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来年こそは失敗しない年にしたいですね号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

いよいよ本年最後の「おちゃのこ通信」となりました。1年間のご愛読、まことにありがとうございました。

みなさんの2019年はどんな年だったでしょうか。
「いい1年だった」という人もあるでしょうし、
「いまいちの1年だった」という方もおられるでしょう。
でも、「ひとつの失敗もなかった」という人はいないのではないでしょうか。
人間は失敗をする生き物ですから。

ためしに「失敗の格言」をネットで調べてみると…
マイケル・ジョーダン
「9,000回以上もシュートを外し、300試合の勝負に敗れ、勝敗を決める最後のシュートを任されて26回も外した。人生で何度も失敗したが、それが成功の理由だ」

イチロー
「僕は決して『打率4割』とは言わないんです。『6割の失敗は許してやるわ』と。いつもそう言っているんです」

トーマス・エジソン
「失敗なんかしていない。うまくいかない方法を新たに見つけただけだ」

来年は失敗が大きな成功に結びつく1年になるといいですね。

今回のオススメ参考書では、歴史上の25人の英雄に学ぶ失敗学の本を紹介します。

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

 

歴史の失敗学 25人の英雄に学ぶ教訓

加来耕三・著 日経BP・刊

1600円 (税別)

本書は、NTT東日本のホームページ「経営力向上ラボ」で連載されていたコンテンツに大幅に加筆修正し、さらに新項目を加えてまとめたものです。もともとの連載は13回でしたから、倍増したことになります。

そのときの装画を担当した日本画家・中村麻美さんが、本書の表紙と章扉を飾っていますが、驚いたのは全8章の扉がすべてカラーであること。本文は1色印刷なので、そこだけ目立ちます。

じつは本の印刷は16ページ(8ページ、32ページの場合もあります)を一度に両面印刷し、それを折って「折丁」を作り、折丁を重ねて製本するという工程で作られているため、任意のページだけをカラーにするということができません。

このため基本1色の本にカラーページを追加する場合は、巻頭か巻末にカラー印刷した折丁を加えるか、本文の折丁の間に表裏2ページのカラーページを加えるしか方法がないのです。あえていえばオールカラーで印刷するが、色のついた部分以外は1色で表現するというぜいたくな手法でしょうか。

本書のカラーページは、P13、P55、P85、P125、P151、P177、P201、P225と、折の継ぎ目ではありません。総ページ数が256なので、16ページ折が16と、途中に別紙を挿入した様子もありません。つまりは本書はオールカラーで印刷された本ということになります。オールカラーになると原価が高騰しますが、それで定価が1,600円なのですから、なかなか大胆な価格設定です。

日経BPという会社はそういうことをやるところで、昔「日経パソコン」誌を眺めていて、カラーページなのに色がついているのが小さな顔写真だけということに気がつき、編集部で回覧して話題にしたことがあります。

さて、そんな専門的な業界話はさておき、著者を紹介しなければなりません。
著者の加来耕三氏は1958年大阪市生まれの歴史家・作家です。奈良大学文学部史学科を卒業後、研究員として大学に2年間残り、執筆活動に入りました。執筆のほか、講演やテレビ出演も行っており、知名度の高い人です。

「加来耕三」というのはペンネームですが、別のペンネームでテレビアニメの原作者やマンガ評論家としても活動しており、さらに古流剣術の免許皆伝、合気道四段であるだけでなく、江戸時代に全国に広まっていた東軍流剣術の宗家を継いでいます。

著者の執筆テーマは、「歴史的に正しく評価されていない人物や組織の復権」です。本書はビジネスマンを対象に企業経営に役立つように書かれていますが、読み進めていくと随所にそのテーマを感じさせられます。

それでは、いつものように目次を紹介しましょう。
本当は1項目の文章がもっと長いのですが、コンパクトにするために一部省略しています。

◇第一章 天下取りを逃した傑物
・本音を漏らしたための大失敗…黒田官兵衛
・理念先行が実利主義に敗れるとき…石田三成
・才能より信頼…真田幸村
・攻める事業も継続は簡単でない…曹操

◇第二章 部下や身内の心を読めなかった天才
・優秀ゆえの近視眼…太田道灌
・切れすぎるリーダーの悲劇…上杉謙信
・身内の敵に気付かなかったミス…織田信長

◇第三章 分をわきまえられなかった逸材
・成果への固執…源義経
・最後は身体…豊臣秀吉
・絶好のチャンスも先がなくては生かせない…明智光秀
・目的が中途半端さゆえの過ち…韓信

