高齢化社会を明るく元気に生きぬく方法は?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

「超大型」との触れ込みの台風には脅かされましたが、まだまだ暑い毎日が続きます。コロナも相変わらずのようで、気の抜けない日々をお過ごしと思います。

何より気が滅入るのは、今の日本に明るくスカッとするニュースがないことです。インディ500で佐藤琢磨が2度目の優勝を遂げたり、F1でホンダエンジンを搭載したスクーデリア・アルファタウリが優勝したりと、モータースポーツで明るい話題が続いたことがせめてもの慰めでした。

世相がなかなか明るくならない最大の理由は、日本が全体的に右肩下がりの基調にあることです。少子高齢化、人口減少が衰退の大元ですが、それによる国際的地位の低下も、明るい未来を予想しづらくしています。

内閣府の「今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの」
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html
を見ると、日本の若者は自己肯定感が低く、困難に立ち向かう意欲が低く、社会参加への意欲が高くないという結果が出ています。

この調査の対象は13歳から29歳ですが、その年代の日本の子どもは、生まれてからずっと「未来に希望が持てるニュース」を経験せずに成長しています。「明日は今日よりきっとよくなる」という実感を親ともども一度も持ったことがないのですから、しかたがないのかもしれません。

さらに少子高齢化が進んで経済の二極分化が進むと、世の中はもっと暗くなってしまうかもしれません。そうならないためには、目の前の問題から逃げずに、前向きに取り組む姿勢を人々が持つことではないでしょうか。

今回のオススメ参考書は、介護でくじけそうになる心を前向きに変えたシングルマザーの本を紹介します。苦難を乗り越えるための参考になると思います。

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

認知星人じーじ
「楽しむ介護」実践日誌

黒川玲子・著 海竜社・刊

1,350円 (税別)

本書はビジネス書ではなく、家族の介護に悩む人たちのヒントになる「介護エッセイ」です。そういう本が果たしてネットショップオーナーのみなさまに役立つか迷いましたが、あえて選んでみました。

というのは、本書が「腹を立ててしまいがちな相手に寄り添い、相手も自分も笑顔にする」という生き方の指南書であるからです。それなら、みなさんのヒントになるかもしれません。そういう目で見てみると、この本はたくさんの示唆に富んでいます。

著者は認知症を患い、それが少しずつ悪化していく父親と生活しています。事実と異なることを言い張り、間違いを認めようとしない父に著者は毎日怒鳴り声を上げていました。しかしある日、そんな毎日を反省し、「自分が正しい」という考えを改めることにしました。

どうしたかというと、幼い頃から自分を育て導いてくれた立派な父が、ときどき「認知星人じーじ」という宇宙人に変身してしまうのだと思うようにしたのです。宇宙人なのだから、変なことを言うのは当たり前。へたに怒らせて地球を滅亡させられては大変です。

そのため、父が「認知星人」に変身するときは、すかさず著者も「地球防衛軍」に変身することにしました。認知星人のことを少しでも理解し、笑顔になってもらうために、宇宙人に寄り添うことにしたのです。

すると、毎日が変わってきました。父親の不思議な言動や奇行にも意味があることがわかってきて、めちゃくちゃなことを言われても、腹が立たなくなってきました。それどころか、父が喜ぶ対応を見つけることができるようになり、父が笑顔を見せる回数が増えてきました。

著者はうれしくなり、毎日の父親とのやり取りをFacebookに投稿し始めました。するとそれが関係者の目に留まり、埼玉新聞の連載コラムになりました。これを読んだ出版社の人が「これはおもしろい」と出版を申し入れ、本書が誕生したわけです。

今の日本は放っておくと殺伐とした社会になってしまいそうな空気をはらんでいます。個人にも社会にも余裕がなくなっているためです。人は余裕を失うと生の感情を相手にぶつけるようになり、いさかいが絶えなくなります。それは誰も幸せにしません。

