文章は才能ではない、技術である!号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

買い物などで事務所の外に出て知り合いと顔を合わせると、どちらからともなく「暑いですね~」「本当ですね~」。ほかに言うべき言葉が思い浮かびません。

私は朝、早めに起きる方なのですが、起きて窓を開けているのは30分くらいで、7時前からエアコンのお世話になる毎日です。電気代が怖いです。

野外で草刈りや建設工事に従事している方、農作業をされている方を見ると、とにかく頭が下がる思いです。毎日「熱中症アラート」が出ているのですから、屋外での仕事はまさに命がけ。くれぐれも体調管理に気をつけていただきたいと思います。

ところで、生成AIが進化して自分の代わりに文章を書いてくれるようになったとしても、まったく文章を書かなくてもよくなる時代にはならないでしょう。AIが書いてくれる時代こそ、人間が自分で考え、自分らしさをにじませた文章が重要になるはずです。

「でも、自分には文才がないから…」と文章力に自信を持てないでいる人は少なくないと思います。そこで今回のオススメ参考書には、新聞記者からライターに転身して文章で身を立てている方の本を取り上げてみました。

「作文が大の苦手でした」という「はじめに」の最初の文に惹かれて、どんなことが書いてあるのか興味を持ったのですが、商売に文章を使っているみなさんの参考になると思いました。「文章は才能ではない、技術である!」という著者の言葉に耳を傾けてみませんか?

お知らせ おちゃのこネットデザイン作成プランに作成事例を追加

ワッペンストア
ワッペンストア
https://www.wappenstore.com/
皆さん、こんにちは。
大変ご好評をいただいているおちゃのこネットデザイン作成プランに、ご利用いただいたショップさまの作成事例を追加しました。ご利用いただいたショップさまにも見やすくなった、商品を探しやすくなった、綺麗でおしゃれなデザインに感動した!など、大変満足いただいております。
おちゃのこネットのデザイナーが作成しますので、HTML、CSSで高度なデザインカスタマイズが可能です。
綺麗なだけでなくユーザー利用目線で商品を売るための導線とデザインで作成します。

デザインプランの詳細、事例は下記ページよりご覧ください。
https://www.ocnk.net/design/list.php

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

文章が苦手だった元新聞記者のライティング術

根本毅・著/ことラボ出版・刊

500円(キンドル版・税込)

聞いたことのない版元名ですが、これは著者が主宰するキンドル出版専門の版元名のようです。著者は「ことのはラボラトリー」を自分の屋号として使用しており、ドメイン名は「kot-lab.net」となっています。

まずは著者のプロフィールを紹介することから始めましょう。著者は1969年神奈川県生まれ。京都大学理学部を卒業後、阪神・淡路大震災のボランティア活動を経て毎日新聞社に入社、記者やデスクを務めました。

関心を持って取材したテーマは「原発」「医療」「科学」「研究不正」「災害・防災」などで、2019年に会社の早期退職募集に応じて退社。以降はフリーライターとして活躍しています。

2024年春からは、アマゾンの電子書籍出版をサポートする「キンドル出版プロデューサー」の仕事も始め、「本を出版したい」という人の願いを叶えるために、その見本的な作品として本書を世に出しました。キンドル出版であるため、キンドルの電子書籍のみの発行であり、紙の本はありません。

本書の「はじめに」の冒頭には、こんな文章が載っています。
「作文が大の苦手でした。夏休みの宿題の読書感想文がどうしても書けず、提出しなかったこともあるほどです」

「新聞記者」というと、「話すより書く方が得意」といった人を想像してしまうのですが、著者はそういう人ではありませんでした。それなのに23年間の新聞記者生活を全うできた理由は、「文章は才能ではなく技術である」という考えを信じて実践してきたからです。その方法論を説き明かしたのが本書というわけです。

著者は現在、フリーライターとして各方面で活躍していますが、それでも「自分に文章を書く才能を感じたことはありません」と言い切っています。著者自身の存在が、「文章は才能ではなく技術である」という論の証明なのだそうです。

本書はアマゾンのキンドル・ダイレクト・パブリッシング(KDP)というシステムを利用して出版されています。これは誰もが原稿さえ用意できれば本を出版できるという個人出版のハードルを下げたもので、アマゾンからしか販売できませんが、多くの場合百万円単位の費用を要する「自費出版」がほとんど無料で実現できます。