◇第四章 後継リーダーを育てられなかった名将
・孫かわいさに教育を怠ったその末路…尼子経久
・甲斐源氏嫡流、武田氏滅亡の主因…武田信玄
・孫では間に合わない…長宗我部元親

◇第五章 思い込みを省みない一徹者
・多勢が勝つの思い込み…今川義元
・新たな時代到来の不覚…柴田勝家
・"中立"はなかった…河井継之助

◇第六章 現状に甘んじたふがいなさ
・気働きができなかった報い…佐久間信盛
・先代が残した最強の城も無力化…豊臣秀頼
・セキュリティーを怠ることの恐怖…徳川慶喜

◇第七章 時代に翻弄された瞑想者
・選択肢はもうなかった…千利休
・時代を変えながら時代に呑まれる…西郷隆盛

◇第八章 失敗で問われる「学ぶ」姿勢
・関ヶ原を制した導因…徳川家康
・失敗後も情勢を察知しチャンスを待つ…立花宗茂
・失敗に学び時代を先取り…石川丈山

第一章は能力のある人が陥りがちな「才に溺れる」ことの失敗です。そのまま順調に階段を登っていけばもっと上に行けたはずの人たちが何でつまずいたかを教えてくれます。

最初に登場する黒田官兵衛は、竹中半兵衞と並ぶ豊臣秀吉の名軍師です。福岡藩の藩祖であり、信長、秀吉、家康の三英傑に重用されたことでもその才能がわかります。

しかし頭が切れることは時として上司を恐れさせます。本能寺の変を知り、信長の死を嘆くばかりの秀吉に対して「今なら天下を取れる」と指摘した冷酷とも言える官兵衛の頭脳は、秀吉に一抹の不安を与えます。部下は上司にそういう思いを抱かせてはいけないという教訓となる逸話です。

第二章は、周囲の人の心が読めないために起きる失敗を挙げています。江戸城を築城した太田道灌は、その気になれば関東一円を支配できるほどの才能のある人でしたが、周りから妬まれていることに鈍感でした。天才軍略家の上杉謙信は、自分と同じように物事を見通すことのできない部下に対して、説明、説得する労を惜しみました。

第三章は、自分の置かれた立場をよくわきまえることができなかった英雄たちの悲劇を語っています。豊臣秀吉がもう少し早くから自分の健康に留意して、豊臣家の安泰を考えていたら、徳川の政権はできなかったかもしれないと著者は言います。

第四章は、今の中小企業を悩ませている「後継者問題」です。強大な権力を誇った覇者も、良い後継者に恵まれなければ一代で終わってしまいます。中国地方を制圧した尼子経久も、後継者になる孫の教育を怠ったために毛利元就に滅ぼされてしまいました。武田家は信玄の後継者である信繁が川中島の合戦で戦死したことが滅亡の原因であると著者は指摘しています。

第五章は「思い込み」で時代の流れに逆らって滅亡した人々を描いています。企業経営でも成功体験などによる思い込みが致命的な判断ミスを招くことがあります。圧倒的な武力の差にあぐらをかいた今川義元は、あっけなく桶狭間で死んでしまいました。

第六章は「一歩踏み出して打って出る」ことの大事さを示しています。せっかく親が残してくれた天下の名城も、堀を埋めてしまえば難攻不落ではなくなります。それがわからなかった時点で、豊臣家の終焉は見えていました。

第七章は、時の流れに翻弄され、選択肢がなくなってしまった人物の悲哀を描いています。武士ではなかったのに切腹を選択した千利休、明治維新の立役者であったのに逆賊の汚名を着せられた西郷隆盛。読み進むと、彼らが追い詰められていく様子がよく理解できます。

最後の第八章は、失敗の中における「学び」の大切さを説いています。徳川家康は生涯最大の大敗であった三方ヶ原の戦いで命からがら逃げ帰り、その情けない姿を絵に残して戒めとしたといわれます。そのときの敗因をよく研究し、関ヶ原ではそれを応用して西軍をつり出すことに成功しました。

逆に言えば、石田三成が家康のことをよく知っていれば、大垣城からつり出されることはなく、関ヶ原が合戦場になることはなかったでしょう。東軍と西軍は睨み合いとなり、あっさりと徳川政権が生まれることもなかったかもしれません。

