『させていただく』を乱用していませんか?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

埼玉ではソメイヨシノが満開になりました。長かったコロナの自粛生活を経て、ようやくまともな花見ができるようになったと喜んでいます。

ただし、あのコロナ禍を「なかったこと」として4年前の日常に戻ることはむずかしいようです。あれほど大きな社会的な現象があると、完全に元に戻るということはないのですね。

事業を営んでいる人たちを見ても、コロナの時期をどのように耐え忍んだか、あるいはタイミングや運の作用でその後が大きく変わってしまった例がたくさんあります。悲喜こもごもなどと簡単に言葉にするのも憚られるようです。

これからもまた、大きな社会現象によって私たちの仕事や生活が翻弄されるかもしれません。そのときに、コロナで経験したことが役立つことを祈りたいと思います。

今回の「オススメ参考書」は、言葉の流行とその背後にあるものの関係を調べた本を紹介します。

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「させていただく」の使い方 日本語と敬語のゆくえ

椎名美智・著/角川新書・刊

891円(キンドル版・税込)/990円(紙版・税込)

「日本語が乱れている」とは、いつの時代にも聞かれる言葉かもしれません。ある意味では「今の若者は自分たちの若いころに比べて覇気がない」という年配者の愚痴に似ていると思われます。

言葉はとても複雑な体系を持つため、時代とともに変化します。スラングや方言、専門用語、ジャーゴンなどが一般化することもあります。それを嘆くより、そういうものだと達観したほうがストレスが少ないでしょう。

最近の日本語で明らかにおかしいのは、あまり権威のないメディアに見られる書き言葉の「だそう。」です。伝聞の「だそうだ。」「だそうです。」をぶった切っておしゃれな書き方だと誤解した頭の悪いライターが使い始め、それをテレビのテロップがさかんに真似したために一気に増殖した表現ですが、これは(まだ)日本語ではありません。

そこまで明らかな文法違反でなくても気になるのが、「させていただく」の乱用です。なぜそれが起きるのか、今話題のChatGPTに説明させてみました。

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【Q】「させていただく」はなぜ乱用されるのか

【A】「させていただく」という言葉は、敬語の一種であり、相手に敬意を表すために使われます。一般的に、上司や年配者などの目上の人に対して自分の行動を説明する際に使用されることが多いです。
しかし、最近では、「させていただく」が乱用される傾向があります。これは、一部の人が自分が行うことを相手に認めてもらうために、「させていただく」という言葉を使っているためです。このような場合、相手に対する敬意や謙虚さが欠けており、ただ単に自分のやりたいことを相手に押し付けるだけの行為になってしまっています。
また、この言葉が乱用される背景には、日本語の敬語表現が複雑であることが挙げられます。多くの人が正確な敬語の使い方を知らず、敬語を使うことで自分自身を上品な人間だと思い込んでいる場合があります。
そのため、「させていただく」という言葉を正しく使い、相手に対する敬意を表し、自分自身の品位を高めるために、正しい敬語の使い方を学ぶことが重要です。
***

ずばりと核心を突く解説ではないですが、何となくわかったような気にさせられます。いかにもChatGPTらしい説明です。

もう少ししっかりと「させていただく」の乱用について説明してほしいと思っていたら、本書が見つかりました。著者は法政大学文学部英文学科教授で、言語学、コミュニケーション論、文体論が専門の学者です。すでに『「させていただく」の語用論』(ひつじ書房)というヒット作があり、本書はこのテーマの2冊目です。

著者は「はじめに」で、現代日本で「させていただく」という表現が爆発的に氾濫しており、そのことについて肯定的な意見よりも否定的な意見のほうが多いと指摘しています。

そして「させていただく警察」なる言葉も登場します。乱用を咎める立場の人が正義をふりかざしているケースが増えてきたということです。

著者によれば「させていただく」は今から150年前から使われ始めた言葉だということですが、使用が増加したのは1990年代だそうです。そこから爆発的に使われるようになり、芸能人のコメントなどでは逆に使われない例がないくらいになりました。

「させていただく」の使用の増加について、著者はこんなふうに見ています。
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私が興味を持っているのは、多くの人が「正しい」と考えるかどうかではなく、人々が「普通の敬語では敬意が足りない気がする。さて、どうしよう?」とあえぎながら、これでもかこれでもかと「させていただく」を連発している敬語のインフレ現象です。私には、「させていただく」は、本来の敬語が負いきれない敬意を、「あげる」「もらう」を意味する動詞が代わりに負っているような状況で、由緒正しい敬語の枠外にある別のタイプの敬語のように思えるのです。
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そして著者は本書で、「させていただく」を詳細に分析するだけでなく、この表現が人々に使われるようになった背景にある要因も探っていきます。社会の変化、人々の意識や距離感の変化、日本語の敬語の変化などの流れが集まった結節点に、「させていただく」現象が立ち現れているというのが著者の考えです。

