日本から『お葬式』が消滅する!?」号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

雨降りが続いたり、冷たい風が吹いたりしますが、全体的には一歩一歩春が近づいていますね。車の窓から満開の梅の木や風に揺れる菜の花畑が見えたりすると、自然に心がほぐれてきます。

春になって花の季節が到来すると、思い浮かぶ詩があります。

  年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず(「唐詩選」)

劉希夷の「白頭を悲しむ翁に代わりて」という詩の一部ですが、悠久の自然と限りある人の命を対比させて人生の無常を歌い上げた詩として有名です。

どんなお金持ちも有名人も、貧乏人も凡人も、人生は有限で等しく死が訪れます。親しい人の死は何よりも悲しい出来事であり、古来から人間たちはそれを儀式によって受け止めてきました。

それが日本ではお葬式や法事、墓参りなどの形式で現在にも伝わっているわけですが、コロナが蔓延する前から、その業界に異変が起きています。そしてコロナ禍がそれを加速し、大きな波として葬祭業界を襲っています。

今回のオススメ参考書は、そのことについて解説している本をとりあげてみました。葬祭業界に限らず、伝統と現代社会の間の歪みを考える機会になると思います。

お知らせ おちゃのこネットデザイン作成プランに作成事例を追加

アイペック
アイペック
https://www.i-pec.net/
皆さん、こんにちは。
大変ご好評をいただいているおちゃのこネットデザイン作成プランに、ご利用いただいたショップさまの作成事例を追加しました。ご利用いただいたショップさまにも見やすくなった、商品を探しやすくなった、感動した!など、大変満足いただいております。
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デザインプランの詳細、事例は下記ページよりご覧ください。
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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

葬式消滅 お墓も戒名もいらない

島田裕巳・著/ジー・ビー・刊

1,584円(キンドル版・税込)/1,760円(紙版・税込)

出版社名にあまりなじみがないと感じられるかもしれませんが、ジー・ビーという出版社はもともと編集プロダクションとして出版社の下請けで編集制作を営んでいた会社です。

独自の出版を始めたのは2002年で、記念すべき出版物第1号は社名の由来でもある「ギャグ・バンク」というムックです。「編集者が作りたいものを詰め込んだ」という触れ込みの意欲作でした。

現在は編集プロダクション業務と独自出版、自費出版や社史制作などを並行して行い、海外の版権を獲得するためのロンドン支社も持っています。大手総合出版社とはまったく違う、独自の歩みを続けている出版社です。

著者の島田裕巳氏は宗教学者で作家。東大文学部、東大大学院博士課程で宗教学を学び、日本女子大教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、同客員研究員を歴任してきました。

現代における宗教現象、新宗教運動、世界の宗教、葬式を中心とした冠婚葬祭など、宗教現象についての幅広いフィールドを持ち、『サクッとわかるビジネス教養 宗教と世界』(新星出版社)、『完全版 創価学会』(新潮新書)、『教養として学んでおきたい仏教』(マイナビ新書)、『0葬―あっさり死ぬ』(集英社文庫)などの著書があります。

本書は、冒頭の挨拶にも書きましたが、現代日本の葬祭業界に押し寄せている大きな潮流である「葬儀のコンパクト化」について、いろいろな角度から考察したものです。出版社は本書の概要を次のように紹介しています。

***
自然葬、海洋葬を実際に行ない、葬送の自由を進めてきた著者が、現在、そしてこれからの葬儀のカタチを紹介。直葬(じきそう/ちょくそう)などの登場でお葬式はますます簡素で小さくなってきました。見送る遺族はお骨を持ち帰らないという葬儀もいよいよ出現。高額な戒名も不要、お墓も不要となってきた新しい時代のお見送りの作法や供養の方法などこれからの時代を見据えた情報を宗教学者が教えます。***