ただし、原稿ファイルの取扱いやアップロードの仕組み、値付けや印税率の設定など細かいことを全部自分でやらなければならないため、技術的なハードルは決して低くはありません。それを理解したので、著者はキンドル出版プロデューサーとして本を出したい人のお手伝いをしているわけです。

それでは、本書の目次を紹介しましょう。
・はじめに
・第1章 文章への苦手意識と新聞記者生活
・第2章 何を書くか。どのような構成で書くか
・第3章 タイトルと体裁~文章は見た目が9割
・第4章 文章術
・第5章 「文章が苦手」から脱するために
・おわりに
・著者プロフィル

第1章の紹介は飛ばします。著者が文章を書くことを苦手にしていたという話はもう触れましたし、著者の新聞記者生活は興味のある人が本書で読めばいいと思うからです。それよりも本書のキモである「文章は技術である」という部分が重要でしょう。

第2章はその基礎編です。第3章が応用編、第4章が上級編という感じで読み進めればよいのだと思います。

第2章の構成は次のようになっています。
・ネタ探し
・自分が面白いと思えばネタになる
・自伝は関心を持たれる
・素材集め(取材)
・見出しを考えてみる
・構成を決める大切さ
・構成のパターン
・「つかみ」が大事

最初の「ネタ探し」は、簡単に言えば「常にアンテナを張っておき、自分の好奇心を刺激することを素早くキャッチすること」です。ただし、新聞記者のネタ探しと、SNSなどに投稿する記事のネタ探しは重さがまるで違います。

「ネタ探し」について、著者は読者にこうアドバイスしています。
「新聞記事に限らず、ネタになるかどうか迷ったら、『自分が面白いと思うか』『自分の感情が揺り動かされたか』を判断基準にしてみてください。そう考えると、身の回りにネタはたくさん転がっていると思いませんか?」

読者への参考として、著者が若い頃、茨城県水戸支局で担当していた連載記事のタイトルが挙げられています。
・茨城弁を聞き取るために知っておくべきことは何か/「イ」と「エ」に区別なし
・なぜ県内には「根本」姓が多いのか/祖は将門の乱で活躍の藤原秀郷
・ガマの油は本当に効き目があるの?/主成分除かれ、今はスキンケア用
・なぜ茨城で汚職がはびこるのか/公共事業依存と政治的無関心

「自伝は関心を持たれる」というのは、その人の自伝がその人だけのオリジナルネタだからです。新聞などの「人生相談」が人気なのは、他人の人生が読む人の心を動かすことが多いからです。なので、「自分の人生なんて平凡で面白くない」と思っている人は、見方を変えて深掘りする必要があるでしょう。

「素材集め(取材)」の項で、著者は「文章は素材集めが9割、とも言えます」と書いています。素材がない、つまらない文章はどんなに書き手の技量が高くても、読んでもらうことはできません。

何を書くかを決め、素材も集めたら、文章を書き始める前に見出し(タイトル)を考えるべきだと著者は言っています。メールなら「件名」にあたるものです。著者も新聞記者時代、自分で仮の見出しを考えてから記事を書き始めていたそうです。

見出しを考えずに文章を書き始めてしまうと、何が言いたいのか理解できない原稿になりがちだといいます。何がポイントなのかが明確になっていないからです。これは新聞記事に限らず、SNSの投稿やメール、書籍の原稿など、文章を書くあらゆるケースに言えることだと著者は力説しています。

文章を書き始める前の仮の見出しは、文章がブレないためのガイドのようなものなので、文章が完成したら変更してもいいそうです。

「構成を決める大切さ」というのは、特に長い文章を書く時のヒントです。参考として、朝日新聞の記事が掲載されています。
***
米民主党のバイデン大統領(81)は21日、11月の大統領選から撤退する意向を明らかにした。現在の大統領任期は全うする。大統領選に向けた民主党の公認候補としては、カマラ・ハリス副大統領(59)への全面的な支持を表明した。投票日まで4カ月を切る時期の立候補断念は極めて異例で、民主党は後任選びを急ぐ。
***

