![]() 「他業界の勃興を参考に号」 |
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「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。
みなさんはゴールデンウィークをいかがお過ごしでしたでしょうか。いい思い出が作れたでしょうか。
海外に行かれた方は、食事代やホテル代などが日本より高くて驚かれたかもしれません。「昼食代2,000円は当たり前」と言われると、ますます若者が海外に行かなくなってしまいそうです。
さて、日本国内でずいぶん前からそういう思いをしてきた業界があります。それは出版業界の最下流に位置する書店業界です。
どういうことかというと、長い間インフレ率に見合わない売上の低成長に悩まされ続けていたのです。書店業界は再販制度で「定価」として売価が決められていますから、価格決定権がありません。さらに、取次店から見計らい配本で本が送られてくるために自由な発注もできません。そして、本の値段が世の中のさまざまなコストと比例せずに上がらなかったため、年々粗利が落ちていきました。書店の平均利益率は1%だそうです。
それが、どんどん書店が廃業していく理由です。労力に見合う収益が得られず、将来の見通しも暗いために、後継者に店を継ぐことができないわけです。そしてそれは数十年の単位で続いてきた業界構造に原因がありました。
他業界のことはみなさんにとって「対岸の火事」かもしれませんが、そこから経営のヒントを汲み取ることは可能だと思います。そういうわけで、今回は書店業界の内情に詳しく踏み込んだ本を紹介します。
おちゃのこ最新ニュース
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今週のトピックス
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お知らせ おちゃのこネットデザイン作成プランに作成事例を追加
プレシャス https://prcs.ocnk.net/ 皆さん、こんにちは。 大変ご好評をいただいているおちゃのこネットデザイン作成プランに、ご利用いただいたショップさまの作成事例を追加しました。ご利用いただいたショップさまにも見やすくなった、商品を探しやすくなった、綺麗でおしゃれなデザインに感動した!など、大変満足いただいております。 おちゃのこネットのデザイナーが作成しますので、HTML、CSSで高度なデザインカスタマイズが可能です。 綺麗なだけでなくユーザー利用目線で商品を売るための導線とデザインで作成します。 デザインプランの詳細、事例は下記ページよりご覧ください。 https://www.ocnk.net/design/list.php |
オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!
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![]() 今さらながら、と思われるショップさんも多いかとは思いますが、あらためて考えてみてください。 あなたのお店は、新規客とリピーター客、主にどちらで成り立っていますか? ネットショップ(ECサイト)における「新規客」と「リピート客」の売上比率は、業種やビジネスの成長段階によって異なりますが、目安としては以下のような比率が一般的です。 一般的な平均的比率(売上ベース) 立ち上げ期 成長・安定期 新規オープン間もない店舗さんなら当然、新規顧客比率が高いと思いますが、1年、3年、5年、10年と続いているお店になってくると、新規客よりもリピーター顧客がメインで成り立つようになります。 新規店は、広告費やオープンキャンペーンなど、お店の認知、集客、新規獲得にやや高めのコストをかけてお客様の固定化を図ります。 私の経験上、顧客獲得コストはネット通販ショップで1人当たり、少ない店でも数百円~、多いお店では数千円程度かけているお店も珍しくありません。(各店の平均商品単価や客単価により違う) 飛行機が飛び立つ際にはエンジンの回転数や出力を上げて短時間に多くの燃料を使って離陸し、高度を上げて安定した飛行ルートに乗せるようなイメージです。 飛行機は燃料を惜しんで出力を下げれば飛び立てませんし、飛び立ってもすぐ失速して墜落してしまいかねませんが、オンラインショップでは墜落まではしなくとも、安定した飛行ルートに乗せるまでに時間がかかり過ぎれば、赤字が続いていずれ燃料切れ(運転資金切れ)となってしまいます。 個人経営レベルのスモールショップではなかなか初期投資で思い切った広告宣伝などが打てず、オープンしたけど客は来ずでジリ貧になって閉店するお店が多いのも事実です。 