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信州りんごのマルコウ果樹園、長野

新規のお客様が増えない
目を引く素材が乏しい
独学でHPを立ち上げ、現在に至っています。
プロに依頼したほうがいいのか思案中です(価格が心配)

本当にもう、街がえらいことになってますね!
東京や大阪などの都会ならいざしらず、兵庫県の郊外でも変化は訪れています。
そう、「Pokemon(ポケモン)GO」です。

日本で開始になってわずかに数日ですが、こんな関西郊外の人口わずか15万人ちょいの町でも、そこら中に「トレーナー」(ポケモンを育てることからプレーヤーをこう呼ぶらしい)がスマホの画面見ながら徘徊しまくってます。しかも昼夜を問わず。

私は結構夜遅くまで会社にいることが多いのですが、いつもなら深夜でほとんど人通りもない路地裏の道にも、スマホを持って歩いている人影が何人もいるのでビックリ!

調べてみると近所に「ポケストップ」(何かアイテムがゲットできる場所)やジム(バトルできる場所)が結構密集していて、そこを目指していつもは人が通らない裏通りにも人が入ってくるようになっているようです。

このポケストップ、周辺で調べてみると、郊外では結構小さな公園やちょっとした石碑、小さなお地蔵さんの祠などが登録されています。任天堂とコラボしてこのゲームを作ったNiantic社(Googleの社内ベンチャーとしてスタートした会社です)は、このゲームに先行して全世界的規模の陣取りゲーム「Ingress」をリリースしていますが、ポケストップにはIngressの「ポータル」と呼ばれる地点のデータが利用されています。これはもともと、ゲームのユーザーたちが写真を撮り、解説文を書いて申請・登録したものです。

普段は近所の人でも意識しないようなそんなスポットがあらためて注目されたり、思い出されて気にかけてもらえるようになるのは良いことだと思いますが…。ちょっと手を合わせお祈りする。ゴミを拾ったり掃除するなど、感謝や思いやりの行動につながれば良いですね。(余談)

まぁ、徒歩の人たちはぶつかったり転んだりしないように気をつけてもらえばいいのですが、問題は車やバイク、自転車などです!

昨夜も一車線の道路を車で走っていて、前の車がやたらと遅く、イライラしながらも我慢して後ろを走っていると…信号もないところで急ブレーキをかけて止まるので、「危なっ! イラっ!」としながら追い越しざまに運転席を見ると…なんとスマホを握りしめて画面を見ているではありませんか!(汗)

コイツ、絶対にポケモンGOやってたに違いない! そう確信しました(苦笑)

既に、バイクに乗ってポケモンGOをやっていた少年が検挙されたとニュースになっていましたが、今後は車やバイクでもポケストップ探し、ポケモン探ししながら運転する輩も増えて、突然レアもののポケモンが現れたら急ブレーキを踏んで停車! なんてこともあり得ると思うので…。皆さん、車間距離は十分にとって運転しましょう。

歩行者も車が止まってくれるものだと安心せずに、「こいつ、ポケモンGOやりながら運転しているかもしれない」と、気をつけて歩きましょう。子どもたちにも「ドライバーもポケモンGOやってるから、轢かれないように気を付けて!」と伝えていきましょう。

自転車乗りながら急いでポケモン探し! なんて子どもたちが増えるのは必至(汗)。本当に交通事故が起こらないことを祈るばかりです。

さてさて…
早速パクリ商法や無認可グッズ販売など、商売の世界でも便乗商法が活況なようですが、合法で活用する方法もありそうですね。

ポケストップのある観光地の飲食店や土産物店などは、ポケモン出現率を上げる課金アイテムを買って配置すれば、周りに人だかり! なんてことも十分に可能です(^^;)。1店舗ではしんどくても、商店街で分担してなら少ないコストで集客アップが可能ですね。