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この本では、まず「人々がなぜこの形を便利だと感じたのか?」を解き明かします。そして、「日本語の敬語の流れの中で、どのような流れがあったから、この形が好まれるようになったのか?」も明らかになります。
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それでは、本書の概略を見るために、目次を紹介しましょう。

・はじめに
SMAPとV6の解散劇/「させていただく」の謎/敬語のインフレ現象/この本を読むと何がわかるか

・第一章 新しい敬語表現――街中の言語学的観察
用例を採集する/「飲食は禁止させていただいております」/「終了させて頂きます」/「させていただく」は使わない/「脱帽及びノーネクタイにて乗務させて頂きます」/「ポイントを進呈させて頂きます」/「免除させていただきます」/「おかげさまで320年を迎えさせていただきました」/「受賞させていただきました」/本音が言えない大学生/愛されるタメ語キャラと毒舌キャラ/「マスクを寄付させていただきました」/「ハッキリ言わせていただきます!」/「実家に帰らせていただきます」/「警察へ通報させていただきました」/「警備員が入室させていただいております」/「パンは終了させていただきました」/「結婚させていただきます」/「しっかり整わせていただいた。最高!!」/サザエさんは「させていただい」てない

・第二章 ブームの到来――「させていただく」の勢力図
「させていただく」への不思議な反応/「語用論」のアプローチ/使う人・使わない人/新しい敬語のお仕事/敬語とタメ語の距離感操作/上下関係とは別タイプの敬語/授受動詞、補助動詞とは何か?/100年越しの「させていただく」/本動詞用法から補助動詞用法へ/「させていただく」の文法事項のまとめ/敬意漸減の法則/遅れてきた「させていただく」/第1ステージ(15世紀~17世紀初め)/第2ステージ(江戸時代)/第3ステージ(明治時代~現在)/敬意のインフレーションが起こる時/「させていただく」という問題系/三つの問い

・第三章 違和感の正体――700人の意識調査
言語学の様々なアプローチ/古典語から継承された用法/敬語の「乱れ」は変化の兆し/距離感と関係性のポライトネス理論/二つのフェイス/ポスト・モダンのポライトネス/三つの問いと調査方法/違和感を左右する三つの要素/実験参加者の属性/調査に使った「させていただく」文/最大の要因は「聞き手の存在」/「恩恵性」は関係なかった/ワンフレーズになった「させていただく」/世代差はあるが年齢順ではない/話し手が持つ違和感/意図通りに受け取られるとは限らない/「させていただく」の絶妙な距離感
付録 調査に使った例文と解説 レベル1 違和感1.94/レベル2 違和感2.19/レベル3 違和感2.52/レベル4 違和感3.90

・第四章 拡がる守備範囲――新旧コーパス比較調査
昔の言葉と比較する/『青空文庫』と『現代日本語書き言葉均衡コーパス』/使用頻度と前後を調べる/距離感が二極化している/「させていただく」は便利になってきている/使用頻度が減った動詞/「述べる」「話す」動詞が増えている/元首相の街頭演説「お訴えさせていただきます」/政治家は「させていただく」をよく使うのか/活用形と語尾のパターン/最も増えた「言い切り形」/「質問形」は減り「依頼形」へ/コミュニケーション場面で使われる/言い切り形「させていただきます」の定型化/関わるようで直接の関わりは避ける/二つの調査の一致/近接化と遠隔化の両立/合理化か貧困化か/敬意がすり減った「させてくださる」/インフレした敬意を距離感で調整/敬意漸減の兆し

・第五章 日本語コミュニケーションのゆくえ――自己愛的な敬語
「させていただく」は関西発祥なのか/「させていただく」の一人勝ち/相手にどう見られたいか/「表敬」から「品行」へ/本当に込められているのは敬意ではない/アクセルとブレーキの操作/問題系への答え/コミュニケーションの矛盾/「あなたとともにあるこの私」/させていただきます「ね」/敬意のインフレーション/敬語のナルシシズム/自己疎外に陥る私たち/不特定多数とのコミュニケーションの難しさ/そして他者はいらなくなった

・おわりに

第一章では、街中での「させていただく」の採集状況が淡々と述べられています。その中に、「させていただく」に腹を立てた人の描写があります。講演会で「受講票を拝見させていただきます」と言われた人が怒り出すのですが、そこに著者の次のような解説があります。

