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ベルニッチジャパン

はじめまして、ベルニッチジャパンの鈴木と申します。
脱サラ起業(前職=病院事務)して、オリジナルアイデアで利便性、独創性、創造性を重視した生活向上提案型製品を企画開発し、おちゃのこネットで販売をしている工場を持たない1人メーカーです。
製造、販売とは畑違いの仕事をしておりましたので、商売のノウハウはほとんどなく、書籍やネットから学びながらというすべてが一からのスタートでした。ホームページも独学で作成したもので、お客様へのアピール度や魅力度がどのくらいのものなのか正直わかりません。
売上はスズメの涙ほどの低空飛行で、どうしたら活路を開くことができるのか考えあぐねている昨今です。そこで、現状の行き詰った迷路から抜け出るための客観的なアドバイスをいただけたらありがたいです。
以下が、ショップ状況と今、感じている悩み事項となります。お忙しいところ恐縮ですが、ご指導よろしくお願いいたします。

【現在のショップ状況と悩み事項】
1. なかなか売上までは繋がらないことが多く、売上の低迷が続いている状況です
2. 過去に、グリコ栄養食品さんの「親子で食育キャンペーン」のプレゼント商品として、キッチンホワイトボードの「フレッシュチェック」が採用されたことがありました
3. アクセス件数の伸び悩み。おちゃのこネットさんでお世話になって約4年半、1日のアクセス数が100件を超えることはまれで、50〜80件という状況です。ページビューもアクセス数の倍ほどの件数になる日数は、月に数日と少ない状態です
4. 商品数の少ないショップは、魅力に欠けるのではないかという不安が常につきまとっています。企画開発製作販売を1人でこなす1人メーカーのため、オリジナル製品(アイデア雑貨)の品数がキッチンホワイトボードの「フレッシュチェック」と、「健康ポケット」の2種類しかなく、少ない現状です
5. ほかにはないオリジナル製品のため、お客様が理解しやすいようにと詳細に商品説明をしているつもりなのですが、もしかして、それが逆に、くどく、長すぎると思われているのかなと最近思うようになってきました。
第三者のお客様目線で客観的にご指南いただければありがたいです。よろしくお願いいたします。

ここ数年、自動ブレーキから始まって、自動運転システムとか将棋や囲碁、チェスなどでコンピューターがトップクラスの人間に勝ったとか、Amazonがドローンによる宅配を始めたなんてニュースを耳にしますね。
コンピュータ、AIやロボットが人間の機能や能力を超えて、さまざまな仕事や判断を行うようになってきました。

英国の名門オックスフォード大学の先生は、「AIの進化であと10年ほどでなくなる仕事や職業が出る」なんて話したりしています。

産業革命での機械化で、工作機械などの普及により、単純労働の仕事が機械に奪われてきたような歴史はありましたが、AIの進化においては、銀行の融資担当者だったり弁護士や会計士、医師など、さまざまな条件から取捨選択して結論を導き出すような、いわゆる専門家的な職種も機械に取って代わられる可能性があるのだとか…。

確かに判例、事例、症例など、過去の資料と比較して一定の判断を下すようなことは、今までのコンピュータではできなかったかもしれませんが、AIでは比較的簡単にできそうですよね。これらの職業の方々には脅威かもしれませんが…。

一方で一般の人々の方から見ると、車の安全な運転や、事故、犯罪の防止・抑止だったり、上手な貯蓄の増やしかたや料理の作り方、家事サポート、簡単な医療相談、法律、税金相談などが、わざわざお金をかけて専門家のところに行かずとも、AIに聞くことで一定の答えが得られるようになります。

例えば、体調が悪くなったときに、AIドクターによる問診に今の症状を答えて行くことで、病名を判断してくれたり、少なくともまずは何科の病院に行ってどんな検査を受ければよいかまでを判断してくれれば、ムダな時間や余計な検査をせずにすみ、時間と医療費の削減に役立ちますよね。

でもこれらのシステムの開発には、膨大な資金と多くの最高レベルの専門家たちの知恵や頭脳の協力と、長い時間の労力が必要です。

だから、医療であったり、法律であったり、保険や金融など、多くのニーズと大金が動く業界じゃないと、なかなか参入や開発は進まないでしょうね。

自動運転だったり、AI(スマート)家電だったりはすでに実用段階に入り、続々と新製品も市場に出始めていますが…まだまだお高いのも現状。

一方で使う人間のほうも、頭では便利さを理解できても、「本当に信頼してよいのか?」「実用レベルで使えるのか?」などまだまだ半信半疑だし、金銭的に余裕がなければ試してみようとは思えない…。

