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知らないうちに失礼な言い方、してるかも!?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

この原稿を書いている今、アメリカ大統領選挙の行方がどうなるかに、世界中が注目しています。しかし郵便投票の集計に時間がかかるため、今号が配信されるタイミングになっても、まだ結果が出ない可能性がありそうです。

アメリカ大統領選は、日本にはないタイプの選挙であるため、毎回説明を聞いてもよくわかりません。大統領候補と副大統領候補のペアを選ぶこと、「選挙人」を決める間接選挙であること、「総取り(2州を除く)」という制度であること、郵便投票が日本の期日前投票に比べて数が多いことなどが複雑さの度合いを増しています。僅差の州では裁判所に再集計を要求できるというのも、プロ野球のリクエスト制度を思わせて興味深いです。

前回と今回に共通している特色は、マスコミの報道と実際の投票結果に大きな差があることです。前回はヒラリー・クリントン候補の圧勝のような事前報道がありましたが、結果はトランプ大統領の誕生となりました。

今回もジョー・バイデン候補有利の報道が目立ちましたが、現段階ではトランプ大統領がかなり善戦していて、優勢な州の選挙人投票数を足すと、トランプ氏の当選も見えてきます。もっとも、郵便投票の集計が進むと逆転する可能性があるため、まったく予断を許しません。最悪の場合、年を越しても決着せず、選挙が議会に持ち込まれる可能性もあります。そして、1月20日が新大統領の就任式です。

なぜこんなにマスコミ報道と現実にギャップがでるのかについては、いろいろな説がありますが、マスメディアがネットに押されて地盤沈下を起こしていることと無縁ではないでしょう。「隠れトランプ」という、メディアの調査に本心を明かさない現象も有名になりました。

マスメディアの地盤沈下は今後も続くと予想されますが、たとえばマスメディアが消滅してしまい、ニュースの発信者が個人や規模の小さなところだけになってしまったら、それは今より理想的な世界と言えるでしょうか。情報発信の作法を十分に訓練されていない人たちが作り出すニュースばかりになったら、どうでしょう。

実際に、ネット記事には言葉の誤用や日本語文法の間違いが散見されます。書き手の未熟と、校正などのチェックシステムの不備が原因です。これを放置していくと、言葉の正確性がどんどん失われ、世の中全体に不正確な言葉づかいが蔓延することが危惧されます。それを食い止める有効な手段は、AIの発展を待つしかないのかもしれません。

でも、まずは個人レベルで言葉づかいの正確さを上げることができます。悪貨に駆逐されないためには、一人ひとりのスキルアップが必要です。今回のオススメ参考書は、気づかないで使ってしまっている「失礼な言い方」を教えてくれる本です

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

その言い方は「失礼」です!

吉原珠央・著 幻冬舎新書・刊

840円 (税別)

帯に著者である美女が微笑んでいるので、つい手に取ってしまいそうな本です。そして著者の写真の隣には「遅くなりました!」「かわいそう」「疲れて見えるけど大丈夫?」「偉いですね」という用例が「すべてNG」であると書かれています。

「え? 普通に使っていたけど、それって失礼なの?」と思ったら、みごと著者の術中にはまったことになります。たぶん手に取った本書をレジに運ぶ、あるいは購入ボタンをクリックすることになるでしょうから。

なぜ「遅くなりました!」が失礼な言い方か。149ページに解説があります。「遅くなりました!」は単なる状況報告であり、謝罪の気持ちが一切表れていないからと著者は言います。約束の時間に遅れたという事実を、約束を破った当人が軽く流すことで、相手に不誠実な印象を与えてしまうのです。

「かわいそう」がダメな理由は、20ページに載っています。相手の状況を勝手に不幸だと決めつける、上から目線の言い方であると著者は指摘しています。何かというと「かわいそう」を連発する人は、相手に「上から目線の人」であると認識されるようになります。

「かわいそう」は話者の感想ですが、明らかに相手と価値観が合致していない場合に使うと、価値観の押しつけになります。そこに優越感が透けて見えたら、聞かされた相手は不快になるだけでしょう。

