トランプさん、ご機嫌で帰って行きましたね号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

世の中には「何事もなくて当たり前、何かあったら大事件」というような仕事やシチュエーションがあります。電車や飛行機をはじめとする交通機関の運行はまさにそれですし、要人警護の仕事も同様でしょう。

今回のトランプ大統領の訪日などは最大級の「何事もなくて当たり前」の事態でした。素人目にもあの大相撲観戦はとてもリスキーな状況だったと思います。日本は銃の所持が非合法の国ですから、それでもあまり心配はしなくて済みましたが、アメリカのような誰もが銃を持っている国で、枡席のような「上から見下ろせる場所」に大統領を座らせるなどということは、警護担当者としては考えたくもないでしょう。

大統領の警護は極端な例としても、いろいろと考えてみると「何事もなくて当たり前」なものは、現代人の身のまわりにあふれています。今このメルマガを読んでいただくために機能しているインターネットもそのひとつですし、パソコンを駆動している電力だって途絶えたら困ります。水道もガスも当たり前のように使っているインフラですね。

目を私たちのビジネス環境に転じれば、運送会社も縁の下の力持ちとして機能しているインフラといえます。カード会社などの決済機関も動かなくなったら困ります。こうして見ると、現代社会は非常に多くのインフラが時計のように正確に動き続けることで維持されていることがわかります。私たちの暮らしは、原始時代からは考えられないほどの複雑さで成り立っているわけです。

それは人類の文明の成果かと思うと、上には上があります。昼と夜、四季を司っているのは天体の運行で、これは自然現象です。物理法則は変わらず私たちを支配し、安定した生存環境を提供してくれます。

しかしその自然は絶対不変かといえば、たまに天変地異が起きて私たちを右往左往させます。自然界が「何事もなくて当たり前」を前提としていないのは、私たち人類にサービスするために作られたものではないからです。

つまり、「何事もなくて当たり前」というのは、サービスの究極の姿と考えることができます。お客様に余計な心配をかけずに期待通りの価値を提供し続けるというのは、簡単にできることではないですからね。

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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

 

父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。

ヤニス・バルファキス・著 関美和・訳 ダイヤモンド社・刊

1,500円 (税別)

34字のタイトルというのは、これまでにご紹介した本の中で一番長いかもしれません。お暇な方は、こちら
http://www.ocnk.net/mailmagazine/ocnk_ma.php?target=book
で確認してみてください。

出版元であるダイヤモンド社のサイトには、次のような本書の紹介が掲載されています。
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十代の娘の「なぜ、世の中にはこんなに格差があるの?」というシンプルな質問をきっかけに、元ギリシャ財務大臣の父が経済の仕組みを語る。「宗教」や「文学」「SF映画」など多彩な切り口で、1万年以上の歴史を一気に見通し、「農業の発明」や「産業革命」から「仮想通貨」「AI革命」までその本質を鮮やかに説く。
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この紹介にある通り、著者のヤニス・バルファキスは2015年のギリシャの経済危機時に財務大臣を務めた人物です。1961年アテネ生まれの58歳で、長年イギリス、オーストラリア、アメリカで経済学教授を務め、EU問題を指摘した『そして弱者は困窮する』などの世界的なベスセラーを持ちますが、残念なことに未邦訳です。

プロローグで著者は本書についてこう述べています。
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この本を書きはじめたきっかけは、2013年にギリシャの出版社に頼まれた講演だった。この講演は、若い人たちに向けて経済について直接語りかけるいいチャンスだった。私は昔から、経済学者だけに経済をまかせておいてはいけないと思っていた。この本を書いた理由もそこにある。
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そしてユニークなタイトルについての説明は、こうです。
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この本を書こうと思ったのには、もうひとつ理由がある。私は長いあいだ娘のクセニアと離れて暮らしてきた。娘はずっとオーストラリアで育ち、私はギリシャに住んでいるので、一緒に過ごす時間が少なく、たまに会えてもまたすぐ離ればなれになってしまう。これまで時間がなくて話せなかったことを娘に話すようなつもりでこの本を書いた。
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著者の言うように、本書は「著者の娘」に語りかける文体で、若い人たちに本音で経済のことを伝えようとしたものです。その試みの一環として、経済書には必須であるはずの「資本」と「資本主義」という言葉を排し、「資本」の代わりに「機械」や「生産手段」、「資本主義」の代わりに「市場社会」という、よりイメージしやすい言葉を使っています。

では目次を紹介しておきましょう。
・プロローグ 経済学の解説書とは正反対の経済の本
・第1章 なぜ、こんなに「格差」があるのか?
--答えは1万年以上前にさかのぼる
・第2章 市場社会の誕生
--いくらで売れるか、それがすべて
・第3章 「利益」と「借金」のウエディングマーチ
--すべての富が借金から生まれる世界
・第4章 「金融」の黒魔術
--こうしてお金は生まれては消える
・第5章 世にも奇妙な「労働力」と「マネー」の世界
--悪魔が潜むふたつの市場
・第6章 恐るべき「機械」の呪い
--自動化するほど苦しくなる矛盾
・第7章 誰にも管理されない「新しいお金」
--収容所のタバコとビットコインのファンタジー
・第8章 人は地球の「ウイルス」か?
--宿主を破壊する市場のシステム
・エピローグ 進む方向を見つける「思考実験」
・訳者あとがき