だからといって「政府が悪い」「マスコミが悪い」「客が悪い」と誰かを悪者にしても何も解決しないことは明らかです。しかたがないので私たちは不満を内に溜めたまま毎日の生活を送っていきます。すると世の中から笑顔がなくなります。

日本は長く続く沈滞ムードの中にあります。景気の目に見える上昇はなく、国際的地位はずるずると右肩下がり。社会は少子高齢化と人口減少、地方の過疎化でコミュニティが傷んでいます。そこに追い打ちをかけるようなコロナと台風の襲来。なるほど、人々が笑顔になれる要素はなかなか見つかりません。

そんな現状を少しでも改善するには、まず自分にできることをやってみることではないでしょうか。お金をかけず、今すぐにできること。それは自分の考え方を少しでも変えてみることです。

著者の黒川玲子さんは大手広告代理店を経て介護事業会社に勤務し、現在は介護・福祉系の編集プロダクションを経営するかたわら、介護スタッフの接遇マナーインストラクターもやっている、いわば「介護業界関係者」です。

業界人ですから、もちろん認知症のことはよく知っています。すでに2011年の東日本大震災をきっかけに母親が認知症となり、ホームに入居。それに続いての父親の発病でした。

しかし「知っている」ことと「うまく対処できる」ことの間には雲泥の差があります。家の中のことはすべて母親に頼り切りだった父が、生活環境の変化から認知症を発症してしまうと、毎日衝突を繰り返すようになってしまいました。

それまでに、介護施設のスタッフの人から「利用者様の介護はできるけど、自分の親になったら無理よ。感情が先にきちゃってさあ、イライラしてつい怒っちゃうのよ」と言われても、「親にイラついてどうすんだよ」と上から目線で思っていた著者でしたが、完全に親の介護をなめていたことを思い知りました。

父親の異常は、毎日コンビニで食べもしない昆布のおにぎりを買ってくることから始まりました。著者は父親に対して怒りました。「食べないなら買ってこないでよ。なんで私が毎日、食べたくもないおにぎり食べなきゃなんないの?」

そして何度も転んで危ないから自転車に乗るなと言っても、父は自転車に乗るのをやめません。ここでも著者は大声を上げます。「出会い頭に人にぶつかって、怪我させたらどうするのよ。何度も転んで怪我してるんだからいい加減にやめてよ!」

父親は一人で階段を降りることができません。だから二階に上がるなと言っているのですが、それでも二階に上がるのをやめません。「一人で降りられないなら、二階に行かないでよ! 二階から呼ばれるたびに、降ろすの手伝う私の身にもなってよ!」

しかし、「地球防衛軍」になって「認知星人」と向き合うことができるようになると、異常と思えた父の行動が理解できました。昆布のおにぎりは、ただ父がおにぎりを食べたかったからでした。自分が買ったことを忘れていただけだったのです。

それを知った著者は、父親を責めるのではなく、「一人でコンビニに買い物に行けるなんて、素晴らしいじゃないか!」と思うようにしました。

自転車に乗るのをやめなかったのは、歩くより楽に長距離を移動できるからでしたが、なにより91歳になっても自転車に乗れる身体能力を持っていることを評価するようにしました。

禁止されても二階に上がってしまうのは、認知症になる前の父の部屋が二階にあったからです。今は一階が自分の部屋だということを忘れているので、つい二階に上がってしまっていたのでした。

「私は正しい。相手が間違っている」という気持ちが先に立つと、相手を責める心がイライラを招きます。それが高圧的な口調になるので、「自分は病気だ」とわかっていない父親と衝突します。

問題は、ちょっと前までふつうにテレビを見ていた父親が、突然スイッチが入ったように攻撃をしてくることでした。著者はその態度の急変になにかきっかけがあるのではないかと考え、父親をよく観察しました。