「疲れて見えるけど大丈夫?」は本文の最初に出てくる項目です。見出しには「『疲れて見える』と本人に伝えるな」とあります。

言われた当人にしてみれば、「疲れて見える」と言われても、どうにも対処のしようがありません。「そうか、私は疲れて見えるのか…」と落ち込んでしまうかもしれません。

言われた相手が複雑な心境になったり、落ち込んだり、傷ついたりする言葉は、徹底して慎むべきだと著者は言います。特に「疲れて見える」は女性に対しては禁句だと強調しています。

「偉いですね」も上から目線の言い方に聞こえる場合があります。小さな子供に「ひとりでお使いができて、偉いね」と言うのは自然ですが、早出をしてオフィスの掃除をしている上司に「偉いですね」と言うのはケンカを売るようなものです。

著者はキャリアカウンセラーやイメージコンサルタントとして企業研修や講演を行うほか、ストレスフリーをコンセプトにしたライフスタイルブランド「PURA Tokyo」を立ち上げ、商品企画を担当しています。プライベートでは2児の母親で、旅行と人間観察を趣味にしているそうです。著書は『「また会いたい」と思われる人の38のルール』『「もっと話したい!」と思われる人の44のルール』『人とモノを自由に選べるようになる本』『自分のことを話すな!』(幻冬舎)、『パワーウーマンのつくり方』『「選ばれる女性」のシンプルな習慣40』(宝島社)、『シンプルだけど心にひびく大人の気くばり』(三笠書房)など多数あります。

1976年、埼玉県生まれの著者は、十文字短期大学英文科卒業後、全日空に入社。客室乗務員として勤務しました。その後、証券会社の勤務を経て、イギリスでビジネスコミュニケーションを学び、キャリアコンサルタント・カウンセラーとして独立。現在に至ります。

著者が本書を世に出した目的は、「まえがき」にあります。
***
本書は「失礼な言動」の正体を明確にし、より信頼される人になるための実践的な話し方や振る舞い方を紹介しています。
さらには、万が一失礼な言動をとる人があなたのそばにいても、どのように反応すればストレスが軽減でき、自分自身を守れるかについても述べています。
(中略)
私たちは、人と会うときは常に相手を大切に思い、それを相手に確実に感じてもらうための言葉と態度を工夫すべきなのです。
***

それでは、本書の目次を紹介しましょう。
・まえがき
・第1章 ひんぱんに遭遇する「失礼な言動」
・第2章 失礼な人ほど「自分は正しい」と思っている
・第3章 礼儀正しい人は無敵である
・あとがき

第1章では、身近にある失礼な言動のあれこれを取り上げ、その背景にある話者の心理に迫ります。あわせて、そのような言動に直面したときの対応策についても考察します。

たとえば、一つひとつの言葉は問題がなくても、「話が長い」「相手の話をさえぎって言いたいことを主張する」などの問題行動を起こす人がいます。会話や会議の中で意見を求められると、堰を切ったように話し始める人というのはよく見かけるものです。

そういう人は、「相手は自分の話を聞きたがっている」と思い込んでいたり、「自分の話には価値がある」と信じ切っていることが多いものです。でも、相手が自分に話題を振ってくれたのが、単に話をする機会を与えてくれただけだったとしたら、どうでしょう。

おそらく「自分勝手な人だ」「自己顕示欲の強い人だ」という印象を相手に与えてしまい、次からは簡単に意見を求めなくなってしまうかもしれません。そんなことが繰り返されると、やがてはそういう場に呼ばれなくなることもあり得ます。

話すのが大好きな人は、「聞くのにもエネルギーがいる」という事実をよく認識するべきです。人の話を聞いて理解するには、頭の中で聞いたことを分解し、咀嚼する必要があります。それはけっこう大変な脳の活動です。

それだけでなく、「またこの人の演説が始まった」「そんな話をしていたら、会議の時間が終わっちゃうよ」などと思いながら、不快感を押し殺してただ聞いているというのは一種の苦行です。

