みなさま、新年あけましておめでとうございます号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

みなさま、新年あけましておめでとうございます。
本年もおちゃのこネットとおちゃのこ通信をどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、悪い予想ほどよく当たるようで、オミクロン株による感染増加が顕著になってきました。前週比2桁以上の増加ということで、またまたイベントの中止や延期などの情報が飛び交っています。

幸いなことに今度の新種は感染力こそ強いものの、重症化率は高くないようです。強毒化した新種が登場する前に、なんとか地球全体で抑え込んでしまいたいものです。

さて、年末から年始にかけていろいろなニュースを目にしてきましたが、一番気になったのは、いよいよ「紙の新聞」が終焉を迎えようとしているというものです。

日本新聞協会が発表した2021年10月時点の「新聞の発行部数と世帯数の推移」によると、朝夕刊セットで1部と数えた新聞の発行部数は3302万7135部で、1年前に比べて206万部、率にして5.9パーセント減少しました。

1997年がピークで5376万5000部でしたから、四半世紀で2000万部もの減少となったわけです。減少は17年連続で、すでに地方紙よりも規模が小さい地域紙においては、統合、廃業が相次いでいます。おそらく、あと5年で大きな動きがあるでしょう。

「諸行無常」の言葉のとおり、世の中は常に変わっていきます。そこで生き残っていくためには、過去の成功体験を捨て、新たなことに挑戦する姿勢が必要です。年初の「オススメ参考書」には、そんな本を選んでみました。

お知らせ 大好評!おちゃのこネットデザイン作成プラン

デザインプラン

大好評!おちゃのこデザイン作成プラン
制作事例も続々追加

皆さん、こんにちは。
大変ご好評をいただいているおちゃのこネットデザイン作成プランに、ご利用いただいたショップさまの作成事例を続々と追加しています。
ショップテンプレートを作成したデザイナーがカスタマイズしますので、高度なHTMLやCSSの技術が必要な独自デザインのショップ作成が可能です。
サイト全体プラン、トップページ/LPプラン、ショップ名画像やトップ画像、バナー画像などの画像作成など、おちゃのこネットのことを知り尽くしたデザイナーが制作を担当します!
是非この機会にデザインプランをご検討ください。

デザインプランの詳細、事例は下記ページよりご覧ください。
https://www.ocnk.net/design/#usershowcase

よろしくお願いします。

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

起業のすすめ さよなら、サラリーマン

佐々木紀彦・著 文藝春秋・刊

1,500円(キンドル版・税込)/1,650円(紙版・税込)

佐々木紀彦氏といえば、かつて「東洋経済オンライン」の名物編集長として同サイトを全面リニューアルし、ビジネス系サイトのトップに押し上げた立役者として、また、NewsPicksに電撃移籍して編集長に就任し、月間5500万PVを記録した人物としてよく知られています。

本書はそんな佐々木氏が100人以上の起業家やプロフェッショナルに徹底取材し、起業に成功するための秘訣を詰め込んだ「起業の教科書」です。

どんな内容かは、目次を一読すればすぐわかります。
・はじめに 私が起業を決断した日
・第1章 起業家になるべき5つの理由
1 サラリーマン思考から卒業できる
2 キャリアアップにつながる
3 金銭的な報酬が大きい
4 人生の自由を得られる
5 社会を変えられる

・第2章 起業にまつわる5つの誤解
1 起業するには若くないといけない
2 起業するにはお金持ちでないといけない
3 起業に失敗すると借金地獄になる
4 起業家はエリートしかなれない
5 起業家はチャラくて尊敬されない

・第3章 起業型キャリアの5つのタイプ
1 成長志向スタートアップ
2 プロフェッショナル独立
3 スモール&ミディアムビジネス(SMB)
4 スタートアップ幹部
5 大企業イントレプレナー