これは記事の「前文」にあたる文章ですが、ここに記事のポイントや読者の疑問である「後任候補は?」に対する答えが記され、最後の一文でニュースが持つ意味や意向表明が及ぼす影響を示しています。この文章があれば、後はその内容を順に詳しく書いていくだけです。

著者は現役の新聞記者時代、この前文さえ決まれば構成はそれほど意識して考えなかったといいます。前文は読者にとっては記事の要約やポイントを知るためのものですが、書き手にとっては文章のゴールにたどり着くための地図の役割を果たしています。

多くの人が書いている文章は新聞記事ではないので、前文のような文章を最初に持ってくる必要はありません。その代わりに著者が勧めているのが、「目次(構成案)を最初に作る」ということです。

その作業を、著者は本書の制作を例にして説明しています。
まず「元新聞記者のライティング術」というタイトルが決まったら、次にテーマに合わせて盛り込める項目をスマホにどんどん書いていきました。それを自宅に戻ってからパソコンのワードにコピペし、章別に振り分けていきました。

こうしてできた目次は、最後まで書ききるための地図の役割を果たしました。ゴールまでの詳細が目次に示されているため、書き手は寄り道したり迷走したるすることなく完走することができます。すなわち、目次は読者のためだけではなく、著者のためにもあるということです。

そのような文章の構成ですが、いろいろなパターンがあります。最も有名なのは「起承転結」で、これは漢詩の構成法から来ています。ほかには「序破急」「序論、本論、結論」「PREP法」「SDS法」「逆ピラミッド型」などが知られています。

章末の「『つかみ』が大事」という項には、忙しい現代人に文章を読んでもらうためのコツが書かれています。書籍ならば、本のタイトルとサブタイトル、キャッチコピーで読者の関心を惹き、「まえがき」や「はじめに」で「この本を読みたい」と思わせ、目次で「これは買わねば」と財布を取り出させなければ売れません。

最近は「タイパ(タイムパフォーマンス)」なる言葉が流行語となり、イントロの長い曲がスキップされてしまう、映画を早送りで肝心なところだけを視聴するといった時間コスト重視のライフスタイルを優先する風潮となっています。そのため、あらゆるコンテンツにおいて「つかみ」の重要性が増しています。

そこで再び注目されているのが新聞の「前文」というわけです。雑誌ではタイトル下の「リード文」と呼ばれるものが前文に相当します。学会の論文などでもそれに相当する「サマリー」という部分があります。

新聞の前文のように、読み手の必要な情報がすべて冒頭に置かれ、それ以降で詳細を説明する方法は、まさに「つかみ」です。文章を書く時にそれを意識すると、より読者に伝わり、読んでもらえる文章になるかもしれません。

続く第3章の内容は、次のようになっています。
・文章は内容だけではない
・読んでもらえるかどうかは表紙次第
・タイトルと件名
・字下げ問題
・一つの段落が長いと読む気がうせる
・余白は大切
・漢字とひらがな
・新聞の表記ルール
・自分の好みで統一を

最初の「文章は内容だけではない」という項目は「?」と感じた人もいることでしょう。「文章から内容を取ったら、何が残るの?」と。

著者が言いたいのは、「文章も見た目が大事」ということです。それを次の「読んでもらえるかどうかは表紙次第」という項目で説明しています。

***
著者が有名人や知り合いでもない限り、その本を手に取ってくれるかどうかは表紙次第です。どんなに素晴らしい内容の本でも、手に取ってもらわないことには内容を伝えることはできません。素晴らしいかどうか、評価してもらうことすらできないのです。そう考えると、「見た目が9割」どころか、「見た目が10割」だとは思いませんか?
***

著者は「文章にも見た目という非言語の要素があり、文章の中身を読んでもらうためにも見た目には気をつけなければならない」と言っています。先の例は本の表紙でしたが、著者の言う文章の見た目には、ほかにもたくさんの要素があります。

それは、文章のレイアウト、段落の分け方、フォントの種類や大きさなどです。たとえば最近の実用書やビジネス書によく見られる、本文中に太字や傍線、マーカーなどを入れて重要なところを強調するやり方も、見た目の一種です。

