マーケティングの元祖は江戸時代の日本人!?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

ゴルフの打ちっぱなし練習場の倒産が過去最多を記録しているそうです。インドア練習場が増えたのが原因のようですが、天候に左右されない、空調が効いて快適、人の目を気にせず練習できるなどの利点が従来の打ちっぱなし練習場を淘汰に追い込んでいるのでしょう。

インドア練習場には弾道測定機やハイスピードカメラが備えられていて、スイングの解析がレッスンプロに頼らなくてもできるという利点があります。ボールスピードやクラブ軌道、スピン量などの詳細データがわかることも便利です。さらにシミュレーターで実際のコースも疑似体験できるとなると、人気が出るのも仕方ありませんね。

では従来の打ちっぱなし練習場にはもはや勝ち目はないのでしょうか。いや、そんなことはないでしょう。実際の打球の球筋を目で追えることや、広々とした開放感はインドア練習場では得られないものですから、そこを利点としてアピールしていけば、まだ勝機はあるはずです。そういうことを考えるのがマーケティングの妙味といえるでしょう。

マーケティングといえば、ドラッカーはマーケティングの発明者を三井家の始祖である三井高利と著書に書いています。江戸時代の商人が世界に先駆けて商道の基礎を築いたというのは興味深いですね。

今回のオススメ参考書では、そんな江戸時代の商人たちを紹介した本を取り上げてみました。

お知らせ 4種類の新デザインテンプレートを追加

4種類の新デザインテンプレートを追加
レスポンシブテンプレートに、新たに4種類のデザインを追加しました。

今回追加されたのは「オープングラス」「サンドパノラマ」「カゲコウシ」「シーブルー」の4種類。
このうち「オープングラス」と「サンドパノラマ」は、トップ画像をフルスクリーン表示できるデザインで、サイトの第一印象をより印象的に演出できます。

デザインサンプルは、下記ページでご確認いただけます。

・オープングラス
https://www.ocnk.net/shape/preview.html?path=index039

・サンドパノラマ
https://www.ocnk.net/shape/preview.html?path=index038

・カゲコウシ
https://www.ocnk.net/shape/preview.html?path=index037

・シーブルー
https://www.ocnk.net/shape/preview.html?path=index036

レスポンシブテンプレートをまだお試しでない方も、この機会にぜひ新しいデザインをお試しください。

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

400年前なのに最先端!江戸式マーケ

川上徹也・著/文藝春秋・刊

1,599円(キンドル版・税込)/1,760円(紙版・税込)

文藝春秋の公式サイトでは、本書をこう紹介しています。
***
最新ビジネスモデルは江戸に学べ
遊郭のガイドブックだった「吉原細見」はなぜ大ヒットしたのか? 越後屋はなぜ番傘をタダで配るのか? 豊島屋はなぜ酒を原価で提供できたのか? 江戸にいた12人の天才起業家たちが編み出した「400年前なのに最先端」のマーケティング戦略を1冊に集約! 現代、世界を席巻するビジネスモデルの原型はすでに江戸にありました。シェアリングエコノミー、信用経済、デザイン経営、サブスクリプション、コト消費、ビジョナリー経営--商売の本質は今も昔も不変。現代の最先端マーケティングを先取りしていた古くて新しいビジネスモデルを『一行バカ売れ』著者が徹底網羅。「ストーリーブランディング」の紀伊國屋文左衛門、「価格戦略」のにんべん 六代目髙津伊兵衛、「産地ブランディング」の山本山 五代目山本嘉兵衛ほか、図解でわかりやすく50の『江戸式マーケ』を解説します。
***

どんな人が登場するかは、目次でわかるようになっています。
○第1章 三井高利「三井越後屋」 ドラッカーも絶賛! マーケティングの元祖
○第2章 蔦屋重三郎「耕書堂」 日本初! 本格的コンテンツ・マーケティング
○第3章 富山藩二代目藩主前田正甫&越中富山の薬売り 200年以上続く「顧客信用ビジネス」を確立
○第4章 大丸 下村彦右衛門正啓 京・大坂発の「ビジョナリーカンパニー」
○第5章 材木商・河村瑞賢 江戸の「ソーシャルビジネス」とは?
○第6章 豊島屋十右衛門 「酒屋豊島屋」 「原価販売ビジネス」で大繁盛店に!
○第7章 二代目西川甚五郎「 西川家山形屋」 「デザイン経営」でV字回復!
○第8章 山本山 五代目山本嘉兵衛 お茶の「産地ブランディング」
○第9章 にんべん 六代目髙津伊兵衛 「前払いビジネス」の先駆け
○第10章 紀伊国屋文左衛門 「ストーリーブランディング」で江戸一の豪商に
○第11章 佐賀藩 十代藩主 鍋島直正 徹底した「組織改革」でどん底から最強藩へ
○第12章 伊能忠敬 歴史に残る「シニア起業」のロールモデル