では早速、目次を紹介していきましょう。内容を詳しくお伝えするために、章と見出しをすべて掲載します。

・はじめに
・第一章 葬式が消滅していく
葬式の基本は死者を悼んで遺体を処理すること
土葬から火葬へ、葬る方法も変化する
極楽往生に導くためのお葬式
輪廻転生から浄土教信仰、そして葬式の完成
長く残り続ける寺と檀家の関係

・第二章 なぜ葬式は消滅するのか
ビジネスとしてはじまった仏教式の葬式
あまりに高騰し過ぎた戒名料
仏教の葬式はどのように変化したのか?
仏教式葬式の原型となった曹洞宗の葬式

・第三章 お弔いが葬儀社依存になった理由
お布施はそもそも困窮者のため
明治以降大きく変わった日本のお寺
かつて葬送とはどんなものだったのか
変貌してきた葬式のカタチ

・第四章 江戸時代の寺請制度はなぜ今に影響するのか
仏教式の葬式が不要と思う本当の理由
葬式が仏教式となった歴史的理由
管理された江戸時代の仏教
仏教を排斥する廃仏毀釈の明治時代
仏教式が重要とされた家制度
ようやく葬式から解放される時代になった

・第五章 現代の葬式が抱える数々の矛盾
弔うことの本当の意味
相互扶助的な側面があったお葬式
葬式の本質がわかる業者の利益
仕切りが業者であることの違和感
過剰な演出が増えてきた葬送の儀式
そもそも弔いはどこからはじまったのか
仏教式の葬儀は釈迦に遡るものではない

・第六章 余計なものは次々と省かれていく
こころのケア化してきたお葬式
現世での暮らしを長く享受できる時代へ
追善供養は必要がなくなった
仏教は生前に悟りを開く事が重要
戒名料の考え方が変化した現代

・第七章 死生観の変容――死は昔ほど重要ではない
実は「多死社会」が到来している
亡くなったことが伝わらなくなった
「死の高齢化」で状況が変化した
死が曖昧になってきた現代

・第八章 家族葬から家庭葬へ
定着してきた新しい流れ
葬儀は費用が明記されている商品に
ますます縮小するお葬式
家から個人に変化している社会
戦後に起こった新宗教の台頭
故郷を喪失した人々の行き先

・第九章 墓はすっかり時代遅れになった
消えていく「墓」の未来
「家」そのものが崩壊しはじめている
無縁墓がますます増えていく
東西日本で異なる遺骨とのかかわり
「納骨堂」に納め供養をする

・第十章 これから葬式はどうなっていくのか
葬式は簡略化され墓は不要になるのか
コロナ禍以降、溶解した葬式は復活するか
寺の経済を真剣に見直す時代
「死」の概念も変質する近未来

・第十一章 今、葬式をどう考えればいいのか
大きく様変わりした都市部の葬式
母の死によって現代の典型的な葬式を経験する
遺体と数日を過ごした後、火葬までの実際
・おわりに

通常は巻頭から順にページをめくっていくのですが、今回はいきなり最終章から見ていくことにします。そこには著者が実母の死から火葬までの体験が綴られています。

***
私は、この本の執筆をしている最中に母を亡くしました。母は九三歳でした。父の方は一五年ほど前に八六歳で亡くなっています。喧嘩する姿を見たことがないほど仲の良い夫婦でしたが、今頃はあの世で久しぶりの再会を喜んでいることでしょう。
***

***
父の場合には交際範囲が広く、亡くなった時点で葬式に参列してくれる大学の同級生もいたので、今でいう一般葬で送りました。母の場合にはもともと交際範囲は狭く、兄弟姉妹のうち、一番下の弟しか残されていないので、一般葬や家族葬を行うことはありませんでした。家庭葬さえ行わず、火葬場に直行する直葬で送ることになりました。
***

