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『オワコン』で終わらせない工夫とは?号」

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

「オワコン」という言葉があります。もともとネットスラングで「終わったコンテンツ」という意味の略語だったそうですが、2011年の流行語大賞(本家版)では「ポポポポ~ン」や「セシウムさん」などに続いて第5位になっています。

「ピクシブ百科事典」には、こんな説明がつけられています。「もう商業的な利益が期待されるようには見えない、あるいは作者や運営が熱意を失い新たな展開が期待できないため、継続したところでかつての栄光を取り戻すことは期待出来ない状態等を指すといわれる」

どんなものが「オワコン」と言われているのかは、みなさんご承知と思いますが、テレビ、新聞については広くその衰退ぶりが伝えられているものの、依然として一定の影響力があることは否めないと思います。

「オワコン」という言葉の一面には、「もう終わってほしいコンテンツである」というレッテル貼りの役割があり、その言葉を使用した人の気持ちが込められているケースがままあります。「ブログ」や「メルマガ」もたびたびオワコン扱いされてきました。

衰退して存亡の危機に立たされている存在の代表として、「町の本屋さん」があります。かつてはどこの町にも必ずあり、店頭には雑誌が、奥には学習参考書が並べられ、平台にはベストセラーなど売れ行き良好書が積まれていました。

ところが今では、本屋さんのない町は珍しくなくなっています。紙の本や雑誌の売れ行きが低下したのに加え、ネット書店が台頭したためです。もともと委託販売で粗利率が20%程度と低い本屋さんという業態は、売上が下がると固定費が払えなくなります。そのため事業継承をせずに店を畳むケースが増えているというわけです。

今回の「オススメ参考書」では、そんな町の本屋さんでありながら、全国的に知られた存在になったお店の話を紹介します。

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

一万円選書
北国の小さな本屋が起こした奇跡の物語

岩田徹・著 ポプラ社・刊

990円(キンドル版・税込)/990円(紙版・税込)

電子書籍版のほうが紙版より少し安い本が多い中で、本書は価格がまったく一緒です。調べてみましたが、ポプラ社の本でも、ポプラ新書でも電子書籍のほうが安くなっている場合が多く、本書は特殊なケースのようです。もしかすると、これは紙の本をこよなく愛する著者の意向なのかもしれません。

さて、「一万円選書」という独自のサービスによって大ブレイクしたいわた書店の話はご存じでしょうか。北海道の砂川市という、札幌から1時間ほどの場所にある、典型的な「町の本屋さん」が、繰り返しニュースなどで報道されて全国的に有名になったというものです。

「一万円選書」というのは、いわた書店の店主が申込者のプロフィールを書いた「カルテ」をもとに、「この人はどんな本をおもしろがって読んでくれるだろうか」を考え、予算1万円の範囲内で本を選んで送ってくれるというものです。

本というものは、普通は読み手が選んで買うものです。たまにプレゼントされたりして読むケースもありますが、それはごく例外的なはずです。いわた書店の「一万円選書」は、その常識をひっくり返し、たちまち話題になりました。

現在、「一万円選書」の募集は年に7日間しかやっていません。それでも3700件もの応募があり、店主はそこから100名を抽選で選んでは、「カルテ」を送付しています。そして「カルテ」が返送されてきたものから順に、その人にふさわしい本を選び、リストと請求書を送ります。その中に既に読んだ本や持っている本があれば教えてもらい、差し替えます。

請求書に記載された本代と送料が振り込まれると、本を発送します。こうして100名分が終わると、次の100名を抽選します。現在は3000名が、いわた書店からの連絡を待っている状態であるといいます。つまり、バックオーダーが3000万円分ずつ、常にあるということです。

本書は、そんな「一万円選書」の誕生から現在までと、いわた書店の歴史、著者である店主の岩田徹氏の生い立ちなどが記されたものです。とても読みやすいので、すぐに読了することができると思いますが、その中には書店業、小売業を超えた、すべてのビジネスに通用する金言が詰まっています。

