スキマ時間をどう活用するか!?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

みなさんは「忙しい、時間が足りない!」と思ったことはありませんか?

単純に仕事量が多すぎるという場合もあるでしょうが、もしかすると自分の時間の使い方が悪いのでは? ということもあるかもしれません。

特に個人事業主や自営業など、いわゆる「一人親方」のスタイルで仕事をしている場合、自分では効率良く時間を使っているつもりでも、実はムダな時間の使い方をしている可能性もあるわけです。

独立して一国一城の主になってしまうと、仕事のやり方について誰かから文句を言われることが少なくなってしまいます。

そんなわけで、今回は時間の使い方から入る仕事改革のノウハウ本をご紹介します。知人の社長さんが絶賛していた本なので、まったくのダメ本ということはないはずです。

お知らせ デザインコンセプト刷新!「ニュートラル」テンプレート提供開始

デザインコンセプト刷新!「ニュートラル」テンプレート提供開始
レスポンシブテンプレートに、シンプルでモダンな「ニュートラル」のテンプレートが加わりました。

◆主な特徴
・どんなシーンにもフィットする洗練されたデザインと使いやすさを両立
・ページ幅の拡張により、写真をより大きく魅力的に表示
・レイアウトとUI機能を全面的に改良し、シンプルでモダンなデザインを実現

まだレスポンシブテンプレートをご利用でない方も、この機会に「ニュートラル」テンプレートをぜひお試しください。

デザインサンプルは、下記ページでご確認いただけます。
https://www.ocnk.net/shape/preview.html?path=index032

◆テンプレート変更例
スタンダードテンプレートのデモショップをニュートラルテンプレートに変更した例です。
スタンダードテンプレート > ニュートラルテンプレート

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

「待ち時間」を宝に変える身近な仕事改革のヒント
小さく分ければうまくいく

森本繁生・著/アマゾン・刊

770円(キンドル版・税込)/1,650円(紙版・税込)

出版社名を見て、「え? アマゾン?」と驚く人もいるかもしれません。そう、本書はいわゆるアマゾンのセルフ出版本なのです。キンドル版は電子書籍なので在庫なし、紙版もアマゾンのオンデマンド印刷なのでこちらも在庫なし。とてもリーズナブルに自費出版で本が出せるシステムです。

しかしセルフ出版にありがちなチープさが本書にはありません。表紙もプロの手によるイラストが入っていますし、レイアウトデザインも出版社が作る本と遜色がありません。

そのあたりの経緯が知りたいと、著者のnoteを読んでみました。
https://note.com/takurami/n/ncf3d1ac823dc

どうやら、原稿を書き始める段階から、大手出版社出身の出版コンサルタントに力を借りたようです。このコンサルタントはキンドル出版に特化したコンサルティングを行っているそうで、この人が原稿執筆から表紙デザインの作成、キンドル出版におけるさまざまなテクニックをサポートしてくれたということです。

これまで出版といえば、出版社所属の編集者がマンツーマンで著者に寄り添い、本の完成までをサポートするのが普通でした。その場合、出版のプロセスは出版社主体となります。

しかし本書の場合は、あくまでも著者が出版の主体で、キンドル出版を熟知したプロがサポートするというスタイルを取っています。これから日本の出版界にもそういう形が普及していく予感がします。

ユニークなのは著者が本のマーケティングを取り仕切っていることで、電子版、紙版それぞれの価格設定やキャンペーン価格の決定、ランキング上位に表示されるためのカテゴリー選びなど、普通は著者が関与することのない部分にまで著者の意思が反映されています。

このnoteには編集者による著者インタビュー動画もあるので、キンドル出版に興味のある人はぜひご覧ください。

それでは、本書の目次を紹介しましょう。

・はじめに
・序章 私の倒産体験 目一杯働いていたのになぜ倒産したのか!?
クイズ:あなたなら、どちらをやりますか?
9割の人が勘違いしている「効率のいい方法」

・第1章 なぜ「大きくまとめる」が蔓延するのか?
世の中は大きくまとめたがる
身近なところにある「大きくまとめたがる」
仕事の現場で起こる「大きくまとめたがる」
まとめたがる理由はズバリこれ
本当に「効率的」であるとは?
本来の目的は何か?
大きくまとめないと「不安だ」「怖い」という感情が起こる