自分の得意な分野の話、誰かに聞かせたくてたまらない新鮮な情報を話すときは、まず「これから相手の時間を借りて、相手にエネルギーを使わせることをする」と認識してから話の口火を切るようにするといいでしょう。すると、必要以上に相手の時間を浪費させずにすみます。

失礼な言い方をよくしてしまう人の特徴は、「ありがとう」「お願いします」「ごめんなさい」といった基本的な言葉が反射的に出てこないところです。そして、すぐに「だから○○はダメなんだ」とばっさり切り捨てるような言い方をすることが多いものです。

コンビニの店員の対応がまずくても、「だからバイトはダメなんだ」という言い方は失礼です。すべてのアルバイト店員を統計的に見てきたのでもないかぎり、「バイトはダメ、正社員はいい」というのは思い込みでしかありません。思い込みを口にするのは、多くの場合相手を不快にします。

そのような失礼な言動を繰り返す人からは、距離を置くのがいいのでしょうか。著者は「相手の失礼は自分を磨くヒントにするべき」と言います。

プロフィールのところで紹介したように、著者の会社は「PURA Tokyo」というライフスタイルブランドを展開していますが、その中心になる商品は化粧品です。あるとき、その化粧品を愛用している友人とおしゃべりをしていたら、その場に居合わせた別の女性がこんなことを言いました。

「なんで、みんなすぐに化粧品ビジネスに走りたがるの? そんなに儲かるの?」

このフレーズには、「みんな」「すぐに」「走りたがる」「儲かる」と、相手を不快にさせる言葉が4つもあります。著者も「もし自分が20代だったら頭にきていただろう」と言っています。頭にきて、その人を遠ざけるようになったかもしれないと。

でも著者はこう返して受け流しました。「儲かっている人たちは、きっとすごく努力されているんだろうね。私の会社は、全然まだまだだけどね」

著者はこう言います。「たった一つの違和感によって、相手を『嫌い』「付き合いたくない』などと判断する必要はないかもしれません。焦点を当てるべきは、『違和感を覚えた相手』ではなく、『自分が感じた違和感』だけでいいのです」

そして、こう続けています。「生活の中で感じる『違和感の正体』を放置せず、その原因を突き止めたら、『私は自分の価値観に自信を持っていればいいだけのこと』と考え、振る舞うことが、私の目指したい在り方です」

失礼な言動をする相手に対しては、「違和感チェックリスト」を当てはめることが有効だと著者は言っています。
・誰かが傷つく内容か?
・相手からの敵意を感じる内容か?
・相手の敬意を感じられるか?
・自信を持って人にも話せる内容か?
・自分の気分がよいか?

よくないのは、相手の言動に違和感を感じているのに、「あの人は悪い人ではない」「今回はたまたまだ」「私のメンタルが弱いせいだ」「私の心が狭いからだ」などと無理やりに思い込んで自分の気持ちを抑え込んでしまうことだと著者は言います。

そうではなく、「あの態度は○○さんに対して失礼だ」「あの言い方で私は傷ついた」などと、いったん判断して結論を下すことが有効だそうです。違和感を明確にすることで、自分の価値観を守れる一方で、相手との距離感を保ち、ストレスを軽減することができるからです。

第2章の冒頭には「『だから』は不快感を与える言葉」という項目があります。上から目線で自分の正しさを前面に出す態度を象徴する言葉なのだといいます。相手から何か言われるたびに「だから、それは…」と返すと、相手は恥をかかされたような気持ちになります。

続いて「お客様を『さん』づけで呼ぶな」「場所を選ばず、プライベートな質問をするな」「人前で注意をする残念な人たち」という項目が並んでいます。

第3章は「『後ろの人』に気を遣えるか」という項目から始まります。街を歩いているとき、建物の中で、後ろにまったく気遣いをしていない人たちを目にします。特にお年寄りに多いようです。自分の後ろに気配りをできる人は、たいてい失礼な言動をとらないものです。