***
そしてある日、すごい光景を目にしたのだ。
椅子に座りロダンの考える人のようなポーズをとり微動だにしない父。額にあてた握りこぶしからは、なにやら天に向かって光線のようなものが出ているではないか(そんなふうに見えただけだが)。……ピピピピ、ピピピピ。
数分後、やおら立ち上がった父は、わけのわからん言動を連発しだしたのだ。
***

そして著者は気づきました。父がわけのわからないことをする前に、必ずこのポーズをとっていることを。そこで著者はこう確信します。
「父は、認知星と交信して認知星人に変身するのだ」

***
相手は認知星人である。認知星人には認知星人なりの考えがある。地球人の常識は認知星人にとっては非常識なのかもしれない。地球人にとってわけのわからない言動だが、認知星人にとっては普通のことなのだ。そう思った瞬間。
……ピカッとひらめいた!
地球人のままではわが家は暗黒のままだ……。認知星人の気持ちを理解するには認知星人に変身するのがいいかもしれないが、私はまだ認知星人にはなりたくない。そこで、じーじを笑顔にする「地球防衛軍」に変身しようと決めたのであった。
***

こうして、黒川家は明るさを取り戻しました。とはいうものの、認知星人の攻撃は日々進化していくので、油断できません。ときどき感情に負けてイラッとしてしまうと、認知星人はその気配を瞬時に察知し、100倍返しの攻撃を仕掛けてきます。

そうなるとストレスが溜まりますが、著者はなんとかしてストレスを溜めないようにしています。業界人なので、ストレスが要介護者の虐待につながることをよく知っているからです。

著者のストレスのはけ口は2つ。ひとつは同居している娘さんにグチを言い、聞いてもらうこと。でもたまに「それはママも悪いよ」とたしなめられることもあり、そうなると奈落の底に突き落とされるので逆効果なのですが。

もうひとつのストレスのはけ口は、ビール。父がデイサービスに出かけている間に、好物の焼き鳥とスーパードライを買ってきて、「♪く~そじじい、くそじじい(桃太郎のメロディーで)」と大声で歌いながら家飲みをします。

でも、「地球防衛軍」の活動を続けているうちに、父が「認知星人」に変身するのにはちゃんとした理由があることがわかってきました。

毎晩深夜に背広に着替え、「これから皇室会議に出席する」と言い始めたことがありましたが、それはテレビのニュースを見て、まだ子どもの(と思い込んでいた)天皇陛下の行く末を心配したからでした。天皇陛下が著者と同学年であることを知ると、その行動はぴたっと止まりました。

「家を売ったから建設会社の営業マンを呼べ」と言ったり、「新築の分譲住宅を買った」と言ったことがありましたが、それは自分が天国に行った後、築40年の家に住み続けるであろう娘(著者)と孫娘のことを心配しての言動のようでした。

介護をする人は、毎日が緊張の連続です。その原因のひとつに、何か事故が起きたとき、周囲から「あなたが付いていたのに、どうしてこんなことになったの?」と心ない言葉を浴びせかけられるということがあります。

著者は家族会議(著者の弟と娘の3人)で、「何があっても著者のせいにはしない」という決議をしてもらいました。それで心が軽くなり、父に対して「ダメ」「危ない」を連発することがなくなりました。その結果、父は追い詰められたときの捨て台詞である「俺に死ねというのか」を口にしなくなりました。

ここまでの紹介で、本書は道徳的な心構えの本であると思われたかもしれませんが、じつは本書には「認知星人じーじ」と「地球防衛軍」の抱腹絶倒のエピソードが満載です。いつかは誰もが経験する高齢者介護について、笑いながら学べる良書だと思います。

著者は「おわりに」でこのようなことを言っています。
認知症という言葉が2004年にできるまでは、認知症は「痴呆」と呼ばれ、発症した高齢者は座敷牢のように家の一角に閉じ込められていることが多かったそうです。