著者のお母さんは膵臓がんでした。一時は入院しましたが、最期は自宅でということになり、著者と介護をしていた妹さんに看取られて亡くなりました。

***
その場に医師はいなかったので、それから連絡し、医師に来てもらいました。(中略)私にはたまたま知り合いの葬儀社の人間がいたので、その人物に連絡し、葬儀のことはすべて任せることにしました。
***

***
母の場合、亡くなったのは火曜日で、火葬したのは土曜日でした。その間、遺体は自宅におかれたままでした。葬儀社に湯灌をしてもらい、化粧も施してもらっていますから、ただ眠っているような姿でした。(中略)そうした状態のなか、家族や親族が訪れてきました。それが通夜の代わりで、通夜も個別化したと言えるかもしれません。
***

昔は亡くなるとすぐにお通夜、告別式、火葬だったのですが、現在は火葬場が混んでいることもあり、亡くなってから火葬までに日が開くことが珍しくありません。著者のお母さんと同居していた家族は、リビングに安置されている遺体とともに数日間を過ごしました。

著者はその時間をこう説明しています。「リビングに安置されている間に、亡くなったという事実がじんわりと家族に受け入れられていった。その点では、このシチュエーション自体に儀式性があったとも言えます」

著者のお母さんの遺体は火葬され、遺骨になって戻ってきました。本書にはまだ納骨をしていないが、いずれ島田家の墓に埋葬されることになると書いてあります。その場合、当然のように檀家寺の僧侶を呼んでお経を唱えてもらうのでしょう。戒名をどうするのかは本書には書かれていません。

葬儀のコンパクト化は止めようのない時代の流れで、それに伴って墓じまい、檀家じまいが話題になってきました。コミュニティ全体での死者との別れの儀式であった葬儀が、家族単位での遺体処理プロセスに変容してきたからです。

巻頭に戻ると、「はじめに」で著者はこのように言っています。
***
もう何年も葬式に参列したことがない。そんな方は少なくないはずです。私も、最近母を亡くしましたが、それまでの数年、葬式に参列したことがありませんでした。私も六〇代半ばを超えましたから、同世代で亡くなる知人、友人も増えてきています。しかし、そうした人たちの葬式に呼ばれることはありません。
***

著者の実感として、友人、知人の死を知るのは、喪中ハガキを受け取った時であることが最も多いとのことです。死を告知しないのは、葬儀が簡略化されたことと無縁ではないでしょう。最近の新聞記事でも、有名人の死亡記事で「葬儀は家族で既に済ませた」といった記載が多いことに気づいている方は多いはずです。

***
この本を出すひとつのきっかけになったのは、葬式のやり方がかなり変わってきたと感じるようになっていたからです。その頃、「家族葬」という言葉が定着するようになりました。また、「直葬」という言葉も聞くようになっていました。
***

家族だけで行うコンパクトな葬儀のことを、昔は「密葬」と言いました。しかし密葬の場合はその後で「本葬」と呼ばれる本格的な葬儀が行われることが前提としてありました。ところが今の家族葬の場合は、「偲ぶ会」が開かれることはあっても、本葬は行われません。

そして通夜と告別式を1日で済ませる「一日葬」が普及し、家族葬はさらに人数の少ない「家庭葬」になりつつあります。いずれは直葬が標準的な葬儀のスタイルになるかもしれません。

ここまで葬儀の形式が急速に変化することは、著者自身も予測していなかったといいます。せいぜい2030年以降のことになるだろうと、著者は以前の著書に書いています。しかし、変化は前倒しされました。その要因は間違いなくコロナ禍でしょう。

辞書で「葬式」を引くと、死者を悼んで遺体を弔うことと説明されています。そこには、葬儀社や寺院、墓石店、生花店、ギフトショップ、葬祭会館などが関与する葬儀ビジネスのことは書かれていません。

つまり、今起きている葬儀の変化は、本質的な意義ではなくビジネスモデルにおける新潮流と捉えることができます。伝統的なビジネスモデルが社会の変化によって淘汰され、新しいものに変わっていく渦中にある。本書を読めば、そういう背景が見えてきます。だとすれば、これは葬祭業界をモデルケースにした社会経済書であると見ることもできるでしょう。