そして「失礼な言い方」の反対に、「一気にやる気が上がる魔法の言葉」が挙げられています。それは「もっと」「さらに」「ずっと」「より」といった副詞群です。

「次はきっとよくなるよ」では、現在はゼロであるというニュアンスが伝わってしまいますが、「次はもっとよくなるよ」と言えば、相手は傷つきません。

同様に、「ご活躍を願っています」よりも「今後も、さらに活躍されることを願っています」のほうが、「応援しています」よりも「ずっと応援しています」のほうが、「ここを修正すると説得力が増します」よりも「ここを修正すると、より説得力が増します」のほうが、相手に伝わる印象はいいでしょう。

さらりと読めて参考になる部分が多く、さすが元客室乗務員(著者の年代が、スチュワーデスからキャビンアテンダントに切り替わる時代です)は違うと思わせる本です。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

Go toキャンペーンといえばトラベル(旅行)とイート(飲食)の印象が強いですが、実はあとふたつ、「Go toイベント」と「Go to商店街」というものがあります。

コロナの煽(あお)りを受けて厳しいのは旅行業や飲食業だけではありません。

リアルな観客がチケットを買って見に来てくれるような、いわゆるエンターテイメント業界も「三密回避」でイベント自体が行えなかったり、行っても客席を半分以下に減らして行うなど、来場者減によるチケット収入も、またパンフレットやグッズ販売の収入も減って大変なようです。

ミュージシャン、スポーツ、演劇、落語や漫才、マジックから動物のショー、ストリップ劇場など、あらゆるエンタメ業界は客数減少に苦しんでいます。

また町の商店街も、スーパーやドラッグストアなど生活必需品のお店こそ賑わっていますが、衣類、呉服、宝石、書店、時計、インテリア雑貨、住宅設備、美容やマッサージなど多少の贅沢品、不急の品を扱う店、人との接触のある業種などでは、買い控え・消費の冷え込みや「三密回避」、長時間滞在回避の集客減で苦戦している店も少なくありません。

ぜひぜひ、読者の皆さんも、同じ商売人としてだけではなく、消費者・生活者としてきちんと感染症対策をとっているエンタメ業界や地元の商店では、積極的な消費をして経済を回していただきたいと思います。

さて、本日のお店はそんなエンタメ業界にかかわるリアルな町の商店のひとつで、現在はちょっとリアルでは集客減や催事の減少で苦しんでおられますが、ネットでの活路拡大に頑張っておられる演劇・エンタメに特化した古書店さんです。

それでは「ダメ出し!道場」、始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
プリシアター・ポストシアター

ショップ名 :
プリシアター・ポストシアター さん

サイトURL:
https://pretheatre.ocnk.net/

ロングテール商品を今後2万点アップしていく予定だが、1日よくて10点で5年を要する。また、5000点までしかひとつのサイトで掲載できないようなので、思案中。 2万点からお客が必要な書籍を捜すのはこのままのサイトではきつそうであり、嫌気がさしそうだ。図書館の検索エンジンみたいなサイトにすべきだと考えたくなるし、そうあるべきなのかもしれない。

【第一印象:】よく見れば分かるけどよく見ないと分かりにくい店

上部の本の表紙らしき楽しそうなイラストや左側のカテゴリーメニューにある「演劇」「劇作家」「伝統芸能」「ミュージカル」「宝塚」「舞台」「映画」「落語」「大衆芸能」「人形劇」「サーカス」「手品・奇術」「ストリップ」などエンターテイメント関連の何かを扱う専門店だということはなんとなくイメージできるのですが…

店看板にも、上部の説明や、中央の「いらっしゃいませ」のあいさつ文などでもイマイチわかりやすくは書かれておらず…

「パフォーミングアーツとその周辺に特化します」

うーん、何屋さんなの?