中には富山藩藩主や佐賀藩藩主、伊能忠敬など商人ではない人物も入っていますが、いずれも現代のビジネスのヒントになるという基準で選ばれているようです。

著者の川上徹也氏はコピーライター。東京コピーライターズクラブ新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など多数の受賞歴があります。なかでも「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」という手法を開発した第一人者として知られています。主な著書は『物を売るバカ』『1行バカ売れ』(角川新書)、『川上から始めよ』(ちくま新書)、『キャッチコピー力の基本』(日本実業出版社)などです。

「はじめに」では、本書が現代のマーケティングを学んでいる人にどのように役立つかが書かれています。最大の特長は、江戸時代の商業風景という歴史的事例を参照しながら、江戸商人の知恵を抽象化して「マーケティングの型」に落とし込み、現代に応用することができるということです。

第1章で登場する三井グループの創始者・三井高利は「現金安売り掛け値なし」という有名なキャッチフレーズでよく知られていますが、これは現代の商売では当たり前のことになっています。しかしそれを最初に始めた人物にスポットライトを当てることで、「顧客志向で古い商習慣を打破した画期的な販売方法」と抽象化することができます。

そしてこの考え方はそのまま現代にスライドさせることにより、「キャッシュレス無人販売」や「予約テイクアウト専門業態」という現代のビジネスモデルに当てはめることができます。

つまり本書は江戸時代の画期的なビジネスを観察することで、現代のビジネスに応用する型の取り方が学べる本になっているわけです。歴史を単なるエピソードとして見るのではなく、「応用可能なビジネスフレーム」として眺める目を育てる、それが本書の強みであり、目的です。

日本には世界の老舗企業の三分の二が集まっています。本書に登場する三越や大丸、にんべん、榮太樓はその一例です。本書に登場する老舗企業を読み進めると、
・創業者はどんなビジネスモデルで起業したか
・代々の経営者はどう革新を重ねたか
が見えてきます。それは現代の事業者にとって「長寿企業の経営戦略=縮小や廃業が常態化する時代の企業生存戦略」を読み解く材料になります。

長寿企業はともすれば古臭い伝統の象徴と見られがちですが、本書は「持続可能なビジネスモデルを組み替え続ける集団」として捉え直している点が実用的といえます。

コピーライターである著者が本書を執筆しようと思った動機は、三井高利の「現金安売り掛け値なし」という元祖キャッチコピーに出会ったことでした。そのことは、マーケティングが必ずしも最新の知見に基づいて築かれるものばかりではなく、歴史という情報の宝庫を掘り起こすことで時代を超えて通用する人間理解のヒントが得られるという発見につながりました。

著者は本書を「ビジネス書と歴史エンタメの融合」と位置づけています 。
・事例は要点に集約
・歴史的正確性より“わかりやすさ”を優先
・グラフィックレコーディング風イラストで直感的に理解できる
という特性を持たせることで、飽きずに内容を理解できるように工夫されています。

著者は「現代の10年の変化は江戸時代の100年分」であると述べています。逆に言えば「江戸時代の100年を学べば、現代の10年を乗り越えられる」ということでもあります。急激な環境変化の中でこそ、不変性を持つ古い事例を抽象化して使うべきだというのが著者が強調している点です。

では第1章から見ていくことにしましょう。
第1章の主人公は、ここまでに触れた三井高利です。三井高利のマーケティング戦略は次のようにまとめられます。
・「番傘」の無料貸出
→シェアリング+社会問題解決+無料PR戦略

・店頭切り売り販売
→ダイレクトマーケティング+価格戦略

・現金安売り掛け値なし
→広告戦略+効果測定

・「暖簾印」でブランドイメージ統一
→ブランド戦略

・事業を多角化し日本初のホールディングス化
→ブルーオーシャン戦略+ホールディングス制

そして章末には「江戸式を受け継ぐ現代のマーケティング戦略」と題して、三井高利が始めた「傘シェアリング」が現代でどう進化したかが考察されています。続く「COLUMN」では、日本初のデパートメントストアである「三越」のその後が語られます。