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まわりの人は唖然として彼の背中を見送っていました。その時の私は、なぜあそこまで腹が立つのか、とても不思議でした。でも、同様の体験をした今は、彼の腹立たしさがわかります。なんだか腹が立つのです。理屈ではなく、感情のところで反応しているのです。慇懃無礼というのは、気がついてしまうと、とても腹の立つものなのです。受付の人が「受講票を見せてください」と依頼形で言っていたら、彼もあそこまで腹を立てなかったかもしれません。「いただく」と言って相手と関わろうとせず、業務を遂行していくだけというニュアンスが不愉快だったのではないかと思います。
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また、「発売を終了させて頂きます。お並び頂きましても、ご購入頂けない場合がございますので、あらかじめご了承ください」というポスターに対しては、「とても丁寧だとは思いますが、買えなかったお客さんからクレームを言われないように、防衛手段として書いているのではないかと勘ぐってしまいました」という意見が述べられています。実際のところ、その通りなのでしょう。

「マスクを寄付させていただきました」の用例には、次のようなコメントがついています。

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そもそも人にものをあげることは、そのこと自体が与える側と受け取る側の間に上下関係を作る行為です。人の上に位置づけられるのは、覚悟がないと居心地の悪いものだし、もらう方も、勝手に下位に位置づけられるのはご免です。「寄付させていただいた」という言い方は、そのあたりを気遣った言い方です。寄付した人は、自分の上位性を相殺するために「させていただく」というへりくだりの言葉を使っているのだと思います。
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自分の誇らしい話ができない、人のものをあげることが言いづらい、私たちはどれだけ上下関係に敏感で上位に位置づけられるのが苦手なのでしょうか? じつは、まさにそこが「させていただく」が本領を発揮する場であり、使われる理由の一つなのです。話し手が上に立つ上下関係ができそうな気まずい場面で、うまく私たちを下に下ろして救出してくれるマジックワードかもしれません。
***

第二章の冒頭では、「させていただく」が日本語の不備を補う役割を果たしているという意見が紹介されています。それによると、「帰る・使う・参加する・変更する」などの謙譲語が作れない言葉については、「させていただく」は特効薬なのだそうです。

ただし、その場合には三つの注意点があるということです。
(1)謙譲形のある動詞は、それを使うこと
(2)へりくだる必要のないところで使わないこと
(3)なるべく繰り返しを避けること

「させていただく」が不快な印象を与える原因には、このルールを逸脱していることがあるのかもしれません。

また、「させていただく」は使役の助動詞の「させる」と授受動詞「いただく」が連結の「て」で繋がったフレーズなので、もともとの意味が保持されていると考える人の中には、相手からの許可もありがたい気持ちもない現在の使い方に対して「間違っている」と違和感を覚える人もいるということです。

ところで、日本語の敬語体系が変わってきていることを知っている人はどのくらいいるでしょうか。敬語は以前は尊敬語、謙譲語、丁寧語の三分類でしたが、現在ではそれに丁重語、美化語が加わった五分類になっています。

丁重語は謙譲語から分かれたもので、例えば謙譲語の「伺う」と丁重語の「参る」を比べると、どちらも自分の行為をへりくだる点は同じですが、「伺う」が相手に向かう行為であるのに対して、「参る」は行為が相手に向かわないところが違います。

美化語は丁寧語から分かれたもので、丁重語と謙譲語の関係と同様に、丁寧語が相手に敬意が向かうのに対して、美化語は敬意が相手に直接向かいません。丁重語も美化語も、聞き手に敬意が向いているところが特徴です。

敬語が三分類から五分類に変わったことで、新たに間接的に聞き手に敬意が伝わるタイプの敬語である丁重語と美化語が加わりました。そのことにより、敬語の使用で上下関係だけでなく、親疎関係も示されるようになりました。

著者はそのことを「行為に直接関わる相手に敬意を示すタイプの敬語から、コミュニケーションの相手に自分の丁寧さを示すタイプの敬語へのシフトが行われた」と言っています。つまり、相手に敬意を向けて話をするよりも、自分の丁寧さを示しながら話をするようなコミュニケーションスタイルが好まれるようになってきたということです。

「させていただく」の使用増加は、そのことと深く関係しているというのが著者の主張です。

第三章では、人々が「させていただく」に違和感を持つ理由を探っています。そのために「させていただく」の用法に次の要素があるかどうかもチェックしました。
・使役性 許可をもらって行う行為か?
・恩恵性H その行為は聞き手にとって恩恵性があるか?
・恩恵性S その行為は話し手にとって恩恵性があるか?
・必須性 その行為の成立に聞き手の存在・関与は必須か?