本書の構成は、次のようになっています。目次を紹介します。
・はじめに

・第1章 いわた書店の店主になるまで
炭鉱の町に生まれて
いわた書店のはじまり
函館ラ・サール高校で
高校卒業後、そして佐藤泰志のこと
本屋を継ぐつもりはなかったけれど
北国の小さな本屋が生きる道を探して

・第2章 「一万円選書」の極意
「一万円選書」はこうして始まった
たったひとりのために、本を選ぶ
ニューヨークの本屋を巡って
ブレイク前夜。人生のどん底
晴れた霧、この花園を見るために
「選書カルテ」が果たす役割
あなたが求めている本を見つける手がかりに
「答え」はその人の中にしかない
履歴書じゃわからないこと

・第3章 僕はこうやって本を選ぶ――いわた書店の珠玉のブックリスト
あなたの運命の1冊の見つけ方
NeedsではなくWantsを見つける
初心者から玄人までおすすめできるテッパンの4冊
詩集や海外文学で読書の幅を広げる
「歴史」が描かれた名作から学ぶ
あなたに読んでもらいたい本
忙しい毎日、たまにはゆっくりしたいあなたへ
〈40代・男性・大手メーカー勤務の方への選書〉
遠く離れた家族を想うあなたへ
〈30代・女性・契約社員の方への選書〉
このままでいいのか、人生の岐路・進路に悩むあなたへ
家族関係に悩むあなたへ
人と人の距離感について考えるあなたへ
心が疲れる環境にいるあなたへ
ビジネスパーソンにこそ絵本を。孤独や焦りを抱えているあなたへ
SNSや職場、学校で……人と比べて嘆くあなたへ
だから本の世界はおもしろい
本で他者の考えや思いに触れることができる
オシム監督の生き方から欧州の歴史を知ることができる
落語、美術から未来予測まで。「役に立つ」だけじゃない
あなたの居場所になってくれる
僕は、本をどう読むか
読者との書簡

・第4章 北海道砂川だからできる「やりたかった本屋」
北国の小さな本屋の仕事術
目の前にいる相手に集中する
気に入った本だけをすすめる本屋
新刊より既刊を。絶版本も蘇らせる
損益分岐点を低くした黒字経営
きちんと休んで家族と過ごす
「お金にかえられない仕事」が価値を生む
一万円選書を始めた、本屋の仲間
本と読者をつなぐプラットフォームに
やがて来る春のために

・おわりに

・ブックリスト

著者である岩田徹は1952年、北海道美唄市に生まれました。1990年から家業のいわた書店を継いで店主として働きます。2007年に始めた「一万円選書」は、当初は月に1、2人のお客さんしかいませんでしたが、2014年に深夜番組で取り上げられたことからネットで大ブレイク。店頭売上よりも「一万円選書」の売上のほうが上回るようになり、今では常に「3000人待ち」という状態に嬉しい悲鳴を上げています。

インターネットの普及とともに「中抜き」という言葉がよく聞かれるようになりました。流通の合理化によって、中間的な存在である「問屋」や「卸」が省かれ、極端な場合にはメーカーから消費者にダイレクトに物品が販売されるようになりました。

出版の世界でもその流れは明らかで、たとえばアマゾンは日本でこそ取次店を介した取引をしていますが、「キンドル・ダイレクトパブリッシング」などのサービスでは、書き手と読者をじかに繋いでいます。そもそもアマゾンの祖業である紙の本を売るサービスは、「翌日に届く」「プライム会員は送料不要」というメリットで、街の書店を駆逐しつつあります。

ともすれば「中抜き」は世の中の進歩の過程として避けて通れないもの、しかたがないことと捉えられていますが、抜かれるほうの立場にとっては、たまったものではありません。

いわた書店の「一万円選書」は、いろいろなことを教えてくれます。最も考えさせられるのは、「流通の中間にいる存在が、自分の立場でできることを惜しみなく努力しているか」ということでしょう。