著者は葬儀のコンパクト化が葬式仏教の消滅につながると予測しています。少子化の影響や地方の過疎化で「墓じまい」が話題になりますが、直葬、戒名なし、墓地なしが当たり前になれば、法事も行われなくなり、葬儀をビジネスにしてきた寺院は維持が難しくなるからです。

著者によれば、釈迦が開いた仏教には本来、葬儀という概念がなかったといいます。お寺が葬儀を担当するようになったのは、そう古いことではないそうです。そして土葬から火葬、地域コミュニティによる葬儀から葬祭業者による会館葬という変化を経て、現在の葬祭ビジネスが定着しているわけです。

葬式仏教は、封建制度での権力者に庇護されていた寺院が存続するためのビジネスモデルでした。江戸時代に始まった寺請制度が寺院と檀家の関係を作り、葬儀、戒名、法事、墓地という形でサービスの提供者である寺院と顧客である檀家が経済的につながってきたわけです。

しかし時代が変わり、「墓が寺に人質にされている」と感じる人が増えるにつれて、「墓じまい」がおおっぴらに語られるようになりました。存続の危機をひしひしと感じているお寺も少なくないはずです。

著者は宗教学者らしく、こう言っています。
***
仏教が葬式仏教から脱して、現代に蘇ることはできるのでしょうか。それは、葬式と縁を切ったとして、仏教に意味があるのかと言い換えることができます。仏教の根本は、悟りということにあります。(中略)悟りの探求は、完成したわけではありません。究極の答えが見出されたわけではないのです。それは、新たな探求に意味があるということです。これからの仏教は、ふたたび釈迦の悟りとは何かを問うものになっていくのではないでしょうか。
***

世の中の移り変わりに対応して、既得権者たちがどう生きなければならないかを問う一冊です。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

皆さんは何か「手作り」されていますか?
まず「手作り」というとどんなものを思い浮かべられるでしょうか?

私は手料理を作るのが好きですし、自分で手縫いした風呂敷バッグや革のキーホルダーを愛用していますし、木工DIYで椅子や家具を作ったりもします。
ホント、自分で楽しむだけなので精度も見栄えもイマイチですが、自己満足度だけは高いのです(^^;)

世間一般で手作りといえば、お料理、手芸、手編み、手縫い、工芸、工作、陶芸、日曜大工……。
総称すると「ハンドメイド」や「DIY」、「クラフト」などと呼ばれるものはたくさんありますが、一般的には大きな工場や電機や機械設備で規格品を大量生産するのではなく、人が手と簡単な工具や道具を使って1つずつコツコツと作っていくイメージの物ですね。

21世紀の今、先端技術を使った電子工学やIT,バイオ、AIなどのいわゆるハイテク工業全盛の時代の中で、超アナログで超ローテクな手作りやハンドメイドの市場は成長市場で、ハンドメイド作品の売買市場も増えてきていますし、さまざまな種類のハンドメイドのノウハウや技術を教える教室やセミナー、ハンドメイドするための道具や工具、資材、材料の市場も大きく広がっています。

便利さや機能、精度、均一な品質、性能の良さ、コストパフォーマンスだけが商品の価値ならば、すべてがハイテク工業製品でいいじゃん! となってしまいそうですが……。

なぜだか人間という生き物は、機能、性能、利便性、コスパ以外の手間をかける労力や過程など、アナログな不便さや時間を費やすことにも「付加価値」を感じたり、製作者の「思いや真心」という物理的には存在しないはずのものを感じて重んじる習性を持っているようですね。