・第4章 起業を成功させる5つのステップ
1 自己分析――まずは己を知る
2 ミッション、ビジョン、バリュー
3 事業づくり、プロダクトづくり
4 パートナー探し、チームづくり
5 資本政策・ファイナンス
・おわりに 70年サイクルが終わり、企業家の時代が来る

「はじめに」では、著者自身の起業についてが語られています。2021年春、起業準備をしている時にNHK大河ドラマの「龍馬伝」を見ながら、著者はこんなことを思いました。「もし、明治維新の志士たちが現代に生きていたら、どんなことをしただろうか」

坂本龍馬は「メガスタートアップの起業家」としてインターネットとAI、宇宙ビジネスでイーロン・マスクやジェフ・ベゾスと世界中のフォロアー数で張り合う。

勝海舟は「政策起業家」として政府の改革にまっしぐら。世界が羨むようなデジタル政府を設立して、マイナンバーの統一化もあっさり実現。

西郷隆盛は「農業起業家」としてロボットやドローンを駆使した農業改革を進め、ECやマーケティングを強化して世界に作物を売り込みます。

福沢諭吉は「教育起業家、メディア起業家」として暴れ回ります。日本の大学の現状に激怒し、慶應義塾を超える新たな学校を設立、世界中から金を集めて、これぞと思う人物に投資するはずです。

著者は次のように語りかけています。
***
世の中を変えたい、何か面白いことをしたい、低迷する日本を建て直すとともに、世界にインパクトのある何かを成し遂げたい――そう思う人は、組織の内外で起業家として事業を立ち上げるべきです。壊れた古いシステムに嫌々順応し、悶々とした日々を過ごすくらいなら、大きな壁が立ちはだかろうとも、自らが新しいシステムを築いた方が話は早い。起業家こそ、令和の志士なのです。
***

ここで著者の経歴に触れておきましょう。
1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、東洋経済新報社に入社し記者として活躍。2007年9月より2年間休職し、スタンフォード大学大学院で修士号(国際政治経済専攻)を取得。帰国後は「週刊東洋経済」編集部で「非ネイティブの英語術」などのヒット企画を担当した後、2012年に「東洋経済オンライン」編集長に就任。最高で月間5500万PVを叩き出す人気メディアに育て上げました。2014年、ユーザーベースに電撃移籍し、「NewsPicks」編集長に就任。2021年に経済コンテンツサービスを手掛けるPIVOT株式会社を創業。著書に『米国製エリートは本当にすごいのか?』(東洋経済新報社)、『日本3.0』(幻冬舎)、『編集思考』(NewsPicksパブリッシング)などがあります。

著者は大学時代、竹中平蔵ゼミで学んでいたこともあって、「卒業したら外資系金融機関に就職」と考えていたようです。しかし内定をもらった企業にインターンで行ってみたら、まったく肌に合わないと感じ、1日で内定辞退。

その後、ロンドンに短期留学したりして就活を再開するものの、どこも採用は終わっていて内定が取れません。そこで「新卒ではなく既卒で就活をやり直す」と決意して入ったのが東洋経済新報社でした。「世の中に語り継がれる出版物を生み出したい」と決意してのマスコミ入社でした。

入社5年目に著者は会社を2年間休職し、スタンフォード大学大学院に留学します。「メディアの世界は他業界に比べて競争にさらされる機会が少なく、そこに浸ってしまっては一流になれない」と感じての決断でした。

2年間の留学で、著者は「とにかくリーダーになりたい」と思うようになり、「東洋経済オンライン」の編集長に名乗りを上げます。歴史ある紙媒体では30代でリーダーになるのは難しくても、ウェブ媒体なら可能性があるのではないかと考えてのことです。

そして就任するや、サイトを全面リニューアル。本誌のネット版にすぎなかったメディアを、オリジナル記事満載のコンテンツに作り替え、ネットメディアの代表的成功事例となりました。