流通の各段階には、それぞれに経済学でいう「非対称性」が存在します。その非対称性からくる専門知識を、自分たちのお客様にどう伝え、どのように売上向上に役立てるか。それを怠った者が、技術の進歩でふるい落とされていくのだということです。

本書の「おわりに」で著者はこう書いています。
***
ここで経験したことは、仕入れた本がほとんどすべて売れていくという経営上のメリットだけではありません。選書カルテを介在した本屋と読者の「おもしろい本の教えっこ」とでも言うようなコミュニケーションが、日々何かの物語を紡ぎだしているのです。こんな本はどうだろう? と、恐る恐る提示した本が「感謝」されるのです。この本は、その過程をなるべく詳しく振り返ってみたものです。
***

本が大好きで、いい本を世に送り出すことを使命と考えている熱心な書店員は、図書館の司書と同じくらい、本のことをよく知っています。行きつけの書店にそういう店員がいると、次に読むべき本のアドバイスが得られたりするものです。

しかし、現在はそういう書店員が少なくなりつつあります。書店そのものが潰れていくからです。または経営合理化のために本のことをよく知らない、ただ作業だけができる店員が増えていることもあります。

「一万円選書」が投げかけてくるのは、「中抜きされるあなたたちは、本気で生き残りを賭けた努力をしているのか?」という言葉です。「せっかく自分たちの得意なことがあるのに、それをお客様に届ける方策を考えていないのではないか?」という衝撃が、本書のページをめくるごとに伝わってきます。

それと同時に、いかにいわた書店がラッキーであったかも痛感します。もしも深夜番組に取り上げられなければ、そのまま閉店に至っていたかもしれないのですから。

しかし逆に言えば、「一万円選書」をコツコツ7年間続けていたから、チャンスの女神の前髪をつかむことができたわけです。無駄かもしれない、失敗するかもしれないという思いと戦いながら、いいことだと信じるものを続ける大切さがそこにあります。

この「一万円選書」のキモである「カルテ」は、本書に掲載されています。それは次のようなものです。
***
・これまで読まれた本で印象に残っている20冊を教えてください
・これまでの人生で嬉しかったこと、苦しかったことは?
・何歳のときの自分が好きですか?
・上手に歳をとることができると思いますか? もしくは、10年後にどんな大人になっていると思いますか?
・これだけはしない、と決めていることはありますか?
・いちばんしたいことは何ですか? あなたにとって幸福とは何ですか?
・そのほか何でも結構ですので、あなたについて教えてください。ゆっくり考えて書いてみてください。
***

「一万円選書」に応募してくる人の多くは、「本を読みたいけれど、何を読んだらいいのかわからない」という人たちです。その人たちにぴったりの本を選ぶためには、それぞれの人となりを知る必要があります。そのために著者が工夫を凝らして作ったのが、この質問内容です。それに対する答えが、1人ひとりの「カルテ」になります。

著者はその「カルテ」をもとに、自分自身がこれまでに読んだ本の中から、心に響いたもの、こういう人に読んでもらいたいとおすすめできるものを選んで送り出していきます。そのために、午後3時から5時まで店のシャッターを下ろして「一万円選書」に専念しています。店頭売上よりも「一万円選書」の売上のほうが大きいからこそ、できることです。

選ばれる本は、小説、エッセイ、詩集や歌集、学術書、絵本やマンガなど多岐に渡ります。著者はシャッターを下ろした店の中で、棚の前に立ってウンウンと唸りながら、ときには音楽をかけて踊りながら本を選ぶのだといいます。

いわた書店の「一万円選書」がユニークなのは、お客様から本代と送料しかもらわないことです。「選書」の料金をとらないサービスであることが、多くのファンを呼んでいるともいえます。

前述したように書店の小売マージンは定価の約2割ですから、「一万円選書」で著者が得られる粗利は2,000円ほどにしかなりません。月に100人こなして20万円です。それでもお店の維持費を工夫すれば、店頭売上と合わせてなんとかやっていけるというのが、地方の小さな書店のメリットでしょう。

