知っているつもりになっていると損をしますよ号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

「アメリカ大統領がコロナ感染!」というフェイクニュースも真っ青な見出しが新聞の一面を飾ったのが10月3日。システム障害で東京証券取引所の取引が終日停止した翌日のことでした。

新聞広告をメインに集客している通販業の人たちは、出稿日に大きなニュースがあることを何より恐れます。人々の目がニュースに奪われてしまうために、広告に目をとめてもらえなくなるからです。

そのため何紙にも出稿する業者の場合、必ず出稿日をずらします。同じ日に集中して出稿し、その日に大ニュースが発生すると、売上が激減してしまうからです。広告への注目度は天気などにも関係するので、出稿日の選定には神経を使うといいます。

現在、新聞各紙を眺めると、通販広告が大量に増えていることに気づきます。コロナ禍で巣ごもりする人が増えたため、通販の利用が拡大したためです。

しかも、新聞の通販広告は健康食品、健康器具や便利グッズ系が大半。暇つぶしに新聞を熟読している高齢者を狙っていることがよくわかります。若い人は新聞を読みませんし、中高年はニュースを拾い読みするだけだからです。

では、わがネットショップ業界はどうかというと、総務省の調べで利用世帯が初めて全体の5割を超えるなど、好調であるようです。特に売れたのが「家電」「家具」とのことで、まさに巣ごもり消費を象徴しています。

これを見て、「わが社もECに参入しなければ」と思う企業も少なくないようですが、現在の状況で打って出るのは得策かどうか、自社の強みと弱みをじっくり検討してからにしたほうがいいかもしれません。というのは、ECの世界をよく知らない人ほど甘く見て、痛い目をみるケースが多いからです。

本当にはよく知らない世界を「知っている」と勘違いして痛い目をみることを「生兵法は怪我の元」といいます。たとえば「ホームページ制作料金の相場」について、みなさんは素人にわかるように解説できるでしょうか。今回のオススメ参考書は、そんな疑問に答える本を紹介します。

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

ホームページの値段が「130万円」と言われたんですが、これって相場でしょうか? ~ネットの価格はまだまだ下がる!

竹内謙礼・著 技術評論社・刊

1,680円 (税別)

1,680円と、実用書にしてはやや高めの値付けですが、288ページにぎっしりとノウハウが詰め込まれていると思えば、納得できると思います。角背のかちっとした造本なので、デスク脇の本棚に置いても格好がつきます。

本書は何らかの形でネットをビジネスに活用している人が読者対象です。そのような人たちがツールやメディアとして利用しているネット関連の費用が高いのか安いのか。その切り口からネット業界の「相場」を見極めていこうという本です。

まずはじめに、著者みずからの体験が語られます。
***
「竹内さんのホームページって、正直言ってカッコ悪いですよね」
酒の席で10年来の友人に突然、そんなことを言われた。彼はホームページ制作会社の社長。私よりも年齢は10歳も若い。
「以前から言おうと思っていたんですよ。竹内さん、ネットビジネスのコンサルタントをしているのに、あのホームページはいくらなんでもダサすぎますよ」
彼の言うことはもっともだった。
私、竹内謙礼の公式ホームページはものすごくダサい。制作したのは15年以上も前になる。基本的なレイアウトやデザインはほとんど手を加えていない。更新がしやすいワードプレスで作られているわけでもなければ、今流行りの動画が挿入されているわけでもない。
「ネットビジネスの本もたくさん出していて、全国各地でセミナーもやっているコンサルタントなのに、あのホームページを見たらみんな残念な気持ちになりますよ」
酒が入っているせいか、彼の話はさらにヒートアップしていった。
***

そして「友達価格にする」と言われて心がぐらつき、著者はこの社長にホームページリニューアルの見積もりを依頼しました。届いた見積価格は「130万円(税別)」。

著者は心の内で「友達価格なんだから、50万円くらいかな?」と思っていたそうです。友達価格なのに130万円ということは、彼は自分のことを本当は友達と思っていなかったのかもしれない。そんな気持ちで胸の中がざわつきます。

