『ニューロマーケティング』という言葉、ご存じですか?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

コロナ第7波が不気味に勢力を拡大しています。元首相が暗殺されたり、梅雨空が戻ってきたり、あまり明るいとはいえない毎日が続きますが、みなさんはお元気でしょうか。

先日、ある方のインタビューをしていて、「昔は不便だったが不幸ではなかった」という言葉が飛び出しました。一家で一つの火鉢に当たり、蚊帳を吊って寝ていたころの話です。

「昔は良かった」という論調があります。過去の時代の負の側面に目を向けず、良かった部分だけを取り上げてノスタルジーに浸るものです。それは行き過ぎると現代に対する過度の批判になりかねません。

ただ、「不便だったが不幸ではなかった」という見方には、いろいろと考えさせられる面があると思います。時代が進むことが必ずしも人々の幸せにつながらないということを、誰もが薄々と感づいているからです。

「ニューロマーケティング」という言葉があります。脳科学の発展によって得られた知見をマーケティングに取り入れ、消費者の心理や好みなどを潜在意識のレベルまで掘り下げて理解しようとするものです。

これが進んでいくと、相手に意識させずに相手の欲求をコントロールできるようになるといわれています。本人は自分の意志で「欲しい」と思っている気分でいても、じつは巧妙に仕組まれたテクニックで誘導されているかもしれない、というわけです。

今回の「オススメ参考書」では、その分野の最先端の本を取り上げてみました。

お知らせ おちゃのこネットオンラインセミナー(8/5)開催のお知らせ

おちゃのこネットオンラインセミナー(8/5)開催のお知らせ

おちゃのこネットオンラインセミナー(8/5)開催

皆さん、こんにちは。

8月のオンラインセミナーのご案内です。
テーマは先日リリースした「売上グラフの活用セミナー」を開催いたします。

いきなり、管理画面にグラフが表示されたので、ビックリされた方も多いのではないかと思います。オンラインにて、売上グラフ、購入者グラフの見方、さらにどのようにショップ運営に活用すれば良いのかご説明させていただきます。

皆様のご参加をお待ちしております。

お申込は、こちらから 締切:2022年8月3日(水)
https://www.ocnk.net/seminar/official.php?date=20220805

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

「欲しい!」はこうしてつくられる
脳科学者とマーケターが教える「買い物」の心理

マット・ジョンソン/プリンス・ギューマン・著 花塚恵・訳 白揚社・刊

2,750円(紙版・税込)

久しぶりにキンドル版のない本を紹介します。400ページの厚めの本なので、気軽に買うにはちょっと勇気が必要かもしれません。でも、ニューロマーケティングの最新の知見を得たいなら、ぜひ読んでおきたい本です。

邦題と原題はかなり違います。原題は「Blindsight」。「ランダムハウス英和大辞典」によると「盲視:盲人にみられる現象で、光源その他の視覚刺激に正確に反応すること」とあります。

副題は「The (Mostly) Hidden Ways Marketing Reshapes Our Brains」とあります。直訳すると、「マーケティングが私たちの脳を再形成する(ほとんど)隠された方法」となるでしょうか。

ちょっとよくわからないので、「訳者あとがき」を見てみます。
***
本書の原題は「Blindsight」。これは「盲視」を意味します。盲視とは、実際には見えてないのにあたかも見えているかのような反応をとる現象のことで、本文冒頭では、盲人に類されるにもかかわらず障害物を避けて歩いた人の例があげられています。

そして、この原題に「The (Mostly) Hidden Ways Marketing Reshapes Our Brains」という副題が続きます。つまり、私たち消費者の脳をつくりかえるマーケティングのテクニックは(ほとんどの場合は)目に見えないので、それが見えるようになる力を手に入れよう、というのが本書の趣旨です。
***

そして訳者は、古来マーケティングは商品を大量かつ効率的に売るために行う企業の諸活動であり、そこに神経科学や心理学を応用した「ニューロマーケティング」が使われるようになっていると指摘します。

マーケティングには100年以上の歴史がありますが、ニューロマーケティングの誕生からはまだ20年ほどしか経っていません。その新しいマーケティング分野を本書は詳しく紹介しているというわけです。