例えば……。

私の7歳の誕生日には母が手編みのセーターをプレゼントしてくれて、夕食には私の大好物のハンバーグとケーキを出してくれた。

↓↓↓↓↓ が実は… ↓↓↓↓↓

私の7歳の誕生日には母が既製品のセーターをプレゼントしてくれて、夕食には私の大好物の冷凍ハンバーグとコンビニのケーキを出してくれた。

では 印象が全然異なりますよね。

セーター、ハンバーグ、ケーキの品質や機能、性能、味はほとんど同じかひょっとすると既製品、量産品の方が良いかも知れませんが、それが子供の目の前に出てくるまでの母の手間暇や思いを考えると、その価値はまったく違ったものになります(感じます)よね。

「手作り」には、このように「事実や実態」を超えた魔法やファンタジーのような魅力や価値がきっとあるのでしょうし、それに気づいて惹かれる人がハマっていくのでしょう。

さて今回のお店は…2020年6月以来、2度目の登場の「ミラベルカ」さんです。

ミラベルカさんは 店主ご夫婦の娘さんがチェコの方と結婚され、現地に在住されていることをきっかけに、チェコの手作りクラフト品を販売するお店として始められたお店でした。

現在もチェコの品も扱っておられますが、「チェコ」という軸とは別に「ハンドメイドクラフト」という軸で、新たなご縁でチェコ以外の新たな商品にも注力され、徐々に売れてきているようです。

それでは「ダメ出し!道場」始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
ミラベルカ

ショップ名 :
ミラベルカさん

サイトURL:
https://mirabelka.ocnk.net/

ショップの現状、お悩みの点など

私たちはネットショップミラベルカを2005年に創設以来、手づくりのある暮らしを訪ねて出会いの旅を続けています。そして私たちが素敵だなと思うクリエーターとコンタクトを取り、彼らの作品をミラベルカで紹介しています。
チェコのボビンレース、北欧サーミのバンド織、ペグルーム(棒織機)など手芸道具、また、木のおもちゃ、ボビンレースや蒲やライ麦製品、刺繍など、東欧諸国の職人の手作り作品も扱っています。
言葉を超えた手仕事の交流が、国や人との懸け橋になることを願ってブログも書いています。
https://mirabelka.exblog.jp/
これからも、細く長く続けていけたらと思っています。こんなネットショップですが、売り上げは少しずつ伸びています。ただ、ブログやHP、ネットショップ(おちゃのこ、ヤフー)と情報が分散していましたので、おちゃのこを中心に情報を整理しました(つもりです)。
お客様に伝わりやすいおちゃのこになっているかどうか、チェックしていただければと思い応募しました。

第一印象:手づくりをテーマにしたお店!?

トップページ看板画像の「手づくりのある暮らしを訪ねて」と、上部スライドショー画像のいろいろな外国人の職人さんらしき方々の物を作っている写真や、その下のトピックスの見出しから、なんとなく海外の職人さん達のハンドメイド商品を販売しているお店かな…というところまではなんとなく感じられます。

ただ、トップページ上部だけ見ても、とくに国名や地名も見当たらず、またどんな運営者がどんな思いやコンセプトで運営しているお店なのかも、すぐには伝わってきません。

かろうじて、ヘッダーの <title> 部分に気づいた人には、「東欧のクラフトネットショップ」だと分かるのですが、スマホユーザーにはそれも見えません。

正直、「何屋さんなのか」が漠然としていてなかなか分かりません。

メニューのプロフィールページを拝見すると、
2005年に創設、手づくりのある暮らしを訪ねて素敵だなと思うクリエーターとコンタクトを取り、彼らの作品をミラベルカで紹介していること、チェコや北欧、東欧諸国の職人・クラフトマンの手作り作品の紹介をしていることなどが分かってくるのですが……。

