ミスの防止と対策は企業の死活問題です号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

前号の「おちゃのこ通信」で記事の一部に前号の原稿が紛れ込むというミスがあり、お詫びして再配信する事態となりました。読者並びに関係者の皆さまにはご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

原因は記事校正後の最終工程でミスが発生し、著者や編集者が気づくことができず、そのまま配信されたことにあります。これはたとえば出版の世界でいうと、編集部が校了した後に印刷所や製本所でミスをしてしまったことに相当します。

雑誌や書籍でそのようなことが起きた場合、多くはミスをした印刷所、製本所の費用負担で回収、刷り直し、再配本を行います。場合によっては印刷所、製本所が倒産してしまうこともあります。ペナルティをくらい、しばらく出入りを差し止められることも少なくありません。

情報の主流がインターネットメディアに移った現在、文章の誤記、変換ミス、校正不足などが多発するようになりました。コストと納期の問題、あるいは意識不足で十分な校正プロセスを入れることができないからだと思われます。しかし、結果としてそのメディアは信用を落としていきます。

昨今は不適切な情報発信による「炎上」がよく話題になります。それを逆手に取った「炎上マーケティング」なる言葉も目にします。危機管理やダメージコントロールを日ごろから訓練しておかないと、企業の存亡に関わる事件が身近で起きてしまうかもしれません。

でも、それ以前にミスを防ぐプロセスをきちんと整備しておくことが肝要です。「おちゃのこ通信」は毎号必ず校正プロセスを通しており、メルマガとしては良心的な制作体制を敷いていると自負しておりましたが、それでもミスが発生してしまいました。しっかりと自戒して、再発防止を心がけたいと思います。

お知らせ~メルマガに新コーナー

皆さん、こんにちは。
今号より、おちゃのこ通信で新コンテンツがスタート。
「ネットショップあるある 4コマまんが」です。
ネットショップを運営する上でのあるあるを、クスっと笑える4コマ漫画でお届けします。
意外な発見があるかもしれません。


オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

直観と論理をつなぐ思考法--VISION DRIVEN

佐宗邦威・著 ダイヤモンド社・刊

1,600円 (税別)

よく講演などで聞く言葉に「経営の"経"と"営"」というものがあります。「経」は企業理念や社是、社訓などその企業の創業の精神につながる「変えてはいけないもの」を意味し、「営」はノウハウ、メソッド、技術など「時代に合わせて変えていくもの」を意味するという考え方です。

「経」と「営」はどちらか単体では企業を長く生かすことができず、両者を組み合わせて生かすことが企業永続の秘訣であるといいます。100年、200年と続いている老舗企業の例とともに、この話はよく語られます。

高度経済成長期を過ぎてからというもの、日本経済は庶民レベルの目からはぱっとしません。政府は記録的な好景気の持続だと自慢しますが、たかだか1%台の経済成長を誇示されても国民はピンときません。その原因は人口減少や少子高齢化、消費の一巡などいろいろありますが、簡単にいえば日本発の画期的なイノベーションが起きにくくなっている環境にあると思われます。

よく「なぜ日本からアップルやグーグル、アマゾンが現れないのか」といわれます。その理由を本書の著者は「周囲が妄想と感じるような直感の持ち主にプロジェクトを任せないからだ」と説明しています。誰かが実は素晴らしい可能性を秘めているアイデアを発表しても、周囲がさまざまな理由で反対、抵抗して潰してしまうから、日本ではイノベーションが起きにくいというわけです。

本書はそんな状況に風穴を開けるための考え方を教えてくれる本です。圧倒的な結果を出し続けている会社やチームの陰には、「これがやりたい!」という強い思いを持った人たちがいます。その思いの背景には、論理的な戦略やデータに基づいたマーケティングはありません。根拠のない直感、得体の知れない感覚が画期的なビジョンのもとになっているのです。

冒頭で申し上げた「経」と「営」のように、「直感」と「論理」も起業を永続させるために欠かせない両輪です。その直感を潰して損なってしまっているのが、今の日本社会であるということです。本書はその両輪をつなぐ思考法を7章にわたって展開していきます。

「はじめに」で著者は、「他人モードの脳」と「自分モードの脳」という対立する言葉を提起しています。現代社会の「できる」といわれる人たちは、あまりにも「他人モードの脳」であることを強制されすぎた結果、「自分モードの脳」を持ちにくくなっているのではないかというのです。