・第2章 今からできる身近な「小さく分ける」
渋滞を起こすボトルネックはどこか?
ボトルネックが成果を決める
ボトルネックを意識して4倍のスピードアップに
今から試せる「飲食店オーダーの通し方」
まとめて注文することで起きること
お店もお客もハッピーな注文方法とは?
家事時間30%短縮・家計が月2万円浮いた!
週1回の大量買い出しをやめてみたら……
小さく分けることの真の威力
トヨタの「待ち時間」はどれくらいある?
「待ち時間」を減らして業績アップした事例
「待ち時間」に注目すると劇的な改善が可能に

・第3章 なぜ、「小さく分ける」と事業が儲かるのか?
意外なところに詰まり? 歯医者さんの劇的な業務改善
「小さく分ける」ことで一石三鳥に
「私がボトルネックです!」~ある社長の勇気ある宣言~
パワフルな社長が、なぜボトルネックに?
「仕事の詰まり」はシンプルに解消できる
製造業の常識の「手を止めるな!」は思い込み
常識を覆す「ロットを小さくする」効果は?
さらに常識外れの「値上げ」提案
これからの時代に大量生産は合っていない
コロナ禍でも「小さく分ける」で大変革した老舗石鹸工場
新工場を建設したのに生産が上がらないのはなぜだ?
目標を考えるときも「小さく分ける」
製造工程を「小さく分ける」と、詰まりが見えた!
営業の仕事も「小さく分ける」ができる
3つの「小さく分ける」が大きな成果に
有名日本酒メーカーは徹底的に小さく分けている
12階建てのビルで1年中酒造りが可能に
小さなタンク300本がもたらすメリット

・第4章 「小さく分ける」と起こる抵抗感に対処する
人は6回抵抗する
小さく分けると不安!に対処する
不安という感情が大きくなっている
不安と向き合うシンプルな方法
売れ残り廃棄が課題のケーキ屋さんはどうしたか
不安と向き合うときの2つのポイント
小さく分けると高くつく!障害を乗り越える
みかんで考えるまとめ買いの真実
アパレルにはまとめ買いの罠がいっぱい
革新的なシャツメーカーが行った小ロット生産
ビールが教えてくれた教訓
全体を見渡す広い視野の重要性
おまけ:障害を小さく分ける実践例
「何か嫌だ」未知への恐怖を乗り越える
疑似体験で不安や恐怖を自信に変える
「嫌だな」という感情のメッセージを受け取る

・第5章 「小さく分ける」ための5つの法則
小さく分けるがうまくいく5つの法則
事例に見る5つの法則の組み合わせ

・第6章 「小さく分ける」で創れる未来
「小さく分ける」は地域を創り、世界を再生する
会社が倒産したことで得られた気づき
「小さく分ける」の大きな可能性
台風被災対応を大きく改善した市役所さん
「小さく分ける」で見直したこと
5つの法則での分析:すべてを組み合わせた泉大津市役所の災害対応
震災から考えた「小さく分ければ世界が持続可能になる」
もし、私たちが「小さく分ける」を実践していたら
「小さく分ける」で持続可能な未来へ
・おわりに
・参考文献・資料等
・著者プロフィール

まず、最後の著者プロフィールから見てみましょう。

著者である森本繁生氏は、中小企業の組織成長ファシリテーターでTOC(制約条件の理論)コンサルタント。TOCの理論と数字をベースにしながら、働く人たちのメッセージを読み解き、人と組織の潜在力を発動させて成長を支援するのが仕事だということです。

著者にとって処女作となる本書は、著者の専門であるTOCを解説するための本として計画されました。何度も頓挫しましたが、「小さく分ける」というキーワードを発見してから原稿が進んだそうです。

次に、本書の出版意図を知るために、「はじめに」を読んでみます。

「仕事でも家庭でも、理想とするイメージはなんとなくあるのに、なかなかそこに到達できない。そんな行き詰まり感やモヤモヤ感を抱えている方は少なくないでしょう」と著者は語りかけます。そして、その解決策が本書のテーマであり、タイトルでもある「小さく分ける」なのだと著者は言います。