この辺りの概要は出来ればトップページに来店して数十秒以内に伝えられると良いでしょう。

初見・初来店の方が「何の店?」「どんな店?」「どんな店主がどんな思いで、どこでいつからやってるの?」「何が強み?」「何が得意?」「何が出来るの?」

それらが短時間にパッとわかるトップページになっているか? を意識して見直していきましょう。

インタビューで浮き彫りになったこと

4年前にもインタビューしているので私は概要を知っていたのですが、あらためてご紹介します。
お店は千葉県船橋市に在住の野中ご夫妻で運営されています。ご夫婦ともに千葉大学で工業デザインを学び、それぞれメーカーの開発部や百貨店や商品研究所などで商品・製品開発を経験された後、一緒に会社を設立。商品開発と貿易業務とミラベルカの運営をなさっておられます。

ミラベルカのきっかけは、娘さんがドイツ留学中に出会ったチェコ人の男性との結婚を機にチェコとご縁ができて、現地を訪れるようになり、チェコのナチュラルでスローなライフスタイルを通じて、現地の生活の中に根付いた木や、植物など自然素材を用いた手仕事のクラフト(工芸品)にすっかり魅了されたことです。

一つずつ手仕事・ハンドメイドで時間をかけて作られた商品が、日用品としてリーズナブルな値段で販売され、購入され、人々の生活の中で使われている。

そうした環境やライフスタイルも含めて、チェコのクラフトを日本に伝えて懸け橋になりたいと考えられたのが最初。

ただ、ここ数年の間に、日本国内でのイベントで出会った日本人の作家の方が、北欧の先住民サーミ族の織物「バンド織」を日本に初めて伝えた専門家・研究家で、その方と仲良くなり、バンド織の指導を受け交流する中で、バンド織の織機の改良について相談を受け、商品開発の経験豊富な野中(夫)さんが試行錯誤し、新たなバンド織機を開発したそうです。

その作家先生の活動も通じて、バンド織りツール類が売れてきているとのことです。

バンド織りは北欧のものでチェコとは無関係ですが、新たな軸として期待、注力したいとのこと。

具体的なダメ出し&改善策

初見、初心者の目線でミラベルカさんを見ていくと、ハンドメイドの作品・完成品はそつなく商品説明されていて、ストーリーも分かりやすく、好みさえ合えば「モノ」として買いやすいページになっていると思うのですが…

ハンドメイドツールの方は、既にやっていてよく知っている方には買いやすくても、知ったばかりで興味は持った程度の方には、
やってみたい!→やってみよう!→買おう!
と思えるほど分かりやすい魅力を感じるコンテンツがありません。

例えば バンド織りでも…
https://mirabelka.ocnk.net/product-list/134

カテゴリーページに1本の動画こそあれ…

たとえば、へドルやシャトルの違いで作品の何が変わるのか?
どんなときにどの道具を選ぶのか? など概要すら分かりません。
せめて教則本やノウハウDVDなど教材が商品として用意されていれば、始めてみようかという気にもなれますが…

現状のコンテンツだけではミラベルカで初めてバンド織を知っただけの人にはハードルが高過ぎます。

むしろ、作家先生の講座や外部のサイトや本などである程度知った方が買いに来ているのなら、おちゃのこミラベルカ内だけでもそのレベルまで「バンド織りとは?」を知ることができるだけのコンテンツを用意するべきでしょう。

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また、例えば ボビンレースのボビンのページ
https://mirabelka.ocnk.net/product-list/30

ボビンを製造している動画はありますが…

肝心のボビンレース手芸をやって作品を作っているコンテンツはありません。上級者には有効でも初心者には「?」です。

料理の初心者に、包丁を鍛造しているシーンを見せているのに、肝心の野菜や果物を切っている切れ味や使い勝手を見せるシーンがないようなものです。

道具屋さんはつい、道具のスペックばかり説明してしまいがちですが、それはプロを相手にする時には有効でも、初心者を相手にするときは敷居を高めて逆効果(難しくてできないと思わせる)。