印刷物でなくても、電子メールでも見た目は重要です。長い文章をだらだらと書くよりも、適当な長さで改行したり、段落間に空行を入れたりして読みやすさを工夫すると、受け取った相手も良い印象を持つでしょう。

SNSやショートメッセージでは、画像や絵文字、ハッシュタグなどの非言語要素が重要になります。視覚的な要素も印象を大きく左右するからです。

さらに「見た目」の要素が大きくなるのが「手書きの文章」です。手書きの文字には書き手の人柄が表れますし、デジタル全盛で活字が当たり前の現代では、「自分のために時間と手間をかけてわざわざ書いてくれた」という思いが伝わることが付加価値になります。手紙の場合は封筒や便箋のセンスも大事です。

文章の「見た目」として、著者は「漢字とひらがな」という問題も提起しています。どの言葉を漢字にして、どの言葉をひらがな、あるいはカタカナで表記するかは書き手のセンスが問われますが、重要なのは「統一する」ということです。文字統一ができていないと、真剣に書いていないという印象を持たれます。

次の第4章では、「文章に正解はない」という項目から始まります。著者は昔の自分を省みて、「文章が苦手だったのは、正解がわからなかったからかもしれない」ということに思い至りました。

いかにも理系の人らしい考え方ですが、文章には「これが正しい」という唯一無二の答えがありません。存在するのは、より良い文章を書くためのコツや方法論です。以下、そのコツが列記されていきます。

ひとつは、「1文は短い方がいい」ということ。ふたつめは「文章は書かれた順に読まれる」ということ。以下、「読者に受け入れ準備をしてもらう」「専門用語やカタカナ語は避ける」「読み手の立場に立つ想像力」「具体的に書く」「順接の『が』は控えよう」「です・ます調か、だ・である調か」「カギ括弧の有効利用」「英訳しやすいか意識してみる」と続きます。

次の第5章では、わかりやすい文章を書き、苦手意識から脱するための具体的な方法が示されます。項目を列記します。
・信頼できる人に読んでもらう
・1人の場合は?
・タイトルで「ゴール」を定める
・とにかく書き、後で整える
・事実関係は正確に
・「文章が苦手」の原因
・苦手克服のために

本書を読めば必ず文章を書くのが苦手でなくなるかどうかは、著者と読み手とのマッチングによりますが、少なくともヒントにはなるでしょう。

キンドルアンリミテッドに加入している人は無料で読めるので、試しにさらっと読んでみるといいと思います。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

EC仙人
太田哲生

「何か運動していらっしゃいますか?」とか、「何かスポーツやってますか?」は、世間話や、採用面接、お見合いなどの席での話題のきっかけ作りによく使う質問ですね。

「今日は良いお天気ですね~」ほどではないにしても、スポーツのことってよく聞かれたりしますよね~

「良いお天気ですね~」だと、返事は「そうですね~」で、そこから先になかなか話が広がりませんが(^^;)、「運動してますか?」「スポーツしてますか?」は、答えが「Yes」なら、そこからの発展が期待できます。

「どんなスポーツ?」「部活で?」「どのくらいやっているの?」「チームや仲間は?」などと話が広がりますし、たとえ答えが「No」でも、「ではお好きなスポーツは?」「こないだのオリンピックでは」とか、「世界大会見ました?」「あの選手が」と話も展開させていきやすいですね。

相手が、どんなスポーツをやっているか、やっていたか、どれくらいやっていたかなどの情報を得るだけでも、その人の人となりを少しばかりにせよ、うかがい知ることができます。

スポーツをやっていない方でも、高齢の方や私のように障害を持った人でも、自らはもうスポーツしない、できない方であっても、見るのが好きな競技の一つや二つはあるでしょうから、共通の話題にもしやすい。そういうのもスポーツの持つ魅力ですよね。

では、「運動」とか「スポーツ」とか言われた際に思い浮かぶ競技名はどんなものでしょうか?