第2章の主人公は、大河ドラマでもお馴染みの蔦屋重三郎です。著者はこの人を「日本初の本格的コンテンツマーケティング実践者」と見ています。

蔦屋重三郎のマーケティング戦略は次のようにまとめられています。
・ガイドブック「吉原細見」を独占販売
→ストックビジネス戦略

・流行作家と懇意になり、時代に合わせたコンテンツを提供
→コンテンツマーケティング

・若い才能を発掘してそれを育てる
→プロデュース戦略

・無名の新人東洲斎写楽の役者絵を話題に
→PR戦略

章末の「江戸式を受け継ぐ現代のマーケティング戦略」では現代のコンテンツマーケティングの雄であるTSUTAYAと蔦屋重三郎の関係が述べられています。創業者の増田宗昭によれば「蔦屋重三郎とは関係がなく、祖父の経営していた芸者置屋の名前を取った」ということですが、増田自身が「蔦屋重三郎のことを知れば知るほど、自分との共通項の多さに驚かされた」と語っています。続く「COLUMN」では平賀源内のマーケティング戦略がまとめられています。

第3章に登場するのは、「富山の薬売り」を始めた富山藩二代目藩主の前田生甫です。著者はこの人物を「200年以上続く顧客信用ビジネスを確立した人」ととらえています。

前田正甫のマーケティング戦略のポイントは以下のようになります。
・売薬事業を押し進める
→事業開発

・反魂丹のトップセールス
→PR戦略

・全国販売を許可
→官民一体ビジネス

・「先用後利」というコンセプト
→顧客信用ビジネス

・懸場帳による需要予測
→データベースによる顧客管理戦略

・日本初?のおまけ商法
→ロイヤルカスタマーの囲い込み戦略

章末の「江戸式を受け継ぐ現代のマーケティング戦略」では、置き薬ビジネスを社食に置き換えた「オフィスおかん」が紹介されています。

第4章は大丸百貨店の創業者・下村彦右衛門正啓の話です。著者は大丸を「京・大坂発のビジョナリーカンパニー」と見ています。

下村のマーケティング戦略のポイントは次のようになっています。
・天下一の商人になるという目標を掲げる
→ナンバー1戦略

・三井越後屋の商法を他の土地で実践
→創造的模倣戦略

・借傘・てぬぐい・風呂敷などで知名度を上げる
→PR戦略

・「先義後利」という理念を掲げる
→ビジョナリー戦略

・貧民救済などの社会貢献を重視
→ソーシャルグッド戦略

章末の「江戸式を受け継ぐ現代のマーケティング戦略」には、京セラ・KDDI・JALの稲盛和夫が登場します。下村は理念経営の先駆者でしたが、現代においてそれを最も実践した経営者が稲盛だからです。

第5章は江戸でソーシャルビジネスを実行した河村瑞賢です。この人物のマーケティング戦略のポイントは3つあります。

・東廻り航路の開発 陸奥国天領の米を江戸に
→ソーシャルビジネス+江戸の米不足解消

・西廻り航路の開発 出羽国天領の米を江戸へ
→ソーシャルビジネス+江戸の米不足解消

・淀川治水事業
→ソーシャルビジネス+大坂の洪水解消

章末の「江戸式を受け継ぐ現代のマーケティング戦略」では、現代におけるソーシャルビジネスの代表であるリネットジャパングループが取り上げられています。続く「COLUMN」では有事のリーダーシップを発揮した会津松平家初代藩主の保科正之の業績が紹介されています。

第6章は原価販売ビジネスの先駆けである豊島屋酒店の豊島屋十右衛門が主人公です。豊島屋のマーケティング戦略のポイントは次のようになっています。

・酒を原価販売しても儲ける仕組みをつくる
→原価販売戦略

・名物「田楽豆腐」で酒の消費を増やす
→名物戦略+価格戦略

・季節限定商品「白酒」で女性客を取り込む
→ターゲティング戦略

章末の「江戸式を受け継ぐ現代のマーケティング戦略」には、ほぼ原価で売っても儲かるといわれるアマゾンのサブスクリプション戦略が紹介されています。「COLUMN」は清酒を発見した鴻池新右衛門・善右衛門の話です。

まだ本書の半分しか紹介できていませんが、気になる人はぜひご一読をお勧めします。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