どう返事をしようかと悩んでいたところに、彼から電話が入りました。そこで正直に「高いと思っている」と伝えたところ、彼の返事は「では分割にしましょう」。この時点で、この話はなかったことになりました。

そこで終わってしまえば、本書はこの世に生まれなかったことになります。では何が著者を本書執筆に駆り立てたのか。それは、自分では「高い」と思ったホームページ制作費が、本当に高いのか自信がなくなってきたからでした。

***
サラリーマン時代も含めて、この業界で20年以上も仕事をしているにも関わらず、いまだにホームページ制作費の「相場」がわからないのだ。130万円を「高い」と言っておきながら、200万円、300万円のホームページの見積書はよく目にするし、大手企業だと1000万円以上の制作費をかけた話などざらに聞く。一方で、見栄えのいいホームページが50万円くらいで作られていたり、友達にお願いして10万円でホームページを作ってもらったりする話など、価格差で100倍以上も開きが出てきてしまうため、相場価格がまったくわからなくなってしまうところがあった。
***

そして、「相場がわからない」のはホームページ制作費だけでなく、システム構築費やSEO対策費、リスティング広告の運用代行費など、ネット業界の仕事のいろいろな部分で相場がわかりにくいことに著者は気がつきました。

中古車なら、車種や年式、走行距離でだいたいの相場が形成されています。牛丼の値段もチェーン店ならだいたい同じです。わかりにくいと言われる弁護士への相談費用も、価格差100倍ということはありません。なのになぜ、ネット業界の仕事は相場がわかりにくいのでしょうか。

そこで著者はさまざまな職種の人に聞き込みを行い、ネットに関わるお金の話について、「なぜそのくらいの価格になるのか」の理由や要因を解き明かそうとしました。それをわかりやすく書いたのが本書です。

ご存じの方も多いと思いますが、著者は経営コンサルタントで有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て、観光施設の企画広報に携わり、通信販売や実店舗の運営、企画立案などを行いました。楽天市場に出店したネットショップがオープン3年で年商1億円を達成したり、2年連続で楽天市場のショップ・オブ・ザ・イヤー「ベスト店長賞」を受賞するなどの実績があります。現在は大企業、中小企業を問わず、販促戦略立案、新規事業、起業アドバイスを行う経営コンサルタントとして活躍中です。著書には『楽天にもAmazonにも頼らない!自力でドカンと売上が伸びるネットショップの鉄則』『一瞬でお客さんの心をつかむ!1秒POP』『200社に足を運んでわかったお客さんがホイホイ集まる法則』などがあります。このコーナーでも7月22日に『巣ごもり消費マーケティング』を紹介しています。

それでは、本書の目次を紹介します。目次で「これは買わねば!」と思った方は、すぐに表紙写真をクリックしてアマゾンに飛んでください。私の書評を読むより、本書を熟読したほうが、ビジネスの役に立つと思われます。

・はじめに
・第1章 「友達のホームページは30万円なのに、なんで俺のホームページは300万円なの?」なぜ、ネット業界の相場はわかりにくいのか
・第2章 「知人の会社にホームページを作ってもらったら失敗したんだけど……」ネットでお金を払って「いいモノ」「悪いモノ」
・第3章 ホームページ制作費の相場を検証する
・第4章 SNS、ブログ執筆、動画コンテンツ制作……なんとかお安くできないのか?
・第5章 SEOとリスティング広告の相場はいくらなのか?
・第6章 「フリーランスの人がホームページを5万円で制作するって言ってるんだけど大丈夫かな」正社員、フリーランス、コンサルタント……得なのは?
・第7章 利益を出すためのネットショップ運営コストを考える
・おわりに

第1章の最初で、著者はこう言っています。
***
世の中、「知っている人」が安価に生活できて、「知らない人」のほうがお金のかかる生活を強いられることになる。(中略)ホームページの制作にくわしい人は、どのくらいの作業量と時間をかけて、どのような人に頼めば安く仕事がお願いできるのか熟知している。(中略)結局、ネット業界を「知らない人」は、ネット業界を「知っている人」にお願いをして、言い値でホームページを作るしか方法はないのである。
***