介護保険法が施行されてから20年、認知症に対する理解が深まっているかといえば、まだまだです。しかし2025年には認知症高齢者が700万人に達すると厚生労働省は発表しています。高齢者の5人に1人が「認知星人」になるということです。

そのような社会を生きやすくし、「認知星人」に笑顔になってもらうためには、世の中の人一人ひとりが「地球防衛軍」になる必要があります。本書はそのための最初のステップです。

本書は認知症の介護の話でしたが、「認知星人」をモンスタークレイマーやなかなか意思の疎通ができないスタッフ、仕事の大変さを理解してくれない家族などに置き換えてみると、学ぶところは大きいと思います。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

茜、金星、とき、さんさ、北斗…
なんの名前かわかりますか?

わからない? では、これならいかがでしょうか?
ゴールデンデリシャス、スターキング、紅玉、王林、津軽、シナノスイート、ふじ、さんふじ…

もうおわかりでしょうか?(^-^)

そう、リンゴの品種ですね。
皆さんはどのリンゴがお好きですか?

リンゴは漢字では林檎。「檎」の文字は木偏(きへん)に「禽」ですが、この字は「猛禽類」などの単語でもわかるように、「鳥」を表す漢字です。つまり林に禽(鳥)を呼ぶ果実というところからきているのだとか。

リンゴの歴史は聖書のアダムとイブの話にも載っているくらいですからとても古く、人間にも鳥や猿や野生動物にもなくてはならない栄養源であったわけですよね。

また、日本でも「医者いらず」と呼ばれたりするほどでしたから、昔から栄養、滋養に富んだ健康に良い食べ物として親しまれてきたということですね。

今の私たちの生活では、バナナとならんで一年中いつでもスーパーの店頭に並ぶ、最も身近な果物のスタンダードとして馴染みのあるリンゴですが…

決して年中、実っていつでも収穫できるものではなく、俳句でいえばリンゴの季語は「秋」。本来は秋にかけて品種ごとの旬があり、季節感のある果物です。
現代では高度な保存方法が確立されて一年中店頭に並んでいますが、できれば旬の採れたてのリンゴの味と香りを味わいたいですね。

さて、ここまで読んでご推察の通り!(笑)
本日のお店は、長野のリンゴ農家さんが直営するお店「善積農園オンラインショップ」さんです。

どんな美味しいリンゴがあるでしょうか?
それでは、「ダメ出し!道場」始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
善積農園オンラインショップ

ショップ名 :
善積農園オンラインショップさん

サイトURL:
https://yoshizumi.ocnk.net/

長野県でリンゴ農園を営んでおり、年間3000件以上の商品を、出身地の京都を中心に都市部の少し高くても安全で美味しいものをお求めの方々に発送させていただいており、10年以上のリピーターの方も多くいらっしゃいます。
2006年にホームページを立ち上げ、元々はFAX等でのご注文も多く、また、第二希望やクール便の希望など、ご注文の際にお聞きしたいことが多いこともあり、自由記述式のフォームを使っておりました。
2年前より、事務作業を早く正確に、またお客様にもわかりやすいようおちゃのこネットさんのサービスを利用させていただくようになりました。
農園や商品の総括的な紹介は別ページ
http://yoshizumi-noen.com/
にて行っており、オンラインショップの方は、まだまだ情報が少なく、当園の特徴もあまり出せておらずテコ入れしなくては…と思ううちに月日は流れていき、このままではいけない! とひとまず応募させていただきました。
家族で愛情を込めてリンゴを育てていること、また、見た目より味重視のりんご作りで多くの方に喜んでいただいていることを表現したいと考えています。
りんごの商品数がランクや箱サイズも含めると多岐に渡るため、わかりやすさも重要かと思います。
ぜひビシバシ! アドバイスをいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。