EC仙人
太田哲生

早くも師走12月、商売人は年末商戦の忙しさに焦りながらも、街ではあちらこちらでクリスマスソングが流れ、若者や子供たちはウキウキしていることでしょう。

皆さんは好きなクリスマスソングはありますか~?(^-^)

山下達郎さんの「クリスマスイブ」や松任谷由実さんの「恋人はサンタクロース」、マライアキャリーさんの「All I Want for Christmas Is You…」などなど…
POPSの名曲もたくさんありますが…

「サンタが街にやってくる」や「ジングルベル」、「きよしこの夜」などの定番クリスマスソングも外せませんよね。

その中でも私が好きな1曲は…

------------------------------
「真っ赤なお鼻の~トナカイさんは~♪
いつもみんなの~笑いもの~♪
でもその年の~クリスマスの日~♪
サンタのおじさんは言いました~♪
暗い夜道はピカピカの~♪
お前の鼻が役に立つのさ~♪
いつも泣いてたトナカイさんは~♪
今宵こそはとよろこびました~♪」
------------------------------

の歌詞でおなじみの「赤鼻のトナカイ」です。(^-^)
動物好きということもあって、サンタさんのトナカイ愛あふれる「褒めて伸ばす!」的な歌詞がいいですよねー!

でもトナカイといえばこのサンタさんのトナカイのイメージが強過ぎて、そもそもトナカイとはどんな動物で何語なのか?
そりを引いているトナカイはいったい何匹なのか?
そのトナカイたちに名前はあるのか?

など意外と何も知らないことに気づきました!
そこで、ちょっとトナカイに関していろいろと調べてみました~。

トナカイは 英語では Reindeer または Caribou(カリブー)といいます。日本語では「馴鹿」と書くようです。その文字通り、鹿の仲間ですが、日本の鹿と違ってオスだけでなくメスにも立派な角が生えるそうです。

シベリアや北欧、アラスカなど北極圏の寒冷地に生息し、日本にはいません。とにかく寒さに強く、マイナス60℃にも耐えられるとか!

逆に暑さにはめっぽう弱いので、15℃を超えると暑がってぐったりし、20℃を超えると息が荒くなり、命に関わってくるそうです。温暖化の進む昨今では生息域が狭まって絶滅危惧種となっています。

そうそう、「トナカイ」とはアイヌ語だそうです。
トナカイは北海道にもいませんでしたが、アイヌの人たちは樺太やシベリアとの交易の中で大昔から毛皮や角などの利用でトナカイを知っていたようです。

さて、話を戻して…
サンタさんとトナカイの関係は、(日本では江戸時代後期となる頃の)1823年に米国の新聞に無署名で掲載された英語の詩「The Night Before Christmas」(クリスマスの前の晩)に、サンタクロースのそりを引く8頭のトナカイ が出てきたのが元となっているそうです。以下にその8匹のトナカイの名前が出てくる詩の一部をご紹介しますね。

Now, Dasher!  Now, Damcer!
Now, Prancer and Vixen! On,
Comet! On, Cupid! ON,
Donder and Blitzen!
To the top of the porch!
To the top of the wall!
Now dash away!
Dash away!
Dash away all!

「さぁダッシャー! さぁ、ダンサー!
さぁ、プランサー、ビクサー!
それ、コメット! それ、キューピット!
それ、ドンダーもブリッツエンも!
門を越え!
塀を越えて!
かけあがれ!
さあみんな!
とびこえろ!」

そんな一節が書かれています。
その後 100年以上経った 1948年に米国で大ヒットした歌が先の「赤鼻のトナカイ/ Rudolph the Red-Nosed Reindeer」です。

その英語の歌詞には先の8匹のトナカイも出てきて、そこに9匹目の鼻の赤いトナカイである Rudolph(ルドルフ)が加わったというストーリーで、欧米では「赤鼻のトナカイといえばルドルフ」と認知されているようです。
残念ながら歌詞が和訳された際に9匹のトナカイたちの馴染みのない英語の名前は消され、日本ではただ「赤鼻のトナカイ」として認知されたようです。

今年もきっとどこかで耳にするこの曲を聞いたら、ぜひルドルフたち9匹のトナカイがサンタさんのそりを引いて世界中の子供たちにプレゼントを届けるために空を駆け回っている姿をイメージしてみてください!

------------------------------
さてさて、今回はそんなクリスマス前にピッタリのお店!
その名も神奈川県川崎市にある「木のおもちゃ トナカイ」さん!