どういうことかというと、「相手の気持ちになって考える」「コミュニケーションを良好に保とうと努力する」「どうすれば顧客が満足してくれるか」といったことばかりを考えるうちに、「自分はどうしたいのか?」を考えることがなくなっていくというのです。だから会議などで「君はどう思う?」と聞かれたとき、とっさに答えられなかったり、適当な答えでごまかしたりしてしまうわけです。

「自分モードの脳」を失った人は、何か新しいことを考え出したり、粘り強く考えたりする力がありません。それだけではなく、何かにワクワクしたり、感動したりする力も鈍っていきます。著者はこの状況にはまることを、「ネット時代の生活習慣病」と呼んでいます。

急成長を遂げた企業には、たいてい創業者の「これがやりたい!」という思いがあります。その思いはマーケットリサーチや論理的思考から導かれたものではありません。著者は以前ソニーの社員でしたが、そこで成功した新規プロジェクトには、「直感」からスタートしたビジョナリー的な個人が必ず存在したといいます。

著者は大学卒業後にP&Gに入社しますが、そこで徹底的に叩き込まれたのは次のようなことでした。
「まず論拠やエビデンスを示せ」
「独りよがりの直感だけでは生き残れない」
「成功には論理に裏打ちされた戦略が必要だ」

しかし、いまやそうした左脳的「他人モードの戦略」は機能不全を起こしつつあります。論理的に思考し、データにもとづいて攻略すべきマーケットを絞り込み、そこに資本を集中投下するという旧来の考え方が通用しなくなってきたからです。

序章で著者は「PDCAの世界はもう終わり」と告げています。PDCAサイクルを回すことで得られる「カイゼン」が企業に繁栄をもたらすという「常識」が、もはや過去のことになったというわけです。その理由は、「カイゼン」の世界がVUCA(変動、不確実、複雑、曖昧の頭文字による造語)の霧に覆われ、予測が立てられなくなったからです。言い換えれば「正解のない時代」になったということです。

第1章では「妄想を基点としたプロトタイピングのサイクル」という概念が紹介されます。自分自身の内面や潜在意識と向き合うことで「本当の関心」を呼び覚まし、「妄想」として引き出していきます。次にその妄想を「ビジョン」としてまとめます。そしてビジョンを「コンセプト」に組み替え、それをプロトタイプとして「表現」します。このサイクルを何度も繰り返すことで、妄想をビジネスの種に成長させていくというものです。

第2章では「ムーンショット」という有名な概念が紹介されます。ケネディ大統領が1961年に「10年以内に人間を月に着陸させる」と宣言し、実際に1969年にアポロが月に着陸したという事実から、「一見無謀な計画を実現へと向かわせることで大きなイノベーションが得られる」という意味を「ムーンショット」という言葉が持つことになりました。尾張の一大名でしかなかった織田信長の「天下布武」宣言も、ムーンショットの好例でしょう。

以下、同様に興味深い議論が著者の手で進められていきます。この本は、ぜひペンやマーカーで書き入れ、付箋を付けながら読むことをおすすめします。最後に目次を紹介しておきます。

・はじめに 「単なる妄想」と「価値あるアイデア」のあいだ
・序章 「直感と論理」をめぐる世界の地図
・第1章 最も人間らしく考える
・第2章 すべては「妄想」からはじまる
・第3章 世界を複雑なまま「知覚」せよ
・第4章 凡庸さを克服する「組替」の技法
・第5章 「表現」しなきゃ思考じゃない!
・終章 「妄想」が世界を変える?
・おわりに 夢が無形資産を動かす時代

今、仕事をしていて何かモヤモヤを感じているすべての人にぜひ読んでいただきたい本です。


お詫び

平素は弊社メールマガジン「おちゃのこ通信」をご愛読いただきまして、誠にありがとうございます。


2019年3月14日(木)に配信致しました、
「おちゃのこ通信」VOL.308 ルールの変化に気づくことが大切です号」のダメ出し道場につきまして、一部誤りがございました。
大変申し訳ございませんでした。