第一印象:シンプルで明快なリンゴ農園生産者の産直のお店…

グリーン、ブラウンのナチュラルな配色を基調に、そしてリンゴの写真の赤が映えるスッキリとした印象です。
現状はたまたま受付可能な品種の合間で商品そのものが少ない時期でしたので、商品陳列が少なくて少し寂しい印象ですが…

トップページ上部の「What's new」の情報や、下部の「出荷カレンダー」である程度の状況はわかりますので、今は仕方ないと思います。

おちゃのこショップ単体で見るとやや情報不足であるようには見えますが、このお店は、あくまでメインの自社 善積農園サイト
http://yoshizumi-noen.com/

のオンラインショップ(カート機能)としての位置付けだと思いますので、その戦略、方針が明確になれば悪くはないと思います。

インタビューで浮き彫りになったこと

自社サイトには農園の成り立ちや歴史が書いてあるのですが…
善積農園さんは、現園主の 善積湖戯人さんのお母様である先代園主の純子さんが1999年、50歳の時に一念発起し、京都より移住して新規就農し、大好きなリンゴを栽培するという新たな人生を踏み出されたことに始まります。
その後息子(湖戯人)さんご夫妻も2006年に同じく京都から移住し、ご家族での経営が本格的になっていきます。
最初は純子さんの親類友人など身内だけだったお客様も、20年経った今では全国に広がり、多くのリピーターさんによって毎年、生産量を売り切って、最近では足りないほどになっているようです。
特に今年はコロナの巣ごもり需要の影響か、例年より早く予約注文が殺到し、早々に受付一旦中止といううれしい悲鳴の状況のようです。

自社サイト、おちゃのこショップに加え、ブログ、SNS(Facebook、Instagram、Twitter)とネットの運用は園主 湖戯人さんの奥様の峰子さんがなさっています。

自然相手のお仕事ゆえ、品種ごとのその年々の収穫量が正確に読み切れず、せっかくのご注文を受けきれないこともあるのが常に悩みであるようです。

実はご夫妻ともに美大を卒業され、湖戯人さんはかつては彫刻家をなさっていたり、峰子さんはデザイン関係のお仕事やWeb制作のお仕事のご経験もあり、サイト制作、運営にはそのスキルを十二分に発揮されていらっしゃいます。

また、毎年、リピーターさんへの紙媒体のお便りを送付されているのですが→
http://yoshizumi-noen.com/hearing/

イラストやメッセージはお母さま、娘さん、家族の皆さんで手分けして手書きで描かれたりしているそうです。

自社サイト内のメニューボタンやバナー、商品ラベルのイラストなどは娘さんの作だそうですが、芸術家のご両親のDNAなのか、とても味わい深いセンスを感じます。

具体的なダメ出し…

現時点で、プッシュしている新企画商品
「菓子研究家 長田佳子さんレシピによる手作り菓子のためのセット」
はおちゃのこショップのトップページに大きくバナーを掲載されているのですが…

・せっかくの他者とのコラボ企画ですので、おちゃのこショップだけでなく、自社メインサイトトップページにも特設コーナーを作ってアピールすべきではないでしょうか?

・また長田佳子さん とは?
https://yoshizumi.ocnk.net/product-list/22
バナーから飛んだ分類ページに長田さんのプロフィールや紹介もなく、商品ページに入って一番下までスクロールしないとわからないのは残念です。
分類ページの上部に長田さんの紹介や企画の主旨をまとめて説明しておきましょう。

これは他店でもありがちですが、分類ページはブランドや同ジャンル商品毎のまとめページですから、ただ商品を陳列するだけでなく、その分類全体に共通するブランド紹介や、テーマをまとめて説明しておくようにしましょう。

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リンゴの商品ページで「パック詰め(160円)」というオプションがあるのですが、これについての説明がありません。
(電話インタビューでお聞きしたところ)箱詰め時の緩衝材として、通常のもみがらではなく、リンゴをくぼみに入れて仕切り代わりにする発泡素材の緩衝材のことだそうです。
全リンゴ商品に1枚、パックの写真を添えてわかりやすく説明しましょう。