ただ、ここには「小さく分ける」の具体的な方法やメリットについては書かれていません。そこで序章に読み進みますが、ここで「クイズ」が出題されます。

クイズ:あなたなら、どちらをやりますか?
あなたは八百屋さんの店長さんです。今日の仕事は、キャベツを12個切って、包んで、箱に入れること。
Aの方法:まず12個全部のキャベツを半分に切る→全部をラップで包む→全部を箱に入れる
Bの方法:1個ずつ切って→ラップで包んで→箱に入れる→これを12回繰り返す

広島のあるスーパーがこれを実験したところ、Aは8分20秒、Bは6分27秒だったそうです。多くの人がAの方が効率が良さそうだと感じて、だいたい9割の人がAを選ぶそうです。しかし実際はBが速い。これが「小さく分ける」の効果だと著者は言います。

続く第1章では、大多数の人が「効率が良さそう」だと感じる「大きくまとめる」の罠について論じられます。

その例として、スーパーなどでよく用いられる「まとめ買いがお得」が出てきます。実際にまとめ買いをしてみると、意外にたくさんの困ったことが生じます。モノが残って置き場所に困ったり、食べきれずに一部が腐ってしまったり。

そういう経験をしたことがあるのに、人はつい「まとめ買い」をしてしまいます。その理由は、「まとめた方が効率がいい」と思い込んでいるからだというのが、著者の主張です。

さらに人々が「大きくまとめる」方向を選ぶのは、そこに「評価される安心感」や「仕事やってる感」「貢献感」が加わるといいます。

そして第2章では「小さく分ける」の具体的な方法が語られます。その基本的な考え方に登場するのは「ボトルネック」です。

例として挙げられるのはトイレです。誰もがトイレに大量のトイレットペーパーを流すと詰まるということを知っていて、少しずつ流すようにしています。下水管がボトルネックであることをなんとなく理解しているからです。

この「少しずつ流す」が本書でいうところの「小さく分ける」です。限りなく小さく分けてしまうと効率は悪くなりますが、ボトルネックをスムーズに通過するくらいの大きさに分けることで、効率が最大化するというわけです。

次に出てくるのはある市役所での実例です。ボトルネックを意識して仕事を小さく分けたら、4倍のスピードで仕事が片づいたというものです。

その市役所では、市民に発送する通知をまとめてコピーし、それから全部を折って封入するという工程で作成していました。しかし通知の数は5000部。いつもコピー機の前に長い待ち行列ができていました。

そこで作業を50部ごとに分けたところ、コピー機の待ち行列がなくなりました。さらに、50部ごとに発送できるため、トータルでの市民に届くタイミングも早くすることができました。

この場合のボトルネックはコピー機で、「小さく分ける」は50部単位だったわけです。

このように、仕事のボトルネックはどこかを意識し、そこをスムーズに通過できる量まで仕事を「小さく分ける」ことで、その仕事が抱えていた問題を解決できる、というのが著者が本書で主張したい点です。

続く第3章では、なぜ「小さく分ける」と事業が儲かるかが解説されています。

最初の事例は、駐車場の不足に悩んでいた歯医者さんです。その歯医者さんには5台分の駐車場がありましたが、時間によってあふれてしまい、患者さんからクレームが出ていました。

駐車場の増設を考えているとき、ふと予約の方法を変えることを思いつきました。それまで30分単位で受けていた予約を15分単位にしたのです。

すると、1時間あたりの患者数は変わらないのに、駐車場のあふれが解消されました。おまけに患者さんがスムーズに流れるようになったため、カルテの準備などに余裕ができました。

このおかげで、その歯医者さんは数百万円かかる駐車場の増設をしなくて済んだということです。

続いて出てくる実例は、あの有名な日本酒「獺祭」です。獺祭は12階建ての温度管理されたビルの中でお酒を作っているため、一年中出荷が可能です。さらに、通常の酒蔵と違って小さなタンクで酒造りをするので、小ロット流通が可能です。そのためサプライチェーンが均等に流れ、ボトルネックがありません。