初心者にはスペックより、まず「何ができるのか?」「どんな使いこなし方や魅力があるのか?」を実演して理解させることが必要です。すると、

「私もそんな風にやってみたい! できるようになりたい!」
から↓↓↓↓↓
「それ欲しい! 買いたい!」になるのです。

例えば木工初心者に対して、
「このノコギリはハイカーボン鋼材で刃の長さ300mmで厚み0.5mmで刃の数が何百個で…」とスペックを説明しても、初心者には魅力を感じられませんが、
「このノコギリを使えば木材をこんなに滑らかに真っすぐ簡単に30秒で切ることができます。滑らかに切った木材で椅子を作れば、触り心地、座り心地のよい椅子が作れますよ!」
と実演して見せる方がはるかに魅力を感じ、「やってみたい! 欲しい! 買いたい!」につながります。

ミラベルカさんで販売しているハンドメイドの道具類全般に関して、こうした実演、使い方、できあがる作品事例を、ぜひ動画を含めて分かりやすく魅力的なコンテンツで用意していきましょう。

50点
総評

従来、「チェコの」手づくり商品という軸だったミラベルカさんに、「手づくり(ハンドメイドクラフト)」という軸でチェコ以外の国や文化の商品の軸ができたことで、今後のビジネスの展開の可能性も広がったように思います。

まずは「バンド織り」関連の 商品化、パッケージ化をハードだけでなく、ソフト(教材や教室など)も含めて作家先生とコラボして広げられれば、ポテンシャルは大きいと思います。

またそれをモデルケースに、他のクラフト(ペグルームやボビンレースなど)のツール類も、手法・ノウハウの教材化や講座化ができれば、小中学校やフリースクール、専門学校や障碍者の就労支援施設などに講座+ツール として営業・販売の可能性も出てくると思います。

フリーランスや在宅ワーカーのクラフト作家さん、ハンドメイドが趣味という方々も、より始めやすくなると思います。

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これを機会に、完成品・作品販売 のコーナーとツールの紹介・販売のコーナーを分かりやすく分けられてはいかがでしょうか?

オロビネツ(蒲)のバスケットとか木のおもちゃとかライ麦細工などはあくまで完成品の作品販売だけで、作るための道具や材料やノウハウを売っているわけではないので…

お客様の導線を「ハンドメイドを作りたい人」と「作品を買いたい人」に分かりやすく分ける方がお店の特徴や魅力も伝わりやすくなると思います。

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最後にブログやSNS活用について。
Instagram、X、Facebook、exciteブログをやっておられますが、
Instagram→3年間更新なし
X→3年間更新なし
Facebook→1年間更新なし
exciteブログ →8か月ぶりに更新
とほぼ情報発信がなされていません。

同じ内容でも構いませんので、それぞれにショート動画を使ってバンド織りやペグルームなどの実演風景から作品事例を紹介するコンテンツを発信していきましょう。

ミラベルカのハンドメイドツールを使ったヨーロッパ各地のハンドメイドは楽しいですよー! 学校や高齢者・障害者施設や子供達にも始めやすいですよー! といった啓蒙活動で潜在需要を発掘できれば、まだまだポテンシャルは大きいように思います。

以上。「ダメ出し!道場」でした!

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国際紛争や情勢不安による円安物価高、資源高、エネルギーコスト高などで逆風の強い時代ですが、マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品、新サービスを開発して乗り越えましょう!

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毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

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そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 11,000円(税込)
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にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
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宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
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内容:
【店舗名】:
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【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
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以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



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さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、前回に続いて店長日記カテゴリのカスタマイズです。
前回はタイトルをご紹介しましたが、今回は各メニューのデザインカスタマイズをご紹介します。






スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けてください。

下記の例では、帯が赤色(#FF0000)、文字が白色(#FFFFFF)となります。


.diary_category_nav_box .inner_itemlist_nav .nav_btn {
background-color: #FF0000;
color: #FFFFFF;
}

.use_hover .diary_category_nav_box .inner_itemlist_nav .nav_btn:hover {
background-color: #F56060;
color: #FFFFFF;
}