ひと昔前までだと、野球、サッカー、ゴルフ、バスケといったメジャーな球技を中心に、ランニング、マラソンなどの陸上系や、柔道、剣道、空手などの武道、水泳、体操など、昔から学校の部活動にあるような種目が多かったかと思いますが、2020東京~2024パリオリンピックあたりからは、BMX(バイシクルモトクロス)、スポーツクライミング、サーフィン、ブレイキン(ブレイクダンス)、スケートボードなどの新しいスポーツをする方も増えてきました。

これらの新しいスポーツは、オリンピックや大会参加者の場合は採点や勝敗がありますが、一般に楽しむ方々では、競技や勝敗という感覚よりも、「自己表現」「自由さ」「創造性」といった価値が重視され、従来のスポーツのように厳格なルールに縛られず、個人の感性で楽しまれている方も多いように思います。

ただ実際にはかなりの「運動神経(反射神経)」や「身体能力」「バランス能力」も求められるので、シニアの私などでは難易度も高く、大ケガするリスクも高いため、なかなか気軽に始められない(始めたくてもコワい)ですが、ウン十年前ならぜひチャレンジしてみたかったー!(^^;)

さてさて、今回のお店は新スポーツの中でも競技人口がうなぎのぼりの「スケートボード」(略してスケボー)のお店です!

スケートボードはオリンピック競技としてはつい最近の新しいスポーツかもしれませんが、その発祥は1940年代のアメリカ西海岸といいますから、歴史はもう80年も経つんですね。

日本には1960年代に来たとのことなので、それでも60年以上。昭和育ちの私の学生時代にも、街中ではもうやってる人を見かけていましたので(ウン十年前)、なかなかの歴史ですねー。

私は残念ながら人生で一度もスケートボードに乗ったことはないですし、今やれば100%転んでケガする自信がありますので(^^;)、怖くてやってみようとも思えませんが、スイーっと乗れたらさぞ気持ちいいんだろうな~と憧れてはいます。

せめて気分だけでも スケーター気分で…
では、「ダメ出し!道場」始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
Seven Two Surf

ショップ名 :
Seven Two Surf

サイトURL:
https://seventwosurf.ocnk.net/

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

ホームページの必要性について。
ネットでは売り上げゼロ。
ネットからの集客もほぼゼロ。
集客はクチコミばかりで、ネットからの来店、ネットショップの売り上げもない状態。

第一印象:スケボー店なのかサーフィン店なのか?対象は初心者なのか上級者なのか?

店舗名看板画像はシンプルに「Seven Two Surf」だけで、トップページ最上部には「スケートボード、スケボーパーク、スケートボードスクール、スケートボードパーク、サーフィン、カフェ、痩身、美顔」などあれこれと欲張った幅広いキーワードがあります。

大きなメインスライドショー画像には、サーフィンしている人の写真、スケボーしている子供たちの写真、砂浜を歩くサーファーの写真、スケボーをやっている若者の写真など、スケボーとサーフィンが混在しています。
ウーン、悩ましい。

その下の情報欄には「WESTSUITS」というサーフィンのウエットスーツのブランドの話題がある一方で、上部メニューにはスケートボードスクールの文字。

左下部の「テンチョーで~す」のコーナーには、サーフボードを持っている店長写真。

ウーン、サーフィンなのか? スケボーなのか?
どっちの専門店なの?(どっちも売りたいの?)と思いきや、左メニューにはスケートボード関連の商品カテゴリーのみで、サーフィンカテゴリーは見当たらず。

また、商品カテゴリーには、デッキ(板)、トラック(車軸)、ウィール(車輪)など部分部分のパーツのカテゴリーはあっても、完成品のスケートボードはなく、オーダーメイド感が強いため、中上級者向けのレベルの高いお店なのか? と思いきや、キッズやジュニアの文字もちらほら。

初心者向けなのか? 上級者向けなのか? 実際には幅広い客層に対応できるのだろうと想像はできますが、初心者向けの啓蒙コンテンツはまったく見当たらず、今のサイト構成では初心者には「???」。わからないことだらけで、とっつきにくいハードルの高いお店となってしまっています。

言葉足らずなベテラン店長のノリで「わかるだろ?」的な、「ちょっと初心者には近寄りがたいお店だなぁ」という印象です。

インタビューでわかったこと、気づいた点

オーナー店長の遠藤さんにお電話でインタビューさせていただきました。

遠藤さんは1966年生まれの59歳、創業は1998年とのことなので、32歳の頃。

バブル景気前後の日本が好景気で賑わった頃に青春時代を謳歌され、ロックにディスコにゲームにビリヤード、サーフィン、スケボーと楽しんでこられ、その中からサーフィンとスケボーを商売にされ、神戸市の垂水にあったお店を2012年に現在の明石市に移転。小売だけでなく実際にスケボーができるスケートボードパークが開設可能な広さのある物件で、教室もできるようにと移転されたとのことです。