でも、どうせポケモンGOしながら外に出るなら、アスファルトの熱気でむせ返るような都会ではなく、今回のお店があるような信州の果樹園の間でも散策したいものです。今回は、信州りんごの産直店です!
りんご園にもポケモンいるかな?(すっかりハマっとるやないかいっ!)
では「ダメ出し!道場」第118弾 Go!です!(^-^)

素直で朴訥とした田舎の産直店だが…


EC仙人 太田

お店の新着情報を遡ると2010年8月から始まっていますので、少なくとも約6年間ショップ運営をされて来ているようですね。

もはや初心者、新規店とは言えないお店だと思います。
URLも marukoukajuen.jp と独自ドメインを取得されていますし、少なくともネットショップを本気でやろうという意欲の表れだと思います。

しかしながらまだスマホサイトはないようですし、ショップの中身は充実や改善があまり見られない…
最近はあまり手を入れず、時代の変化にもついて行けてない? のかと感じます。

お悩みの点「プロに依頼した方がいいのか思案中」に関しては、ストレートに申し上げて、「ぜひした方が良い」と思います。

例えるならば、信州の果樹園の沿道に直売店を設けて観光客相手に採れたてのリンゴを売るなら、手作りのお店でも十分ですが、東京や大阪などの都会に産直直売店を開店するならば?

やはり、信用や安全や衛生の確保ができたテナントビルに、綺麗でセンス良い内装で印象の良いお店を構えるのではないでしょうか?
それとも渋谷や銀座の路上でゴザや箱を並べて商売始めますか?

お祭りやイベントならそれも良いかもしれませんが、継続的なお店を構えるならば、やはり店構え、看板、内装、レジシステムなどをひと通り整備されるのではないでしょうか?

そんなとき、費用をケチって何もかもDIYでやりますか?
やはりプロの業者に相談してアドバイスを受けながら施工してもらうのではないでしょうか。

ネットショップの場合はちょっとホームページ制作の本で勉強すれば一応、お店の見た目だけの体裁は整えることはできるのですが…
やはり細部や肝心の商売のノウハウとなると話は別です。

写真の撮り方、商品の見せ方に始まり、詳細な商品説明と、セールストーク、キャッチコピーや見出しの上手なつけ方などの売り方テクニックもプロと素人ではレベルが格段に違いますし、プロの中にもホームページデザインだけのプロと通販業・商売・ビジネスにも精通しているネットショップのプロとではノウハウや造詣の深さは雲泥の差なのです。

おちゃのこネットさんのような安価で便利なシステム・サービスがあるので、とりあえず誰でも簡単に始めることは可能ですが、実際に運営し試行錯誤しながらもお店を右肩上がりに成長させていくには、お店の見栄えやデザインもさることながら、ネット通販業としてのオンラインショップ経営ノウハウを学んで成長していかなければなりません。

個々のショップさんごとにその事業規模も資金も人員・労力も事業目標や目的もそれぞれです。一概に「これが正解!」というノウハウはないですが、少なくとも「これはやっちゃいけない」「これではダメ、これは改善しなきゃ!」というNGはある程度共通しています。

今更ながら改めて、ですが、この「ダメ出し!道場」はそんな共通NGを中心に多くのショップさんたちが、基本を着実に押さえていけるように意識しています。

異業種、他店さんも、勇気あるダメ出し店舗さんたちの事例を参考に、自店舗にあてはめながら考えながら読んで取り入れていただければ幸いです。

具体的なダメ出し


EC仙人 太田

現在は夏場でりんごの収穫時期ではないため、主力商品のりんごは販売休止中のようですが、定番のジュースやジャム類のページや残してあるSOLD OUTのりんごページを見ながらダメ出しさせていただきますね。

まず、ちょっと驚いたのはあまりの情報量の少なさ…
これで6年間やってきたとは…逆に 「信州りんご」のブランド力というか、素直な店主店の姿勢への信頼感というか、「信用して任せても安心」という雰囲気に敬服いたします。