 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

顧客対応のポイント

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「顧客対応のポイント」について説明させて頂きます。

■顧客対応でファンを掴む

ECサイトの運営では、サイトづくりや記事作成などのほか、「顧客対応」はファンを獲得していくために大切です。

実店舗があるビジネスとは異なり、お客さんと顔を合わせてやりとりするということはありませんが、お客さんと距離のあるビジネスだからこそ、丁寧な顧客対応は心がけていかなければなりません。

具体的にECサイトを運営していくにあたって、どのような顧客対応をする必要があるのかは把握おくべきなので、いくつか紹介していきます。

顧客対応というとかなり幅広な感じがしますが、これはお客さんからの問合せに対する対応のことを指します。

真っ先に思いつくのは、商品やサービス、あるいはウェブサイトへの質問に対する回答といった対応ではないでしょうか。

店舗で直接商品を手に取って確認したりすることができないため、気になる部分を質問するお客さんは決して少なくありません。商品の詳細ページでサイズや色など細かい情報を掲載していたとしても問合せが発生するケースはあり、商品そのものに対する質問のほか、例えば自転車のパーツを取り扱っている場合、お客さんが所有しているメーカーの自転車との互換性はあるのかなど、取り扱い商品に対する問合せとは限りません。

そういった調査が必要になるような質問に対して、回答できないと対応するのか、丁寧に調査して回答するのかという部分で、お客さんがリピーターとなってくれるのか、良い内容でレビューを残してくれるのかというところに影響してくるでしょう。

これはクレームに対する対応や、アフターフォローといった部分でも気を遣っていくことが大切です。

特にクレーム対応、不良品だったりサービスの不備に対する問合せに関しては、お粗末な対応をしてしまうと二度と利用してもらえなくなる可能性もありますし、レビューとしても良い内容は残されず、良い結果を招かないでしょう。

丁寧な顧客対応はお客さんの商品に対する疑問や不安を解決すれば「購入率」をあげるきっかけになりますし、リピーターを増やす要因にもなります。

新規のお客さんを獲得していくのは大変ですが、そこから既存のお客さんへと変えて維持していくためには、親切な顧客対応が必要になってくるでしょう。

■顧客対応で意識すべきこと

親切な顧客対応が大切なのはわかったとしても、どのように対応するのが良いのかわからない事も多いはずです。

細かいところまで丁寧に対応するのも大切ですが、基本的には重要なポイントだけでも意識しておくようにしたいので、いくつかポイントを紹介します。

まず重要なポイントとして「スピード」です。

お客さんから問合せやクレームがあった時に、どれだけ間をあけずに対応できるのかが重要です。

例えば商品に対する質問だったとして、その問合せへの対応が遅れると、購入を断念してしまう可能性もありますし、別のサイトから類似の商品を探し始めるきっかけになってしまうかもしれません。

毎日何時にメールチェックするなど機械的な対応ではなく、こまめなメールチェックと迅速な対応を意識して、お客さんの心を掴むようにしましょう。

そしてポイントのもう一つが対応のクオリティです。

例えばメールでの問合せ対応だとして、ここに誤字脱字があるようでは、お客さんの信頼を落とすきっかけになりかねません。

また、取り扱っている商品に対する質問で、曖昧だったり抽象的な解答はせず、どういう質問で、どういう回答を求めているのか考えた上で対応しましょう。

誤字脱字や回答内容が足りてなかったりすると、お客さんへ不信感を与えてしまうかもしれません。

まずは対応までのスピードに加えて、誤字脱字などの単純なミスが発生しないことを心がけると良いでしょう。

★POINT
・顧客対応でリピーターを掴もう
・対応スピードとノーミスを意識しよう

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編集後記

葬儀屋さんの自叙伝を二冊ほど手掛けたことがあります。そこでわかったのは、日本が世界1の火葬国であるということと、これまで当たり前と思っていた葬式のスタイルが実は歴史の浅いものであるということでした。本質を知るには、勉強が欠かせませんね。
(おちゃのこ山崎)

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