さらにややこしいのは、「知っている人」が玉石混淆の状態になっていて、しかも希少であるということです。業界自体がまだ20年くらいしか歴史がないために、「知っている人」が少なく、多くが「自分は知っていると思っているが、本当は知らない人」という状態なのです。

そして「知っている人」は仕事がいくらでもあるため、面倒な仕事は引き受けません。ぱっと見て効率が悪いと思った仕事には高い見積もりを出して相手から断らせようとします。

そこで、発注者は安い見積もりを出した業者に仕事を依頼しますが、人件費が大半を占めるネット業界の仕事で安い見積もりを出すということは、人の質が悪いか、手を抜いた仕事をするかのどちらかになります。

ここで著者は読者に次の点をマスターするように提言しています。
・最低限の知識と情報を持ち合わせること
・相手のスキルを確認することを怠らないこと

続いて、びっくりするような話が飛び出します。
「東京都内でホームページをディレクションできる人間は30人しかいない」
これはネット系のコンサルタントが集まる勉強会で出てきた話だそうです。

まさかそんな、と思うかもしれませんが、以下にその理由を挙げます。
・SNSもSEOもリスティング広告も動画もすべて理解したうえでホームページの戦略を考えられるディレクターがどれだけいるか?
・ホームページのディレクションは想像以上に面倒くさい仕事のため、スキルの高い人ほどやりたがらない
・ネット業界の仕組みをすべて理解しているような優秀な人材は、そもそもホームページを制作するというストレスのかかる仕事をやらない
・「知らない人」に気を使うくらいなら「知っている人」だけを集めて専門ジャンルに特化した仕事をしたほうが効率良く稼げる
・それでもホームページを制作する仕事が好きなのはよほどの変わり者

数年前までは、ホームページ制作といえば、クライアントの要望を聞いてデザインラフを起こし、打ち合わせをして微調整し、制作して完成という流れでした。しかし、今ではそれに加えてアクセス数アップ施策の提案が必要です。検索キーワードから必要なコンテンツを考えたり、リスティング運用の提案やランディングページの提案、SNS運用の提案もしなければなりません。昨今では動画の提案も必須です。

そして作るページはPC用とスマホ用が必要になりますし、完成してからの管理運用では、アクセス解析や検証、コンテンツ改善提案がついて回ります。

そんな面倒な仕事をしなくても、東京にはネット関連の仕事が多く、高い給料がもらえます。だから「東京に30人しかいない」という話になるわけです。

企業の経営者にネット業界の知識がない人が多いことも問題を複雑にしています。ネットのことを知らない経営者は、ネットビジネスを立ち上げるうえで、何から手をつけたらいいのかがわかりません。しかし気持ちだけは焦っているため、社内の適当な人に任せようとします。

しかし、知識のない人が選ぶわけですから、最適任者が選定される可能性は低くなります。その人が確保しようとする人材が「知っている人」である可能性も高くはないでしょう。そのような体制で進められるネット事業がうまくいくはずがありません。

では「友達価格」でいい仕事をしてもらうケースはないのかというと、あります。それは、仕事ができる業者が仲のいい仕事ができる人に頼む場合です。お互いにリスペクトし合っているため、面倒なごたごたがありません。

したがって、「知らない人」は高くて質の悪い仕事をつかまされ、「知っている人」には質が高くて低料金の仕事をつかめるという図式が成立するわけです。

第2章については、大見出しを並べるだけで概略をつかんでもらえると思います。
・「300万円のホームページ」と「30万円のホームページ」の違いはどこで決まるのか
・ディレクターに金は払ってもいいが、制作者に金を払ってはいけない
・デザインにこだわるホームページ制作会社は信頼するな
・情報にお金をかけてもいいが、肩書にお金をかけてはいけない
・「他人」にはお金を使ってもいいが、「知人」にはお金を使ってはいけない
・「仕事ができる人は、仕事ができる人と組みたがる」というあたりまえすぎる理由