そして、さらなる飛躍を狙って、「NewsPicks」へ転身。ここでも一定の成功を収めて、いよいよ起業というのが、著者の昨年1年間でした。

目次を見てわかるように、本書はきわめてストレートに起業の魅力とその成功法をまとめています。そして、今の沈滞した日本を救うには、国民の多くがサラリーマンを卒業して起業家になるべきだと力説しています。

働く人の9割がサラリーマンである日本には、「サラリーマン病」とでもいうべき弊害が蔓延していると著者は言います。「サラリーマンはアヘンである」とまで極論するほどです。

***
日本には、自己満足に陥る“罠”が随所に張り巡らされています。ひととき、ハングリー精神を持っていた人や企業でも、あっという間に初心を忘れてしまいます。メディアにちやほやされたり、SNSがバズったり、あぶく銭を手にしたり、西麻布を飲み歩いたり、一見さんお断りの高級レストランに行ったり、芸能人と友人になったり、ファンに甘い言葉をかけられたり、「気持ちよく」なるためのアヘンが充満しています。(中略)サラリーマンも一種のアヘンです。いつの間にやら、心身に忍び込むのがアヘンの怖いところです。
***

著者は自分で体験してみて、「起業とは現代の“元服”である」という認識を得ました。サラリーマンから卒業することで、大人の階段を駆け上がることができたのだというわけです。

***
起業家になる醍醐味とは何か? それは、自分の人生の「独裁者」になれることです。自分の責任で、自分で決断して、自分の大義のために生きることができる。
***

1953年の就業者数に占めるサラリーマンの割合は43.1パーセントでした。それが2020年には90パーセントへと倍増しています。日本は70年間で完全なるサラリーマン社会になりました。

その結果、日本人は「サラリーマン教」とでもいうべき思想に冒されてしまいました。そのサラリーマンというシステムが完全に時代遅れになってしまったために、今の日本の状況があるわけです。

***
サラリーマンはとにかく世間が狭い。会社、部、課、係といった村の掟に縛られて、自分の頭で考えられなくなってしまっています。(中略)世界、日本、業界といった視点がスッポリ抜け落ちている。サラリーマンとは“現代の田舎者”なのです。
***

ここで著者は「起業家とサラリーマンの違い」を3点まとめています。
(1)不確実な状況下で成功する能力(起業家)/確実な状況下で成功する能力(サラリーマン)
(2)プロジェクトをみずから始め、自分のものにする強烈な願望(起業家)/既存のプロジェクトを引き継ぎ、会社のために成長させる願望(サラリーマン)
(3)他人を説得できるというかけがえのないスキル(起業家)/社内を説得できるというかけがえのないスキル(サラリーマン)

日本で起業マインドが低いのは、いくつかの誤解が大手を振っているからでしょう。著者はその誤解を5つに絞って丁寧に反論しています。

一番目は、「起業するには若くないといけない」という誤解です。これについては、学生時代に起業して成功した人々の例がよく知られているためでしょう。ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグ、ホリエモン、藤田晋などです。

しかし日本政策金融公庫の調査では、2020年に起業した人の平均年齢は43.7歳。8年連続で年齢が上昇しているのだといいます。これは起業先進国のアメリカでも同様で、42歳となっています。

二番目は「起業するにはお金持ちでないといけない」という誤解です。これは古い常識がいまだに幅を利かせているということでしょう。

現在、起業に必要なコストはどんどん下がっています。会社設立に必要なコストは25万円ほどで、クラウドサービスなどを利用すれば、コストと手間は最低限で済みますし、リモートを活用すればオフィスすら不要になります。

また、近年になってようやく日本でもスタートアップブームが起きてきたため、資金調達はかつてより容易になりました。まだまだアメリカの50分の1以下、中国の20分の1以下ですが、年々スタートアップに投じられるお金は増えています。