歴史に「たら」「れば」は禁句なのかもしれませんが、学びの材料としては縦横無尽に利用して、経営や人生に役立てたいですね。


おちゃのこカフェオンライン
EC仙人のダメ出し!道場

 

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

さて、今年最後の「ダメ出し!道場」です。
皆様、今年も1年間ご愛読いただきありがとうございました。

暖冬のせいであまり年の瀬感がしませんが、町を見渡せばクリスマスのイルミネーションやスーパーに正月向けの食材が出てきたりで、師走を感じます。

でも歳のせいか、チキンだケーキだといった洋食でのクリスマスよりも、普段通りの、焼き魚に玉子焼きに、香の物に、味噌汁に…
そして何より炊きたての美味しいご飯! 米! 米! やっぱ日本人はお米ですねぇ(笑)おいしいお米のご飯に幸せを感じるお年頃(笑)

21世紀ももう20年が過ぎて、何万円もするようなハイテク高級炊飯器も目白押しの時代ですが、実は最近、圧力鍋での炊飯にハマってます!
しかも20年以上前に買った2,000円程度の小さな圧力鍋。
何年か前にも一度圧力鍋での炊飯にはチャレンジしたことがあったんですが…

「初めチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いてもフタ取るな」

という、昔ながらのお米の炊き方をヒントにして炊いてたつもりだったんですが…何度かチャレンジし、毎回水加減をいろいろ変えてみても、炊きあがったご飯は固かったり、柔らかかったりするんですが…

毎回共通しての失敗は、とにかく鍋底が焦げ付いて全体が焦げ臭いし、なにしろ後の鍋底の焦げ取り掃除が大変で…うんざりしてあきらめていました。

「初めチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いてもフタ取るな」
初めは弱火で、途中から強火にして、何があってもフタは開けるな!
という勝手な解釈をしていたんですが…とにかくいつも焦げ付いて失敗(苦笑)

それが、少し前に大好きな時代劇を見ていたら、登場人物のおじさんが飯炊きをしていて口にしたのが…

「初めチョロチョロ、中パッパ、ぶつぶついうころ火を引いて、赤子泣いてもフタ取るな」

え?「ぶつぶついうころ火を引いて?」なんやそれ? 初耳~!
つまり煮立って泡を吹いてきたころに弱火にしろってこと?

これを聞いて眠っていた圧力鍋炊飯の意欲が再び沸き起こり、早速炊いてみました!

初めチョロチョロ→蓋を開けたまま煮立つまでは弱火で(10分程度)
(この間にお米が吸水していくのでかなり弱火でじっくりが良い)

中パッパ→沸騰し始めたら蓋を締めて強火で圧をかける(2~3分)

ぶつぶついう頃火を引いて→圧力鍋なのでぶつぶつの代わりにシューシューいい始めるのですが、シューシューいい始めたらかなり弱火にしてここから6~7分じっくり炊き上げる(ぎりぎりシューシューが維持できる程度の弱火にしないと焦げ付く)

ほんのり蒸気に焦げた匂いがし始めたら、すぐに火を消してあとは圧力が下がってしばらく蒸らします(10分程度)

実質火にかけているのは20分程度。その大半は弱火なので超省エネです。
ガス代にしたら10円~20円ほどでは? と思います。

それにしても「ぶつぶついうころ火を引いて」という肝心なフレーズが、いつのまにか省略されていたのか、私が知らなかっただけなのか(^^;)
「赤子泣いてもフタ取るな」は強火でガンガンフタ取るなではなく、火を引いてから蒸らしている間は決して蓋をあけるな! という意味だったんですね。
そりゃ何回やっても焦げ付くはずだわ(苦笑)

この極意を得てからは焦げ付くこともなく、ほんのりいいお焦げのふっくらモチモチ、いい香りのご飯が炊けるようになりました。
何万円もの高級炊飯器ではなく、2,000円程度の小さな圧力鍋と10円程度のガス代で。
これなら停電時にカセットコンロでもおいしく炊けます!

昔の人の知恵、ちゃんと知った上で行えば役に立つんですね!