最初の「30万円と300万円」は、結論から言うとそのホームページにお金を生み出す力があるかどうかです。著者は次のようにまとめています。

【お金を生み出す力のないホームページ】
・カッコいいデザインになって経営者だけが満足している
・ホームページのアクセス数や問い合わせ数が増えている要因を調べることができない
・具体的にアクセス数を増やす施策がない
・SNSやブログの機能が搭載されているが、どのように使えばいいのかわからない
・ホームページを運営しているスタッフのモチベーションが低い

【お金を生み出す力のあるホームページ】
・ホームページを経由して問い合わせが増える
・ホームページのアクセス数が増える
・ホームページを経由して注文が増える
・ホームページを見て企業や商品に対して良い印象を持ってくれる
・ホームページを見てその会社で働きたくなる

そして著者は「ホームページをリニューアルしていい条件」を次の3点としています。
(1)アクセス数を増やす施策がある
(2)使い勝手をよくする施策がある
(3)イメージアップができる施策がある

本書が提起した「相場はいくらか?」ですが、そのヒントとして著者は「1人月50万円、売上100万円」という物差しを提案しています。「1人月」とは1人が1か月かけて行う作業のことで、160時間の仕事量を意味しています。

「50万円」というのは「1人月」の裸のコストで、それに一般管理費がかかりますから、会社としての売値は100万円くらいになります。なので、160時間くらいで完成する仕事の相場は100万円が妥当というわけです。あとはその作業にどれくらいの時間と手間がかかるかを情報として得れば、見積もりが高いか安いかがわかります。

「おわりに」で著者は冒頭の「130万円」の件について説明しています。
***
「130万円」というのは相場の半額ぐらいの料金だったことがわかり、友達価格であることはまちがいなかった。(中略)それでも私は今の“ダサい”ホームページを使い続けるつもりだ。理由は、カッコいいホームページに作り替えても、コンサルタントの仕事が増えるイメージが湧かないからである。
***


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

EC仙人
太田哲生

食欲の秋ですねぇ~
ついついご飯が進みますねぇ~(^^;)

皆さんは「ご飯のお供」には何がお好きですか?

梅干し? 納豆? 明太子? 焼き魚? たくあん? ぬか漬け? 佃煮?…
あげればきりがないですが…

いきなり失礼いたしました。ついお腹が空いてて(^^;)

さて、秋になって朝夕が冷え込んでくると、体調を崩しがちな人も増えてきます。コロナじゃなくても風邪を引いたりすることがありますし、インフルエンザの流行も懸念されています。

コロナ問題は、報道・ニュースとしては耳慣れてきてしまいましたし、Gotoキャンペーンなどで経済活動は動きが出始めているようですが…まだまだ新規の感染者も出続けていますし、重症化して亡くなる方も少なくはありません。

手洗い、うがい、ソーシャルディスタンスなど引き続き気を付けつつ、体を冷やさないように配慮し、ヘルシーな食生活を送り、「免疫力」を高く維持して秋冬の寒さを乗り越えましょう!

「免疫力」というと昨今の報道からワクチンや抗体など医学的なイメージもありますが、人の免疫細胞の6~7割は「腸」にあるそうです。

その免疫細胞を助けるのも、邪魔するのも「腸内細菌」だそうで、腸内フローラ(腸内細菌の花畑)を育てる腸活などという言葉もあるようです。サプリやヨーグルトなど乳酸菌の豊富な食品のCMなどで目にした方も多いのではないでしょうか。

一説には、新型コロナウイルスがアジアで重症化・死亡リスクが低いのは、ヨーグルトなど動物性の乳酸菌発酵食品だけでなく、醤油類や味噌類、納豆や臭豆腐、テンペなどの大豆発酵食品、ぬか漬けやキムチなどの植物性発酵食品とそれらの善玉菌を育てる海藻類などの食物繊維を多く摂る食文化の影響だという説もあるようです。

日本の食文化の中にも昔からの多くの発酵食品がありますが、味噌や醤油、納豆などは家で簡単に作って食べるのは難しいですが、家でも比較的簡単に作って食べられる昔ながらの発酵食品があります!