しかしながら、勇気あるリピーターさんたちを除けば、新規のお客様の多くは不安を感じてそのままお店から出て行っていることが推測されます。
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りんご 一覧
http://www.marukoukajuen.jp/product-list/1

さんふじの家庭用、贈答用と重量違いで4種類のみなのですが、トップページの挨拶を見ると
「サンつがる」から収穫が始まり、シナノドルチェ・紅玉・秋映・シナノスィート・王林・シナノゴールド・サンふじ…とシーズンを通じて8種類の時期折々の味が…

となっています。どうせならすべての種類の商品ページをSOLD OUTでも良いので掲載し、次回の販売開始予定時期をそれぞれのページに表記しておけば、そのページもSEO対策になりますし、可能なら予約受付して、販売開始前にお客様に確認メールを送ることで前倒しで売り上げ確保に繋がります。

こうした営業・販売方法の工夫で経営(資金繰りなど)を安定化させることができるのも、ネット産直のメリットとなり得るはずです。

・りんごの種類と発送時期
http://www.marukoukajuen.jp/page/1

という情報ページはあるのですが、単純な品種比較に過ぎず、消費者としては「食べる」ことを前提としたもう一歩突っ込んだ情報が欲しいところです。

カットした断面の色や質感、食感、甘味や酸味、香りの微妙な違い、お菓子やデザートなどの調理の向き不向き、栄養価や成分の違いなど、など「さすがプロ! 専門家!」といえるくらいの情報があると、マルコウさんへの信頼感もぐっとアップすると思います。

カット写真や調理写真もそれぞれ用意して見せて欲しいですね。

また、りんごといえば信州産も有名ですが、やはり青森産の認知度は全国的にかなり高いと思います。ライバルである青森産との特徴の違いなども、もしあればぜひとも誹謗中傷にならない範囲で(^^;)プロの意見、見解は聞いてみたいものです。
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・りんごジュース 一覧
http://www.marukoukajuen.jp/product-list/2

「完熟サンふじりんごジュース 1リットル×3本入り」が3種類も商品登録されているのはなぜでしょうか? 見比べてみてもとくに違いはないようですが…
どれを注文すれば良いのか? お客様を不安にさせてしまいます。単純ミスの重複登録だろうと思うのですが…

また、内容表示が一切掲載されていないのは、食品店としてはNGです。当たり前の情報であってもきちんと掲載しましょう。

「低温殺菌」とありますが、何度℃で何分? 何秒なのか? その根拠は? 香りや栄養価を破壊しないで雑菌を殺菌するのに最適な温度や時間などの説明も欲しいですね。

http://www.marukoukajuen.jp/product/4
http://www.marukoukajuen.jp/product/8

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写真の撮り方・照明の違いかもしれませんが、明らかに色が違うのはお客様目線で気になるところです。

リンゴといえば変色が気になります。
殺菌はしても、酸化は防げないはずですが、酸化防止剤などは添加していないのか?
添加していないなら、しなくても変色しない理由、もしくは多少の変色は味や栄養価に影響はない? などの説明
もし添加しているならその成分や健康への影響など…

いわゆる「食の安全」に関する情報は、食品メーカーとして今の時代必須の当たり前レベルの情報だと思いますので、加工品に関してはすべて調べて掲載していくようにしましょう。

加工工場の行程や機械設備、作業環境の写真や説明まで掲載できれば、より安心感につながると思います。

またスーパーの紙パックのりんごジュースなら、100%果汁のものでも1Lで100円〜200円程度でも売られていますが、それらとこの1本800円以上するりんごジュースの違いを納得できるように説明することは、お客様満足の意味でも必要だと思います。

「私が1本800円以上もするりんごジュースを買っているのは、これだけの理由があるからなのだ!」

という知識欲や満足感を与えてあげるのも、産直オンラインショップに求められる付加価値なのです。
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・完熟サンふじりんごジャム
http://www.marukoukajuen.jp/product/5