さてさてどんなお店でしょうか?

「ダメ出し!道場」始まり始まり~!

ダメ出し!依頼ショップ
木のおもちゃ「トナカイ」

ショップ名 :
木のおもちゃ「トナカイ」

サイトURL:
https://tonakaitoy.ocnk.net/

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

以下の理由で売り上げが伸びない、売り上げが少ないので手がかけられないというデフレスパイラルに陥っています。
商品写真がやや暗く、遊び方やサイズ感が伝わりにくい。
商品説明が「どんな子どもが・どう遊ぶか」に踏み込めていない。
店長の専門性(著書・講座・メディア出演)がトップページで十分に活かされていない。
実店舗の強み(相談できる・園長経験者の運営)がサイト上で十分に伝わっていない。
関連商品やセット提案が少なく、単価アップにつながりにくい。
優先順位などをつけて着実に行い、売り上げ増大につなげたいです。

第一印象:商品も多く、木のおもちゃ専門店とは分かるが…

ひと目見るだけで、商品も多く、木のおもちゃの専門店だとはすぐにわかるのですが、人気(ひとけ)が感じられず、「木のおもちゃ」の品揃えとしての専門店止まりで、ご自身でも書かれているように、肝心のオーナー店主の専門性や、開店のストーリー、店主からのメッセージが第一印象としてはアピール不足で感じにくいです。

また小さなお子さんターゲットの「おもちゃ」のお店なのに、可愛いキャラクターや、子供たちの笑顔、おもちゃで遊んで楽しそう、幸せそうな子供たちや家族の姿などの「楽しさ」が感じられにくい。

そんな印象です。

そして何より「木のおもちゃで遊ぶこと」で子供たちにどんな良い影響があるのか? どんな恩恵がもたらされるのか? のアピールが弱いと感じます。

店主ご自身が既に書かれている↓↓↓↓↓
商品写真がやや暗く、遊び方やサイズ感が伝わりにくい。
商品説明が「どんな子どもが・どう遊ぶか」に踏み込めていない。
店長の専門性(著書・講座・メディア出演)がトップページで十分に活かされていない。
実店舗の強み(相談できる・園長経験者の運営)がサイト上で十分に伝わっていない。
関連商品やセット提案が少なく、単価アップにつながりにくい。

をオープンから20年間もなぜ改善・充実させられていないのか?
そこに最大のダメ出しがありそうです。

インタビューでわかったこと、気づいた点

いつものように、オーナー店長の林さんにお電話でインタビューさせていただきました。

まずショップ名のトナカイの由来は…
子供たちに夢を運ぶサンタさん

オーナー店長の林さんは、元々は保育園の園長さん。
それを活かして、木のおもちゃを車に積んで、神奈川県内の保育園や幼稚園への直接訪問し、プレゼン販売をメインに営業されています。

単におもちゃのセールスとしてではなく、園長さんや保育士さん、先生に向けて、木のおもちゃを使ったお子様たちへの遊ばせ方や楽しみ方といった幼児教育の観点からのアドバイスをされています。

「木のおもちゃ」というプロダクトを単に売るのではなく、「木のおもちゃ」を使っての子供たちへの心の豊かさや幸せ、先生たちの幼児教育活動への支援というベネフィットも提供されておられるのだと理解しました。

保育園園長経験者でもある林さん自らが対面で先生たちやお子様方と触れ合うことで、感覚的に「木のおもちゃ」の質感や遊び方、それによってもたらされる子供たちの笑顔や成長や幸せな反応を感じさせることが、トナカイさん(林さん)のコアコンピタンスなんだなぁと感じました。

ただ、それだけに今のネットショップでは林さんの強みである「対面でのプレゼン力」や「先生たちや子供たちとのコミュニケーション力」が活かせていないんだなぁ、とも感じました。

スタッフは林さん以外には5名のパートさんがシフトを組んで実店舗の接客・運営をしつつネット注文の対応や出荷作業などをされているとのことですが、外回りの営業やネット運営ができるのは林さんお1人だそうで、なかなか改善の労力が生み出せていないようです。

また創業から20年という時代の変化で、特に顧客層のネットの利用手段や媒体が激変してきているので、その変化に組織として対応・追随しきれていないのかなぁという点も感じました。