そう、「ぬか漬け」です!

発酵食品というだけでなく、お好みでいろいろな野菜も摂れますし、生だと冷蔵庫でも2~3日で傷んでしまう野菜を日持ちさせ、栄養価も高めてくれる優れものです!

私も昔からぬか漬けは大好物で、お婆ちゃんが毎日ぬかをかき混ぜては漬かったのを取り出し、新しい野菜を仕込むのを見て育ちました。
たまーに奥底から出てくる古漬けなんかもお茶漬けにぴったりでたまりません!
今でも最高のご飯のお供といえば「ぬか漬け!」と答えるくらい大好物です。

乳酸菌や酵母などさまざまな善玉菌と米ぬかに含まれる各種ビタミン、ミネラル、発酵によって生み出される各種アミノ酸や栄養成分は、正に免疫力アップと健康の素!

でも、昔ながらの陶器の壺や樽でキッチンの下の収納で漬けて毎日手を入れてかき回すなんてのは…臭いしめんどくさいし…
今ではなかなかやっている家も少なくなってきましたよね。

もしも、それが冷蔵庫に収まる密閉容器でにおいも漏れず、毎日でなくても数日に一度程度のお手入れで作れたら!?

はい! 今回はそんな簡単に楽しめるぬか漬け(ぬか床)を主力商品として、特に有機栽培で作られた「ミルキークイーン」というお米のぬかにこだわった、甘みのある美味しいぬか漬けのお店です。

完成品としての食品漬物ではなく、それを作るためのキットや材料が主力商品という、食品店としては珍しいお店です。

出来上がったぬか漬けの写真は見るからに美味しそうですよ~(^^;)

それではダメ出し道場、始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
菜香や

ショップ名 :
無添加漬物専門店 「菜香や(なかや)」さん

サイトURL:
https://www.na-ka-ya.com/

独学で学んだコンテンツでレイアウトしているため、プロの方のアドバイスをいただければ幸いです。
月商×××万円程度ですが、更に売上を伸ばす秘訣を教えていただければ幸いです。(金額は伏せさせて頂きました)

第一印象:全体の構成、写真、キャッチコピーなどハイクオリティ

トップページを見ただけで、写真をはじめ、とても良く作りこまれており、第一印象からクオリティの高い良いお店であろうことが感じられます。

お店のコンセプトや特徴・強みがお漬物、特に「ぬか漬け」にありそうなことも、写真や上部の左メニューからすぐに感じられます。

ここまではとても良いのですが…

いざ、商品カテゴリーや各おすすめ商品などを見始めると…
ちょっとわかりにくく、ぱっと見では似た商品も違いがわかりにくかったり、初見のお客様目線で見ると、
「第一印象はとても良いけど、いざ買おうとなると少し戸惑う」
といった感じでしょうか。

後ほど、インタビューでそのあたりの事情も見えてきますので、改善点は明確になってまいります。

インタビューで浮き彫りになったこと

菜香やさんは、茨城県の筑西市(ちくせいし)にあるお漬物メーカーさんで、店長(社長)の遠藤さんは実は元IT系のエンジニア。
なんとこのクオリティの高いホームページも独学で作られたとか!

今は、「ぬか床」を主力商品としてプッシュされていますが、おちゃのこ出店当初は浅漬けのお漬物をメインに作りこまれていたとのこと。現在でもリアルではお漬物メーカーとして関東近郊の飲食店向けやスーパーなどへの卸販売が主力だそうですが、数年前に出会った茨城県内の有機栽培米農家さんが作る「ミルキークイーンのぬか」で作ったぬか床、ぬか漬けが驚くほど甘く美味しかったことから、それを商品化。完成品としての漬物の美味しさもお客様の評価を受けましたが、その「ぬか床」そのものへの要望があって商品化したそうです。