次の第4章は「小さく分ける」ことに対する抵抗感の解消法です。

およそ新しいことには抵抗がつきものです。著者は「小さく分ける」改革に起こりがちな抵抗を次の6つにまとめています。

(1)問題の存在を認めない、問題に同意しない
「それって本当に問題なの?」

(2)解決の方向性に疑問を感じる
「その方向で解決していいの?」

(3)具体的な解決方法に納得できない
「その方法で本当にいいの?」

(4)副作用を不安に思う
「でも、やったら別の問題が起きるんじゃない?」

(5)現実的な障害が気にかかる
「やりたいけど、○○があって無理」

(6)何か嫌、と未知への恐怖を感じる
「今までやったことないし……」

著者が提案する抵抗の解消法は、不安を見える化して共有することです。それにより、さらに良い改善策が見つかることもあると著者は言います。

そして次の第5章では、「小さく分ける」ための法則が5つまとめられています。
(1)ボトルネックを見つける
(2)作業単位を適切なサイズに分割する
(3)仕事を入れるタイミングを工夫する
(4)目標を具体的に分解する
(5)心理的な抵抗感に向き合う

そして、この法則を読者が自分たちの現場で使うための質問集が、読者特典としてQRコードからダウンロード可能になっています。セルフ出版だからこそのサービスです。

最後の第6章は、まとめであると同時に未来に向けた著者の想いが語られています。続く「おわりに」とともに読み通すことで、著者からのメッセージが受け取れます。

以上、駆け足でしたが本書の内容を概観しました。今ならキンドル・アンリミテッド登録者は無料で読めるので、ささっと試し読みしてみるのもいいでしょう。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

EC仙人
太田哲生

春ですね~(^-^)

もうすっかり桜も散ってしまいましたが、皆さんお花見には行かれましたか?

私は隣町のあまり人の来ない花見の穴場に、冬の間に固くなった体と心をほぐしにウォーキングがてら行ってきました。

里山と田園の広々とした田舎町に流れる幅2~3m程度の小川。
まだ護岸にも芦や草が生えてて、水の中にも外にも小さな生き物たちが住み着いています。小川の両岸の土手に数kmにも渡って並び連なる桜の花の小道は、もちろん桜の花もキレイなのですが、新緑の草むらの中にチラホラと咲く赤、白、黄色や紫色などの名も知らぬ野生の草花たちがそれは控えめながら健気で美しく…

まだ背丈の低い草花の茂みの中には、冬眠から目覚めて出て来たアマガエルや大小様々な虫達、それを狙うトカゲや小さな蛇などにも出会えて、みんなが待ちわびていた「春」を感じられますね(^-^)

「花」があるところには人も生き物たちも集まり、明るく活気づきますよね。

軽いお花見ウォーキングを終え、帰り道にある野菜の直売所に寄ってみると、小松菜やホウレン草の隣には菜の花の蕾と小さめのブロッコリーが緑鮮やかで美味しそう! そして隣の台には桜餅!

買って帰ってその日のおかずは「菜の花のおひたし」。
もちろんデザートは「桜餅」です。

考えてみたら菜の花もブロッコリーも「花」の蕾なんですよね!
見るも食べるも「花」三昧の一日でした~

さてさて、「食べる」は置いといて…(^^;)

今回のお店は「見る」「愛でる」方の「生花」を扱うお店です!

