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多目的帽子 た〜ぼう

弊社、卸及び店頭販売をメインで行っております。
客観的なご意見が聞ければと思います。

しかしながら、本製品に興味のない方からの視点では、残念ながら参考にできない面もありますが、オリジナル商品を売るためのアドバイス等いただければ幸いです。

例年よりかなり早い時期に台風が来たりして、異常気象が定常気象になりつつあるようですが…

いよいよ、じっとしていても汗が噴き出すような暑い夏がやって来ますね。

アフリカや中東など、乾燥して気温が40℃〜50℃にもなるような暑い国では、昔から男女を問わず頭や顔に布を巻いて直射日光を避けたり、布の間の空気の層で暑さを和らげたりしていました。

日本の夏も暑いとはいえ、昔は田んぼや畑、森や林、草原や河原、河川や湖、溜池などが多く、今ほど熱気を感じることもありませんでした。
日陰にさえ居れば、扇子や団扇、扇風機でも十分に涼を感じることができたし、外を出歩く際にも、日傘や麦わら帽子などで日光さえ遮れば、十分に暑さ対策もできたものです。

午後に少し打ち水(水を撒く)でもすれば、夕方には暑さも収まり、文字通り「夕涼み」などできたものです。

現代の日本では、全国で都市化が進み、コンクリートのビルやアスファルトの舗装で大地が覆われ、河川も護岸工事が進んですっかりコンクリートで地面が覆われてしまいました。
緑の茂る河川敷が少なくなったし、郊外も田んぼや畑がどんどん家やマンションに建て替わり、その結果としてヒートアイランド現象が進み、夜になっても気温が下がらないエリアがどんどん広がっています。

便利さや見た目の整然さ、管理のしやすさ、などなど…人間の近視眼的な目先のメリットを優先してきた積み重ねによって、これまで自然界からもたらされていたナチュラルな風情や心地良さ、快適さが失われ、エアコンで強引に室内だけを冷やし、外には一層、熱気を排出してしまう…

化石燃料や、原子力…エネルギーをとにかく電気に変えて、冷やしたり、温めたり…結局は膨大な熱とCO2を排出し、地球全体を熱していく。

政治力や経済力に長けただけの指導者、政治家を選んでいていいのでしょうか?
もっと物理や化学、生物、自然環境、気象・気候など、自然科学をちゃんと理解している指導者、政治家を多く作らなければならないのではないでしょうか。
経済優先、軍事力優先な指導者ばかりでは、「国」は生き残っても「星」が滅びてしまいます。

なんて、中小企業のネットショップコンサルタントが憂いたところで仕方ないかもしれませんが…

オフィスのエアコンの温度設定を高めにして電気使用量を減らしたり、少しでも小さくて軽い車に乗ってガソリンの使用量を減らし、熱やCO2排出を減らしたり、運送便の無駄な再配達が少しでも起きないように、配達日をきちんと確認したり、たとえ雑草であっても建物周りの緑地をむやみと除草し過ぎないとか、コンクリートむき出しの部分には人工芝やプランターを置いて過熱を抑える、午後には打ち水をしたり壁に水をかけて熱気を抑える、エアコンの室外機に日除けをして直射日光を避け、冷房効率を少しでも上げるなどなど

大規模なオフィスビルではなかなかできないようなことも、中小零細企業なら、ちょっとした工夫や努力をすれば「地球温暖化防止!」などと大それた目的でなくとも、自社の節電、節約という目先の利益、コストダウンが生じます。
それが、ひいてはそれが自分の町のヒートアイランド現象を少しでも抑えることにつながりますし、地球にも、子供たちの未来にも、ほんのほんの少しだけですが貢献できると思えば気分も良くなりますよね…(^^;)

これから暑い夏がやってきます。午後3時のおやつ休憩時に、軽い運動がてらお店のスタッフ皆でお店の周りに打ち水、撒き水などして、すこーしだけ涼しくしてみませんか〜(^^;)

さて、そんな外での作業時、外出時におすすめの、直射日光をカットできるちょっと個性的な帽子があるようです。本日のお店はそんな帽子の製造直販の専門店さんです。

それにしても、偶然にも? 3回続いて広島のお店からのお申込み。
広島で「ダメ出し!道場」ブームなのでしょうか?(^^;)
それとも、私の田舎に隠れファンでも居てくれるのか?(笑)

今回の「たーぼうオンラインショップ」さんは、なんと私の実家と同じ町内!
残念ながら高校時代までしか住んでおらず、お店のことは存じあげなかったですが、
懐かしい地名に郷愁を覚えました。

さて、そんな気持ちは抜きにして、心を鬼にしてダメ出し!道場スタートです!