せっかちな私なので、「お米を研いで何十分も水に浸しておくなんて面倒くさい! すぐ炊いてすぐ食べたい!」と思うのですが、
圧力鍋で上手に炊けば、お米を研ぐところから入れても30分程度で炊けます。火にかけるのも20分程度。

そして、美味しくて圧倒的にご飯の香りが良い!
ふっくらつやつやもちもちはもちろんですが、直火で炊くがゆえの、ほんのりお焦げの香りやお米の香りが全然違います。

皆さんもぜひ一度、昔に戻ったつもりでお米を炊いてみてください!!
美味しさだけじゃなく、「料理してる~!」という自己満足感も得られます!(笑)

さて…
昔に戻ったつもりといえば、着る物、つまり着物がありますね。
今回は日本で最も着物姿を見かける町、京都の着物のお店です。
といっても着物通販ショップではなく、着付け専門のお店なんです。

着付けのネットショップ!?
さてさて、どんなお店でしょうか?

それでは、ダメ出し道場、開始です~!(^^;)
ダメ出し!依頼ショップ
京都祇園 辰美屋

ショップ名 :
京都祇園 辰美屋さん

サイトURL:
http://maruki-tatsumiya.ocnk.net/

予約をメインとしてホームページを作っています。
改善があれば教えていただきたいと思い応募いたしました。
よろしくお願いします。

第一印象:言葉足らず、説明不足、入りにくい、声かけにくい印象…

スマホサイト、PCサイト、いずれのトップページを見ても、
「京都 祇園 辰美屋」という屋号と、
「京都祇園の呉服屋 ★着付け部★ 持ち込みでのご予約を承っております。」

というトップの1行の、控え目過ぎるくらいの説明だけで…

あとはいきなり中央の「12月のご予約はこちら」
「What's New」も、「4月のご予約ページアップしました」「3月のご予約ページアップしました」…

その下も延々と各日へのご予約ページへのリンク一覧が続くだけ。

リピーターさんならいざ知らず、初めて来店される方には、
京都祇園の呉服屋さんの着付け部のホームページで、予約を受け付ける専用のサイトらしい…
ということ以外は何もわかりません。

それでは…とメニューを見ても…
アクセスマップや料金、着付けに必要な持ち物と、淡々と記してはあるのですが…

やはり控え目、というよりはもはや言葉足らずで、ちょっと素っ気なさ過ぎるほどの無味乾燥な印象さえ感じます。

わかるレベルの人には必要最低限の情報だけでも、初心者や少しでもわからなかったり不安のある方には、ちょっと疎外感、敷居の高さを感じてしまいます。

初来店されるお客様に「当店はどんなお店でどんな商品・サービスをどんな風にご提供しているか、どうご利用いただくのが良いのか」という部分が丸々見当たらない状況なので、
わかる人(リピーター)にはわかるけど、初見さんにはよくわからないのです。

おちゃのこ店舗の標準メニューにある「ご利用案内」は2日前にはあったのですが、お電話でインタビューした際にご指摘したので既にメニューから削除されたようですが…

おちゃのこネットの他のお店でも同様なのですが、「ご利用案内」が初めてのお客様にとって、ネットショップのカートの使い方などのご利用方法の説明ではあるのですが、「辰美屋」さんの商売・サービスとしての着物持ち込み着付けのご利用方法の説明にはなっていませんでした。

一般的な「通販ショップ」なら、カートや支払い方法、送料などのご利用案内で良いのですが、当店独自のサービスなどは、
「どのようにご利用いただければよいのか」
をまずはご説明し、理解していただかなければなりません。

お客様は、思い切りのよい、前向きな方ばかりではありません。
少しでも不安や疑問を持たれたら、黙って店を出て行く方も少なくありませんので、まずはわかりやすい客導線の入り口を用意しましょう。
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ご覧の通り、一般的な通販ショップではないので、いわゆる商品ページはなく、ご予約ページになっています。

例)4月のご予約ページ一覧
http://maruki-tatsumiya.ocnk.net/product-list/127

例)4月26日(日)着付けご予約
http://maruki-tatsumiya.ocnk.net/product/3569

上記のように1日を1商品として
1)時間帯 9時から14時までを30分単位で予約
2)着物の種類
3)ヘアセットの有無
4)備考欄(前日の配送荷物の有無など連絡事項)
を選択、入力するようにされています。

日付を軸にして、シンプルでわかりやすい予約ページにはなっていると思います。

選択項目を選ぶだけで料金も連動して変わるので、費用面もわかりやすく、ざっと検索した他店や美容院さんでの着付け代などに比べてもお安くリーズナブルで、着物のプロとして着付けに慣れておられるが故の時間短縮の自信の表れなのかなと感じました。