携帯電話だって、NTT民営化前の電電公社時代に正式なサービスとして「自動車電話」で初めて実用化されたのが1979年。主要3社が揃い、ショートメールサービスが始まったのが97年。「iモード」、「EZweb」などインターネット接続開始が99年で、ここまで20年かかっています。スマホによる本格的なモバイルインターネット端末としての普及となると、最初のスマホiPhone登場が2007年。日本では2008年なので、実にここまで30年。本格的な庶民の道具として普及浸透するまで30年近くかかっているということなのです。

AIもようやくいろいろな製品やサービスとして実用化され始めていますが、本当に生活の隅々にまで浸透していくには、これから20〜30年はかかって行くのかも知れませんね。

さて、本日のお店はそんなAIが進化、普及するまでは安価で簡単に導入でき、生活の不便を知恵と工夫で便利にするグッズの発明・開発メーカーさんの直営店です。
まったく新しいアイデアでの開発商品のお店なので、通常の「ダメ出し!道場」のお店たちよりも難易度は高いですが…。

小売り業ではない「メーカー開発企業」のショップはどんな点を優先して運営すればよいかという観点で見ていきましょう!

ではダメ出し!道場」第129弾 スタートです!(^-^)

第一印象 アイデア商品・雑貨…いろいろのお店?いや…?


EC仙人 太田

まずはお店の看板、キャッチコピーでは、メイドインジャパン、便利な生活雑貨、日用品、健康雑貨、キッチン雑貨、おもしろ雑貨、アイデアグッズなど…。

いろいろなグッズがあれこれバラエティ豊かに並んでいるお店、…なんだか楽しそう! との第一印象を持ったのですが…。
http://ssidea.ocnk.net/product-list

全商品リストでもわずかに16点。それもよく見ると実は
(1)キッチンホワイトボード 「フレッシュチェック」
(2)セミオーダーメイド「健康ポケット」-薬飲み忘れ防止グッズ
(3)ジュニア将棋
の3商品しかなく、将棋はすでに販売中止されているので、実質は2商品とその絵柄バリエーションだけのサイトだとすぐにわかります。

「バラエティ豊富な便利雑貨店」というイメージ、先入観で来店すると、「なんだか2商品しかない、心もとない頼りないお店」にしか見えません。

おちゃのこネットは確かにオンラインショップ運営のサービスではありますが、だからといって無理にショップ、お店であることを優先して作らなければいけないわけではありません。

開発・製造・メーカーが特定の製品を認知・アピールするために、その商品だけに特化したWEBサイトを立ち上げることは、もはや珍しくなくなってきた時代です。

TVで全国CMをやるような企業も、CMの中で「詳しくはWEBで…[○○○○→検索]」などとやってるのはよく見かけますよね。製品名の独自ドメインまで取得した専用サイトも多いですよね。

ベルニッチジャパンさんも、ショップ小売業、通販業というよりも、「アイデア商品の企画開発企業」なのですから、無理にお店としての体裁を作り、品数豊富に見せるより、まずはもっと製品・商品の切り口からサイト構成を見直して行く必要性を感じました。

確かに小売店・通販ショップ・お店として考えるときには、品数・バリエーションの豊富さは重要なのですが、メーカーとして、まずは世の中に認知されていない製品に興味を持ってもらい、その機能や特徴をユーザーに知ってもらうことを目的とした場合には、それよりも、製品そのものにスポットライトを浴びせた構成にするべきです。→詳しくは後ほど…。

製品の第一印象は…


EC仙人 太田

誰もが思いつく上っ面のステレオタイプなその国のイメーだけでは、「欲しい」「買いたい」という需要はそれほど大きなものではないかもしれません。

逆に考えてみましょう。ギリシャに住むギリシャ人が日本グッズ専門店を立ち上げようとイメージしたとき…

日本と言えば?「Fujiyama(富士山)」「Geisha(芸者)」「Samurai(侍)」はちと古いか!?(笑)でも日本刀、着物、扇子、掛け軸など伝統工芸品? それとも「TOYOTA」「HONDA」「SONY」「Panasonic」など多くの外国人が思いつくハイテク製品? これらだけでは大手商社やメーカー直営店があればとうていかないませんし…伝統工芸品だけでは欲しい客層はかなり少なそうですよね。

でも日本に何年か住んで今の日本のカルチャーを知り尽くしていたら? アニメ、ゲーム、カラオケ、原宿ファッション、JPOP、アイドル文化、Kawaii、ラーメン、回転寿司、食玩(オマケ付きお菓子)、などなど現代日本ならではのサブカルチャーに関連する商売、商品が山ほどあることに気づき、それを言葉の壁を乗り越えて上手に紹介すれば、ビジネスチャンスは大きく広がりそうですよね!