何を強みに、どんな店主がどんな商品を取りそろえているお店なのか?
初見の初心者さんにでもわかりやすい表現で自店紹介してほしいところです。

いくつかカテゴリー内を見ましたが、商品数もあまり多くなかったり、ゼロのカテゴリーもちらほら。見かけは期待大なのに、中身の少なさにガッカリ。

古書や古本、古いポスターや台本など、元は定価や売価が設定されていないような限定・レア品の手に入りづらい「資料」的な商品も多く、専門性が高い様子は感じられるので、そのあたりの「強み」をもっとアピールされたら良いのに。いや、してほしい、そんなお店ならぜひブックマークしておいて何度も宝探しに訪れたいのに。

そんな第一印象でした。

インタビューで浮き彫りになったこと

店長の小林さんは64歳。高校時代にシェイクスピアの戯曲を読んだのをきっかけにハマり、大学時代にシェイクスピア英語劇研究会に誘われて英語の勉強と戯曲を両方できると芝居にハマり、どっぷりと浸ったそうです。

卒業後は旅行会社で働き、その後イギリスに留学し本場で芝居を見まくり、その後、オランダのアムステルダム、アメリカのニューヨーク、サンフランシスコ、そしてハワイに寄ってミュージカルやオペラなど年間で80本もの舞台を見て帰国されたそうです。

当時はネットなどなかったので、現地で情報を集め、自らチケットの予約、移動の手配などを行ってきた経験をもとに、ロンドンの興行チケット販売会社の日本での代理店業務を引き受けることに。

それを1989年から19年間行ったとのこと。その間、2001年の9・11、2008年のリーマンショックなどの逆風に耐えつつも…
旅行者の減少やネット普及での代理店利用者減少もあって、2009年に自主廃業されたそうです。

でもその間、ライバルの興行チケット業者と差別化を図るために、演劇の台本やパンフレットなどをオプションとして仕入れていたのがやがて商品となっていて、2007年にスタートしていた古書店を本格的に取り組むことに。

その後借りた事務所兼倉庫を実店舗として経営しながら、各地の古書祭りイベントなどにも催事出店して頑張っておられるようです。

ただ、実店舗や催事では演劇などの書籍や資料などはあまり売れず、他の一般書が売り上げの中心なので、今後はもっとネットで演劇系・パフォーミング・アーツ(演じる芸術)全般を売れるようにしていきたいとのことで、ヒントを求めて「ダメ出し!道場」にご応募いただいたようです。

ネット店に出されている商品数はまだ1,000点ちょっと。(それでさえ、おちゃのこショップの中ではかなりの品数ですが)
バックヤード倉庫にはなんと2万点以上はあるとのこと!

ただ問題は、冒頭の申し込み文にもあったように、実業の片手間での商品ページアップでは1日に10点程度がせいぜい。このペースでは2万点アップには2,000日(5年半)もかかってしまう…

現在64歳の小林さん。あと11年、75歳くらいまで頑張ろうと予定されているそうですが、その貴重な11年のうち5年もかけて、ズルズルとなかなか売れないまま商品登録に費やしていては時間がもったいな過ぎますし、売れない期間が長引くほど運転資金的にも厳しくなってくるかもしれません!

しかし先立つモノ(資金)もコロナ下でなかなか厳しいのも現実。なんとかしなきゃと思いつつ、行き詰まっているのが現状のようです。

 

具体的なダメ出し…

まずは、スマホ対応を万全に!
おちゃのこさんに相談して、早めにレスポンシブ対応のスマホ対応ページにテンプレートを変更しましょう!

その上で、以下は体制面、商売の中味のダメ出し。

古書店や中古品店などは、小林さんも書かれているようにロングテールなビジネスモデルです。
ロングテールとは、わかりやすくいえば、1点物などが大量に陳列されている、いわゆる多品種小ロット型の店舗で、1点1点の売り上げは細いけど、多く連なる、グラフ化した時に恐竜やトカゲのしっぽのように細く長ーいイメージなので「ロングテール」といいます。

ロングテールの逆はヘッドといい、例えば行列のできるケーキ屋さん、レストランなどは少品種だけど上位(ヘッド)のヒット商品が売り上げの大半を上げるもので、少品種大量生産で大きな売り上げを作るモデルです。