本書の著者は二人います。神経科学の専門家であるマット・ジョンソンと、マーケティングの専門家であるプリンス・ギューマンです。二人はともにカリフォルニア大学サンディエゴ校を卒業しましたが、卒業後は別々の道を歩んでいました。

マットはプリンストン大学の大学院に進学して認知心理学の博士号を取得後、上海でコンサルタントを務め、プリンスはフィンテック企業のマーケティング責任者を務めていました。

卒業後10年ほど経ってバーで再会した二人は、人間の行動を予測して理解するというテーマで意気投合し、大学と大学院でニューロマーケティングのコースを開設します。そこで教えた25年間の成果が本書というわけです。

本書では現代のマーケティングにどんな力があり、消費者がどのような影響を受けるのかが詳しく述べられています。企業が行っていることが人々の脳にどのような影響を及ぼしているかがわかるにつれて、恐ろしさを感じる人もいるでしょう。

物余りといわれるほど商品の選択肢が増えた現代にあって、マーケターは自社の商品を売り込むことに必死になっています。だからこそ消費者も、本書の知見を手に入れて、マーケターたちの手の内を知り、対等の立場に立っておく必要があるというわけです。

それでは、本書の目次を紹介しましょう。

・目に見えないものを見る力
・第1章 あなたが食べているのはメニュー
――舌を騙すマーケティングのトリック

・第2章 アンカーを下ろす
――相対性の神経科学

・第3章 瞬間をつくる
――マーケティングの機会は体験と記憶の狭間にある

・第4章 記憶をリミックスする
――過去をたどると人は前に進む

・第5章 二つの意識
――消費者が決断を下すときに衝動が果たす役割

・第6章 快―不快=購入
――快・不快が購入にどう関わるのか

・第7章 依存2.0
――デジタル時代における強迫行動を収益化する

・第8章 人はなぜ特定の何かを好きになるのか
――好みという奇妙なものを探る

・第9章 共感と人間どうしのつながり
――ブランドが密かに使う言語

・第10章 あらゆるものの本質
――本質主義を知り、愛着(と売上)の生まれ方を理解する

・第11章 ミドリナル
――サブミドリナル・マーケティングを知る

・第12章 マーケティングの未来

本来「はじめに」と呼ばれる冒頭の文章で、著者たちは「盲視」の紹介をしています。脳に損傷を負って目が見えなくなった人に対して、ある種の訓練を行うと、まるで目が見えているかのような反応を示すようになるというのです。

なぜそんなことが可能になるのかというと、目から入ってきた情報を脳の損傷していない部分が処理するようになるからです。本人が情報を受けとったと認識していなくても、脳のどこかは情報を受けとっているというわけです。

そして著者たちは、これは目の見えない人に限らず、すべての人に対していえることだと主張します。どんな人の脳も、本人が意識しないところでつねにさまざまな情報を受けとっており、それを使うと本人が「なぜかわからないが」なにかをしなければならない衝動に駆られることがあるといいます。

消費者の買うかどうかの決断は、じつにさまざまなものに影響を受けています。あらゆるところで目にする広告、ウェブサイトに設置されている「購入する」ボタンの位置、パッケージのデザインなどです。

そしてその多くが、意識の外側から消費者に影響を及ぼします。あるブランドの歯磨きを買いたいと思ったとき、そう思った理由を説明できる人ばかりとは限りません。理由はわからないが、それを買いたいと思っただけかもしれません。

本書はそういた疑問を解き明かし、消費の世界の裏側やその世界をデザインするコードを明らかにしていきます。目に飛び込んでくるブランドロゴ、サイトをスクロールしていて表示される広告、テレビCMといったものは、消費の世界の一番外側にある目に見える部分でしかありません。

その表層を一皮むいていけば、脳の特異な構造を利用するために入念につくられた何かがあり、それが消費者に知られることも同意を得ることもなく影響を及ぼしています。それがニューロマーケティングです。以下、各章でその実態を説明していきます。

第1章のはじめに、料理コンテストの一シーンが紹介されています。美味しそうな肉料理が審査員の前に5皿並べられています。ただし、その中の1皿はドッグフードです。このコンテストでドッグフードを当てられた審査員は1人もいませんでした。