三番目の誤解は「起業に失敗すると借金地獄になる」というものです。これは自身が個人保証して借金によってスタートするという古いイメージを引きずっています。

四番目は「起業家はエリートしかなれない」というもの。これも古いイメージからくるもので、実は日本はアメリカに比べると、学歴の重要性が低い国です。起業家はビジョンと結果の世界ですから、学歴は重要ではありません。

五番目は「起業家はチャラくて尊敬されない」というものです。これはある特定の人をイメージしてのものでしょう。たしかに日本では「起業家=成金」というイメージが強く、成功した起業家に対する尊敬の念は先進国で最低レベルです。しかし、このような誤ったイメージは、時代とともに変わっていくはずです。

以下、本書には起業家の背中を押す言葉が詰まっています。これから起業する人も、すでに経営者の人も、あるいは会社の経営に関わる人も、一読して損のない内容といえるでしょう。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

2022年、明けましておめでとうございます。
年明け2週間でまたまたコロナ(オミクロン株)の感染拡大で、ようやく上向いていた景気や人の流れにもまた逆風が吹きつつありますが、少なくとも年末年始のお休み中は旅行や帰省などされた方も多かったのではないでしょうか。

そこで、ちょっとしたシミュレーションを想定してみました。
皆さんならどう話しますか? ちょっと一緒に考えてメモしてみてください。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

年末年始の休みに地元で何十年かぶりの同窓会。
久しぶりに会う昔の友達との会話。

「懐かしいなぁ。昔はこうだったね。あんな事やったなぁ、そんなことあったなぁ」と、ひと通り昔話に花を咲かせたら、

次に来るのはこんな会話。
「ところで、最近どう? 今は何やってるの? どんな仕事してるの?」

《質問その1》さて、そう質問されたら、あなたはなんと答えますか?
多数の事業や本業が他にある方もいらっしゃるかもしれませんが、今回はあなたのオンラインショップのことについて答えてみてください。

→ あなたの答えをまずは口頭で話してみてから、メモに書き留めてみてみましょう。
同窓会の席での会話ですので、あまりクドクドと5分も10分もかけてプレゼンする人は居ませんよね。手短に要点をまとめて30秒~1分程度で話すのが普通ですね。
それ以上、暑苦しく長々と話せば(こいつウゼーっ!)って引かれたり、警戒されたりしちゃいますよね(そういう同級生もたまにいますよね(^^;))。

さて…
「オンラインショップでこんなもの売ってるよ…」→詳細
「こんなネット通販やってるんだ…」→詳細
そんな感じでしょうか。

もし相手が「へぇー」「ふーん」 で終わるようなら、あなたの説明は…

キャッチがない=興味をそそられない=魅力がない
もしくは話し方や表情に覇気や勢いがない=自信がない

ということで不合格です!(^^;)

そうではなくて、次に聞かれるのが
「へぇ~、なんか良さそう! 面白そう!」
「それってどんな商品?」
「何がいいの? 特長は?」

などであれば、相手の興味を惹きつけ、次のステップに進められたので、あなたの《答え1》は、まずまずの合格点です。

では、《質問その2》。
「それってどんな商品? 何がいいの? 特長は?」
そう質問されたら、あなたはなんと答えますか?

→同じくまずは口頭で話してみて、それをメモしてみてください(くれぐれも長くなりすぎないように、会話のレベルで)。

はい、書き出せましたか?

シミュレーションはここまでです。

では今書き出したメモを見直してみてください。

今度はそこに書いてある要点や内容を、今のあなたのオンラインショップのトップページと見比べてみてください。

いかがですか?
今書かれたこと(話したこと)の要点や大事なキーワード、魅力や特長などはトップページにすべて掲載されていますか?

されているようであれば、あなたの店のトップページはまずまずですが、不足が多いようなら、あなたのお店のトップページは初見のお客様にとっては「???」が多く、よくわからない、不安、怪しい、興味をそそられないページだということです。

久しぶりに会う友人や、初対面の人への自己紹介・自店紹介トークをしてみて、そこにでてくるキャッチフレーズやキーワードには、あなたが本当に優先して相手に伝えたい強みや特長が端的に盛り込まれているはずです!