ただ商品として販売するだけでなく、簡単にぬか漬けを漬ける方法や、お手入れ方法を教える出張ワークショップを開催されたりしておられます。(現在はコロナで休止中)

ネットでは売り上げの大半はこのぬか床と足しぬかだそうで、完成品としての漬物ではなく、それを作るためのキットや材料が主力商品という、食品店としては珍しいお店です。

具体的なダメ出し…

第一印象でも書きましたが、トップページの写真や左上部のコンテンツメニューの「ぬか漬けってなに?」から始まる構成は、いろいろな専門店さんがお手本にしたくなるような作りです。

ただ、一方で…

例えば、初来店のお客様が、とりあえずその一押しのぬか床で漬けた「ぬか漬け」を味見してみようと左中段の商品カテゴリーから「詰め合わせ」を探すと、
https://www.na-ka-ya.com/product-list/3

なんと、浅漬けばかりの詰め合わせだけで、肝心のぬか漬けはありません。

よくよく、左の商品カテゴリーメニューを見てみると…

品種と栽培方法にこだわったミルキークイーン米ぬか床
品種と栽培方法にこだわったミルキークイーン米ぬか床の本格ぬか漬け

を除けば…

無添加の浅漬け!
昔ながらの古漬け
基本の浅漬け!
人気の詰め合わせ
さっぱり甘酢のお漬物
こだわり醤油のお漬物
香り豊かな梅酢の漬物
創作オリジナル漬物
本格!たくあん漬け

ほとんどは浅漬けなど、ぬか漬け以外の商品で…

「あれ? ぬか漬け推しではないのか?」とハテナマークが出てきてしまいました。これはインタビューでお聞きすると、オープン当初からの名残で、メニュー構成がいろいろな漬物商品を幅広く陳列しているとのことです。

このあたりは、「現状~今後の戦略=ぬか床 を主力商品として推す!」
に合わせてメニュー構成の見せ方を変えるなども必要ではないかと思います。

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パット見の違いがわかりにくい商品

トップページ中央の
「オンラインショップはこちら」をクリックすると
https://www.na-ka-ya.com/ranking
人気商品ランキングになります。

ここでNo.2の「調合足しぬか」とNo.4の「調合足しぬか」は値段も同じで、ぱっと見では何が違うのかわかりません。

一般論ですが、お客様は素材、材料などの違いがあるのか? と両方の商品ページを行ったり来たりしながら間違い探しのように2つの商品の違いを探して悩むことになります。

これも、インタビューで事情をお聞きしたところ、ほとんどはクール便(宅配便)発送ですが、足しぬかだけは単品で購入される場合には送料無料で買えるようにネコポス便のみを指定する商品と、商品の劣化を気にしてクール便で購入されるお客様もいらっしゃることから、おちゃのこネットの配送方法選択の制約上、別々の商品としてわけているとのことでした。

機能的な制約はすぐに対処は難しいですが…
こうした運用で工夫して対応するのは良いことだと思います。
ただお客様には違いが今一つわかりにくいので、

サムネイル画像上にもっとわかりやすく、クール便アイコン表示を付けるなり、商品ページでの商品説明でも、もっと大きく目立たせて「こちらはクール便指定の商品です」「こちらはメール便での単品購入専用商品です」などひと目で違いがわかるようにしておくのが良いと思います。

この商品に限らず、「ネコポス発送」「常温発送」「クール便冷蔵発送」「クール便冷凍発送」のサムネイルでの表示や、温度帯が違う商品を一緒に注文した場合の対応などは、食品通販店としてわかりやすく、初見の方でも一瞬でわかるようなコンテンツを用意しておくと良いでしょう。

菜香やさんでは、「宅配便=全てクール便」なのでしょうか?
そのあたりの自社にとっては常識でも、お客様によっては理解が異なりますので、できるだけ詳しく表示しましょう。
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また、足しぬかやその他浅漬け商品やおそうざいなどは、サムネイルや商品名に容量や重量が書いてないので一覧画面ではわからず、いちいち各商品ページで下にスクロールして詳細を確認しないといけないのが面倒ですし、わかりにくいです。

できるだけ、一覧画面で容量・サイズなどは確認できるようにしておきましょう。

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https://www.na-ka-ya.com/product-list/20
↑↑↑↑↑
一覧画面ではお米のデフォルトの価格は「1,620円」となっていますが、

商品ページに入って容量を選ぶと
450g=648円
1Kg=1,296円
5Kg=5,400円

となって1,620円の商品はないのですが、設定ミスでしょうか?