一般的にロングテール戦略を取るようなビジネスモデルでは、とにかく豊富な品揃えで、迅速・低ランニングコストなど効率的なロジスティクス(物流)、そしてそれらをスピーディーに少人数、低コストで実現する、ITCシステムが必要です。
つまり人手はかけないけれど、物流とシステム面と多品種の在庫を検索性よく低ランニングコストで大量の注文をさばけるような大きなシステム投資が出来るか否かが成否の分かれ目といっても過言ではありません。

典型的なのがAmazonであったり、ASKUL、ZOZOTOWN、ヨドバシなどですね。
そこまで行かないにしても、ブランド中古品販売店などでもとにかく効率的に商品検品、撮影、説明文作成、入力、ページアップを分担し、流れ作業で日々大量にこなしていけるようなお店が生き残っています。

なぜなら…
ケーキ屋さんなどは、例えば商品単価は500円でも、人気商品は毎日、何百個、何千個も注文がくれば1商品が数十万円、月に数百万円、と売り上げを作り、それに加えて長くヒットすれば、その商品ページが延々と売り上げを作ってくれます。

でも、中古品店、古書店などはほとんどが1点物なので、例え単価が1万円でも、1ページ作ってアップして1件注文がくれば、もうその商品ページは1万円止まり。それ以上の売り上げを生んでくれません。

要するに、売上を上げたければ、どんどん商品登録をして、新たな商品ページをアップし続けなければ売り上げも伸びないのです。
手作業での1点1点の商品登録では実に非効率な業態なのです。

ですので、正論でダメ出しするならば、
「1日10点で2万点アップするには5年もかかる!」なんて言っている時点でネットの古書店は向いていないと言わざるを得ません(激辛)。
とはいえ、そう見放しては「ダメ出し!道場」の意味がないですね(^^;)

プリシアター・ポストシアターさんでもできそうな、いくつかの解決案、改善案を考えてみましょう。

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まずは【案1(人を雇って商品アップを早める)】

出費をしたくないからと、1人で1日10点ずつ5年を費やす場合、仮に自分の報酬をかなり低く見積もって年間200万円としても、5年で1,000万円かかります。

でも例えば初年度に人を2人雇って時給1,000円で8時間、月に20日程で16万円×2人で32万円。年間240日で2万アイテムなら1日83アイテム。専業なら十分できそうですよね。

32×12か月=384万円 かかりますが、1年で2万アイテム出品した状態で商売ができます。5年1,000万円に比べても600万円以上のコストと4年間の時間が節約できます!
5年ダラダラと目立たない費用をかけて販売機会を損失し続けるか、1年間初期投資はかかるけど早く2万アイテムで販売機会を増やすか?

早く増やせば早く売上がアップする確率も増えますよね。

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【案2(自分でやるけど、商品ページアップはせずに目録だけ作成)】

インタビューによると、倉庫で古書や資料は箱に入った状態で整理もされておらず、山積みとのことで、それを箱から出して整理しながら1冊1冊撮影して商品登録をしていく作業が大変とのこと。

であれば、商品撮影や商品ページ作成はあえてせずに、
まずは…とにかくお客様に検索して見つけてもらえるように、片っ端から箱を開けては
品番、書名(資料名)、概要(出版年、価格、人物名など)キーワード、価格
だけを書き出し、一覧表を作り、テキストで出力してフリーページにアップしていく。
毎日少しずつ書き足しては上書き更新していく。

お客様にはとにかくこのページでページ内検索して必要なものがあるかどうか見つけてもらい、あれば品番で問い合わせしてもらい、問い合わせが来たものだけ撮影して写真を送るか、商品登録して注文できるように運用する。

これなら1日10件ではなくその何倍かは書き出しできて、もう少し短期間で2万冊の目録一覧だけは作れるのではないでしょうか。

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【案3:(案2)を人を雇ってもっと短期間で実現し早く売上UP】

これなら2人~3人で1日200冊分書き出せば、100日400冊なら50日でできちゃいますよ!