第一印象…たーぼう って何?初見の方にもわかりやすく


EC仙人 太田

申し込み文面に、
「本製品に興味のない方からの視点では、残念ながら参考にできない」
とありましたが、ご心配はご無用です。

たとえレディースの服屋さんであろうと、子供や赤ちゃんのお店であっても、どんなお店であれ、いつもそのお店のお客さんの目線になって強く興味を持ち、「どれを買おうか?」という目線で見ています(^^;)

女性用コスメのお店や女性下着専門店なんてジャンルのお店ですら、女性(の気持ち)になり切って見ているんですよ(でも、そっちの気はありません!(笑))。

たーぼうもスポーツ観戦やウォーキング、スポーツ、ガーデニングや家庭菜園の作業など、日差しの強い外での活動に…高齢者から中高年、若い男女、子供まで、いろいろな立場を想定しながら見させていただきました。

さて、トップページをパッと開いた第一印象は、外国人モデルさんの写真と、いろいろな目的に使える便利な帽子「TA-BOW」の看板画像。
オシャレなイメージを感じさせる狙いは悪くはないのですが…

やはりファッションアイテムの帽子のお店である以上、ページのロゴや画像などのクオリティによってお店全体の印象にも影響があります。水色の看板ロゴ画像の画質が悪く、せっかくの印象を汚してしまっています。

これも過去の「ダメ出し!道場」で何度か申し上げていますが、ファッション系のお店ではページ制作のイメージが悪いと、「商品までダサいのでは? 雑なのでは?」と感じさせてしまうのです。

どんなにオシャレな商品でも、汚れた看板、汚れたガラスのショーケース、古ぼけたマネキンやハンガーにかかっていたら印象悪いですよね。

具体的には水色のべた塗りの多い下記看板画像をJPEGにしてしまっているので、こうなってしまうんです。

http://ta-bow.ocnk.net/data/ta-bow/image/20170507_a7d1d9.jpg

テーブルを組んでベタ塗りと写真部分を分けるか、色数は落ちますが、gif画像にしてべた塗り部分のムラを抑えるほうが全体のイメージは良くなります。

基本的なことですが、初心者ショップがやってしまいがちな点でもありますので気を付けましょう。
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見た目はともかく、肝心な「たーぼう」という商品についてですが、初見のお客様にとっては…

「それで、『たーぼう』ってどんなもんなん?」(広島弁で失礼(^^;)
「帽子じゃいうんは分かったんじゃが…どがーな(どんな)特徴があって、どがーなタイプ、どがーなバリエーションがあるん?」

残念ながらトップページには、
「多目的帽子」「いろいろ使える便利な帽子」などのいかにも漠然と抽象的で的を射ていない言葉があるだけで、「よーわからんのよ!」(よくわからない)

ふと、Googleで「たーぼう 帽子」で検索してみると、たーぼうさんの自社ドメインを発見!
http://www.ta-bow.com/
ここにはメインキャッチコピーとして、
「外での作業にとっても便利。汗を吸収するタオル地の帽子」と、簡潔な説明がありました。

またモデル写真も、すべて外国人ではありますが、大人の男女、子供までいろいろな層の方がいろいろな色柄タイプのたーぼうをかぶっているので、イメージが掴みやすかったです。

これを、おちゃのこトップページの看板画像やメインキャッチコピーにも入れられたら良いのではないでしょうか?

