しにくいと判断した場合、魅力的な商品を取り扱っていたとしてもサイトから離脱してしまうことが多いです。

サイトの設計によって離脱者が多くしないようにするのは基本中の基本となります。

これからEC通販サイトを運営する方は訪問者視点でページのリストアップをしましょう。

・トップページ
・商品ページ
・カート機能
・ご利用ガイド
・会社情報

上記のようにEC通販サイトが最低限備えておくべきページを用意し、加えて詳細情報を盛り込んだ方がよいでしょう。

今のページからほかのページへ移動しやすくするナビゲーション設計も取り入れるべきです。

訪問者が不自由なくサイト内を行き来できることが離脱者を少なくする理由となります。

・細かい記事がそれぞれ独立している
・記事テーマに偏りがある
・内部リンクがほとんどない

これらのEC通販サイトは上位表示されない理由に直結します。

あくまでも訪問者を第一と考えての設計をすることがSEO対策になります。

基本設計に問題がないサイトはリニューアルをしやすく、先々で制作会社に依頼することになってもデザインや構成を伝えていきやすいはずです。

自分目線で考えるのではなく、訪問者が利用しやすいかを第一に考えましょう。

売れないEC通販サイトは取り扱う商品ではなく、サイト設計が間違っているのが根本的理由の場合も少なくありません。

■SEO対策につながるサイト設計の3つのポイント

EC通販サイトを運営するうえで無視できないのがSEO対策です。

いかに訪問者を多くするかがEC通販サイト運営における成功への道となります。

SEO対策を行うにあたってポイントになるのは、いかにユーザー(と検索エンジン)に評価されやすいサイトにするかです。

選定するキーワードの関連性を考慮し、専門性を高めるのがひとつの方法となります。

1つのトピックに絞った専門性の高い特化型のサイトの場合、サイトの名前を付ける段階からSEO効果を引き出すことを考慮しましょう。

サイト内で関連性の高いキーワード同士をグルーピングするのもひとつの方法です。

カテゴリごとに専門性を高めることも意識してサイト設計をしましょう。

URL名を選定したキーワードに関連させて短く簡潔にするのは多くの方が忘れがちな要素です。

SEO効果を高める最も簡単な方法といっても過言ではありません。

リンク階層を浅くし、クローラビリティを向上させることもSEO効果を高めるための重要な要素です。

意識すべきはトップページから2クリック以内ですべてのページにたどり着けるようにすることです。

数多くのサイトを回遊するクローラーが見つけやすいサイト設計にし、SEO効果を高めましょう。

良質なコンテンツを増やして信頼できるサイトを構築するのはEC通販サイトで当たり前といえます。

訪問者がより利用しやすくなり、かつSEO効果を高められる方法が上記のようにいくつかあります。

SEO対策につながるサイト設計を心がけるだけでも訪問者が増加する可能性は高まるものです。

★POINT

・訪問者目線でサイト設計をする。
・SEO効果を高める方法を駆使する。

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
SEOに関わるアドバイスも行っております。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。

【提供】web creation株式会社 SEOサービス「スウェルキャッチ」担当

スウェルキャッチ

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初期費用0円・月額費用980円からのSEOサービス:
SwellCatch(スウェルキャッチ)

編集後記

我慢できずに繁華街に遊びに行ってコロナに感染する人、感染しなくても社会的な地位を棒に振ってしまう人などが報道されています。今こそ、何が大切かの価値基準をしっかりもって行動したいものですね。
(おちゃのこ山崎)

■おちゃのこネットのご利用方法については、よくあるご質問も参照ください。(https://www.ocnk.net/faq/
また、マニュアルもご用意しております。(https://www.ocnk.net/webmanual/

■おちゃのこネット公式ブログ
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■ネットショップにお役立ち。弊社は下記のサービスも提供しています。
【おちゃのこさいさい】http://www.ocnk.me/
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【オートステップメール】http://www.autostepmail.com/

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