あなたにとって、当たり前になり過ぎている自店・自社サイト、自分の仕事やビジネスも、基本に立ち返って口に出して短時間で自己紹介してみることで、「伝えたいこと」が明確になるものです。

ぜひやってみてください。

それでは 新年最初の「ダメ出し!道場」、始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
Green beaverグリーンビーバー

ショップ名 :
【公式通販】エコフレンドリー Green beaver

サイトURL:
https://www.green-beaver.com/

ショップの現状、お悩みの点など
・売り上げが伸びない
・単価が低い

第一印象:自然派製品のブランドショップだが…強みは?

トップページを見るだけで、店舗トップのロゴと、目に入るすべての商品パッケージのロゴが統一されており、Green beaver というブランドの製品に特化したショップサイトであるとすぐにわかります。

シャンプー、コンディショナー、歯磨き、フェイスクリームなど、目に入る商品でボディケア、ヘアケアなどのいわゆる身だしなみの「トイレタリー商品」というカテゴリーのブランドだということもすぐに感じられます。が…

一方で、その Green beaver とはどこのどんなブランドなのか?
何をコンセプトや特長とするのか? などのわかりやすいキャッチコピーや「言葉」がトップページにはすぐには見当たらないので、そこから先への興味や好奇心がそそられません。

SEO的にもトップページにそれらと結びつくキーワードが少ないので、検索での来店・集客も今は弱いと思います。

現状では「リピーターさんが再購入」という目的なら良いのですが、新規客への興味→理解→納得や共感や感心→購入! という流れは期待しづらい状況であると言わざるを得ません。

ストーリーページや認証についてのページや各商品ページなど、次の階層のページを見ていけば、なんとなく自然派、エコ、優しい商品群だという感じは受けるのですが…

アクセスして来られた新規客に、短時間で端的に「強み」「特長」を感じさせるには残念ながらまだまだ弱いトップページです。

インタビューで浮き彫りになったこと

社長の川上千恵美さんに電話インタビューさせていただきました。

「エコフレンドリー Green beaver」さんは、カナダの Green beaver というオーガニックサニタリー製品ブランドのオンラインショップとして運営されていますが、本体は岡山に本社を置く株式会社ケーツー・インターナショナルという会社で、カナダのGreen beaver だけでなくドイツ、オーストラリア、ポーランドなど世界各国のメーカー・ブランドのオーガニック・ナチュラル系のスキンケア商品やヘルスケアフードなどのブランドの日本総代理店として契約し、輸入卸販売事業をなさっておられます。

東京の有名百貨店内に直営店もお持ちで、川上さんは岡山、東京、その他全国を飛び回っておられるそうです。コロナ前は各国のメーカーさんにもよく行かれていたようで、ご自身で直接、開発元や製品を確かめ、しかりとした情報入手もされておられるようです。

当おちゃのこショップは2020年7月からと、まだ歴史は浅いですが、会社は1999年創業で、川上さんがかつてオーストラリアに住んでいた頃、ご自身の敏感肌の悩みを解決する商品に出会ったのをきっかけに、当時まだ日本にはそうした専門商品が少なかったこともあって、「ビジネスになるのでは?」と勉強を始め、厚労省の化粧品輸入販売の許可を正式に得て事業を始められたそうです。

川上さんは、海外のスキンケア、ヘルスケア商品を生半可な知識や個人輸入などで安易に仕入れ、無許可で販売しているような業者が多いことを憂いておられました。

20年以上、美容系サロンなどプロ向けとしての卸と百貨店での直販で培ってきた知識や経験、商品の品質、実績は確かなものであるようですが、コロナ禍での美容系サロンや百貨店の業績不振などの逆風もあり、ネットでの直販に力を入れるべくおちゃのこネットへの出店をされたようです。