訂正後のダメ出し道場については、再配信させていただいておりますメールマガジンまたはバックナンバーよりご確認をお願い致します。

●バックナンバー
https://www.ocnk.net/ocnk_ma/ocnkmagazine_asm308.html


今回の誤りについては、太田さんより原稿受け取り後、弊社おちゃのこネットメールマガジン作成担当者の編集段階での不手際が原因でございました。

今後、このような不備がないよう、十分注意して参りますので、引き続きご愛顧のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

まず、前回の「ダメ出し!道場」において、前々回のお店についての原稿が一部残っていたため、修正して再配信となりましたことのご報告とお詫びを申し上げます。

私どもはコンサルタントという仕事柄、常々お店の情報を取り違えることのないように細心の注意を払っており、入稿する際にも必ず念を入れて確認をしております。前回もミスなく入稿させていただきましたが、その後のおちゃのこネットさんでの編集の段階で前回の文章が混じってしまったようで、おちゃのこネットのスタッフの方からはとても丁寧な謝罪をいただきました。

ただ、「ダメ出し!道場」部分での間違いであったため、一部の読者の方から匿名で「間違ってるぞ!」とお叱りのお電話を私ども宛に直接頂きましたので、あらためてご説明をさせていただきました。
(お忙しい中わざわざお電話でご指摘をいただいた方、本当にありがとうございました!)

今後とも、お店の情報、個人情報などは細心の注意を払って取り扱いさせて頂きますので、どうぞご安心ください。また間違いなどお気づきになられましたらどうぞお気軽にご指摘、ご連絡くださいませ。

今後とも、「おちゃのこ通信」「ダメ出し!道場」ともどもよろしくお願い申し上げます。
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さて…
iPhone でお馴染みのApple社の創業者スティーブ・ジョブス氏が自社について語った数多くの言葉の中で、私がとても印象深く感じているものがあります。

「Appleはテクノロジーとリベラルアーツの交差点にある!」

なるほど! と、とても腑に落ちました。

「テクノロジー(technology)」は正に「技術」です。
Apple社の卓越した技術はご存知の通り素晴らしいものですよね。

では「リベラルアーツ(liberal arts)」とは何でしょうか?

最近は大学などでもリベラルアーツ学科などという専攻も耳にしたりしますが、直訳すると「一般教養」「教養」となります。
少し広げると、通常は人文科学、社会科学、自然科学系を指し、職業や専門に直接結びつかない教養や芸術などを意味するようです。

もともと「liberal」は「自由な」「自由主義的」なという意味ですが、「公正や多様性を重視する」というニュアンスがあるようです。

つまり、Appleは単なる機械技術だけではなく、自由で多様性のある教養と交差する部分で製品やサービスを生み出す企業だということなのでしょう。

iPhoneが単なる電話機ではなく、ネットを通じて世界への入口になっていたり、iPodが単なる音楽プレーヤーではなく、iTunesやAppleMusicといった音楽文化を変える存在になったりしている点は、正に納得ですね。

私や皆さんはすぐにAppleのようにはなれないかもしれませんが、自社の技術とリベラルアーツの交差点を考えてみると、従来の発想では思いつかなかったようなアイデアが生まれるかもしれません。

例)自然科学、生物学に興味のある会社がレアな生物のぬいぐるみやリアルなフィギュアを作ったらヒットした(ダイオウグソクムシのぬいぐるみとかプラナリアのリュックとか)。

例)珍しいレトロな看板を集めて飾っているレストランがSNSで話題になり大繁盛している。

例)古代のレシピを再現した料理旅館がマスコミ取材を受けた。

など、教養や芸術、人文科学、自然科学なども商品やサービスにうまく結びつけ、SNSを使ってアピールすれば、自社の強みにできるかもしれませんね。「特別な技術がないから商品開発なんて…」とあきらめているお店も、身近にヒントが眠っているかもしれませんよ。
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さて、今回のお店、実は「ダメ出し!道場」8年前の平成23年2月24日第9回に登場していただいたことのある北海道南東部、十勝地方の広尾町という町にある製麺業の「山畑商店さん」です。

8年前の「ダメ出し!道場」

ふり返ると、8年前の2月というと…3.11 東日本大震災の直前だったのですね。北海道太平洋側の町にあるお店なのであらためて心配しましたが、大きな被害はなかったようで何よりでした。

しかしながら当時は被災したお店もありましたし、そうでないお店も日本中が自粛ムードで消費も冷え込んで、厳しい時期を耐え、乗り越えてきたことが思い出されます。

さて、現在の状況はいかがでしょうか?