また神戸市や明石市の周辺には割と古くからスケートボード場があるので、ユーザー環境的には良いエリアなのかもしれません。

リアル実店舗のお客様はほとんどが口コミの紹介で来られるとのことですが、ネットを見て来たというお客様もぼちぼちとは現れておられるようです。しかしネット店だけで購入に至るお客様はゼロとのことで、どうしたものかと悩んでおられます。

インタビューで「ド素人」である私がいろいろとご質問させていただいたのですが、店長の印象やお人柄は優しく、フレンドリーで知識や経験が豊富な様子なので、実店舗での接客ならばどんどんと引き込まれてこの店長に相談しながらオススメのパーツを組み合わせてボードやグッズ一式を揃えてみよう! となるんやろなぁ~! と感じましたが、残念ながらネット店ホームページにはその雰囲気や、初心者が始めるためのステップも、初心者向けの解説もされておらず、「わかりにくい」「サーフィンなのかスケボーなのか専門がわからない」「初心者には敷居が高いお店」になってしまっているのがとてももったいなく感じました。

スケートボード教室もされていることで、生徒やその父兄の口コミや紹介が多い、リアル重視のお店という【強み】をネット店でどう生かすのか? が課題であると感じました。

具体的なダメ出し&改善策

第一印象でも申し上げましたが、サーフィンとスケボーの写真や情報が混在している点が問題です。もちろん、両方をやるお客様もおられるかもしれませんが、ここはまず勇気を持って、「スケートボード」一本に絞り、サーフィン関連の情報、カフェや痩身サロンなどのキーワードは実店舗紹介の一部だけにして、残りは全部削除(特にトップページ)しましょう。

そうすることで、お客様にも何の専門店かはっきりしますし、SEO的にも評価が高まることになると思います。

サーフィンに関してもネットショップをされたいなら、それは別ショップ、別ドメインでやりましょう。

------------------------------
店長の自己紹介に関しても、サーフボードを持った写真は削除し、スケボーについての経験や知識、見識、人脈、ネットワークを感じさせるような自己アピール文に変えましょう。

今の紹介文
↓↓↓↓↓
「テンチョーで~す
名前
エンドー犬
星座
たぶんカニ
趣味
たぶんサーフィンとスケート」
↑↑↑↑↑

あまり堅苦しくしたくなかったのだとは思いますが、これでは信頼感ゼロ、テキトー過ぎです(^^;)

「頼れるアニキ、スケボ塾の塾長、弟子やスケボー業界の仲間がたくさんいるスケボー界のことなら何でも知ってるスケボー仙人!」的な自己紹介文にしていきましょう!
(ドラゴンボールの孫悟空ではなくとも、悟空の師匠の亀仙人やカリン塔のカリン仙猫のような、業界の古くからの情報や修業の仕方など、幅広くいろいろなことを知っているイメージ?(^^;))

また笑顔での写真は重要です。「親しみやすい、話しやすい、相談しやすい店長さん!」がひと目で感じられる満面の笑顔の写真を撮りましょう!

------------------------------
サイト全体に人気(ひとけ)が少ないので、トップページバナーだけでなく、店長日記やトピックス、商品ページにもスケーターたちがボードに乗っているイメージカットや彼らが愛用するボードやデザインアレンジなども、単に一覧ではなくて、個々のインタビューやコメント、本人のウェアのファッションの写真なども添えてSNSにアップしていくと良いと思います。顔を出すのが苦手な方は顔だけ隠してあげましょう。

ショート動画でプレイスタイルも掲載してあげれば、上達しているスケーターで喜んで協力してくれる子も少なくないのではないでしょうか。せっかく教室をされているので、講師や生徒さんたちのスノボーシーンはどんどん載せていきたいですね。