でも、一般的な全国ターゲットの花の通販ショップとは少し違い、地元をメインターゲットにした「町のお花屋さん」

なんと明治以来150年に渡って和歌山市で冠婚葬祭から日用花、ギフト、イベントにと地元の人々に愛されてきたお花屋さんです。

昨年の2024年に満を持してようやくネットにも一歩を踏み出し、新たな時代の町のお花屋さんを目指すお店です。

では「ダメ出し道場!」始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
HANAYASU

ショップ名 :
HANAYASU

サイトURL:
https://www.87910.com/

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

現在担当者一人で五里霧中といったような状況でHPの制作・運営している花屋です。
ショップのオープンは2024年9月です。
<和歌山市・有田市>という当社から配達または来店でお渡しできるお客様をターゲットとしています。
花屋に注文しに行ったように、ある商品のなかから選ぶというより、予算や色・形を選んで注文できる自由度のあるショップを意識して制作しています。
ターゲット自体そもそも母数が少ないとは思うのですが、花束やアレンジのご注文はちょこちょこ頂けるのですが、その注文数は満足できるほどではなく、また一番取りたいと思っていた胡蝶蘭の注文はほぼ0のような状況です。
SEOで重要と考えているワードは「和歌山市 花屋」「和歌山市 胡蝶蘭」「和歌山市 花屋 オシャレ」などです。
今後注文を伸ばしていけるようであれば、おちゃのこさんへHPの有料の制作? というのかアップデートというのか、の検討もしています。
アドバイス頂けるようでしたらどうぞ宜しくお願い致します。

第一印象:普通の町のお花屋さん

率直な第一印象はコレです。「ふつーのお花屋さん」
良い意味でも悪い意味でも日本中どこの町にでもありそうな、一定の水準は満たしているお花屋さん。これは平均点はクリアした合格点という意味でもありますが、これと言って強い印象に残るような特徴や個性を持ったお店にも見えないということでもあります。

パッと見には業歴や規模感もわからないので、勝手ながらよくある個人か家族1~2名でやってるようなお店かなぁ…
清潔感はあるし、好印象だけど…特に店主の思いやストーリー、メッセージも感じられないし…並んでいる花のアレンジは無難だけど…

まぁ(自分にとって)便利でリーズナブルなら注文してもいいか…
でも半年、1年経っても忘れないで絶対にまたこの花屋さんで買おう! と言うほどではない…

和歌山市の花屋さんというのはすぐにわかりますが、だからどうなの?
の先がピンと来ないお客様も少なくないと思います。

地元のお客様にとっては
→A

地元以外のお客様にとっては
→B

すべてのお客様にとっては
→C

のA、B、Cの部分(メリット、ベネフィット、強み、何ができる)をまずは大きく明記して、わかりやすくして欲しいところです…

特に、得意とされる配達エリアは 和歌山市・有田市 であっても、注文されるお客様は地元からだけでなくエリア外、県外~全国を対象とされているならば、来店アクセスされたお客様が、「自分」はこのお店の対象なのか? 注文できるのか? このお店を利用することはどんなメリットがあるのか? を一瞬でわかってもらう必要があります。

具体的に言うと
イ)エリア内に住んでいてエリア内に送りたい
ロ)エリア内に住んでいて店に取りに行きたい
ハ)エリア内に住んでいてエリア外に送りたい
ニ)エリア外に住んでいるがエリア内に送りたい
ホ)エリア外に住んでいるが近隣なので店に取りに行きたい
ヘ)エリア外に住んでいるがエリア外に送って欲しい(可能?)

などなど、いろいろな状況のお客様がアクセスしてきた時、自分は対象に当てはまるのか? 注文を受けてもらえるのか? どこまで相談にのってくれるのか? エリア外は花キューピッド以外は絶対に送れないのか? などなど…

現状はまだトップページだけではこうした条件やお店の特徴、姿勢を短時間で理解できるようにはなっていません。

インタビューでわかったこと、気づいた点

いつものようにお電話で有田店長にインタビューさせていただきました。

花安さんは明治5年の創業以来の屋号で、その歴史は150年以上の老舗。
地元和歌山でお供え花の販売から始まって生け花(フラワーデザイン)教室や、ブライダル業界、イベント業界の法人需要など時代に合わせて業態を進化させてこられたようで、現社長(お父様)が5代目、有田店長はその息子さんで次期6代目後継者として「花安」の未来を担って15年前に東京のイベント系会社を退職、Uターンして奮闘中とのこと。

先々代(お祖父様)が社長の頃は、景気も良く県内への実店舗の多店舗展開もされていたようですが、現在は不採算店を閉じて、和歌山市と有田市の2店舗で効率的な経営をされているとのことです。

とはいえ、従業員は20名ほどおり、「家族経営の小さな町の花屋」というレベルではなく、長年の信用と営業で個人客だけでなく冠婚葬祭業者や地元企業など得意先も多く、ある程度安定はしているご様子。