同様の実験はワインでも行われています。ソムリエたちに赤と白のワインの入ったグラスを渡し、それぞれの感想を述べて欲しいというものでした。しかし、その赤ワインは、白ワインに食紅を混ぜて作ったニセモノでした。

しかしワインのプロたちは見事に騙されてしまい、2種類のワインをまったくの別物として感想を述べたのです。舌に届いた情報は同じであったにもかかわらず、脳が別の受け取り方をしたからです。

著者たちはこう言っています。「私たちは食べたものを直接感じはしない。舌に届く食べ物の客観的な感覚と、脳が最終的に経験することのあいだには大きな隔たりがある。偉大な哲学者の故アラン・ワッツの言葉にあるように、『われわれが食べているのはメニューであって食べ物ではない』のだ」

ニューロマーケティングは、そのような知覚の隔たりを機会として利用するものです。レストランの内装や装飾、店内に流れる音楽はその古典的な例です。それがもっと深いレベルになると、消費しているものへの感じ方が変わります。

このような客観的に実在する世界と、その世界に対する主観的な認識の隔たりが、現代のマーケターにとっての主戦場というわけです。

この後この章では、コカコーラ、ペプシコーラ、ナイキ、レッドブルのマーケティング実例が紹介されていきます。

第2章では「意識のアンカリング」と呼ばれる、脳の情報処理を取り上げています。脳が何を基準にするかで判断が変わるということがテーマです。

一例として、あるウェブサイトのボタンが表示されています。押してほしいボタンを青色に、押してほしくないボタンを白色にしていますが、背景色が薄暗い色なので、つい青色のボタンを押したくなります。

また、消費者が価格の相場を知らない商品を売りたいときは、隣により高額の商品を置けばいいという例も載っています。高額商品がアンカーになるからです。

第3章では「記憶」についての脳の中の処理が語られます。とくに「ピーク」と「エンド」というものに焦点を当てています。たとえばハリウッド映画に無難な結末が多いのは、視聴者が最後の10分で作品全体の評価を決めているからです。

記憶の演出に最も熱心なのは、ホスピタリティ業界です。なかでもホテル業界は顧客を喜ばせるための小さなピークづくりに腐心しています。模様のついたトイレットペーパー、白鳥の形に折られたタオル、枕元に置かれたチョコレートのサプライズ、ウェルカムシャンパンなどがその例です。

このほか、本書には「なぜ広告の時計の針は10時10分を指しているのか?」「なぜファストフード店のロゴは赤と黄色なのか?」といった「『欲しい』を生み出すトリック」について解説があります。中身が濃くて厚い本ですが、勉強になることは間違いありません。


 

EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

もういい加減にしてくれ~!
悲鳴をあげている中小・零細企業は多いと思います。

5月のGWあたりからようやくコロナ禍が明けたかなーと期待していましたが、ここにきてオミクロンBA5とか第7波の声が…(泣)

実際には重症化や死亡に至る確率はデルタ以前のコロナとは違い、もはやインフルエンザや2019年までの旧型コロナ、普通の風邪レベルです。
海外の多くの国ではもはやマスクも外し、ソーシャルディスタンスなどの自主規制さえなくなっている国も多いのに…

そりゃ普通の風邪だって、かからないに越したことはありません。
風邪は万病のもと、高齢者や基礎疾患のある方には重症化リスクはありますので、気を付ける人は気を付ける…

でも普通の健康な人たちの社会生活や、経済活動が軽症の病気の感染を恐れるあまりに多大なるコストや手間をかけ、何より、出かけたり集まるのをを控えよう、派手なことやるとSNSで攻撃され炎上すると怖いから控えよう。
などといった「気分」や「ムード」が委縮してマイナスになることによる、漠然とした逆風(マイナス同調圧力)がいつまでも吹いているのがこの日本という国です。そのことで世界に遅れを取ってしまっています。

そこに加えて、戦争、原油高、物価高、安倍元総理の殺害事件…
マイナスムードがどんどん高まる一方です。
プラスの追い風になるような現象や対策はなかなか見られません。
とにかく何をやるにも様子見だし、遅いし、時間がかかる国なんですよねぇ。