この「一万円選書」は、さまざまな波及効果を生みました。ひとつは、いわた書店を介して著者や出版社と読者が直接結びつくきっかけとなったことです。

選書に当選した人がTwitterなどのSNSで本の感想をつぶやき、それを読んだ出版社の編集担当の人や営業担当の人が「ありがとうございます!」と反応するケースや、著者本人が反応するケースが増えているといいます。

***
「一万円選書」を通して、いわた書店から読者へと本が届いていることを著者や出版社に伝えられるのは嬉しいことです。こうしていわた書店は、読者と本のつくり手をつなぐプラットフォームのような役目を果たすことができているのです。
***

あるとき、いわた書店を訪ねてきた人が、友人の書いた本を見つけて棚の写真を撮影していきました。するとその後、その本の著者から手紙が届きました。それだけではなく、北海道旅行の途中で寄り道をして、いわた書店を訪ねてきてくれました。さらに、いわた書店の次男が働く鳥取市役所で声をかけてくれたということです。

***
読者に本を届けていたら、こんなふうに著者ともつながることができた。ありがたいことに、本を通じて僕自身のご縁も広がっています。
***

著者が始めた「一万円選書」を真似する書店も増えているそうです。でも著者はひと言も「真似された」とは言っていません。「本屋の仲間が始めてくれた」という感覚で捉えているからです。

***
本屋の仕事は、読者におもしろい本をつなげることです。だから僕は、やりたい人は「一万円選書」を全国の書店さんでやってほしいと思っているんです。北海道の書店の会合なんかでも、「真似したかったら、真似して!」とよく言っています。「冷やし中華、始めました」って感じで、「うちでも『一万円選書』始めました」と、どんどん始めちゃってほしい。
***

なぜ著者にそれが言えるかというと、『一万円選書』は誰がやっても同じサービスにはならないからです。もちろん機械化はできませんし、競合することもないでしょう。もしかすると、いろいろな書店に「一万円選書」を依頼して、その違いを楽しむお客様も出てくる可能性があります。

***
僕が死ぬまでの一生をかけてもできる数には限りがあるし、選ぶ人によって得意分野も感性も違う。本屋には、児童書が得意な人もいれば、ミステリーが得意な人もいれば、コミックが得意な人もいますから。
***

実際に「一万円選書」を始めた書店も本書には紹介されています。旭川にある「こども冨貴堂」は児童書が得意なので、児童書が苦手ないわた書店を補完する存在として、チラシを同封しているそうです。

また、帯広の「ザ・本屋さん」は「元祖一万円選書いわた書店公認」という看板を立てています。そのほか、大阪の「隆祥館書店」や東京の「伊野尾書店」も「一万円選書」を始めています。

「一万円選書」を始めた書店が異口同音に言うのは、「久しぶりに本屋をやっていておもしろいって感覚を思い出した」「本屋の楽しさが蘇ってきた」ということです。こうして北海道の小さな書店が始めた運動が、業界に広がっているのは喜ばしいことです。

さらに「一万円選書」は著者の娘さんに継承されています。お嬢さんが「いわたま選書」というコミックを中心としたライトなコミュニケーション選書を始めていて、そちらは「カルテ」を作らずにネット上のフォームでアポイントメントを取って15分くらい電話で話すことでお客様のプロフィールを得ているそうです。

世間話や好きなコミック、ゲームの話をすることで、おすすめする本を選んでいるとのことで、著者とはまったくバッティングしていないそうです。

こうして著者が始めたサービスは、地方の小売店が抱える問題を次々と払拭していきます。今では、地元商店街と組んだコラボ商品の展開も始めているそうです。

「オワコン」と簡単な言葉で片づける前に、できることがあるはずだという例を示してくれる、読めば勇気の出る本です。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

唐突ですが…自慢話する人ってイヤですよね(笑)
皆さんの周りにも一人くらいはいませんか?