ダメ出し!依頼ショップ
道産小麦粉のラーメン製麺所 有限会社山畑商店

ショップ名 :
道産小麦粉のラーメン製麺所
有限会社山畑商店さん

前回のダメ出し道場:
2011/02/24日号 バックナンバー

PCサイトURL:
http://menya.ocnk.net/

スマートフォンサイトURL:
http://menya.ocnk.net/phone/

カテゴリ :食品、飲料

日々のアクセスは200~300位有るのですが、殆ど売上に結びつくとこまで、行かない。買いたいと思わせる仕組みが理解できない。
10年程前に一度ダメだしを受けたのですが、改善が進まない。宜しくお願いします。

第一印象

8年前にはパッケージ写真がメインで、調理したラーメンや蕎麦の写真もほとんどなかったり、あっても暗い写真ばかりで、とにかく食品のお店としての基本である「美味しそう」に見えない状態だったのですが…

当時に比べれば明るい調理写真も用意され、またスマホ対応もされて、見た目に関しては一応は改善されたように見えますが…

ひと目では、「何がウリ?」「主力商品は?」が今ひとつ不明確ですし、「北海道」という産地ブランドとして最強のものを持ちながら、ほとんどそこがアピールされていないのがもったいなくて仕方ありません。

率直な印象は、「こだわりがありそうでなさそうな、ちょっと珍しい製麺屋さん?」程度です。もっとアピールするところはあるだろうに!

商品について

ざっと商品を見ると 下記のような感じです。

一見して生ラーメンが目立つのですが、お電話でお聞きしたところでは、売れ筋は違うのだそうです。

トップページを見ると、一見、「ラーメン3種が主力かな?」と見えるのですが、人気でリピーターが多いのは変わり麺のこんぶ麺、くまささ麺、生蕎麦だそうです。

このあたりも、もっとスポットライトを浴びせて、お客様の感想や試食セットを仕掛ければ、口コミが広がりリピーターが増えていくかもしれません。

長年の運営でセット品の組み合わせも増え、重複しているページもいくつか見受けられます。お客様も混乱しますので一度整理されることをおすすめします。

生ラーメン(塩、醤油、味噌)
http://menya.ocnk.net/product-list/29

変わり麺
・こんぶ麺
http://menya.ocnk.net/product/12
・くまささ麺
http://menya.ocnk.net/product/100
・十勝産生そば(蕎麦)
http://menya.ocnk.net/product/13

生パスタ
・手打ち式生パスタ スパゲッティ
http://menya.ocnk.net/product/121
・手打ち式生パスタ タリアテッレ
http://menya.ocnk.net/product/122

焼きそば
http://menya.ocnk.net/product/47

冷やしラーメン(単品なし)
http://menya.ocnk.net/product/110

業務用
・鳳凰生ラーメン
http://menya.ocnk.net/product/71
・手もみ式生ラーメン
http://menya.ocnk.net/product/70
・無卵白の生ラーメン
http://menya.ocnk.net/product/58

そば粉、小麦粉、タレなど
http://menya.ocnk.net/product-list/3

近場スーパー向けのうどんなど生麺類
http://menya.ocnk.net/product-list/32

中華専門店の生ぎょうざ
http://menya.ocnk.net/product/26

お肉類(ジンギスカンなど…現在全て売切れ)
http://menya.ocnk.net/product-list/4

商品ページでのダメ出し・気づいた点

気づいた点、気になる点をコメントしますので、可能な限り修正ください。

各商品ページでの「サイズ」表記が、実際の商品サイズなのか運送便のサイズ表記なのかわかりにくく、誤解される可能性がある。

例) 十勝産自家製粉そば粉1kg 
http://menya.ocnk.net/product/84
1Kgの商品なのに、商品説明には「サイズ2Kg」とあるので混乱する。
2Kgは運送区分だと思いますが…そうであれば重量区分ではなく箱の長さのサイズ区分(60とか80とか)に統一するべきです。
↓↓↓↓↓
http://menya.ocnk.net/page/7

中華専門店の生ぎょうざ
http://menya.ocnk.net/product/26
中華料理店「王府」とは何? どこのどんな店なのか?
店主や料理長の経歴やこだわりを紹介しないと、ただ怪しいだけです。
内容詳細:生ギョーザ14個・28個・42個・56個とありますが…
14個×4袋 ということでしょうか?