もういい加減にしてくれ~!
悲鳴をあげている中小・零細企業は多いと思います。

さて、そんな中でも私たち中小オンラインショップはなんとか頑張っていかねばなりません。

今回は通常の「ダメ出し!道場」はお休みして、そんな逆境下やトラブル下でお役に立ちそうなコラム
「中小オンラインショップの経営の基本的サイクルIDAとは?」(PDCAは古い、オンラインショップには合わない!)
についてお話ししたいと思います。

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

刑事モノのドラマや映画などで事件が発生した際、上司や上官が颯爽と登場する際に、
「状況は?」、「現状を報告せよ!」
なんて言うシーンがよくありますね。

ここで部下が…
「襲われたのは●●銀行■■支店、犯人は20代~30代の男性の3人組、拳銃を所持、現在、女性行員1名を人質にとって店内に立てこもり中ですが、客や他の行員は全員無事避難しています」
などと必要な情報の概要を端的に報告し、それを受けて上司は次の作戦や方針を判断し指示を出す。

でも、ここで部下の報告がおおざっぱでいいかげんだったら…
「犯人の人数も性別も不明、人質の人数も不明、武器の種類も不明です。まだあんまりわかってません」とか言ったら?
「なにーーっ! もっと情報集めて来いっ!」と言うでしょうし、逆にやたらと細かく、銀行周辺の地図や各種お店の数や種類、野次馬の数や、ATMの台数、店内の机や椅子のメーカー毎の数、店内の空調温度、カーペットの色、人質の学歴や趣味や好みなどあらゆる細かい情報まで報告してきたら!?(何かの際にはそれも役に立つかも知れませんが)

「余計な情報はいらん! 肝心なことのみ報告せよ!」と言うでしょう。

どちらにせよ、迅速に方針や対策案を示すことができないので、上司は困ってしまいますよね。人質救出や犯人逮捕に優先的に必要な情報だけがほしいですし、それぞれの情報からわかることや判断に役立つ知見、アドバイスがあればなお良いですよね。

また、状況報告、現状認識もせぬうちから、いきなり登場と同時に
「まずはみんなで人質救出計画書を作ってみましょう!」
なんて言う上司はいませんよね。

動いている現場では、計画作成より前に、適切な情報収集・現状把握・情勢認識が必要です。

では、事件現場からビジネスの世界へ…

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

【中小オンラインショップの経営の基本的サイクルIDAとは?】(PDCAは古い、オンラインショップには合わない!)

経営やマーケティングの本などを読むとよく出てくる「PDCA」という用語を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
少し大きな会社(特に製造業)で働いたことがある方なら、
「PDCAを回して改善を! PDCAサイクルが大切!」
などと言われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

PDCAとは、
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(検証)→ Action(改善行動)
の頭文字をとったもので、

もともとは昭和の高度経済成長期の製造業において品質管理など管理業務の「改善」のための手法として提唱されたものです。
高度経済成長期の日本には製造業の企業が多かったので、企業経営全般の考え方としても受け入れられやすく定着したのでしょう。
製造業では設備や原材料・資材、人員などの経営資源を事前に「計画」を作って、配置・活用するのが適しています。

しかしその後、第三次産業(サービス・小売・ITなど)の企業も増え、また経営サイクルの変化のスピードも大きく、早くなってきた中では、まずは計画ありきのPDCAが合わない企業も増えてきています。

サービス業や小売業などでは、ブームや流行、天候など、短期の急激な環境変化に対応しなければならず、まず計画ありきのPDCAは最初から一手遅れてしまっていると言わざるを得ません。

特にオンラインショップなどリアルタイムでお客様の反応が見える業態では、冒頭の刑事ドラマと同様で、最初のP(計画)の前にまずは情報収集や現状把握(Information)から入り、そこに分析・考察を加えて情勢認識(Intelligence)を出すのが有効です。

その上で計画を含めた意思決定(Decide)をして、Act(実行)してみて、また次のサイクルに入る。

つまり
Information & Intelligence(情報収集~現状把握~情勢認識)

Decide・Decision(意思決定・戦術決定)

Act・Action (戦術実行)