ご自身で問題点には気付いておられながら、あまり売れていないネット販売のために時間や労力やコストをかける経営的な決断ができないとおっしゃっています。

具体的なダメ出し&改善策

直接お電話でお話を聞くと、短時間で実はトナカイさんの強みは単に木のおもちゃを多く品揃えしている専門店というところにあるのではなく、保育園園長経験者で幼児教育のプロでもある店長が「木のおもちゃ」に特化して積み木やパズルなどの遊び方を通じて、子供たちの成長や発達についての相談やアドバイスや提案ができることだとわかりました。

1)それを今のショップサイトでも来店アクセスから短時間で理解していただくためのサイト構成やコンテンツを作り込むこと

それに加えて、
2)外部動画SNSサイトの活用
が優先事項だと思います。

また実店舗のある強みを生かす!
3)リアル店のお客様にSNS投稿してもらう仕掛けを行う!

4)とにかく1点ずつ動画で遊び方の魅力・楽しさを伝える!

5)幼稚園、保育園さま用のメニュー窓口を設ける

↓↓↓↓↓
------------------------------
1)は具体的には…
「木のおもちゃ トナカイ」とは…
どんなキャリアのオーナーがどんな思いやどんなコンセプトで立ち上げたのか?
どんなことが得意で、どんなことができるのか?(ストーリーとメッセージ)
をできれば、動画と音声を使って1~3分程度で。

林さんの著書『せんせいだいすき笑顔はまほうの愛言葉』のように、まずは笑顔で語ってください!

今の「私が店長です」は写真も暗く粗く、笑顔でもないので、第一印象や親近感が乏しいです。
https://tonakaitoy.ocnk.net/profile

2)外部 動画SNSサイトの活用 はInstagram のリール動画をメインに、同じショート動画をYoutube、FB、Threads、Tiktokなどにも投稿すれば入り口が広がります。商品一つ一つの遊び方動画は、一つずつ撮影してSNSだけでなく商品ページにも掲載していけば、いずれは購入率のアップに繋がっていくと思います。

------------------------------
3)は実店舗に来店されたお客様に、どんどんSNS投稿してもらう仕掛けを作ることです。店内に「店内での撮影、SNS投稿大歓迎!」とPOPやポスターを貼って、できれば撮影スペースも用意して、気に入ったおもちゃがあればお子さんに遊ばせながら撮影し、決まったハッシュタグ(例:#木のおもちゃトナカイ)を必須で投稿してもらうようにして、投稿者の中から毎月抽選で1名様に何かプレゼントが当たるキャンペーンなどを常時開催すると、自然にネット上のさまざまなSNS上にトナカイさんの情報が増えていきます。

また、おもちゃのいろいろな遊び方コンテストや積み木の作品写真コンテストなどお客様発信の投稿が増えていくようなキャンペーンイベントも一案だと思います。

とにかく、各おもちゃの1つ1つにスポットライトを浴びせて、具体的にどう遊ぶか? どう楽しむのか? をお客様を巻き込んでSNS投稿してもらえる働きかけをしていきましょう!

一気に投稿コンテンツを増やしたいなら、インフルエンサーマーケティングのサービスを活用するのも一案です。(ただし有償)
費用はかかりますが、動画プレゼンや投稿&のプロたちがいろいろなパターンでコンテンツを作ってくれるので今後のお手本になります。

------------------------------
4)とにかく1点ずつ動画で遊び方の魅力・楽しさを伝える!
トナカイさんの商品の1点1点は、いわばプロ野球チームやアイドルグループのメンバー1人1人と同じようなものです。

チーム全体、グループ全体の魅力は感じても、1人の強い推し! があってこそ試合やライブを見に行ったりグッズを買ったりと、ファンとしての熱量やかけるお金が違ってきます。
そんな強いファンを作るには、1人1人にスポットライトを浴びせてしっかり紹介するコンテンツ動画を作っていく必要があります。
商品1点1点の1分程度の遊び方動画を少しずつで良いので撮って、その魅力を瞬時に感じてもらえるようにしましょう。

あの野球選手の魅力も、あのアイドルの魅力も、1万字の文章を読ませるより、1分の活躍動画を見せる方が、素人であるお客様には瞬時に感じてもらえます!