ミート(ラム・ジンギスカン)
http://menya.ocnk.net/product-list/4
「私(武将)は、生まれたときから肉屋になる運命だったのだと思います」
という説明文から始まるのですが「武将さんとは誰なのか?」「どういう関係なのか?」「どんなお店なのか?」まったくわかりませんし、人によっては私=店長 、山畑商店=肉屋? と思われる方もおられると思います。

東急百貨店 郵便局 企画商品
http://menya.ocnk.net/product/109
2013年とありますが、今は2019年。古くてマイナスイメージです。
「2013年」を削除しても良いと思います。
また、この商品も含めて、送料込み商品なのかそうでないのかは商品名に明記しましょう。不明であいまいな商品がいくつか見受けられます。

こんぶめんと生パスタ&やきそば 22食
http://menya.ocnk.net/product/124
どれが何食で合計22食なのかがわかりにくいです。
他は1袋2食で焼きそばだけ1袋3食なのは、ここだけ見たお客さんにはわかりません。

またトップページ左メニューのバナーですが…
広尾旬鮮便 は山畑商店さんの商品は載っていないのですが…
掲載してもらえるようにお願いできませんか?
単なるリンクであればトップページではなくリンク集ページに格下げするか削除すべきです。相手からのリンクもないので。

同じくトップページ左メニューの
「タウンポータル・ひろお」ですが、以前は広尾町の情報だったのかもしれませんが、現在は何か怪しさを感じる美容健康系食品のサイトになっていますので、できればこれも削除しましょう。

会社概要もない、相互リンクでもないページへのリンクで、お店の信頼感を下げたり、無駄にお客様の出口を設けるのは得策ではありません。

インタビューで浮き彫りになったこと

いつものように社長にお電話でお話をお聞きしたところ、お店の強みや弱み、新たなヒントなどがいろいろと見えてきました。

社長の山畑さんは、70代で製麺業の大ベテランでいらっしゃいますが、なんと3代目で、お爺様が戦地から引き上げた後、昭和22年にご当地、十勝の広尾町で製麺業を始められたそうです。実に創業72年目、法人化されてからもすでに56年の老舗です。

広尾町は地方町村の例に漏れず、人口減少の止まらない過疎化の町で、現在人口は7000人を切っているそうです。商圏は周辺市町村を合わせても3万人程度だろうとのことで、業績も人口減少に比例して右肩下がりが悩ましいとのことです。

そんな中でも地元の学校給食や飲食店、スーパーへの卸などを中心になんとか経営を続けてこられているのは、長年の味と品質の良さと社長の誠実なお人柄やお店の姿勢もあってのことではないでしょうか。

地元での業務用やスーパーへの卸商品では、当然コスト優先のケースもあって100%道産小麦とはいかないようですが、ネットショップにおいては、主力の商品は100%北海道産の小麦や蕎麦粉を使って製麺されたものだそうです。
一部業務用商品は違うものもあるようですが、いっそネットショップでは道産小麦、道産そば粉以外のものは削除して、
「100%道産小麦の麺!」
「100%道産蕎麦の麺!」
を前面にアピールされるのが良いと感じました。

残念ながら、ラーメンのスープ類や麺つゆなどは自社では製造できず、食品メーカーからの仕入れ商品で、その原材料の産地までは100%北海道産にすることはできていないとのことですが…

できることならば一つずつでも原材料も道産のものにしていけると、より特徴、強みのある商品になっていくと思います。

例えば製麺に使う塩がなぜか四国徳島県の「鳴門の塩」になっていたりするのですが、ぜひとも北海道産の良い塩の仕入れ先を探して欲しいですし、ラーメンスープや麺つゆは数多くの原材料で100%道産は難しくても、できるだけ道産昆布や道産の砂糖を使ったものに変えていくなどができれば、これも強みになっていくと思います。

また、小麦粉や蕎麦粉の販売もされているのですが、なんと蕎麦粉に関しては、道産の蕎麦の実を仕入れて自社で臼で碾(ひ)いて製粉されているとのことです。それゆえ蕎麦の香りも強く、他府県の蕎麦屋さんからも注文がきているそうです。

これはもっともっと押すべきアピールポイントですね。
生麺としての蕎麦ももちろんですが、北海道産の碾き立ての蕎麦粉は、趣味で蕎麦打ちしたり、ガレットなど料理で蕎麦粉を使いたい人にとっても、とても魅力的だと思いますし、自社製粉なので利益率も高いのではないでしょうか?