著者が年齢・性別がバラバラの700人に対して行った調査では、次のことがわかりました。
・違和感に最も強い効果を及ぼすのは「必須性」
・2番目に強い効果を及ぼすのは「使役性」
・3番目に強い効果を及ぼすのは「年齢層」と「話し手/聞き手の違い」
・「恩恵性」は優位な効果を及ぼさない
・「性別」は優位な効果を及ぼさない

第四章では、新旧2種類の巨大文章データを分析して、「させていただく」が時代とともにどう変化してきたかを見ていきます。比較するデータはAが『青空文庫』(1852~1956年)、Bが『現代日本語書き言葉均衡コーパス』(1976~2005年)です。

その結果、「させていただく」はBが多く、「させてくださる」はBが少なく、「させてくれる」はBが多く、「させてもらう」は両者の差がありませんでした。著者はその結果を次のように分析しています。

***
この距離感を先ほどの頻度調査の結果と考え合わせると、補助動詞の使用は最も近接化効果のある「させてくれる」と最も遠隔化効果のある「させていただく」に二極化してきていることになります。相手との距離感が近い、または近接的な物言いがしたかったら「させてくれる」を使い、相手との距離感が遠い、または距離感を出したかったら「させていただく」を使うという二択になっているのです。
***

最後の第五章はまとめの部分になりますが、ここではいろいろな角度から「させていただく」の正体があらわになります。たとえば著者はこんなふうに書いています。

***
ただ、一文に何度も使われる最近の「させていただく」の多重使いの様子を見ていると、対人配慮に気を遣うあまり、敬語盛り盛りで距離感を出しすぎて、他者と繋がることを回避するコミュニケーションスタイルへと傾斜しているような気もします。
***

***
他者と直接繋がると、他者を傷つけたり自分が傷ついたりします。そうしたことを回避するために直截的な表現を避けて間接的な表現を使ったり、過剰な敬語を使ったりしているのかもしれません。「させていただく」の爆発的な使用拡大は、そうした丁寧な自己演出、品性ある自己イメージの構築に一役かっています。ただ、懸念すべきこともあります。敬語は距離感を作り出すための道具ですから、使いすぎると自己も他者も遠くなりすぎて、繋がれなくなってしまうことです。
***

最後に、著者のこんな言葉が気になりました。
「『させていただく』が多く使われているということは、他の人から見て、自分がコミュニケーションをしたいと思える『ちゃんとした人間』であることを表現したいと思うような社会、品性のあるちゃんとした人間である自分を常に示したいと思う社会になってきているということです。つまり、『させていただく』は『私ってちゃんと人と丁寧に話すことのできる人間でしょ』というポーズを示す自己愛的な敬語で、敬語のナルシシズム現象なのかもしれません」

日常的に当たり前に使っている言葉の背景に何があるのか、大いに考えさせてくれる一冊です。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

唐突ですが…皆さん、好きなお漬物は何ですか~!?

私は、おばあちゃん子だったのもあって、祖母が漬けてくれていたぬか漬けの茄子のお漬物が大好物で、今でも自分でぬか漬けは漬けています。
でも広島出身なので広島菜漬け(広島菜と言う青菜と昆布の浅漬け)も大好きですし、京都のすぐきやしば漬け、かぶらの千枚漬け、信州の野沢菜漬け、九州の壺付けや高菜漬けも美味しいですねぇ~。

日本の漬物だけでなく、ピクルスやザワークラウトなど西洋の酢漬けも好きですし、ザーサイやメンマなど中華の漬物も。
そして何と言っても冷蔵庫に絶対切らさないのは白菜キムチ!
お肉にも魚にも合いますし、そのままでも火を入れても、とろけるチーズなんかとも相性が良いですよね~

世界中(特に冬のある地域)で生の野菜の収穫できない冬場の保存食として野菜を塩や酢で漬け込んで乳酸菌発酵させた「漬物」は、大昔から家庭の味として作られ食べられてきました。

野菜は自然にその葉や茎の表面に天然由来の植物性乳酸菌を持っていて、それを若干の塩分とともに漬け込むと、雑菌は塩分で繁殖できないが、乳酸菌は塩分濃度が多少高くても死なず、無酸素で繁殖し、いわゆる乳酸発酵していく。
この仕組みを利用したものが「漬物」で、長く漬け込めば乳酸菌が増え、酸味が増して酸っぱくなります。

でもその酸っぱさ(酸度)のおかげで、他の菌の繁殖を防ぎ、腐敗させず長期保存ができ、野菜が収穫できない冬の間でも野菜を食べ続けることができるのです。
世界共通の人間の知恵ですよねぇ~

この植物性乳酸菌を学名ではラクトバチルス属と言うのですが、これは人間の腸内にもたくさん住んでいて、食物の分解を助けたり、栄養素の吸収効率を高めてくれたり、悪玉の雑菌などをやっつける免疫の働きも高めてくれる、健康にもとっても重要な奴なのです。

そしてコイツら元々は土の中にいて、野菜の成長とともに野菜に移り、塩で漬け込むだけで、野菜の水分と合わさった塩水の中で酸素を使わず繁殖していくのですが、そこにアミノ酸が加わると、それを栄養にして格段に繁殖力がアップ!
つまり漬物を漬ける際にアミノ酸や、その元になるたんぱく質を含む昆布や魚介類などを加えると、乳酸菌がグーンと増えて旨味も栄養価も増えるのです。