ただ時代が進み、少子化や核家族化、高齢化、都市部への人口流出、冠婚葬祭の簡素化や、若い世代のライフスタイルや意識の変化、世代交代などによって「老舗のリアル店の花屋」としてだけでは将来的な不安もあり、漠然とではあるがネットでの受注の仕組みや体制作り、新規客の獲得や認知度の維持、アップなどの進化の手段として2024年9月におちゃのこ店をオープンされました。

現社長はこうした店長のチャレンジには寛容で、いろいろと考えてどんどんやってみたら良い! と言って下さるようです。

ネットにチャレンジすることを先代社長と揉めて苦労している跡継ぎ経営者さんを山ほど見てきましたので、現店長さんはかなり恵まれた環境にあると思います。(^^;)

ただ、社内にネット販売、ネットマーケティングなどに十分なスキルや知識を持った相談相手がいらっしゃらないようなので、一人で悶々と不安を感じたり悩まれることも多いようです。

この辺りの社内への啓蒙や人材育成、人材確保も当面の課題かも知れませんね。

具体的なダメ出し&改善策

花の名前はみんなが知ってるわけじゃない!

花安さんの社内やご家庭では「花」のことはとても身近で当たり前で常識なのだと思いますが…

多くのお客様にとっては好きな花くらいは名前も知っているかも知れませんが、ほとんどの方はバラやチューリップ、ユリや菊などのメジャーな花以外は種類も名前もあまりご存じないと思います。

まして、花ごとにいつの季節なら旬で在庫があるとか、色のバリエーションがどのくらいあるかとか、単価の目安なども全然わかりません。

生け花やフラワーアレンジメントが趣味で、日常的に花に触れて購入する機会が多いお客様もおられるでしょうが…

そういうお客様は既に花安さんの常連客か、他の行きつけの花屋さんがあるでしょうから、そうではない「花の知識や見識がない」お客様にも比較的簡単に花を選んでもらえたり、もしくは選ばずにお任せでも注文してもらえる仕組みを作っていかねば顧客数も注文数も増えてはいきません。

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お祝いスタンド花
https://www.87910.com/product/11

「店舗の開店祝い、式典、個人のお祝いなど、さまざまなシーンに」というお祝い用の飾ってもらう花ですが…

11,000円 16,500円 22,000円 27,500円 33,000円 44,000円 55,000円とサイズ、バリエーションが選べるのに、写真は11,000円 16,500円 22,000円の3点しかなく、一つ一つのサイズはcmの表示こそありますが比較物がないのでイメージしづらいです。

送り主としては見栄えが気になるところ。

画像に参考となる平均的な大人の姿のシルエットなども添えて、ひと目で大きさを感じられるようにするべきでしょう。

また、この商品では「名札」も必要な方がほとんどでしょうから、名札を立てたサンプル、名札の大きさ、バリエーションなどもサンプル写真をいくつか用意して欲しいところです。

またイベントやホールなどの会場に飾る際に、床や地面にそのまま置かれるのか? 台やスタンドはオプションでも選べないか? それとも会場側に用意・リクエストできるのか? など、一般的にどうなのか? なども送り主としては気になるところです。

不安点や懸念点があるとお客様の注文の手はパタリと止まってしまいます。送り主(注文主)の心理をしっかりと想定して細部まで気配りし、かゆいところに手の届く商品ページを目指しましょう。

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お花の名札 書き方ガイド
https://www.87910.com/article-detail/12

↑↑↑↑↑
こういうコンテンツは花ギフトの専門店としてはとても良いとは思いますが、一般論としてのウンチクコンテンツ止まりではもったいない!

当店「花安」ではこんなバリエーションで名札を作れます! など、どこまで、どんなことまでできるのか? 無償・有償含めて提示・提案していきましょう。

送り主の名は書かない場合もあるようですが、お届け先が式場や斎場、会館、劇場、ホールなどの場合、後から誰からきたものかわからないと困りますし、書いてあっても名札が落ちたり、取られたりしてしまうというケースも考えられますので…

花と同時に先様宛のメッセージカードや明細と実物写真を封筒で添えるようなサービス・配慮が明記してあると、送る方は安心できると思います。送り主と送り先へ実物写真のメールなども付加サービスとしてあるとより良いでしょう。
(連名ギフトなら共同の送り主全員にメールも可とか)

60点
総評

花ショップとしてのイメージや体裁は整ってはいますが…

実際に、いろいろなお客様がいろいろなケースでいざ注文するぞ! という気で見てみると、いろいろと細かいことが不安や気になって先に進めません。

じれったいアナログ人間なら、とりあえず電話してみるか、となるかもしれませんが、それも昼間の営業時間のみの話。いちいちメールやラインでのやりとりはお客様にとってもお店にとっても手間や時間のかかるものです。

できる限り、想定される必要であろう情報はコンテンツとして用意して掲載しておきましょう!