大阪や東京の一般的なスーパーでも、米粉や小麦粉はあっても蕎麦粉って意外と売ってないので、ネットショップ向きの商品でもあると思います。
製麺のプロとして、家庭で素人でも蕎麦打ちしやすい配合やレシピなども工夫すれば「蕎麦打ちセット」商品にもできるかと思います。

ちょっとYoutubeで検索してみると、なんと山畑商店さんのこんぶ麺を取り上げて紹介されているYoutuberさんもいらっしゃいました。
https://youtu.be/wQYL6p2nKUo

自社でもこうした動画配信や、SNSで広めてくださるお客様への働きかけ、イベントなども考えられるのではないでしょうか。

ダメ出し…店目線ではなくお客様目線で強みを絞り込め!

最下部にあるこれらのこだわり解説ページですが…

麺のできるまで!
http://menya.ocnk.net/page/5
そば粉とは
http://menya.ocnk.net/page/10
アルカリイオン水
http://menya.ocnk.net/page/9
スープの原料原産地
http://menya.ocnk.net/page/27

詳しい説明ではあるのですが、消費者目線ではなく製造業目線でこまごまと書かれています。同業者が見れば感心するかもしれませんが、個人のお客様には「?」「何が言いたいの?」「それって大事なこと?」「すごいことなの?」「よくわからない…」といった感じではないでしょうか。

キツい言い方をすれば「お客様にとってはどうでもいい情報」の部分を丁寧に説明してしまっているのです。

例)
・手打ちうどん用のミキサーを使っています。
→だからどうなの? 素人にはよくわかりません。
普通の撹拌機ではなく、手打ちのような「捏ね」を再現した機械で効率よく量産しながらも手打ち麺の良さを保っている点がアピールポイントなのだと思います。

・製麺機は九州の真崎鉄工所製
→同業者は感心するのかもしれませんが、素人にはどうでもよい情報ですし、真崎鉄工所が、どうすごいのかも知らないので、説得力になっていません。
それよりも、「手もみ式の製麺機で麺に縮れを作り、スープが絡みやすくふんわりとした麺を作っています」のような点がアピールポイントなのではないでしょうか?

・水道水をトレビを使い…
→まずは、「え? 水道水なの?」(都会人の水道水へのイメージはかなり悪いものです)
また、「トレビって何?」「アルカリイオン整水器の名前?」「そもそもアルカリイオン水だと何がいいの?」と感じてしまいます。
別に「トレビ」などは伝えるべき情報でもないと思います。
それよりもまずは地元の水源である広尾川水系は環境省の公共用水域水質測定結果(14年度)で、清流日本一に選ばれたほどの水のきれいな所。その十勝山系の伏流水が原水でとても水質がきれいで良いこと。それをアルカリイオン水にすることで水分子の構造が変わり、粉への吸水率が高まり、なじみやすくなるのでしっとりとした、肌触りの良い麺ができるといった点をアピールすべきですね。
同じ水道水であっても「原水が違う!」ことを強調してアピールすべきです。
できることならば役場に問い合わせて、取水口あたりの水のきれいな景色やイメージ画像なども用意できればなお良いと思います。

その他、全般的に、なんでも細かく情報公開し説明すれば良いというものではありません。ラーメンスープの産地情報などは、海外産原材料や食品添加物も多く含むのはメーカー仕入れ品であれば当然ですが、北海道からわざわざ手作り生麺をお取り寄せしようというお客様にはあまりプラスになる情報ではありませんので、食品表示法の範囲で商品ごとに内容表示すれば十分です。ページは削除して問い合わせがあればお知らせする程度で良いと思います。

「北海道広尾町にある当店及び当店の商品は、お客様にとって何が魅力でわざわざ高い送料をかけてまで買ってくださるのか?」
を、今一度お客様目線で考えてみましょう。
特に需要が期待される東京や名古屋、大阪など都市部のお客様の目線になってみましょう。

50点
総評

商売・製造業として見ると、特別だったり希少な特産品を作っているお店ではなく、どこの街にもある、ラーメンや蕎麦などの麺類を中心に飲食店やスーパーに卸す食品を作る製麺業のお店です。