一方、十分にコストをかけて広告宣伝や集客を行っても、来店客がちゃんと買い物をしてくれて、その後、再度また購入をしてくれるいわゆる「リピーター」「お得意さん」「常連さん」になってくれなければ、常に高めの集客コストをかけ続けていかなければならず、これまた長続きしません。 つまり、新規客を早めにリピーターとして固定化、常連客化していかなければ安定した健全経営になっていかないということです。 ちょっと分かりやすく、近所のスーパーマーケットや、飲食店、ヘアサロンなどをイメージしてみましょう。 地元に新規開店したスーパーA、新規オープンの案内チラシを周辺の住宅地にポスティングしたり、新聞折り込み広告を入れたり、駅前や人通りの多い場所で配布したりして宣伝します。オープン特売で玉子1パック10円! とか、お米1kg100円! など赤字覚悟の特売などを案内し、まずは来店してもらうことを優先して集客します。 でも、行ってみたら特売品以外は近隣の他店と比べてほとんど安くなく、品揃えなどもあまり特徴がない…では2回目はないかもしれません。でも、このスーパーAは近隣のスーパーBやCに比べるとお惣菜コーナーが充実している! とか、遠方の漁港に仕入れルートがあり鮮魚コーナーが鮮度がバツグンに良い! などの強みや特長があれば、その魅力を知った一部の客はBやCから流れて、このスーパーAをメインに利用するリピーターになってくれる。 ちなみにこのスーパーA、店員さんが高齢のお客様に話しかけて笑顔で会話しているシーンをよく見かけます。馴染みになればなかなか浮気せず裏切らないシニア層の心をしっかり掴まえているようです。 ------------------------------ 1年後のカフェAはいつも満席です。理由はいつも笑顔で好感の持てる店主の記憶力と心配りにあります。この店主さん、常連客が来店すると、前回の会話を覚えていて「〇〇さん、先日お話しされていた旅行の計画、どうなりました?」などと笑顔で名前を呼び自然に話しかけます。さらに常連客の好みを記憶し、「いつものカフェラテに今日はシナモンを少し加えてみましょうか? シナモンは末梢血管を再生させるらしいですよ」「今日のケーキセットには旬の大粒マスカットをオマケしています!」などといった小さな提案やプチプレゼントを提供します。お客様は「自分を覚えていて、気遣ってくれる居心地の良い場所」としてつい寄り道したくなるお店として賑わうようになりました。 ------------------------------ ------------------------------ シニア層が多いエリアだけに「自分のことを本当に気にかけてくれている」と感じたお客様は、さまざまな「困りごと」を相談してくれるようになり、良心的な価格で繰り返し利用しやすい便利屋さんとして繁盛しているそうです。 ------------------------------ お店とお客様の関係は「友情」に似ています。初対面で生涯の親友になることはまれです。信頼関係は時間をかけて、会話を通じて、互いの価値観を理解し、約束を守り、困った時に相談しやすく、手を差し伸べてくれることで構築されます。 店もまた、顧客との「友情」を育てるように、一貫した価値提供、誠実なコミュニケーション、期待以上のサービスを通じて信頼を積み上げていくのです。 お互いが相手を「いい奴なんだよ」と思い合える関係。 顧客:「この店、本当にいい店なんだよ!」 というような関係になれたなら、お互いにとてもハッピーで長いお付き合いになりますよね。(必ずしもお客様とお友達になれということではありません) ------------------------------ こういうお話をすると、若いオンラインショップの店主さんたちは「でも、それってリアル店の話ですよね」と、ネットは違うとおっしゃいますので、ネット店の例も。 ------------------------------ 酒飲みの顧客は新しい物、珍しい物好きなので、他店で珍しいワインがあれば黙って浮気してそちらで購入。その頻度が増えれば自店での買い物は減ってしまう。 そこで定期的にファン向けに有料のオフ会(試飲会)を開くように。珍しい物好き新しい物好きの近場の客が多く参加し、いろいろなワインを少しずつ試飲しながら、チーズやハムなど加工品も試食させ、ソムリエやインポーターをゲストに招いたり、ウンチクや知識欲も満たす会にしていきました。 そして何より、店主と実際に会って一緒に飲んで笑い合う時間を共有することで深い親近感+信頼感が得られると、次回からはメルマガやSNSで新しい品をオススメすれば、この店主の勧めるものならぜひ飲んでみたい! 食べてみたい! とネットでのリピート注文も見込めるようになりました。小さなお店で常に幅広い品ぞろえは難しいが、オススメ品に集中して在庫を持って販売できるので、資金繰りや商品回転率も見通しやすく経営も健全化しました。 