30点
総評

有機栽培ミルキークイーンのぬかを使ったぬか床 を主力商品として推す戦略や、それに沿ったコンテンツ構成も良いと思いますが、まだ若干の過去の名残や迷いも見られ、結果としてお客様には「?」になってしまっていると思います。

これを機会に、思い切って削除すべきところは消し、整理すべきところは整理して、より「強み」を明確にしていくのが良いでしょう。(浅漬けや業務用卸などのコンテンツは別サイトに分けるなど)

また、商品一覧性や商品詳細ではまだわかりにくいところもあったりしますので、「初見のお客様目線」で見てすぐにわかるか?
という感覚でブラッシュアップしていけば、ますます良いお店になっていくと思われます。

インタビューのお電話では、いろいろとアイデアディスカッションもさせていただきましたが、今後は「ぬか床・ぬか漬け」のプロショップとして、ぬか以外の昆布や唐辛子などの素材へのこだわりや、現状プラスチックの容器の部分を、よりこだわった陶器や、木の昔ながらのぬか漬け製法に近づけること、数日に一度でも混ぜないといけないぬか床を手を汚さずにまぜる容器の開発や、市場にある既存商品の使用比較検証Youtube動画なども期待したいところです。

また、ミルキークイーン以外の品種のお米のぬか床はできないのか?
限定数量でもそういった企画はできないのか?

菜香やさんでも、野菜以外にゆで玉子のぬか漬けという商品がありますが、野菜以外のぬか漬けや、栄養価が高いというぬかを使った料理レシピの紹介や商品提案なども「ぬか専門店」として期待したいところですし、他社との圧倒的差別化戦略になると思います。

美容や健康面でも米ぬか発酵エキスや加工サプリなどもあると思いますし、米油、米ぬか油なども興味をそそられるところです。
大学や研究機関などでの米ぬか研究なども注視して、情報収集や協力の可能性などもぜひ模索してみて欲しいと思いました。

将来に向けて大きな夢・展望が期待されますね!
機会があればまたぜひご相談ください。

さて、本日のダメ出し!道場はここまで!
原稿も書き終わったので、ぬか漬けで お茶漬けでも食べようっと!
(^^;)

以上、ダメ出し!道場 でした。

──────────────────────────────

皆さん、コロナ騒動で大変な時期ですが、変革のチャンスでもあります!
マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品開発、新サービス開発して乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破など、アイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください!
きっとヒントを見つけられます!

↓↓↓↓↓

EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 10,000円 ポッキリ!
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今号のデザイン道場は、ショップ各商品写真でも利用している、マウスオーバーで画像をズームする方法をご紹介します。
バナーなどで、利用するだけでアクセントになります。






スタイルシートを編集する

HTMLはご自身で変更してください。
サンプル用にclass名を付けたdivタグを記載しています。
このclass名については、ご自身で変更いただいて結構です。

●HTML

<a href="#">
<div class="zoomimg"><img src="https://cafe-responsive.ocnk.net/data/cafe-responsive/image/20170601_a38d57.jpg" width="400" height="400" alt="写真"></div>
</a>



デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けて下さい。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

画像の横幅(例では400px)に合わせて横幅を指定ください。
マウスオーバー時の拡大はscaleの値、透過はopacityで変更可能です。

●スタイルシート

.zoomimg {
overflow: hidden;
max-width: 400px;
}

.zoomimg img {
transition-duration: 0.3s;
width: 100%;
}

.zoomimg img:hover {
transform: scale(1.1);
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}

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

サイトとコンテンツ作りのバランス

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「サイトとコンテンツ作りのバランス」について説明させて頂きます。

