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あなたは『伝えきる』努力をしていますか?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

この間まで「暑い、暑い」とエアコンの前に陣取っていたのが、窓から入る風を「涼しい」と感じるようになりました。まもなくお彼岸。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものです。

「優秀な職人ではあるが、良い経営者ではない」
というのは、ある町の商工会で副会長をされている方の言葉です。商工会といえば無担保・無保証人の「マル経融資」が人気ですが、この方はマル経融資の審査担当者であるため、申し込みに来た会員企業の内情を精査しているうちに、そのことを強く感じるようになったといいます。

「目の前の仕事を一生懸命やれば、いい仕事をしていると言えるのか? それは良い職人ではあっても、企業を持続繁栄させていくべき経営者の姿勢ではないのではないか」。私は取材でその言葉を聞いたのですが、自分自身が叱責されていると感じるほど、耳が痛い思いでした。

私の仕事はブックライターとして著者のお話を聞いて原稿にまとめ、本に仕上げて報酬をいただくことです。継続して仕事をしていくためには来る仕事をこなしていくだけではダメで、常に顧客開拓を行い、安定した受注があるようにしていく必要があります。

ところが、これは私の仕事に限った話ではないと思いますが、本当の潜在顧客に対してニーズを喚起していく説得営業が簡単ではありません。そのためつい営業がおろそかになってしまい、経営が安定しない状況を招いています。

何が悪いのかじっくり考えてみましたが、要は「伝える努力」が不足していることだと思い至りました。世の中に「そろそろ自分の会社、自分の人生を本にして残しておかなければ」と思っている人は一定数存在するはずです。あるいは、話をしたことで「そうか、本を残すという方法があるのか」と気付いてくれる人も少なからずいるはずです。しかし本を作るというのは安い買い物ではないため、信頼できる相手を見つけることができずに時間が流れていくというのが現状でしょう。

マーケティングの基本であるマッチング。その機会を得たらすかさず必要十分な情報を効果的に伝える。それを継続して行う。これがうまくできるようになれば、あらゆる説得型のビジネスは右肩上がりになるはずです。

今回の「オススメ参考書」では、アマゾンのジェフ・ベソス直伝という「伝え方のルール」をとりあげます。

お知らせ おちゃのこスポットコンサルティング開始!


売上アップをスポットで相談!おちゃのこスポットコンサルティング

皆さん、こんにちは。
いつもお世話になっております。

売上アップをスポットで相談できる、「おちゃのこスポットコンサルティング」を開始しました。
おちゃのこスポットコンサルティングは、単発契約でご利用いただけるおちゃのこネット会員限定のコンサルティングサービス。
既存商品にアイデアを加えることでヒット商品に改良し、ショップの話題作りや売上アップのお手伝いをします。


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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

 

アマゾンで学んだ! 伝え方はストーリーが9割

小西みさを・著 宝島社

1,600円 (税別)

宝島社といえばブランドものの豪華付録がついた雑誌で一世を風靡した出版社です。創業は1971年と日本の出版社としては比較的若い部類に入ります。もともとはJICC出版局という名前で、最初は自治体のPR誌などを手がけていましたが、やがてサブカルチャーの分野で尖った単行本を連発し、名前を知られるようになります。

大きな転機を迎えたのは、晶文社が版権を持っていた月刊誌「宝島」を譲り受けてからで、若い読者を対象にした斬新な切り口で売上を伸ばします。そして幅広いテーマを扱うムック本「別冊宝島」を創刊し、世間に存在感を示すようになりました。

サブカルチャー、マルチメディアの分野でトップランナーであった同社ですが、有名ブランドのグッズを付録にした「ブランドムック」が大ヒットしたことにより、「付録目当てに雑誌を買う」という社会現象を巻き起こしました。ブームはやや沈静化したものの、これは今でも続いています。

同社は長い間電子書籍の出版に懐疑的で、「宝島社は、電子書籍に反対です」という新聞広告を出すほどでした。しかし今年に入って『チーム・バチスタの栄光』や『響け!ユーフォニアム』などの人気タイトルがアマゾンのKindleストアで発売され、今後は採算の取れそうなコンテンツに限って電子化していく模様です。

同社はビジネス書籍にも一家言あり、『効く「ビジネス書」徹底ガイド』というムック本を出して「本当に役に立つビジネス書」に対する見識を示しています。本書はそんな宝島社から出てきただけに、興味津々で読んでみました。