日本のお漬物はほとんど塩漬けメインで、昆布を加える程度のものが多いのですが、キムチは野菜と塩だけでなく、アミエビや魚介のダシなど動物性たんぱく質を一緒に漬け込みます。
そのたんぱく質がアミノ酸に分解されることで旨味成分やミネラル類が増え、それを栄養にして乳酸菌も爆発的に増え、そこに唐辛子やニンニクやショウガ、ニラ、ネギなど血行を良くして体温を上げる成分も多く含まれるので、キムチは非常に栄養価が高いスーパーフードになるのです。

最近では、「免疫は腸にあり!」と言われる時代ですので、健康のために「腸活!」と称して腸内細菌(腸内フローラ)を健全に増やし保とうと言われています。乳酸菌類を積極的に摂ろうと、ヨーグルトや乳製品も多く売られていますね。でも乳製品はお腹がゴロゴロしてどうも苦手という方もおられると思います。
そんな方にはお漬物、特にキムチがオススメ!なのです。

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さてさて、つい食べ物のことになると熱く語ってしまう食道楽の私なのですが、漬物トークはこの辺にして…(^^;)

本日のお店は、大阪市は生野区にあるキムチ屋さんです!
生野区は日本最大の鶴橋コリアタウンがある区で、位置的には大阪環状線で北の梅田駅を時計の12時の位置とすれば、ちょうど4時くらいの位置にあるのが鶴橋駅です。生野区はその鶴橋駅の南東に広がるエリアで、大阪の下町でもあり、在日コリアンの方々も多く住む(生野区民の約20%が在日コリアン)エリアなので、朝鮮韓国食の食文化関連の飲食店や食品会社が数多くあります。

東京の新大久保コリアタウンは、ニューカマーといわれる平成以降に来日移住された方も多いですが、鶴橋~生野区は戦前~戦後に日本に来られた方々の子孫で、いわゆる在日二世、三世、四世、と呼ばれる日本生まれ日本育ちの方々が多く、日本社会と融合度も高いため、東京の新大久保ほどコリア感はありません。
むしろそれも含めて人懐っこさや人情味のある「大阪下町感」の濃い町です。

生野区の在日コリアン比率は人口の20%強だそうです。実は4~5世紀の頃から百済からの渡来人が来日して住んでいたそうで、そういう意味でも日本最古のコリアタウンですね。

現代の鶴橋界隈は、焼肉店、朝鮮食、韓国食屋さんはもちろん、和食割烹や寿司屋、居酒屋からイタリアン、フレンチ、洋食まで、とにかく安くて美味しい飲食店の宝庫! 食道楽にはたまらないエリアなんです(^^;)

今回のお店は鶴橋駅からは少し離れているので、お店に観光客が来たりすることはほとんどないようで、大阪市内の飲食店向けに卸販売業をメインにされているようです。

食道楽の私は30代~40代の食べ盛り(?)の頃には鶴橋駅の一駅北の駅近くに勤めたことをきっかけに、在日コリアンの友人・知人も何人もできて、韓国食文化に興味を持って、ダイエットも兼ねて週イチで鶴橋界隈にキムチや食材を買い求めに行くようになりました。月に4~5kgは消費していたほどのキムチ好きです(^^;)
そしてキムチダイエットは見事成功し、1年で10Kgくらい痩せました!

最近は歳のせいかすっかり辛いモノに弱くなって、食事の7~8割は和食に戻り、体重もすっかり戻りましたが(苦笑)、それでも冷蔵庫にはぬか漬けと同様にキムチを切らすことはありません! 最近は月に300gくらいしか食べなくなってしまったのですが…。

でも、今回のお店を見たら…あ~キムチ旨そう~っ!(^^;)

ではでは今回も「ダメ出し!道場」始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
龍岡商店 やさしいキムチ

ショップ名 :
龍岡商店 やさしいキムチ

サイトURL:https://tatsuokashouten.ocnk.net/

ショップの現状、お悩みの点など
商品をリニューアルして、にんにく不使用キムチという、今までにない商品をリリースしたにも関わらず、注文が伸びないので、悩んでいます。

第一印象:看板画像こそ美味しそうだが…商品写真は残念…

白背景の背景に、美味しそうなキムチ類の色鮮やかな写真の看板!
そこまでは「映えて」いい感じですが、下にスクロールすると…

うんうん、こだわった質の良い素材を使ってて…

そこを通り過ぎると…

あれ? なんだかどんより暗いパッケージ写真が並ぶ…

うーん、袋入りのパッケージばっかりだし…
しかも写真は暗いし、全然「美味しそう」を感じられない…

商品名を見れば、大根キムチ、白菜キムチ、胡瓜キムチ…うんうん定番ね!

