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自転車かごカバー専門店 Bibica

7年ほど前に自転車かごカバーの特許を取得できたのをきっかけに、細々とハンドメイドで商品を作って、ネットショップにて販売を始めました。
初めはオークションで、そして3年前から大手モールに挑戦!
悪戦苦闘! を続けて、システムやメールマガジンとか、ぬくもりを感じる「おちゃのこのシステム」がなんか好きで、本店として利用するために、昨年末にリニューアルオープンしました。
仕事をしていていつも、実感する事ですが、格闘している本人はさっぱり客観的視点に立つことができません。
始めて7年がたち、ページ作りがネットショップの販売アップの運命!! くらいなのだなぁと実感させられることが多々あります。
商品製造からネットのページデザイン、カテゴリ分けもバナーもグループ分けも、すべて★自己流★で取り組んでおりますが、お客様のクリックの動線が想像できません。
価格設定も、その価格に見合うお店となっているかなど、客観的にわからなくなってしまっています。また、特に商品説明ページはがんばったのですが、商品をどう伝えようか、どうしたら興味を持ってもらえるか、期待を裏切らないか、きちんと伝わるか、いつも微調整で、目指す正解がわからずに泳いでいる状態です。
「メイン商品の自転車かごカバー」は、基本形状が同じなので、商品詳細説明は、全頁同じ説明で統一しています。
客観的視点になれなくて、とりとめがなくすみませんが、厳しいダメ出し!! をお願いいたします。

先日、「ダメ出し!道場」の読者であるお店からこんなお問い合わせのお電話をいただきました。

「SEO業者の年間契約更新の時期なんですが、あまり効果を感じていないので、やめようかと思っています。現状はこの業者に年間40〜50万円払っていますが、とくにアクセスアップなど成果は感じてはおりません。でも、もしやめて検索順位が下がったらという不安でやめるのが怖いのですが、やめても大丈夫でしょうか?」というものでした。

SEO対策はおもにお店の新規集客に関する部分ですし、広義の意味ではお店の「広告宣伝予算」の一部として考えておきたい費用ですね。
広告宣伝費として一般論でいえば…月額4〜5万円程度の広告費ならば、仮に月商100万円程度の最小レベルのオンラインショップであったとしても、決して多くはない範囲です。

とはいえ、経営者が「効果を感じていない」と感じているサービスに、今年もまた年間数十万円を費やすのは「ムダ」ですよね。

「継続すれば割引や特典があります!」というオマケや、「やめたら今より悪くなるかもしれませんよ」という不安をあおる脅しなど、心理的な揺さぶりで巧みに契約を継続させるのは、バッドマーケティングの常套手段といえます。

しかしながら、こうしたバッドマーケティングは違法でもないし、これをやっているからといって悪い企業というわけではありません。
大手携帯電話会社なども、解約させないように似たようなことはやっていますよね。

さて話が少しそれましたが…。
問題は経営者として限られた資金・予算を何にどう使うか? という決断の問題です。個々の業者のどんなサービスにいくら使うかは、日々経営者に迫られる永遠のテーマですよね。

新規契約のときにはかなりいろいろ調べて慎重に検討し、「よし! メリットがある!」と確信したときか、もしくは「まぁ、試してみよう。失敗してもこの額なら勉強代としても惜しくない」と覚悟したときのいずれかで契約をしているはずですよね。

つまり更新の時期は、その過去の自分の判断が正しかったのか、間違っていたのかを振り返り見直すタイミングなのです!

正しかったと思う気持ちが強いなら、自信を持って契約を更新すればよいし、間違っていたかもと感じるなら、勇気を持ってやめる(最初に戻す)決断をしなければならないのです。

やめる決断を鈍らせるのは、「今までの過程がムダになるかも?」「もったいない」という迷いや不安であって、これから未来に得られるメリットではないはずです。

まずは過去の判断が正しく成果があったのか、それとも間違っていて成果がなかったのかを検証をすることが大切ですが、もし成果がよくわからない場合は、いったんやめてみて、それで浮いたお金を新たな可能性に投資するのが、経営者としてすべき判断ではないでしょうか。

仮に、「効果がよくわからないサービス」を新たに勧められたと考えてみると、どうでしょう。よくわからないものに何十万円を投資する判断は、きっとされないはずですよね?