ただ、都市部の一般的な製麺業者との決定的な違い、差別化できるポイントは「北海道産、十勝産の小麦粉、蕎麦粉を使う製品が作れること」。
特に蕎麦は自社製粉して碾き立ての粉を使えること、販売できること。
過疎の田舎町ではあるが、それゆえ環境破壊されていない大自然がまだまだ身近に豊富にありキレイな水が使えることなど、自分たちが当たり前だと思っている中にアピールすべき「強み」がいっぱいあると思います。

このあたりは個人消費者だけでなく、都市部の飲食店のシェフ・料理人には多少コストをかけても自分の店のウリに成りうるものも少なくないのではないでしょうか?

そのためには、道産小麦を使っていない麺はネットショップからは削除する勇気も必要でしょうし、こだわりの弱い部分(他県の塩)などはできるだけ変えていく必要もあるでしょう。

北海道の塩を製造している会社は検索すれば何社かすぐ見つかります。
サンプル取り寄せ、見積もり問い合わせなどぜひしてみましょう!

餃子やジンギスカンの肉、北海道ならではの調味料などは、北海道産品特設コーナーを設けるなどして位置づけを明確にすれば、販売のチャンスはまだまだあると思います。
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【アイデア・提案…リベラルアーツとの融合!?】

冒頭のコラムでのリベラルアーツの話と関連しますが…
地元のいろいろな情報、教養、文化との組み合わせで新しい商品や可能性に取り組んでみるのも一案です。

北海道広尾町は1984年にノルウェーのオスロ市から国外初のサンタランドの認定を受けた、知る人ぞ知る「サンタクロースの町」。
ただ、今現在、日本全国での認知度は低いので、あらためてこの辺は山畑商店さんでもアピールして、サンタ企画商品を考えても良いと思います。

地図で見ると、山畑商店さんの真ん前には地元でも有名な「十勝神社」があります。道路の向かいに参道の大鳥居があって真正面。
とても縁起の良い場所にあるのです。
十勝は十回勝つとも読まれ、スポーツをする人が縁起担ぎに参拝されたりもするようですし、十勝神社の神様(祭神)は大綿津見神という海の神様、保食神という食べ物の神様、塩土老翁神という塩や潮流の神様だそうですので、それらに関する人に対しての縁起を担ぐような商品も企画できると思います。
例)勝負事に勝つ十勝蕎麦!
例)食いっぱぐれのない塩ラーメン!
などなど…

地元でご近所ですので、十勝神社さんとコラボできるとなお良いですね。
その他、過去には販売された形跡のあるジンギスカン肉(羊)は再販できませんか? もし受注発注が可能なら加工や売り方次第では需要はあると思います。

都会のスーパーや肉屋さんでもほとんど売ってないし、通販でも海外産のものばかりなので。国産、北海道産の羊肉は特設コーナーや別店舗での販売は、卸の可能性も含めてビジネスになる可能性は十分あると思います。

また時代の変化(スマホ、SNS時代)に対応して、動画での紹介やSNSでの情報発信なども取り組んでいってほしいですし、店長さん一人ではなく、ご家族や地元の人たち(学生さんなど)も巻き込んだり、広尾町や十勝の強みや特徴を生かした商品企画や情報発信もできると思います。

地元の高校や、青年団などに働きかけ、若い人たちのアイデアをもらったりして、新たな名物の開発などもチャレンジできるのではないでしょうか?
過疎の地方の町でも、若い人のアイデアやネット活用の情報発信力を取り込んで、町おこし、産業おこししている例はたくさんあります。

いずれにせよ、今一度、広尾町、十勝、北海道の立地やコネクションを強みとして最大限に活用していきましょう!

「北海道」はどこのデパートで催事をやっても最も集客できる、日本一の地名ブランドなのですから!