とうもろこしキムチ!?
クラウンメロンキムチ!?
りんごキムチ!?
トマトキムチ!?

おーっ!珍しいキムチがいろいろあるんだなぁ~!

と商品名には魅力は感じられるのに、せっかくの珍しいキムチの中身の写真がトップページにはない…
袋に入っているから、ひとつひとつの見た目の違いもわからない…

そして、何より「お店のウリ!」であるはずの「にんにく不使用」のやさしいキムチのことがトップページには書かれていない!

品名の文字も途中で切れていて、肝心の「にんにく不使用」まで見えていない!

あ~~~~~~~~~!もったいないわ~~~~!

そして…現代においてはアクセスの多いであろうスマホサイトも…
https://tatsuokashouten.ocnk.net/phone/

こちらはPCサイトよりもっとひどい!(泣)

店名看板と新着商品2点の写真とメニュー文字列だけ!
食品のお店としてはあまりにシズル感の「美味しそう!」が不足していますし、お店の「ウリ」や「強み」が何も書かれていない。

もったいないにも程がありますよ~!

よほど暇で、時間があって、好奇心旺盛なお客様なら、それでも店舗内をあちこちクリックして、どんなお店か、どんな商品があるのかを知るために、個々の商品のページに行って説明を読んでは戻ってをしてくれるかもしれませんが、そんなお客様はめったにいません。

現状では恐らくほとんどの新規のお客様が、なんとか運よくアクセスしてくれても、ざっと眺めて「おっウマそ~っ!」「おいしそう!」とはならずに、「なんだかなぁ~」「びみょ~」「イマイチ…」と興味を持つ前にあきらめて出て行っていると思います。

要するにインパクトや強い「アイキャッチ」も「キャッチコピー」もなく、せっかくの来店客を1歩目で退店させている印象です。

インタビューで浮き彫りになったこと

今回は店長の龍岡弘満さんにお電話にてインタビューさせていただきました。

龍岡商店さんは弘満さんの生まれる8年前の1960年に、在日コリアン2世のお婆様がご自身のレシピでキムチ作りを始めて、その後、お母様~弘満さんと受け継ぎ今年で63年。

2010年にお父様がされていた別事業(魚屋さん)と統合して法人化し、株式会社龍岡商店として大阪市内の飲食店への卸を中心に営業されてきたそうです。

コロナ禍で多くの飲食店が業績悪化や閉店となり、龍岡商店さんへの影響も甚大だったようです。

コロナ以前から開発していた「にんにく不使用」のキムチをようやく昨年完成させて新発売し、それをウリに回復を目指されていましたが、お父様が病気で要介護に、「ダメ出し!道場」お申し込み後にはキムチづくりを一緒にやってきたお母さまも倒れて入院というお辛い状況。

現在は妹さんが子育ての合間にお手伝いには来て下さるようですが、仕入、仕込み、製造、パッケージ、梱包、卸先への配達、ネット対応、出荷~資金繰りと、ほとんどの仕事をお一人でこなしておられ、寝る間も惜しんで回しておられるとのこと。

現状、新パッケージ(袋)へのキムチ詰め作業がかなり手間と慎重さなど細かい注意が必要なようで、大きなストレスになっているご様子。(小さく、狭く、入れにくい、汁が垂れてラベルを汚しがち)

ネットはおちゃのこショップと自社サイト、InstagramとFacebookを運用されていますが、ショップとサイトの作り込みは外注で、更新、運用は妹さんの知人のデザイナーさんに助けてもらいながらされているとのことで、龍岡さんご自身での撮影や画像加工、ページ編集などはあまり思うようにできないようです。
写真の質の悪さは、どうやらそこら辺に理由があるようです。

一方、商品そのものについては(味見したわけではないですが)トップページ下部にあるように新聞、雑誌、テレビの取材なども(立地が悪いにも関わらず)結構あるところから想像しても、商品の味、質はかなり高いことが感じられます。

実際、循環型農法の青森産にんにく、高知の特別栽培の生姜、胡麻、オーガニックの砂糖、国産無添加のりんごジュース、伝統製法のみりんやコールドプレスのごま油、鹿児島さん最上級の本枯節のカツオ節、無添加有機醤油、無添加スルメや干しアミエビなど原材料、素材にはコストが高くとも良いものにこだわって厳選しておられるので、他社のキムチに比べ相当に原価率が高いようです。

商品販売価格もグラム当たりで見ても、スーパーの輸入キムチなどと比べると2~3倍、鶴橋の他の一般的なキムチ屋さんと比べても1.5倍くらいしていますが、その材料やこだわりがちゃんと伝われば、納得してもらえる範囲の価格帯だと思います。

ただ、現状はそのこだわりや素材の良さが十分に伝わっていないので、ただ高いキムチ屋だと思って逃げている客も少なくないと思われます。(もったいない!)