あえて付け加えるなら、
「アウトドアでの作業やスポーツに!」
「首を日差しから守り、汗を吸収するタオル地の帽子」

という感じでしょうか? 
「写真を見ればなんとなく分かるじゃろ?」
と思っておられるかもしれませんが、初見の小さな画像ではタオル地感は見えませんし、後ろ部分がどうなっているのかも良くはわかりません。

「バンダナっぽいけどちょっと違う」
「スポッとかぶってさっと結ぶから男女兼用、フリーサイズ!」
「厚手のタオル地だから汗も吸って乾きやすい」
「洗濯機で毎日でも気軽に洗えるから衛生的!」

こんな簡潔な文章で、トップページに来店したお客様に数十秒で「たーぼう」の特長を分からせると良いと思います。

ぶっちゃけ、私はショップ内ページをあちこちクリックして、いろいろな特徴やタイプを把握するのに数分〜10分くらいかかりました。

来店前からかなり興味を持っていないと、ここまで時間をかけてショップ内を隅々まで見てくれるお客様はかなり少数派です。

店長さんのおっしゃるように「興味のある方」だけで十分に売り上げや利益が出るのであればそれでも良いのですが、「興味のない方」でも数十秒で興味を持たせ、
「これ、ええじゃん!」
↓↓↓↓↓
「これ、欲しいかも!」
↓↓↓↓↓
「どんな柄やタイプがあるの?」
↓↓↓↓↓
「好みの色や柄のはあるかしら?」
↓↓↓↓↓
「好みのタイプのがあれば買う!」」

と心理変化させられれば、転換率(コンバージョン率)、つまり、来客数に対する買うお客さんの確率は高まるのです!

こうした、もともと世間では認知されていなかった商品に関しては、「つかみ」がとても重要なのです。

既存の帽子に漠然と感じている不満であったり、物足りなさであったりを、
「この『たーぼう』なら解決して満たしてくれるかもしれない!」

なおかつ、ファッションアイテムとしての帽子でもあるので、
「これをかぶっていると『おしゃれ』『個性的』に見えるかも!?」
そんな風に感じさせ、お客様のおしゃれ心をくすぐる…

それができれば、売上もおのずと右肩上がりになって行くと思われます。

実店舗の客層・イメージからの脱却


EC仙人 太田

土地の名物の産直品でもない限り、とくにアパレル・ファッションアイテムにおいては、実店舗の地域性はマイナスになる場合があります。

広島という土地柄、カープ(プロ野球チーム)を押して、カープグッズを開発販売されるのは企業努力としては正攻法ですし、良いと思います。

しかしながら、ネットショップは全国のお客様が相手です。
カープ押しが過ぎると、カープ以外のチームのファンに悪印象を持たれるリスクも高くなってしまいかねません。

「ご当地が広島なので、カープ公式グッズとしてのたーぼうも作らせていただいていますが、他チームのたーぼうもお声がかかれば喜んで作ります!」
「その他、学校や趣味の草野球、草サッカーチームのロゴ入りたーぼうも、ロット(○○枚)から作ります! お見積り、ご相談はお気軽に!」
など、製造直販ならではのアピールに結び付けられると良いと思います。

また実店舗は作業着の専門店でもあるようなので、いわゆるガテン系の方が好む龍だとかタトゥー柄などのイカツイ物を前面に押しすぎると、女性や子供や他のジャンルのファッションが好みの客層を逃すことにもなります。

Tシャツやスニーカーなどベーシックなアイテムと同じように、アウトドア帽子という視点で見れば、ネット店ではキッズや女性向けの可愛い色、絵柄やトラッドやカジュアルでシンプルなチェックやストライプ、ボーダーなど、幅広い客層をイメージした色柄展開でチャンスを掴む戦略が向いているように思います。

アニメ、ワンピースのキャラにちなんだロゴ商品展開などもされており、チャレンジ精神はかなりあるとお見受けしますが、絞り込み過ぎると見込み客数も少なくなるので難しくなりそうです。

そうした絞り込んだターゲットの場合は、個別にキーワード広告を買うとか、特定の客層が集まるSNSなどにプッシュ型のアプローチをするなど、お店で待ち受けるだけでなく攻めのマーケティングが有効ですが…

農耕か狩猟かのような違いがあるので、狩猟の場合はかなり当たりはずれがあり、どこに行けば獲物がいるか? どうすれば獲物を捕まえられるか? 見込みをつける部分がとても難しく重要です。