相手もプロなら文字や言葉だけで詳細に説明する方が良いかもしれませんが、相手が素人や子供の場合は、理屈より詳細スペックよりまずは動画ビジュアルで直感的に感じてもらうことが重要です。

どのメンバーも均等にアピールするより、まずはお店の押したい商品から1点ずつ、店頭特設コーナーでスポットライトを浴びせて目立たせていく。
その積み重ね&繰り返しで 売れっ子スターが増えていく。
これは仕入れをある程度集中させることにもなり、在庫資金の効率化にも繋がります。

------------------------------
5)幼稚園、保育園さま用のメニュー窓口を設ける
基本的なことですが、ショップのメニューに保育園、幼稚園さまに向けての相談・お問合せ窓口を用意して、どんな内容の相談やアドバイスができるか、遠方の場合でも訪問以外に電話相談やオンライン相談、オンラインセミナーなどの説明も用意されておけば、新たな顧客開拓に繋がる可能性も高まります。

70点
総評

20年の実績のある事業で林さんの商品のセレクトと提案力は間違いなく一流だと感じます。

ただ開業から20年を経てユーザー層も20歳の年齢を重ねました。
開業当時のママ・パパもシニアに、お子様は大人に、先生たちもシニア~引退されているかもしれません。

ガラケーユーザーもすっかりスマホユーザーになったでしょうし、パソコンの前でじっくりという層は減り、多くはスマホで見つけ、スマホでアクセス、スマホと共に行動(情報収集や移動・来店)。

顧客層のネットの利用手段 も、
PC→ スマホ
ブログ → 動画SNS
写真+テキスト → ショート動画
検索+アクセス → SNSアプリ+AIレコメンド

と、ライフスタイル・ネットでの行動様式も変わりました。

残念ながら、今のトナカイさんのネットマーケティングはやや遅れているように感じます。

------------------------------
お電話でのインタビュー時に「鶏が先か、卵が先か…」売れていないネットにあまり時間やコスト、労力をかけられないとおっしゃいましたが、
鶏=ネット売上
卵=ネットマーケティングの充実
とすれば、鶏が先になることは稀だと思います。

コツコツとネットマーケティングの卵を充実させることで、徐々に集客や購入率が向上し、売り上げ(鶏)に繋がっていく。
これがネットショップの王道、定石だと思います。

ごく稀には、テレビや有名人SNSで取り上げられ、急にバズる(鶏が一気に生まれる)ことはありますが、それは運頼みであり一過性のものです。

限られた人員、時間、労力なので売れていないネットにはかけられないという「コスパ的発想」ならば、得意のリアル営業に注力していた方が、正直売上は安定+微増していくと思いますが、将来的にネット売上比率を大きく増やしたいのであれば、「コスパ的発想」ではなく、「先行投資的発想」でスキルや人材や新しいメディア活用ノウハウを習得・育成していく必要があると思います。(林さん1人でやろうとは思わないこと)

また現状のサイトには理路整然とし過ぎた、メーカーカタログのような味気なさを感じます。スペックと実物写真と商品の説明だけではなく、そのおもちゃでどう遊ぶのか? 遊ぶことによって子供のどんな点が刺激を受けたり成長したりし得るのか? このおもちゃを使うことで他にどんなベネフィットが生まれるのか?(子供だけでなく親や先生との関係も含めて)

その辺りの知識や経験こそ、林さんの本質的なコアコンピタンス(中核能力)であり、それを活かした販売方法だと思います。

全国すべての見込み客様に実際に会って、目を見て、会話して、表情を感じ合いながら販売できれば最高なのでしょうが、それができないからこそ、ネットを活用してどこまでできるか? がネット販売の良さなのです。

ひと昔前はデジカメとパソコンでブログやショップ掲示板やトピックスで文字と写真でしかお伝えできなかったことも、今はスマホと動画SNS(Youtube、Instagram、X、tiktok、FB、Threadsなど)を使って林さんの笑顔や表情、優しく説得力のある声トークをフル活用してアピールできるはずです。

営業活動はもちろん、テレビ出演やラジオ、セミナーなど人前でプレゼン・お話しされるのには慣れておられる林さんですので、動画活用のハードルはそんなに高くないはずです。

時間、労力がないのなら編集作業を外注したり、編集スタッフを採用や育成するなども検討して、将来のためにマーケティングのレベルアップを図りましょう。(リアル営業にもきっと役に立つはず)

------------------------------
今回の「ダメ出し!道場」お申込み時にご自身でわかっておられる課題がなぜ改善・充実させられていないのか? そこにある最大のダメ出しは、「何もかもを1人でやり切りたい」というお気持ちにあるのかもしれません。1人でできることは限られています。既に限界に達しているかもしれません。