また、箱入りの様子も、箱の外観やもみがらなどを商品ページでも見せてほしいところです。

商品写真について…
小箱、中箱、大箱の区別はイラストのアイコンが添えられていてわかりやすいですが、家庭用、進物用、訳あり についてもひと目でわかるイラストアイコンが添えられていれば、老眼で文字が見えにくいシニア層のお客様にも親切だと思います。
これはお米に関しても白米、玄米、5Kg、10Kgなどサイズも画像の上にイラストアイコンを添えて区別しやすいようにしましょう。(すべて同じ画像なのでわかりにくい)

善積味噌について
https://yoshizumi.ocnk.net/product-list/14
新味噌、二年味噌も写真に区別を。
また、味噌はカートの上には 重量3Kgとありますが、商品説明には内容量900gと、混乱するお客様もいらっしゃると思います。
おそらく3Kgは送料区分の表記?→正確に説明しましょう(ジュースやジャムも同様)

 

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「出荷カレンダー」を軸に!

トップページの「出荷カレンダー」
↓↓↓↓↓

https://yoshizumi.ocnk.net/data/yoshizumi/image/calender02.jpg

冒頭コラムで触れましたがリンゴには旬があり、品種ごとに収穫・出荷の時期が限られています。善積さんご一家にとっては当たり前で頭に入っていることだと思いますが、多くのお客様にとって(特に新規の初心者さんにとって)は、「今、どのリンゴなら買えるの?」は最大関心事のはずですよね!

SNSから自社サイトに入ってきたお客様も結局、この出荷カレンダーを見て「今の時期はこの品種が買えるんだ~」「これから先はこの品種がいつ頃注文できるのか~」と考えるはずです。

リピーターさんで紙のご予約案内が郵送で届いているお客様は良いですが、初見でサイトにたどり着いた方は、自社サイトの商品紹介ページ
http://yoshizumi-noen.com/product/
から大体の時期を見てクリックし、おちゃのこショップの品種ごとのカテゴリーリスト
https://yoshizumi.ocnk.net/product-list/
にきて、「受付一旦終了」になってないものを見つけて注文する流れになります。

それよりは、「出荷カレンダー」を見てそこに〇や×が書いてあったり、その下に、「本日注文・ご予約可能な品種」だけがリストアップされていれば、いたってわかりやすく注文していただけるのではないでしょうか?

また、カレンダーを拡充して、季節の風物詩的なイラスト(例、リンゴの花や、かえるやトンボや、雨や、雪など…)など添えていけば、産直ショップならではのLIVE感もより演出できるようになると思います。

30点
総評

単に、農家の産直サイトというだけでなく、京都に住んでいた農業には無縁だったまったくの門外漢一家が、母の大胆な一念発起に引っ張られ、信州長野に移り住み、そこで新たな人生と家族(子育て)、新たな繋がりを築いていくという、朝ドラの原作になりそうな物語がありました。

産直サイトとして、個々の商品の説明以前に、農園の成り立ちやポリシー、スタッフの紹介、メッセージなど、本質的な理念・信念を伝え、「共感」を得たお客様を着実に一人ずつファン・リピーターにしてきていらっしゃいます。

紙媒体のお便りやメルマガででアナログなお客様との繋がりを大切にされている。生産者産直サイトのお手本のようなショップだと思います。
ただ、20年を超えて来ると、徐々に新しいSNSが増えたり、お客様も高齢化や世代交代、ライフスタイルの変化も起こってきていますので、徐々に変化への対応が必要です。

自社サイト、おちゃのこショップ、ブログ、各SNS…
情報発信があちこちでなされていますが、あくまで主軸(Index)は自社サイトに置いて整理しておきましょう。

おちゃのこショップを、自社サイトと別の「支店」的に運用されるお店も多いですが、善積農園さんにおいては、自社サイトのカート機能として割り切った使い方で良いと思います。