しかも倉庫の整理と箱ごとのインデックス作成(どの箱に何が入ってるか)も頼めば目録ができるので、今後の運営に大きな効率アップになると思いますよ!

 

30点
総評

ずばり、プリシアター・ポストシアターさんは、古書や古い台本やチラシポスターなどの演劇や舞台関連の資料を膨大に持っていることが最大の強み!

その強みをダラダラと小出しにしていては、なかなか認知もされなければ、受注にも繋がりません。

モノづくりで新商品を生み出すことはできないのですから、とにかくバックヤードにある品をネット上に出さなければ売ってないのと同じです。

資金がないことを嘆いたり言い訳にしていても始まりません。
零細ショップは零細ショップなりに…
お金がなければ労力を!、
労力がなければお金を!
お金も労力もなければアイデアと運用の工夫を!

スモールショップの生き残る道はそれしかありません。

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そして、演劇やミュージカルなど舞台、エンタメ業界の関係者やそれを目指す研究生、大学生、教授や講師、研究者の方々、趣味のコレクターたちにしっかりと認知されれば、とても魅力あるお店なのではないかと思います。

ただし、そのためには1日も早く、膨大な倉庫の宝の山をネットに出すことと、それを認知させるためのSNSでの情報発信が必要だと思います。せめてtwitter アカウントのひとつでもあれば…
気に入ったお客様がリツイートして口コミで広がっていく可能性は高いのではないかと思います。

実店舗も幸いエンタメ業界人や学生も多い東京にありますし、膨大な商品がネットで検索できるようになれば、実店舗への集客や問い合わせもきっと増えていくと思います。

まずは、短期間での目録、一覧の作成とアップ。わかりやすい自己紹介、検索や問い合わせの説明など基本の充実を急いで頑張ってみてください!

最後になりましたが…申し込み時の質問

> おちゃのこでは5,000点までしかひとつのサイトで掲載できないようなので、思案中。

とありましたが月額3,000円のベーシックプランでは標準で5,000点ですが、オプションで最大3万点まで掲載可能。

月額1万円のアドバンスプランなら5万点まで掲載可能ですので、十分ではないでしょうか。
月商何百万円、何千万円を目指されているショップさんであれば、月額3,000円~1万円の投資を惜しいと考えているようではダメ!
と最後にもうひとダメ出ししておきます(^^;)

成長段階のお店は「コストパフォーマンス」の発想ではなく、「先行投資」の発想が優先的に必要です。

以上、ダメ出し!道場 でした。

──────────────────────────────

皆さん、コロナ騒動で大変な時期ですが、変革のチャンスでもあります!
マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品開発、新サービス開発して乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破など、アイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください!
きっとヒントを見つけられます!

↓↓↓↓↓

EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 10,000円 ポッキリ!
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今号のデザイン道場は、テキストをライン表示にしてロゴ風にする方法をご紹介します。






スタイルシートを編集する

HTMLはご自身で変更してください。
サンプル用にclass名を付けたdivタグを記載しています。
このclass名については、ご自身で変更いただいて結構です。

●HTML

<div class="txtlogo">
CAFE <span class="stroke">RESPONSIVE</span>
</div>



デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けて下さい。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

文字サイズはfont-sizeで、文字色は、colorとtext-strokeで変更してください。
<span class="stroke">~</span>で囲んだ部分も文字がラインとなります。

●スタイルシート

.txtlogo {
font-size: 40px;
font-weight: 700;
color: #000;
}

.txtlogo .stroke {
color: transparent;
-webkit-text-stroke: 1px #000;
text-stroke: 1px #000;
display: inline-block;
}