ただ、商品・ブランドのコンセプトや成分、製法、機能性や効果などへの理解、納得、共感が重要なスキンケアなどトイレタリー商品でもあり、薬機法(旧薬事法)の表現の制約やブランド認知度に悩んでおられるようです。

また海外品にありがちな大容量パッケージで、小容量お試しサンプル品などがないなど、初期購入ハードルをネット販売においてどうするか? など日本市場での課題点もあるようです。

具体的なダメ出し

ショップ内を見ていていくつか気になった点を列記します。

・トップページ最上部 店舗看板画像まわり
Green beaver ロゴの右の余白あたりにブランドのキャッチコピーやサブタイトルなど、ひと目でブランドの特長がわかる「言葉」が欲しい。

・ストーリーのページ 上部の説明文 誤記
https://www.green-beaver.com/page/1
「危険な成分が多数は配合されている」
↓↓↓↓↓
「危険な成分が多数配合されている」

・ストーリーのページ 内容のあいまいさや情報不足、英文直訳による日本語での違和感が見受けられます。
見直して情報を補ったり、言い回しを修正したりして、信頼感向上に努めましょう。
例)アランの32歳の姉妹が乳がんと診断され…
姉なのか? 妹なのか? 英語ではsisterでしょうが日本語では違和感。

例)パラベンが影響しているのではないかと疑問を持ち、カレンとともに製品開発に打ち込みました。
↓↓↓↓↓
パラベンは影響していたのか? いなかったのか?
あいまいで根拠のない推測のみで結論がないのでは、オカルト商品のような印象になってしまいかねません。

例)ミツバチの急激な現象に対応するために、オーガニックハニーリップクリームを開発し
↓↓↓↓↓
「急激な現象」とは? それに対応するためにリップクリームを開発とは?
意味のよくわからない文章はブランド全体の印象を怪しくしてしまいます。もう少し意図を詳しく調べて掲載しましょう。

例)カナダでプラスチックマイクロビーズを排除した最初の企業となり…
「プラスチックマイクロビーズ」とは? それを排除するとはどんな意味が?

歯磨きの研磨剤や洗顔料のスクラブ剤としてよく配合されているポリエチレンなどプラスチックの微粒子は、海まで流出し、それを摂取してしまう海洋生物の生態系に悪影響をもたらしているというような説明がないままに、みんな知ってるだろう、知ってて当然というように見える表現は尊大であり、印象も良くありません。知らない人には意味をなさない無駄なアピールとなってしまっています。

などなど、オーガニックでエコでサスティナブルで自然派で…といったなんとなくトレンドに乗ったキーワードを羅列しているだけでは、賢い消費者にかえって足元を見られます。

ちゃんと初心者から詳しい人まで理解できるような丁寧な説明や根拠の掲載を心がけましょう。

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・認証について のページ
https://www.green-beaver.com/page/4

フランスのECOCERT という機関での認証について書いているようですが、日本においてはECOCERT 自体が知られていないので、ECOCERT 認証=信頼度抜群! とはなりません。

まずは ECOCERT が世界においてどのくらい信頼されているものなのか、もう少し詳しい例や説明が必要でしょう。

日本においては 認知度の高い 有機JAS認定の 農林水産省が認定した機関であることなども明記しておくと良いと思います。

また、このページにはグルテンフリーも明記されていますが、グルテンフリーはあくまで Green beaver のことですよね?