SNSに関してはそれぞれの属性、特性、客層があるので、冗長、重複しますが、単にInstagramのURLをtwitterに貼るだけのような運用はほとんど誰もクリックしてくれず、意味を成しません。

twitter は以前はビジネスではやや軽視されていましたが、今は動画も軽く投稿できるようになり、また何といってもその拡散性=つまりリツイート機能で、いわゆるバズる可能性が最もあるSNSです。

面倒くさがらず、ちゃんと画像や動画、言葉を添えてツイートしていきましょう。

また、昨今のスマホ普及とYoutubeの定着で、動画での情報発信も産直農園にとっては大きな武器になるはずです。

日々の農園や地元での風景、景色の中に、写真だけでは伝わらない音や動きがたくさんあるはずです!

インタビューで教えていただいた、1本のリンゴの木の中でもどこになる実かで甘さや大きさ、色づきも変わるとか、選別の基準や選別作業の様子、ジュースやジャム、味噌などの加工品の製造工程など、生産者ならではの情報コンテンツの宝の山がそこにはあるはずです!

高度なカメラや、ハイスペックなパソコン、ソフトなど不要ですので、スマホのカメラで撮影、アプリで簡単に編集などぜひチャレンジしてみてください。

前回の 秋田のフォレストファームさん、今回の善積農園さんと、2回続いて農家の産直ショップさんでした。どちらも本当に丁寧で心を込めた素晴らしい生産者さんだと思います。

大手ショッピングモールやAmazonなどでは売り方テクニック先行の本質を見失ったり、暴利を吹っ掛けたりするお店が増えていますが、おちゃのこネットにはこうした不器用だけれど良い生産者のお店があることを知ることができて、とても心強く、安心しました。

機会があればいつかどちらもぜひ現地に訪ねてみたく思います。(^-^)

オマケ:<パソコン不要!スマホ動画のススメ>

おちゃのこ通信 2020/2月20日のNo.330 号の中の「ダメ出し!道場」で、スマホ動画のススメ として簡単なアプリの紹介もしていますので、まだ読んでない方はぜひ読んでみてください。

https://www.ocnk.net/ocnk_ma/ocnkmagazine_asm330.html

おちゃのこショップへのYoutube動画の埋め込み方も触れてあります。

以上、ダメ出し!道場 でした。

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皆さん、コロナ騒動で大変な時期ですが、変革のチャンスでもあります!
マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品開発、新サービス開発して乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破など、アイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください!
きっとヒントを見つけられます!

↓↓↓↓↓

EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 10,000円 ポッキリ!
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今号のデザイン道場は、タイトルの左上にボーダーを入れる方法をご紹介します。
このボーダーがあるだけで、タイトルに目がとまりやすくなります。






スタイルシートを編集する

HTMLはご自身で変更してください。
サンプル用にclass名を付けたdivタグを記載しています。
このclass名については、ご自身で変更いただいて結構です。

●HTML

<h2 class="border_title">BORDER付タイトル</h2>



デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けて下さい。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

border: none;
color: #000000;
の指定については、既存のCSSをリセットするための指定ですので、テンプレートによりことなります。

●スタイルシート

h2.border_title {
border: none;
color: #000000;
}

h2.border_title::before {
content: "";
display: block;
width: 20px;
height: 3px;
background-color: #000000;
margin-bottom: 10px;
}

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

EC通販サイト運営担当者が
持ち合わせておくべきスキル

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「EC通販サイト運営担当者が持ち合わせておくべきスキル」について説明させて頂きます。