ではあらためて、ルルーディアさんがターゲットにできそうな客層を見ていきましょう。

1)ヘビーなギリシャ好き
→この層は自らギリシャに旅行に何度も行ったり現地に友人、知人や取引する業者やお店を持っているかもしれませんので、彼らのニーズにマッチする商材を持っていなければ役に立てないかもしれませんね。

2)そこそこのギリシャ好き
→この層はギリシャに観光やオリンピック観戦などで旅行に行って好きになった、そうそうはギリシャまでは行けないが、行った際に知った食品・物などをまた欲しいと思う可能性のある客層です。ギリシャに好意、関心が強そうなので、リピーターに最もなりやすい客層といえますね。

3)潜在的にギリシャ好きになる可能性を持った客層
→物品や観光などではそれほど今はギリシャに興味はないが、潜在的にギリシャの文化や生活習慣などに潜んでいる事柄には興味を持つ可能性を秘めている客層。お店の売上・収益向上の成否のカギを握る重要な客層です。提案や話題づくりが重要となります。

例)いろいろな国の料理に興味がある層 →ギリシャ料理関連品(書籍、食材・調味料、道具、食器類)
例)世界の神話、童話に興味がある層→絵本、書籍、お守りやモチーフ、守護グッ
ズなどに興味を持つ可能性は大
例)世界の民族品アクセサリーなどに興味のある層→民芸品、アクセサリー

4)ニュートラルな海外品、輸入雑貨好き
→特にギリシャという国には強い興味はないけれど、海外文化や輸入雑貨などにはもともと広い興味があり、好奇心が強い属性を持つ客層。何かをきっかけに興味、関心を持たせればハマってくれるポテンシャルを持った客層です。お店の売上・収益向上の成否のカギを握る重要な客層。提案や話題づくりが重要となります。

5)ギリシャにも雑貨にも海外文化にも特に興味なし
→客層としては狙いにくいが…、でも例えばアニメ好きでギリシャで流行っているアニメがあったら? 猫好きで、ギリシャの島々の猫の写真集や猫グッズがあったら? 子供がいて、ギリシャの楽しそうなおもちゃを知ったら? などなど、今のギリシャのフレッシュな情報の中には新たな客層を惹きつけるものが潜んでいるかもしれません。

6)絶対に通販は利用しない層→ここはほとんど無理(^^;)
でも催事などリアルでお会いする機会があれば顧客になる可能性もゼロではないかも!? ブログやSNSの読者としては、つかまえておいても損はないですね。

ざっと大まかにですが客層を想定してみました。これが絶対に正しいとは言えませんが、このように分けて、それぞれの客層にどうアプローチすれば良さそうかを考えるきっかけにしてみてください。

総評

昨日今日始めた副業レベルの趣味のお店なら今の内容でもOKですが、本業、事業としてプロとしてやって行くにはまだまだ情報もノウハウも商品も内容不足と言わざるを得ません。

見せ方うんぬん、セールうんぬんという以前のギリシャ専門店としての基本的な魅力の問題です。

漠然とした「ギリシャ」ではなく、ひとつひとつ具体的に「ギリシャ神話」「ギリシャ料理」「ギリシャアクセサリー」「ギリシャライフ」「エーゲ海の島々」「世界遺産」などなど日本の人々がいずれかに興味を持ちそうな切り口をできるだけたくさん用意できるかどうか? が今後の成長のカギになると思います。

逆から見れば分かりやすいと思います。日本好きな外国の方も、ただ漠然と「日本が好き」になったのではなく、日本のアニメが、日本のバイクが、忍者が着物が、寿司が、ラーメンが、ゲームが…何かをきっかけに興味を持って日本を知り、いずれ他の事も好きになっていったのではないでしょうか。

ギリシャ好きの入り口は神話モチーフのアクセやギリシャ正教のグッズだけではないと思いますし、アテネだけがギリシャでもないはずですよね。島が変われば文化も変わるといわれるギリシャには、まだまだ魅力的なモノがいっぱい潜んでいるのではないですか?

例)島々にいる猫をテーマにした写真集、グッズとか現地の神話の絵本や雑誌、小学校のテキストや教材、子供のおもちゃ、現地料理のレシピ集や調理器具などなど。

それを探し出し、見つけ出し、日本の人々に日本語で紹介するのがルルーディアさん、渡辺さんの一番の役目だと思います!

ギリシャ観光大使、物産大使になったつもりでどんな情報提供、提案ができそうか考えて取り組んで行きましょう! 一人で考えるのがしんどくなったら、いつでもご相談にいらしてください!

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。