インタビューで浮き彫りになったこと…

店トップにも「着付け部」とあるように、こちらのお店は呉服屋の辰美屋さんの「着付け」に特化したネットショップです。
呉服販売のほうはネット販売はされていないとのこと。

担当の渡邉店長は着付け部の責任者として当店の運営をされています。

着物の知識があまりない素人の私の目線で見た時には、京都祇園で着物の着付けサービスというと、つい、舞妓さん体験や着物コスプレ観光的なレンタル着物をイメージしてしまったのですが、 辰美屋さんの客層はこうした観光客の一見さん相手のレンタルではなく、ちゃんと着物一式を(何着も)持っていて、何度も着た経験があるような方、おもに成人式、卒業式であったり、結婚式、七五三など、正に「晴れの日」や、お茶会、発表会、京都南座での歌舞伎鑑賞に着物で行かれるなど、着物でのオメカシの日などのお客様だそうです。

リピーターも多く、何着もお持ちのお客様もいらっしゃるそうです。

意外や、インバウンド全盛の外国人観光客さんなどはあまりなく、外国人のお客さまは日本在住で和の文化に精通傾倒されているような方が多いのだそうです。(そりゃそうですよね、外国人観光客さんは着物一式持ち込みはなかなかいらっしゃらないでしょうから)

要するに一定レベル以上の着物の知識や経験のあるお客様やそのご家族という客層なのだそうです。

また、上記のような目的でのご利用が多いので、早朝のご予約も多かったり、お店から出かける際には荷物が多いと困るので、荷物預かりや家からのお荷物の直送受け取りなどのご利用も多いとか。

また、美容師さんと提携して、ヘアセットは可能なのですが、メイクはご自身で行っていただくので、メイクスペースのご利用も多いとのこと。

そして、ホームページを見てお電話でのお問い合わせと予約も多いとのことです。

季節変動は秋口や3月の大学卒業式シーズンなどが多いそうです。

京都にはレンタルのきもの屋さんは多いですが、持ち込みで着付けだけに特化したところは少ないので、特に競合・ライバルと意識するお店はないとのことですが、閑散期を含め、もっとお客様を増やしていきたいとのことです。

【具体的な「ダメ出し」改善案 】
【商品選びで初心者が行き詰まりそうな点】

第一印象の改善…
まず初見のお客様がアクセスして来られた際に…
「当店は何をどんな風に販売しているのか」
「どんなお店なのか」

「京都 祇園 辰美屋へようこそ!
当店は、創業●●●年の呉服屋が運営する持ち込み着物 着付けの専門店です。お客様所有のお着物をお持ちいただき、プロの着付師がしっかり丁寧に着付けさせていただきますので、着崩れしにくく、かつ苦しくなく、京都での晴れの1日を素敵にお過ごしいただけるようお手伝いさせていただきます」

といったご挨拶と自己紹介から始まる「Welcome!」な印象は作っておきたいですね。

また、お店の内観写真や、スタッフたちの明るい雰囲気写真が欲しいです。かしこまったカメラ目線の写真でなくて構いませんので、日常の着付け風景のスナップ写真などでスタッフさんたちの明るい笑顔があれば、来店しやすく、接しやすく、相談しやすいお店だと瞬時に認識されると思います。
─────
次に…
「ご利用案内」として

●当日までの流れや注意点などの説明
→前日までにお着物一式をお送りいただくか当日お持ち込みいただく。
送付先住所や時間指定の範囲(9時~15時など着実に受け取れる時間)。
各都道府県からの所要日数の目安。
送付の際の梱包のアドバイス(しわになりにくい傷みにくい梱包方法や安価で安心な推奨箱サイズ、万一箱が雨濡れした際の保護など)。
忘れ物チェックリストと持っていない場合の購入アドバイスなど。

●当日のご準備
→予約時間の厳守、メイクの事前準備や忘れがちな備品など。
その他、当日のお荷物のお預かりや可能な時間などのご案内。
絶対に事前に用意しておくべきもの(当日では対応できないもの)。
また消耗品など当店でご購入可能な商品の案内…タオルやインナー、使い捨てカイロ、その他、購入可能なアイテムなど。

●その他サービスなど
→早く着いたときの時間つぶしや、連れが休憩待機できる場所があるのか?
着替えやその他、荷物は発送してもらえるのか、箱などはあるのか?
近くの駐車場やコンビニなどの案内。
季節ごとの注意点(暑さ、寒さ、雨や、雪、凍結 対策など)。
小さなお子様連れなどのケア。