著者の小西みさをさんはPRの専門家。セガ・エンタープライゼスの広報企画室、ソフトバンクの広報室課長代理、アマゾンジャパン広報マネージャーと連続して広報畑を歩んできました。セガでは海外広報、ソフトバンクでは国内と海外の広報、アマゾンジャパンでは黎明期の同社の広報活動をゼロから立ち上げました。

2007年にはアマゾンジャパンのシニア広報マネージャーに就任。2011年には執行役員、2013年には広報本部長に就任します。2015年にはアマゾンジャパンがトヨタ、Googleなどを抜き、日本のトップブランド(日経BPコンサルティングWebブランド調査)となりました。2017年、アマゾンジャパンを退社し、AStory合同会社を設立。多くの企業のPRコンサルティングとPR活動サポートを行って現在に至ります。

それでは本書の目次を紹介しましょう。
・はじめに
・第1章 ジェフ・ベソスに学んだ ストーリーの作り方・伝え方
・第2章 信頼関係を築きファンを増やす 「伝える」仕事のルール
・第3章 アマゾンでの13年間で実践 会社の強みが必ず伝わる方法
・第4章 PRの質を高める 情報のストーリー化
・第5章 仕事の成果が劇的にUP! 明日からのセルフPR術
・おわりに
・参考資料1~5

著者名を検索すると、すぐに目につくエピソードがあります。「入荷は25メートルプール1杯分になります」という広報トークです。
アマゾンジャパンの黎明期、J・K・ローリングの児童文学「ハリーポッターシリーズ」が大人気でした。著者が倉庫に見に行くと、積み上げた新刊書の量は25メートルプール大。著者はこれをアピールポイントにしようと考え、上記のアピールをしたわけです。

そのインパクトはテレビのニュースでも放映されたため、たちまち全国に伝わり、アマゾンの認知度アップに大きく貢献しました。広告宣伝と広報活動の違いはここにあります。お金を払って伝えたいことを伝えるのが広告宣伝。広報活動はメディアにインパクトのある情報を伝え、メディアの費用で情報発信する手法です。

著者は「はじめに」で次のように語っています。
***
では、ストーリーとは何でしょうか?
「物語」「脚本」「話」「筋書き」などと訳されます。私は「伝える人と受け取る人が共有しやすいパッケージ」として捉えています。基本的には、
・ある光景が目に浮かぶ
・伝える側の伝えたいことがシンプル
・時間の流れ、方向性が見える
・受け取った側が次に何をすればいいのかがよくわかる
といった特長があるように感じています。
***

アマゾンは1994年の創業ですが、毎年株主にはCEOのジェフ・ベソスからのメッセージレターが届きます。これは非常に有名な手紙で、中には「1997年レター」と「その年のレター」の2通が入っています。

「1997年レター」はベソスが初めて株主宛に送った手紙で、その年の状況と今後の展望が5枚のA4用紙にまとめられているものです。しかし驚くべきことは、「1997年レター」と「その年のレター」がいつでもほとんど同じ内容であることです。もちろん技術の進歩によるドローンを使ったサービスや無人コンビニなどのテーマは毎年新たな内容となりますが、基本的な部分である「お客様中心に考える」「長期的な市場リーダーシップの観点から投資決定を行う」「成功と失敗の両方から学び続ける」などは不変です。変わらないということにストーリーを感じてもらうために、アマゾンは毎年2通のレターを送っているのです。

アマゾンの経営の特長は、きわめて長期的なビジョンにもとづいて事業を展開していることです。逆に言えば、短期的要因に振り回されないということです。そのことを相手に理解してもらうために用いられているのが、「ストーリーで伝える」ということです。

こちらが伝えたいことが山ほどあるとき、あふれる思いをすべて言葉にして伝えるのは容易ではありません。しかし、ストーリーにすればより伝わりやすくなると著者は言います。ただし、そのストーリーは自分が起点ではいけません。必ず相手を起点としてストーリーを考える必要があるそうです。

著者は本書を通じて、読者に2つのことを伝えたいと言っています。
1つは、「今なら“アマゾン超え”は十分可能」ということです。アマゾン創業時や日本に上陸した2000年と現在を比べると、SNSの進歩に格段の差があるからです。