第1章では、娘からの問いである「なぜ世の中には格差があるの?」に著者がまじめに答えようとしています。雰囲気をお伝えするために、小見出しを拾ってみましょう。
・なぜ、アボリジニがイギリスを侵略しなかったのか?
・かつて、市場はあっても経済はなかった
・「言語」と「余剰」の二度の大きな飛躍--このとき、経済が生まれた
・文字--それは余剰を記録するためのものだった
・債務、通貨、国家--「仮想通貨」は1万年以上前から存在している
・官僚、軍隊、宗教--支配者が支配し続けるために必要なもの
・テクノロジーと生物兵器--先住民を一瞬で殺したもの
・では、最初の質問に戻ろう--なぜ、アボリジニがイギリスを侵略しなかったのか?
・なぜ、アフリカから強国が出てこなかったのか?
・地域内格差--金持ちは100万ドルを簡単に稼げる
・「当たり前」に疑問を持ち続ける

最初の項目は、多くの人が「当たり前」と考えて熟考しないで通り過ぎてしまうテーマです。アボリジニと英国人は同じ人類なのだから、片方にできたことがもう片方にできないはずはない。その出発点に立つことができて、はじめて経済の本質が見えてきます。

著者は英国人とアボリジニの差は、気候風土にあると指摘しています。ユーラシア大陸の土地と気候が農耕と余剰を生み出し、余剰がその他のさまざまなものを生み出し、国家の支配者が軍隊を持ち、武器を装備できるようになったからというのが問いの答えです。

一方、オーストラリアのような恵まれた土地では自然の食べ物に事欠くことがなく、農耕技術を発明しなくても生きていけたため、テクノロジーが発達しなかった。それがアボリジニが英国人に征服されてしまった理由です。

第4章の中には、「起業家はタイムトラベラー」という一節があります。
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たとえば、起業家である羊毛生産者が地主からカネを借り、生産の開始と商売の立ち上げに必要な材料や機械を買い、労働者を雇い、地代を払ったとする。さて、ここで起きていることは何だろう?
***

このとき、起業家はいずれ羊毛を売れば借金が返せると考えています。つまり、未来の交換価値を現在に移転させているわけです。この起業家が未来を正確に見通すことができていて、予定通りに羊毛が生産でき、予定通りの価格で販売することができればの話です。

だから著者は「起業家はタイムトラベラーだ」と言います。そしてこのときツアーガイドを務めてくれるのが銀行などの金融機関だというわけです。銀行は起業家が成功した実業家になる未来に対してお金を貸し付け、そのリスクの対価として利子や手数料を取ります。

しかしこのままでは起業家が未来予測に失敗したとき、銀行が損失をこうむります。それを防ぐために生まれたのが、債権の商品化です。貸し付けた債権を小口に分割して投資家に販売することで、銀行のリスクを回避することができるようになりました。

この状況が行き過ぎると、「金融危機」がやってきます。ある時点で社会全体が借金漬けになり、経済の成長がそれに追いつかなくなることで、利益を出しても借金が返済しきれない状況が訪れるのです。

思い描いていた未来がやってこないことに世の中が気づいたとき、経済は破綻して「現在の社会」が崩壊します。不良債権が積み重なり、銀行に取り付け騒ぎが発生、ついにはシャッターを下ろさざるを得なくなります。

第6章には「フランケンシュタイン症候群」という項目があります。サブタイトルは「自ら生んだ機械に殺される」です。本来、人間のために面倒な仕事を片付けてくれる存在であったはずの機械が、人間を縛り付け、さらなる競争に駆り立てる存在になってしまうというのです。

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メアリー・シェリーの小説(フランケンシュタイン博士の物語)は現代への警告のようにも読める。よほど気をつけていないと、テクノロジーは人間に仕えるどころか、怪物となって人間を奴隷にし、恐怖に陥れ、破壊さえしてしまう。
***

こうして章を追うごとに著者は資本主義社会のディストピアを語っていきます。「市場社会は人間を節度のない愚か者にしてしまう」というのです。それを防ぐには、市場社会では認められない経験価値を尊重できるような社会にするか、利益追求に制限をかけるかしかないと著者は言います。

そして最後に「政治の話を抜きにしては経済を語れない」という大問題が登場します。著者は未来のあるべき姿として、「すべてが民主化されること」と説いています。「理性あるまともな社会は、通貨とテクノロジーの管理を民主化するだけでなく、地球の資源と生態系の管理も民主化しなければならないと私は思う」というのが著者の意見です。