ジュース同様に、内容表示がまったくありません。写真でもラベルが斜めで読み取れません。アレルギーのお客様、添加物などを気にされるお客様もいらっしゃいますので、キチンと表記しましょう。

6個入り、12個入りのまとめ買いしかないので、賞味期限も気になります。どのくらい保存できるのか? 常温? 冷蔵? などの情報も、冷蔵庫のスペースのこともあるので消費者として気になるところです。

また、より食べたくなる(買いたくなる)見せ方として、瓶詰パッケージだけでなく、スプーンですくってパンやヨーグルトに付けているようなシズル感(思わずよだれが出るような)演出写真も欲しいところです。

生産者として「商品写真さえあれば良いだろう」という考えは、「通販ショップ」「売り場」としては不足です。
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・完熟サンふじりんごジュース・ジャム詰め合わせ
http://www.marukoukajuen.jp/product/6

同じく内容表示もないですが、何グラム入り、何ml入りが何本セットなのか?
「写真見ればわかるだろう?」「個々のジュース、ジャムのページを見れば中身もわかるだろう?」
ではNGです。

お客様はお店の隅々、全商品ページまで見てくれるほど時間的な余裕がある方ばかりではありません。

むしろネットユーザーはとても短気なものなのです。
買い物に必要な情報は、そのページ内でできるだけ把握したいのです。

ついでに申し上げれば、送料やお支払方法でさえ、専用ページに書いてあれば良いと考えているお店は多いのですが、できれば全ページ共通のフッターなどに基本の送料情報、お支払情報があれば、お客様はいちいち送料ページを開かなくても概算がわかり、購入意思決定しやすいですね。

こうした気配りもオンラインショップの当たり前レベルなのです。
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・巨峰ぶどう
http://www.marukoukajuen.jp/product-list/4

商品カテゴリーは用意されているのですが、ページの痕跡すらないのはもったいないですね。せめてりんご同様にSOLD OUTでもページを残し、大体の販売時期や予約の可否などあれば、今後の売り上げUPに繋がります。販売の可能性が低いのであれば、思い切って削除しましょう。

総評

シンプルで見やすいページ、店主・生産者の顔が見えるお店は好感は持てるのですが、あまりに情報不足で不親切。キツイ言い方をすれば怠慢を感じます。

6年前、とりあえず流行に乗ってオンラインショップをオープンしたものの、あまり市場調査も勉強もしないまま、勇気あるお客様の注文をこなすことでなんとなく続けているような感じでしょうか。

きっとアナログのリアルのビジネスでは、確かな品質の確かな商品でファンやリピーターも多いことでしょうから、ネットでもしっかりとその辺をアピールして情報発信することができれば、もっともっと伸ばすことができる、ポテンシャルを秘めたショップだと思います。
60年もの実績のあるりんご農園さんでありながら…その強みを十分に生かし、アピールしきれていないのではないか? もったいない限りです。

今の時代は各種SNSも有り、ホームページの更新だけが情報発信手段ではないですし、またネット時代だからこそ、リアルのイベント(オフ会、農園の見学会、収穫体験など)と絡めてファンづくりやリピーター作りも可能だと思います。

何からどのように手を付けてどこにどの位お金をかければ良いかわからないのが現状だと思いますが、まずはやるべきこととやらなくても良いことの優先順位付けをするために、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

いつでもお気軽に相談会にお越しください。来るのが難しければお伺いすることも可能ですし、それも無理ならば電話相談もお受けしますので、まずはお気軽にご連絡ください。(^-^)

「ダメ出し!道場」に登場する勇気があったのですから、もう一歩進める勇気もぜひ持っていただければと思います。

過去に何千件ものお店を見て来ましたが…ほんの一歩を踏み出す勇気があるか、ないか…
成功するお店としないお店の差はそんなちょっとした「勇気の差」のような気がします。(^-^)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。