■EC通販サイト運営者が行う主な業務について

EC通販サイト運営における業務は多岐にわたっています。

サイト、商品、売上の管理はもちろん、サポート管理業務や商品企画も該当します。

EC通販サイトの規模に関わらず、これらすべての業務をひとりで対応するのは困難であり、業務分担をして対応するのが望ましいです。

どの業務を担当するにしてもEC通販サイト運営担当者は基礎的なITスキルを持ち合わせていないと守備範囲が広がりません。

訪問者の目を引くキャッチコピーやバナーを制作できるのは大きな強みになります。

いかに訪問者の心を掴むための取り組みは基礎的なITスキルを持ち合わせていないと対応できないことが多いです。

数値分析力も同様に高ければ高いほど有利となるのは間違いありません。

EC通販サイト運営担当者は変わりゆく状況のなかで何がよくて何が悪いのかを見極めるために数値分析は欠かせません。

それぞれの商品のリピート数や訪問者の訪問理由、売れ筋商品の見極めといった分析をする際、EC通販サイト運営担当者が数値分析に長けていれば今後の方向性も決めやすくなるでしょう。

たったひとつの取引においても分析対象となります。

有効なマーケティング施策を行う前に数値分析を行うことで、どういった数値となるかも予想しやすくなるでしょう。

情報収集能力も必要なスキルのひとつです。

顧客の望む商品は何か、今後の売れ筋となる商品の予想をするには情報収集能力が必要です。

もちろん、今現在のEC通販サイトに足りないものは何なのかも情報収集によって見極めていかないといけません。

ほかのEC通販サイトの運営方法を参考にするにしても情報収集能力が高いにこしたことはありません。

顧客とのすれ違いが発生することもあるため、接客スキルも必要です。

必要な情報を的確に伝えるためのコミュニケーション能力が高い方は対面での販売ではないECサイトを運営するにあたって重要といえます。

EC通販サイト運営担当者がこれらのスキルを持ち合わせているかをまずは見極めましょう。

■EC通販サイト運営担当者を育てるための条件

適切なスキルを持ち合わせるEC通販サイト運営担当者に育てるためには指導プログラムの確立が必要です。

社内で基準を持ったうえで個人のレベルに合わせての対応が望ましいといえます。

指導体制の確立も必要で、担当者が頻繁に変わることによって指導がスムーズに行われなくなってしまいます。

そして、業務内容を漏れなく把握するためにマニュアルを作っておくのがよいでしょう。

マニュアルを読むだけで日々のルーティン業務をこなせるようになるのが理想的です。

もちろん、個人のスキルを見極めてどの業務を行うのが適しているかも見極めないといけません。

EC通販サイト運営担当者を育てるのは一朝一夕にはできません。

長期的な目線でEC通販サイト運営担当者を育てていくのが望ましいです。

EC通販サイト運営担当者となりえる人材がいない場合、外部の支援業者を活用することも視野に入れた方がよいでしょう。

売上を伸ばすためには幅広いスキルが必要となり、担当者の戦力化や定着化は欠かせません。

これから新しい人材を雇うにしても、今いる人材のスキルを伸ばすにしても行き当たりばったりの対応では成功は難しいです。

今現在の自社の状況からかんがみて何を行うべきかが明確でないと、方向性はぶれてしまいがちです。

ECサイト運営者の数が増加しているなかで、適したスキルを有する人材は不足しています。

今現在はもちろん、今後のECサイト運営を見越して担当者を今のうちに育てていくのは効果的です。

ECサイト運営担当者として必要なスキルを持っていなくとも焦ることはありません。

外部の支援業者を活用しながら段階を踏んでECサイト運営担当者を育てていきましょう。

★POINT

・ECサイト運営者に必要なスキル。
・外部の支援業者の活用を視野に入れる。

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編集後記

コロナ耐乏生活が続くうちに、いろいろと生活スタイルが変化しています。やっと開かれるようになった集会や宴会でも、会場にぎっしり人を詰めることはしませんし、建物に入るとついアルコール消毒液を目で探すようになりました。いつか、こうしたことが笑い話になる日が来るといいですね。
(おちゃのこ山崎)

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