というIDA のサイクルです。Information & Intelligence の部分を観察や情報収取、分析、状況判断など細かく分ける理論や手法もあるようですが、ここでは学問を学ぶのが目的ではないので、私は、シンプルにわかりやすく Information と Intelligence の頭文字の「I」をとって「IDA」としています。どうしても分けたい方は「IIDA」としてもかまいません。

ここで少し補足ですが、Information と Intelligence の違いってわかりますか?
最初に翻訳した人がどちらも「情報」と訳したのがややこしさの元です。

ニュアンスとしては Information は事実、生の Data を集計したり平均したり並べ替えたりまとめただけのもので、そこに考察や見解を加え、意思決定できるレベルにしたものが Intelligence です。

言い換えると、
インフォメーション(Information)は見ただけでは何か決断をすることは「できない」無考察な情報
インテリジェンス(Intelligence)は見ただけで何らかの決断が「できる」考察の入った情報

または、
インフォメーション(Information)→知識
インテリジェンス(Intelligence)→知恵・見識・知能
といったニュアンスだと思うと、わかりやすいかもしれません。

余談ですが、米国のCIA は Central Intelligence Agency(中央情報機関)、最近よく見かける AI は artificial intelligence(人口知能)。

判断に必要な情報は Information ではなく Intelligence で、そこには 必ず 知恵・知性・知能が必要ということでしょう。

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

では、実際の商売においてちょっとわかりやすい例を考えてみました。

例えば、あなたの実家は オフィス街にあるある定食屋さん。
店主である父の急病入院で、あなたが急遽店長を任されました。

「天気予報を見て仕入れやメニューを考えるように!」と父からの伝言。

父は長年の経験と勘や感覚でそれをこなしてきましたが、未経験のあなたには何をどう判断すればよいか!?

ランチタイムには近隣のオフィスから大勢のお客さんで賑わいますが、雨が降ると一気に客足が減ります。晴れの日と同じ仕入れをすれば、多くの食材が余ってしまいます。

明日の天気予報、この地域のお昼時の降水確率は100%。では、いつもの仕入れ量を100としたら明日はいくら仕入れる?
明日の予想来客数は? どんなことをやれば来客の落ち込みを少しでも防げそう?

うーん、これだけだと 情報不足でどうすれば良いかわかりませんよね。でも父が長年 付けてた日記にこんな 情報がありました。
↓↓↓↓↓
ランチタイムの 気温、天気、来客数(Data)
2月8日  4℃ 中雨 37名
2月9日  8℃ 曇り 83名
2月10日  2℃ 晴れ 88名
2月11日 10℃ 晴れ 110名

4月5日 晴れ 127名
4月6日 曇り 113名
4月7日 大雨  45名
4月7日 小雨  78名

8月3日 35℃ 晴れ 93名
8月4日 29℃ 曇り 108名
8月5日 30℃ 中雨 80名
8月6日 30℃ 晴れ 115名

10月11日 20℃ 晴れ 128名
10月12日 14℃ 晴れ 106名
10月11日 10℃ 中雨 65名

上記の生Data を集計して平均を出してみると、
↓↓↓↓↓
ランチタイム平均来客数 (Information)
晴れの日の来客数 100名
曇りの日の来客数 90名
小雨の日の来客数 70名
中雨の日の来客数 50名
大雨の日の来客数 40名

↓↓↓↓↓ 集計・分析↓↓↓↓↓
天候別 来客数比率(Information)
晴れ:曇り:小雨:中雨:大雨の来客数比率は
10:9:7:5:4 程度だが、季節、気温によっても変動があり