具体的なダメ出し

まずは何より、商品写真の撮り直しと画像加工スキルの習得!

無味乾燥なパッケージ写真をメインにするのではなく、商品写真のメインはあくまで「盛り付け写真」にして「美味しそう!」を感じられるようにしましょう。盛り付けの見せ方もただ白背景に盛っていればよいというものではなく、飲食店でプロの料理人がするような、正に今、「食べたーーーい!」「ウマそ~う!」と思えるように。
購買欲の前に「食欲」という人間の本能を刺激するような盛り付け写真に変更しましょう。

一度に全種類撮り直しと考えると、時間がない、今度時間ができたらやろうとズルズルと先延ばしになりがちですが、1日1アイテムずつで良いので自分の食事の際に1種類ずつ撮影すれば、10種類あっても10日でできます。

今のスマホはカメラ性能が良いので、撮影機材はスマホで十分です。
画像加工(明るさや色合い調整、トリミングなど)もスマホ標準の写真アプリで十分可能です。

お箸で持ち上げるような数秒のショート動画などもあればなお良しですが、まずは基本のメイン写真だけでも1品ずつ撮り直しましょう。

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次に、お店の強み・特徴・こだわりなどを示す大見出し「キャッチコピー」をスマホサイト、PCサイトともトップページに掲載し、初見のお客様が3秒でわかるようにしましょう!

例)
・本場大阪コリアタウン発「プロの料理人たちが選ぶキムチ!」
・厳選素材で丁寧に作るちょっと高いのも納得のキムチ!
・開発に8年もかかった「にんにく不使用」キムチの秘密とは!?
・ニンニク抜けばいいだけじゃない? そんなに甘くはなかった!
・臭くないのにコクはある! その秘密は〇〇にあった!?
・え? ウソ! ワインにも合うキムチ!?
・甘~く濃厚なアイコで作ったトマトキムチはもはやイタリアン!?
・イタリアンやフレンチのシェフが絶賛するキムチとは!?
・六本木や麻布の高級割烹からオーダーされるキムチはこれ!

こんなキャッチコピーはいかがでしょうか?
初見のお客様の興味・好奇心を惹きつけるのではないでしょうか。

興味を惹きつけ、しっかり説明を読んでもらって、
好奇心→理解→納得→食べてみた~い!→注文
という心理変化を起こすのです。

50点
総評

せっかく良い商品を作っておられるのに、見せ方、売り方がなってない。
上でダメ出ししましたように、食品オンラインショップとしての基本中の基本「美味しそう!」「食べたい!」を感じさせることを最優先課題に始めてみてください。

ただ、これらはあくまでテクニック論、戦術に過ぎませんが、龍岡商店さんの根本課題は「人手不足」です。
店長一人の負担が大きすぎて、完全にキャパオーバー。

物理的にも手が回らないですし、疲労が過労になれば、いずれ精神的にも心折れますし、その前に身体を壊す可能性も高いです。

そうなる前に、ご自身の仕事をしっかりと整理分析して、店長ご自身でしかできないことと他人に任せられることに仕分けし、任せられる部分はパートさんで良いのでなんとか雇ってしっかり教え育て、少しでも早く、少しでも身軽になって、その分できた時間でプラスの売上を作ることに時間と労力を回していきましょう。

具体策としては、細かな作業・手間が必要な個人向け小袋商品の袋詰め作業を減らすように、パッケージ包材の詰めやすい袋への変更や、大袋パッケージ商品を割安価格で設定し、そちらへの誘導や、客単価の高い大袋オーダーが増えるような業務卸販促策として、トップページで「業務卸販売のアピール」を行っていきましょう!

・レストラン、飲食店、小売店様! 卸売りお見積りします! お気軽にご相談ください! で中袋、大袋品を設定し、誘導する。効率を上げ、注文単価を上げる!

しかしながら根本的に悪循環から脱却するには、人を雇うか、外注するか、機械化して時短で作業効率を上げるか。

龍岡さん自身の身体と心と時間に余裕を作る策しかありません。

ショップページを直す前に、今の龍岡商店さんの最優先課題はそこにあると思います。

幸い、兵庫~大阪とお近くですし、撮影~画像加工の研修ならたった1日、すぐにお手伝いもできると思いますが、人材雇用や資金繰りは龍岡さんしかできない重要事項です。

それでもお一人で悩んでループから抜け出せない時は、お気軽にご相談ください。

以上、「ダメ出し!道場」でした!