上記の例でいえば…
同じくらいの予算で、他にもSEO対策会社やサービスがあるでしょうし、Adwords広告やYahooリスティング広告、アフィリエイトなど他の手段・サービスもあるでしょう。オンラインショップをやっていると日々いろいろな業者さんからさまざまなサービスの営業電話やDMが舞い込んでくると思います。

限られた経営資源はできるだけ確率が高く、確信の持てることに投資していきたいですね。

でもどれが良いサービスなのか、悪いサービスなのか?
もちろんインチキ業者もありますので世間一般の評価も大事ですが、まっとうな会社でそれなりの評判があれば良いのかというと、それだけではダメです。

大事なのは…どれが自店に合っているのか、いないのか? です。

例えるなら、身体の健康のために自分に合うサプリメントを選んで飲むようなことです。
インチキな成分を偽ったようなものは論外ですが、まっとうな会社のサプリでも、万人に合う訳ではありませんよね。自分の体質や健康状態によって、合う合わないがあるはずです。

それらを選ぶのに、できればあなたの体質や健康状態をよく知っているお医者様にアドバイスをもらえば安心できますよね。
あまり勉強もせず素人考えで適当なサプリメントを飲んでいたら、効果がなくムダ金を使ってしまった…それならまだ良いほうです。サプリが合わず、健康を害してしまった! なんてことになったら大変です。

オンラインショップ向けのサービスも同様に、あなたのお店に合う、合わないがあるはずです。

私はそんなお店のホームドクター、体質改善アドバイザーでありたいと思っています。今のあなたのお店にはどんなサプリ(手段やサービス)が必要なのか?

お店がみずから健康になって病気にならない(間違った判断や大失敗をしない)お手伝いをしたいと思っています。
(^-^) まずはお気軽にご相談のお電話を!お待ちしています。

ではダメ出し!道場」第122弾 スタートです!(^-^)
今回はオリジナリティあふれる専門店(メーカー)さんです!

これぞネット向きな専門店…なのにもったいない…


EC仙人 太田

へぇ! なんと「自転車かごカバーの専門店」かぁ…珍しいなぁ!
でも商品も可愛いし、サイトもキレイによく作りこまれてるなぁ!

第一印象は「商品もページもセンスよく作りこまれたクオリティの高い店」だと感じました。

皆さんの身の回りに、実店舗で「自転車かごカバーの専門店」というジャンルのお店はありますか? 少なくとも私は今まで見たことがありません。
これは悪い意味ではなく、つまりそれほど珍しいし、ニーズも限られている専門店、専門商品だということですね。

自転車も自転車カゴもよく知られ、持っている人も使っている人も多い商品ですが、自転車カゴのカバーと限定されると、とたんにニッチな商品になってきます。

お店を中心に半径○Kmというリアルな商圏規模では、経営が成り立つほどの需要や売上が見込めそうにないからか、実店舗での「自転車かごカバーの専門店」は存在していないわけです。

でも全国規模ならどうでしょうか? 全国の自転車の数は? 数千万台はあるでしょう。

そのうちの0.1%でも買ってくれれば? 数万個は売れる規模になるわけですから…ライバル店もほとんどいなければ、十分に経営は成り立ちそうですね。

いかにもネット向きなニッチに特化した専門店です!

しかしながら…お店を本気で買う気で拝見すると…
あれこれ「ダメ」な点が多く見えてきて、もったいない限りです。

自転車のかご、とかカバーという誰にもわかりやすい商品ではありますが、取り付けというお客様作業(という心理的ハードル)があるので、その不安や懸念を取り除いてあげないと、購入の障害になります。

商品の機能や仕様、特徴といった長所・プラス面のアピールだけでなく、いかにわかりやすく、簡単に取り付けられるのか、不器用だったり面倒くさがりであっても簡単に取り付けられるのか、というマイナス面のハードルを取り除いてあげる必要がある商品だと思われます。

残念ながら、お客様目線で見たときに、今のBibicaさんにはまだこのマイナス面のハードルがあれこれと残っており、購入の決断ができないお客様も少なくないのではないかと思います。

 

具体的なダメ出し


EC仙人 太田

まず、Bibicaさんの商品を大きく分けると
1)自転車かごのカバー ←自分の自転車かごに取り付ける

2)自転車かご そのもの←自分の自転車かごと交換

3)自転車用グッズ (ハンドルカバー、傘立てなど)

4)防水生地を用いたグッズ
(自転車関連ではない傘カバーやシーツ、巾着、バッグなどの商品)

ですが、トップページのバナー類も左メニューの「*特集」も、これらがごちゃごちゃと混在しており、探したいものがどれなのか? どこにあるのか? ほかにはないのか? がよくわからなくなってしまいます。

店主としてはあれもこれも良い品なので全部見てほしい! という欲は理解できるのですが…
まずは主力である「自転車かごカバー」を前面に押し出し、中心に据えて、商品陳列を整理する必要があるでしょう。
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初めて見た時に、カゴとカゴカバーの商品区別がわかりにくかったです(カゴごと替える商品なのか? カバーだけの商品なのか?)。

例えば下記商品ページを初めて見た際に
http://bibica.ocnk.net/product/120

籐カゴタイプのカゴはおしゃれで可愛いと感じやすいので籐カゴにも目が行き、「カバーと籐カゴもセットなのか?」と誤解される方も少なくないと思います。

貴店にとっては当たり前のことではあるでしょうが、カゴのページには カバーは別の商品で付属していないことを、カバーのページにもカゴは別の商品で付いていないことを明記して、誤解や混乱を避けましょう。
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一覧ページに「前用」「後ろ用」の商品が混在していて、ひと目ではわかりにくい
http://bibica.ocnk.net/product-group/15

ひと目では前かご用と後ろかご用の商品の特徴の違いもわかりにくく、その違いを説明するコンテンツも見当たりませんでした。
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サムネイル画像(商品毎のメイン画像)には色見本が載っているのに、色は選べない?