など、かゆいところに手の届く案内をご用意しておくと、少しでもお客様の事前の不安や心配を取り除け、安心していただけると思います。

商品をカートに入れてお届け! という通販ではないので、 お客様ごとに、着物への経験や知識、持ち物の違い、お店へのアクセス状況の違い(居住地やホテルからだったり、お子様連れだったり、荷物の量だったり)、ヘア(髪の状態)などいろいろと状況が違うと思いますので、こうした主要サービスとは関係ない部分での質問や相談などもあろうかと思います。

よくある質問集や、お電話が歓迎ならお電話での相談や予約も多いとのことなので、スマホ、PCともにトップページの上部1画面目に TEL番号や営業時間の表記は欲しいですね。

またアクセスマップに関してGoogleMap掲載はあるのですが、
http://maruki-tatsumiya.ocnk.net/page/4

京都ならではの通りからの路地奥にお店があるようですので、Mapには表示されていない路地の部分は別途簡略図や、地図にある通りからの写真案内を載せる等されると、より親切で安心感を与えられると思います。

サイト外でのダメ出し

通販ショップとは違い、実店舗のあるお店ですので、SNSの活用はより重要です。
twitter、Instagram、Facebook をされているようですが…
特に、実際のお客様の着付け画像は効果的だと思いますが、お店からの投稿はされているようですが「#辰美屋」というハッシュタグが付いていなかったり、業種的にはお客様の投稿がもっとあっても良さそうなのですが、ほとんど見られなかったり…

実際ご利用のお客様に、店頭でチラシやショップカードなどを渡し、SNSへの投稿をしたくなるようなキャンペーンを行うなど仕掛けも必要だと思います。

例)「#祇園辰美屋」「#京都持ち込み着付け」など、決まったハッシュタグを付けて投稿してもらうと、抽選で何か当たるなどのイベントを常時行う…など

「顔出ししたくないお客様の場合はこうやって撮ると良い!」など、後ろ姿や、首から下でも「映える写真」の取り方事例を見せたり、店内や店前に「映える撮影場所」を用意するなど、お客様が投稿したくなるよう背中を押す仕掛けをぜひ作っていきましょう。

月替わりで、お客様のSNS投稿画像から「辰美屋きもの美人」を選んだりするのも良いかもしれませんね。

既に投稿、公開されているものですから、お客様も「いいね!」が増えると喜ばれると思います。

60点
総評

「言葉足らず」このひとことに尽きると思います。

せっかくの良いサービスも、説明や情報不足では疑問や懸念、不安が障壁となってご予約まで至らず、黙って逃げて行ってしまいます。

お客様は「このお店は自分の欲しているお店か?」という感覚だけでなく、
「自分のレベルでこのお店に行って大丈夫なのか、相手にしてもらえるのか?」
という不安も少なからずあったりします。

特に老舗や、専門的だったり伝統的だったり、マニアックな商品・サービスだったりすると、「一定レベル以上の客じゃないと恥ずかしい思いをするのではないか、バカにされるのではないか」といった不安を持つこともあり得ます。

事実、ネットには「初心者お断り」的なベテランやマニアだけが集うお店も少なくありません。

辰美屋さんの場合は、お店側にはそんなつもりはまったくなくとも、説明足らず、紹介足らずや、京都の「一見さんお断り」のイメージがあったりするので、初見さんにとっては、やや敷居の高い印象を感じさせている可能性もあると思います。

自分たちの「当たり前」「お店の常識」「京都の常識」を一度取っ払って、外から見た感覚で初来店の目線でお店を見直してみることが大切かと思います。

「どうぞ、初見さん、一見さん、初心者さんも、まずはなんでもお気軽に! とにかくどんなことでもご相談してください!」
という明るく気安い雰囲気・印象づくりが最優先事項だと思います。

その上で、きめ細かい、かゆいところに手の届く情報やサービスで気配りし、お客様からのSNS情報発信を増やして地道に口コミを仕掛け、認知度を高めて固定客を作っていくことが正攻法だと思います。

また、現状は通販、物販はされていませんが、予約の段階で、当日必要だが持っていないとか、古くなって買い替えていない物などを注文してもらい、用意しておくなどの客単価アップも可能ではないかと思います。

隠れたビジネスチャンスや収益アップの可能性はまだまだありそうですね。

以上 「ダメ出し!道場」でした。

それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ!



EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 10,000円 ポッキリ!
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

2019年のデザイン道場も今回で最後となりました。
今回は、この1年のデザイン道場を振り返ります。
下記の一覧ページに全デザイン道場へのリンクがございますので、年末年始に是非ご覧になってください。

2020年も皆さんのお役に立てるデザイン道場をお届けしてまいります。
本年もありがとうございました。よいお年をお迎えください。

https://www.ocnk.net/ocnk_ma/design251-260.html
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

「中小企業のEC通販サイトを運営する前に
知っておくべき「的確な運営」」

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、中小企業のEC通販サイトを運営する前に知っておくべき「的確な運営」について説明させて頂きます。

■大企業と中小企業のECサイト運営における違い

大企業の場合は人材や資金的な余裕があるなかでECサイト運営ができて、立ち上げた後の仕組み化もそう難しくありません。

中小企業の場合はECサイトの的確な運営を実現していくために、営業コストを削減していかないといけないシーンも多くなるものです。

さらに、中小企業であるからこその達成すべき課題もいくつかあります。

中小企業がECサイトを運営していくにあたっての課題を一つひとつクリアしていけば、結果的に成功への道となっていくものです。

まず明確に目標を設定し、目標をKPI化して費用対効果の分析をしましょう。

ECサイトの場合は顧客数と購入した商品の属性、さらにはリピーターとなってくれるかといった数値を把握したうえでの改善がしやすいです。

また、設定した目標を管理する人材も選定しましょう。

ECサイト運営はその時々で適した目標を設定する必要があります。

責任の所在を部署や人材と選定すれば、今後の対策も立てやすくなるものです。

数値を見ながら改修や改善を繰り返すことで、目標達成につながっていきます。

■データをもとに次に何をすべきかを導く

ECサイトの運営では顧客満足度を上げて業務をいかに効率的に進めるかが重要となります。

売上だけに目を奪われることなく、費用対効果に見合うかも考えないといけません。

中小企業の場合は特にソーシャルリスニングもしていきましょう。

顧客の声に耳を傾けることで何を求めているかが分かることも少なくありません。

商品やサービスについての意見、さらにはプロモーションやキャンペーンに対しての反応においても知ることができるチャンスとなります。

顧客インサイトの把握によって、さらなる改善のポイントを見出していく必要があります。

もちろん、どういった施策を行ったにしても売上等の改善につながったのかを分析しないといけません。

広告配信や検索エンジンへの対策などの外部のサイトへの対策も随時実行していくことも視野に入れた方がよいでしょう。

ECサイト運営における的確な運営とはその時々で異なるものです。

さらに、さまざまな要素が絡むなかで集客をし続けていくには個性も必要となります。

中小企業の場合は大企業と比べるとECサイトを立ち上げたことで満足をし、その後の対応が疎かになってしまうケースが目立ちます。

ECサイト運営は立ち上げてからがスタートであると認識した方がよいでしょう。

SEO、デザイン制作、分析、広告などの多岐にわたる業務において、中小企業は大企業と比べると劣ることも少なくありません。

しかし、あくまでも重要となるのはお客様がサイト内で買い物をしやすい環境を整えているかどうかです。

中小企業が運営するECサイトであるのが理由で売れないということはありません。

費用面の問題で外部施策を依頼できずとも、集客ができるケースもたくさんあります。

デザイン性は特に際立つところはなくとも順調に売れ続けている中小企業のECサイトも少なくありません。

今何をすべきか、次に何をすべきかを考えたうえでの対応をしていける環境を整えていきましょう。

大企業の場合は人材や資金的な余裕があるなかでECサイトを運営していくため、それぞれが行う業務が細分化されています。

中小企業でもできるだけ細分化した方が効率的といえます。

業務を効率的に進めないと滞ってしまうことも少なくありません。

バックエンド業務に関しても同様のことがいえます。

お客様目線に立って問題なく買い物ができる環境を整えることが中小企業のECサイト運営における大きな課題です。

★POINT

・中小企業のECサイト運営の課題を把握
・今と今後すべきことを明確にする

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一にSEOに関わるアドバイスも行っております。
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編集後記

取材開始から2年かけて作った本がやっと世に出ました。著者の思いをインタビューでまとめた渾身の1冊です。いい気分で年の瀬を迎えられそうです。
(おちゃのこ山崎)

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