具体的なダメ出し、要改善点→商品名


EC仙人 太田

例えば、TB4のシリーズ? タオル地のロングタイプのとんぼ柄、おかめひょっとこ柄、井がた柄などは、「たーぼう」で店舗内検索しても出てきません。
要するに「たーぼう」なのに「たーぼう」という商品名が付いてないのです。

店内にいれば、そんなのなくても分かるでしょ! かもしれませんが、外から見れば、どんなページもお店の1ページ。

言い換えるならどこのページも検索にヒットすれば、お店の入り口になり得ますが、ヒットしなければそこからお客さんは入って来ないのです。

すべてのページに「たーぼう」「タオル地」「帽子」「洗濯機で洗える」「首」「日焼け防止」「アウトドア」「作業」「スポーツ」「汗止め」などの特徴的なキーワードを使った説明文を入れ込んでおけば、「たーぼう」を探している方だけでなく、まだ「たーぼう」は知らないけどこうした特徴を持った帽子を探している方も広く呼び込むことに繋がるのです。

商品名の付け方に今一度見直しと工夫をしてみてください。

具体的なダメ出し、要改善点→分類・整理


EC仙人 太田

ざっと店内を私の見る限り、

1)たーぼうの形状は下記4タイプ
・ロングタイプ(後ろのタレ部分が長く広い)
・ショートタイプ(後ろのタレ部分が短い)
・サイドカットタイプ(後ろのタレ部分が長く狭い)
・インナータイプ(しばり部分がない)
ショートやインナーはすべてワイド? もしくはサイドカット? は不明

2)たーぼうの素材は下記3タイプ
・綿100のタオル地
・綿100(ブロードか手ぬぐいのような生地?)
・吸汗速乾素材クールマックス ポリエステル100%

3)色柄は多数

形状と素材は上記の1)2)組み合わせであとは3)色柄が違う
ですが、店内の分類は「シリーズ」として色柄や形状や素材がごちゃごちゃで、正直わかりにくかったです。

品名にひと目で、ショートかロングかサイドカットかわかるような工夫やタオル地か薄手生地かクール生地かもわかるようにして欲しいと感じました。

たとえば「カープたーぼうのタオル地はないのか?」とか、ショートとロングの違いが一覧ではパッと見でわからず、クリックして商品詳細ページに入らないとわかりにくいなどなど…。

サイズ感について…個々の商品ページには記載が無く不安


EC仙人 太田

一般的な帽子の買い物であれば、メンズかレディースかキッズかの区別やサイズ表記があるのですが、たーぼうに関しては個々の商品ページにはサイズ項目もなく、フリーサイズとも書いていないので、サイズに関して不安を覚えた方は買う勇気がわかない恐れがあります。

実際は縛るタイプなので頭の周囲のサイズは縛り加減で調節できそうですが、深さはやはり、小さな子供や頭の小さな女性などでは「深くなり過ぎるのでは?」など不安が涌いて来ます。

すべてマネキン写真なので、サイズ感もわかりにくいです。

個々の商品ページにサイズについての記述が欲しいですし、男女、子供のいろいろなモデル写真も、もっと店内いたるところで見えるようにしておけば、不安感を減らせると思います。

総評

上記、いろいろと細かいダメ出しもさせていただきましたが、お店の視点、視野も客層、年齢、性別、ファッションのタイプ別にもっといろいろな客層をイメージしながら広げて行かれることをおススメしたいと思います。

少なくともこのたーぼう事業に関しては、「メーカー」であるわけですから、さまざまな客層のニーズを拾い上げて行けば、まだまだ商品にも広がりが生まれるでしょうし、OEMやオリジナル品の受注生産もネットで展開可能だと思います。

熱中症対策に、濡らしてクールダウンできる素材や、蓄冷材を入れるポケット付きのものなど、新たなアイデアや展開などもできるでしょうし、絵柄などは無限に選べるでしょう。刺繍やワッペンなどでオリジナル物も無限の可能性がありますね。

ただ、個人に1個ずつ売るのと、オリジナルオーダーメードではビジネスモデルが違いますので、ネットで展開する場合は戦略や見せ方、受注の取り方も変えなければなりません。

そうした展開も検討される際には、ぜひお気軽にご相談ください。

広島の実家に帰ることがあれば立ち寄らせていただこうかな(^-^)

 

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。