「こないだ、銀座の高級すし店に行ってさー、1貫3,000円の大トロ食べてきたわー」とか。

直接ではなくとも、SNSなどにやたら高級店での食事の写真や高級外車と写る自分の写真、高級品を持っていること、高級リゾートで遊んでいる写真などを頻繁にアップするような「イタい」お知り合いいませんか?(笑)

本当の意味でのセレブ(有名であることがお仕事)である芸能人ならまぁ良いですが、たとえ高収入でリッチな方でも、単純にお金があることや贅沢をしていることを自慢するのは多くの方にマイナスの印象を与え、好感度や信頼感を下げてしまいますよね。

でも…例えば、
このたび、おかげ様で●●●大会において■■賞を受賞することができました。■位に入りました。優勝いたしました。

とか、そこまではできなくても、

長年の夢だった●●●をついに実現することができました!

長年取り組んできた●●●が、このたびようやく完成しました!

など、謙虚でありつつも、何かを成し遂げたと表現することは、決してイタい「自慢」ではなく、「自己PR」として受け止めてもらえます。

単に相手や周りより優越していることをひけらかす自慢ではなく、あくまで自身の努力や行動に基づいた「実績」や「受賞」などの自己アピールであれば、対面であれ、SNSであれ、「いいね!」と好感を持たれ、信頼や安心感を持っていただくことができますよね。

「自慢」とは自分の凄さや優位、優越感を相手に示すもの。

「自己アピール」は相手に純粋な実績、信頼感、安心感を示すもの。

オンラインショップにおいても同様で、「自慢」はNGですが、「自己アピール」「自店アピール」は大切です。

本日のお店(店主)さんは…?
自慢どころか、自己アピールもされていない…ちょっと控え目が過ぎるお店です(^^;)

それでは「ダメ出し!道場」、始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
車椅子のパーツ専門店【伝心堂】

ショップ名 :
車椅子のパーツ専門店【伝心堂】

サイトURL:
https://www.den-shin-doh.com/

ショップの現状、お悩みの点など
おちゃのこを利用させていただき、13年になります。 始めた2~3年は目新しさもあり注文はありましたが、最近4~5年はぱっとしない状況です。 ご教示宜しくお願い致します。

第一印象

トップページの看板と店名こそ「車椅子のパーツ専門店」とあるので、「そうなんだなー」とは思うのですが、ビジュアルではトップページに一切車椅子の画像がありませんし、最も目立つ中央の画像がコンプレッサーと、「ライトニングキャスター」という謎の(?)商品のイラストだけ。

リピーターさんやベテランユーザーにはわかるのかも知れませんが、初心者さんには「???」。何のために何をする商品なのかもわからないと思います。

また、そもそも論としてどんな車椅子のどんなパーツ(どこの部分)が壊れやすかったり、消耗して時々交換すべき物なのか? またはドレスアップやチューニング(機能強化)すると良い物なのか? など…

最初に医療機関や自治体などからの薦めで購入した車椅子を、部品交換や、改造、チューニングして良いのか? できるのか? 他メーカーのパーツやネジ径などは合うものなのか?…

また、新たに競技にチャレンジしたいユーザーが競技用の車椅子とはどんなものなのか? どんなパーツを消耗交換したりチューニングしたりするものなのか? などなど、伝心堂さんの新規客になる際の「情報や知識のハードル」を超える手助けになるような情報コンテンツがまったく見当たらないのが気になります。

現状では、それなりに経験や知識を積んだベテランユーザーしか来ない、選べない、買えないお店になっているのではないでしょうか?

インタビューで浮き彫りになったこと

社長で店長の安達京三さんにお電話でお話を伺いました。
安達さんは、実業の車椅子のオーダーメイド、営業、オンラインショップの制作、撮影、受注業務、顧客対応から梱包出荷まで、すべてお一人でこなすスーパー社長さん。とてもお忙しく活動されています。

伝心堂さんは 島根県松江市で車椅子のオーダーメイドを本業とする会社で、島根県から鳥取県の自治体(市町村)に障害者への「補装具費支給」の対象業者として登録し、車椅子が必要なお客様に個々人の体や状態に合った車椅子を、さまざまなメーカーのいろいろな部品を組み合わせてオーダーメイド販売されている会社です。