そして何より、オフ会参加者はお店の宣伝マンになってくれるので、SNSや友人、知人への口コミで新規客も増えていく良い循環に。 ------------------------------ 一方で、お互いのリアルタイムの表情や声、雰囲気(気持)を感じながらのQ&Aや会話はどうしてもネット店では得られにくくなっています。 お客様も、お店に気を遣わず自由にいつでも商品を見て回れる一方で、詳しいウンチクやエピソード、上手な使い方、活用法、事例など、サイトに書ききれていない情報は得られずにいます。そして常連客としての親近感や扱いの良さも感じられずにいます。 だからこそ、個々のお客様と生の声で通話をしたり対面して会話することで、「物品を購入する」に加えて「大事にされている」という「満足感」や「関係性」は別の付加価値になり得る時代とも言えます。 特に「都市部で一人暮らし」のお客様は、たとえ人口の多い所に住んでいようとも意外と「孤独」であったり「寂しさ」を感じていたりする人が多い時代です。 「買い物」を通じてお店の人と温かい会話や触れあい、気に入った商品という共通項について、「客」という大切にされる立場で会話することは、「直」でのコミュニケーションが苦手な人でも話しやすい状況なのです。 オフ会のようにお客様の輪を作ってその中に店主も加わる形なら、押し付け感、押し売り感も出にくいですし、お客様もお店だけを向かずお客様同士の会話や繋がりも得られる。別に顧客間の繋がりは求めない方は、お店との対話だけ楽しめば良い。 オフ会まではなかなか、と思われるお店でも、電話や通話アプリでぜひ「会話」を隠れたお店の付加価値として「お客様と関係性を構築する」ことでリピーターを増やし、お店の経営も健全化させていってください。結局、常連客や上得意客は親友と同じで、一人ずつ丁寧に接して作っていくしかないのです。網で小魚を一度にたくさん掬うようにはいきません。 ------------------------------ 出荷=ただの物流作業になっているお店は今一度見直してみましょう。 デジタルでの買い物体験にも「人間味」を加えることで、顧客からは「自分を実際の人間が大切に扱ってくれている」という感覚を与えてあげられるようになります。 「どうせ、ITによる自動化で人の意識なんてなく出荷してるんでしょ」と顧客も思っています。だからこそ、個別の人間としての認識や扱いは比較的簡単に満足感を与えやすい時代とも言えるのです。 無味乾燥したドライな接客が当たり前になってきた昨今、特に都会ではコンビニなどでの「笑顔もありがとうもない接客」に慣らされた消費者は、期待以上の人間味のある接客には感動すら覚えてくれます。 「顔も合わせないネットショップだからこの程度で良い」と思わないところにチャンスがあります。 ひたすら、安売り!、薄利多売!、自動出荷、常に新規客獲得!の消耗戦は効率重視の大手さんにお任せして、中小オンラインショップは適正利益で適量販売、お客様と良い関係による満足度を築いた上で、しっかり儲けて健全経営を目指していきましょう! あなたのお店がリピート率が上がらないようなら、商品やページのクオリティを見直すと同時に、効率を重視し過ぎて「顧客との対話」という面倒から逃れるようなオンラインショップ経営になっていないか? 今一度顧客目線で自店を見直してみてください。 「お店チェック」や「ダメ出し」を受けてみたいショップさんは、いつでもお気軽にご相談ください! ![]() ![]() ![]() さて… |
このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。
皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。
今回のデザイン道場は、先日リリースしたSOLD OUT画像のフォント追加と文字サイズ追加をご紹介します。
これまでになかった、フォントNotoやRobotoなどのフォントを追加しています。
カスタムパーツのフォント変更を利用されている方は、SOLD OUT画像の文字も揃えることができます。
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商品管理→在庫表示・通知設定の在庫切れ商品欄で「SOLD OUT」画像を表示するにチェックを入れるとSOLD OUT画像設定欄が表示されます。
追加フォント
・Noto Sans (ゴシック体)
・Noto Serif (明朝体)
・Roboto
・Montserrat
・Playfair Display
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。
編集後記
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