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花の注文目的はざっくり分けても

個人で自家用(供え、飾り、生け花、アレンジメントなど)
個人でギフト用(慶弔、祝い、お礼、励まし、メッセージ、推し活…)
個人だけど数人でギフト用(慶弔、社交辞令、退職、卒業、送別、推し活…)
法人団体で自社イベント用(式典、社葬、催事演出、インテリア)
法人団体で個人へのギフト用(慰労、移動、退職、昇進、取引先のキーマンへのギフト)
法人団体で取引先へのギフト用(開店・新装、慶弔、記念など)

その他、法人や団体によっては自社事業で日常的に花を多く飾ったり必要とする業種もあるでしょう。(公園、テーマパーク、エンタメ施設、飲食店、美容院やサロン、キャバクラやスナックなど水商売)

そういうこと(花を飾ってイメージアップやモチベーションアップ)に疎い経営者や管理者も世の中には多くいると思います。

そういう人たちに事例を見せたり提案したりを花安さんのInstagramで見せたり、場合によってはチラシを作ってエリア内に配布などをチャレンジしてみるのも一考でしょう。
(リアル商圏の場合まだまだチラシポスティングが有効なケースもあります)

特に、お力を入れたい「胡蝶蘭」とか「スタンド花」など、かなり用途が限られた商品の場合は、ターゲットをグッと絞って店舗デザインや内装業者、水商売関連業者などにも営業をかけつつコラボできないか? と相談してみるのも良いのではないでしょうか。

またSNSでは、夜のお店に行くのが好きな人はお店やキャストさんに花を贈る潜在ニーズもあると思いますので、Instagramで 和歌山市内の夜のお店のアカウントなど見つけたら、そのフォロワーやコメントしているファン層にアプローチするのも有りかも知れません(^^;)

また、お電話の際にご提案したアイデア(和歌山市内のホール、劇場などへの出演者宛てのお花のお届けに特化したページコンテンツ)は、電話インタビューの翌日には行動素早く

 お届けできる会場・ホール
https://www.87910.com/article?category=3

ということで、おちゃのこの掲示板機能で用意されたようですが…

これらの劇場やホールを一覧する「フリーページ」をまずは作られて、そこで「和歌山市、有田市への推し活の花のお届けはお任せください!」として

劇場、ホール、ライブハウス、イベント会場、寄席、スタジアムなどの楽屋や控室、受付まで花安がメッセージカードと共に責任を持ってお届けします! 会場への展示や掲載の交渉もできる限りいたします! 前もって会場やお店に事前確認できていれば、なお良いでしょう。

大きな劇場だけでなく、小さなライブハウスや、貸し切りでライブや個展などができる飲食店などもあると思いますし、会場を持っていないが企画をやってイベント毎に会場を変えるイベント会社なども調べて個別に確認し、リストアップしておくと良いと思います。
落語会やアマチュアミュージシャンのミニライブなどは、数十人規模の会場やお店で行われることも多々あります。そんな小さな会場でもファンからのお花であふれることも少なくありません。

彼らも地元で小回りの利く協力的な花屋さんを知っていれば、今後、お互いに何かとコラボや相談がしやすくなるのではないでしょうか?

有田店長の東京のイベント会社での企画経験も活かせる機会も出てくるのではないでしょうか?