メンテナンスやカスタムしている作業シーンなども欲しいですね。プロの職人のやり方も、お客様自らが交換している動画などもいろいろと織り交ぜて。

ファッションやボードのアレンジやデコのコンテストなどもやると、賑わいや仲間感が高まると思います。
こうした企画自体もお客さんや生徒さんたちに問いかけて巻き込んでいくと、ファンコミュニティーが育っていくと思います。

コミュニティーを育て、お店との距離感を縮め、親近感をUPすると、より新規客の紹介、入会が増えていくのは教室ビジネスの勝ちパターンです。

現状、SNSは文字の多いInstagram と Instagramの再投稿のFacebookだけのようですが、スケボー文化と若年層のターゲット客層からすると、親和性の良いSNSは YoutubeとTikTokだと思います。
すべてを店長一人が独学でやるのは大変でしょうが、生徒さんの中からTikTokやYoutubeもやってくれるボランティア的なスタッフが育ってくる可能性もあると思います!

まずはリピーターの若いお客さんや講師の方たちに相談してみましょう!
------------------------------------------------------------
その他気になった点。

アメリカ文化、ストリート文化の色合いが強いスケボーなので、商品名は英語表記、アルファベットだけでも良いですが、お客様には英語は苦手、まだよくわからないという人も少なくないと思います。カッコよさだけで伝わらないのはオンラインショップではNGです。

せめて、説明文ではカタカナ表記と意味をわかりやすく明記してあげましょう。

例)187 KILLER PADS LOCK-IN RECAP
https://seventwosurf.ocnk.net/product/885

初心者や親御さんがこの商品名とページだけ見ても、これは何なのかがなかなかわからないと思います。

ニーパッド(膝用プロテクターの交換用パッド)のようにわかりやすいひと言を説明文の最初に記しましょう。

初心者にでも秒でわかる商品名、商品説明を目指しましょう!

------------------------------
デッキテープ
https://seventwosurf.ocnk.net/product-list/218

テープの一覧のみですが、どうやって貼り替えるのかがわかりません。
貼り換えている途中のイメージカット、サイズの計り方、選び方などがカテゴリーページの上部に欲しいところです。

ベテランさんには当たり前のことも、初心者には「?」がいっぱい。
「わかるだろう」は「8割の方にはわからん!」と思って、ていねいな説明や画像掲載を心がけましょう。

------------------------------
スケートボードケース(バッグ類)
https://seventwosurf.ocnk.net/product-list/279

バッグ類は、一般アパレルの他店でもそうですが、外見だけでなく収納力や機能が細かく見たいところです。
今の写真だけで「よし、買おう!」とまで決断するのは難しいです。

実物を見たことのない人が、写真だけでその仕様や機能を理解するのはなかなか難しいものです。動画が使える時代になって、開け閉めや形を変えるアレンジ、実際にどんな物がどのくらい入るのか? などはいろいろな物を入れて写真点数を増やすのも必要ですが、1分ほどの動画であれば、出し入れやアレンジなども簡単に説明できると思いますので、ぜひ動画を用意してください。

60点
総評

安価で薄利多売を目指しているお店では決してないので、とにかくネット店においては商品ジャンルとターゲットを絞って、ひと目で「誰に何を売る店なのか?」をわかりやすくすることが最優先事項だと思います。

【誰に】→スケボーを始めたい初心者(幼、小、中生)とその親

【何を】→体格に合わせてその子に合った信頼度の高いスケボーが組み上げられるようにオーダーメイドできるお店。スケートボード専門店ならではの「商品+相談サービス」という価値を売る

安全性や信頼性の低い安物の既製品ではなく、成長期のスケーターに合ったデッキ(板)やトラック(車台)のサイズや幅、スタイルや好みによるウィール(車輪)の選び方、防具としてのヘルメットやプロテクターなどだけでなく、普段の練習場所や注意点(道路交通法や地域の条例など)、安全面・ルールやマナーや他のスケーターとの交流や接し方なども含めて総合的な「基本」の考え方を、本人だけでなく親御さんも、なんでも相談しながら教えてもらえることは、単なるアイテム選びの自販機的なオンラインショッピングサイトで買うのとは大きな違いがあると思います。

単なるグッズ販売店としてではなく、小さなキッズの段階から、各スケーター+親御さんたちの「初めての師匠」的な位置づけのお店になる!