もう1つは、「誰にでも他にはない強みが必ず存在する」ということです。著者はアマゾン退社後、さまざまな企業の「伝える」を応援してきましたが、「うちにはとりたてて人に語る特長がない」という声がとても多かったそうです。しかし、著者は「そんなことはない!」と断言しています。

***
必ず、その企業にしかない強みが存在するのです。「ない」と言う企業のほとんどは、強みの棚卸しをそこまで真剣に行っていないだけなのです。(中略)
ページをめくっていく中で「自分たちの強みはここにあったのか!」と気づいていただけたら、著者としてこんなにうれしいことはありません。
***

アマゾンにはいろいろなルールがあります。たとえば、社内で新しい事業アイデアを提案するときのルールは次の3つです。
・パワーポイントは使わない
・文書形式で書く
・ブレスリリース形式で作成する

「プレスリリース」というのは、企業がマスコミなどメディア向けに発信する情報文書です。「○年○月○日に『××』がスタートします」というようなものです。多忙なメディア関係者に興味・関心を持ってもらい、取材したいという気持ちにさせるために作られているため、内容に無駄がなく必要十分でコンパクトです。しかも日付が入っているため、非常に具体的です。

そのプレスリリースは1ページにまとめる必要があり、お客様中心の言葉で書かれています。作成のためには次の5つの質問に自分で答えることで要点をまとめます。
(1)お客様は誰ですか
(2)お客様が抱えている問題もしくは持てる機会は何ですか
(3)お客様にとって最も重要なベネフィットは何になりますか
(4)お客様が必要なものあるいは欲しているものをどのようにして知りましたか
(5)お客様の体験はどのようになりますか

著者の言う「自社の強み」を見つけるには、まず自社の特長をすべて洗い出し、それをつなげてストーリーにすることです。そのためには、次の要素を考えます。
・理念
・人
・商品とサービス
・設備
・環境と立地
それらを洗い出し、つなげてみるだけで自社が唯一無二の存在であることが明確になるというのです。そしてその文章の最後に、次の言葉を加えます。
「だから、私たちは○○ができる」

この手法は同様に、個人の強みの再発掘に使えます。
・価値観
・友人や知人、家族
・趣味や特技
・持ちもの
・環境
これらをつなげて、最後に「だから、私は○○ができる」と結びます。

なかなか自社や自分の強みが明確にできないときは、思い切って他人に聞くことだと著者は言います。自分のことは自分からはよく見えないことがあるものです。
「私ってどんなタイプの人間に見えますか?」
「今まで私がお役に立てた場面って何かありましたか?」
リラックスした場面でさりげなく聞けば、いろいろと話してもらえるはずです。
著者は学生時代、社会人になっていた先輩に「自分が社会人になったら、どんな職場にいそうか」と聞いたところ「広報部」と言われ、それが現在の仕事につながっているといいます。

巻末の「おわりに」で、著者はジェフ・ベソスの言葉をひとつ紹介しています。著者がお気に入りの言葉だそうです。
「成功の規模は失敗の規模に比例する」

今が何歳でも、これから前向きにチャレンジしたい人におすすめの1冊です。


おちゃのこカフェオンライン
EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

「今買う理由」

豊かで恵まれたこの日本においては、国民の過半数は都会に住んでいて、家をちょっと出ればそこには数多くのお店があり、消費者は、常に何かを「買う機会」(=買わされるリスク?)に囲まれて暮らしています(^_^;)

家から出かけて学校や会社に行き、終われば帰って来るだけの何気ない平凡な一日の中でさえ、コンビニや駅中(エキナカ)のいろいろなお店や商品を目にしてしまい…

つい飲み物やお菓子を買ったり、その他ふと目に留まった雑貨や洋服、本や雑誌などを衝動買いしてしまったり。

電車で暇つぶしに見ていたニュースサイトやゲームにも広告が表示され、通販サイトに誘導されて何かを買うかもしれませんし、つい有料のゲームや音楽、映像コンテンツをダウンロード購入してしまうかもしれません。

家を出た時には使うつもりがなかったはずのお金をつい使ってしまうということはもはや当たり前。一歩家を出れば1円も使わないで家に帰って来ることは難しいほどですね。(家を出なくても…)

以前にも「ダメ出し!道場」で書いたことがあると思いますが、つまり、あなたのお店のライバルはネットの同業他社だけではないのです。

あなたのお店のお客様になるかもしれない消費者のお財布の中身は有限ですし、常に他業種の他店にも狙われているのです!(^^;)