気温別変動率(Information)
真冬の寒い日、真夏の猛暑日 は 平均値より2~3割減る
春、秋の温暖な日は平均値より2~3割増える

↓↓↓↓↓
ここからは 父と母の過去の経験を踏まえた考察…Intelligence

真夏の冷たいメニュー告知や真冬の鍋メニュー告知 などの対策で客数1割程度増える

雨の日は女性客比率が下がることから、女性の方が雨で濡れるのをより嫌がる傾向を感じる

↓↓↓↓↓ 対策案決定 Decision ↓↓↓↓↓

気温、天候、季節に応じて仕入れ量をコントロール
前夜の食材の余りをランチメニューに応用
ランチの食材の余りをディナー時のオススメメニューにアレンジ
猛暑日の冷たいドリンクキャンペーンをやってみたら!?
→雨の日は デザート付きキャンペーンを行うと女性比率回復!?
雨の日 一品サービス や 雨の日 10%OFF をやってみたら?
暑い日の テーブルごとに扇風機設置
寒い日の 足元ヒーター、ひざかけ貸出し
ランチタイム ずらしお値引き 10%off (12時~13時をはずしてくれたら)
雨の日ランチ来客者への ディナー特別クーポン(値引きやオマケ特典)

こんなふうに考えると、IDAサイクルがとてもシンプルでわかりやすく感じてくるのではないでしょうか。

そして Data → Information →Intelligence →Decision(意思決定)→Action(実行)→ と回していくと、事業の精度・成功確率が上がっていくことになります。

ただし、
Data → Information
に加工・分析するには、情報リテラシーやITスキルも必要ですし、

Information →Intelligence
を読み解いて考察するには、業界での経験や専門知識も必要です。

Intelligence →Decision(意思決定)
にはもともとの商才・発想力も必要ですし、

何より
Decision(意思決定)→Action(実行)
を実際に行うには、資金や資材、人材・労力など物理的な経営資源が必要です。どんなに頭の良い経営者でも物理的な経営資源の範囲を超えたAction は実行できませんので、くれぐれも無理はしすぎないようにしてください。

そしてもう一つ重要なのは  これを回す「スピード」です。
ひとつのサイクルに 1か月かける企業と
1週間でできる企業では 4倍のスピード差が表れます。

1か月に4回 修正や改善 ができる企業と 1回しかできない企業。
どちらが環境変化に適応して生き残れそうかはわかりますね。

素早く、状況判断(情報収集~加工~分析)~考察~決断~実行~のサイクルを回せるように成長させていきましょう。

ただし、あまり難しく考えすぎないでください。
何が何でも Data → Information →Intelligence は ITやコンピュータで高度な情報処理や分析をして行わなければならない! なんてことではありません。客数や商品数や注文数が膨大な大企業では、これらがとても人手ではできないほど大きな規模だからITが効果的ですが、上の例程度の 小規模店舗であれば、ITやコンピュータにデータを打ち込んで四苦八苦するよりも、手書きの帳簿で経験30年のベテラン店主の勘ピューター、KKD(経験!、勘!、度胸!)のほうがIDA より勝っていることも少なくありません(^^;)

ただ、KKDの少ない後継者や部下たちにもノウハウを共有したり伝授するには、IDAの考え方を取り入れていくことで、先代の優秀なKKDを精度を高めて再現可能なノウハウにしていくことができると思います。

あなたのお店の IDA ぜひやってみてください。

あなたのお店・会社に特化した IDAサイクル 一緒に考えます。
一人で悩まれましたらいつでもお気軽にご相談ください。(^-^)

以上、「ダメ出し!道場」コラム回でした。

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【あとがき】刑事ドラマではいつも優秀な部下が、当たり前のように端的に状況報告をしてくれますが、実際の中小企業では意外とここが難しい。スタッフは日々、日常業務に追われ、目の前のことはわかっていても、個々の生データをExcelなどで集計や平均などの分析レベルまではできても…

そこからの考察を加えたIntelligence の状況報告まではできないことが多いです。

Data、Information から Intelligence まで一歩踏み込んで考えて報告させるクセを付けていくと、スタッフのビジネスレベルが上がっていくと思います。

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皆さん、まだまだコロナ禍で大変な時期ですが、変革のチャンスでもあります。マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品、新サービスを開発して乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破などアイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください!
きっとヒントを見つけられます!
↓↓↓↓↓

EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で1時間 1万円 ポッキリ!(延長可、10分 1500円)にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!


さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、バリエーション選択テーブルの選択時の背景色を変更する方法をご紹介します。






スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシート編集から下記の指定を貼り付けてください。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

背景色#F9E1ECをご希望の色に変更してください。

.variation_stock_list .data_table .selected_item {
background-color: #F9E1EC;
color: #000000;
}

.variation_stock_list .data_table .selected_data {
background-color: #F9E1EC;
}

 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

ECサイト運営における課題

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「ECサイト運営における課題」について説明させて頂きます。

■課題と取り組み

ECサイトを運営していくにあたって、始めたての方はもちろん、そこそこの中堅サイトであったとしても、よりよくする為の課題は存在するものです。

ECサイトにおける主な課題をいくつか例にあげて、どう取り組んでいくべきか紹介していきます。

■集客面の課題

収益をあげるための大前提として、まともな集客ができている事が必要です。

実店舗を持つビジネスでも同様の事が言えますが、お店にお客さんが来てくれなければ商品を買ってもらうことはできません。

集客の為の取り組みとしては「SEO対策」「広告」「SNS」などが挙げられます。

広告やSNSによる取り組みはなんとなくイメージがつくという方がいるかもしれませんが、よく耳にするSEO対策は具体的にどういった事をすれば良いのか分からない方もいらっしゃるかと思います。

これはいくつか具体例を挙げますと、よく検索されやすいキーワードかつ競合する相手が少ないキーワードを調査してページタイトルに盛り込んだり、コンテンツの品質を上げ、量が少ない場合には適度に増やすなどの改善が例としてあります。

記事の作成経験が浅い場合、こういったコンテンツの課題はしっかり取り組んでいく必要がありますし、集客に関わるので後回しに出来ない重要なポイントです。

■CV面の課題

ECサイトなどネットビジネスでは「CV」率というのがアクセス解析において重要視されます。

これは「コンバーションレート」の略で、ご自身が運営するECサイトに来訪してくれた方の中で、何割の人が購入してくれたか、成約に至ったのかという割合を示す値です。

どれだけアクセス数が多いサイトであったとしてもCVが低いということは売り上げが上がっていないということになります。
かといってCV率の目安が分からなければ良し悪しの判断ができません。

これは主に2つのポイントによって目安が変化します。

一つは達成とする成果です。例えば「資料請求」と「商品の購入」のパターンの場合、消費者にとっては費用のかからない資料請求のほうが圧倒的にハードルが低く、申し込みやすいです。

もう一つはサイトテーマとする業界です。例えば化粧品と金融系だったら、商品の購入のしやすさ、契約のしやすさが異なるので、CV率に影響してきます。

CV率は一般的なECサイトにおいて大体1%から2%くらいが平均と言われています。

業界に差がある例で言いますと、例えば飲食品は1%前後なのに対して金融業界ですと5%前後のCV率が平均となっています。

CV率が低いときの対応としては、原因は様々ですが一例としてターゲットを明確化できていない可能性があります。

極端な例をあげると、化粧品を主とするECサイトなのにサイトデザインやコンテンツの内容が男性目線だと、ユーザーからの共感は得づらいです。

しっかりとユーザー目線に立ち、ターゲットに向けたサイト構成になっているか、コンテンツの内容は問題ないかなどを見直し、改善しましょう。

■リピーターに関する課題

ECサイトは一度売って終わりではなく、なるべく何度も利用してもらえるようなリピーターの獲得が、利益を増やすのに重要なポイントと言えます。

リピーター獲得における対応としては例として、メルマガの配信です。

一度購入してくれたユーザーはご自身のサイトに対する購入のハードルが下がっていますので、なるべく自身のサイトを忘れられないような対応が必要です。

そうなった時、メルマガの配信で定期的に情報を伝えたり、あるいは何らかの告知をしたりなどすると、リピート率を高められるかもしれません。

また、一度購入してくれた会員向けにプラスとなるようなサービスを用意するなども効果的でしょう。

★POINT
・集客、CV率、リピーターの獲得に向けた対応は積極的に
・定期的なサイトの見直しを

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編集後記

いつもと違う道を走っていたら、小さな池に蓮の花が咲いているのを見かけました。事務所に戻ってから一眼レフを持って、ふたたびその場所に戻りました。池の畔には、同様に一眼レフを持ったお年寄りと、スマホを構えた女性がいました。美しいものが好きだというのは、誰にも共通しているのだなあと思いました。
(おちゃのこ山崎)

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