そのパーツは国内だけでなく、海外のメーカーからも直接輸入したりしており、国内では伝心堂さんでしか買えないモノもあるようです。

また、日常生活面で障害を補い助ける目的の「補装具」としての車椅子だけでなく、スポーツのための車椅子やパーツの取り扱いも積極的に行われており、車椅子マラソン、バスケ、スキーなど各競技に合った車椅子の製造・メンテもされているようです。

安達さんご自身も40年以上の車椅子ユーザーで、伝心堂開業以前から、車椅子製造の会社に勤め、車椅子オーダーメイド歴38年の大ベテラン職人さんです。自らも若いころから車椅子マラソン、車椅子バスケ、車椅子スキーとスポーツにもいろいろと取り組んでこられているので、技術者としても、ユーザーとしてもかなりの経験や見識をお持ちのようです。

ただ残念なことに、これらの「実績」「自己PR」がショップ内にはまったく書かれていないのが実にもったいない!
これも、私がネット上で10年以上前の福祉関係のサイトでの伝心堂安達さんへのインタビュー記事を見つけて聞いてみて、初めてお話しいただけたほど…(^^;)

自らが大ベテランの車椅子ユーザーでもあり、競技者でもあり、技術者でもある。何十年もの豊富な経験や見識をお持ちであることこそが伝心堂さんの「コアコンピタンス」なのに、実にもったいない!

ご本人曰く、「昔の人間なもので、アピールするのが恥ずかしくて」と。

謙虚さにもほどがあります!(笑)

何十年も競技用も含めていろいろなタイプの車椅子を使ってきただけでも、初心者や一般の車椅子ユーザーから見れば多くの情報や経験をお持ちだろうなぁと見えるのに、オーダーメイド車椅子の製造・技術者のプロとして自らも使いながら、身体の状態や個々の競技に合わせたアレンジやチューニングができることは、他の車椅子ユーザーや車椅子競技者ではない方が経営する補装具店や介護用品店とは比べ物にならないほどの「説得力」や「信頼度」がありますよね。

例えるなら、
料理の作れない厨房器具屋さんとプロ料理人が経営する厨房器具屋さん、どっちが安心・信頼できますか?

ただの釣り好きの経営する釣具屋さんとプロの釣り師の経営する釣具屋さん、どちらで買いたいですか?

飛行機の操縦ができない飛行機屋さんと操縦できる飛行機屋さん。どっちが薦める飛行機に乗りたいですか?

信頼に足る実績・経験・知識・ノウハウ・キャリアがあるのですから、ぜひお客様の安心感・信頼感のためにも、ぜひ自己PRなさってください!

具体的なダメ出し

いくつか気付いた細かな点をダメ出しします。
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今、トップページに出ているオススメ商品が5つありますが…

Passion(持運びタイプ)
スーパーライト アウトリガー
Corima Rear 4スポークホイール
インドア用ハイパフォーマンスキャスター
IRC EXERACER PRO

サムネイル画像1枚ずつと商品名だけでは、いったい何をするためのどこの部品なのかが一つもわかりませんでした。

車椅子ユーザーなら誰でも、どれを見ても、何のためのパーツかがわかるものなのでしょうか? そうではないと思います。

せめて、レース用、スキー用、汎用ドレスアップ用などを商品名に入れ込んだり、サムネイル画像に、車椅子本体に付けた場合のイメージ画像を小さく入れたりなど、ひと目でどこに取り付ける何のた
めのパーツかをわかりやすくして差し上げる、プロショップならではの「優しさ」が欲しいところです。

商品ページでもできるだけ車椅子本体のどこに取り付けるのか? 取り付け前と取り付け後のビフォー・アフターが比較できる画像もできるだけ用意すると、ドレスアップパーツなどはより魅力が伝わりやすくなり、購入意欲をそそると思います。