つまり、あなたのお店に運よくたどり着いて、商品を見てくれているお客様も、「うーん、とりあえず今日はやめてまた考えて来よう」と保留してしまい、今買わなければ、明日には、たまたま街で見かけた他の何かを衝動買いしてしまって、今月はあなたのお店で買い物する余裕がなくなってしまうかもしれません。

こんなことを考えていたらキリがないのですが…

せっかくあなたのお店に来てくれたお客様を迷わせて帰してしまっては、今夜にも他のお店で全然違う物を買われてしまい、あなたのお店で使うはずのお金がなくなってしまうかもしれないのです。

要するに、できるだけお客様をためらわせず、迷わせず、できるだけ背中を押して「今買う理由」を与えてあげることが大切だということです。

「今買う理由とは」例えば…
1)「数量限定」残り数点!、在庫数わずか!、限定〇品!
2)「期間限定」タイムセール!、今だけ特別価格!、~日まで〇割引き!
3)「旬・流行」季節感!、先取り感!、今が旬だから!、流行っている今こそ!
4)「優越感」少しでも早く手に入れて優越感を!

ただ、私はプロのコンサルとして、1)や2)だけでお客様を煽るようなやり方は正直あまり好きではありませんし、良いマーケティングとは言えません。焦って買わせて後悔させては、結局そのお客様はお店に戻って来てくれないからです。

「今買う理由」は大事なのですが、できるだけ「今買う理由」にプラスして、
「十分に顧客満足度が与えられる商品やサービスだろうか?」
「『あなたのお店で買う理由』がちゃんとあるだろうか?」
という点も考え、加えてからやるようにしてみてください。

さて、本日のお店は兵庫県西宮の苦楽園という高級住宅地のおしゃれな街にあるレディースアパレルのお店。特定メーカーブランドの商品を主に扱う、セレクトショップというよりアンテナショップ的なお店です。

それでは、ダメ出し道場、開始です!

ダメ出し!依頼ショップ
メゾン・ド・トワレー

ショップ名 :
メゾン・ド・トワレーさん

サイトURL:
https://maisondotoilette.ocnk.net/

カテゴリ :ファッション

ネットショップの集客方法やイベント等をどのようにしたら売り上げにつながるのかを知りたいです。宜しくお願い致します。
オンラインショップの集客方法・イベント等をどうしたらよいか苦戦しております。宜しくお願い致します。

第一印象:おしゃれな街、苦楽園にあるマダムご用達のお店

私は、兵庫県に住んでいるので「苦楽園」という街が大阪~神戸間でも芦屋に並ぶ高級住宅街の中のおしゃれなお店が多いエリアだと知っていますので、多少の先入観はあったのですが…それを抜きにしても、トップページに並ぶ服の価格帯が1~3万円程度ですので、ターゲットはある程度のリッチな客層であることは想像がつきます。

商品の一覧に「トワレ[Toilette]」というブランドが多いので、こちらを主力商品にするお店かな? と感じました。
PCサイトではトップページに「トワレ[Toilette(トワレ)] 取り扱い店」と明記があるのですが、アクセスが多いであろうスマホサイトではトップページに特に表記もなく一般的なセレクトショップにしか見えていません。

<サイトのデザインクオリティが低く、古臭く宜しくない>
これもアパレル店では過去にも何度か書いていますが、デザイン性の高い商品を扱うネットショップにおいて、商品デザイン以前にサイトデザイン(バナーやレイアウトや写真)のクオリティが低いと、「肝心の商品までダサいのではないか? 良くないのではないか?」と誤解されかねません。

残念ながら現状の自社サイトもおちゃのこショップサイトも、バナー画像のクオリティ(画像が粗い、暗い、色合いが悪い)や、そもそものレイアウト、色合いなどのデザイン性が古臭くて、良いとは言えません。