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読者の皆様も! モヤモヤと悩んでいるそこの店長さん!
まずは目からウロコを落としに!、頭をガーンと叩かれに!
新たな可能性を探しに! ぜひお話しに来てください!
怖くなんかありません! 優しくお話ししますよ~!(^^;)

「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメール( info@style-e.com 太田まで)もしくは直接お気軽にお電話(072-756-7234)くださいませ。



さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、各ページタイトル下に自由に内容を入れる方法をご紹介します。




管理画面から設定する

デザイン管理→タイトル設定の各欄から設定できます。
各欄右端の+表示設定をクリックしていただくと自由記入欄が表示されます。
内容を入力してください。


 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

「ECサイトの売れるデザイン」

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「ECサイトの売れるデザイン」について説明させて頂きます。

■収益とデザインは直結するの?
ECサイトを運営して間もない人の中には、がっちり記事を書き進める人もいれば、サイトのデザインに力を注がれる人もいます。

どちらがダメでどちらが成功するとは一概には言えませんが、もちろんどちらも大切な事です。

少々具体的に言えば、記事とサイトのデザインが運営者にもたらす結果は異なると言えます。

記事はたくさん書く事で検索エンジンに引っかかり、ユーザーがサイトに訪れてくれる可能性が高まるでしょう。

対してサイトのデザインに力を注いだ場合、デザインそのものはアクセス数を集めるような集客に、直接的にはあまり役立っていません。

しかし、サイトに来てくれた人たちが「おしゃれ」「使いやすい」と思ってくれて、それがリピーターになる理由になったり、そのタイミングで実際に商品を買ってくれたりする事に繋がるでしょう。

そう考えますと、記事にしか力を注がずサイトが何も仕上がっていなければ信頼性を落としてしまうかもしれませんし、サイトの見た目や機能性にこだわるだけで記事を書かなければ、誰も見てくれない、あるいは見に来ても仕方のないサイトになるかもしれません。

ECサイトにおいて、サイトのデザイン単体では収益を生み出すものではありませんが、その他の要素と組み合わさる事でユーザーに与える印象は大きく異なりますので、結果的に収益に関係していると言って良いでしょう。

人によっては、あれこれ考えたりいじったりする前にまず記事を作りなさいとか、逆にまずはサイトを仕上げなさいと教える人がいるかもしれません。

それら単体では収益に繋げづらいところではありますが、結果的には記事もサイトのデザインも収益を上げるのに必要な要素となります。

■収益を上げるデザインはどのようなもの?
ECサイトの運営者は、どんなサイトにしたら収益が上がるのか、デザインに頭を悩ませる事があるでしょう。

どういう雰囲気や見た目を作り出したいのか、それはもちろん自由ではありますが、注意しなければならない事はあります。

それは、ただ単に「見た目にこだわり過ぎない」という事です。

サイトに訪れてくれる方がオシャレなサイトと感じてくれるのは、もちろん良い事でしょう。

しかしサイトのデザインがオシャレだと思ってくれたとしても、それが売り上げに繋がるとは必ずしも限りません。

本当に利益に影響するようデザインに力を入れるのであれば、商品が購入されるまでの道筋を明確にするようなデザインでしょう。

特に商品を売るという目的のないサイト、例えば会社のホームページであったり、情報発信型のブログであったりするのであれば、いわばサイト内の導線を意識する必要はないと言えます。

しかしECサイトは当然ですが、商品を売るサイトです。

お客さんがサイトに来て、購入したい商品が決まったとしても、どうやって買うのか、どのページに行くべきなのか、フォームの内容は分かりやすいか、といったところが十分に整備されていないと、離脱される可能性が高まります。

そういった購入までの道筋をわかりやすくするといった仕様を最低限仕上げてから、デザイン性に力を入れるのも良いでしょう。

サイトは、一目見ただけで離脱されてしまうという事も非常に多い傾向にあります。

それには様々な理由が絡むでしょうが、サイトそのもののファーストビューが関係する割合としてそれなりにあると考えられます。

全く興味の持てないサイト、下まで読み進める気になれないデザインと感じ取られてしまえば、離脱されるのもやむを得ません。

一人一人のお客さんを離さないように引き入れ、そこから上手に購入まで誘導してあげるのがデザイン性を工夫する事において非常に大切です。

★POINT
・商品購入までの導線を明確にする
・仕様を明確にしてからデザイン性を持たせる

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編集後記

「ダメ出し!道場」で太田仙人が紹介している「リベラルアーツ」。いろいろなところで注目されていますが、何年か前に当時103歳だった聖路加病院の日野原重明先生の本を作ったとき、先生から「これからの医者はリベラルアーツを必須科目にしなければならない」という言葉を聞きました。きっとそれは医者だけでなく日本中の職業に対して言えることだと感じたのを思い出しました。
(おちゃのこ山崎)

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