ECOCERT認証された有機栽培のパスタなどグルテンを含むECOCERT認証の有機小麦を使った商品は実在しますので、ECOCERT とグルテンフリーについては混同・誤解を避けるようにしましょう。

認証や許認可などはあいまいさを避け、できるだけ詳しく正確に情報を記載しないと、ミスや間違いを指摘され「炎上」しかねませんので、注意が必要です。

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・トップページ下部に「コラム」としてヘアケアやハンドケアといったブランドとしての考え方や、キシリトールやラベンダー といった素材についてのうんちく、サステナブルといった考え方 などレベルの違うコンテンツが混在しています。
ヘアケア、ハンドケア、サステナブルなどに対する当店やブランドの考え方であれば、「Green beaver とは」に入れたほうが多くの人に見てもらえ、共感を呼ぶ可能性が高くなると思います。

素材やうんちくなどはコラムネタで良いと思います。

70点
総評

デザイン的にはスッキリと美しく作りこまれているショップページではあるのですが、ただただ教科書的で具体性のない抽象的な表現ばかりの興味をそそられないページになっていると思います。

現状では「ストーリー」というページで ブランドの紹介となっているようですが、ここは初見の方に最も見られる可能性の高いページのはずです。ここを明確に「Green beaver とは」にして、その中にブランドのコンセプト、理念、ストーリー、創業者や開発者からのメッセージ、Green beaverの約束(どんなことを守り、保証するのか)などについて整理・掲載するコンテンツにまとめ上げるのが優先課題だと思います。

日本においては薬機法(旧薬事法)による制約で個々の商品の機能・特徴である部分の成分の及ぼす効果について明記できないもどかしさがありますので、まずは、ブランドとお店に対する信頼感と興味、共感を持ってもらうことを意識したサイト作りを意識して参りましょう。

あとは「総代理店」であるメーカーとの強い関係をとことん生かして、より詳細な情報の入手・掲載や、日本市場の特性に合わせたサンプルやミニサイズなどの企画実現に向けた働きかけなど、まだまだ改善の余地は多いと思います。

サニタリー市場は大手ドラッグストアもリアルもネットもしのぎを削る激しい競争市場ですが、それだけにニッチで少数のニーズを持ったユーザーもまだまだ潜んでいる市場だと思います。

Green beaverの 商品はコンセプトや中身や価格においても、漠然と万人受けする商品では決してないと思います。

この商品はこんな人に使って欲しい
↓↓↓↓↓
こんな人たちに売れてます! 人気です!

といった勝ちパターンができてくれば良いのですが…

サイトを拝見しても、お電話でのインタビューでも、川上社長の中でGreen beaverの日本におけるターゲット層のイメージがまだできあがっていない印象を受けました。

どんな客層がGreen beaverとの出会いを待っているのか!?
SNSも活用しながら、より具体的なイメージを探りながら進んでいきましょう。

今後の戦略や具体策などを立てられる際はぜひご相談ください。

以上、「ダメ出し!道場」でした。

さてさて、おちゃのこショップの皆様!
2022年も一緒に頑張って参りましょう!
本年もよろしくお願いいたします。

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皆さん、コロナ騒動で大変な時期ですが、変革のチャンスでもあります!
マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品開発、新サービス開発して乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破など、アイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください!
きっとヒントを見つけられます!

↓↓↓↓↓

EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 10,000円 ポッキリ!
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
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(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、ページやブロック要素の背景色を半分で2色にする方法をご紹介します。






スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシート編集から下記の指定を貼り付けてください。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

なお、下記の例では、フリーページ全体に対して設定しているため、#free_page_11を指定しています。ページやブロック要素などご利用ページのHTMLタグに合わせて変更してください。
参考ページ) https://cafe-responsive.ocnk.net/page/11

#free_page_11 {
background: linear-gradient(90deg, #00B2B2 0%, #00B2B2 50%, #006DD9 50%, #006DD9 100%);
}


例えば、<div class="halfbg">背景色半分</div>
上記のような、ブロック要素に対して指定することができます。
参考ページ) https://cafe-responsive.ocnk.net/page/12

.halfbg {
background: linear-gradient(90deg, #000000 0%, #000000 50%, #CCCCCC 50%, #CCCCCC 100%);
}