また、機能性のパーツはできるだけわかりやすく、初見のお客さまでもすぐに理解してもらえるような画像や解説が欲しいところです。

「わかるだろう」「わかって当たり前」が専門店の落とし穴です。

業歴40年近い安達社長だからこそ、もはや当たり前になっていることが多いのは理解できますが、今一度、初心に返ってみて、初心者にもわかるだろうか? 現物を見たことがない方にもわかるだろうか? どうすればわかってもらいやすいだろうか? と、お客様目線での見せ方を意識して、撮影や画像への文字入れなどをしてみてください。

また、「在庫切れ」表示の商品が多く、初めて来た方にはなんだか寂しい、やる気のないお店に見えかねません。

在庫を持たず、受注発注の商品も多いのだとは思いますが、「在庫切れ」にしてお問い合わせさせるのではなく、システム上は在庫数を0にはせず、「在庫切れ」表示は避けて注文はできるようにしておいて、商品説明文の中で「この商品はお取り寄せなので通常納期●日程度」などの目安を書いて機会損失を避けるのと、お客様の手間を減らすような手順に改善しましょう。

いつも「在庫切れ」ばかりのお店では、お客様も離れてしまいますし、お問い合わせして返事をもらってから再度注文に来るのは面倒くさいものです。

在庫切れになっていなければ、数日待っても良いから、今注文はしておきたいお客様は1回で完結します。

家庭日用品や食品店ではないので、すへての商品が即出荷、即納でなくても良いと思います。商品毎に目安納期を書いて、注文が入れば納期の連絡と確認を迅速に行う運用で、お客様を逃さずつなぎ止めましょう。

50点
総評

すでにご指摘させていただいた通り、伝心堂さんの最大の強みは社長の安達さん自らが大ベテランの車椅子ユーザーであり、競技者でもあり、技術者でもあり、何十年もの豊富な経験や見識をお持ちであることです。

まずは、そこを「伝心堂について」とか「伝心堂にできること」などの自己紹介ページを作ってまとめたり、アピールしてみることから始めましょう。

それだけで、初めて来店されたお客様の信頼感がグッと変わると思います。

次に、ここ数年の低迷の原因の一つでもあると考えられるスマホ対応。
これは単に「ページをレスポンシブ対応してスマホ画面に最適化しましょう!」ということだけではなく、スマホ文化の定着でユーザーがSNSやYouTubeで情報収集やコミュニケーションしていることを意識して、伝心堂さんでもこれらの取り組みにチャレンジしていきましょうということです。

お一人では労力的にできることは限られますし、新しいことを学ぶには時間や、スキル的な問題もあると思いますので、なんでもかんでも一人で独学で! と無理なさっても続きません。

例えば、街のパソコン教室や、スマホ教室で「Facebookの使い方」とか「Instagramを始めてみよう!」「Youtuber講座」みたいなものに参加してみるとか、ココナラやクラウドワークスみたいなクラウドソーシング系のサイトで外部の人材に気軽に部分単位や作業単位で動画やバナー制作などの外注を依頼するなども、安価で簡単にできる時代です。

今後の戦略や具体策などを立てられる際は、またぜひご相談ください。

以上、「ダメ出し!道場」でした。

──────────────────────────────

皆さん、コロナ騒動で大変な時期ですが、変革のチャンスでもあります!
マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品開発、新サービス開発して乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破など、アイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください!
きっとヒントを見つけられます!

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EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 10,000円 ポッキリ!
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、HTMLタグだけで開閉するアコーディオンを作成する方法をご紹介します。






HTMLタグを挿入する

自由記入欄やHTMLタグ利用可能エリアに下記のHTMLタグをコピーして貼り付けてください。

<details open="">
<summary>簡単なアコーディオン表示</summary>
HTMLタグだけで簡単に開閉アコーディオンが作成可能。
</details>

 
スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシート編集から下記の指定を貼り付けてください。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

下記の例では赤色になります。


summary {
cursor: pointer;
}
details {
padding: 15px;
}
details[open] {
background-color: #F5F5F5;
}