経済の本というとこむずかしく理屈っぽい本が多いようですが、本書は気軽に小説を読むような気分で一気に読み通すことができます。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、カテゴリ一覧やそのたHTML利用可能箇所にサブカテゴリメニューを追加する方法をご紹介します。
レスポンシブテンプレートではサブカテゴリへのリンクは、表示順変更のソート内に格納されていますが、HTML5テンプレート固定幅のように常に上部に表示できます。




HTMLタグをする

商品管理→カテゴリ設定の各メインカテゴリ説明欄に下記のHTMLを追加してください。
data-idがメインカテゴリのIDとなります。
※今回はカテゴリ説明欄に入れていますが、HTML利用可能箇所ではどこでも利用できます。

例)
https://cafe-responsive.ocnk.net/product-list/2
このページの場合は、下記のようになります。


<div class="custom_nav_link loading" data-type="sub-category" data-id="2" data-column="2"></div>

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

「ユーザーの心理に働きかける小技」

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「ユーザーの心理に働きかける小技」について説明させて頂きます。

■ユーザーの心理を知り、売り上げを向上させる

ECサイトで収益を上げる方法は様々ですが、上手な運営を行っているサイトは、ユーザーの心理をついた小技を取り入れている事が多いです。

インターネットでのビジネス、文章と画像、動画などで商品の良さを伝えていくという形だからこそ、ただ商品を買われるのを待つのではなく、こちらからアプローチする事が欠かせません。

例えば取り入れやすい手法の一つとして、「松竹梅の法則」というものがあります。

松竹梅は一般的に価格を表す際に使われる事が多いですが、その表現を利用します。

ご存知の方が多いでしょうが、梅、竹、松の順番に価格が高くなっていきます。

この中でも特に選ばれやすいのが、価格と質的に無難な「竹」です。

三つの中で特に高価である「松」の存在が「竹」を安く感じさせ、特に安価である「梅」の存在が「竹」に価値を感じさせてくれるからでしょう。

ではこれをECサイトに置き換えてみますと、同じ商品でも三つのグレードを用意します。

分かりやすいのでは、例えば素材で違いを出したり、あるいは製法の違いを見せたりするのも良いかもしれません。

このようにして商品に差を作るだけでなく、大切なのは買われやすい傾向のある「竹」に、利益率の高い商品を配置する事です。

ものによるのでイメージしづらいでしょうが、例えば松竹梅の価格差があるセット商品や福袋なんかは、竹に利益率の高いものを用意する事で、収益をあげやすくなるでしょう。

このようにして、ユーザーがどこを見ているのか、そして何の商品を買いやすいのかというような心理を読み取り、運営していく事も大切です。

■一言加えて印象を与える

ECサイトでは、ちょっとした一言がユーザーの購買意欲を高める事に繋がります。

例えば取り入れやすい手法の一つに「バンドワゴン効果」というものがあります。

これは、多くの支持を集めている商品はさらに支持を集めていく傾向があるというもので、その傾向を利用する手法です。

「若い世代に大流行の~」や「主婦の間で話題の~」といったようなキャッチコピーは、ユーザーに対して支持を集めている商品である事を伝えられます。

そして、今話題になっているのにも関わらず自分は知らないという人には、その不安な気持ちによって関心を高める場合もあるのです。

サイトの仕様として、ECサイト内の実際の人気商品を「みんなが買っている商品」として表示させると、同じような効果を得られるでしょう。

他にも取り入れやすい手法としては「バーナム効果」があります。

これは多くの方が一度は見たり聞いたりした事があるかと思います。

例えば、「十分に睡眠時間を確保しているのに目覚めが悪いと感じる事はありませんか?」というような表現です。

たくさんの人に当てはまりそうな事ですが、いざ言われてみると自分に当てはまっている気がしてしまう事もあるでしょう。

これは通販や占いなどで良く見かける表現かと思いますが、実際に様々なビジネスシーンで利用されているのです。

ECサイトにおいては、ランディングページなどコンテンツを作成していく際に活用できる手法と言えます。

ユーザーに対して悩みや不安を投げかけ、その問題点を何らかの商品で解決してあげるよう、道を示していくのです。

逆に考えれば、何か売りたい、取り扱いたい商品があったとしまして、その商品でユーザーがどう満足したり、何の悩みを解決できたりするのか考えれば、文章として起こしやすくなるでしょう。

これらのように、心理学の知識はECサイトにおいて役立つものが多いです。

いきなり全部使っていくのは難しいかと思いますので、小出しにしてみても良いでしょう。

まずは取り入れやすいものから使い、その効果を検証してみてはいかがでしょうか。

★POINT
・商品に差を出して買いやすくする
・一言加えて購買意欲を高める

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
SEOに関わるアドバイスも行っております。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。

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スウェルキャッチ

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SwellCatch(スウェルキャッチ)

編集後記

先日、「ライターが逃げたからピンチヒッターをお願い!」という依頼がきてゴールデンウイークを潰しましたが、今度は「著者がライターにダメ出ししたので代わりを務めて!」という依頼が。連休はないので平日に2倍働くことにします。
(おちゃのこ山崎)

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