「ただ、パーツを安く買えれば良い客はよそに行け!」くらいのつもりで付加価値の高いサイト作りをしていくことが、ネットとリアル、トータルで効果的な戦略になるのではないでしょうか?

見方を変えれば簡単です。実店舗でずっとされてきていることを体形的にまとめて、ネットでもどう伝えたり発信したりやり取りしていくのか? ということです。

SNSやチャットツール、配信系アプリ、会議アプリなども使って、遠藤店長とスタッフ・講師さんたちがネット顧客とコミュニケーションできるように適したツールや手段を選んで柔軟な発想で活用していけば良いと思います。

スポーツ系のオンラインレッスン、セミナーやサロン運営などをされているお店や教室は他業種でもたくさんありますので、いろいろと見て取り入れていってみてはいかがでしょうか?

オンラインショップにおいて「物を売ろう!」とすると、専門性の高い、価格も高いモノは売れませんが、経験や体験。知識やノウハウ、チームや教室に属するという価値を売れれば、その後のモノは自然に売れていくものです。

Seven Two Surf さんは、そういう価値とポテンシャルをたくさん持ったお店だと思います。

また細かい点、具体的に何かに取り組む際にお悩みの時は、お気軽にご相談ください。

以上。「ダメ出し!道場」でした!



ダメ出し道場登場ショップ募集中
申し込みはこちら

さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、先日リリースしたフッターのカラム設定をご紹介します。
これまでは1カラムで横並び表示でしたが、
最大:1~5カラム (※PC等の横幅が広いデバイス)
最小:1~2カラム (※タブレット、スマホなどの横幅が狭いデバイス)
を設定できるようになりました。
また、自由記入欄も設置可能になりましたので、各カラム分けしたナビゲーションにタイトルや、ロゴ画像やSNSへのリンクなどを入れることも可能です。






管理画面から設定する

デザイン管理→配置/画像/コメント設定のフッター欄から設定できます。

※設定方法など詳しくは以下をご確認ください。
https://www.ocnk.net/faq/?action=faq&id=1825

 
自由記入欄を設定する

デザイン管理→配置/画像/コメント設定のフッター欄の「自由記入欄追加」ボタンから自由記入欄を追加してください。
テキスト部分は、各カラムのタイトルに変更してください。
カラム分、自由記入欄を作成し、各カラムの最上部に自由記入欄を設置してください。

<div class="footer_title">ショッピング</div>

 
スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けてください。
文字を太字にし、余白を指定しています。

.footer_title {
padding: 10px 0px 0px;
font-weight: 700;
}
@media screen and (min-width: 840px) {
.footer_title {
padding: 5px 0px;
}
}

 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

編集後記

昨日も都内は猛暑でしたが、打ち合わせが東京湾に面した場所だったので、日影で強い海風に当たることができました。久しぶりに自然の風を心地よいと感じました。
(おちゃのこ山崎)

■おちゃのこネットのご利用方法については、よくあるご質問も参照ください。(https://www.ocnk.net/faq/
また、マニュアルもご用意しております。(https://www.ocnk.net/webmanual/

■おちゃのこネット公式ブログ
https://blog.ocnk.net/blog/

■おちゃのこネットFacebook
https://www.facebook.com/ocnk.net

■おちゃのこネット公式twitter
https://twitter.com/ocnknet

■ネットショップにお役立ち。弊社は下記のサービスも提供しています。
【おちゃのこさいさい】https://www.ocnk.me/
【オートステップメール】https://www.autostepmail.com/

■受信の停止は、最末尾のURLをクリックしてください。

■お問い合わせ
ご質問・ご意見・ご感想等のある方は下記フォームからお願い致します。(https://www.ocnk.net/contact/index.php

■個人情報の取り扱いについてはプライバシーポリシーをご覧ください。(https://www.ocnk.net/company/privacy.php

発行:おちゃのこネット株式会社

お手軽ネットショップ開設・開業、ネットショップ作成

〒651-0096 神戸市中央区雲井通7-1-1 ミント神戸14F

mail:info@ocnk.net

Copyright (C) 2004-2025 OCHANOKO-NET All Rights Reserved.