■バランスの良い運営を

ECサイトの運営はしなければならない事がたくさんあります。

サイト構築からの場合、どのような事業にするのか計画し、仕組み作りや取り組みなど、サイトそのものを作り上げる作業を行います。

そして、商品紹介やその他のコンテンツ作りなど、本体となる部分も日々更新していく事が大切です。

ECサイトに限りませんが、例えばこれから新しい事を始める初心者にありがちな事として、優先順位を間違えている事です。

例えば、コンテンツは後回しにし、見栄えが綺麗かつ仕組みが整い、一個人が作り上げたとは思えないサイトに仕上げたとします。

そうすると当然ですがユーザーは訪れてくれません。

仮に訪れてくれたとしてもコンテンツの少ないスカスカなサイトだと、すぐに離脱してしまう事でしょう。

ここで言いたいのは「サイト作りに専念するな」という事ではなくて、サイト作りとコンテンツの作成をバランス良くしていこうという話です。

これは特にECサイト始めたてであったり、まだまだサイトが育っていなかったりする方に対していえる部分が多い事でしょう。

コンテンツが少なすぎると、検索キーワードにヒットせずサイトに訪れる機会が減りますし、サイト自体が細々とした質素なものになってしまいます。

逆にコンテンツは多くてもサイトに全く力を入れていないと不信感を抱かせてしまう結果になるかもしれません。

いずれにしても偏った運営は、あまり良い結果をもたらさないという事です。

そういった事にならないようにするには、最初に行う事業計画が非常に大切になってきます。

「事業計画」というとかなり硬い印象を受けるかもしれませんが、スケジュールだったり、見通しだったりするようなふんわりしたイメージでも良いです。

■将来を見据えた計画を

ECサイトにおける考えるべき事は様々ですが、やはりイメージしやすいのは取り扱う商品や商材ではないでしょうか。

ECサイトなどアフィリエイトとしてこれから運営しはじめる方で陥りやすいのが、やはり途中での挫折です。

なかなか結果が出なくて諦めてしまう、記事を書き続けるのが大変などなど、挫折してしまう理由は様々でしょう。

続かない理由は人それぞれですが、最初の事業計画が甘いと、途中で挫折してしまう結果になる可能性があります。

なぜなら事業計画がしっかりできていないと、「運営を続けるイメージができない」「記事を書くのが苦痛に感じる」「全然売り上げがあがらない」といった事が起きかねないからです。

また、目先の利益だけ追うような運営は、途中で伸びなくなってしまう事があります。

ECサイトは継続率を上げる事が収益アップにおける重要な要素で、いわゆる定期購入であったり、リピーターであったりするユーザーが多いと、それだけ運営者が得る利益は安定しまし、厚みが出てくるでしょう。

ちなみにECサイトの事業計画ですが、自分一人で考えて頑張ろうと思われる方もいるかもしれませんが、頼れるところは頼るべきです。

誤った知識であったり、間違った形で運営を進めると結果が出ず、挫折につながります。

自分の書く記事を見てもらうのが恥ずかしいからあまり積極的な相談をしないという人も中にはいるでしょうが、他人の意見をもらう事は非常に大切です。

言いたい事は、事業計画の段階で何をするべきか、どういう形で進めていくかを考えますが、その時にアドバイスをもらえる人を見つけておく事も欠かせません。

自分一人で抱え込んだり、わからないまま進めていたりするのではなく、不格好でもアドバイスをもらう方が、より良い結果が出る可能性が上がるでしょう。

細かい部分も含め、十分な計画を立てていかれる事をおすすめします。

★POINT
・サイト作りとコンテンツ作りはバランスよく
・事業計画をじっくり練る

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編集後記

本を作る仕事をしていると、「もっと安くならないの?」と言われることがあります。たとえば「部数を半分にするから半額にして」とか。そうできない理由を説明するのに結構時間がかかります。専門知識のない人に仕組みを教えるのは、なかなか厄介です。
(おちゃのこ山崎)

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