おちゃのこネット以外でのマーケティング

おちゃのこ以外では、自社サイトと、Facebook、アメブロ、インスタをなさっているようですが…

全体的に各サイトの目的、意図があいまいで、無駄に情報が重複したり、更新の二度手間、三度手間の割に集客や販促の効果につながっているようには見えません。

<自社サイト>
http://www.maisondotoilette.com
正直、自社サイトの作りも古く、バナーや商品画像のクオリティが悪いためにどんよりと暗く、古ぼけた印象に見えてしまっており、大変にもったいなく思います。

http://www.maisondotoilette.com/topics/index.html
例えば自社サイトの「Topics」は本来最新の商品の入荷状況などを常連客の皆様にお知らせし、来店や、ネットショップへの誘導を促すものだと思うのですが、情報の鮮度(いつの情報なのか?)も不明確ですし、ネットショップ商品ページへのリンクもなく、各情報が孤立化しています。

<AmebaBlog>
https://ameblo.jp/love-ymy-love/
Blogサイト(アメブロ)も、プロフィールからショップサイトや自社サイトへのリンク誘導がなく、コンテンツも本日の営業案内とInstagramのリンク投稿だけになっており、あまり意味を成しているとは思えません。せっかくの労力、努力があまり生かされておらずもったいない限りです。

<Facebook>
https://www.facebook.com/maison_do_toilette-579727962485950/
<Instagram>
https://www.instagram.com/maison_do_toilette

FacebookとInstagramでほぼ投稿情報が重複しているのは良いのですが、いずれもせっかく紹介した商品写真から肝心のネットショップの商品ページへの誘導ができているとは言いにくい状態です。Facebookはダイレクトに商品ページにリンクが貼れますし、Instagramはリンクは貼れませんが、せめてショップでの検索用に品番や、一発で検索できる明確な品名を明記しておくべきです。

インタビューで浮き彫りになった事…

いつものように店長さんにインタビューをと思いお電話させていただくと、今回はオーナー店長さんではなくご担当者さん(匿名希望なのでAさんと書かせていただきます)からのお申込みだということでした。

実際に、ネットショップのことはすべてご担当者さんとスタッフさんで商品選びから、撮影、商品説明文、撮影、ページ制作、梱包出荷までほぼすべてを任されており、それだけでなく、販促やイベントに関しての広告宣伝費や販促費に関しても、責任者としてAさんが十分な権限を持って運営されているとのことでしたので、ほぼネットショップの実質的店長さんのようです。

担当者さんがここまで権限をしっかり持たせてもらえるケースは大変珍しいのですが、それだけ信頼されている優秀なご担当者さんだと感じました。

雑貨などは仕入れ商品もあり、一見セレクトショップに見えるのですが、主力の婦人服に関しては「[Toilette(トワレ)]」というブランドのみを扱う、専門店、アンテナショップ的なコンセプトのお店で、ブランドの歴史も40年近く、実店舗は30年以上になるとのことです。

ネットは2016年からとまだ4年目に入ったところですが、全国にこのブランドを扱うお店も多いので一定の認知もあり、当店は特に専門店として品揃えが良いので、広告宣伝などしなくても月に一定の注文が入ってくるとのことです。

特に主力商品である「ワンピース」は人気があるようです。
→オークションやフリマサイトを調べてみると、中古品の流通も盛んなようでした。

ただ、実店舗は、苦楽園というやや郊外の高級住宅街にあり、商圏が広いとはいえないので、カルトナージュ(フランス伝統の厚紙工芸)の教室を講師を招いて開くなど、地元での新規客の開拓には取り組んでおられるようです。

今後はネットにより力を入れ、新規顧客の開拓をすべく「ダメ出し!道場」に申し込みされたとのことです。

「ダメ出し」改善案

<商品写真>
自社サイト、おちゃのこショップ、全体的に言えることですが…
まず何より最優先で改善すべきは「商品写真」です。
・どんより暗い
  →撮影場所の照明を用意し明るく撮影
  →背景の壁から離して撮影し壁に写る影を防ぐ
  →白抜きにするか、加工の手間をかけないなら映える背景・撮影場所を用意
・3m→50cm→30cm の距離間の商品写真を用意する
人は、実際の売り場で遠目に3m位先から見た全体イメージでなんとなく商品に興味を惹かれ、近づいて目の前に立ち50cm位のところで気になる点を確認します。最後は細部(ボタンやタグ、縫製、生地の質感など)を目の前10~30cmまで近づいて確認します。