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

アクセス数を増やす方法

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「アクセス数を増やす方法」について説明させて頂きます。

■アクセス数を増やすための施策
ECサイトのようなウェブサイトを活用したビジネスは、サイトそのものにアクセスがなければ思うような収益を得られません。

アクセスが少ないというのは、実店舗を構えるお店でいうとお客さんが来店されないのと同じことです。

当たり前の事ですがお客さんがお店に来てくれなければ商品を買ってもらう事もサービスを利用してもらう事も出来ません。

そのため、ECサイトにおいてはまず、アクセス数(来客数)をアップさせる事が非常に大切であると考えられます。

アクセス数を増やす方法は一つではありませんので、いくつかピックアップして紹介していきたいと思います。

■検索からの流入を増やす

ECサイトへアクセスしてもらう形として、理想は自然検索による流入でしょう。

例えばファッション関連の商品を扱っているとして、ブランド名やアイテムの名称を絡めたキーワードで検索されたとして、その上位に自身のサイトが表示されるとそれだけアクセス数が上がる可能性が高まるというものです。

この上位表示を獲得する事はECサイトに限らずウェブサイトを扱うビジネスでは非常に重要なポイントで、ここに費用を投資してSEO対策される方は多くいらっしゃいます。

上位表示されるアルゴリズムは時期によって変化していくと言われており、今この段階で何が求められているのかを断定する事はできません。

しかしいつの時期も共通して言われているのはユーザーに対して有益な情報を提供できているかどうかといった、サイトやページのクオリティについてです。

例えば商品紹介のページ一つにしても内容が薄かったり、キーワードがちりばめられていなかったりすると、ユーザーがすぐにページから離れてしまう事やそもそも検索に引っかからない可能性があります。

心がける事はいかに一つのページを手を抜かずに作成するかで、そのページでユーザーが抱える問題が解決されるというのが理想です。

見直してみて、内容が薄いと感じるようであれば、記事の作成方法を見直されてみる事をおすすめします。

■ブログサイトを活用する

商品の販売を行うメインのECサイトだけではなく、情報を発信する事を中心としたアフィリエイトサイトを絡めて運営する事も、アクセス数を増やす方法として有効な手段です。

ご自身の取り扱っている商品のテーマに沿ったブログサイトを開設し、そこは商品の販売を一切行わず情報発信を中心に行います。

そのサイトではクリック報酬型の広告を貼り付けるなどして、別の形で収益を生み出すように準備しておくのがさらに望ましいです。

アクセス数を集めるという目的でブログサイトを作り、そこからECサイトへの流入を増やすよう誘導していきます。

特定の商品について紹介する記事を見たユーザーが、興味を持ってECサイトの方にアクセスしてくれれば、そこから商品が購入されて収益につながる事に期待できます。

ECサイトの運営と合わせると手間が増えてしまうかもしれませんが、クリック型の報酬を得られるという幅も広がりますので、購入に繋がらなかったとしても決して無駄にはなりません。

また、アクセス数だけではなくCVRの高いユーザーを集めるという事ではメールマガジンも積極的に活用される事をおすすめします。

これまでにご自身のサイトで商品を購入してくれていたり、興味を持ってくれていたりする方がメールマガジンの購読に登録してくれると、購入率の高いユーザー(リピーター)となってくれます。

アクセス数を増やすという事に意識を向けるのはもちろん大切ではありますが、質の良い(購入率の高い)ユーザーを集めるという事もECサイトの運営ではとても大切になってきます。

それらを踏まえた上でアクセス数を増やす施策を行っていきましょう。

★POINT
・自然検索流入を増やす
・ブログサイトとの連携でアクセス数を増やす

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
SEOに関わるアドバイスも行っております。
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編集後記

3連休の初日に左目の視力がなくなり、ぼやけて見えるようになりました。「これは大変!」と土日祝日営業の目医者を探して駆け込み、原因が角膜の傷と判明してほっとしました。すぐに診てもらえる医者がいるのは、とてもありがたいことです。
(おちゃのこ山崎)

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