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皆さん、いよいよコロナ禍から抜け出せそうな気配ですが、円安物価高、資源高、エネルギーコスト高などで逆風も強いです。

マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品、新サービスを開発して乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破などアイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください!
きっとヒントを見つけられます!
↓↓↓↓↓

EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 11,000円(税込)
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
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宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



ダメ出し道場登場ショップ募集中
申し込みはこちら

さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、トップ画像を複数表示にした際にアクティブでない画像の色を透過して薄くする方法をご紹介します。






スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシート編集から下記の指定を貼り付けてください。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

0.7が透過の設定となります。値を小さくする(0.5等)と色は薄くなります。



.top_image_slide .top_multi_slider .swiper-slide {
opacity: 0.7;
}

.top_image_slide .top_multi_slider .swiper-slide.swiper-slide-active {
opacity: 1;
}


 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

直帰率の解析と対策

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「直帰率の解析と対策」について説明させて頂きます。

■直帰率に応じてサイトを改善

ECサイトのようなWebマーケティングでは、細かくアクセス解析を行い、結果に応じた対応に取り組む事が大切です。

アクセス解析によって得られる情報は様々ですが、中でも運営者が気にすべき項目の一つ「直帰率」をピックアップして対策について紹介していきます。

■直帰率とはなにか

直帰率とは、ユーザーが最初に訪れたページで、ページに設置されているリンクから別のページへの遷移を行わず、サイトから離れてしまった時の割合のことです。

似ている項目として「離脱率」がありますが、こちらは「最後に閲覧したページ」の割合を表しているのに対して、直帰率は「最初に訪れて離脱したページ」です。

一見すると直帰率が高いページの方がECサイトにおいて問題のように感じ取れるかもしれませんが、実際にはいずれも割合が高いページには問題がある認識で間違い無いでしょう。

ただ、直帰率の場合は最初に訪れたページから一度もリンクからアクセスしていない事から、可能性としてはウィンドウショッピングのようにウェブサイトを閲覧している可能性も考えられます。

その点を考慮すると改善すべき対象ページとしては離脱率が高いページを意識すべきとも言えますが、実情はわかりませんので、直帰率、離脱率ともにチェックして、割合が高い場合にはページの改善を試みるのが望ましいでしょう。

■直帰率が高くなる様々な原因と改善策

ECサイトで直帰率が高くなる原因は様々です。

まず最初に考えられる原因としては「コンテンツの内容」がニーズにあっていないということです。

ECサイトで買い物する人の多くは、ユーザーが持っている悩みを解決できる商品を求めて、アクセスしてきます。しかし検索エンジンで調べて表示されたページの内容が、ユーザーの抱える悩みを解決する内容と全く無関係のものですと、すぐページを閉じてしまうのも当たり前のことです。

コンテンツの内容が原因である可能性がある場合、まずコンテンツのタイトルと内容を再確認してみることです。検索エンジンの一覧に表示されているタイトルと、アクセスした時に見られる本文の内容が一致しているのはもちろん、売ろうとしている商品の目的とコンテンツ内容の方向性が一致しているかも再確認しましょう。

次に考えられる原因として、導線が明確ではないケースです。

ページの中に別のページへのリンクを設置していないというケースはあまり無いかとは思います。ですが、デザインにこだわりすぎたり、逆にデザインや仕様を疎かにしたために、リンクの存在がユーザーにとって分かりづらいサイトになっている可能性があります。

ご自身でそういった導線が明確ではないサイトを利用した事があるかもしれませんが、リンクの存在が分かりづらいサイトは、利用していて見づらく、ユーザーからするとリンクの場所を探すのは面倒なのでページを閉じるという選択をします。

ページ個別でリンクの位置が異なる事はないと思いますので、改善すべきは各ページに共通するヘッダーやフッター部分になるのではないでしょうか。
また、ページ個別にリンクを差し込んでいる場合には、直帰率や離脱率が高いページにリンクがしっかり挿入されているのか確認してみてください。

そしてそのほかの原因として情報の詰め込みすぎです。

1ページに対して情報を詰め込み、そのページのみで解決するような内容量となっていると、別ページに遷移する必要がなくなりページを閉じてしまう可能性があります。大切なのはコンバージョンにつなげることです。

ユーザーにとって良い情報を詰め込んでコンテンツを作成することはもちろん悪いことではありませんが、コンバージョンにつなげるようリンクに上手に誘導するよう心がけてみてはいかがでしょうか。

★POINT
・直帰率が高いページを洗い出す
・原因を特定してページを改善しよう

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
SEOに関わるアドバイスも行っております。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。

スウェルキャッチ

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SwellCatch(スウェルキャッチ)

編集後記

仕方なくZOOMなどのリモートを使っていた人たちは、リアル会議が復活して「やっぱりリアルでなくちゃ」と言いますが、せっかく覚えたリモートなのだから、ケースバイケースで使い分ければいいのにと思ってしまいます。私は角を立てるのを避ける日本人なので、敢えて黙っていますが。
(おちゃのこ山崎)

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