つまり通販であっても、こうした気になる点を写真ですべて確認させてあげることで不安や懸念が取り除かれ、「よし買おう!」という心理変化が起きるのです。

現状の商品写真はほとんど正面からの全体カットだけで、いわば3mの距離から見ただけで「よし買おう」と思わせられるか? という状況です。

冒頭のコラムの「今買う理由」の真逆で、「今は買えない理由・懸念」が多すぎて保留され、多くの機会損失をしていると思います。

ただ、逆にこれでも月に数十件売れているのは、既にどこかで実物を見たことがあるか、ブランドのコアなファン層だけが買っていると思われますが、それだけ商品のクオリティが高いということの表れでもあるので、改善できれば大きな効果が期待できるはずです。

しかしながら、まずはすべての商品写真を改善・充実させていかなければ新規客層をつかまえることは難しいと思われます。

最初の第一印象にも書きましたが、サイトのデザインクオリティが低いことがかなり足を引っ張っています。

デザイン性の高い商品を扱うアパレルネットショップにおいては、商品デザイン以前にサイトデザイン(バナーやレイアウトや写真)のクオリティが低いと、肝心の商品まで「ダサいのではないか?」「良くないのではないか?」と誤解されかねません。

残念ながら現状の自社サイトもおちゃのこショップサイトも、バナー画像のクオリティ(画像が粗い、暗い、色合いが悪い)や、そもそものレイアウト、色合いなどのデザイン性が古臭くて、良いとは言えません。

ぜひ、サイトリニューアルについて、ネットショップデザインのプロに一度ちゃんとご相談されるのが宜しいかと思います。(ホームページデザイナーではなく、ネットショップのプロに)
→宜しければぜひお気軽にご相談ください。

60点
総評

お申込みでは「ショップの集客方法・イベント等をどうしたらよいか」とのことでしたが、現時点で集客アクセスをアップしても、商品写真の不十分さやクオリティが低く、悪い状態を多くの人に見せてイメージダウンさせてしまう可能性が高くもったいないです。

まずはショップサイト、自社サイト含めて全体のクオリティを上げたところでアクセス・集客アップに取り掛かりましょう。

ぜひリニューアルのご相談からお待ちしております。

主力の「ワンピース」に関しては特に、女性がテンションを上げるカテゴリーですので、もっとワンピースの品揃えを前面に出したり、色やサイズの充実もアピールすべきです。インタビューではネット在庫は各サイズ1点ずつにしているとのことでしたが、実際にはメーカーさんに豊富に在庫があるものは発注すればすぐに再入荷するそうなので、特にニーズの高いサイズに関しては、欠品して機会損失をしないようにネット在庫は2点以上にしておき、お客様が黙ってあきらめないようにしておきましょう。
→アパレルでは人気サイズ切れは致命的。

実店舗は、関西でも有数なおしゃれな街にあるおしゃれなお店ですので、Instagram の活用は、自社発信だけでなく、来店するお客様にもどんどん撮影投稿していただけるような撮影場所を用意したり、POPやポスターなどで指定のハッシュタグ(例:#トワレ苦楽園 など間違えにくく入力しやすいもの)を付けて投稿してもらい、その画面を見せてくれたらクーポンや粗品ノベルティを差し上げるなどのキャンペーンなど、いわゆるお客様からバズる仕掛けを行えるポテンシャルがあるお店だと思います。

また、業歴が長く、地元の他業種他店さんとのつながりもあると思いますので、コラボしてくれるお店を見つけてはSNSで紹介し合うなど認知を高めれば、苦楽園に遊びに来たお客様の実店舗への集客につながる可能性は高いと思います。(苦楽園はお洒落なレストラン、飲食店、洋菓子店、セレクトショップなどが多い街なので)

芦屋の隣町ですし、神戸、芦屋、西宮のセレブなマダムたちがよく遊びに来る町ですので、お店や地元の方には当たり前な「苦楽園」も発信の仕方次第では、「知る人ぞ知るオシャレな街」としてブランド力を持たせられると思いますし、遠方からの大阪や神戸への観光客の誘導も可能だと思います。

自分たちが思っておられる以上にポテンシャルの高いお店だと感じます。もう少し具体的に改善のご相談をいただければ効果が大きいお店だと思います。ぜひご相談をお待ちいたします。
以上 「ダメ出し!道場」でした。



EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 10,000円 ポッキリ!
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、スタイルシートで文字を追加する方法をご紹介します。




スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けて下さい。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