↓↓↓↓↓ 写真には色が9色あるように見えるが
http://bibica.ocnk.net/data/bibica/product/20160606_9349e7.jpg

商品の注文では色の選択項目はないし、他の色の商品ページへのリンクもない…
http://bibica.ocnk.net/product/123
商品名では「オリーブブラウン」となっているが画面下部の説明には「カフェブラウン」となっていたり…

下記6枚目の画像ではカラー 赤、ブラウン、トップカバーの色:カフェブラウンと、どこがどの色かわからない?
http://bibica.ocnk.net/data/bibica/product/20160606_6469d2.jpg

「トップカバー」なども貴店にとってはどこの部分かわかっていても、初めてのお客様にはどこがトップカバーなのかは個々の写真の中に矢印などで明記しなければわかりません。

お客様はどの商品ページから見始めるか? どの写真から見始めるか? はわからないので、どこから見てもわかるように表現しなければ誤解の元です。

またこの商品名にある「ダイナモス」が何のことか? 上記の6枚目の写真を見た人でなければわかりませんね。
商品の強みともいえる特徴であるならば、「超強力繊維ダイナモス使用のカバー」など、商品名から工夫をしましょう。
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チャイルドシートカバー
http://bibica.ocnk.net/product-group/12

これなどはよく説明を読んでみると、素晴らしく良い商品だと思うのですが、一覧時点でのサムネイル写真
http://bibica.ocnk.net/data/bibica/product/20151222_65df82.jpg
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ではただのカバーにしか見えず、子供を乗せたまま雨よけ、日よけに使えるカバーだと瞬時に伝わらず、もったいないですね。

メイン画像を実際に子供を乗せて使用している写真に代えるほうが、商品の特徴が感じられると思います。
http://bibica.ocnk.net/data/bibica/product/20151222_5dcf46.jpg

この商品に限らず、貴店全体的に言えることですが、モノとしての商品を美しく見せることを優先するあまり、1枚目の写真(メイン画像)で商品の特徴が伝わっていないように思います。

下記、ハンドルカバーなどもその典型ですね。この写真では「何なのか?」さえわかりませんし、夏用、冬用まったく同じにしか見えません。
↓↓↓↓↓
http://bibica.ocnk.net/product-group/10

メーカーが現物を知っている小売店向けに作るカタログならこれでもよいのですが、ここはあくまでオンラインショップ、通販の売り場ですから、アイキャッチになる1枚目のメイン画像は、必ずしも商品全景ではなく、商品の特徴や使い勝手がひと目でわかる写真にすることを意識して見直してみましょう。

 

総評

商品の機能や仕様、デザイン、魅力、価格帯、またWebのデザイン性などのレベルは、とてもクオリティの高いお店だと思います。

一方で、商品を知り尽くしているだけに、まったく商品を知らず、実物を見たことも触ったこともないお客様の立場、目線になって商品を見せるという「見せ方」が行き届いていません。

また「うまく取り付けできるだろうか?」「自分の自転車に合うだろうか?」といった購入決定に至る障害となるハードルを取り除き切れていないのが、もったいない限りです。

例えば「かご」の取り付けの説明内容
http://bibica.ocnk.net/product/39

ステー、ランプ掛け、カゴ足、インシュロック、結束バンドなどと言われても、そんなパーツや道具の名前には無縁のお客様も多くいらっしゃいます。
わかるだろう、知ってて当たり前のスタンスではダメです。
説明するなら拡大写真や矢印で名称をきちんと説明するなり、かゆいところにちゃんと手の届く説明をしましょう。

あとほんのもう少し、かゆいところに手の届き切らないもどかしい状態です。

これを機会に全体的に商品分類、陳列を整理したり、一覧性、比較しやすさ選びやすさを見直したりなさってみてください。

今回のダメ出し!道場では、外見の印象へのアドバイス中心になりましたが、商品特性やカテゴリーから他のビジネスチャンスもいろいろと思いつきます。
大きなポテンシャルを秘めた事業だと思います。

ぜひお会いしてディスカッションの上、可能性を広げていただきたいですね。
いつでもお気軽にご相談会にお越しください(^-^)

 

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。