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

ユーザーを帰さないように工夫する

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「離脱率を減らす施策」について説明させて頂きます。

■ユーザーを帰さないように工夫する

ECサイトの運営者にとってサイトに訪れてくれるユーザーはお客さんです。

そのため、訪れてくれたユーザーはギリギリまで帰してしまう事がないよう、Webサイトには工夫を凝らす必要があります。

工夫というと数えられないほどあるでしょうが、例えばわかりやすいところからいくとリンクに関するポイントがあります。

内部リンクは自身のWebページから同じサイト内の別ページに飛ばすだけなので、離脱率には影響しませんが、外部のサイトに飛ばす場合、一時的でもユーザーがサイトを離れてしまう事になります。

これは、外部リンクはしないほうが良いよという話ではなく、リンクの設定に注意すべきという事です。

リンクをクリックしたとき、新規タブでリンク先へアクセスさせるのか、そのままページを移動させるのかといった違いがあります。

必ずとは言いませんが、基本的には外部のサイトにアクセスさせる場合、新規タブや別ウィンドウでページを開かせるようにし、自身のサイトが裏で開いている状態にするべきです。

これにより、リンク先をチェックしたユーザーがそのまま戻ってきてくれる可能性が高まり、結果的に離脱率が上がるのを予防できます。

■直感的にユーザーが利用できるように

Webサイトはどちらかというと直感的に操作できた方が、ユーザーの満足度は高くなりやすいでしょう。

自分のみたいとこはどこにあるのか、どこをクリックすればどこのページに飛ぶのかなど、いちいちユーザーに考えさせてしまうWebサイトは親切心にかけてしまっていると言えます。

基本的なことですが、わかりやすいWebサイトはナビゲーションメニューがしっかり整備されています。

ナビゲーションメニューとは、Webページの上部や左部にあるカテゴリ分けされたメニューです。

店舗系のWebサイトで例をあげると、「ホーム」「アクセス」「メニュー」「お問い合わせ」などと分けられている事がよく見かけられます。

飲食店の場合はそのように必要最低限の分け方で問題ありませんが、商品や商材を取り扱うECサイトの場合、細かなカテゴリ分けが重要です。

例えば「商品一覧」→「電化製品」→「AV機器」というように、商品をしぼりこんでいけるような道筋を立ててあげます。

ナビゲーションメニューでは一般的に親要素と子要素の2段階程度にしている事がほとんどですが、その先は上手に目的のページへ運べるようにします。

よく言われているのが、初めに開いたページから目的のページまでは多くても3クリック(理想は2クリック以内)が望ましいという事です。

目的のページにたどり着くのに5回も6回もクリックしてページを飛んでいかなければならなくなると、途中でユーザーが迷ったり、結局辿り着けずに離脱してしまったりする原因になります。

ちなみに細かい点ではありますが、ナビゲーションメニューの配置を考える事も大切です。

今ですとPCのブラウザで見られる事だけでなく、スマートフォンで閲覧される機会の方が圧倒的に多いでしょう。

そうしますと、PCのブラウザ向けのレイアウトではなく、スマートフォンでも同じように表示されるレスポンシブタイプで用意するのが良いです。

プルダウンタプやメガメニュー、ツールチップなどナビゲーションメニュー一つにしても様々な形があります。

どれが一番良いというのはありませんが、そこはサイトの雰囲気に合わせるのが良いでしょう。

例えばツールチップはややポップでおしゃれなイメージがありますので、そもそもサイトの雰囲気が若者向けであったり、おしゃれ感を出していたりする場合にはそういったナビゲーションメニューを取り入れてみても良いかもしれません。

使いやすさを小さな事からでも高めていく事で、離脱率を減らし、ユーザーに好まれるサイトになっていきますので、ご自身のサイトをくまなくチェックしてみてはいかがでしょう。

★POINT
・直感的に利用できるような工夫を
・リンクは新規タブ、もしくは新規ウィンドウで

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編集後記

先週、1歳年下の友人が急死して、ショックを受けています。足袋の名産地、埼玉県行田市で足袋の縫製業を受け継ぎ、その技術を応用した布マスクが評判になっていたところでした。朝まで元気だったのに、ミシンに突っ伏して亡くなっていたそうです。人生、何が起こるかわかりません。毎日を悔いなく生きたいですね。
(おちゃのこ山崎)

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