最初は満足いかなくても、物足りなくても、スタッフに任せ、スタッフを育てていくことで、徐々に仕事の幅も量も増えていきます。
今のスタッフにはどう考えても無理なスキルや知識が必要なことなら、適した人材を採用するなり、適した外注先を確保するなりしなければ、社長の限界=事業・会社の限界で頭打ちになってしまいます。

目先のコストパフォーマンスも大事ですが、将来を見据えた先行投資の発想も持ちながら、事業を育て、後継者を育成していってください。

また最後に、林さんの経験、知識があればトナカイさんのオリジナル木のおもちゃも生み出せるのではないかと思います。

輸入品が多いトナカイさんの商品ラインアップから想像するに、創業当初の為替レートと比べて劇的な円安で仕入れ価格が相当に上がり、すべて売価転嫁できておられなければ利益率も悪くなっておられると思います。利益面でも、環境面でも「国産」の「木のおもちゃ」が増えていけば、地球にもトナカイさんにも有益なことだと思います。

トナカイさんプロデュースの国産おもちゃ、期待したいところです。
オリジナルのトナカイキャラの木のおもちゃやパペットなんかもあるといいかもですね!(^-^)

また少子化、高齢化の時代において、ターゲットは小さなお子さんだけでなく、大人も楽しめることはもちろん、高齢者のためのリハビリやフレイル予防、機能維持トレーニングなどのためのおもちゃもあって良いのではないでしょうか?

今後また、アイデア不足やあれこれ悩んでしまった際にはお気軽にご相談ください。

読者の皆様もあれこれ悩まれた際にはお気軽にご相談ください。
「ダメ出し!道場」は 目からウロコを落として発想の転換をしていただける企画です!

どうしてもメルマガには出たくないというお店には、個別のお電話ダメ出しも行っています。「ダメ出し見ました」の件名でお気軽にご相談ください!

以上。「ダメ出し!道場」でした!

あとがき
北海道にはトナカイのいる牧場があるみたいです。
トナカイの赤ちゃんは真白でめちゃ可愛いみたいです!
いつか本物のトナカイに会いに行きたくなった太田でした。



ダメ出し道場登場ショップ募集中
申し込みはこちら

さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、先日リリースした右上ヘッダーボタンの改良をご紹介します。
商品検索をアイコンに変更することができます。
新しくリリースしたテンプレートのように、デザインクオリティの高いショップサイトを作成できます。
https://www.ocnk.net/shape/preview.html?path=index038
https://www.ocnk.net/shape/preview.html?path=index039






管理画面で設定する

デザイン管理→配置/画像/コメント設定の商品検索欄を下記のように設定してください。


商品検索をアイコン表示に変更できます。

・表示しない
商品検索が非表示となり、右上ヘッダーボタンが3つまで選択可能になります。
※商品検索を3つ目として選択することも可能。

詳細は以下をご確認ください。
https://www.ocnk.net/faq/index.php?action=faq&id=1861

※レスポンシブテンプレートをご利用の場合のみ、適用されます。

 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

編集後記

今年も「流行語大賞」が発表される時期になりました。みごと大賞に輝いたのは日本初の女性総理大臣となった高市早苗自民党総裁のあの言葉でした。私たちもしっかり働いて、しっかり稼ぎたいものです。
(おちゃのこ山崎)

■おちゃのこネットのご利用方法については、よくあるご質問も参照ください。(https://www.ocnk.net/faq/
また、マニュアルもご用意しております。(https://www.ocnk.net/webmanual/

■おちゃのこネット公式ブログ
https://blog.ocnk.net/blog/

■おちゃのこネットFacebook
https://www.facebook.com/ocnk.net

■おちゃのこネット公式twitter
https://twitter.com/ocnknet

■ネットショップにお役立ち。弊社は下記のサービスも提供しています。
【おちゃのこさいさい】https://www.ocnk.me/
【オートステップメール】https://www.autostepmail.com/

■受信の停止は、最末尾のURLをクリックしてください。

■お問い合わせ
ご質問・ご意見・ご感想等のある方は下記フォームからお願い致します。(https://www.ocnk.net/contact/index.php

■個人情報の取り扱いについてはプライバシーポリシーをご覧ください。(https://www.ocnk.net/company/privacy.php

発行:おちゃのこネット株式会社

お手軽ネットショップ開設・開業、ネットショップ作成

〒651-0096 神戸市中央区雲井通7-1-1 ミント神戸14F

mail:info@ocnk.net

Copyright (C) 2004-2025 OCHANOKO-NET All Rights Reserved.