 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

ターゲット設定の重要性

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「ターゲット設定の重要性」について説明させて頂きます。

■疎かにしてはいけないターゲット設定

ECサイトはターゲット設定が出来ているか出来ていないかによって商品の売れ行きが大きく変わってきます。

これは実店舗における商売についても同様の事が言えます。

例えば高校や大学が近く学生の多いエリアで高級なレストランがあったとしてもなかなかお客さんは寄り付きません。
理由はお判りと思いますが、学生はレストランで食事をするような金銭的な余裕がない事が多いからです。

それよりも低価格で食べられるラーメン屋であったり、価格帯の安いファストフード店であったりする方が学生の多いエリアではお客さんが多く集まると思います。

ECサイトでも同様で、取り扱っている商品がどういったユーザーに求められているのかを明確にして、その上でサイトを形にしていく事が必要なのです。

お客さんが流入するパターンの一つは、検索エンジンにキーワードを入力して、表示された検索結果の中からご自身のサイトへアクセスされるというものです。

そしてお目当てのページを開いた時、どのような商品のアピールをするかという部分に、ターゲットを明確にしているか否かという事が関わってきます。

ターゲット設定の例として、例えば飲むと満腹感を得られるダイエット系のサプリメントを販売しているとします。

30代前後の女性向け、年収はだいたい300万円程度の未婚者、運動が苦手で食事制限もあまりしたくない、できれば楽にお金をかけずダイエットをできれば良いと思っている方をターゲットとしましょう。

ターゲット層に向けたアピールですと、やはりサプリメントの価格の安さ、そして飲むだけでお腹がいっぱいになるので置き換えダイエットとして便利であったり、運動をしなくてもカロリーの摂取を抑えられたりする魅力を伝えます。

失敗しやすい例としては、せっかくターゲット像をある程度絞っているのに、「美容に良い」「便通が良くなる」「ハーブ系の香りでリラックス効果がある」などいろいろ情報を詰め込んでしまう事です。

一見すると有益な情報を詰め込んだ方が良いと思われるかもしれませんが、ユーザーにとってはアピールの内容が分散して薄く感じてしまったり、情報量が多くてよくわからなかったりといった状態になりかねません。

大切なのはずばっと商品を求めている人に対して、ピンポイントでお悩みを解決出来る情報を提供した方が、お客さんにとって商品が魅力に感じる事が多いのです。

■ターゲット設定をまとめる方法

ターゲット設定はざっくりしすぎるのは絞った商品アピールができなくなるので意味がありませんし、あまりに細かすぎるターゲット設定は商品紹介をかえって難しくしてしまいます。

ターゲット設定として決めておきたい事としては
・性別
・年齢はいくつくらいか
・年収はどれくらいか
・結婚しているのか、子供はいるか
・どのような悩みを抱えているのか
・悩みをどう解決したいのか

と、これくらいの設定は決めておき、ユーザー目線でどういった商品紹介であれば欲しくなるのか考えてみると良いでしょう。

そしてターゲット設定が決まったら、そのターゲットに対して売り込む商品の特徴や強み、他の商品と異なる独自な魅力をまとめていきます。

ユーザーのターゲットだけ決まっても商品そのものの良さをきちんと伝えられないと全く意味がなくなってしまいます。

これらのようなターゲット設定を決めたり、商品の強みを明確にしたりした上でアピールしていくのは、商品紹介ページでも必要ですし、SNSで集客する方法を使っている方にとっても重要な準備です。

ただ闇雲に売ろうとするのではなく、せっかく訪れてくれたユーザー一人一人を無駄にしないよう効率化する事がとても大切です。

まだターゲット設定をしていない方は、一度どういう人に向けて商品を売る想定なのか明確にしてみましょう。

★POINT
・ターゲット設定は薄すぎず細かすぎず
・商品の強みや特徴も明確に

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編集後記

「オワコン」と言われながら、しっかりと踏みとどまっているところには、必ず何か工夫や特長があるものです。そういうものを見るのも、ビジネスのヒントになりますね。
(おちゃのこ山崎)

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