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【商圏エリアについて…】
現状ターゲットの
和歌山市が 34万人強
有田市が 2万人強
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計 36~37万人

そこに、隣接する下記3市を加えると

海南市   4.8万人
紀の川市 5.8万人
岩出市   5.4万人
----------
計 16万人

で52~53万人 に増えます。

一方で花屋は花安さんを始め、主に和歌山市に20件程。周辺都市はもともと人口規模が少ないので小さな花屋で数件ずつ。

配送ルートを考慮すれば、車で30分程度のエリアまで広げれば商圏は1.5倍程度まで増やせるのではないでしょうか。

詳しくは調べていませんが、郊外に良くある工業タウンや企業団地などは、潜在的な法人需要が隠れているかも知れませんし、小規模市には、供え花程度はあっても十分な在庫品揃えができるギフト用の花屋がそもそもないので、誕生日や記念日、お祝い、送別などの需要は独占できるかもしれません。

一定距離・時間以上かかるエリアは配送料を加算してもエリアに加えることで、受注機会はより広がると思いますのでご検討なさってはいかがでしょうか。

少子化、過疎化が進む地方都市でこそ広い配達エリアを持つ商売・サービスは必要とされていきます。今までの常識的な無料配達や安い配達料に縛られてあきらめるより、ちゃんと採算に合うだけ配達料をとっても配達を希望するお客様も増えていくと思います。
特にお金に余裕はあるが移動はおっくうなシニアは増えていきます。

圧倒的に花が好きなシニア層の喜ぶ商品サービスを考えていくことは、これからの地方都市での花屋の生き残りのテーマだと思います。

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その他、お電話でブレストしたような 企業やお店向けの大きな祝い花の廃棄花(ロスフラワー)を減らしつつ、贈る側にも贈られる側にもメリットのある商品やサービスは、花安さんにとっても新商品、新サービスのチャンスです!

有田店長が元々考えられているドライフラワーやアーティフィシャルフラワー、プリザーブドフラワーの技術と独自のノウハウを磨かれていけば、エリアは一気に和歌山市→全国、海外も夢ではありませんよね。

幸い、地方の花屋としては大きな規模・体制の花安さん。まだ体力があるうちに次なる一手を準備していきましょう。

個人・家庭向きにももっともっと徹底的に花を飾り楽しむノウハウを提案し、情報発信していきましょう。単なるアレンジだけでなく、花をドライフラワー化したりプリザーブド化する教室とか機材、資材などもポテンシャルがある市場だと思います。

減っていく人間のお墓や仏壇への供え花も、ペット向けは逆に増えていくかもしれません。ペットに飾ってあげたくなるようなアレンジや花以外のアイテムとの組み合わせなど、まだ市内の小さな花屋さん達が気付いていないアイデアや簡単にはできない資材調達などの仕入れ力、信用力も、創業150年以上の花安さんなら比較的容易にクリアできると思います。

歴史や実績、規模など会社の宝を活かしつつ、有田店長のイベント会社での企画経験やアイデアなど新しい発想で既存の花屋の常識を打ち破る!

ぜひ、大きな視野、視点で今後の事業戦略を考えていってください。
アイデア出しなどまたお気軽にご相談ください。(^-^)



ダメ出し道場登場ショップ募集中
申し込みはこちら

さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。


皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、先日リリースした新テンプレート「ニュートラル」のご紹介です。

https://www.ocnk.net/shape/preview.html?path=index032

主な特徴
・どんなシーンにもフィットする洗練されたデザインと使いやすさを両立
・ページ幅の拡張により、写真をより大きく魅力的に表示
・レイアウトとUI機能を全面的に改良し、シンプルでモダンなデザインを実現

デザイン作成プランでも好評いただいたUIやレイアウトもニュートラルでは標準実装しています。
また、おちゃのこネットのデザイナーが各デザイン設定箇所を最も見やすく綺麗に見える項目で設定済みですので、商品や画像を登録いただくだけです。
まだ、レスポンシブテンプレートをお試しいただいていないショップさまは是非一度お試しください。

デザイン管理テンプレート変更から設定できます。

テンプレート変更例
スタンダードテンプレートからニュートラルにテンプレートを変更した例です。
変更前テンプレート:スタンダード


変更後テンプレート:ニュートラル



なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

編集後記

体の不調を感じて受診したクリニックの検査結果が出ました。結論は「異常なし!」。ドクターから「次は数年後でいいよ」と言われて心の底からほっとしました。
(おちゃのこ山崎)

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