下記の例では、詳細ページの商品名横に文字を追加できます。
※「追加」の文字を変更してご確認ください。


.detail_item_data h1::after,
.detail_item_data .item_name::after {
content: "追加";
font-size: 12px;
font-weight: normal;
color: #FF0000;
}

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

「仕入や在庫の基本」

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「仕入や在庫の基本」について説明させて頂きます。

■まずは商品を用意

ECサイト運営を行うにあたって当然ですが、まず商品を用意しないと何も始まりません。

これからECサイト運営を行うことを考えている方は仕入れ先を探すところからスタートします。

仕入れ先の開拓方法は大きく分けると「メーカーに依頼」「インターネット仕入れサイトの利用」「卸し問屋に交渉」といった3つがあります。

メーカーに依頼する場合はある程度情報を公開して、怪しいものではないと理解してもらうことが大切です。

最低でも1カ月は開業していないと仕入れたい商品を製造しているメーカーから断られる可能性が高いです。

直接交渉を行う場合に関しましても、ショップ実績を作ってからでないと時期尚早というケースが多いでしょう。

いずれにしましても、しっかりとECサイト運営を行っていることを確認できればスムーズに交渉できるようになります。

インターネット仕入れサイトを利用する場合はまず登録審査を受けないといけません。

登録する場合は登記簿や代表者の住所登録などを提出しないといけない場合もあります。

取り扱う商品がない場合においてもとりあえず登録をしておけば、利用したいと思うときに便利です。

卸し問屋に交渉するメリットとしては、好みのメーカーを一手に引き受けている場合も多く、一度の交渉で多くの商品を取り扱えようになることです。

この場合もECサイト運営をちゃんと行っているかが大きなポイントになります。

商品を正しく扱って多くのユーザーに販売してくれると判断されれば、申し入れ先に困ることはなくなるでしょう。

また、どの方法であっても仕入れの際にかかる送料はばかにならないことを覚えておくべきです。

取引会社から個数の下限を決められる場合もあり、この場合は送料が無料となります。

しかし、個数の下限を決められる場合の問題点は1カ月に売れる個数が下回る場合もあることです。

在庫を多数に抱えてしまう可能性もあるため、長く仕入れ続けられる取引契約内容となっているかをチェックしましょう。

■在庫を持たずにECサイト運営を行う方法とは

商品を仕入れることができても、在庫に抱えすぎるという問題が生まれる可能性があります。

そこで考えるべきは在庫を持たずしてECサイト運営することです。

在庫を持たずにECサイト運営を行う方法はいくつかあります。

発送代行を利用して在庫を持たないようにするのがひとつの方法です。

在庫を持って発送もしてくれる業者を利用すれば、在庫を抱えすぎる問題はクリアできます。

もちろん、保管料や代行手数料がかかるため、利益を圧迫しすぎない業者を選択しましょう。

卸サイトを利用する場合もECサイト運営者が在庫を一切持たなくてもよいというセールスポイントがあります。

注文が入ったときにデータ上での仕入れをするため、初期仕入れの費用もかかりません。

自社倉庫からメーカー直送に変更することは可能であるものの、受け入れてくれるメーカーとそうでないメーカーがあります。

大きなメリットになるのがメーカーの運送会社に便乗することで送料を抑えられることがある点です。

送料はECサイト運営において利益を圧迫させる要因のひとつであり、メーカー直送に変更できればコスト削減となります。

問い合わせは自社に来るようにすれば、在庫を持たないECサイト運営の仕組みが出来上がります。

在庫を抱えることで問い合わせ対応がスムーズに送れて売り逃しすることは少なくなるものです。

場所の拘束がなくなるのが在庫を持たないメリットであり、商品の発送や発注、撮影や写真の編集作業を行わなくて済みます。

しかし、仕入れ価格が上がってしまってお客様からの問い合わせにスムーズに対応しにくくなります。

在庫を持たないECサイト運営の方法はあるものの、一長一短あることを覚えておいた方がよいでしょう。

★POINT
・商品の仕入れについて検討しよう
・在庫を持たずに運営できる

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
SEOに関わるアドバイスも行っております。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。

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編集後記

昨日、父方の祖父と祖母の墓参りをしてきました。会ったことのない2人ですが、墓前で手を合わせる回数が重なるごとに、不思議と親近感が増してきました。いつか彼らの生涯を記録に残したいという気持ちが強くなってきました。
(おちゃのこ山崎)

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